JP3938159B2 - ディジタル形保護・制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、電力系統設備・機器の事故を判別してその保護を行うディジタル形保護継電機能と、電力系統を監視制御するディジタル形監視制御機能を一体構成で備えるディジタル形保護・制御システムに関する。
保護継電装置の分野において、従来、電磁力を利用した電磁形リレー、トランジスタ、演算増幅器を利用した静止形アナログリレーが実用化されたが、近年では、マイクロコンピュータによるディジタル処理機能を利用したディジタル形保護継電器が超高圧電力系統をはじめとする電力系統の保護継電システムとして発展してきた。
同様に、電力系統の監視および制御を行う監視制御分野においても、監視対象回線・設備・機器の状態監視データや計測データを基にした、回線の「入/切」、開閉機器の「オン・オフ」などにより系統運用状態の制御をコンピュータ処理で実現するディジタル形監視制御システムが普及している。
これら保護継電システムと監視制御システムは、共に遠方監視制御装置(テレコン)を設けることで、上位の監視制御システムへの監視データ送信と、上位の監視制御システムからの制御データ受信による系統設備・機器を制御可能としている。
そこで、両システムを共に設備する場合、例えば、自家用配電設備においては、省スペース、低コスト化のためにキュービクル内に保護継電装置と監視制御装置を一体化し、遠方監視制御装置の共用化を図る方式が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図7は、特許文献1の基本システム構成を示す。保護継電手段1と監視制御手段2はシステムバス3で結合され、入力変換手段4はシステムが設置される位置の電力系統の計測データ(電圧Vや電流I)のディジタルデータを得、このディジタルデータをシステムバス3を介して保護継電手段1と監視制御手段2に取り込む。保護継電手段1と監視制御手段2は、電力系統全体を監視制御する上位の監視制御システムサーバ5とネットワークインタフェース6を介してデータ入出力を行うことで、サーバ5への監視データや保護動作信号の送信とサーバ5からの制御データの受信により設備・機器(しゃ断器や一般機器)の制御を可能にする。
ここで、ネットワークインタフェース6をマスタとし、保護継電手段1と監視制御手段2をスレーブとするマスタ・スレーブ方式でデータ伝送を行うことで、保護継電手段1と監視制御手段2およびサーバ5間の伝送アクセスの調停を不要にする。
また、保護継電手段1と監視制御手段2には、ネットワークインタフェース6との間で送受するデータを格納する記憶デバイスを設け、ネットワークインタフェース6から記憶デバイスを直接にアクセス可能にすることで、これらの間の高速データ伝送を可能にする。
また、保護継電手段1と監視制御手段2には、個別に独立した制御電源7、8を設けることにより、制御電源7または8の一方の故障が原因で制御機能および保護機能が共倒れするのを防止する。
また、保護継電手段1と監視制御手段2は、しゃ断器等の電力設備・機器を監視制御する入出力手段1A,2Aを個別にし、入出力手段1A,2Aの故障等によって監視制御機能および保護機能間で互いに影響を及ぼすのを防止する。
また、保護継電手段1と監視制御手段2とネットワークインタフェース6間を、内部バス9により接続することで、それらの間をケーブルで接続する場合に比べてコンパクト化、ケーブル量の削減を図り、さらにデータ伝送品質、伝送速度を向上させる。
特開2002−152972号公報
保護継電機能と監視制御機能を一体化した従来システムは、システム全体の小スペース化、低コスト化、制御ケーブルの削減、ケーブル敷設工事の削減などを図ることができる。
しかし、保護継電手段1と監視制御手段2は、共通のシステムバス3を介して入力変換手段4から計測データを取得するため、保護継電手段1または監視制御手段2の一方が故障し、バス3でのデータ入出力機能および制御機能が喪失すると、計測データの取得が保護継電機能および監視制御機能の両方でできなくなり、保護継電機能及び監視制御機能が共に喪失する問題がある。
