JP3937673B2 - 圧電デバイスの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧電振動片を有する圧電デバイスの製造方法に関し、特にパッケージの内部に形成されたマウント部に接着剤を介して一端側が固定支持された圧電振動片を有する圧電デバイスの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、モバイルコンピュータ、ハードディスク装置あるいはICカード等の情報機器や、携帯電話、自動車電話あるいはページングシステム等の移動通信機器においては、小型薄型化がめざましく、それらに用いられる圧電振動子、圧電発振器、SAWデバイス等の圧電デバイスも小型薄型化が要求されている。また、それとともに、各機器の回路基板に表面実装が可能な表面実装型の圧電デバイスが求められている。このため、圧電振動片をパッケージに収納した構成の圧電デバイスが開発されている。
【0003】
図8は、一般的な圧電デバイスの1つである圧電振動子を示す一部断面斜視図である。
【0004】
この圧電振動子10は、板状の圧電振動片14を収納する空間部11aが形成された箱状のベース部11と、空間部11aを密封するようにシームリング13を介してベース部11に接合された板状の蓋部12を備えている。
【0005】
ベース部11は、蓋部12との接合面に例えばタングステン(W)メタライズ膜とニッケル(Ni)メッキ膜で成る金属被覆層が積層成膜されたアルミナ等のセラミック体で成り、このセラミックのシートを積層等することにより形成されている。
【0006】
蓋部12は、全表面に封止材として例えばニッケルメッキ膜が成膜された鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)の合金であるコバール金属板で成り、この金属の板材を打ち抜くことにより形成されている。
【0007】
シームリング13は、矩形環状の例えばコバールや鉄、ニッケルの合金である42アロイの金属板に、銀(Ag)等のロー材が圧延接合されて成り、この所謂クラッド材を打ち抜くことにより形成されている。なお、金属板とロー材を別々に打ち抜いて形成してもよい。
【0008】
圧電振動片14は、表裏面に励振電極14a及び接続電極14bが設けられた例えば水晶で形成されている。この圧電振動片14は、一端部側の接続電極14bがベース部11の空間部11a内に配設されている電極11b上に導電性接着剤15を介して接続固定され、他端部側が自由端とされている。これにより、接続電極14bを介して励振電極14aに印加される駆動電圧によって、所定の周波数で振動できるようになっている。
【0009】
このような構成の圧電振動子10を製造する場合は、先ず、ベース部11と蓋部12とシームリング13と圧電振動片14をそれぞれ別個に作成する。次に、シームリング13をロー材側がベース部11の接合面側を向くようにしてベース部11上に載置する。そして、ロー材を加熱して溶融させ、シームリング13をベース部11に接合する。続いて、電気的接続を良好にするための金メッキ膜をシームリング13からベース部11の金属被覆層にかけて成膜する。
【0010】
次に、導電性接着剤15をベース部11の電極11b上に滴下し、圧電振動片14の接続電極14b側を電極11b上に載置する。そして、導電性接着剤15を加熱硬化させ、圧電振動片14をベース部11にマウントする。最後に、蓋部12をシームリング13上に載置する。そして、蓋部12のニッケルメッキ膜を通電により加熱して溶融させ、ベース部11の金メッキと共晶状態にして蓋部12をシームリング13に接合、即ちシーム溶接する。以上の工程により、圧電振動子10を製造することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の圧電振動子10の製造工程の内、圧電振動片14のマウント工程では、図9に示すように、圧電振動片14はいわゆる片持ち梁の構造、即ち圧電振動片14の一端部側の接続電極14bをベース部11の電極11b上に導電性接着剤15を介して接続固定し、他端部側をベース部11の空間部11aの底面から浮かす必要がある。
【0012】
