JP2001275143A - 無線基地局 - Google Patents

無線基地局

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JP2001275143A
JP2001275143A JP2000084063A JP2000084063A JP2001275143A JP 2001275143 A JP2001275143 A JP 2001275143A JP 2000084063 A JP2000084063 A JP 2000084063A JP 2000084063 A JP2000084063 A JP 2000084063A JP 2001275143 A JP2001275143 A JP 2001275143A
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JP
Japan
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base station
signal
timing
radio base
point
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JP2000084063A
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Inventor
Toshiaki Odate
俊明 大館
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線基地局がISDN回線などの一般デジタ
ル回線に接続された場合、回線が瞬断しても、棲み分け処
理で決めた無線スロット送受信位置を高精度に保持でき
るようにする。 【解決手段】 無線基地局10と交換機をつなぐ∪点上
に瞬断が発生した場合、フレーム同期信号3Aを、DS
U部11からタイミング信号生成部15に入力する。タ
イミング信号生成部15は、このフレーム同期信3Aを
DPLL35aに入力し、フレーム同期信号3Aに同期
したタイミング信号を生成する。さらに、このタイミン
グ信号によって分周期35bをリセットすることによ
り、無線フレーム信号3を生成して出力する。これによ
って、瞬断後においても、無線フレーム信号3はフレー
ム同期信号3Aに同期する。よって、∪点上に瞬断が発
生した場合でも、再度同じ位相の∪点フレーム同期信号
に同期することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信ネットワ
ークに接続される回線が瞬断しても、無線スロットの送
受信タイミングがずれることなく、送受信タイミングの
安定度を向上させることのできる無線基地局に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無線スロットの送受信タイミング
を安定させるために、制御用バースト信号を複数の基地
局から送信する移動通信システムにおいては、無線基地
局が制御用バースト信号を送信する場合、周辺基地局か
らの送信タイミングをスキャンし、他の無線基地局と干
渉しない空きスロットを見つけて送出する必要がある。
【0003】一般に、この送信タイミングは、基地局に
接続される網の瞬断によって失われてしまうので、その
対策方法が、例えば特開平10−126328号公報な
どに開示されている。この技術は、網側からマルチフレ
ームタイミングを供給するように構成し、瞬断があった
場合には、その網からのマルチフレームタイミングを基
準として、自無線基地局内のマルチフレームタイミング
を再生するようにしたものである。
【0004】また、回線の瞬断が発生しても、携帯端未
との送受信が直ちに途切れないようにする方法として、
例えば、特開平11−196448号公報に、瞬断中も
基地局内部のクロックを維持できる方法が提案されてい
る。この技術は、発信回路に印加する信号を調整するこ
とにより、クロック信号の周波数を微調整して、外部基
準信号と通話信号との間の位相差を一定に保持し、瞬断
中においても送受信信号が途切れないようにしたもので
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
特開平10−126328号公報などの技術は、網側か
らマルチフレームタイミングを供給するなど、特殊なイ
ンタフェースを必要とするため、一般的なI回線(IS
DN回線)なとでは適用が不可能である。
【0006】また、特開平11−196448号公報な
どの技術は、瞬断時においても直ちに携帯端未との通信
が途切れないように、無線基地局内部のクロックを継続
して出力するというものであるが、再同期後に、無線ス
ロットの送受信タイミング(すなわち、送受信位相)が
同じタイミングになっているという保証はない。
【0007】I回線に接続される無線基地局が、再同期
後に、送受信タイミングにずれを生じる場合の不具合に
ついて、以下説明する。
【0008】すなわち、網側に瞬断が生じると、無線基
