JP3938048B2 - 光選択プリズムの製造方法 - Google Patents
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Description
【技術分野】
この発明は、プロジェクタなどに用いられる光選択プリズムに関する。
【0002】
【背景技術】
プロジェクタでは、照明光学系から射出された光が液晶ライトバルブなどによって画像情報(画像信号)に応じて変調され、変調された光がスクリーン上に投写されることにより画像が表示される。
【0003】
また、カラー画像を投写表示するプロジェクタでは、照明光学系から射出された光を3つの色光に分離する色光分離光学系と、3つの液晶ライトバルブからそれぞれ射出された3つの変調光を合成する色光合成光学系とが備えられている。色光合成光学系としては、例えば、4つの直角プリズムの略X字状の界面に2種類の選択膜が形成された光選択プリズム(クロスダイクロイックプリズム)が用いられている。
【0004】
ところで、従来では、光選択プリズムは、4つの直角プリズムを独立に準備してから、貼り合わせることにより、製造されていた。なお、このような光選択プリズムの製造方法は、例えば、本願出願人によって開示された特開平11−352440号公報に記載されている。
【0005】
しかしながら、上記のように、4つの直角プリズムを独立に準備する場合には、光選択プリズムの所望の光学特性が得られない場合がある。この原因の1つは、各直角プリズムの屈折率にばらつきがあるためである。なお、この屈折率のばらつきは、例えば、各直角プリズムをロットの異なる透光性部材を用いて形成することにより、発生し得る。
【0006】
【発明の開示】
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、光選択プリズムの光学特性を向上させることのできる技術を提供することを目的とする。
【0007】
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の方法は、略正四角柱状の外形形状を有し、略X字状に形成された界面に、所定範囲の波長を有する色光を選択する2種類の選択膜が形成された光選択プリズムを製造する方法であって、(a)透光性部材で形成されたブロックを準備する工程と、(b)前記ブロックを、第1の方向に垂直な少なくとも1つの平面に沿って切断することにより、前記第1の方向の寸法が所定の寸法にほぼ等しい複数の第1の小ブロックを得る工程と、(c)前記複数の第1の小ブロックのうちの少なくとも一部の前記第1の小ブロックの切断面上に第1の選択膜を形成する工程と、(d)前記複数の第1の小ブロックを貼り合わせることにより、隣接する2つの前記第1の小ブロックの界面に前記第1の選択膜が配置された第1の処理済みブロックを得る工程と、(e)前記第1の処理済みブロックを、前記第1の方向とほぼ直交する第2の方向に垂直な少なくとも1つの平面に沿って切断することにより、前記第2の方向の寸法が前記所定の寸法にほぼ等しい複数の第2の小ブロックを得る工程と、(f)前記複数の第2の小ブロックのうちの少なくとも一部の前記第2の小ブロックの切断面上に第2の選択膜を形成する工程と、(g)前記複数の第2の小ブロックを貼り合わせることにより、隣接する2つの前記第2の小ブロックの界面に前記第2の選択膜が配置された第2の処理済みブロックを得る工程と、(h)前記第2の処理済みブロックから、少なくとも1つの前記光選択プリズムを得る工程と、を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明の方法では、光選択プリズムは、1つのブロックから製造されている。このため、ロットの相違などに起因して発生し得る光選択プリズムを構成する透光性部材の屈折率のばらつきを低減させることができ、この結果、光選択プリズムの光学特性を向上させることが可能となる。
【0009】
上記の方法において、前記工程(b)は、前記各第1の小ブロックの切断面を研磨する工程を含み、前記工程(e)は、前記各第2の小ブロックの切断面を研磨する工程を含むことが好ましい。
【0010】
こうすれば、第1の選択膜が形成される第1の小ブロックの膜形成面、および第2の選択膜が形成される第2の小ブロックの膜形成面を、平坦化することができるので、第1および第2の選択膜のそれぞれの第1および第2の小ブロックに対する密着度を向上させることができる。
【0011】
上記の方法において、前記工程(h)は、前記第2の処理済みブロックを切断することにより、複数の前記光選択プリズムを得る工程を含むようにしてもよい。
【0012】
こうすれば、1つのブロックから複数の光選択プリズムを得ることができる。
【0013】
上記の方法において、前記工程(d)は、前記複数の第1の小ブロックを前記ブロックの外形形状を再現するように貼り合わせる工程を含み、前記工程(g)は、前記複数の第2の小ブロックを前記ブロックの外形形状を再現するように貼り合わせる工程を含むようにしてもよい。
【0014】
ここで、前記工程(d)は、前記各第1の小ブロックを構成する前記透光性部材が、前記ブロック内の同じ位置に配置されるように、前記複数の第1の小ブロックを貼り合わせる工程を含み、前記工程(g)は、前記各第2の小ブロックを構成する前記透光性部材が、前記ブロック内の同じ位置に配置されるように、前記複数の第2の小ブロックを貼り合わせる工程を含むことが好ましい。
【0015】
1つのブロック内でも、空間的な位置に応じて屈折率のばらつきがある場合がある。したがって、上記のようにすれば、光選択プリズムを構成する透光性部材の空間的な屈折率のばらつきを低減させることができ、光選択プリズムの光学特性を向上させることが可能となる。
【0016】
あるいは、上記の方法において、前記工程(d)は、前記複数の第1の小ブロックを、隣接する2つの前記第1の小ブロックが前記第1および第2の方向に直交する方向にずれた状態で、貼り合わせる工程を含み、前記工程(g)は、前記複数の第2の小ブロックを前記第1の処理済みブロックの外形形状を再現するように貼り合わせる工程を含むようにしてもよい。
【0017】
こうすれば、隣接する2つの第1の小ブロック間に形成されたズレを利用して、複数の第2の小ブロックを貼り合わせることができる。したがって、複数の第2の小ブロックを貼り合わせる際に、複数の第2の小ブロックの切り出しに伴って分断された第1の選択膜を同一平面上に配置することが容易となる。
【0018】
ここで、前記工程(d)は、前記各第1の小ブロックを構成する前記透光性部材が、前記ブロック内のほぼ同じ位置に配置されるように、前記複数の第1の小ブロックを貼り合わせる工程を含み、前記工程(g)は、前記各第2の小ブロックを構成する前記透光性部材が、前記第1の処理済みブロック内の同じ位置に配置されるように、前記複数の第2の小ブロックを貼り合わせる工程を含むことが好ましい。
【0019】
