JP2638295B2 - Tdmaディジタル移動通信システム - Google Patents

Tdmaディジタル移動通信システム

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JP2638295B2
JP2638295B2 JP2327962A JP32796290A JP2638295B2 JP 2638295 B2 JP2638295 B2 JP 2638295B2 JP 2327962 A JP2327962 A JP 2327962A JP 32796290 A JP32796290 A JP 32796290A JP 2638295 B2 JP2638295 B2 JP 2638295B2
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誠司 近藤
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、移動局と制御局が複数のサービス領域の無
線基地局を介してTDMA(時分割多元接続)方式で移動通
信を行うディジタル移動通信システムに関し、特に無線
基地局間の同期方式に関する。
〔従来の技術〕
通常、この種のTDMA方式ディジタル移動通信システム
は、1つの制御局のもとに複数のサービス領域を備え、
そのサービス領域ごとに1つの無線基地局が配置されて
いる。そして、自動車等に搭載された多数の移動局は、
移動局が位置するサービス領域にある無線基地局を介
し、割り当てられたキャリア,タイムスロットを用いて
制御局と通信を行っている。
ところで、特定の移動局が第1の無線基地局の存在す
る第1のサービス領域から第2の無線基地局の存在する
第2のサービス領域に移動すると(サービス領域間を移
動することをハンドオーバーという)、以後、その移動
局は第2の無線基地局を介して制御局と通信することに
なる。
ここで、ハンドオーバーの際、第1および第2の無線
基地局の間でTDMAフレームの同期(フレーム同期)がと
れていない場合には、移動局は第2の無線基地局とフレ
ーム同期をとった後、通信を開始する必要がある。この
フレーム同期の早期確立のためには、それぞれの無線基
地局に設けられ、TDMAフレームを発生するTDMAフレーム
発生器に同時にリセットをかける方法がある。
複数のTDMAフレーム発生器に同時にリセットをかける
方式として、人工衛星から各無線基地局に対してリセッ
ト信号を送信するシステムが提案されている。このリセ
ット信号は各無線基地局のアンテナを介して各無線基地
局で受信され、これによってTDMAフレーム発生器がリセ
ットされ、各無線基地局のTDMAフレーム同期をとること
ができる。しかし、このシステムは、人工衛星に搭載さ
れるリセット信号送信機並びに各無線基地局に人工衛星
からのリセット信号を受信する受信機を必要とし、この
ためシステムが大規模になってしまい実用性に乏しい。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述のように、TDMA方式ディジタル移動通信システム
において、無線基地局間のフレーム同期をとる方法とし
て、人工衛星からリセットパルスを送出することが提案
されているが、この方法はシステムが大規模になってし
まい実用性に乏しいという欠点がある。
このように、従来は、システムを大規模にすることな
く無線基地局間のフレーム同期をとることが困難であっ
たため、移動局がハンドオーバーした際はいつも、ハン
ドオーバー後の無線基地局に対して再びフレーム同期確
立の処理を行うことになる。このため、ハンドオーバー
に際しては、フレーム同期の確立までの間、音声が途絶
えてしまうという問題点があった。
本発明の目的は、TDMA方式ディジタル移動通信システ
ムにおいて、移動局がオーバーハンドする際、音声が途
絶えることのない複数の無線基地局間の同期方式を提供
することにある。
〔課題を解決するための手段〕
この発明による複数の無線基地局間におけるTDMAフレ
ーム同期方式においては、1つの制御局が複数のサービ
ス領域を備え、TDMAフレーム発生器を有する1つの無線
基地局がそのサービス領域ごとに配置され、複数のサー
ビス領域間を自由に移動する移動局が、割り当てタイム
スロットを用い、その移動局が位置するサービス領域の
