JP3937880B2 - 扉閉止装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、箱体の扉を強固に閉止する扉閉止装置に関し、さらに詳しくは、例えば、コントロールセンタ等配電盤用薄型扉の閉止を強固にし、事故による箱体内圧上昇による扉の開放を防止する扉閉止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種扉閉止装置を図5を参照して説明する。1はコントロールセンタ等配電盤の箱体であり、箱体1の前面開口2の左側部を図示している。3は前面開口2を閉塞する薄型扉であり、扉3の一側即ち右側部が開口2の一側即ち右側部に軸支され、扉3の他側即ち左側部を図示している。
【0003】
4は箱体1の左側前面部、5は前面部4から後方に折曲して形成された折曲片、6は係止金具であり、前後方向の基板7と、基板7の後端に折曲して形成された係止片8と、基板7の前端に折曲して形成された支持片9とからなり、係止片8が折曲片5の後端に当接して回転止めとなり、基板7を貫通したねじ10が折曲片5に螺合し、1本のねじ10により係止金具6が折曲片5に装着され、支持片9に挿通孔11が形成されている。
【0004】
12は円形のつまみ、13はつまみ12に前端が固着されたつまみ軸、14はつまみ軸13の後端部両側に固着された爪状突部、15は扉3に形成された透孔であり、扉3の前方より透孔15につまみ軸13が挿入されている。16は抜け止めリングであり、扉3の後面側でつまみ軸13に割れ目からはめ込まれ、つまみ12の逸脱を防止している。
【0005】
17はアセタールからなる環状の締付体であり、前部が支持片9の後面にアルミからなるリベット18により装着されている。19は締付体17の後部に一体に形成された膨出部、20は膨出部19内に形成された傾斜面、21は傾斜面20に隣接して形成された溝部、22は締付体17の前部に形成された挿入孔である。
【0006】
そして、扉3の開放状態では、つまみ12、つまみ軸13が扉3の透孔15の周縁を支点としてぶらさがっており、扉3の閉塞に際し、つまみ12を把持してつまみ軸13を水平にし、つまみ軸13を支持片9の挿通孔11及び締付体17の挿入孔22を介して膨出部19に挿入し、扉3を閉塞する。
【0007】
つぎに、つまみ12を時計方向に4分の1回転し、つまみ軸13の突部14を傾斜面20に沿って移動することにより、膨出部19が前方へ移動するとともに、つまみ12が後方へ引き込まれ、突部14が溝部21にはまり、扉3が閉止状態になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の前記扉閉止装置の場合、扉3の開放状態で、つまみ12及びつまみ軸13が扉3にぶらさがり、見栄えが悪く、扉3の閉塞時、ぶらさがっているつまみ12を把持してつまみ軸13を水平にし、挿通孔11等に挿入しなければならず、操作が煩雑であり、かつ、つまみ12が円形で無印であるため、扉3の開,閉の操作方向が一見して判然としない。
【0009】
さらに、締付体17の材質がアセタールのため、経年による材質の劣化により、閉止強度が低下する恐れがある。その上、扉3の強度の都合等により、扉3の鋼板厚さを、例えば1.6mmから2.3mmに、1mm弱上げた場合、つまみ軸13の突部14が、締付体17の傾斜面20に摺接する力が強くなり、開閉動作に大きい力を要するという問題点がある。
【0010】
本発明は、前記の点に留意し、金属製の採用により強度を増加して安全性の確保、見栄え及び操作性の向上、さらには、組み立て作業を簡単にする扉閉止装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の扉閉止装置は、箱体前面開口の一側に、一側が軸支された扉と、
前記開口の他側に装着された前後方向の金属製係止金具と、
前記係止金具に形成された係止口と、
前後方向のつまみ本体と、
前記つまみ本体の前部に一体に形成された当接座と、
前記当接座の後部の前記つまみ本体の中間部外周に形成された径が前記当接座より小さいおねじと、
前記つまみ本体内に前後方向に形成されたばね空間と、
前記当接座の前面に形成された円形のつまみ空間と、
前記つまみ本体の後端部に形成され、前記つまみ空間、前記ばね空間に連通した挿通孔と、
金属製つまみ軸と、
前記つまみ軸の前端に一体に形成された前記つまみ軸より径大のばね受け部と、
