JP3938245B2 - 無線システムの局間同期装置および局間同期方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は無線システムの局間同期装置および局間同期方法に関し、特に、本発明はアナログ有線回線またはディジタル有線回線を使用した局間同期装置を有する無線システムにおける局間同期装置および局間同期方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、無線システムには、一般的に局間同期装置および局間同期方法が適用される。無線システムの局間同期装置においては、厳密なフレーム同期、ビット同期をとることが重要である。また、ディジタル回線システムにおいてフレーム同期を取った場合、フレーム遅延の少ないシステムを構築することが重要である。
【0003】
例えば、特開平9−46327号公報の「フレーム同期信号の導出のための方法及び回路装置」では、受信した信号を低い周波数領域に置き換え、この置き換えた信号をアナログ/デジタル変換させ、変換によって形成されたデジタル信号から短期出力信号と長期出力信号を形成し、これらの信号を比較する。本構成により、高精度の要求を充たす0符号の位置検出が行われ、受信した搬送波周波数の信号からフレーム同期信号が導出され、従来の方法より実現コストが僅かで済む、としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例のアナログ回線を使用した無線システムの局間同期装置においては、厳密なフレーム同期、ビット同期、従属同期、クロック同期を保証していない。ディジタル無線システムの局間同期装置および局間同期方法においては、厳密なフレーム同期、ビット同期をとることが重要である。複数の制御局、基地局が存在する場合は、それぞれに基準クロックが同期していないと、いずれビットずれ・フレームずれを起こし、音が正確に再生されず異音となってしまう問題点を伴う。
【0005】
本発明は、ディジタル回線のみならず、アナログ回線でもフレーム同期、ビット同期を保証するため、従属同期、クロック同期まで保証し、少ない遅延で複数の制御局、基地局システムにおいて、音の再生を正確に行うことができる無線システムの局間同期装置および局間同期方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の無線システムは、上記問題点を解決するため、以下のような構成とする。
【0007】
回線間に同期モデムと制御局および基地局とが接続され、基地局では少なくとも2チャンネルで音声または非音声のデータを授受し、同期を取り音声符号化復号化素子用データ変換タイミングとする。この構成により、ディジタル回線のみならず、アナログ回線でもフレーム同期、ビット同期、従属同期、システムクロック同期を保証できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、アナログまたはディジタル回線間に接続され音声または非音声のデータを授受する一対の同期変復調装置と、前記同期変復調装置のうち一方の同期変復調装置と接続されて前記データを送信する制御局と、少なくとも2チャンネルで構成された他方の前記同期変復調装置と接続され前記データを受信し、フレーム同期、ビット同期、従属同期、システムクロック同期の少なくとも1の同期を取り、音声符号化復号化素子用データ変換タイミングとする基地局とを有して構成され、基地局が受信するデータに、音声情報と制御情報とが含まれていることを特徴とする。本構成によれば、制御情報により局区間同期を取り、音声情報の同期を確実化させることが可能となる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、アナログまたはディジタル回線を介して音声または非音声のデータの授受を行うインターフェース部と、データを元にアナログまたはディジタル回線を介して接続された制御局と基地局との局間の同期を取るための基準信号を発振する基準信号発振部と、基準信号を元に基準クロックを作る主制御部と、データの音声の符号化、復号化を行う音声符号化復号化素子とを有して構成され、制御局の基準信号と基地局の基準信号とを同期させ制御局と基地局間のデータの同期を保証する。
【0012】
