JP2017002551A - 建築物の換気構造および換気材 - Google Patents

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Abstract

【課題】腰壁内部の換気を行いつつ腰壁躯体の防水が可能であり、施工が容易な換気構造を提供する。【解決手段】腰壁躯体上部の厚さ方向の両側に沿って配置され、それぞれ、前記腰壁内部と外部を連通する通気路42が形成された通気部41と該通気部から突出する平板状の取付部43とを有し、該取付部が前記腰壁躯体上面に固定された第1および第2の換気材30、31と、前記第1換気材30の取付部と前記第2換気材31の取付部との間を水密に塞ぐ防水材32と、前記第1換気材の取付部、前記第2換気材の取付部および前記防水材を介して前記腰壁躯体上面に固定された笠木取付部材33と、前記笠木取付部材に係止され、前記第1換気材の側方から前記笠木取付部材の上方を経て前記第2換気材の側方までを連続して覆う笠木35とを有する建築物の換気構造。【選択図】図1

Description

本発明は、建築物の換気構造に関し、より詳しくは、ベランダの手すり壁、陸屋根外周部のパラペット等の腰壁の換気構造に関する。
住宅等の壁には、躯体の劣化防止等の要請から、換気構造を備えたものが求められる。ベランダ等の腰壁についても、例えば、腰壁上端の笠木下に水平方向に長い換気部を設けることが行われている。例えば、特許文献1には、パラペット部の外壁の上端に沿って通気孔を有する部材を配置することにより、パラペット部内を換気する構造が記載されている。また、特許文献2には、陸屋根等の外周部に立設される立ち上がり部において、上端部に取り付けられた笠木の下に、外部と立ち上がり部の内部中空部とを連通する通気経路を形成した換気構造が記載されている。
特開2012−102486号公報 特開2014−031709号公報
しかしながら、従来の腰壁の換気構造では、腰壁躯体の防水に関して、改善の余地があった。このような換気構造においては、換気のための通気を確保しつつ、腰壁内部への雨水の侵入や、笠木下に侵入した雨水が腰壁躯体を濡らして腐食させることを防止する必要がある。
特許文献1に記載された換気構造は、通気路の中ほどに遮蔽板を設けることによって、通気路を通って雨水がパラペット内部に侵入することを防止する。しかし、カバー部材(本明細書の笠木に相当)の下に侵入する雨水によって、パラペット部の上端面に位置する笠木(本明細書の通し部材に相当)が濡れることを防止することについては記載がない。
特許文献2に記載された換気構造は、立ち上がり部の本体壁部(本明細書の腰壁躯体に相当)の上部を覆うように防水シートを貼設することにより、笠木下に侵入した雨水から腰壁躯体を防水する。しかし、このように防水シートで躯体上部を覆う方法は、作業に手間がかかるという問題があった。
本発明は上記を考慮してなされたものであり、ベランダや陸屋根外周部の腰壁の笠木下換気構造について、腰壁内部の換気を行いつつ、腰壁躯体の防水が可能であって、施工が容易な新規な構造を提供することを目的とする。また、そのような換気構造を実現するための換気材を提供することを目的とする。
本発明の換気構造は、第1および第2の換気材と、防水材と、笠木取付部材と、笠木とを有する。第1および第2の換気材は、腰壁躯体上部の厚さ方向の両側に沿って配置され、それぞれ、前記腰壁内部と外部を連通する通気路が形成された通気部と該通気部から突出する平板状の取付部とを有し、該取付部が前記腰壁躯体上面に固定される。防水材は、前記第1換気材の取付部と前記第2換気材の取付部との間を水密に塞ぐ。笠木取付部材は、前記第1換気材の取付部、前記第2換気材の取付部および前記防水材を介して前記腰壁躯体上面に固定される。笠木は、前記笠木取付部材に係止され、前記第1換気材の側方から前記笠木取付部材の上方を経て前記第2換気材の側方までを連続して覆う。