前記ばね受け部の前面に固着され、円板状基部と前記基部から前方へ突出した把持部とからなるつまみと、
前記ばね空間に設けられたばねとを備え、
前記つまみ軸が前記ばね空間を通って前記挿通孔に挿通され、所定の角度範囲で回転し、前記ばね受け部が前記ばね空間の前部に位置し、前記ばねの前端が前記ばね受け部に当接するとともに、前記ばねの後端が前記ばね空間の後面に位置し、前記ばねが前記つまみ軸、前記つまみを前方へ付勢し、
前記つまみ軸の後端に、先端部に傾斜面が形成された金属製レバーが装着され、
前記扉に形成された取付口に、前記おねじが前記扉の前方より挿入されて前記当接座が前記扉の前面に当接し、
前記扉の後面側で前記レバーを通したナットを、前記おねじに螺合し、
前記ナットの締め付けにより前記つまみ本体を前記扉に装着し、
前記扉の閉塞状態における前記つまみの係止方向の回転により、前記レバーの前記傾斜面が、前記係止口の前縁に、摺接して前記ばねにより圧接するようにしたものである。
【0012】
前記のように構成された本発明の扉閉止装置は、箱体前面開口の一側に、一側が軸支された扉と、前記開口の他側に装着された前後方向の金属製係止金具と、前記係止金具に形成された係止口と、前後方向のつまみ本体と、前記つまみ本体の前部に一体に形成された当接座と、前記当接座の後部の前記つまみ本体の中間部外周に形成された径が前記当接座より小さいおねじと、前記つまみ本体内に前後方向に形成されたばね空間と、前記当接座の前面に形成された円形のつまみ空間と、前記つまみ本体の後端部に形成され、前記つまみ空間、前記ばね空間に連通した挿通孔と、金属製つまみ軸と、前記つまみ軸の前端に一体に形成された前記つまみ軸より径大のばね受け部と、前記ばね受け部の前面に固着され、円板状基部と前記基部から前方へ突出した把持部とからなるつまみと、前記ばね空間に設けられたばねとを備え、前記つまみ軸が前記ばね空間を通って前記挿通孔に挿通され、所定の角度範囲で回転し、前記ばね受け部が前記ばね空間の前部に位置し、前記ばねの前端が前記ばね受け部に当接するとともに、前記ばねの後端が前記ばね空間の後面に位置し、前記ばねが前記つまみ軸、前記つまみを前方へ付勢し、前記つまみ軸の後端に、先端部に傾斜面が形成された金属製レバーが装着され、前記扉に形成された取付口に、前記おねじが前記扉の前方より挿入されて前記当接座が前記扉の前面に当接し、前記扉の後面側で前記レバーを通したナットを、前記おねじに螺合し、前記ナットの締め付けにより前記つまみ本体を前記扉に装着し、前記扉の閉塞状態における前記つまみの係止方向の回転により、前記レバーの前記傾斜面が、前記係止口の前縁に、摺接して前記ばねにより圧接するため、つまみ軸、レバー、係止金具が金属製であって強度が大であり、経年による強度の劣化がなく、箱体内の事故に対して安全性が確保でき、見栄えが良い上、つまみの回転のみにより開,閉ができ、操作性が向上する。
【0013】
そして、つまみを前方に付勢するばねにより、扉ががたつくことなく閉止される。
その上、つまみ本体につまみ、レバーを装着した状態で、ナットの締め付けのみにより、つまみ本体を扉に装着することができ、組み立て作業がきわめて簡単になる。
さらに、当接座の前面とつまみの円板状基部との間に円形のつまみ空間が形成されているため、つまみ空間の前後幅内であれば、扉の鋼板厚みが増加しても、調節または係止金具の変更なく適応でき、大きい力を要さず開閉できる。
【0014】
また、箱体前面開口の他側前面部から後方に折曲片を形成し、係止金具の前後方向基板後端に折曲による係止片を形成し、係止片を折曲片の後端に当接し、基板を折曲片にねじ止めすることにより、1個のねじにより、簡単に、係止金具をがたつくことなく強固に装着することができる。
【0016】
また、つまみ本体の当接座の裏面に回転止用突部を形成し、扉の取付口周縁に凹部を形成し、突部を凹部に嵌合してつまみ本体を回転止めし、かつ、つまみ前面にレバーの突出方向位置に、レバーの位置表示用目印を形成することにより、ナットの回転のみにより、つまみ本体が回転せずに、簡単、確実につまみ本体を扉に装着でき、かつ、つまみ前面のレバー位置表示用目印により、レバーによる開、閉を一見にして判断することができる。
【0017】
その上、係止金具の基板前端に折曲による当接片を形成し、当接片と基板にまたがって逃がし口を形成し、逃がし口に扉の閉塞状態におけるナットを位置させることにより、