無線基地局とディジタル信号の授受を行う。このTDMAフ
レーム同期方式は、制御局の近傍に設けられ、TDMAフレ
ーム発生器をリセットするリセットパルスを送出する同
期信号発生手段と、送出されたリセットパルスを遅延さ
せ、そのリセットパルスを1制御局内の全ての無線基地
局に同時に到達させ、各無線基地局からのディジタル信
号の送信タイミングを略一致させる遅延手段とを有し、
その遅延手段から出力されるリセットパルスが無線基地
局のTDMAフレーム発生器に与えられる。リセットパルス
は1TDMAフレーム毎に送出される。
また、遅延手段にはリセットパルスを入力し、直ちに
同期信号発生手段に戻しパルスとして送り返す送り返し
手段が備えられている。また、同期信号発生手段には、
戻しパルスを受けた受信時刻を検出し、リセットパルス
の送出時刻と受信時刻とで定まる時間に基づいて遅延手
段の設定遅延量を決定するリセットパルス遅延量決定手
段が備えられてもよい。
〔実施例〕 第1図を参照すると、通常、TDMA方式ディジタル移動
通信システムでは、1つの制御局1のもとに複数のサー
ビス領域2(この図ではサービス領域2−a及び2−b
で代表させている)を有している。そして1つのサービ
ス領域2ごとに1つの無線基地局3(サービス領域2−
aには無線基地局3−a,サービス領域2−bには無線基
地局3−b)が配置されている。無線基地局3−a及び
3−bは制御局1に通信ケーブル4(4−a及び4−
b)によって接続されている。自動車等に搭載される多
数の移動局のうちの特定の移動局5は、移動局5が位置
するサービス領域にある無線基地局、例えば、サービス
領域2−a内の無線基地局3−aを介し、割り当てられ
たキャリア,タイムスロットを用いて制御局1とディジ
タル移動通信を行う。
ところで、移動局5がサービス領域2−aからサービ
ス領域2−bに移動した際、すなわちハンドオーバーの
際は、以後、移動局5は無線基地局3−bを介して制御
局1と通信することになる。
ハンドオーバーの際、第2図に示されるように、無線
基地局3−aから送信されるTDMAフレーム(A1,B1およ
びC1の3フレームで代表させている)と無線基地局3−
bから送信されるTDMAフレーム(A2,B2およびC2で代表
させている)との間に同期がとれていない場合には、移
動局5はハンドオーバー後の無線基地局3−bと改めて
TDMAフレームの同期を確立した後でなければ、通信を開
始することができない。一例として、この移動通信シス
テムがGSM勧告に基づくディジタル自動車電話システム
である場合には、1フレームは577μSであり、ハンド
オーバーの際フレーム同期がとれていなければ、1フレ
ーム期間音声が途絶えることになる。従って、無線基地
局3−aの送出するフレームA1,B1およびC1と無線基地
局3−bの送出するフレームA2,B2およびC2とを第3図
に示されるように一致させるには、各無線基地局3(こ
こでは3−a及び3−b)が有するTDMAフレーム発生器
(詳しい内容は後述する)に同時にリセットをかけ、そ
れらが送出するフレームの送出時間を、各フレームの先
頭にあるガードビットが存在する時間(8ビット,25μ
S程度)以下に一致させる必要がある。
第1図に示される実施例の移動通信システムは、上述
した制御局1,無線基地局3,移動局5に加え、制御局1の
近傍に位置する同期信号発生装置6と、各無線基地局3
に近接して接続された遅延調整装置7(無線基地局3−
aには遅延調整装置7−a,無線基地局3−bには遅延調
整装置7−b)を備え、複数の無線基地局3が移動局5
に送出するTDM信号のフレーム同期がとれるように構成
されている。同期信号発生装置6は同期パルス発生器11
及び遅延量処理器12を、遅延調整装置7は下り信号遅延
器13および上り信号遅延器14を備えている。そして、同
期信号発生装置6は、通信ケーブル15−a1,15−a2及び1
5−b1,15−b2並びに遅延調整装置7−a及び7−bを介
して無線基地局3−a及び3−bに接続されている。
ここで、同期信号発生装置6と遅延調整装置7に係わ
る部分の動作の概要を説明しておく。同期パルス発生器
11は、1TDMAフレーム毎にフレーム同期用のリセットパ
ルスとして1パルス(送出パルス)を送出する。この送
出パルスは、後述するように遅延調整装置7−a及び7
−bから第1及び第2の戻りパルスとして返される。遅
延量処理器12は、これら第1及び第2の戻りパルスを検