この構成によって、施工容易に、腰壁内部の換気と腰壁躯体の防水を合わせて実現することができる。
好ましくは、前記第1換気材の通気部および/または前記第2換気材の通気部は、外部空間に面して形成された外側開口と、前記腰壁の内部空間に面して形成された内側開口とを有し、前記外側開口から前記内側開口に通ずる前記通気路の途中に、該通気路を迂回させる遮蔽部をさらに有する。
ここで、通気路を迂回させるとは、外側開口と内側開口とを直接結ぶ直線の経路がないようにすることを意味する。これにより、通気路を通って腰壁内部へ雨水が侵入することをより効果的に抑制できる。
さらに好ましくは、前記第1換気材および/または前記第2換気材は、前記外側開口の外部空間側に気流誘導部を有する。
これにより、換気材と笠木の間に進入する空気のうち、より多くを通気路に誘導し、笠木下の空間に雨水の混じった空気が侵入することを抑制できる。
さらに好ましくは、前記第1換気材および/または前記第2換気材は、第1部品と第2部品とを有する。そして、前記第1部品は、第1水平面と、前記第1水平面の一側端から下方に折曲して、垂れ壁状に形成された気流誘導板と、前記気流誘導板の前記第1水平面側に間隔を開けて、垂れ壁状に形成された遮蔽板とを有する。そして、前記第2部品は、第2水平面と、前記第2水平面の一側端から下方に折曲して、前記遮蔽板の前記取付部側に形成され、前記内側開口が形成された内側壁と、前記内側壁の下端から折曲して形成され、前記遮蔽板の下方に位置する底壁と、前記底壁の前記内側壁と反対の側端から上方に折曲して形成され、前記遮蔽板と前記気流誘導板の間に位置し、前記外側開口が形成された外側壁とを有しており、前記底壁と前記外側壁の境界となる折曲部に水抜き穴が形成されている。そして、前記第1部品と前記第2部品は、前記第1水平面を上、前記第2水平面を下にして重ね合わされて、平板状の前記取付部を形成する。
ここで、水平、下方などの語は、換気材が施工された状態での姿勢に基づく。また、気流誘導板は上記発明の気流誘導部の、遮蔽板は上記発明の遮蔽部の一形態である。このような構成により、複雑な断面形状を容易に実現することができる。
さらに好ましくは、前記第1水平面と前記第2水平面は、重ね合わされた部分の複数の箇所で点接合されている。これにより換気材の製造がより容易になる。
本発明の換気材は、断面がほぼ一様な長尺物であって、第1部品と第2部品とを有する。そして、前記第1部品は、第1水平面と、前記第1水平面の一側端から下方に折曲して、垂れ壁状に形成された気流誘導板と、前記気流誘導板の前記第1水平面側に間隔を開けて、垂れ壁状に形成された遮蔽板とを有する。そして、前記第2部品は、第2水平面と、前記第2水平面の一側端から下方に折曲して、前記遮蔽板の前記取付部側に形成され、前記内側開口が形成された内側壁と、前記内側壁の下端から折曲して形成され、前記遮蔽板の下方に位置する底壁と、前記底壁の前記内側壁と反対の側端から上方に折曲して形成され、前記遮蔽板と前記気流誘導板の間に位置し、前記外側開口が形成された外側壁とを有しており、前記底壁と前記外側壁の境界となる折曲部に水抜き穴が形成されている。そして、前記第1部品と前記第2部品は、前記第1水平面を上、前記第2水平面を下にして重ね合わされて接合される。
この構成により、換気のための通気路を通って腰壁内部に雨水が侵入することを抑制できる。また、この換気材を2つ用いて、腰壁上部の両側に配置することにより、笠木下に侵入した雨水に対する腰壁躯体の防水構造を容易に実現することができる。
本発明の換気構造または換気材によれば、施工容易に、腰壁内部の換気と腰壁躯体の防水を合わせて実現することができる。