ところが、圧電振動子10は小型薄型化されてきており、圧電振動片14の他端部とベース部11の空間部11aの底面との距離は微小になっている。このため、導電性接着剤15の硬化過程において、圧電振動片14に何らかの外力等が加わると、図10に示すように、圧電振動片14の他端部がベース部11の空間部11aの底面に接触したまま、圧電振動片14の一端部がベース部11の電極11bに固定されてしまうことがある。このような場合、圧電振動片14はいわゆる両端支持梁の構造となり、CI値が上昇して周波数温度特性のばらつきが生じるという問題があった。
【0013】
本発明の目的は、上記課題を解消して、周波数温度特性が均一な圧電デバイスを得ることができる圧電デバイスの製造方法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、パッケージの内部に形成されたマウント部に接着剤を介して一端側が固定支持された圧電振動片を有する圧電デバイスの製造方法において、前記圧電振動片の他端側を支持する支持部材を前記パッケージの内部に形成し、前記マウント部上に前記接着剤を塗布し、前記圧電振動片の一端側を前記マウント部上に載置すると共に前記圧電振動片の他端側を前記支持部材上に載置し、前記接着剤を仮乾燥させて前記圧電振動片の一端側を前記マウント部に仮固定し、前記接着剤を本乾燥させて前記圧電振動片の一端側を前記マウント部に固定支持させると共に、前記支持部材を溶融させて洗浄することを特徴とする圧電デバイスの製造方法である。
【0015】
この請求項1の発明では、圧電振動片の両端をマウント部と支持部材によりそれぞれ支持した状態で、圧電振動片の一端をマウント部に仮固定するようにしているので、その際に圧電振動片に外力等が加わっても、圧電振動片の他端がパッケージの内底面に接触することを防止することができる。そして、接着剤の本乾燥の際に支持部材を溶融させ、その後に溶融した支持部材を洗浄するようにしているので、圧電振動片の他端をパッケージの内底面から支持部材の厚み分だけ浮いた状態に維持することができる。したがって、圧電振動片は片持ち梁の構造となり、CI値の上昇を抑えて周波数温度特性を均一化させることができる。
【0016】
請求項2の発明は、請求項1に記載の構成において、前記支持部材が、前記仮乾燥中は溶融せずに前記圧電振動片の他端側を支持し、前記本乾燥中に溶融して前記圧電振動片の他端側から離れるポリマーで形成されている圧電デバイスの製造方法である。
【0017】
この請求項2の発明では、仮乾燥の温度では溶融せず、この仮乾燥の温度よりも高い本乾燥の温度で溶融するポリマーを支持部材の材料として使用しているので、支持部材を簡易に形成して圧電振動片の位置ずれを確実に防止することができる。したがって、製造コストを大幅に上昇させることなく、圧電振動片の配置精度を高めることができ、振動特性の高い安価な圧電デバイスとすることができる。
【0018】
請求項3の発明は、パッケージの内部に形成されたマウント部に接着剤を介して一端側が固定支持された圧電振動片を有する圧電デバイスの製造方法において、前記圧電振動片の他端側を支持する支持部材を前記パッケージの内部に形成し、前記マウント部上に前記接着剤を塗布し、前記圧電振動片の一端側を前記マウント部上に載置すると共に前記圧電振動片の他端側を前記支持部材上に載置し、前記接着剤を仮乾燥させて前記圧電振動片の一端側を前記マウント部に仮固定し、前記接着剤を本乾燥させて前記圧電振動片の一端側を前記マウント部に固定支持させると共に、前記支持部材を溶融させて蒸発させることを特徴とする圧電デバイスの製造方法である。
【0019】
この請求項3の発明では、圧電振動片の両端をマウント部と支持部材によりそれぞれ支持した状態で、圧電振動片の一端をマウント部に仮固定するようにしているので、その際に圧電振動片に外力等が加わっても、圧電振動片の他端がパッケージの内底面に接触することを防止することができる。そして、接着剤の本乾燥の際に支持部材を溶融させて蒸発させるようにしているので、圧電振動片の他端をパッケージの内底面から支持部材の厚み分だけ浮いた状態に維持することができる。したがって、圧電振動片は片持ち梁の構造となり、CI値の上昇を抑えて周波数温度特性を均一化させることができ、さらに、支持部材の洗浄工程が不要となるので製造コストを低減させることができる。