上記の方法において、前記第1の選択膜は、青色光を選択して反射する青色光反射膜であり、前記第2の選択膜は、赤色光を選択して反射する赤色光反射膜であることが好ましい。
【0020】
光選択プリズム内では、第1の選択膜は分断された状態で形成されるが、第2の選択膜は連続した状態で形成される。また、人間の目の感度は、青色光よりも赤色光の方が高い。したがって、第1の選択膜および第2の選択膜をそれぞれ青色光反射膜および赤色光反射膜に設定すれば、逆に設定する場合と比べて、第1の選択膜の分断が目立たなくなる。
【0021】
上記の方法において、前記ブロックは、略直方体形状であり、前記第1の方向に垂直な前記少なくとも1つの平面、および、前記第2の方向に垂直な前記少なくとも1つの平面は、前記ブロックの対向する一対の面の各辺に対して、約45度傾いた面に設定されていることが好ましい。
【0022】
こうすれば、ブロックを形成する透光性部材を、無駄なく利用して、少なくとも1つの光選択プリズムを得ることができる。
【0023】
上記の方法において、前記透光性部材は、熱伝導率が約5.0W/(m・K)以上の部材であることが好ましい。
【0024】
こうすれば、光選択プリズム自体の温度上昇を低減させることができる。さらに、光選択プリズムに、発熱の比較的大きな偏光板や位相差板などの光学部品を貼り付ける場合には、これらの光学部品の温度上昇も低減させることができる。
【0025】
上記の方法において、前記透光性部材は、一軸性の単結晶部材であり、前記第1および第2の方向は、単結晶の光学軸とほぼ直交する方向に設定されていることが好ましい。
【0026】
なお、単結晶部材は、例えば、単結晶サファイア部材であってもよいし、水晶部材であってもよい。
【0027】
このように、熱伝導率の比較的高い透光性部材としては、一軸性の単結晶部材を用いることができる。しかしながら、一軸性の単結晶に直線偏光光が入射する場合には、その偏光状態が変更されてしまう場合がある。第1および第2の方向と単結晶の光学軸との関係を、上記のように設定すれば、直線偏光光の偏光状態が変更されずに済む。
【0028】
【発明を実施するための最良の形態】
A.第1実施例:
A−1.プロジェクタの全体構成:
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、本発明を適用して製造されたクロスダイクロイックプリズムを備えるプロジェクタを示す説明図である。プロジェクタ1000は、照明光学系100と、色光分離光学系200と、リレー光学系220と、3つの液晶ライトバルブ300R,300G,300Bと、クロスダイクロイックプリズム500と、投写光学系540とを備えている。
【0029】
照明光学系100は、偏光発生光学系160を含んでおり、光源装置120から射出された光を偏光方向の揃った1種類の直線偏光光に変換して射出する。照明光学系100から射出された光は、色光分離光学系200において赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離される。分離された各色光は、液晶ライトバルブ300R,300G,300Bにおいて画像情報(画像信号)に応じて変調される。液晶ライトバルブ300R,300G,300Bにおいて変調された3色の変調光は、クロスダイクロイックプリズム500で合成され、投写光学系540によってスクリーンSC上に投写される。これにより、スクリーンSC上にカラー画像が表示されることとなる。なお、図1に示すようなプロジェクタの各部の構成および機能については、例えば、本願出願人によって開示された特開平10−325954号公報に詳述されているので、本明細書において詳細な説明は省略する。
【0030】
図2は、図1のプロジェクタ1000の要部を示す説明図である。図2では、図1の3つの液晶ライトバルブ300R,300G,300Bとクロスダイクロイックプリズム500とが示されている。
【0031】
第1ないし第3の液晶ライトバルブ300R,300G,300Bには、それぞれ色光R,G,Bが入射する。第1の液晶ライトバルブ300Rから射出された色光Rの変調光(直線偏光光)はクロスダイクロイックプリズム500の赤色光反射膜RRで反射され、第3の液晶ライトバルブ300Bから射出された色光Bの変調光(直線偏光光)は青色光反射膜RBで反射される。一方、第2の液晶ライトバルブ300Gから射出された色光Gの変調光(直線偏光光)は、クロスダイクロイックプリズム500の2つの反射膜RB,RRを透過する。このようにして、3つの変調光が合成され、投写光学系540によってスクリーンSC上にカラー画像が表示される。なお、図2では、図示の便宜上、赤色光と青色光が反射される位置を、2つの反射膜RR,RBからずれた位置に描いている。
【0032】
第1の液晶ライトバルブ300Rは、液晶パネル301Rと、その光入射面側および光射出面側に設けられた2つの偏光板302Ri,302Roとを備えている。光入射面側に設けられた第1の偏光板302Riは、液晶パネル301Rに貼り付けられている。一方、光射出面側に設けられた第2の偏光板302Roは、液晶パネル301Rから離された位置で透光性基板308上に貼り付けられている。
【0033】
第1の液晶ライトバルブ300Rに入射する色光Rは、偏光発生光学系160を備える照明光学系100(図1)から射出されているので、直線偏光光となっている。液晶ライトバルブ300Rの光入射面側に設けられた第1の偏光板302Riの偏光軸は、入射する直線偏光光の偏光方向と同じとなるように設定されている。したがって、第1の偏光板302Riに入射した色光Rのほとんどが第1の偏光板302Riをそのまま透過する。第1の偏光板302Riから射出された偏光光は、液晶パネル301Rによって変調される。第2の偏光板302Roは、液晶パネル301Rにおいて変調された光のうち、偏光軸と同じ偏光方向の光成分のみを射出する。第2の偏光板302Roから射出された変調光(直線偏光光)は、透光性基板308を通過してクロスダイクロイックプリズム500に入射する。
【0034】
上記のように、第1の偏光板302Riは、入射する直線偏光光のほとんどを透過させるが、第2の偏光板302Roは、入射する変調光の一部を遮断する。このため、第2の偏光板302Roは、第1の偏光板302Riより発熱が大きくなる。図2では、発熱の比較的大きな第2の偏光板302Roの温度上昇を低減するために、第2の偏光板302Roのみを個別に設けられた熱伝導率の比較的高い透光性基板308上に設けている。第2および第3の液晶ライトバルブ300G,300Bについても同様である。
【0035】
ところで、クロスダイクロイックプリズム500は、各液晶ライトバルブから射出された3色の変調光(直線偏光光)を合成しているが、クロスダイクロイックプリズム500の光学特性は、その製造方法に大きく依存する。本実施例では、クロスダイクロイックプリズムの製造方法を工夫することにより、その光学特性を向上させている。