本発明の一実施形態の換気構造の断面図である。 本発明の一実施形態の換気材のA断面図、B正面図(図2AのB矢視図)、C裏面図(図2AのC矢視図)、およびD底面図(図2AのD矢視図)である。 本発明の一実施形態の換気材の断面拡大図である。 本発明の一実施形態における腰壁躯体の斜視図である。 本発明の一実施形態の換気構造の施工手順を示す図である。 本発明の一実施形態における防水テープ貼付部分を示す断面模式図である。 本発明の一実施形態における防水テープ貼付部分を示す断面模式図である。 腰壁躯体構造の変形例を示す図である。
本発明の換気構造の実施形態を図に基づいて説明する。
図4において、腰壁の躯体11は、長手方向に間隔をおいて設けられた間柱21と、間柱の上面に水平に架け渡された通し部材20と、長手方向に間隔をおいて通し部材の側面に固定された縦胴縁22とを有する。腰壁躯体は、すべて木製の部材で構成され、通し部材が腰壁躯体の上面を形成している。
図1において、腰壁の換気構造10は、上記腰壁躯体に加えて、外装材23、23、第1換気材30、第2換気材31、笠木取付部材33、笠木35を有する。
外装材23は縦胴縁22に固定されている。これにより、2枚の外装材と通し部材20に囲まれた、腰壁の内部空間12が形成される。外装材は、特に限定されず、無機材料等からなる各種市販のものを用いることができる。
通し部材20の上部の両側には第1換気材30および第2換気材31が固定されている。第1および第2換気材は、いずれも、断面がほぼ一様な長尺物で、筒状に延びる通気部41と、通気部の側方にひれ状に突出する平板状の取付部43を有する。通気部内には通気路42が形成され、腰壁外部と腰壁内部空間12を連通する。第1換気材と第2換気材の形状は異なっていてもよいが、部材の種類を減らすことによりコストダウンが可能となるので、同一形状であることが好ましい。換気材の詳細は後述する。
第1および第2換気材30、31は、それぞれの取付部43、43が、通し部材20の上面に、厚さ方向の両側から延びるように配置され、第1換気材の取付部と第2換気材の取付部との間が防水テープ32によって水密に塞がれる。これにより、腰壁躯体上面が、躯体の厚さDの全体にわたって、第1換気材の取付部、防水テープおよび第2換気材の取付部によって連続して覆われる。
防水テープ32としては、合成樹脂や合成ゴム製などの市販のものを用いることができる。また、防水テープの代わりに、他の防水材、例えば板状部材と不定形シーリング材を用いてもよい。施工の容易さの点からは、防水材として防水テープを用いることが好ましい。
笠木取付部材33は、腰壁の長手方向に適当な間隔をおいて、第1および第2換気材の取付部と防水テープの上に配置され、ビス34等を用いて、通し部材20上面に固定される。笠木取付部材の形状や材質は特に限定されず、金属製、合成樹脂製などのものを好適に用いることができる。
第1および第2換気材30、31と外装材23は、後者の上端で、片ハットジョイナー36をバックアップ材として、不定形シーリング材37を用いて水密に接続される。なお、バックアップ材は、ハットジョイナーのような成形品に限られず、軟質発泡樹脂やゴム製の紐状のものなど、種々公知のものを用いることができる。
笠木35は、笠木取付部材33に係止されて、第1換気材30の側方から笠木取付部材の上方を経て第2換気材31の側方までを連続して覆う。笠木の下には笠木下空間13が形成される。笠木の形状や材質は特に限定されず、金属製、合成樹脂製などのものを好適に用いることができる。加工の容易さ、耐久性、軽量性などの点から、笠木としては、アルミやアルミ合金製のものを好適に用いることができる。笠木の形状は、笠木取付部材に係止可能であるように、笠木取付部材と組で設計される。
次に、第1換気材30の詳細を図2および図3に基づいて説明する。以下の説明は、第2換気部材31についても同様に当てはまる。なお、以下において、上下、水平、垂直などの語は、換気材が施工された状態での姿勢に基づく。また、内側および外側とは、換気材から見て腰壁の中心に近い側および遠い側をいう。