本構成により、基準信号発振部が制御局と基地局との局間の同期を取るための基準信号を発振し、この基準信号とインターフェース部により回線を介して授受さたデータを元に主制御部が基準クロックを作り、音声符号化復号化素子による制御局の基準信号と基地局の基準信号とを同期させ、制御局と基地局間のデータの同期を保証したデータの音声の符号化・復号化を可能とする。
【0013】
また、請求項3に記載の発明においては、上記のデータは、フレーム同期、ビット同期、従属同期、システムクロック同期の少なくとも1の同期である。本構成により、フレーム同期、ビット同期、従属同期、システムクロック同期のいずれに基づく同期をも可能としている。
【0014】
請求項4に記載の発明では、基地局の基準信号発振部は、現用系と予備系との二重系に構成され、現用系に障害が発生した場合は予備系により基準信号を発振する。本構成により、回線を介したデータの授受に障害が生じても、基地局の基準信号発振部による現用系の基準信号の発振に障害が発生した場合には、予備系により基準信号を発振することにより、応急的な手当てが可能となる。
【0015】
また、請求項5に記載の発明では、上記の回線を、アナログ回線またはディジタル回線としている。本構成により、アナログ回線またはディジタル回線の何れにおいても、本発明を適用することができる。
【0018】
また、請求項6に記載の発明は、制御局から音声または非音声のデータを出力し、アナログ回線またはディジタル回線間に設けられた一方のモデムを介してデータを送信し、少なくとも2チャンネルで構成された他方のモデムによりデータを受信し、受信したデータを基地局が入力し、フレーム同期、ビット同期、従属同期、システムクロック同期の少なくとも1の同期を取り、音声符号化復号化素子用データ変換タイミングとし、上記のデータは、音声部のデータ部と非音声部のフレーム同期ワードとを有するフレームのデータとして構成され、基地局が受信した複数チャンネルのデータのフレーム同期ワードの最も遅いフレーム同期ワードを選択し、選択したフレーム同期ワードをデータの音声符号化復号化の変換タイミングとする。
【0019】
本構成により、アナログまたはディジタル回線間に接続され音声または非音声のデータを授受し、制御局が一方の同期モデムと接続されデータを送信する。また基地局は、他方のモデムと接続されデータを受信し、フレーム同期、ビット同期、従属同期、システムクロック同期の少なくとも1の同期を取り、音声符号化復号化素子用データ変換タイミングとする。これにより、ディジタル回線、アナログ回線の何れかにおいても、フレーム同期、ビット同期、従属同期、システム同期の保証が可能となる。更に、制御局から伝送された複数チャンネルのデータのフレーム同期ワードの最も遅いフレーム同期ワードを基地局が選択し、選択したフレーム同期ワードをデータの音声符号化復号化の変換タイミングとすることにより、より遅延量の少ない同期化を可能とする。
【0020】
次に図面を参照して、本発明の一実施の形態に係る無線システムの局間同期装置および局間同期方法を、図1から図11を用いて説明する。
【0021】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1の構成を示し、アナログ局間回線での基地局2と制御局1との接続関係を示すブロック図である。図1において制御局1および基地局2は、音声、非音声データを送信・受信するものであり、アナログ同期モデム3、4を介してアナログ音声・非音声・無線情報を送信・受信する。
【0022】
以上のように構成された無線システムの局間同期装置について、図2〜図6を用いてその動作例を説明する。
【0023】
ここで、基地局2の制御局インターフェース部24は、モデムからの受信クロックを従属同期用クロックとして使用する。伝送クロックには、9.6kbpsを使用する。また、基地局2にてモデム4により再生された受信タイミング信号(RT)は、データの受信タイミングを示す信号である。このため、デューティは保証されず、ジッタを含むのでジッタサプレスを行う。また、従属同期をとるため、基地局2における送信タイミング信号(ST)は、制御局1からの受信タイミング信号(RT)を基地局2の内部の基準信号発振部22にて位相補正を行い、折り返ししたものである。
【0024】
先ず、制御局1と基地局2とを接続する場合のアナログ専用線(帯域品目3.4kHz相当、又はそれに準ずる回線)、アナログ同期モデムを使用した場合の局間接続方法、局間でのフレーム同期方式、について説明する。
【0025】
制御局1と各基地局2間で以下の情報を伝達する。
【0026】