【0036】
A−2.クロスダイクロイックプリズムの製造方法:
図3は、クロスダイクロイックプリズム500の製造方法を示すフローチャートである。なお、本実施例では、クロスダイクロイックプリズム500は、複数個まとめて製造される。そして、そのうちの1つが、図1に示すプロジェクタ1000に用いられている。
【0037】
ステップS101では、まず、透光性部材で形成されたブロックを準備する。図4は、準備されたブロック600を示す説明図である。ブロック(以下、「原ブロック」とも呼ぶ)600は、略直方体形状の外形形状を有しており、ガラスで形成されている。具体的には、ブロック600は、溶融ガラスを型を用いてプレス成形することにより生成されている。
【0038】
ステップS102では、ブロック600を切断することにより、複数の第1の小ブロックを得る。図5は、ブロック600を切断する様子を示す説明図である。本実施例では、図示するように、ブロック600を、一点鎖線で表される7つの平面に沿って切断することにより、8つの第1の小ブロック611〜618を得る。この7つの平面は、第1の方向D1に垂直な面、換言すれば、第1の方向D1を法線とする面であり、ブロック600の対向する一対の面S1,S2の各辺に対して、約45度傾いた面である。また、7つの平面は、隣接する2つの平面間の距離がほぼ等しくなるように、設定されている。このため、各第1の小ブロック611〜618の第1の方向D1の寸法L1は、互いにほぼ等しくなっている。なお、1番目と8番目の第1の小ブロック611,618は、略三角柱状の外形形状を有しており、2番目ないし7番目の第1の小ブロック612〜617は、略四角柱形状の外形形状を有している。
【0039】
ステップS103では、各第1の小ブロック611〜618の切断面を研磨する。具体的には、両端の2つの第1の小ブロック611,618については、それぞれ1つの切断面が研磨され、他の6つの第1の小ブロック612〜617については、それぞれ2つの切断面が研磨される。なお、各第1の小ブロックの切断面が、比較的平坦な場合には、ステップS103における研磨処理は省略可能である。
【0040】
ステップS104では、8つの第1の小ブロック611〜618に対して選択的に第1の選択膜を形成する。ここでは、第1の選択膜として、青色光を選択して反射する青色光反射膜が形成される。本実施例では、2番目から8番目までの7つの第1の小ブロック612〜618の1つの研磨済みの切断面に、それぞれ青色光反射膜が形成される。より具体的には、隣接する2つの第1の小ブロックの接触していた2つの切断面のうちの一方の上に、青色光選択膜が形成される。図6は、4番目の第1の小ブロック614を拡大して示す説明図である。図示するように、4番目の第1の小ブロック614は、2つの切断面Sa,Sbを有しているが、1番目の第1の小ブロック611(図5)により近い一方の面Saに、青色光反射膜RBが形成される。他の6つの第1の小ブロック612〜613,615〜618についても同様である。ただし、8番目の第1の小ブロック618は、1つの切断面のみを有しており、この面に青色光反射膜RBが形成される。なお、研磨済みの切断面に第1の選択膜を形成することにより、第1の選択膜の第1の小ブロックに対する密着度を向上させることが可能である。
【0041】
ステップS105では、8つの第1の小ブロック611〜618を接着剤で貼り合わせることにより、第1の処理済みブロックを生成する。図7は、第1の処理済みブロック600Aを示す説明図である。図示するように、第1の処理済みブロック600Aは、略直方体形状の外形形状を有しており、図4の原ブロック600の外形形状が再現されている。そして、8つの第1の小ブロック611〜618は、隣接する2つの第1の小ブロックの界面に青色光反射膜RBが配置された状態で、貼り合わされている。また、各第1の小ブロック611〜618は、各小ブロックを構成する透光性部材が原ブロック600内の同じ位置に配置されるように、貼り合わされている。
【0042】
なお、このとき、第1の処理済みブロック600Aの6つの面は研磨されることが好ましい。これは、ステップS104において青色光反射膜RBを形成する際に、膜を形成すべき面以外の部分に付着した膜の材料や、ステップS105において第1の小ブロックを貼り合わせる際に、接着すべき面以外の部分に付着した接着剤を、取り除くためである。このようにすれば、第1の処理済みブロック600Aの6つの面を、ステップS106における切断処理の基準面とすることができる。
【0043】
ステップS106では、ステップS102と同様に、第1の処理済みブロック600Aを切断することにより、複数の第2の小ブロックを得る。図8は、第1の処理済みブロック600Aを切断する様子を示す説明図である。本実施例では、図示するように、第1の処理済みブロック600Aを、一点鎖線で表される7つの平面に沿って切断することにより、8つの第2の小ブロック621〜628を得る。この7つの平面は、第2の方向D2に垂直な面、換言すれば、第2の方向D2を法線とする面であり、第1の処理済みブロック600Aの対向する一対の面S1A,S2Aの各辺に対して、約45度傾いた面である。なお、第1の処理済みブロック600Aの対向する一対の面S1A,S2Aは、図5に示す原ブロック600の対向する一対の面S1,S2と同じである。なお、第2の方向は、第1の方向D1とほぼ直交する方向、換言すれば、青色光反射膜RBが形成された面にほぼ平行な方向である。また、7つの平面は、隣接する2つの平面間の距離がほぼ等しくなるように、設定されている。このため、各第2の小ブロック621〜628の第2の方向D2の寸法L2は、互いにほぼ等しくなっている。なお、第2の小ブロックの寸法L2は、第1の小ブロックの寸法L1(図5)と同じ値に設定されている。
【0044】
ステップS107では、ステップS103と同様に、各第2の小ブロック621〜628の切断面を研磨する。なお、各第2の小ブロックの切断面が、比較的平坦な場合には、ステップS107における研磨処理は省略可能である。
【0045】
ステップS108では、8つの第2の小ブロック621〜628に対して選択的に第2の選択膜を形成する。ここでは、第2の選択膜として、赤色光を選択して反射する赤色光反射膜が形成される。本実施例では、2番目から8番目までの7つの第2の小ブロック622〜628の1つの研磨済みの切断面に、それぞれ赤色光反射膜が形成される。より具体的には、隣接する2つの第2の小ブロックの接触していた2つの切断面のうちの一方の上に、赤色光選択膜が形成される。図9は、4番目の第2の小ブロック624を拡大して示す説明図である。図示するように、4番目の第2の小ブロック624は、2つの切断面Sc,Sdを有しているが、1番目の第2の小ブロック621(図8)により近い一方の面Scに、赤色光反射膜RRが形成される。他の6つの第2の小ブロック622〜623,625〜628についても同様である。なお、研磨済みの切断面に第2の選択膜を形成することにより、第2の選択膜の第2の小ブロックに対する密着度を向上させることが可能となっている。