箱体の前面部と扉との間隔を広げず、従来の係止金具とほぼ同じ大きさの係止金具を使用でき、部品の互換性を保つことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の1形態を図1ないし図4を参照して説明する。それらの図において、図5と同一符号は同一もしくは相当するものを示す。
図3において、23は前後方向に若干長手の樹脂製つまみ本体、24はつまみ本体23の前部に一体に形成された円板状の当接座、25は当接座24の後部、即ちつまみ本体23の中間部外周に形成されたおねじであり、径が当接座24より小さい。26はつまみ本体23内に前後方向に形成されたばね空間、27は当接座24の前面に形成された円形のつまみ空間、28はつまみ本体23の後端部に形成された挿通孔であり、つまみ空間27、ばね空間26及び挿通孔28が連通している。
【0019】
29は金属製つまみ軸、30はつまみ軸29の前端に一体に形成されたつまみ軸29より径大のばね受け部、31はつまみ軸29の後端に形成されたつまみ軸29より径小のねじ部であり、一部が非円形にカットされている。32はつまみ軸29の前端に固着された樹脂製つまみであり、円板状基部33と基部33から前方へ突出した厚板状把持部34とからなる。35は把持部34の前面片側に形成されたレバー(後述)の位置表示用目印、36は当接座24の裏面円形部周縁に形成された回転止用突部である。
【0020】
37はばね空間26に設けられたばねであり、つまみ軸29がばね空間26を通って挿通孔28に挿通されるとともに、ばね受け部30がばね空間26の前部に位置し、ばね37の両端が、ばね受け部30とばね空間26の後面とに当接し、つまみ軸29、つまみ32を前方へ付勢している。
【0021】
38はほぼ矩形状の厚板金属製レバー、39はレバー38の基部に透設された非円形の挿通孔であり、つまみ軸29のねじ部31が挿通されている。40はレバー38の先端部がV状に両側が上方へ盛り上げられ、その両側下面に形成された傾斜面、41はねじ部31に螺合した小形のレバー用ナットであり、ねじ部31基部のつまみ軸29段部にレバー38を圧接し、レバー38をつまみ軸29に装着し、つまみ本体23に、つまみ軸29、つまみ32及びレバー38が一体に組み込まれている。
【0022】
42はつまみ32の基部33後面に突設されたストッパ、43はつまみ空間27の奥部に形成された180゜強の回転角度範囲規制用空間であり、規制用空間43にストッパ42が位置し、ストッパ42が規制用空間43の両端に当接することにより、つまみ32が2分の1回転する。
【0023】
44は扉3に透設された円形の取付口、45は取付口44周縁左側部に形成された凹部であり、図1に示すように、つまみ本体23のおねじ25が扉3の前方より取付口44に挿入され、当接座24の裏面円形部が取付口44に位置するとともに、回転止用突部36が凹部45に位置し、当接座24が扉3の前面に当接し、つまみ本体23の回転が防止される。
【0024】
46は大形のつまみ本体用ナットであり、前方よりつまみ本体23のおねじ25が扉3の取付口44に挿入された状態において、このナット46にレバー38を通し、ナット46をおねじ25に螺合して締め付け、つまみ本体23を扉3に装着する。
【0025】
この状態で、図1及び図2に示すように、レバー38の突出方向と、目印35が一致し、つまみ32の時計方向2分の1回転により、レバー38の突出方向、即ち先端部が図2の2点鎖線で示す位置に回転する。
【0026】
つぎに、図4において、係止金具6は従来の係止金具とほぼ同じ大きさであり、47は係止金具6の前後方向基板7のほぼ中央部に形成された縦長の係止口、48は基板7の前端に折曲により形成された当接片、49は当接片48と基板7とにまたがって形成された逃がし口、50は2個のナイロン、ゴムまたはプラスチック製クッションであり、当接片48の上部及び下部の透孔にクッション50の軸部が嵌入され、当接片48に装着されている。
【0027】
そして、従来例と同様、基板7の後端に折曲により形成された係止片8が、図1,図2に示すように、箱体1の折曲片5の後端に当接し、回転止めとなり、基板7の透孔51を貫通した1本のねじ10により、係止金具6が折曲片5に装着されている。
【0028】
つぎに、扉3の閉止について説明する。扉3がロックされず閉止されていない状態では、レバー38は図2に2点鎖線で示す位置にあって目印35は右側にあり、扉3を閉塞してクッション50当てがい、つまみ32の把持部34を把持して反時計方向に回転する。