1)音声符号化情報(3.2kbps)の伝送では、移動局が音声通信を行っている場合に、音声情報回線に1本あたり無線チャンネル2CH分の音声符号化データ(3.2kbps)を伝送する。
【0027】
2)無線伝送路上で移動局間との通信を行う非音声データ(最大6.4kbps)の伝送では、移動局が非音声通信を行っている場合に、音声情報回線に1本あたり無線チャンネル1CH分の非音声データ(6.4kbps)を伝送する。
【0028】
3)基地局2における各チャンネルの無線制御情報の伝送では、基地局2の無線部の制御データを、制御情報回線にmax4CH分多重して伝送する。
【0029】
4)制御局1側から基地局2側への音声符号化復号化素子用データ変換タイミング(40ms)では、移動局が音声通信、非音声通信を行っている場合に、音声情報回線それぞれに対して、40ms毎に32bitのフレーム信号を載せる。基地局2は、これを再生して25Hzの音声符号化復号化素子用データ変換タイミングを作る。
【0030】
5)基地局内の局舎情報では、基地局2の局舎データを制御情報回線にmax4CH分多重して伝送する。
【0031】
基地局2と制御局1を接続する際の回線数について図2を用いて説明する。
【0032】
接続に必要な回線は、音声情報用回線、制御情報用回線の2種類を使用する。音声情報とは、制御局1側の音声符号化復号化素子用データ変換タイミング、音声データ、非音声データを含み、2無線チャンネルに対して1回線を使用する。制御情報とは、局舎制御情報を含み、4無線チャンネルに対して1回線を使用する。ここで図2は、実施の形態1におけるデータ伝送の動作例を説明するための図であり、無線8chの例である。
【0033】
次に、図3を用いてフレーム同期信号について説明する。図3は、実施形態1におけるフレーム同期信号のフォーマットの構成例を示した図である。この図3に示したフレームフォーマットの諸元は、全体フレーム長が384bit(40ms)、フレーム同期信号(または、フレーム同期ワード)部(FRM)が32bit、データ部(Data)が352bitである。また、データ部は、音声符号化情報(3.2kbps)の1CH分、または非音声データ(6.4kbps)の1CH分と、制御情報4CH分多重とにより構成される。
【0034】
この無線システムの局間同期装置および局間同期方法では、音声符号化復号化素子用データ変換タイミングとしてフレーム同期信号を、基準信号発振部(制御局)または制御局インターフェース部(基地局)において生成・再生する。なお、ここではフレーム同期信号を40msとして説明する。制御局−基地局間においてアナログ専用線を用いて伝送する場合、制御局1、基地局2のフレーム同期をとるために、常に40msのデータ伝送周期の先頭に32bitのフレーム同期ワードFRMをつける。データを受け取った制御局1または基地局2は、この32bitのフレーム同期ワードを検出して、40msのフレーム同期信号を再生する。
【0035】
次に、基地局2でのフレーム同期信号からの音声符号化復号化素子用データ変換タイミングの生成方法について、図4、図5、図6を用いて説明する。これらの内の図4は、実施形態1におけるフレーム同期信号からの音声符号化・復号化素子用データタイミングの、生成手順例を示したタイミング図である。図5は、実施形態1における伝送遅延を示した図である。また、図6は、制御局1および基地局2の、より詳細な構成例を示したブロック図である。
【0036】
制御局1は、主制御部11、基準信号発振部12、音声符号化復号化素子13、基地局インタフェース(IF)部14を有して構成される。また、基地局2は、主制御部21、基準信号発振部22、音声符号化復号化素子23、制御局インタフェース(IF)部24を有して構成される。
【0037】
基地局2では、制御局インターフェース部24で受信データRDを受け取り、そこからフレーム同期信号SYNCを取り出し、これを基に音声符号化復号化素子用データ変換タイミングCINT0を生成する。音声符号化復号化素子用データ変換タイミングCINT0は、フレーム同期信号SYNCより生成されるため、FRMの先頭より32ビット分の遅延が発生する。
【0038】
基地局2から送信データSDを送出する場合は、信号CINT2に同期して送出する。この時の信号CINT2は、基地局2内で作成した信号CINT1より32ビット分手前にずれたものを使う。
【0039】