【0046】
ステップS109では、ステップS105と同様に、8つの第2の小ブロック621〜628を接着剤で貼り合わせることにより、第2の処理済みブロックを生成する。図10は、第2の処理済みブロック600Bを示す説明図である。図示するように、第2の処理済みブロック600Bは、略直方体形状の外形形状を有しており、図4の原ブロック600の外形形状が再現されている。そして、8つの第2の小ブロック621〜628は、隣接する2つの第2の小ブロックの界面に赤色光反射膜RRが配置された状態で、貼り合わされている。また、各第2の小ブロック621〜628は、各小ブロックを構成する透光性部材が原ブロック600内の同じ位置に配置されるように、貼り合わされている。
【0047】
なお、このとき、ステップS105で説明したように、第2の処理済みブロック600Bの6つの面は研磨されることが好ましい。
【0048】
ステップS110では、第2の処理済みブロック600Bを切断することにより、複数のクロスダイクロイックプリズムを得る。図11は、第2の処理済みブロック600Bを切断する様子を示す説明図である。図示するように、第2の処理済みブロック600Bを一点鎖線で表される複数の平面に沿って切断することにより、略正四角柱状の外形形状を有する45個のクロスダイクロイックプリズム500を得ることができる。なお、一点鎖線で表される3種類の平面は、それぞれ第2の処理済みブロック600Bの対向する3対の面に平行な平面である。
【0049】
なお、図11から分かるように、図5に示す各第1の小ブロック611〜618の第1の方向D1の寸法L1と、図8に示す各第2の小ブロック621〜628の第2の方向D2の寸法L2とは、1つのクロスダイクロイックプリズム500の略X字状の界面が現れる面の一辺の寸法L0の(21/2/2)倍となっている。
【0050】
上記のようにすれば、クロスダイクロイックプリズム500を複数個まとめて製造することができる。なお、切り出された各クロスダイクロイックプリズム500の6つの面は研磨される。
【0051】
ところで、本実施例では、ステップS102,S106における切断面である第1の方向D1に垂直な7つの平面(図5)、および、第2の方向D2に垂直な7つの平面(図8)は、それぞれ原ブロック600の対向する一対の面S1,S2の各辺に対して、約45度傾いた平面となっている。このような平面に沿って第1および第2の小ブロックを切り出せば、図11に示すように、原ブロック600を形成するガラスを無駄なく利用して、複数のクロスダイクロイックプリズム500を得ることが可能となる。
【0052】
図12は、製造された1つのクロスダイクロイックプリズム500を拡大して示す説明図である。なお、図12では、図2と同じ方向から見たときのクロスダイクロイックプリズム500が描かれている。クロスダイクロイックプリズム500は、4つの直角プリズム501〜504を備えている。各直角プリズムは、略直角二等辺三角形の底面を有する角柱プリズムである。4つの直角プリズム501〜504によって形成される略X字状の界面には、赤色光反射膜RRと青色光反射膜RBとが形成されている。具体的には、第3および第4の直角プリズム503,504のそれぞれには、青色光反射膜RBが形成されており、接着層ALBを介して、第1および第2の直角プリズム501,502と貼り付けられている。また、第1の直角プリズム対501,504には、赤色光反射膜RRが連続して形成され、接着層ALRを介して、第2の直角プリズム対502,503と貼り付けられている。なお、図12では、青色光反射膜RBと赤色光反射膜RRと接着層ALB,ALRの厚みは、説明の便宜上、かなり誇張して描かれている。
【0053】
図12に示すように、赤色光反射膜RRが2つの直角プリズム501,504に渡って連続して形成されているのに対して、青色光反射膜RBが直角プリズム503,504毎に分断されているのは、青色光反射膜RB(ステップS104)が赤色光反射膜RR(ステップS108)より先に形成されるためである。そして、本実施例において、この順序で2種類の選択膜を形成しているのは、クロスダイクロイックプリズムの光学特性を向上させるためである。
【0054】
具体的には、図3に示す手順でクロスダイクロイックプリズムを製造する場合には、先行して形成される第1の選択膜(青色光反射膜RB)はステップS106において必ず分断される。そして、ステップS109における第2の小ブロックの貼り合わせの際には、分断された第1の選択膜が同一平面上に配置されない場合がある。このようなクロスダイクロイックプリズムをプロジェクタで用いる場合には、スクリーンSC上に投写表示される画像内に、先行して形成された第1の選択膜の分断に起因する線状の筋が現れ、画像が連続的に表現されないことがある。本実施例では、この線状の筋をできるだけ目立たなくするために、青色光反射膜RBを赤色光反射膜RRに先行して形成するようにしている。すなわち、人間の目の感度(視感度)は、緑色光,赤色光,青色光の順に高い。そこで、本実施例では、目立ち難い青色光に対応する青色光反射膜RBを先に形成することにより、先行して形成される第1の選択膜の分断が目立たなくなるようにしている。このようにすれば、画像を連続的に表現することができる。
【0055】
上記の説明からも分かるように、クロスダイクロイックプリズム500に、緑色光反射膜と赤色光反射膜との2種類の選択膜を形成する場合、および、緑色光反射膜と青色光反射膜との2種類の選択膜を形成する場合には、緑色光反射膜を後で形成される第2の選択膜に設定することが好ましい。
【0056】
また、本実施例においては、第1の選択膜(青色光反射膜RB)および第2の選択膜(赤色光反射膜RR)は、イオンプレーティング法や、イオンアシスト法、スパッタ法などを用いて、誘電体膜を積層することによって形成される。そして、第1の選択膜は、チャンバ内で第1の小ブロックを約200℃に加熱した状態で形成されるのに対して、第2の選択膜は、第2の小ブロックを約100℃に加熱した状態で形成される。このように、第1の小ブロックと第2の小ブロックとの間で設定温度が変更されているのは、第2の小ブロックには、第1の選択膜(青色光反射膜RB)とともに接着層ALBが含まれているためである。接着層は、加熱されると、接着強度が低下するとともに、光の透過率も低下する。そこで、本実施例では、第2の小ブロックを比較的低い温度に設定して、第2の選択膜を形成している。
【0057】
以上説明したように、本実施例では、クロスダイクロイックプリズム500は、1つの原ブロック600から製造されている。このため、ロットの相違などに起因して発生し得るクロスダイクロイックプリズムを構成する透光性部材の屈折率のばらつきを低減させることができ、2つの直角プリズムの界面において、屈折率差に起因して発生する光の反射を低減させることができる。この結果、クロスダイクロイックプリズムの光学特性を向上させることが可能となる。