【0020】
請求項4の発明は、請求項3に記載の構成において、前記支持部材が、前記仮乾燥中は溶融せずに前記圧電振動片の他端側を支持し、前記本乾燥中に溶融して蒸発するポリマーで形成されている圧電デバイスの製造方法である。
【0021】
この請求項4の発明では、仮乾燥の温度では溶融せず、この仮乾燥の温度よりも高い本乾燥の温度で溶融して蒸発するポリマーを支持部材の材料として使用しているので、支持部材を簡易に形成して圧電振動片の位置ずれを確実に防止することができると共に、支持部材の洗浄工程が不要となる。したがって、製造コストの上昇を抑えて、圧電振動片の配置精度を高めることができ、振動特性の高い、より安価な圧電デバイスとすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0023】
図1は、本発明の圧電デバイスの製造方法の実施形態を説明するためのフローチャートである。この圧電デバイスの製造方法は、最終的に図に示す圧電振動子10を製造するための方法であり、以下ステップ毎に説明する。
【0024】
先ず、ベース部11を作成するためのアルミナ等のセラミック原料粉末を含むベース用テープを成形し(STP1)、このベース用テープを所定の大きさに切断して、ベース部11を作成する(STP2)。
【0025】
次に、各ベース用シートのうち所定のベース用シートにスルーホール、例えば他の層との導通を確保するためのビアホール、内面に電極が形成されるキャスタレーション形成のための穴、個片に分割する際にクラックが隣接する個片に伝わらないようにするための穴等をあけた後(STP3)、各スルーホールのうち所定のスルーホールへ導体を充填する(STP4)。そして、各ベース用シートのうち所定のベース用シート上にタングステンやモリブデン等の高融点金属を含む金属ペーストをスクリーン印刷機を用いてパターン印刷する(STP5)。
【0026】
次に、各ベース用シートを積層してベース用積層シートを作成し(STP6)、このベース用積層シートを所定の大きさに切断してベース用ブロックを作成する(STP7)。そして、このベース用ブロックを焼成し(STP8)、この焼成体にタングステンメタライズ膜及びニッケルメッキ膜を成膜する(STP9)。
【0027】
次に、ベース用ブロックに形成されている各ベース部11の空間部11aにおける電極(マウント部)11bの形成側とは反対側の底面、即ち圧電振動片14の自由端側の底面に、圧電振動片14の自由端側を支持するためのいわゆる枕材となる支持部材20を形成する(STP10)。そして、支持部材20を例えば40°Cで20hr乾燥する(STP11)。その後、ベース用ブロックを切断して図2(A)及び(B)の斜視図及びA−A線断面図に示すようなベース部11を作成する(STP12)。
【0028】
次に、図3(A)及び(B)の斜視図及びA−A線断面図に示すように、ベース部11の電極11b上に導電性接着剤15を例えばシリンジを用いて滴下して塗布し(STP13)、図4に示すように、圧電振動片14の一端側を電極11b上に載置すると共に圧電振動片14の他端側を支持部材20上に載置する(STP14)。
【0029】
ここで、導電性接着剤15の材料としては、少なくとも2段階の乾燥を経て硬化可能な材料が用いられる。即ち、初期段階の乾燥温度では導電性接着剤15に含まれる溶剤が飛んで仮乾燥状態となることで、圧電振動片14の一端側を電極11b上に仮固定し、最終段階の乾燥温度にて導電性接着剤15の架橋が進んで本乾燥状態となることで、圧電振動片14の一端側を電極11b上に固定支持する材料が用いられる。
【0030】
したがって、支持部材20の材料としては、初期段階の乾燥温度では溶融せずに圧電振動片14の他端側を支持し、最終段階の乾燥温度にて溶融して圧電振動片14の他端側から離れ、かつその後に蒸発してしまう、あるいは洗浄することができるポリマーが用いられる。
【0031】
導電性接着剤15の材料として具体的には、図6に示すように、1段階目の乾燥(乾燥温度T1(°C)×乾燥時間t1(hr))にて仮固定でき、2段階目の乾燥(乾燥温度T2(°C)×乾燥時間t2−t1(hr))にて本乾燥できるシリコーン系、ポリイミド系、エポキシ系の接着剤がある。
【0032】