次に、フレーム同期信号選択装置における音声符号化復号化素子用データ変換タイミングCINT0の選択方法について、図5を用いて説明する。アナログ回線においては、データの伝送遅延がデータクロックより大きい。このため、基地局2に複数のアナログ回線が接続される場合、それぞれから取り出すフレーム同期信号SYNCには遅延が生じる。
【0040】
図5、図6に示すように、4本のアナログ回線から音声符号化復号化素子用データ変換タイミングCINT0を再生する場合は、4つのフレーム同期信号SYNCから最も遅いフレーム同期信号SYNC(図5の例ではModem−3)を選択し、これを基地局2の制御インターフェース部24で音声符号化復号化素子用データ変換タイミングCINT0とする。
【0041】
これを基準信号発振部22に送出し、基準信号発振部22ではこれを基にジッタ補正した1.544MHzを主制御部21に送るとともに、音声符号化・復号化素子用データ変換タイミング(CINT1)を分周して作る。1フレームの40msに比べて伝送遅延は少ないため、4つのフレーム同期信号SYNCから一番遅いものを選択することにより、フレーム遅延を最小にすることが可能となる。
【0042】
ここでクロックの系統について図6を用いて説明する。基地局2において基準信号発振部22からの基準クロックを、制御局1からの基準フレームに同期させることにより、長いタイムスパンで制御局1と基地局2のフレーム、ビットがずれることを避けることができる。
【0043】
主制御部21ではこの1.544MHzを基に、装置内のこれに同期した基準クロック8kHzを作る。基地局2、制御局1の基準発振部22、12では、基準クロック8kHzを取り込み、基準クロック8kHzとフレーム同期信号CINT及び音声符号化・復号化素子用データ変換タイミングCINT1を位相同期させる。この結果、基準信号発振部12、22からのフレーム同期信号CINT及び音声符号化・復号化素子用データ変換タイミングCINT1は、主制御部11、21が生成する8kHzのフレームパルスと位相が同一であることを保証する。1.544MHzのフレーム同期信号CINTにおいて、制御局1からのクロックが喪失した場合には、基準信号発振部22のOCXOに同期して自走する。
【0044】
基準信号発振部22は、現用と予備の存在する二重系となっている。現用の基準信号発振部22に障害が発生した場合は、予備の基準信号発振部22のクロックを使用する。この時現用は、全てのクロックの出力を停止し、バスより切り離す。
【0045】
基地局2内の制御局インターフェース部24は、基準信号発振部22からの信号CINT2からの立ち上がりエッジで、フレーム同期ワードの送信を開始する。なお、上記の信号CINT2は、音声符号化・復号化素子用データ変換タイミングCINT1を32ビット手前にずらしたものである。また、データの送信クロックには、基準信号発振部22で8kHz、CINT1に同期をとった9.6kHzを使用する。
【0046】
基地局2の制御局インタフェース部24が受け取ったデータのうち、音声・非音声データは1フレーム分、一度メモリに格納し、基地局2内の基準信号発振部22からのフレーム同期信号CINTに同期して基地局2内の各ユニットに伝送する。また、制御情報データは、そのまま各ユニットに伝送される。
【0047】
同様に制御局1の基準の基地局インタフェース部14が受け取ったデータのうち、音声・非音声データは1フレーム分、一度メモリに格納し、基地局2内の基準信号発振部22からのフレーム同期信号CINTに同期して、制御局1内の各ユニットに伝送する。また、制御情報データは、そのまま各ユニットに伝送される。
【0048】
ここで上記のように制御局1、基地局2において、全ての基地局2が制御局1に従属同期することによりクロックは同期し、フレームも図3のフレーム同期信号FRMによって同期する。そのためビットも長期的に同期することになり、データのビットスリップ、フレームのずれを防ぐことができる。また、図4、図5のフレーム伝送を行うことにより、遅延を最小とすることができる。
【0049】
以上のように本発明の実施の形態1によれば、アナログ回線でのフレーム同期、ビット同期、従属同期、クロック同期をより少ない遅延で保証することができる。
【0050】
(実施の形態2)
図7は、ディジタル局間回線での基地局32と制御局31の接続関係を示す。図7において、制御局31および基地局32は、音声・非音声データを送信・受信するものであり、ターミナルアダプタ33、34を介してディジタル音声・非音声・無線情報を送信・受信する。
【0051】