出し、送出パルスの送出から第1及び第2の戻りパルス
を検出するまでの第1及び第2の時間を求める。これら
求められた時間から、制御局1とそれぞれの無線基地局
3−a及び3−bとの間の第1及び第2の遅延量(殆ど
は接続されている通信ケーブル15−a1,15−a2及び15−b
1,15−b2による遅延量、またはそれとほぼ等しい値とな
る通信ケーブル4a及び4bによる遅延量)を求めることが
できる。そして、これら遅延調整装置7−a及び7−b
に設定される第1および第2の設定遅延量を計算する。
この第1及び第2の設定遅延量は、遅延調整装置7−a
及び7−bに設定される。遅延調整装置7−a及び7−
bは、下り信号遅延器13及び上り信号遅延器14により、
後述するように第1及び第2の設定遅延量に基づいて遅
延量を設定し、下り信号及び上り信号を遅延させる。
次に、第1図に示された各構成要素について詳細に説
明する。
第4図を参照すると、制御局1は、一方の信号端子が
公衆回線網21と接続され、他方の信号端子が複数の無線
基地局3と接続されている。スイッチング回路41は、制
御局1全体を制御するCPU回路44に制御されており、移
動局5に対する回線交換を行う。その一方の信号端子は
公衆回線網21に、他方の信号端子はトランク回路42及び
43に接続されている。トランク回路42及び43は、それぞ
れ通信ケーブル4−a及び4−bを介して無線基地局3
に接続されており、制御局1と無線基地局2間で定めら
れている伝送フォーマットに信号の符号変換を行う。
第5図を参照すると、無線基地局3は、制御局1に接
続されたトランク回路51と、バースト制御回路52と、バ
ースト制御回路52に接続された送受信機53と、送受信機
53に接続され無線信号を移動局5との間で送受信するア
ンテナ54と、無線基地局3全体を制御するCPU55と、タ
イミング発生回路56と、クロック信号を出力する発振器
57とを有している。バースト制御回路52は、トランク回
路51からの音声信号及びCPU55からのシグナリングを、
タイミング発生回路56からのタイミングパルスによって
バーストパルスに生成し、送受信機53に送出する。ま
た、アンテナ54が受信した移動局5からの信号をトラン
ク回路51及びCPU回路55に送出する。タイミング発生回
路56は、発振器57からのクロック信号によりTDMのタイ
ミングパルスを生成する。このタイミング発生回路56
は、制御局1の近傍に置かれている同期信号発生装置6
から送出されるリセットパルス(送出パルス)によりリ
セットされ、複数の無線基地局3間のTDMフレームの同
期をとる。ここで、タイミング発生回路56とバースト制
御回路52が前述したTDMAフレーム発生器に相当する。
第6図を参照すると、移動局5は、無線基地局3と電
波によってTDM信号の送受信を行うアンテナ61と、アン
テナ61に接続された送受信機62と、送受信機62に接続さ
れたバースト制御回路63と、バースト制御回路63と接続
され移動局5の使用者との信号インタフェースをとるハ
ンドセット64と、タイミング発生回路65と、移動局5全
体の制御を行うCPU回路66と、クロック信号を出力する
発振器67とを有している。バースト制御回路63は、ハン
ドセット64からの音声信号とCPU66からのシグナリング
をタイミング発生回路65からのタイミングパルスによっ
てバースト(フレーム)に生成し、送受信機62に送出す
る。また、アンテナ61が受信した移動局5からの信号を
ハンドセット64及びCPU回路66に送出する。タイミング
発生回路65は、発振器67からのクロック信号によりTDM
のタイミングパルスを生成する。また、CPU回路66は、
無線基地局3から受信されたTDMフレーム同期信号によ
りタイミング発生回路65を制御して、無線基地局3から
受信された信号のフレーム同期をとる。
第7図を参照すると、同期信号発生装置6は、クロッ
ク信号を出力する発振器71と、クロック信号を分周して
1TDMフレームの周期のパルスを生成するカウンタ回路72
と、カウンタ回路72から出力されたパルスの信号レベル
を変換し無線基地局3に接続されている複数の下り信号
遅延器13に出力するバッファ回路73と、無線基地局3に
接続されている複数の上り信号遅延器14からのパルス
(戻りパルス)を入力するバッファ回路74と、カウンタ
