JP3939701B2 - テント用換気窓の防水構造 - Google Patents

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Description

本発明は，テントの換気窓に関し，より詳細にはテントの換気窓部位から雨水が侵入するのを防止できるテント用換気窓の防水構造に関する。
従来のテント用換気窓は，図１ないし図４に示すような構成を有する。
この換気窓の構成は，本体布地１に換気のために形成される換気窓２と，枠布地４を介して換気窓２の周縁部に縫着される網状布地３と，この網状布地３の外部に空間部を形成しつつその一端が開放されるように網状布地３を取り囲んで本体布地１の外部に縫着されるカバー布地５と，このカバー布地５と本体布地１の裁縫線部位の防水のために本体布地１の裁縫線部位に粘着される防水テープ６とを備えている。
このような構成を有する従来のテント用換気窓の作用を説明する。
本体布地１に形成される換気窓２は，テント内部を外部と通気できるようにしてテント内部を快適に維持する。枠布地４を通じて換気窓２の周縁部に縫着されている網状布地３は，蚊や蝿などが換気窓２を介してテント内部に入ってくるのを防止する。また，換気窓２の外部に空間部を形成しながら縫着されるカバー布地５は，網状布地３を通じて入ってくる雨水または陽光などを遮断する。
かかる従来の技術では，カバー布地５と本体布地１の裁縫線部位を防水するために，本体布地１の内側に形成される裁縫線部位に防水テープ６を粘着している。しかし，防水テープ６が粘着されている裁縫線部位からの雨水の侵入は防止できるが，本体布地１とカバー布地５の密着部には何らの防水手段が備わっていないために，図３と図４に示すように，密着部を通じて雨水が侵入することがある。
このように本体布地１とカバー布地５の密着部から侵入した雨水は網状布地３の枠布地４と本体布地１の裁縫線部位を通じてテント内部に流入して，結局テントの内部に雨水が溜まるという問題が発生する。
ここで，防水テープを貼設する表面には，防水コーティングを施す必要がある。一般に，本体布地１は内部面だけが防水コーティングされているので，内部面は防水テープ６を粘着して防水できるが，本体布地１の外部面は防水コーティングされていないため，防水テープを貼設することができない。
本体布地１の外部面に防水テープを貼設するためには，外部面にも防水コーティングを施す必要がある。しかし，これらの布地の両面に防水コーティングを実施すれば，コストの上昇及び作業工程数の増大を招く。そこで，防水コーティングを布地の一側面，すなわち，外部面にだけコーティング処理を行うのが一般的である。
従って，従来のテントの換気窓では，防水構造が十分ではなかったため，雨の日には漏水の問題が生じるおそれがあった。
本発明は，かかる問題点に鑑みてなされたものであり，本発明は，テントの換気窓部位を通した雨水の侵入を防止することができるテント用換気窓の防水構造を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために，本発明によれば，本体布地に形成される換気窓と，枠布地を介して前記換気窓の周縁部に縫着されて前記換気窓を覆う網状布地と，前記網状布地の外部に空間部を形成しつつ一端が開放されるように前記網状布地を取り囲んで前記本体布地の外部に縫着されるカバー布地とを備えるテントにおいて：その内部に前記換気窓に対応する通孔が形成されるともに，防水テープが粘着できるように両面が防水コーティングされており，その外周部が前記カバー布地と前記本体布地との間に挿入されてともに縫着され，その内周部に前記枠布地を介して網状布地が縫着される両面防水布地と；前記両面防水布地と前記カバー布地の裁縫線部位から雨水が侵入することを防止するために，前記両面防水布地と前記カバー布地の裁縫線部位に貼設される内部防水テープと；前記本体布地と前記両面防水布地の裁縫線部位から雨水が侵入することを防止するために，前記本体布地と前記両面防水布地の内部裁縫線に貼設される外部防水テープと，を含むことを特徴とするテント用換気窓の防水構造が提供される。
以上のように，本発明によれば，テントの換気窓を構成している両面防水布地とカバー布地の裁縫線部位から雨水が侵入するのを防止できると共に，本体布地と両面防水布地の裁縫線部位から雨水が侵入することを確実に防止できるので，徹底した防水効果によりテントの機能を向上させることができ，テントの信頼性を得ることができる。