ここで、基地局32の局間インタフェース部は、ターミナルアダプタ34、またはマルチメディア多重化装置からの受信クロックを従属同期用クロックとして使用する。伝送クロックには、ディジタル網からの64kbpsまたは128bpsを使用する。ここで、ディジタル専用線接続の場合には、基地局32および制御局31はネットワークに従属同期とする。また、ターミナルアダプタ34またはマルチメディア多重化装置より再生された受信信号(RT)は、データの受信タイミングを示す信号である。このためデューティは保証されずジッタを含むので、ジッタサプレスを行う。また、従属同期とするため、基地局32、制御局31における送信タイミング信号(ST)、受信タイミング信号(RT)は、網からの信号に同期したものである。
【0052】
制御局31、基地局32を接続する場合に、ディジタル専用線、ターミナルアダプタ、又は、マルチメディア多重化装置を使用した場合の局間接続方法、局間でのフレーム同期方式について説明する。制御局31、各基地局32の間で以下の情報を伝達する。
【0053】
6)音声符号化情報(32kbps)の伝送では、移動局が音声通信を行っている場合に、情報回線の音声情報回線部に1本あたり無線チャンネル最大4CH(64kbs時)、8CH(128kbps時)分の音声符号化データ(3.2kbps)を伝送する。
【0054】
7)無縁伝送路上でTCHを使用して移動局間との通信を行う非音声データ(64kbps)の伝送では、移動局が非音声通信を行っている場合に、情報回線の音声情報回線部に1本あたり無線チャンネル最大4CH(64kbps時)、8CH(128kbps時)分の非音声データ(6.4kbps時)を伝送する。
【0055】
8)基地局における各チャンネルの無線制御情報の伝送では、基地局無線部の制御回線の制御データを、情報回線の制御情報回線部に1本あたりmax4CH(64kbps時)、8CH(128kbps時)分多重して伝送する。
【0056】
9)制御局から基地局側への音声CODEC用データ変換タイミング(40ms)では、移動局が音声通信、非音声通信を行っている場合に、情報回線に40ms毎に32bitのフレーム信号を載せる。基地局はこれを再生して25Hzの音声CODEC用データ変化タイミングを作る。
【0057】
10)基地局内の局舎情報は、基地局の局舎データ情報回線の制御情報回線部に、1本あたりmax4CH(64kbps時)、8CH(128kbps時)分多重して伝送する。
【0058】
次に、ディジタル回線において基地局32と制御局31を接続する際の、回線数について図8を用いて説明する。ここで回線は、音声情報と制御情報を同一の回線に多重する。音声情報とは、制御局側の音声CODEC用データ変換タイミング、音声データ、非音声データを含む。制御情報とは、局舎情報、無線制御情報を含む。音声情報、制御情報合せて、4無線チャンネル(64kbps時)、8無線チャンネル(128kbps時)に対して1回線を使用する。
【0059】
次に、図9を用いてフレーム同期信号について説明する。図9は、実施形態2におけるフレーム同期信号のフォーマットの構成例を示した図である。このフレームフォーマットの諸元は、全体フレーム長が2560bit(40ms)、フレーム同期ワード部FRMが32bit、データ部Dataが2528bitである。また、データ部は、音声符号化情報(3.2kbps)の4CH多重、または非音声データ(6.4kbps)の4CH多重と、制御情報4CH分多重と、により構成される。
【0060】
この無線システムの局間同期装置および局間同期方法においては、音声符号化・復号化用素子データ変換タイミングとしてフレーム同期信号(CINT)を、基準信号発振部52(自走時)または制御局インタフェース部54(基地局32)、基地局インタフェース部(制御局31)の何れかにおいて生成する。ここではフレーム同期信号FRMを40msとして説明する。
【0061】
制御局−基地局間においディジタル回線を用いて伝送する場合、制御局31、基地局32のフレーム同期をとるために、常に40msのデータ伝送同期の先頭に32bitのフレーム同期ワードFRMを付ける。データを受け取った制御局31または基地局32では、この32bitのフレーム同期ワードFRMを検出して、40msのフレーム同期信号を再生する。
【0062】