地局の棲み分け処理にて決定された間欠送信位置がずれ
る可能性がある。この理由は、PHSの無線基地局のよ
うに、網が、TTC標準I430に準拠したISDNと
同じ物理的構成を持つI回線に接続されるような場合、
網から無線基地局の無線フレーム位相を決定する特殊な
信号を送ることが出来ないためである。
【0009】言いかえれば、I回線は、2B+Dの音声
/データ情報を伝送するBチャネルと制御情報をやりと
りするためのDチャネルの伝送能力しかなく、無線フレ
ーム位相情報を定期的に網から送信することができない
ためである。このため、PHS無線基地局は、自無線基
地局内で無線フレームタイミングを生成し、そのタイミ
ングに基づいて無線スロットの送受信を行っている。
【0010】無線基地局は網と同期しているので、無線
基地局内で生成されたタイミングは、網のクロックと同
期して、或る位相で固定化されている。このように、全
ての無線基地局は、同様に、網と同期しているので、そ
れぞれの無線基地局において、棲み分け処理により決定
された無線送受信タイミングは保存されることになる。
【0011】しかし、上記は網の瞬断など発生しない理
想的な状態の場合であり、網の瞬断が発生した場合に
は、網のクロックとある位相で固定化されていた無線基
地局内の生成タイミングは保存されず、ずれてしまう可
能性がある。
【0012】以下、これについて、図5及び図6を用い
て説明する。図5は、従来の無線基地局の構成を示すブ
ロック図である。また、図6は、図5に示す無線基地局
が回線に同期する方法を説明するためのタイミング図で
ある。
【0013】無線基地局30は、DSU(Digital Serv
ice Unit)部31と、ISDN−IC32と、TDMA
制御部33と、無線制御部34と、タイミング信号生成
部35と、CPU部36と、無線送受信部37と、アン
テナ38と、TCXO39とによって構成されている。
また、タイミング信号生成部35は、DPLL(Digita
l Phase Locked Loop)35aと分周部35bとによっ
て構成されている。
【0014】DSU部31は、網の交換機と無線基地局
30を接続するための∪点インタフェースを収容する機
能を有している。また、ISDN−IC32は、DSU
部31によって変換されたT点インタフェースにより接
続され、T点と同等の周波数精度のフレーム同期信号A
を出力する機能を有している。
【0015】さらに、TDMA制御部33は、送信無線
チャネルに対して、誤り検出用の符号化や簡易秘話処理
やスクランブル処理などを行い、受信無線チャネルに対
しては、誤り検出やUW(ユニークワード)検出やデス
クランブル処理やチャネル種別の判別処理などを行う機
能を有している。
【0016】また、、無線制御部34は無線送受信部3
7の制御を行い、タイミング信号生成部35は各機能ブ
ロックに供給するタイミングクロック信号を生成する機
能を有している。さらに、CPU部36は無線基地局3
0全体の制御を行い、無線送受信部37は無線スロット
を送受信する機能を有している。また、アンテナ38は
無線基地局30の電波の送受信を行い、TCXO39は
タイミング信号生成部35に対してクロック信号を供給
する機能を有している。
【0017】また、DPLL35aは、タイミング信号
生成部35で生成された信号をフレーム同期信号1Aに
同期するための機能を有し、分周部35bは各機能ブロ
ックに供給する無線フレーム信号1を生成する機能を有
している。すなわち、DPLL35aからのタイミング
信号で分周部部35bをリセットすることにより、無線
フレーム信号1はフレーム同期信号1Aに同期するよう
になっている。
【0018】次に、無線基地局30の∪点で瞬断が発生
した時の状態を考察してみる。瞬断が発生する前は、無
線基地局30は∪点のクロックに同期しており、そのた
め、DSU部31は∪点クロックと同等の周波数精度の
クロックを、T点によりISDN−IC32に供給す
る。ISDN一IC32もT点に同期しているので、I
SDN−IC32もT点と同等の周波数精度のフレーム
同期信号1Aを出力する。
【0019】このフレーム同期信号1Aを、タイミング
信号生成部35内のDPLL35aに入力することによ
り、タイミング信号生成部35から、∪点に同期した各
種タイミングを各ブロックに供給することが可能にな
る。
【0020】しかし、∪点で瞬断が発生した場合には、
タイミング信号生成部35で供給している各種クロック
の位相を元の位置で維持することは非常に困難になる。
これについて、図6の、無線基地局が回線に同期すると
きのタイミング図を用いて説明する。
【0021】ここで、無線基地局30は網同期を完了
し、棲み分け処理も終了していることとする。このと
き、∪点のフレームタイミングとT点のフレームタイミ
ングは位相差αであり、また、T点のフレームタイミン
グと無線フレームタイミングは位相差βで同期してい
る。もし、∪点で瞬断が発生しなければ、この各位相差
は永遠に維持される。しかし、∪点上で瞬断が発生した