換気材30は、長尺物であって、後述する開口や接合部の有無による違いを除いて断面が一様である。換気材は、筒状に延びる通気部41と、通気部の側方にひれ状に突出する平板状の取付部43を有する。換気材は、第1部品50と第2部品60からなる。第1部品および第2部品は、それぞれ1枚の金属板からプレス加工および折り曲げ加工によって成形されている。第1部品および第2部品を構成する金属板としては、加工の容易さ、耐久性などの点から、亜鉛合金めっき鋼板を好適に用いることができる。
第1部品50は、第1水平面51と気流誘導板52と遮蔽板54を有する。図3右側へ水平に延びる部分が、換気材の取付部43を形成する第1水平面51である。第1水平面の外側の側端から、下方に折曲して、垂れ壁状に気流誘導板52が形成されている。金属板は気流誘導板の下端で内側上方に180度折り返され、第1水平面の下面に沿って内側に戻り、気流誘導板と間隔を開けて再び下方に折曲して、垂れ壁状に遮蔽板54を形成する。
第2部品60は、第2水平面61、内側壁62、底壁64、外側壁66を有する。図3右側へ水平に延びる部分が、換気材の取付部43を形成する第2水平面61である。第2水平面の外側の側端から、遮蔽板54の内側で遮蔽板と間隔を開けて、下方に折曲して内側壁62が形成されている。内側壁の上部には、複数の内側開口63が形成されている。内側壁の下端から外側に折曲し、遮蔽板の下方を通って、底壁64が形成されている。底壁はほぼ水平であるが、外側に向かって低くなるように緩やかに傾斜している。底壁の外側の側端から上方に折曲して、外側壁66が形成されている。外側壁は、本実施形態では、垂直面66a、水平面66b、垂直面66cの3つの部分からなる。底壁と外側壁の境界となる折曲部には、複数の水抜き穴65が形成されている。外側壁の中ほどより上には、複数のスリット状の外側開口67が形成されている。外側壁は、遮蔽板54と気流誘導板52の間に位置し、上端が第1部品50に当接している。
第1部品と第2部品は、第1部品の第1水平面51を上、第2部品の第2水平面61を下にして重ね合わされ、長手方向に沿って、複数の接合部44で点接合されている。点接合は、スポット溶接、圧入かしめなどの方法で行うことができる。
換気材30内に形成された通気路42は、遮蔽板54によって迂回させられている。すなわち、通気路は、外側開口67と内側開口63とを結ぶ直線の経路がないように、遮蔽板を避けて遠回りしている。これによって、外側開口から雨水が混じった空気が通気路内に進入しても、雨水は遮蔽板に当たって底壁64上に滴下し、水抜き穴65から排出される。したがって、雨水が内側開口63から腰壁内部に侵入するのを抑制することができる。
また、図1を参照して、気流誘導板52の作用により、笠木と換気材の間に進入した空気の多くが通気路42側に誘導されるので、笠木下空間13に雨水の混じった空気が侵入することを抑制できる。
また、図3を参照して、2つの部品50、60を組み合わせて換気材を構成することにより、個々の部品の折り曲げ加工は容易でありながら、全体として複雑な断面形状を実現することができる。さらに、遮蔽板54の作用によって、第1水平面51と第2水平面61が重ね合わされた部分に通気路42側から雨水が侵入しないので、第1水平面と第2水平面を点接合で接合することが可能となる。
ところで、図1において、腰壁躯体の厚さDは規格等で定まったものではなく、建築現場毎に異なる。腰壁躯体の厚さDは、通し部材20の幅と2枚の縦胴縁の厚さを合わせたものであり、一般的には、通し部材の幅は100〜150mm、縦胴縁の厚さは15〜20mmである。
腰壁躯体幅Dが大きいと、図6に示すように、第1換気材30の取付部と第2換気材31の取付部で通し部材20の上面を覆いきれず、第1換気材の取付部と第2換気材の取付部との間に通し部材の上面が露出する。この場合は、この通し部材が露出した部分(X)を防水テープ32で塞ぐことができる。