次に、基地局32でのフレーム同期信号FRMからの音声符号化・復号化素子用データ変換タイミングの生成方法について、図10、図11を用いて説明する。図11は、制御局31および基地局32の構成例を示したブロック構成図である。制御局31は、主制御部41、基準信号発振部42、音声符号化復号化素子43、基地局インタフェース(IF)部44を有して構成される。また、基地局32は、主制御部51、基準信号発振部52、音声符号化復号化素子53、制御局インタフェース(IF)部54を有して構成される。
【0063】
基地局32においては、御局インタフェース部54で受信データRDを受け取り、そこからフレーム同期信号FRMを取り出し、これを基に音声コーデック用データ変換タイミングCINT0を生成する。フレーム同期信号SYNCはFRMより生成され、基地局32の音声符号化復号化素子用データ変換タイミングCINT0には、このフレーム同期信号SYNCに位相を合わせるため、FRMの先頭より32ビット分の遅延が発生する。基地局32から送信SDを送出する場合は、音声符号化・復号化素子用データ変換タイミングCINT1より32ビット分手前にずれたものを使う。これにより、制御局31からのフレームと基地局32のフレームの遅延が32ビット以上発生することを避けることができる。
【0064】
次に、フレーム同期信号CINTの選択方法について説明する。
【0065】
ディジタル回線において、データは全て網に同期するため、基地局32に複数のディジタル回線が接続される場合も、それぞれから取り出す音声符号化復号化素子用データ変換タイミングCINT0は1つとなる。これを基準信号発振部52に送出し、基準信号発振部52ではこれを基にジッタ補正した1.544MHzを主制御部51に送るとともに、音声符号化復号化素子用データ変換タイミング(CINT1)を分周して作る。
【0066】
ここでクロックの系統について図11を用いて説明する。基準信号発振部からの基準クロックを制御局31からの基準フレームに同期させることにより、長いタイムスパンで制御局31と基地局32のフレーム、ビットがずれることを避けることができる。
【0067】
基地局32、制御局31の主制御局41、51では、この1.544MHzを基に装置内の基準クロック8kHzを作る。基準信号発振部42、52では基準クロック8kHzを取り込み、基準クロック8kHzとCINT及びCINT1を位相同期させる。この結果基準信号発振部42、52からのCINT及びCINT1は、主制御部41、51が生成する8kHzのフレームパルスと位相が同一であることを保証する。これにより、基地局32、制御局31内のクロックは、全てディジタル網のクロックに同期する。このため、システムとしてクロック同期を取ることが可能となる。1.544MHzのCINTは、網からのクロックが喪失した場合には、基準信号発振部52のOCXOに同期して自走する。
【0068】
基準信号発振部は、現用と予備の存在する二重系となっている。現用の基準信号発振部に障害が発生した場合は、予備の基準信号発振部のクロックを使用する。このとき現用は、すべてのクロックの出力を停止しバスより切り離す。ディジタル専用線接続では網からのクロックを使うため、データは同一のCINTのタイミングで伝送されてくる。
【0069】
基地局32の制御局インタフェース部54が受け取ったデータのうち、音声・非音声データは1フレーム分を一度メモリに格納し、基地局32内の基準信号発振部52からのCINTに同期して基地局32内の各ユニットに伝送する。また、制御情報データはそのまま各ユニットに伝送される。同様に制御局31の基地局インタフェース部54が受け取ったデータのうち、音声・非音声データは1フレーム分を一度メモリに格納し、制御局31内の基準信号発振部42からのCINTに同期して制御局31内の各ユニットに伝送する。また、制御情報データはそのまま各ユニットに伝送される。
【0070】
ここで上記のように制御局31、基地局32において全ての基地局32、制御局31は網に従属同期する。このことにより、クロックは同期しており、フレームもフレーム同期信号によって同期している。そのためビットも長期的に同期することになり、データのビットスリップ、フレームのずれを防ぐことができる。
【0071】
以上のように本発明の実施の形態2によれば、ディジタル回線でのフレーム同期、ビット同期、従属同期、クロック同期を保証することができる。なお、以上の説明では、局間をディジタル回線、アナログ回線で構成した例で説明したが、その他の無線回線についても同様に実施可能である。
【0072】
【発明の効果】