同様に、保護継電手段1と監視制御手段2をスレーブとし、ネットワークインタフェース6をマスタとしたマスタ・スレーブ方式で遠隔地の計測データ取得と設備・機器の監視制御を行うため、ネットワークインタフェース6と保護継電手段1および監視制御手段2との間のマスタ・スレーブ制御プロトコルが複雑になる。また、保護継電手段1と監視制御手段2の一方が機能喪失すると遠方監視制御機能が喪失する問題もある。
また、保護継電手段1と監視制御手段2は、入出力手段1A,2Aを個別に設けるため、例えば、同じしゃ断器の「入/切」制御で競合するのを防止した複雑な入出力制御が必要となる。
以上のように、保護継電機能と監視制御機能を一体化した従来システムでは、保護継電機能と監視制御機能を一体化するための装置構成および制御が複雑になる。また、一方の機能に故障が発生したときや共用部分に故障が発生したときに、両機能が互いに影響を及ぼし、ひいてはシステム全体の機能喪失を起こすという、システムの信頼性に問題がある。
本発明の目的は、上記の課題を解決したディジタル形保護・制御システムを提供することにある。
本発明は、前記の課題を解決するため、電力系統設備・機器の保護継電手段と監視制御手段を一体化構成するディジタル形保護・制御システムとして、・保護継電手段のディジタル入出力回部を監視制御手段の入出力回路に共用させ、・保護継電手段と監視制御手段間の情報授受に共通バスに設けた共有メモリを介して行い、・保護継電手段と監視制御手段間の情報授受に共通バスに設けたシリアル伝送部で行い、・保護継電手段は主保護リレー部と事故検出リレー部で構成し、その間の情報授受に共有メモリを介して行う、以下のディジタル形保護・制御システムを特徴とする。
(1)電力系統設備・機器の事故を判別してその保護を行う保護継電手段と、電力系統を監視制御する監視制御手段を備えたディジタル形保護・制御システムであって、
前記保護継電手段は、それぞれマイクロコンピュータ構成の主保護リレー部と事故検出リレー部を設け、両リレー部にはそれぞれ電力系統設備・機器の監視情報を取得するDI回路と、電力系統設備・機器の保護・制御情報を出力するDO回路を設け、前記主保護リレー部には系統設備・機器の計測情報を取得するアナログ入力回路を設け、前記主保護リレー部と事故検出リレー部との共通バス間に設けた共有メモリによって両リレー部間で授受する計測情報および監視情報に従って系統設備・機器の保護を行い、
前記監視制御手段は、マイクロコンピュータ構成とし、前記主保護リレー部との共通バス間に設けた共有メモリを介して計測情報および監視情報を取得し、これら計測情報及び監視情報をシリアル伝送部を介して上位の監視制御システムへ送信し、前記監視制御システムからシリアル伝送部を介して受信する制御情報を前記共有メモリによって前記主保護リレー部に転送し、該主保護リレー部から前記共有メモリによって前記事故検出リレー部に転送し、該主保護リレー部と事故検出リレー部に系統設備・機器の制御出力を得、
前記保護継電手段の制御電源と、監視制御手段の制御電源を独立させた電源分割方式とし、主保護リレー部と監視制御部のバス間に設ける共有メモリに活線挿抜可能なバッファICを介挿したことを特徴とする。
また、本発明は、前記の課題を解決するため、・監視制御を事故検出リレー部で機能構成し、・監視機能を主保護リレー部で機能構成し、かつ制御機能を事故検出リレー部で機能構成し、・保護継電機能と監視制御機能を1台のコンピュータで機能構成する、以下のディジタル形保護・制御システムを特徴とする。
)電力系統設備・機器の事故を判別してその保護を行う保護継電手段と、電力系統を監視制御する監視制御手段を備えたディジタル形保護・制御システムであって、
前記保護継電手段は、それぞれマイクロコンピュータ構成の主保護リレー部と事故検出リレー部を設け、両リレー部にはそれぞれ電力系統設備・機器の監視情報を取得するDI回路と、電力系統設備・機器の保護・制御情報を出力するDO回路を設け、前記主保護リレー部には系統設備・機器の計測情報を取得するアナログ入力回路を設け、前記主保護リレー部と事故検出リレー部との共通バス間に設けた共有メモリによって両リレー部間で授受する計測情報および監視情報に従って系統設備・機器の保護を行い、