【0058】
また、本実施例で準備される原ブロック600は、前述のように、溶融ガラスを型を用いてプレス成形することにより生成されている。このような原ブロック600では、溶融ガラスが凝固する際に、内部歪みが発生し、屈折率に空間的なばらつきが生じる場合が多い。しかしながら、空間的に近い部分では、屈折率差は比較的小さい。そこで、本実施例のステップS105では、各第1の小ブロック611〜618を構成する透光性部材が、原ブロック600内の同じ位置に配置されるように、8つの第1の小ブロックを貼り合わせている。ステップS109における各第2の小ブロック621〜628についても同様である。このようにすれば、ステップS110において得られる各クロスダイクロイックプリズム500を構成する4つの直角プリズム501〜504の屈折率を、ほぼ均一にすることができる。したがって、2つの直角プリズムの界面において、屈折率差に起因して発生する光の反射をさらに低減させることができ、この結果、クロスダイクロイックプリズムの光学特性をさらに向上させることが可能となる。
【0059】
さらに、本実施例では、従来のように、4つの直角プリズムを個別に準備せずにクロスダイクロイックプリズムを製造しているので、以下のような利点がある。
【0060】
すなわち、従来のように、4つの直角プリズムを個別に準備すると、クロスダイクロイックプリズムの中心に配置される各直角プリズムの頂角部分に、「丸み」や「欠け」が発生する場合がある。これは、各直角プリズムの頂角部分を約90度に個別に切り出すのが困難なためである。このような頂角部分の「丸み」や「欠け」は、クロスダイクロイックプリズムの中心付近を通る各変調光を散乱させる原因となり、画像内に線状の筋やスポット状の陰を発生させる。一方、本実施例の方法では、各直角プリズム501〜504の頂角部分を個別に切り出すことなく、各直角プリズム501〜504の頂角部分を約90度に形成可能であるため、頂角部分の「丸み」や「欠け」を低減させることができる。すなわち、本実施例では、クロスダイクロイックプリズムの頂角部分を個別に切り出さずに形成することにより、クロスダイクロイックプリズム500の光学特性を向上させ、この結果、画像を連続的に表現することができる。
【0061】
また、クロスダイクロイックプリズム500に含まれる第1の選択膜(青色光反射膜RB)は2つに分断されているが、分断された2つの第1の選択膜は、1つの第1の小ブロックに、同時に形成されたものである。したがって、分断された第1の選択膜は、ほぼ同じ光学特性を有している。従来のように、4つの直角プリズムを個別に準備すると、クロスダイクロイックプリズムに含まれる2つの第1の選択膜の光学特性(反射特性および透過特性)が異なってしまう場合がある。このような場合には、スクリーンSC上に表示される画像の色が、画像内の中心線を境界として、異なってしまう。すなわち、本実施例では、1つのクロスダイクロイックプリズムに含まれる2種類の選択膜RB,RRをそれぞれ同時に形成することにより、クロスダイクロイックプリズム500の光学特性を向上させ、この結果、画像内の色の分布をほぼ均一にすることが可能となっている。
【0062】
同様に、クロスダイクロイックプリズム500に含まれる第1の選択膜(青色光反射膜RB)と隣接する接着層ALBは、第1の選択膜とともに2つに分断されているが、分断された2つの接着層ALBは、隣接する2つの第1の小ブロックの界面に、同時に形成されたものである。したがって、分断された2つの接着層ALBは、ほぼ同じ厚みで形成されている。従来のように、4つの直角プリズムを個別に準備すると、クロスダイクロイックプリズムに含まれる2つの第1の選択膜に隣接する接着層の厚みが異なる場合がある。このような場合には、2つの第1の選択膜を同一平面上に配置するのが困難となる。このとき、前述のように、スクリーンSC上に表示される画像内に線状の筋が現れ、画像が連続的に表現されない場合がある。すなわち、本実施例では、1つのクロスダイクロイックプリズムに含まれる2種類の選択膜RB,RRに隣接する接着層ALB,ALRをそれぞれ同時に形成することにより、クロスダイクロイックプリズムの光学特性を向上させ、この結果、画像を連続的に表現することが可能となっている。
【0063】
B.第2実施例:
第1実施例では、図2に示すように、各液晶ライトバルブ300R,300G,300Bの光射出面側の第2の偏光板302Ro,302Go,302Boは、透光性基板308に貼り付けられているが、これに代えて、クロスダイクロイックプリズム500に貼り付けるようにしてもよい。こうすれば、3つの透光性基板308を省略することができる。
【0064】
ところで、偏光板302Ro,302Go,302Boは、液晶パネル301R,301G,301Bから射出された変調光が入射する際、所定の偏光成分以外の光成分を遮るため、発熱する。このような発熱は、偏光板を劣化させる原因となるので、偏光板の温度はできるだけ低いことが好ましい。
【0065】
このため、偏光板302Ro,302Go,302Boをクロスダイクロイックプリズムに貼り付ける場合には、クロスダイクロイックプリズムは、熱伝導率の比較的高い透光性部材で作製されていることが好ましい。そこで、本実施例では、透光性部材として熱伝導率の比較的高い単結晶サファイア部材を用いて、クロスダイクロイックプリズムを製造している。
【0066】
図13は、単結晶サファイア部材を用いて製造されたクロスダイクロイックプリズム510を示す説明図である。図示するように、このクロスダイクロイックプリズム510の3つの光入射面には、各液晶ライトバルブ300R,300G,300Bを構成する第2の偏光板302Ro,302Go,302Boが貼り付けられている。
【0067】
なお、図13では、2つの偏光板302Ro,302Boから射出される直線偏光光は、その電気ベクトルが図中y軸に平行に振動するs偏光光であり、他の1つの偏光板302Goから射出される直線偏光光は、その電気ベクトルが図中x軸に平行に振動するp偏光光である。このような直線偏光光を入射させれば、クロスダイクロイックプリズム510の光の利用効率を高めることができる。すなわち、クロスダイクロイックプリズム510に形成された2つの反射膜RB,RRの反射特性は、s偏光光の方がp偏光光よりも優れており、逆に、透過特性は、p偏光光の方がs偏光光よりも優れている。このため、2つの反射膜RB,RRで反射すべき光をs偏光光とし、2つの反射膜RB,RRを透過すべき光をp偏光光としている。
【0068】