回路72から出力されるパルスをリセットパルスとし、発
振器71から入力されるクロック信号によって時間を計測
するカウンタ回路75と、カウンタ回路75の時間計測値を
入力し、バッファ回路74からのパルス信号が入力された
とき時間計測値をラッチするラッチ回路76とを有する。
計測された時間計測値は、ラッチ回路76から制御局1の
CPU44に書き込まれる。同期パルス発生器11は、発振器7
1,カウンタ回路72およびバッファ回路73で構成される部
分であり、遅延量処理器12はバッファ回路74,カウンタ
回路75およびラッチ回路76によって構成される部分であ
る。
この同期信号発生装置6は、主な機能として、1TDMフ
レーム周期の同期信号パルス(送出パルス)を発生し遅
延調整装置7に送出する機能と、遅延調整装置7から戻
ってきた戻りパルスから同期信号発生装置6と遅延調整
装置7との間の遅延時間(パルス伝搬時間)を測定し、
測定結果を制御局1のCPU回路44に書き込む機能を有す
る。
第8図を参照すると、遅延調整装置7のうち下り信号
遅延器13は、例えば無線基地局3のCPU55によって設定
遅延量がセット入力端子から書き込まれるラッチ回路81
と、同期パルス発生装置11からの送出パルスを入力する
バッファ回路82と、バッファ回路82に一端が接続された
スイッチ83と、バッファ回路82からの送出パルスをセッ
ト入力端子から入力するフリップフロップ回路84と、ク
ロック信号を発生する発振器85と、フリップフロップ回
路84の出力によってリセットされクロック信号によって
時間を計測するカウンタ回路86と、ラッチ回路81の一定
の出力とカウンタ回路86の増大する出力を比較し両者が
一致したときに出力パルスを出力するコンパレータ回路
87とを有している。コンパレータ回路87の出力パルス
は、フリップフロップ回路84のリセット入力端子及び無
線基地局3内のタイミング発生回路56にリセットパルス
として入力され、又、より信号遅延器14へ戻りパルスと
して出力される。
上り信号遅延器14は、スイッチ83の他端に接続されバ
ッファ回路82からの送出パルスを同期パルス発生装置11
に戻すバッファ回路88と、図示されていないが、下り信
号遅延器13と同様に、ラッチ回路,フリップフロップ回
路,発振器,カウンタ回路およびコンパレータ回路を含
んでいる。そして、下り信号遅延器13のコンパレータ回
路87から出力されるリセットパルスを入力し、下り信号
遅延器13と同様に、設定された遅延量だけ信号を遅延し
てバッファ回路88から出力パルスを戻りパルスとして出
力する。
この遅延調整装置7は、主な機能として、制御局1と
無線基地局3間の遅延量測定時に同期信号発生装置6か
らの送出パルスをバッファ回路82,88及びスイッチ83を
介して送り返す機能と、バッファ回路82から入力された
送出パルスを設定された遅延量だけ遅らせてコンパレー
タ回路87から無線基地局3のタイミングパルス発生回路
56に出力する機能と、コンパレータ回路87から入力され
た送出パルスを上り信号遅延回路14の出力に接続された
遅延量処理器12に設定遅延量だけ遅らせて戻りパルスと
して出力する機能とを有する。
遅延調整装置7において、同期信号発生装置6(同期
パルス発生器11)からの遅出パルスがバッファ回路82を
介してフリップフロップ回路84に入力されると、カウン
タ回路86のリセットが解除される。すると、カウンタ回
路86は、発振器85からのクロック信号のカウントを始
め、その値をコンパレータ87に入力する。一方、遅延量
設定時に測定された遅延量は、事前に無線基地局3内の
CPU55等によってラッチ回路81に設定されており、コン
パレータ回路87はラッチ回路81の値とカウンタ回路86の
値との比較を行っている。両者が一致すると、コンパレ
ータ回路87はパルスを出力し、このパルスが、無線基地
局3のTDMAタイミングパルス発生器56と、フリップフロ
ップ回路84を介してカウンタ回路86とをリセットする。
次に、第9図および第10図も参照して、制御局1と複
数の無線基地局3(無線基地局3−a及び3−bで代表
させる)の間の遅延量測定法、ならびに複数のTDMAフレ
ーム同期発生器に同時リセットをかけるために必要とな
る追加の遅延量の設定法について順に説明する。
まず、制御局1と特定の無線基地局3間の遅延量を測
定する方法について説明する。
第9図を参照すると、制御局1の近傍に位置する同期