前記監視制御手段は、前記事故検出リレー部に機能構成し、前記主保護リレー部との共通バス間に設けた共有メモリを介して計測情報および監視情報を取得し、これら計測情報及び監視情報をシリアル伝送部を介して上位の監視制御システムへ送信し、前記監視制御システムからシリアル伝送部を介して受信する制御情報に従って系統設備・機器の制御出力を得ると共に、前記共有メモリによって前記主保護リレー部に転送し、該主保護リレー部に系統設備・機器の制御出力を得ることを特徴とする。
以上のとおり、本発明によれば、電力系統設備・機器の事故を判別してその保護を行う保護継電手段と、電力系統を監視制御する監視制御手段を一体化したシステム構成とすることにより、システム全体の小スペース化、低コスト化、制御ケーブルの削減、ケーブル敷設工事の削減を図ることができる。
これに加えて、本発明によれば、保護継電手段または監視制御手段の一方が故障したときに他方に影響を及ぼすことがなく、システム全体が機能を喪失することがなくなる。
また、保護継電手段と監視制御手段の間、および主保護リレー部と事故検出リレー部の間は、データ伝送または転送のみで済み、それぞれの制御プロトコルが複雑にからむことがなく、システム設計を容易にかつ信頼性を高めることができる。
また、保護継電手段と監視制御手段は、保護及び監視制御の入出力が保護リレー部のみになり、例えば、同じしゃ断器の「入/切」制御で競合するのを防止した複雑な入出力制御が不要となる。
また、制御電源を保護用と制御用を分けることにより、監視制御の故障時の部分交換を活線挿抜により分離可能となる。
また、制御電源を保護用と制御用を分けることにより、監視制御の故障時の部分交換を絶縁したシリアル伝送部により分離可能となる。
また、監視制御の処理を事故検出リレー部で共用することで部品点数の削減、低コスト化を図ることができる。
また、監視制御の監視処理を主保護リレー部で行い、制御処理を事故検出リレー部で行うことで部品点数の削減、低コスト化を図ることができる。
また、保護機能と監視制御機能を1CPUで機能構成し、更なる部品点数の削減、低コスト化を図ることができる。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態を示すシステム構成図である。本実施形態では、保護継電機能を持つディジタル形保護リレー部11と、監視制御機能を持つディジタル形監視制御部12とをそれぞれマイクロコンピュータで機能構成して共通の筐体に収納し、保護継電機能と監視制御機能を一体化し、省スペース化等を実現する。
また、保護リレー部11と監視制御部12は分離配置するが、計測データ取得のためのアナログ入力回路、および保護対象、制御対象となるしゃ断器等の制御に共通のハードウェアを使用する。このとき、系統保護の信頼性向上の観点から、共通のハードウェアは、保護リレー部11側に設ける。
保護リレー部11は、主保護リレー部(メインCPU部)11Aと事故検出リレー部(サブCPU部)11Bの2台のコンピュータ構成とする。このような構成とすることにより、最終出力となる遮断指令(トリップ指令、CB切り指令)、または、CB投入(入り指令)を2つのリレー部の共通出力になる補助リレー11Cと11Dではそれぞれ両リレー部出力のAND構成にすることで、系統保護に高い信頼性を得る。
アナログ入力部(入力変換部)11Eは、系統のアナログ信号を補助変成器、変流器から取り込んでアナログフィルタ(AF)、サンプルホールド(S/H)、マルチプレクサ(MPX)経由してA/D変換回路でディジタルデータ(計測データ)に変換する。この計測データは、主保護リレー部11AのCPU,ROM,RAM等による保護演算データに供すると共に、監視制御部12を介して上位の遠方監視制御システムへ伝送される。DI回路は系統機器状態などを監視データとして取得し、監視制御部12を介して上位の遠方監視制御システムへ伝送する。DO回路はディジタル保護演算結果によってしゃ断器のトリップ(切り)制御出力を得、また監視制御部12を介して上位の遠方監視制御システムから伝送される制御データによって、しゃ断器のトリップ(切り)制御出力や「入り」制御出力を得る。