ところで、単結晶サファイアは、c軸と呼ばれる軸が光学軸である一軸性の結晶である。そして、単結晶サファイアでは、c軸方向の屈折率とc軸と直交する方向の屈折率とが異なっている。図13のクロスダイクロイックプリズム510は、単結晶サファイアのc軸が各直角プリズム511〜514の界面に形成される2種類の選択膜RB,RRの交線の方向(図中、y方向)とほぼ一致するように、製造されている。単結晶サファイアのc軸をこのように設定しているのは、クロスダイクロイックプリズム510に入射した直線偏光光(s偏光光またはp偏光光)の偏光状態を変更させないためである。
【0069】
すなわち、一軸性の結晶に直線偏光光が入射すると、複屈折により、楕円偏光光に変更される場合がある。しかしながら、図13に示すように、直線偏光光の進行方向が光学軸(c軸)とほぼ垂直となり、かつ、直線偏光光の電気ベクトルが光学軸(c軸)とほぼ平行または垂直となる場合には、直線偏光光は偏光状態がほとんど変更されずに射出される。
【0070】
図14は、図13のクロスダイクロイックプリズム510を得るために準備される単結晶サファイア部材で形成されたブロック610を示す説明図である。図示するように、本実施例のブロック610も直方体形状の外形形状を有しており、単結晶サファイアのc軸は、ブロック610の一辺に平行になるように設定されている。
【0071】
そして、第1実施例(図3)と同様の手順で、クロスダイクロイックプリズム510を製造することができる。図14では、図3のステップS102,S106,S110において切断すべき面が一点鎖線で示されている。また、ステップS102およびステップS106における切断を規定する第1の方向D1および第2の方向D2は、単結晶サファイアのc軸とほぼ直交する方向に設定される。
【0072】
なお、単結晶サファイア部材に代えて、水晶部材を用いてもよい。ここで、水晶とは、SiO2 の単結晶を意味している。水晶も単結晶サファイアと同様に、一軸性の結晶である。したがって、クロスダイクロイックプリズムは、図13と同様に、水晶の光学軸(Z軸と呼ばれる)が各直角プリズムの略X字状の界面に形成される2種類の選択膜の交線の方向とほぼ一致するように、製造されることが好ましい。
【0073】
以上、本実施例では、一軸性の結晶である単結晶サファイア部材や水晶部材を用いてクロスダイクロイックプリズムを製造する場合について説明したが、他の比較的熱伝導率の高い透光性部材を用いるようにしてもよい。このような透光性部材を用いれば、クロスダイクロイックプリズム自体の温度上昇を低減させることができるとともに、クロスダイクロイックプリズムに貼り付けられた偏光板の発熱に伴う偏光板の温度上昇をかなり低減させることができる。一般に、熱伝導率の比較的高い透光性部材としては、上記の単結晶サファイア部材や水晶部材などのように、熱伝導率が約5.0W/(m・K)以上の部材を用いることが好ましい。
【0074】
C.第3実施例:
第1実施例で説明したようにクロスダイクロイックプリズムを製造する場合には、先行して形成される第1の選択膜(青色光反射膜RB)はステップS106において必ず分断される。そして、ステップS109における第2の小ブロックの貼り合わせの際には、分断された2つの第1の選択膜が同一平面上に配置されない場合がある。
【0075】
図15は、分断された2つの第1の選択膜が同一平面上に配置されていないクロスダイクロイックプリズムの第1の例を示す説明図である。このクロスダイクロイックプリズム500Z1では、分断された2つの第1の選択膜RBa,RBbは、それぞれ第1の直角プリズム対501,504の研磨済みの切断面および第2の直角プリズム対502,503の研磨済みの切断面に対してほぼ垂直に形成されている。また、2つの第1の選択膜RBa,RBbは、互いにほぼ平行に配置されているが、同一平面上には配置されていない。
【0076】
図16は、分断された2つの第1の選択膜が同一平面上に配置されていないクロスダイクロイックプリズムの第2の例を示す説明図である。このクロスダイクロイックプリズム500Z2では、分断された2つの第1の選択膜RBa,RBbは、それぞれ第1の直角プリズム対501,504の研磨済みの切断面および第2の直角プリズム対502,503の研磨済みの切断面に対してやや斜めに形成されている。また、2つの第1の選択膜RBa,RBbは、互いに交わるように配置されており、同一平面上には配置されていない。
【0077】
このようなクロスダイクロイックプリズム500Z1,500Z2をプロジェクタで用いる場合には、スクリーンSC上に投写表示される画像が連続的に表現されないことがある。そこで、本実施例では、分断された2つの第1の選択膜が同一平面上に配置されるように製造方法を工夫している。すなわち、本実施例の製造方法は、第1実施例(図3)とほぼ同じであるが、ステップS105,S109において得られる第1および第2の処理済みブロックの外形形状がそれぞれ変更されている。
【0078】
図17は、第3実施例のステップS105において得られる第1の処理済みブロック602Aを示す説明図であり、図7に対応する。図示するように、複数の第1の小ブロック611〜618は、隣接する2つの第1の小ブロックが図中第3の方向D3に沿って交互に所定の寸法だけずれた状態で、貼り合わされる。ここで、第3の方向は、前述した第1および第2の方向D1,D2(図5,図8)にほぼ直交する方向である。なお、各第1の小ブロック611〜618は、各小ブロックを構成する透光性部材が原ブロック600内のほぼ同じ位置に配置されるように、貼り合わされている。
【0079】
ステップS106では、第1実施例と同様に、第1の処理済みブロック602Aを切断することにより、複数の第2の小ブロックを得る。図18は、第1の処理済みブロック602Aを切断する様子を示す説明図であり、図8に対応する。図示するように、第1の処理済みブロック602Aは、一点鎖線で表される7つの平面に沿って切断され、これにより、8つの第2の小ブロック631〜638が得られる。
【0080】
ステップS107では、各第2の小ブロック631〜638の切断面を研磨する。ところで、本実施例では、複数の第1の小ブロック611〜618は、隣接する2つの第1の小ブロックが交互にずれた状態で、貼り合わされている。このため、この「ずれ」を利用して、研磨処理を実行することができる。図19は、研磨処理の様子を模式的に示す説明図である。図示するように、研磨機800は、研磨台810と保持部820とを備えている。保持部の下面820Sは、研磨台の上面810Sと平行に設定されている。研磨処理の際には、研磨台は、図示しない軸を中心に回転し、保持部は、研磨台に向かって下降する。なお、図19では、図18に示す4番目の第2の小ブロック634が処理対象となっている。保持部820は、直角三角形の底面を有する柱状の研磨治具830を利用して、第2の小ブロック634を保持している。研磨治具830の互いに直交する2つの面のうちの一方は、小ブロック634のずれ面と接触しており、他方は、保持部の下面820Sに接触している。なお、保持部820と研磨治具830と小ブロック634とは、接着剤によって接合されている。このように、ずれ面を研磨処理の基準面とすれば、小ブロック634の切断面を、ずれ面(すなわち、第1の選択膜が形成された面)に対して垂直に研磨することができる。これにより、図16で説明した問題を回避することができ、分断された2つの第1の選択膜RBa,RBbを、直角プリズム対の研磨済みの切断面に対してほぼ垂直に形成することができる。