シリコーン系の導電性接着剤15の硬化条件は、図7に示すように、1段階目の乾燥が例えば乾燥温度60°Cで乾燥時間0.5hr、2段階目の乾燥が例えば乾燥温度180°Cで乾燥時間1.5hrである。ポリイミド系の導電性接着剤15の硬化条件は、図7に示すように、1段階目の乾燥が例えば乾燥温度120°Cで乾燥時間0.5hr、2段階目の乾燥が例えば乾燥温度290°Cで乾燥時間1.0hrである。エポキシ系の導電性接着剤15の硬化条件は、図7に示すように、1段階目の乾燥が例えば乾燥温度100°Cで乾燥時間1.0hr、2段階目の乾燥が例えば乾燥温度160°Cで乾燥時間2.0hrである。
【0033】
このようなシリコーン系の導電性接着剤15の硬化条件に対応する支持部材20の材料として、2段階目の乾燥中に蒸発してしまい洗浄が不要な具体例としては、図7に示すように、AIBN(アゾビスイソブチルニトリル)、5−モルホリル−1,2,3,4−チアトリアゾール、DPSDSH(ジフェニルスルホン−3,3’−ジスルホヒドラジン)、OBSH(4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホヒドラジド))、DMONTA(N,N’−ジメチル−N,N’−ジニトロソテレフタルアミド)、ポリウレタンがある。
【0034】
また、シリコーン系の導電性接着剤15の硬化条件に対応する支持部材20の材料として、2段階目の乾燥中は溶融するのみ、あるいは溶融の際にガスが発生して圧電振動片14に付着するので洗浄が必要な具体例としては、図7に示すように、アゾベンゼン、ポリエステルがあり、洗浄剤としては、アルコール、アセトン、他の有機溶剤がある。
【0035】
ポリイミド系の導電性接着剤15の硬化条件に対応する支持部材20の材料として、2段階目の乾燥中に蒸発してしまい洗浄が不要な具体例としては、図7に示すように、ADCA(アゾジカルボンアミド)、バリウムアゾジカルボキシレート、DPSDSH(ジフェニルスルホン−3,3’−ジスルホヒドラジン)、OBSH(4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホヒドラジド))、TSC(p−トルイレンスルホニルセミカルバジド)、4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルセミカルバジド)、THT(トリヒドラジノトリアジン)、アリルビス、DPT(N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン)、ポリウレタンがある。
【0036】
また、ポリイミド系の導電性接着剤15の硬化条件に対応する支持部材20の材料として、2段階目の乾燥中は溶融するのみ、あるいは溶融の際にガスが発生して圧電振動片14に付着するので洗浄が必要な具体例としては、図7に示すように、ポリエステルがあり、洗浄剤としては、アルコール、アセトン、他の有機溶剤がある。
【0037】
エポキシ系の導電性接着剤15の硬化条件に対応する支持部材20の材料として、2段階目の乾燥中に蒸発してしまい洗浄が不要な具体例としては、図7に示すように、DPSDSH(ジフェニルスルホン−3,3’−ジスルホヒドラジン)、OBSH(4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホヒドラジド))、5−モリホリル−1,2,3,4−チアトリアゾールがある。
【0038】
また、エポキシ系の導電性接着剤15の硬化条件に対応する支持部材20の材料として、2段階目の乾燥中は溶融するのみ、あるいは溶融の際にガスが発生して圧電振動片14に付着するので洗浄が必要な具体例としては、図7に示すように、ポリエステルがあり、洗浄剤としては、アルコール、アセトン、他の有機溶剤がある。
【0039】
以上のような導電性接着剤15及び支持部材20の材料は、適宜選択・組合せして使用することができる。そして、圧電振動片14を仮固定し(STP15)、導電性接着剤15を本乾燥した後(STP16)、支持部材20の材料として、洗浄が不要なポリマーを使用したときは、圧電振動片14の周波数を調整し(STP17)、洗浄が必要なポリマーを使用したときは、支持部材20、さらには圧電振動片14の付着物を洗浄した後に圧電振動片14の周波数を調整する(STP18、19)。このような支持部材20により、図5に示すように、圧電振動片14の他端部をベース部11の底面から所定距離浮かした状態に保つことができるので、圧電振動片14は片持ち梁の構造となり、CI値の上昇を抑えて周波数温度特性を均一化させることができる。