事故検出リレー部11Bは、アナログ入力部11Eを主検出リレー部11Aと共用にするため、および監視制御部12を通した監視制御情報を共用にするため、主保護リレー部11Aの内部バスとはCRAM(共有メモリ)11Fを介して結合し、CRAM11F経由でディジタルデータの転送を可能にする。
このように、アナログ入力部11Eを主保護リレー部11Aと事故検出リレー部11Bの共用にすることで、MPX,A/D変換器の故障は、両リレー部11A、11Bによって検出可能となる。また、両リレー部の誤動作を監視してその防止ができる。
監視制御部12は、CRAM12Bによって主保護リレー部11Aの内部バスとの間でデータの授受を可能にするインタフェース機能を確立し、これによって監視制御部12と主保護リレー部11A間の相互のデータ授受、さらにCRAM11Fを介して事故検出リレー部11Bとの相互のデータ授受を可能にする。
また、監視制御部12は、コンピュータ部(CPU,ROM,RAM)の他、シリアル通信部(COM)を有して上位の監視制御システムとの間で監視制御データのシリアル伝送をし、これによって、上位の遠方監視制御装置への監視データの伝送と、上位の遠方監視制御装置からの制御データの取得による監視制御を可能にする。
例えば、遮断指令(トリップ指令、CB切り指令、または、CB投入指令)は、上位からの制御情報を監視制御部12のCPUが解析し、このCPUから主保護リレー部11Aへのデータ伝送し、主保護リレー部11AによるDO出力と、さらに主保護リレー部11AからCRAM11F経由で接続した事故検出リレー部11へのデータ伝送によるDO出力とに分割して出力させる。このことにより、誤制御防止の信頼を向上させる。
また、一般の設備・機器操作に対しては、「選択指令」「制御指令」の2挙動操作となっているものは、主保護リレー部11A、または事故検出リレー部11BのDO出力を使用して2挙動動作による補助リレー部11C,11DによるAND構成によって設備・機器操作の信頼性を向上させる。
制御電源(DC/DC)13は、保護リレー部11と監視制御部12の共用の電源として、コストダウン、小スペース化を図る。
以上のとおり、本実施形態は、監視制御機能と保護継電機能を一体化することによって、システム全体の小スペース化、低コスト化、制御ケーブルの削減、ケーブル敷設工事の削減を図ることができ、またシステム全体の低コスト化が実現可能となる。
これに加えて、本実施形態は、監視制御部12と保護リレー部11をCRAM12Bで互いにバス結合して保護リレー情報および監視制御情報を授受するため、一方の機能喪失にはCRAM12Bで互いの結合を解離でき、他方の機能に影響を及ぼすことがなくなり、システム全体の機能を喪失することはなくなる。
同様に、主保護リレー部11Aと事故検出リレー部11BをCRAM11Fで互いにバス結合し、事故検出リレー部11Bと監視制御部12との間の監視制御情報の授受をするため、事故検出リレー部11Bの機能喪失が主保護リレー部11Aの機能に影響を及ぼすことがなくなる。また、主保護リレー部11Aと事故検出リレー部11BをCRAM11Fで互いにバス結合し、アナログ入力部を共用にして系統信号を取得することができ、系統情報入力回路を削減できる。
また、系統信号の取得は、主保護リレー部11Aで行い、これを事故検出リレー部11Bや監視制御部12に転送するため、監視制御部12が機能喪失した場合にも少なくとも系統保護機能を確保でき、系統保護の信頼性を向上できる。
また、遠方監視制御情報は監視制御部12を介して入出力し、必要に応じて保護リレー部11との間で転送するため、遠方監視制御情報の入出力処理プロトコルが簡単で確実になる。
また、しゃ断器のトリップ、投入制御は、保護リレー部11を単独の出力部とするため、保護リレー部11によるしゃ断器の「入/切」出力と監視制御部12からのしゃ断器制御出力が競合することがなくなり、系統の保護を優先したしゃ断器制御ができる。
(実施形態2)