信号発生装置6が0点に、無線基地局3−a及びそれに
接続されている遅延調整装置7−aがA点に、無線基地
局3−b及びそれに接続されている遅延調整装置7−b
がB点に設置されているものとする。さらに、第10図も
参照すると、A点、つまり、遅延調整装置7−aに遅延
量を設定する場合、まず、下り及び上り信号遅延器13及
び14の遅延量が零にセットされる。次に、同期パルス発
生器11(0点)から送出パルスが送出され、下り信号遅
延器13(A点)に入力される。そして、この送出パルス
は上り信号遅延器14から戻りパルスとして第10図に破線
で示すようにして遅延量処理器12(0点)に戻される。
送出パルスの送出から戻りパルスの検出までの時間ta
0点とA点との間の往復遅延量(主として通信ケーブル
15−a1及び15−a2による遅延量)となる。
同様にして、遅延調整装置7−bからの戻りパルスを
検出して、0点とB点との間の往復遅延量tbが得られ
る。
次に、遅延調整装置7に追加の遅延量(設定遅延量)
を設定する方法について述べる。
無線基地局3−aと3−bにおいてフレーム同期をと
るためには、同期パルス発生器11が送出した送出パルス
が無線基地局3−a及び3−bに同時に到達するように
すればよい。このための遅延量設定の一例を述べる。同
期パルス発生器11が送出パルスを送出したときから遅延
処理器12が遅延調整装置7−a及び7−bからの戻りパ
ルスを受けるまでの時間を双方とも同じT(但し、Tは
任意に定められる)時間と設定する。このとき、特定の
遅延調整装置7における下り信号遅延器13および上り信
号遅延器14の設定遅延量とを等しくなるように、且つど
の無線基地局3に対してもT/2時間後に送出パルスが到
達するように設定する。具体的には、遅延量処理器12
は、測定された遅延量ta及びtbから、それぞれ無線基地
局3−a及び3−bに対する第1の設定遅延量(T−
ta)と第2の設定遅延量(T−tb)を求める。そして、
この第1の設定遅延量(T−ta)及び第2の設定遅延量
(T−tb)は、同期パルス発生装置6に設けられた表示
装置(図示せず)等に表示される。これら第1の設定遅
延量(T−ta)及び第2の設定遅延量(T−tb)は、例
えば、電話連絡で無線基地局3−a及び3−bに報知さ
れる。そして、無線基地局3−a及び3−bでは、それ
ぞれ遅延調整装置7−a及び7−bに設定遅延量を設定
する。遅延調整装置7−aでは下り及び上り信号遅延器
13及び14にそれぞれ遅延量(T−ta)/2を設定する。同
様に、遅延調整装置7−bの下り及びより信号遅延器13
及び14にそれぞれ遅延量(T−ta)/2を設定する。
上述のように、設定遅延量を設定することによって、
同期パルス発生器11からの送信パルス,即ち0点から送
信されたパルスは、A点で(T−ta)時間だけ遅延さ
れ、B点で(T−tb)時間だけ遅延され、T時間後に0
点,即ち遅延処理器12に戻りパルスとして入力される。
なお、遅延調整装置7−a及び7−bへの設定遅延量
の設定が終了した後、上り信号遅延器14の動作は停止さ
せられる。
このようにして、遅延調整装置7−a及び7−bへの
設定遅延量の設定が終了すると、同期信号発生装置6か
ら送出される送出パルスは、制御局1と各無線局3の間
に接続された通信ケーブル4の長さに関係なく、第10図
に示すP点つまりT/2時間後に無線基地局3−a及び3
−bに到達する。各無線基地局3では、この送出パルス
をタイミング発生回路56のリセットパルスとして使用す
る。これによって、移動局5は全無線基地局3から送信
されるTDMAフレームの同期を瞬時に確立することができ
る。
このように遅延調整装置7−a及び7−bの遅延量が
設定されたときのハンドオーバー動作について、第1図
および第4図を参照して説明する。移動局5がサービス
領域2−aにいるときには、移動局5では、無線基地局
3−aとフレーム同期をとって通信が行われている。こ
のとき、制御局1のスイッチング回路41は、トランク回
路42側に接続されている。次に、移動局5がサービス領
域2−bに近ずくと、ハンドオーバーが行われ、移動局
5は無線基地局3−bとの間で通信を開始する。このと
き、スイッチング回路41は、トランク回路43側に接続さ
れる。ここで、制御局1と無線基地局3−aの間のリセ
ットパルス(フレーム同期用パルス)の遅延量と、制御