場合には、位相差α、βは維持される保証はなにもな
い。このため、T点のフレームタイミングと無線フレー
ムタイミングの位相差は、それぞれ、αa、βaに変わ
ってしまう可能性が高い。
【0022】この結果、本来棲み分けた位相位置とは違
う位相で、無線スロットの送受信を行ってしまうことに
なる。もし、無線基地局30内のCPU部36が位相の
違いを認識できれば、再度棲み分けをやり直すことも可
能であるが、瞬断が短い場合には、DSU部31、IS
DN―IC32の同期保護動作により、瞬断した事実が
CPU部36で認識できないことがある。このような場
合は、位相がずれたまま無線スロットの送受信を行って
しまうことになる。
【0023】同期保護とは、同期保護時間内に復旧が可
能な程度の短い時間で瞬断があった場合において、出力
クロックをそのまま維持するなど、あたかも瞬断してい
ない場合と同じように動作することをいう。しかし、こ
のような同期保護動作により、動作は維持されるもの
の、位相差については、瞬断前の位相差α、βを維持す
ることは保証されないため、CPU部36が認識しない
内に無線基地局30の棲み分けた位相位置が違ってしま
う場合がある。
【0024】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、無線基地局がISDN回線
などの一般デジタル回線に接続された場合、回線が瞬断
しても、棲み分け処理で決めた無線スロットの送受信位
置を高精度に保持できるようにすることにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の無線基地局は、タイミング信号生成部で
生成されたタイミング信号に基づいて、無線通信ネット
ワークを伝送する無線スロットの送受信タイミングを安
定化させる無線基地局であって、タイミング信号生成部
は、タイミング信号をフレーム同期信号に同期させる位
相同期手段と、位相同期手段から受信したタイミング信
号によってリセットされ、タイミングクロックを生成す
るタイミングクロック手段とを備え、網の交換機と無線
基地局を接続するための∪点を伝送する信号に瞬断が発
生したとき、位相同期手段が、∪点のインタフェースか
らフレーム同期信号を受信し、タイミングクロック手段
が生成するタイミングクロックを、U点のフレーム同期
信号に同期させることを特徴とする。
【0026】すなわち、本発明の無線基地局は、タイミ
ング信号生成部の同期源のフレーム同期信号自体を、瞬
断後も位相保証することのできる∪点上の抽出信号にす
ることにより、∪点に信号の瞬断が発生した場合でも、
高い確率で、再度同じ位相の∪点フレーム同期信号に同
期することができる。これによって、無線基地局の無線
スロットの送受信タイミングを安定的に維持することが
できる。
【0027】また、本発明の無線基地局は、前記U点を
伝送するの信号の伝送方式が回線を伝送するデータ信号
のバースト位相を合わせるピンポン伝送方式であり、位
相同期手段が∪点から抽出するフレーム同期信号のバー
スト周期は、2.5msであることを特徴とする。
【0028】すなわち、本発明の無線基地局は、網から
抽出するフレームタイミングを、ピンポン伝送方式のバ
ースト周期2.5mSの信号とすることにより、この方
式を用いた無線基地局の無線フレームタイミングが合う
確率を1/2にすることができる。
【0029】また、本発明の無線基地局におけるタイミ
ング信号生成部は、さらに、U点から抽出したフレーム
同期信号と、タイミング信号生成部から出力されるタイ
ミングクロックとの位相差を測定する位相差測定手段を
備え、∪点を伝送する信号に瞬断が発生したとき、瞬断
復旧直後に、位相差測定手段によって、タイミングクロ
ックとフレーム同期信号との位相差を測定し、タイミン
グクロックと一番位相の近いフレーム同期信号に同期さ
せることを特徴とする。
【0030】すなわち、本発明の無線基地局は、無線基
地局内部に網から抽出したフレームタイミング信号と、
タイミング信号生成部から出力される無線フレームのタ
イミング信号との位相差を測る位相差測定手段を設け、
瞬断復旧直後に2つの信号の位相差を測ることにより、
さらに、再同期後の無線スロット送受信タイミングを維
持できる確率を上げることができる。
【0031】また、本発明の無線基地局におけるタイミ
ング信号生成部は、さらに、位相差測定手段の測定結果
に基づいて位相補正を行つた旨を、無線基地局を制御す
るCPUに通知する状態通知手段を備え、CPUは、状
態通知手段の情報に基づいて、CPUバスを介してシス
テムの状態管理を行うことを特徴とする。
【0032】すなわち、本発明の無線基地局によれば、
交換機と無線基地局との間の回線に瞬断があれば、CP
Uがその状況を把握し、無線基地局のシステム全体の状
態管理を行うことができる。
【0033】また、本発明の無線基地局における状態通
知手段は∪点を伝送する信号の瞬断回数がわかるよう
に、自己のビットをインクリメントしたことを特徴とす
る。
【0034】さらに、本発明の無線基地局は、U点から