本実施形態は、図2に示すように、実施形態1と同様に、保護継電機能と監視制御機能を一体化し、2台のコンピュータ構成とした主保護リレー部11Aと事故検出リレー部11BをCRAM結合方式でデータ転送を可能にする。また、保護リレー部11と監視制御部12は分離配置するが、計測データ取得のためのアナログ入力回路、および保護対象、制御対象となるしゃ断器等を共通のハードウェアで制御する。
本実施形態が実施形態1と異なる部分は、実施形態1では監視制御部12と保護リレー部11の制御電源13を共用とし、監視制御部12と保護リレー部11とのインタフェースをCRAM12Bとするのに対し、本実施形態では保護リレー部11の制御電源13Aと監視制御部12の制御電源13Bを独立させた電源分割方式とし、さらに保護リレー部11と監視制御部12のCRAMインタフェースを活線挿抜可能なバッファIC14を介挿することで、保護リレー部11と監視制御部12を電気回路的に分離して個別の処理を可能にする点にある。
この構成により、本実施形態では、実施形態1の作用効果に加えて、例えば、監視制御部12を保守のためにその電源を切っても、バッファIC14の「抜き」取りで、保護リレー部11は監視制御部12の影響を受けることなく保護機能を確立しておくことができる。また、保護リレー部11が保守のためにその電源を切っても、監視制御部12は保護リレー部11が機能喪失中であることを監視データとして上位の遠方監視制御システムに伝送できる。
なお、監視制御部12からの制御出力を保護リレー部11を介して実行する場合は、保護リレー部の電源断で影響を受けるが、保護機能が無くても、現場の系統設備・機器を直接に制御することで代替することができる。
(実施形態3)
本実施形態は、図3に示すように、実施形態1、2と同様に、保護継電機能と監視制御機能を一体化し、2台のコンピュータ構成とした主保護リレー部11Aと事故検出リレー部11BをCRAM11Fで結合し、データ転送を可能にする。また、保護リレー部11と監視制御部12は分離配置するが、計測データ取得のためのアナログ入力回路、および保護対象、制御対象となるしゃ断器等を共通のハードウェアで制御する。
本実施形態は、実施形態2と同様に、保護リレー部11の制御電源13Aと監視制御部12の制御電源13Bを独立させるが、実施形態2と異なる部分は、保護リレー部11と監視制御部12の間をシリアル通信部(COM)15、16で電気回路的に分離している。
本実施形態は、実施形態2と同様に、例えば、監視制御部12を保守のためにその電源を切っても、保護リレー部11は影響を受けることなく保護機能を確立しておくことができる。逆に、保護リレー部11が保守のためにその電源を切っても、監視制御部12は上位の遠方監視制御システムとのデータ授受ができる。
なお、シリアル通信部(COM)15と16は、1:1結合でもN:N結合の通信であっても良い。その絶縁がフォトカプラを使用したRS485,RS422でもパルストランスを使用したもの、光伝送であっても良い。
(実施形態4)
本実施形態は、図4に示すように、保護リレー部11を主保護リレー部11Aと事故検出リレー部11Bで保護機能と監視制御機能を持たせ、事故検出リレー部11Bに監視制御情報のシリアル伝送部(COM)17を持たせて監視制御機能を持たせることで、保護継電と監視制御の一体化と、その小スペース化等を実現するものである。
監視制御情報の伝送機能と保護機能を持つ事故検出リレー部11Bは、保護対象、制御対象となるしゃ断器等を共通のハードウェアで制御する。このとき、信頼性の観点から、共通のハードウェアの中で保護機能の2重化の考え方を監視制御にも適用することにより、監視制御機能を保護機能の中に取り込みながら、保護と監視制御を実現するシステムとする。
制御電源(DC/DC)13は、主保護リレー部11Aと事故検出リレー部11Bに共通の電源とし、主保護リレー部11Aと事故検出リレー部11Bの2台のコンピュータシステムとする。このような構成とすることにより、最終出力となる遮断指令(トリップ指令、CB切り指令、または、CB投入指令)を2つのリレー部による補助リレー11Cまたは11DのAND構成にすることで、高信頼度設計が行われる。