以下，添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明する。なお，以下の説明および添付図面において，実質的に同一の機能構成を有する構成要素については，同一の符号を付することにより重複説明を省略している。
まず，図５に示すように，テントの換気窓は，本体布地１０１に換気のために形成される換気窓１０２と，枠布地１０４を通じて換気窓１０２の周縁部に縫着される網状布地１０３と，網状布地１０３の外部に空間部が形成されながら下端が開放されるように網状布地１０３を取り囲んで本体布地１０１の外部に縫着されるカバー布地１０５とを備える。
このような構成のテントにおいて，本発明の好ましい実施形態に係るテントの換気窓は，カバー布地１０５と共に本体布地１０１の換気窓１０２の周縁部に縫着され，内部に形成された通孔１１２の周縁部には枠布地１０４を通じて網状布地１０３が縫着されて，防水テープが粘着できるように両面が防水コーティングされている両面防水布地１１１と，両面防水布地１１１とカバー布地１０５の裁縫線部位から雨水が侵入することを防止するために，両面防水布地１１１とカバー布地１０５の裁縫線により密着されている部位の入口に縫着される内部防水テープ１２２と，本体布地１０１と両面防水布地１１１の裁縫線部位から雨水が侵入することを防止するために，本体布地１０１と両面防水布地１１１の内部裁縫線及びこれらの境界線に粘着される外部防水テープ１２１とを備える。
以下，このようで構成した本発明に係るテントの換気窓の作用を説明する。
まず，本実施の形態にかかる両面防水布地１１１は，両面に防水コーティングされているので，両面に防水テープ１２１，１２２の粘着が可能である。
ここで，両面防水布地１１１が裁縫される本体布地１０１は，内部面は防水コーティングされているが，外部面は防水コーティングされていない。したがって，本体布地１０１の内部面に関しては，本体布地１０１の内部面に形成される裁縫線と両面防水布地１１１の境界線を覆いながら，外部防水テープ１２１を図７に示すように粘着させることができる。このように粘着した外部防水テープ１２１により本体布地１０１と両面防水布地１１１の裁縫線部位を通じて雨水が侵入することを確実に防止できる。
一方，両面防水布地１１１の外部面に密着した後，本体布地１０１に裁縫されるカバー布地１０５は，内部面は防水コーティングされているが，外部面は防水コーティングされていない。そこで，両面防水布地１１１とカバー布地１０５の裁縫線により密着した部位の入口には，本実施形態によれば，図７に示すように内部防水テープ１２２が粘着する。このように粘着される内部防水テープ１２２により，両面防水布地１１１とカバー布地１０５の裁縫線部位から雨水が侵入することを確実に防止できる。
図１は，従来のテントに形成された換気窓を示す斜視図である。 図２は，従来の換気窓の構成を説明するための分離斜視図である。 図３は，従来の換気窓の雨水の侵入過程を説明するために一部を切断した正面図である。 図４は，従来の換気窓の雨水侵入過程を説明するための断面図である。 図５は，本発明の換気窓の構成を説明するための分離斜視図である。 図６は，本発明の換気窓の組立て状態を説明するために一部を切断した正面図である。 図７は，本発明換気窓の組立て状態を説明するための断面図である。
符号の説明
１０１ 本体布地
１０２ 換気窓
１０３ 網状布地
１０４ 枠布地
１０５ カバー布地
１１１ 両面防水布地
１１２ 通孔
１２１ 外部防水テープ
１２２ 内部防水テープ

Claims (1)

  1. 本体布地に形成される換気窓と，枠布地を介して前記換気窓の周縁部に縫着されて前記換気窓を覆う網状布地と，前記網状布地の外部に空間部を形成しつつ一端が開放されるように前記網状布地を取り囲んで前記本体布地の外部に縫着されるカバー布地とを備えるテントにおいて：
    その内部に前記換気窓に対応する通孔が形成されるともに，防水テープが粘着できるように両面が防水コーティングされており，その外周部が前記カバー布地と前記本体布地との間に挿入されてともに縫着され，その内周部に前記枠布地を介して網状布地が縫着される両面防水布地と，
    前記両面防水布地と前記カバー布地の裁縫線部位から雨水が侵入することを防止するために，前記両面防水布地と前記カバー布地の裁縫線部位に貼設される内部防水テープと，
    前記本体布地と前記両面防水布地の裁縫線部位から雨水が侵入することを防止するために，前記本体布地と前記両面防水布地の内部裁縫線に貼設される外部防水テープと，を含むことを特徴とするテント用換気窓の防水構造。
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