抽出したフレーム同期信号のフラグを受信した位置で、
フレームタイミングを検出することにより、エコキャン
方式のISDN回線に適用することを特徴とする。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明にお
ける無線基地局の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明における第1の実施の形態の無線基地局
の構成を示すブロック図である。以下、図1を参照し
て、本発明における第1の実施の形態の無線基地局につ
いて、瞬断後も無線スロットの送受信タイミングを高い
確率で維持できる方法を説明する。
【0036】同図において、無線基地局10は、DSU
部11と、ISDN−IC12と、TDMA制御部13
と、無線制御部14と、タイミング信号生成部15と、
CPU部16と、無線送受信部17と、アンテナ18
と、TCXO19とによって構成されている。また、タ
イミング信号生成部15は、DPLL15aと分周部1
5bとによって構成されている。
【0037】DSU部11は、網の交換機と無線基地局
10を接続するための∪点インタフェースを収容する機
能を有している。また、ISDN−IC12は、DSU
部11によって変換されたT点インタフェースにより接
続されている。さらに、TDMA制御部13は、送信無
線チャネルに対して、誤り検出用の符号化や簡易秘話処
理やスクランブル処理などを行い、受信無線チャネルに
対しては、誤り検出やUW(ユニークワード)検出やデ
スクランブル処理やチャネル種別の判別処理などを行う
機能を有している。
【0038】また、無線制御部14は無線送受信部17
の制御を行い、タイミング信号生成部15は各機能ブロ
ックに供給するタイミングクロック信号を生成する機能
を有している。さらに、CPU部16は無線基地局10
全体の制御を行い、無線送受信部17は無線スロットを
送受信する機能を有している。また、アンテナ18は無
線基地局10の電波の送受信を行い、TCXO19はタ
イミング信号生成部15に対してクロック信号を供給す
る機能を有している。
【0039】また、DPLL15aは、タイミング信号
生成部15で生成された信号をフレーム同期信号3Aに
同期するための機能を有し、分周部15bは各機能ブロ
ックに供給するタイミングクロックを生成する機能を有
している。すなわち、DPLL15aからのタイミング
信号で分周部部15bをリセットすることにより、無線
フレーム信号3のタイミングクロックはフレーム同期信
号3Aに同期するようになっている。
【0040】従来技術の課題で説明したように、無線基
地局と局の交換機をつなぐ∪点上に瞬断が発生した場合
は、無線基地局における無線スロットの送受信タイミン
グがずれる可能性がある。したがって、第1の実施の形
態では、このタイミングずれを解消するために、タイミ
ング信号生成部15に入力するフレーム同期信号3A
は、ISDN−IC12からではなく、DSU部11か
らの信号を入力することにした。このようにすることに
より、送受信タイミングのずれが生じなくなる動作につ
いて、図4を用いて詳細に説明する。
【0041】図4は、図1に示す本発明の無線基地局に
おいて、回線に同期する方法を説明するためのタイミン
グ図である。すなわち、従来技術のように、∪点での瞬
断で無線フレームタイミングが変わってしまう可能性あ
るのは、図5で示したタイミング信号生成部35が、瞬
断後に位相が変化してしまうフレーム同期信号1Aを基
準として、各種のタイミングクロックを生成していたか
らである。
【0042】そこで、本発明の第1の実施の形態では、
同期源のフレーム同期信号自体を、瞬断後も位相保証が
できるように変えたことを特徴としている。また、瞬断
中においては、そのクロックが同期保護動作の影響はな
いものに変更する。このためには、タイミング信号生成
部15は、DSU部11から抽出したクロックを利用す
る。また、同期保護上の問題については、DSU部11
は局給電で動作しているため、瞬断が発生すればDSU
部11からの出力は必ず停止するので解消される。
【0043】以下、図4を用いて、タイミング信号の位
相保証について説明する。この図は、交換機と無線基地
局との間でU点上をパケット送信する状態を示してい
る。また、この図の例では、∪点上のバースト周期であ
る2.5mSを∪点フレーム同期信号として選んであ
る。さらに、フラグビット(F)を受信する度に、∪点
上のフレーム同期信号を出力するようになっている。す
なわち、このようなフレーム同期信号に同期させること
により、∪点上に瞬断が発生した場合でも、再度同じ位
相の∪点フレーム同期信号に同期することができる。
【0044】次に、本発明における第2の実施の形態の
無線基地局について説明する。尚、この実施の形態は、
図1における第1の実施の形態と構成は同じである。第
2の実施の形態における∪点はピンポン伝送方式で、そ
のバースト周期が2.5ms、データ伝送速度は320
Kbpsである。ピンポン伝送方式では、回線間のノイ