また、主検出リレー部11Aと事故検出リレー部11Bの間はCRAM11F経由で情報転送を可能にし、主保護リレー部11Aからの計測データの取得と、上位の監視制御システムとの間の計測データ伝送と制御データ取得を可能にする。また、主保護リレー部11Aと事故検出リレー部11Bのうち、一方のリレー部の機能喪失、CPU暴走などによる誤動作を防ぐ二重化の構成を確保する。
監視制御には、例えば、遮断指令(トリップ指令、CB切り指令、または、CB投入指令)は、上位からの制御情報を事故検出リレー部11Bが解析し、この出力と主保護リレー部11Aからの出力に分割して出力させることにより、誤制御防止の信頼性を向上させる。
また、一般の設備・機器操作に対しては、「選択指令」「制御指令」の2挙動操作となっているものは、事故検出リレー部11Bそのもので、DO出力を使用して2挙動動作による補助リレーによるAND構成によって信頼性を向上する。
(実施形態5)
本実施形態は、実施形態4と同様に、保護リレー部11を主保護リレー部11Aと事故検出リレー部11Bで保護機能と監視制御機能を持たせる。本実施形態では、図5に示すように、上位の監視制御システムへの監視データおよび計測データ送信には主保護リレー部11Aにバス結合したシリアル伝送部18を設けることで監視機能を持たせ、上位の監視制御システムからの監視制御情報の送受信には主保護リレー部11Aで行い、CRAM11Fを介して事故検出リレー部11Bに制御機能を持たせる構成とする。
本実施形態は、主保護リレー部11Aと事故検出リレー部11Bの構成は、実施形態4と同じであるが、実施形態4における上位と監視制御情報の交換に、主保護リレーのシリアル伝送部(COM)18経由で行う構成である。
例えば、遮断指令(トリップ指令、CB切り指令、または、CB投入指令)は、上位からの制御情報を主保護リレー部11Aが解析し、それからの出力と事故検出リレー部11Bからの出力に分割して出力させることにより、誤制御防止の信頼性を向上させる。
また、一般の機器操作に対しては、「選択指令」「制御指令」の2挙動操作となっているものは、メインCPUそのもので、DO出力を使用して2挙動動作による補助リレー部によるAND構成によって信頼性を向上させられる。
また、事故検出リレー部11Bの機能喪失にも、監視データは主保護リレー部11Aと上位の監視制御システムとの間で授受し、監視が可能となる。
(実施形態6)
本実施形態は、実施形態4または5と同様に、保護リレー部11を主保護リレー部11Aと事故検出リレー部11Bで保護機能と監視制御機能を持たせる。本実施形態では、図6に示すように、保護継電機能と監視制御機能を1台のコンピュータ(主保護リレー部)で実現する。
実施形態4および実施形態5では、主保護リレー部11Aと事故検出リレー部11Bの構成は、コンピュータの2系列構成としていたが、本実施形態では、1系列のコンピュータで保護機能と監視制御機能を実現する。この場合、コンピュータの機能喪失で保護機能および監視制御機能の両方の機能喪失になるが、単純な機能構成で済む末端の系統設備・機器の保護や監視制御に適用して大幅なコストダウンを図ることができる。
なお、本実施形態では、1台のマイクロコンピュータで保護機能、監視制御機能を実現するため、誤動作、誤制御とならないように、ディジタル出力(DO)回路の二重化、保護演算および制御処理を二重化機構とし、トータル性能と価格・機能とのバランスで冗長設計を可能としている。
また、本実施形態においては、1台のマイクロコンピュータで主保護リレー部と事故検出リレー部および監視制御部を機能構成するため、マイクロコンピュータの暴走による誤出力を防止する保護・制御出力(DO回路出力)方式を採用するのが好ましい。この誤出力防止方式は、本願出願人は既に提案している(例えば、特願2003−124912号)。この方式は、ワンチップコンピュータなど、二重化保護処理を実行する1つのコンピュータは保護出力をコード化したパターンデータでディジタル出力回路(DO回路)にセットし、このコンピュータの外付け回路としてディジタル出力回路から出力されるパターンデータが予め定めたパターンであることを判定できたときにしゃ断器のトリップ出力を得るパターン判定回路を設ける方式とする。また、コンピュータの暴走などで、誤って正規のパターンが発生するのを防止するため、主保護リレー部または事故検出リレー部によるタスク処理をそれぞれ別のタスク処理に割り当てるタスク処理の二重化を施し、さらにまた、タスク処理結果の出力処理をコード化して複数のメモリセルに出力する方式とする。