【0081】
その後、ステップS108では、8つの第2の小ブロック631〜638に対して選択的に第2の選択膜(赤色光反射膜RR)を形成する。そして、ステップS109において、8つの第2の小ブロック631〜638を接着剤で貼り合わせて、第2の処理済みブロックを生成する。
【0082】
図20は、第3実施例のステップS109において得られる第2の処理済みブロック602Bを示す説明図であり、図10に対応する。図示するように、複数の第2の小ブロック631〜638は、図17に示す第1の処理済みブロック602Aの外形形状を再現するように、貼り合わされる。なお、各第2の小ブロック631〜638は、各小ブロックを構成する透光性部材が第1の処理済みブロック602A内の同じ位置に配置されるように、貼り合わされている。ところで、本実施例では、上記の「ずれ」を利用して、複数の第2の小ブロックの貼り合わせ処理を実行することができる。すなわち、第2の小ブロック631〜638に含まれるずれ面を治具を用いて同一平面上に揃え、ずれ面が揃った状態で貼り合わせることができる。これにより、図15,図16で説明した問題を回避することができ、複数の第2の小ブロックの切り出しに伴って分断された2つの第1の選択膜RBa,RBbを、同一平面上に容易に配置することができる。
【0083】
その後、ステップS110において、第2の処理済みブロック600Bを切断することにより、複数のクロスダイクロイックプリズムを得る。
【0084】
以上説明したように、本実施例では、ステップS105(図17)において、複数の第1の小ブロック611〜618は、隣接する2つの第1の小ブロックが第3の方向に交互にずれた状態で、貼り合わされている。また、ステップS109(図20)において、複数の第2の小ブロック631〜638は、第1の処理済みブロック602Aの外形形状を再現するように、貼り合わされている。このようにすれば、図12に示すように、分断された2つの第1の選択膜が同一平面上に配置されたクロスダイクロイックプリズムを比較的容易に得ることが可能となる。
【0085】
なお、本実施例では、複数の第1の小ブロック611〜618は、隣接する2つの第1の小ブロックが第3の方向D3に沿って交互にずれた状態で、貼り合わされているが、これに代えて、第3の方向D3に沿って順次ずれた状態で、貼り合わされていてもよい。ただし、本実施例のようにすれば、ステップS110において複数のクロスダイクロイックプリズムを得る際に、無駄になる透光性部材の量を低減させることができるという利点がある。
【0086】
また、第2実施例で説明したように、クロスダイクロイックプリズムは、単結晶サファイア部材や水晶部材などの一軸性の単結晶部材を用いて製造されていてもよい。この場合には、ステップS102およびステップS106における切断を規定する第1の方向D1および第2の方向D2は、単結晶サファイアまたは水晶の光学軸(c軸またはZ軸)とほぼ直交する方向に設定されることが好ましい。すなわち、光学軸は、図17に示す第3の方向D3と平行に設定されていればよい。
【0087】
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0088】
(1)第2実施例では、クロスダイクロイックプリズムの3つの光入射面に、各液晶ライトバルブの光射出面側の第2の偏光板が貼り付けられている。このような場合には、クロスダイクロイックプリズムの6つの面のうち、光が通過しない2つの面(すなわち、上面および下面)のうちの少なくとも一方に、ヒートシンクを接触させることが好ましい。例えば、上面に、金属製の冷却フィンを接合し、下面に、プロジェクタ1000を搭載するための金属製の基枠を接合するようにしてもよい。こうすれば、偏光板の発熱に伴う温度上昇をさらに低減させることができる。
【0089】
また、上記実施例では、各液晶ライトバルブの光射出面側に偏光板が備えられているが、位相差板が備えられている場合もある。この場合には、位相差板をクロスダイクロイックプリズムの光入射面に貼り付けるようにしてもよい。こうすれば、位相差板の発熱に伴う温度上昇を低減させることができる。
【0090】
(2)上記実施例では、第1の選択膜(青色光反射膜RB)は、7つの第1の小ブロック612〜618の1つの切断面に形成されているが、例えば、2番目,4番目,6番目の3つの第1の小ブロック612,614,616の両方の切断面と、8番目の1つの切断面とに、形成されるようにしてもよい。第2の選択膜(赤色光反射膜RB)についても同様である。
【0091】
一般に、第1の選択膜は、複数の第1の小ブロックのうちの少なくとも一部の小ブロックの切断面上に形成されていればよい。具体的には、第1の選択膜は、複数の第1の小ブロックを貼り合わせることにより得られる第1の処理済みブロック内で、隣接する2つの第1の小ブロックの界面に第1の選択膜が配置されるように、形成されていればよい。第2の選択膜についても同様である。
【0092】
(3)上記実施例では、図3のステップS102において、ブロックを第1の方向に垂直な複数の平面に沿って切断することにより、複数の第1の小ブロックを得ているが、第1の方向に垂直な1つの平面に沿って切断することにより、2つの第1の小ブロックを得るようにしてもよい。
【0093】
また、ステップS106において、第1の処理済みブロックを第2の方向に垂直な複数の平面に沿って切断することにより、複数の第2の小ブロックを得ているが、第2の方向に垂直な1つの平面に沿って切断することにより、2つの第2の小ブロックを得るようにしてもよい。
【0094】
このように、ステップS102,S106において1つの平面に沿って切断する場合には、略X字状の界面は、第2の処理済みブロック内に1つだけ現れる。この場合には、第2の処理済みブロックから、1つ以上のクロスダイクロイックプリズムを得ることができる。すなわち、第2の処理済みブロックが、略X字状の界面に形成される2種類の選択膜の交線の方向に比較的短い場合には、1つのクロスダイクロイックプリズムを得ることができ、比較的長い場合には、2以上のクロスダイクロイックプリズムを得ることができる。
【0095】
一般に、複数の第1の小ブロックは、原ブロックを、第1の方向に垂直な少なくとも1つの平面に沿って切断することにより得られればよい。また、複数の第2の小ブロックは、第1の処理済みブロックを、第2の方向に垂直な少なくとも1つの平面に沿って切断することにより得られればよい。すなわち、本発明は、1つのブロックを上記のように切断することにより、少なくとも1つの光選択プリズムが形成されればよい。
【0096】