一方、腰壁躯体幅Dが小さいと、図7に示すように、第1換気材30の取付部と第2換気材31の取付部は重なる。図7では、第1換気材の取付部が第2換気材の取付部の上に重なっている。この場合は、第1取付部の端(P)に沿って防水テープを貼ることによって、第1換気材の取付部と第2換気材の取付部との間を水密に塞ぐことができる。
このように、本実施形態の構造によれば、腰壁躯体の厚さが変わっても、その上面を容易に防水することができる。さらに、一般的な腰壁の寸法を考慮すると、換気材の取付部の幅には好ましい範囲が存在する。取付部の幅とは、腰壁躯体上面に載る水平部分の幅で、図3のLの長さをいう。
取付部の幅Lが小さすぎると、通し部材上面のうち、金属製の取付部より耐久性の劣る防水テープのみで覆われる部分の割合が大きくなるし、防水テープの端が雨水の侵入しやすい腰壁の端近くに位置することになるので、好ましくない。上記一般的な通し部材の幅と縦胴縁の厚さを考慮すると、取付部の幅Lは好ましくは40mm以上であり、さらに好ましくは55mm以上である。一方、取付部の幅が大きすぎると、材料を多く使うためコスト高となり、好ましくない。同じく、上記一般的な通し部材の幅と縦胴縁の厚さを考慮すると、取付部の幅は好ましくは100mm以下であり、さらに好ましくは80mm以下である。
また、図7において、換気材の取付部は、他の換気材の取付部との重なり部分が嵩張らないよう、端に向かって徐々に薄くなるように形成されることが好ましい。本実施形態では、第1水平面51と第2水平面61の端がずれていることによって、取付部先端が薄く形成されている。具体的には、図3において、当該ずれ(S)が好ましくは2mm以上であり、さらに好ましくは4mm以上である。
次に、本実施形態の換気構造の施工手順を図5に基づいて説明する。
施工手順は次のとおりである。
図5Aは、図4に示した腰壁の躯体11を示している。
図5Bにおいて、縦胴縁22に外装材23を固定し、外装材の上端に片ハットジョイナー36をセットする。
図5Cにおいて、躯体上部の両側から、第1換気材30および第2換気材31をセットし、第1および第2換気材の取付部の間を防水テープ32で塞ぐ。このとき、第1および第2換気材は、ビス等により通し部材20上面に固定しておいてもよい。
図5Dにおいて、第1換気材の取付部、第2換気材の取付部および防水テープを、笠木取付部材33で上から押さえて、笠木取付部材をビス34等で通し部材に固定する。
図5Eにおいて、換気材30、31と外装材23の上端との間を不定形シーリング材37で水密にシールする。
図5Fにおいて、笠木取付部材に笠木35を係止する。
このように、本実施形態の構造によれば、腰壁躯体の寸法に依らず、同じ方法で、容易に施工を行うことができる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、腰壁躯体の構造は上記実施形態には限られない。一例として、腰壁躯体は、通し部材の側面に内部壁材を固定して、その外面に縦胴縁を配置してもよい。あるいは、図8に示すように、通し部材の上面に横通気胴縁28を介して天端材29を配置してもよい。その場合は、腰壁躯体上面を形成する天端材の両側に換気材を配置すればよい。
10 換気構造
11 腰壁の躯体
12 腰壁内部空間
13 笠木下空間
20 通し部材
21 間柱
22 縦胴縁
23 外装材
28 横通気胴縁
29 天端材
30 第1換気材
31 第2換気材
32 防水テープ(防水材)
33 笠木取付部材
34 ビス
35 笠木
36 片ハットジョイナー
37 不定形シーリング材
41 通気部
42 通気路
43 取付部
44 接合部
50 第1部品
51 第1水平面
52 気流誘導板
54 遮蔽板
60 第2部品