以上のように本発明は、局間での伝送データに音声データと非音声データを設ける。この非音声データ部に伝送同期フォーマット、タイミング信号を設けることにより、ディジタル回線のみならず、アナログ回線でもフレーム同期、ビット同期、従属同期を保証し、かつ遅延を少なく保つ優れた無線システムの局間同期装置および局間同期方法の局間同期装置が得られる。またフレーム同期信号選択装置を設けることにより、アナログ回線において複数の回線を用いた同期伝送を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の構成を示す無線システムのブロック図
【図2】基地局2と制御局1を接続する無線回線数8chの例
【図3】実施形態1におけるフレーム同期信号のフォーマットの構成例を示した図
【図4】実施形態1におけるフレーム同期信号からの音声符号化・復号化素子用データタイミングの生成手順例を示したタイミング図
【図5】実施形態1における伝送遅延を示す図
【図6】制御局1および基地局2の構成例を示したブロック図
【図7】本発明の実施の形態2の構成を示す無線システムのブロック図
【図8】基地局32と制御局31を接続する無線回線数8chの例
【図9】実施形態2におけるフレーム同期信号のフォーマットの構成例を示した図
【図10】実施形態3におけるフレーム同期信号からの音声符号化・復号化素子用データタイミングの生成手順例を示したタイミング図
【図11】制御局31および基地局32の構成例を示したブロック図
【符号の説明】
1、31 制御局
2、32 基地局
3、4 アナログ同期モデム
11、21、41.51 主制御部
12、22、42、52 基準信号発振部
13、23、43、53 音声符号化復号化素子
14、44 基地局インタフェース(IF)部
24、54 制御局インタフェース(IF)部
33、34 ターミナルアダプタ
Claims (6)
- アナログまたはディジタル回線間に接続され音声または非音声のデータを授受する一対の同期変復調装置と、
前記同期変復調装置のうち一方の同期変復調装置と接続され前記データを送信する制御局と、
少なくとも2チャンネルで構成された他方の前記同期変復調装置と接続され前記データを受信し、フレーム同期、ビット同期、従属同期、システムクロック同期の少なくとも1の同期を取り、音声符号化復号化素子用データ変換タイミングとする基地局とを有して構成され、
前記基地局が受信するデータには、音声情報と制御情報とが含まれていることを特徴とする無線システム。 - アナログまたはディジタル回線を介して音声または非音声のデータの授受を行うインターフェース部と、
前記データを元に前記アナログまたはディジタル回線を介して接続された制御局と基地局との局間の同期を取るための基準信号を発振する基準信号発振部と、
前記基準信号を元に基準クロックを作る主制御部と、
前記データの音声の符号化、復号化を行う音声符号化復号化素子とを有して構成され、
前記制御局の基準信号と前記基地局の基準信号とを同期させ前記制御局と基地局間の前記データの同期を保証したことを特徴とする無線システムの局間同期装置。 - 音声または非音声のデータの同期は、フレーム同期、ビット同期、従属同期、システムクロック同期の少なくとも1の同期であることを特徴とする請求項2に記載の無線システムの局間同期装置。
- 前記基地局の基準信号発振部は、現用系と予備系との二重系に構成され、前記現用系に障害が発生した場合は前記予備系により前記基準信号を発振することを特徴とする請求項2または3に記載の無線システムの局間同期装置。
- 回線は、アナログ回線またはディジタル回線であることを特徴とする請求項2から4の何れか1項に記載の無線システムの局間同期装置。
- 制御局から音声または非音声のデータを出力し、
アナログ回線またはディジタル回線間に設けられた一方のモデムを介して前記データを送信し、
少なくとも2チャンネルで構成された他方の前記モデムにより前記データを受信し、
前記受信したデータを基地局が入力し、フレーム同期、ビット同期、従属同期、システムクロック同期の少なくとも1の同期を取り、音声符号化復号化素子用データ変換タイミングとし、
前記データは、音声部のデータ部と非音声部のフレーム同期ワードとを有するフレームのデータとして構成され、前記基地局が受信した複数チャンネルのデータのフレーム同期ワードの最も遅いフレームワードを選択し、前記選択したフレーム同期ワードをデータの音声符号化復号化の変換タイミングとすることを特徴とする無線システムの局間同期方法。
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