本発明の実施形態1を示すシステム構成図。 本発明の実施形態2を示すシステム構成図。 本発明の実施形態3を示すシステム構成図。 本発明の実施形態4を示すシステム構成図。 本発明の実施形態5を示すシステム構成図。 本発明の実施形態6を示すシステム構成図。 従来のシステム構成例を示す図。
符号の説明
11 保護リレー部
11A 主保護リレー部
11B 事故検出リレー部
11C、11D 補助リレー
11E アナログ入力部
11F 共有メモリ
12 監視制御部
12A シリアル伝送部
12B 共有メモリ
13、13A、13B 制御電源
14 バッファIC
15、16、17、18 シリアル伝送部

Claims (2)

  1. 電力系統設備・機器の事故を判別してその保護を行う保護継電手段と、電力系統を監視制御する監視制御手段を備えたディジタル形保護・制御システムであって、
    前記保護継電手段は、それぞれマイクロコンピュータ構成の主保護リレー部と事故検出リレー部を設け、両リレー部にはそれぞれ電力系統設備・機器の監視情報を取得するDI回路と、電力系統設備・機器の保護・制御情報を出力するDO回路を設け、前記主保護リレー部には系統設備・機器の計測情報を取得するアナログ入力回路を設け、前記主保護リレー部と事故検出リレー部との共通バス間に設けた共有メモリによって両リレー部間で授受する計測情報および監視情報に従って系統設備・機器の保護を行い、
    前記監視制御手段は、マイクロコンピュータ構成とし、前記主保護リレー部との共通バス間に設けた共有メモリを介して計測情報および監視情報を取得し、これら計測情報及び監視情報をシリアル伝送部を介して上位の監視制御システムへ送信し、前記監視制御システムからシリアル伝送部を介して受信する制御情報を前記共有メモリによって前記主保護リレー部に転送し、該主保護リレー部から前記共有メモリによって前記事故検出リレー部に転送し、該主保護リレー部と事故検出リレー部に系統設備・機器の制御出力を得、
    前記保護継電手段の制御電源と、監視制御手段の制御電源を独立させた電源分割方式とし、主保護リレー部と監視制御部のバス間に設ける共有メモリに活線挿抜可能なバッファICを介挿したことを特徴とするディジタル形保護・制御システム。
  2. 電力系統設備・機器の事故を判別してその保護を行う保護継電手段と、電力系統を監視制御する監視制御手段を備えたディジタル形保護・制御システムであって、
    前記保護継電手段は、それぞれマイクロコンピュータ構成の主保護リレー部と事故検出リレー部を設け、両リレー部にはそれぞれ電力系統設備・機器の監視情報を取得するDI回路と、電力系統設備・機器の保護・制御情報を出力するDO回路を設け、前記主保護リレー部には系統設備・機器の計測情報を取得するアナログ入力回路を設け、前記主保護リレー部と事故検出リレー部との共通バス間に設けた共有メモリによって両リレー部間で授受する計測情報および監視情報に従って系統設備・機器の保護を行い、
    前記監視制御手段は、前記事故検出リレー部に機能構成し、前記主保護リレー部との共通バス間に設けた共有メモリを介して計測情報および監視情報を取得し、これら計測情報及び監視情報をシリアル伝送部を介して上位の監視制御システムへ送信し、前記監視制御システムからシリアル伝送部を介して受信する制御情報に従って系統設備・機器の制御出力を得ると共に、前記共有メモリによって前記主保護リレー部に転送し、該主保護リレー部に系統設備・機器の制御出力を得ることを特徴とするディジタル形保護・制御システム。
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