局1と無線基地局3−bの間のリセットパルス遅延量と
はほぼ等しいので、移動局5は、無線基地局3−bと直
ちにフレーム同期を確立することができ、音声を途絶え
させることなく無線基地局3−bと通信を開始させるこ
とができる。
尚、この設定遅延量は、無線基地局3の運用開始前に
1度設定するだけでよく、また、通信状況による調整の
必要もない。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明では、各無線基地局の遅延
調整装置を設置することにより、制御局の近傍に置かれ
た同期信号発生装置から送出されたフレーム同期パルス
として使用される送出パルスが各無線基地局に同時に到
達するように遅延される。このため、各無線基地局のTD
MAフレーム発生器を同時にリセットでき、各無線基地局
間のTDMAフレームの同期をとることができる。この結
果、移動局がサービスエリア間を移動するハンドオーバ
ーの際に、フレーム同期を取りなおす必要がなく、高速
なハンドオーバーができるだけでなく信号の瞬断を生ず
ることもないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図、第2図は
隣接する無線基地局から送信されるTDMAフレームのタイ
ミングがとれていない状態を示す図、第3図は隣接する
無線基地局から送信されるTDMAフレームのタイミングが
とれている状態を示す図、第4図は制御局の一例を示す
ブロック図、第5図は無線基地局の一例を示すブロック
図、第6図は移動局の一例を示すブロック図、第7図は
同期信号発生装置の一例を示すブロック図、第8図は遅
延調整装置の一例を示すブロック図、第9図は制御局と
無線基地局との位置関係を示す図、第10図は遅延調整装
置の設定遅延量の決定方法を説明するための図である。 1……制御局、2(2−a,2−b)……サービス領域、
3(3−a,3−b)……無線基地局、4(4−a,4−b)
……通信ケーブル、5……移動局、6……同期信号発生
装置、7(7−a,7−b)……遅延調整装置、11……同
期パルス発生器、12……遅延量処理器、13……下り信号
遅延器、14……上り信号遅延器、15(15−a1,15−a2,15
−b1,15−b2)……通信ケーブル、21……公衆回線網、4
1……スイッチング回路、42,43,51……トランク回路、4
4,55,66……CPU回路、52,63……バースト制御回路、53,
62……送受信機、54,61……アンテナ、56,65……タイミ
ング発生回路、57,67,71……発振器、64……ハンドセッ
ト、72,75,86……カウンタ回路、73,74,82,88……バッ
ファ回路、76,81……ラッチ回路、83……スイッチ、84
……フリップフロップ回路、87……コンパレータ回路、

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つの制御局のもとに複数のサービス領域
    を備え、前記サービス領域ごとにTDMAフレーム発生器を
    有する無線基地局が配置され、前記サービス領域を移動
    する移動局が割り当てタイムスロットを用いて前記移動
    局が位置するサービス領域の無線基地局とディジタル信
    号の授受を行うようにしたTDMAディジタル移動通信シス
    テムにおいて、 前記制御局の近傍に設けられ、前記TDMAフレーム発生器
    をリセットするリセットパルスを送出する同期信号発生
    手段と、 前記無線基地局の近傍に設けられ、送出された前記リセ
    ットパルスを遅延させ、前記無線基地局に遅延した前記
    リセットパルスを入力する遅延手段と、 前記遅延手段から入力されたリセットパルスを前記TDMA
    フレーム発生器に与える手段とを備え、 各無線基地局の前記ディジタル信号の送信タイミングを
    略一致させることを特徴とするTDMAディジタル移動通信
    システム。
  2. 【請求項2】前記遅延手段の遅延量は、各無線基地局の
    前記制御局からの距離によって異なるように、且つすべ
    ての無線基地局において遅延した前記リセットパルスが
    同時に無線基地局に入力されるように設定されたことを
    特徴とする請求項1記載のTDMAディジタル移動通信シス
    テム。
  3. 【請求項3】前記リセットパルスは1TDMAフレーム毎に