【0029】
この時、レバー38の先端部の傾斜面40先端が、係止金具6の係止口47前縁に当接し、つまみ32のさらなる回転により、ばね37に抗して傾斜面40の当接部が移動し、つまみ32の2分の1の回転によりレバー38が左側に完全に移動し、つまみ軸29、つまみ32が若干後方へ移動し、ばね37により閉止状態が維持され、目印35が左側に位置し、閉止状態を表示する。
【0030】
前記形態の場合、つまみ軸29、レバー38及び係止金具6が金属製であるため、強度が大であり、経年による強度の劣化がなく、箱体1内の事故に対して安全性が確保され、また、ばね37により扉3の板厚の増減に対応できる。
【0031】
さらに、係止金具6の係止片8を折曲片5に当接することにより、1個のねじ10で係止金具6を装着できる。
【0032】
その上、つまみ本体用ナット46の着脱のみで、レバー38その他を取り外すことなく、つまみ本体23を扉3に着脱でき、組み立て作業が簡単である。
【0033】
また、係止金具6の当接片48と基板7にまたがって形成された逃がし口49に、つまみ本体用ナット46の部分を位置させることができ、箱体1の前面部4と扉3の間隔を広げず、従来の係止金具とほぼ同じ大きさの係止金具を使用でき、部品の互換性を保持できる。
【0034】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
箱体1前面開口2の一側に、一側が軸支された扉3と、前記開口2の他側に装着された前後方向の金属製係止金具6と、前記係止金具6に形成された係止口47と、前後方向のつまみ本体23と、前記つまみ本体23の前部に一体に形成された当接座24と、前記当接座24の後部の前記つまみ本体23の中間部外周に形成された径が前記当接座24より小さいおねじ25と、前記つまみ本体23内に前後方向に形成されたばね空間26と、前記当接座24の前面に形成された円形のつまみ空間27と、前記つまみ本体23の後端部に形成され、前記つまみ空間27、前記ばね空間26に連通した挿通孔28と、金属製つまみ軸29と、前記つまみ軸29の前端に一体に形成された前記つまみ軸29より径大のばね受け部30と、前記ばね受け部30の前面に固着され、円板状基部33と前記基部33から前方へ突出した把持部34とからなるつまみ32と、前記ばね空間26に設けられたばね37とを備え、前記つまみ軸29が前記ばね空間26を通って前記挿通孔28に挿通され、所定の角度範囲で回転し、前記ばね受け部30が前記ばね空間26の前部に位置し、前記ばね37の前端が前記ばね受け部30に当接するとともに、前記ばねの37後端が前記ばね空間26の後面に位置し、前記ばね37が前記つまみ軸29、前記つまみ32を前方へ付勢し、前記つまみ軸29の後端に、先端部に傾斜面40が形成された金属製レバー38が装着され、前記扉3に形成された取付口44に、前記おねじ25が前記扉3の前方より挿入されて前記当接座24が前記扉3の前面に当接し、前記扉3の後面側で前記レバー38を通したナット46を、前記おねじ25に螺合し、前記ナット46の締め付けにより前記つまみ本体23を前記扉3に装着し、前記扉3の閉塞状態における前記つまみ32の係止方向の回転により、前記レバー38の前記傾斜面40が、前記係止口47の前縁に、摺接して前記ばね37により圧接するため、つまみ軸29、レバー38、係止金具6が金属製であって強度が大であり、経年による強度の劣化がなく、箱体1内の事故に対して安全性が確保でき、見栄えが良い上、つまみ32の回転のみにより開,閉ができ、操作性を向上することができる。
【0035】
そして、つまみ32を前方に付勢するばね37により、扉3ががたつくことなく閉止される。
その上、つまみ本体23につまみ32、レバー38を装着した状態で、ナット46の締め付けのみにより、つまみ本体23を扉3に装着することができ、組み立て作業がきわめて簡単になる。
さらに、当接座24の前面とつまみ32の円板状基部33との間に円形のつまみ空間27が形成されているため、つまみ空間27の前後幅内であれば、扉3の鋼板厚みが増加しても、調節または係止金具の変更なく適応でき、大きい力を要さず開閉できる。
【0036】
また、箱体1前面開口2の他側前面部4から後方に折曲片5を形成し、係止金具6の前後方向基板7後端に折曲による係止片8を形成し、係止片8を折曲片5の後端に当接し、基板7を折曲片5にねじ止めすることにより、1個のねじ10により、簡単に係止金具6をがたつくことなく強固に装着することができる。