ズ誘導を滅らすために、各回線のデータ送出位相(バー
スト位相)を合わせている。
【0045】このため、各無線基地局の無線フレームタ
イミングは1/2の確率で合うことになる。これは、無
線フレームタイミングが5msであるため、各無線基地
局の無線フレームタイミングが合う確率が1/2である
ということである。
【0046】次に、本発明における第3の実施の形態の
無線基地局について説明する。
【0047】前述の第2の実施の形態では、タイミング
信号が再同期する際に、∪点のバースト周期が2.5m
S、無線フレーム信号が5mSであるため、1/2の確
率で同期していない∪点フレーム同期信号に同期する可
能性がある。そこで、第3の実施の形態は、このような
同期しない状態をなくすためになされたものである。
【0048】図2は、本発明における第3の実施の形態
の無線基地局の構成を示すブロック図である。図2に示
す第3の実施の形態の構成が、図1に示す第3の実施の
形態の構成と異なる点は、タイミング信号生成部25に
位相差測定部25cを追加したところである。その他の
ブロックは符号を変えてあるのみで構成は全く同じであ
る。したがって、重複を避けるために、これらの構成の
説明は省略する。すなわち、第3の実施の形態では、タ
イミング信号生成部25c内に、タイミング信号の位相
差を測るカウンタである位相差測定部25cを設けてい
るところが特徴である。
【0049】瞬断中は、フレーム同期信号4がなくなる
ため、DPLL25aから分周部25bに出力されるク
ロックもなくなる。したがって、タイミング信号生成部
25は、分周部25bに供給されるTCXO29の周波
数精度で自走(フリーラン)する。このため、無線フレ
ーム信号4とフレーム同期信号4Aには自走による位相
差が生じる。すなわち、瞬断前と同じフレーム同期信号
4Aに再同期するために、位相差測定部25cによっ
て、無線フレーム信号4とフレーム同期信号4Aとの、
2つの信号の位相差を測り、無線フレーム同期信号4と
一番位相の近いフレーム同期信号4Aに同期させる。
【0050】図3は、図2に示す第3の実施の形態の無
線基地局において、回線の瞬断時に元の位相に再同期さ
せる状態を示す図である。瞬断前は無線基地局20のフ
レーム同期信号4Aと無線フレーム同期信号4は位相差
γで同期している。そして、網の瞬断により、前記に述
べた動作により、この位相差はγからγaに変化する。
そして、瞬断が回復した直後に、位相差測定部25cの
カウンタにより、位相差γaが、−1.25mS<γa
<+1.25mS、の範囲にあるか否かを調べ、その範
囲にある場合には、元の位相に再同期することができ
る。
【0051】RCR−STD28に規定されているよう
に、網の周波数精度を±5ppm、TCXO29の周波
数精度を±3ppmとすると、1.25mS÷8μS=
156.25Sで、約156秒間までの瞬断ならば元の
位相に再同期できることになる。尚、この動作はCPU
部26を利用せずにブロック回路のハードウエアのみで
行うものとする。
【0052】次に、本発明における第4の実施の形態の
無線基地局について説明する。第4の実施の形態は、図
2に示す第3の実施の形態において、タイミング信号生
成部25に、さらに、ステータス25dが追加されたも
のである。すなわち、図2において、タイミング信号生
成部25で位相補正を行ったことをCPU部26に通知
するため、タイミング信号生成部25内にステータス2
5dを作成し、CPU部26からCPUバス4Bを介し
て、状態管理ができるようにする。尚、ステータス25
dは瞬断回数がわかるようにする。
【0053】次に、本発明における第5の実施の形態の
無線基地局について説明する。この実施の形態は、第4
の実施の形態に示したステータス25dにおいて瞬断回
数がわかるように、ステータス25dのビットをインク
リメントしたものである。
【0054】次に、本発明における第6の実施の形態の
無線基地局について説明する。この実施の形態は、第5
の実施の形態をエコキャン方式のISDN回線にも有効
となるようにしたものである。その場合、フラグを受信
した位置でフレームタイミングを抽出することとする。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、無線基
地局のタイミング信号生成部にタイミング信号補完部を
設けている。さらに、そのタイミング信号補完部に、無
線基地局と網とを接続する回線に瞬断や同期外れが発生
したことを検出する、網クロック監視部を設けている。
これにより、回線に瞬断や同期外れが発生し、無線基地
局の同期源となるクロックが失われた場合でも、タイミ
ング信号補完部から、無線基地局が誤動作しないように
タイミング信号を瞬時に出力できる。
【0056】すなわち、無線基地局は、制御用バースト
信号を送信するにめに、周辺基地局からの送信タイミン
グをスキャンし、他の無線基地局と干渉しない空きスロ
ットを見つけて生成したマルチフレームを送出するが、
このような送出タイミングに瞬断や同期外れがあって