(4)上記実施例では、クロスダイクロイックプリズム500は、3つの色光を合成する色光合成光学系として用いられているが、光の進行方向を逆にすれば、色光分離光学系として用いることもできる。すなわち、クロスダイクロイックプリズム500の光射出面から白色光を入射させ、光入射面から各色光を射出させれば、色光分離光学系として利用することが可能である。したがって、このプリズム500を、図1の色光分離光学系200に代えて用いることも可能である。
【0097】
本発明は、一般に、略正四角柱状の外形形状を有し、略X字状に形成された界面に、所定範囲の波長を有する色光を選択する2種類の選択膜が形成された光選択プリズムを製造する際に適用可能である。
【0098】
産業上の利用可能性:この発明は、画像を投写表示するプロジェクタの製造に、適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用して製造されたクロスダイクロイックプリズムを備えるプロジェクタを示す説明図である。
【図2】 図1のプロジェクタ1000の要部を示す説明図である。
【図3】 クロスダイクロイックプリズム500の製造方法を示すフローチャートである。
【図4】 準備されたブロック600を示す説明図である。
【図5】 ブロック600を切断する様子を示す説明図である。
【図6】 4番目の第1の小ブロック614を拡大して示す説明図である。
【図7】 第1の処理済みブロック600Aを示す説明図である。
【図8】 第1の処理済みブロック600Aを切断する様子を示す説明図である。
【図9】 4番目の第2の小ブロック624を拡大して示す説明図である。
【図10】 第2の処理済みブロック600Bを示す説明図である。
【図11】 第2の処理済みブロック600Bを切断する様子を示す説明図である。
【図12】 製造された1つのクロスダイクロイックプリズム500を拡大して示す説明図である。
【図13】 単結晶サファイア部材を用いて製造されたクロスダイクロイックプリズム510を示す説明図である。
【図14】 図13のクロスダイクロイックプリズム510を得るために準備される単結晶サファイア部材で形成されたブロック610を示す説明図である。
【図15】 分断された2つの第1の選択膜が同一平面上に配置されていないクロスダイクロイックプリズムの第1の例を示す説明図である。
【図16】 分断された2つの第1の選択膜が同一平面上に配置されていないクロスダイクロイックプリズムの第2の例を示す説明図である。
【図17】 第3実施例のステップS105において得られる第1の処理済みブロック602Aを示す説明図であり、図7に対応する。
【図18】 第1の処理済みブロック602Aを切断する様子を示す説明図であり、図8に対応する。
【図19】 研磨処理の様子を模式的に示す説明図である。
【図20】 第3実施例のステップS109において得られる第2の処理済みブロック602Bを示す説明図であり、図10に対応する。
Claims (10)
- 略正四角柱状の外形形状を有し、略X字状に形成された界面に、所定範囲の波長を有する色光を選択する2種類の選択膜が形成された光選択プリズムを製造する方法であって、
(a)透光性部材で形成されたブロックを準備する工程と、
(b)前記ブロックを、第1の方向に垂直な少なくとも1つの平面に沿って切断することにより、前記第1の方向の寸法が所定の寸法にほぼ等しい複数の第1の小ブロックを得る工程と、
(c)前記複数の第1の小ブロックのうちの少なくとも一部の前記第1の小ブロックの切断面上に第1の選択膜を形成する工程と、
(d)前記複数の第1の小ブロックを、隣接する2つの前記第1の小ブロックが前記第1および第2の方向にほぼ直交する方向にずれた状態で、貼り合わせることにより、隣接する2つの前記第1の小ブロックの界面に前記第1の選択膜が配置された第1の処理済みブロックを得る工程と、
(e)前記第1の処理済みブロックを、前記第1の方向とほぼ直交する第2の方向に垂直な少なくとも1つの平面に沿って切断することにより、前記第2の方向の寸法が前記所定の寸法にほぼ等しい複数の第2の小ブロックを得る工程と、
(f)前記複数の第2の小ブロックのうちの少なくとも一部の前記第2の小ブロックの切断面上に第2の選択膜を形成する工程と、
(g)前記複数の第2の小ブロックを前記第1の処理済みブロックの外形形状を再現するように貼り合わせることにより、隣接する2つの前記第2の小ブロックの界面に前記第2の選択膜が配置された第2の処理済みブロックを得る工程と、
(h)前記第2の処理済みブロックから、少なくとも1つの前記光選択プリズムを得る工程と、
を備えることを特徴とする製造方法。 - 請求項1記載の製造方法であって、
前記工程(b)は、前記各第1の小ブロックの切断面を研磨する工程を含み、
前記工程(e)は、前記各第2の小ブロックの切断面を研磨する工程を含む、製造方法。 - 請求項1または2記載の製造方法であって、
前記工程(h)は、前記第2の処理済みブロックを切断することにより、複数の前記光選択プリズムを得る工程を含む、製造方法。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の製造方法であって、
前記工程(d)は、前記各第1の小ブロックを構成する前記透光性部材が、前記ブロック内のほぼ同じ位置に配置されるように、前記複数の第1の小ブロックを貼り合わせる工程を含み、
前記工程(g)は、前記各第2の小ブロックを構成する前記透光性部材が、前記第1の処理済みブロック内の同じ位置に配置されるように、前記複数の第2の小ブロックを貼り合わせる工程を含む、製造方法。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載の製造方法であって、
前記第1の選択膜は、青色光を選択して反射する青色光反射膜であり、
前記第2の選択膜は、赤色光を選択して反射する赤色光反射膜である、製造方法。 - 請求項1ないし5のいずれかに記載の製造方法であって、
前記ブロックは、略直方体形状であり、
前記第1の方向に垂直な前記少なくとも1つの平面、および、前記第2の方向に垂直な前記少なくとも1つの平面は、前記ブロックの対向する一対の面の各辺に対して、約45度傾いた面に設定されている、製造方法。 - 請求項1ないし6のいずれかに記載の製造方法であって、
前記透光性部材は、熱伝導率が約5.0W/(m・K)以上の部材である、製造方法。 - 請求項7記載の製造方法であって、
前記透光性部材は、一軸性の単結晶部材であり、
前記第1および第2の方向は、単結晶の光学軸とほぼ直交する方向に設定されている、製造方法。 - 請求項8記載の製造方法であって、
前記単結晶部材は、単結晶サファイア部材である、製造方法。 - 請求項8記載の製造方法であって、
前記単結晶部材は、水晶部材である、製造方法。
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