【0038】
また、つまみ本体23の当接座24の裏面に回転止用突部36を形成し、扉3の取付口周縁44に凹部45を形成し、突部36を凹部45に嵌合してつまみ本体23を回転止めし、かつ、つまみ32前面にレバー38の突出方向位置に、レバー38の位置表示用目印35を形成することにより、ナット46の回転のみにより、つまみ本体23が回転せずに、簡単、確実につまみ本体23を扉3に装着でき、かつ、つまみ32前面のレバー位置表示用目印35により、レバー38による開、閉を一見にして判断することができる。
【0039】
その上、さらに係止金具6の基板7前端に折曲による当接片48を形成し、当接片48と基板7にまたがって逃がし口49を形成し、逃がし口49に扉3の閉塞状態におけるナット46を位置させることにより、箱体1の前面部4と扉3との間隔を広げず、従来の係止金具とほぼ同じ大きさの係止金具6を使用でき、部品の互換性を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の1形態の切断平面図である。
【図2】図1の箱体、扉を除去した正面図である。
【図3】Aは図1のつまみ部分の平面図、BはAの切断左側面図、CはAの上面図、DはAの下面図、EはAのレバーの左側面図、FはEの斜視図、Gは図1の扉の一部の正面図である。
【図4】Aは図1の係止金具の正面図、BはAの右側面図、CはAの切断平面図である。
【図5】Aは従来例の切断平面図、BはAの係止金具の正面図、CはAの一部の左側面図である。
【符号の説明】
1 箱体
2 前面開口
3 扉
6 係止金具
23 つまみ本体
29 金属製つまみ軸
32 つまみ
37 ばね
38 金属製レバー
40 傾斜面
47 係止口
Claims (4)
- 箱体前面開口の一側に、一側が軸支された扉と、
前記開口の他側に装着された前後方向の金属製係止金具と、
前記係止金具に形成された係止口と、
前後方向のつまみ本体と、
前記つまみ本体の前部に一体に形成された当接座と、
前記当接座の後部の前記つまみ本体の中間部外周に形成された径が前記当接座より小さいおねじと、
前記つまみ本体内に前後方向に形成されたばね空間と、
前記当接座の前面に形成された円形のつまみ空間と、
前記つまみ本体の後端部に形成され、前記つまみ空間、前記ばね空間に連通した挿通孔と、
金属製つまみ軸と、
前記つまみ軸の前端に一体に形成された前記つまみ軸より径大のばね受け部と、
前記ばね受け部の前面に固着され、円板状基部と前記基部から前方へ突出した把持部とからなるつまみと、
前記ばね空間に設けられたばねとを備え、
前記つまみ軸が前記ばね空間を通って前記挿通孔に挿通され、所定の角度範囲で回転し、前記ばね受け部が前記ばね空間の前部に位置し、前記ばねの前端が前記ばね受け部に当接するとともに、前記ばねの後端が前記ばね空間の後面に位置し、前記ばねが前記つまみ軸、前記つまみを前方へ付勢し、
前記つまみ軸の後端に、先端部に傾斜面が形成された金属製レバーが装着され、
前記扉に形成された取付口に、前記おねじが前記扉の前方より挿入されて前記当接座が前記扉の前面に当接し、
前記扉の後面側で前記レバーを通したナットを、前記おねじに螺合し、
前記ナットの締め付けにより前記つまみ本体を前記扉に装着し、
前記扉の閉塞状態における前記つまみの係止方向の回転により、前記レバーの前記傾斜面が、前記係止口の前縁に、摺接して前記ばねにより圧接するようにしたことを特徴とする扉閉止装置。 - 箱体前面開口の他側前面部から後方に折曲片が形成され、
係止金具の前後方向基板後端に折曲による係止片が形成され、
前記係止片が前記折曲片の後端に当接し、
前記基板が前記折曲片にねじ止めされ、
前記基板に係止口が形成された
ことを特徴とする請求項1記載の扉閉止装置。 - 当接座の裏面に回転止用突部が形成され、
扉の取付口周縁に凹部が形成され、
前記突部が前記凹部に嵌合して前記つまみ本体を回転止めし、
かつ、つまみ前面にレバーの突出方向に、前記レバーの位置表示目印を形成した
ことを特徴とする請求項1または2記載の扉閉止装置。 - 係止金具の前後方向基板前端に折曲による当接片が形成され、
前記当接片と前記基板にまたがって逃がし口が形成され、
前記逃がし口に扉の閉塞状態におけるナットが位置した
ことを特徴とする請求項1、2または3記載の扉閉止装置。
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