も、それが一定以下の時間であれば、誤動作することな
く動作を継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の実施の形態の無線基地局
の構成を示すブロック図
【図2】本発明における第3の実施の形態の無線基地局
の構成を示すブロック図
【図3】図2に示す第3の実施の形態の無線基地局にお
いて、回線の瞬断時に元の位相に再同期させる状態を示
す図
【図4】図1に示す本発明の無線基地局において、回線
に同期する方法を説明するためのタイミング図
【図5】従来の無線基地局の構成を示すブロック図
【図6】図5に示す無線基地局が回線に同期するときの
タイミング図
【符号の説明】
10、20、30 無線基地局 11、21、31 DSU(Digital Serv
ice Unit)部 12、22、32 ISDN一IC l3、23、33 TDMA制御部 14、24、34 無線制御部 15、25、35 タイミング信号生成部 15a、25a、35a DPLL(Digital
Phase Locked Loop) l5b、25b、35b 分周部 16、26、36 CPU部 17、27、37 無線送受信部 18、28、38 アンテナ 19、29、39 TCXO 25c 位相差測定部 25d ステータス

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイミング信号生成部で生成されたタイ
    ミング信号に基づいて、無線通信ネットワークを伝送す
    る無線スロットの送受信タイミングを安定化させる無線
    基地局であって、 前記タイミング信号生成部は、 タイミング信号をフレーム同期信号に同期させる位相同
    期手段と、 前記位相同期手段から受信したタイミング信号によって
    リセットされ、タイミングクロックを生成するタイミン
    グクロック手段とを備え、 網の交換機と無線基地局を接続するための∪点を伝送す
    る信号に瞬断が発生したとき、前記位相同期手段が、前
    記∪点のインタフェースからフレーム同期信号を受信
    し、前記タイミングクロック手段が生成するタイミング
    クロックを、前記U点のフレーム同期信号に同期させる
    ことを特徴とする無線基地局。
  2. 【請求項2】 前記U点を伝送する信号の伝送方式は、
    回線を伝送するデータ信号のバースト位相を合わせるピ
    ンポン伝送方式であり、前記位相同期手段が前記∪点か
    ら抽出するフレーム同期信号のバースト周期は、2.5
    msであることを特徴とする請求項1に記載の無線基地
    局。
  3. 【請求項3】 前記タイミング信号生成部は、さらに、 前記U点から抽出したフレーム同期信号と、前記タイミ
    ング信号生成部から出力されるタイミングクロックとの
    位相差を測定する位相差測定手段を備え、 前記∪点を伝送する信号に瞬断が発生したとき、瞬断復
    旧直後に、前記位相差測定手段によって、タイミングク
    ロックとフレーム同期信号との位相差を測定し、タイミ
    ングクロックと一番位相の近いフレーム同期信号に同期
    させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の無線基地局。
  4. 【請求項4】 前記タイミング信号生成部は、さらに、 前記位相差測定手段の測定結果に基づいて位相補正を行
    つた旨を、無線基地局を制御するCPUに通知する状態
    通知手段を備え、 前記CPUは、前記状態通知手段の情報に基づいて、C
    PUバスを介してシステムの状態管理を行うことを特徴
    とする請求項3に記載の無線基地局。
  5. 【請求項5】 前記状態通知手段は、前記∪点を伝送す
    る信号の瞬断回数がわかるように、自己のビットをイン
    クリメントしたことを特徴とする請求項4に記載の無線
    基地局。
  6. 【請求項6】 前記U点から抽出したフレーム同期信号
    のフラグを受信した位置で、フレームタイミングを検出
    することにより、エコキャン方式のISDN回線に適用
    することを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記
    載の無線基地局。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010124457A (ja) * 2008-10-21 2010-06-03 Toshiba Corp 無線通信システムおよび無線基地局装置

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JP2010124457A (ja) * 2008-10-21 2010-06-03 Toshiba Corp 無線通信システムおよび無線基地局装置

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