61 第2水平部
62 内側壁
63 内側開口
64 底壁
65 水抜き穴
66 外側壁
67 外側開口

Claims (6)

  1. 腰壁躯体上部の厚さ方向の両側に沿って配置され、それぞれ、前記腰壁内部と外部を連通する通気路が形成された通気部と該通気部から突出する平板状の取付部とを有し、該取付部が前記腰壁躯体上面に固定された第1および第2の換気材と、
    前記第1換気材の取付部と前記第2換気材の取付部との間を水密に塞ぐ防水材と、
    前記第1換気材の取付部、前記第2換気材の取付部および前記防水材を介して前記腰壁躯体上面に固定された笠木取付部材と、
    前記笠木取付部材に係止され、前記第1換気材の側方から前記笠木取付部材の上方を経て前記第2換気材の側方までを連続して覆う笠木と、
    を有する建築物の換気構造。
  2. 前記第1換気材の通気部および/または前記第2換気材の通気部は、
    外部空間に面して形成された外側開口と、
    前記腰壁の内部空間に面して形成された内側開口とを有し、
    前記外側開口から前記内側開口に通ずる前記通気路の途中に、該通気路を迂回させる遮蔽部をさらに有する、
    請求項1に記載の建築物の換気構造。
  3. 前記第1換気材および/または前記第2換気材は、
    前記外側開口の外部空間側に気流誘導部を有する、
    請求項2に記載の建築物の換気構造。
  4. 前記第1換気材および/または前記第2換気材は、第1部品と第2部品とを有し、
    前記第1部品は、
    第1水平面と、
    前記第1水平面の一側端から下方に折曲して、垂れ壁状に形成された気流誘導板と、
    前記気流誘導板の前記第1水平面側に間隔を開けて、垂れ壁状に形成された遮蔽板とを有し、
    前記第2部品は、
    第2水平面と、
    前記第2水平面の一側端から下方に折曲して、前記遮蔽板の前記取付部側に形成され、前記内側開口が形成された内側壁と、
    前記内側壁の下端から折曲して形成され、前記遮蔽板の下方に位置する底壁と、
    前記底壁の前記内側壁と反対の側端から上方に折曲して形成され、前記遮蔽板と前記気流誘導板の間に位置し、前記外側開口が形成された外側壁とを有し、
    前記底壁と前記外側壁の境界となる折曲部に水抜き穴が形成されており、
    前記第1部品と前記第2部品は、前記第1水平面を上、前記第2水平面を下にして重ね合わされて、平板状の前記取付部を形成する、
    請求項3に記載の建築物の換気構造。
  5. 前記第1水平面と前記第2水平面は、重ね合わされた部分の複数の箇所で点接合されている、
    請求項4に記載の建築物の換気構造。
  6. 断面がほぼ一様な長尺物であって、
    第1部品と第2部品とを有し、
    前記第1部品は、
    第1水平面と、
    前記第1水平面の一側端から下方に折曲して、垂れ壁状に形成された気流誘導板と、
    前記気流誘導板の前記第1水平面側に間隔を開けて、垂れ壁状に形成された遮蔽板とを有し、
    前記第2部品は、
    第2水平面と、
    前記第2水平面の一側端から下方に折曲して、前記遮蔽板の前記取付部側に形成され、前記内側開口が形成された内側壁と、
    前記内側壁の下端から折曲して形成され、前記遮蔽板の下方に位置する底壁と、
    前記底壁の前記内側壁と反対の側端から上方に折曲して形成され、前記遮蔽板と前記気流誘導板の間に位置し、前記外側開口が形成された外側壁とを有し、
    前記底壁と前記外側壁の境界となる折曲部に水抜き穴が形成されており、
    前記第1部品と前記第2部品は、前記第1水平面を上、前記第2水平面を下にして重ね合わされて接合された、
    換気材。
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