    送出されるようにされたことを特徴とする請求項1記載
    のTDMAディジタル移動通信システム。
  4. 【請求項4】前記遅延手段には、前記リセットパルスを
    受け、そのリセットパルスを前記同期信号発生手段に戻
    しパルスとして送り返す送り返す手段が備えられ、 前記同期信号発生手段には、前記戻しパルスを受けた受
    信時刻を検出し、前記リセットパルスの送出時刻と前記
    受信時刻とで定まる時間に基づいて前記リセットパルス
    の遅延量を決定するリセットパルス遅延量決定手段が備
    えられている ことを特徴とする請求項2記載のTDMAディジタル移動通
    信システム。
  5. 【請求項5】前記同期信号発生手段は、 クロック信号を出力する発振器と、 前記クロック信号を分周して1TDMフレームの周期の前記
    リセットパルスを生成し、前記遅延手段に送出するカウ
    ンタ回路と、 前記カウンタ回路から送出される前記リセットパルスに
    よりリセットされ、前記遅延手段から出力される前記リ
    セットパルスの戻りパルスの到達するまでの時間を前記
    クロック信号によって計測するカウンタ回路と、 前記カウンタ回路による時間計測値をラッチするラッチ
    回路とを有することを特徴とする請求項1記載のTDMAデ
    ィジタル移動通信システム。
  6. 【請求項6】前記遅延手段は、 設定遅延量がセット入力端子から書き込まれるラッチ回
    路と、 前記リセットパルスをセット入力端子に入力するフリッ
    プフロップ回路と、 クロック信号を発生する発振器と、 前記フリップフロップ回路の出力によってリセットさ
    れ、前記クロック信号によって時間を計測するカウンタ
    回路と、 前記ラッチ回路の一定の出力と前記カウンタ回路の増大
    する出力を比較し、両者が一致したときにリセットパル
    スを出力し、その出力を前記フリップフロップ回路のリ
    セットパルス及び前記無線基地局に出力するコンパレー
    タ回路と を有することを特徴とする請求項1記載のTDMAディジタ
    ル移動通信システム。
  7. 【請求項7】1つの制御局、 前記制御局の近傍に設置され、クロック信号を出力する
    発振器と、前記クロック信号を分周して1TDMフレームの
    周期のリセットパルスを生成するカウンタ回路と、前記
    カウンタ回路から送出される前記リセットパルスにより
    リセットされ、前記リセットから前記リセットパルスの
    戻りパルスの到達するまでの時間を前記クロック信号に
    よって計測するカウンタ回路と、前記カウンタ回路によ
    る時間計測値をラッチするラッチ回路とを有する同期信
    号発生装置、 第1および第2の無線基地局、 および前記第1および第2の無線基地局の近傍にそれぞ
    れ設置された第1および第2の遅延装置を含み、 前記第1および第2の遅延装置の各々は、設定遅延量が
    セット入力端子から書き込まれるラッチ回路と、パルス
    信号をセット入力端子に入力するフリップフロップ回路
    と、クロック信号を発生する発振器と、前記フリップフ
    ロップ回路の出力によってリセットされ、前記クロック
    信号によって時間を計測するカウンタ回路と、前記ラッ
    チ回路の一定の出力と前記カウンタ回路の増大する出力
    を比較し、両者が一致したときに前記パルス信号が前記
    設定遅延量だけ遅延されたパルス信号を出力し、そのパ
    ルス信号を前記フリップフロップ回路のリセットパルス
    及び無線基地局への出力パルスとするコンパレータ回路
    とを有し、 各無線基地局の前記ディジタル信号の送信タイミングを
    略一致させる ことを特徴とするTDMAディジタル移動通信システム。
  8. 【請求項8】前記同期信号発生装置が生成したリセット
    パルスを通信ケーブルを介して前記フリップフロップ回
    路のセット入力端子に入力し、前記リセットパルスが遅
    延された前記出力パルスを前記通信ケーブルを介して前
    記同期信号発生装置の前記カウンタ回路に出力する ことを特徴とする請求項7記載のTDMAディジタル移動通
    信システム。
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