【0040】
最後に、蓋部12をベース部11上に配置して、蓋部12のニッケルメッキを溶融させて、蓋部12とベース部11を接合する(STP20)。以上により、圧電振動片14が封止された圧電振動子10が完成する。
【0041】
なお、上述した実施形態では、封止方法に関してシーム封止で説明したが、他の封止方法、例えば低融点ガラス封止、EB(電子ビーム)封止、接着剤封止、半田封止等のいずれの封止方法でも適用可能である。
【0042】
また、上述した実施形態では、圧電振動子に適用した場合を説明したが、本発明は、パッケージングされた圧電発振器、SAWデバイス等の圧電デバイスに対して適用可能である。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、圧電振動片の両端をマウント部と支持部材によりそれぞれ支持した状態で、圧電振動片の一端をマウント部に仮固定するようにしている。そして、圧電振動片の一端をマウント部に本固定した後は支持部材を除去するようにしている。このため、仮固定中に圧電振動片に外力等が加わっても、圧電振動片の他端がパッケージの内底面に接触することを防止することができる。さらに、圧電振動片の他端をパッケージの内底面から支持部材の厚み分だけ浮いた状態に維持することができる。したがって、圧電振動片を片持ち梁の構造とすることができ、CI値の上昇を抑えて周波数温度特性を均一化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧電デバイスの製造方法の実施形態を説明するためのフローチャート。
【図2】本発明の圧電デバイスの製造方法により製造される支持部材が形成されたベース部の斜視図及びA−A線断面図。
【図3】本発明の圧電デバイスの製造方法により製造される導電性接着剤が塗布されたベース部の斜視図及びA−A線断面図。
【図4】本発明の圧電デバイスの製造方法により製造される圧電振動片がマウントされたベース部の第1の断面図。
【図5】本発明の圧電デバイスの製造方法により製造される圧電振動片がマウントされたベース部の第2の断面図。
【図6】本発明の圧電デバイスの製造方法に使用される導電性接着剤の硬化条件例を示す図。
【図7】本発明の圧電デバイスの製造方法に使用される導電性接着剤と支持部材の材料例を示す図。
【図8】一般的な圧電デバイスの1つである圧電振動子を示す一部断面斜視図。
【図9】図8の圧電振動子の圧電振動片のマウントが正常なときの断面図。
【図10】図8の圧電振動子の圧電振動片のマウントに問題があるときの断面図。
【符号の説明】
10 圧電振動子
11 ベース部
11a 空間部
11b 電極
12 蓋部
13 シームリング
14 圧電振動片
14a 励振電極
14b 接続電極
15 導電性接着剤
20 支持部材

Claims (4)

  1. パッケージの内部に形成されたマウント部に接着剤を介して一端側が固定支持された圧電振動片を有する圧電デバイスの製造方法において、
    前記圧電振動片の他端側を支持する支持部材を前記パッケージの内部に形成し、
    前記マウント部上に前記接着剤を塗布し、
    前記圧電振動片の一端側を前記マウント部上に載置すると共に前記圧電振動片の他端側を前記支持部材上に載置し、
    前記接着剤を仮乾燥させて前記圧電振動片の一端側を前記マウント部に仮固定し、
    前記接着剤を本乾燥させて前記圧電振動片の一端側を前記マウント部に固定支持させると共に、前記支持部材を溶融させて洗浄する
    ことを特徴とする圧電デバイスの製造方法。
  2. 前記支持部材が、前記仮乾燥中は溶融せずに前記圧電振動片の他端側を支持し、前記本乾燥中に溶融して前記圧電振動片の他端側から離れるポリマーで形成されている請求項1に記載の圧電デバイスの製造方法。
  3. パッケージの内部に形成されたマウント部に接着剤を介して一端側が固定支持された圧電振動片を有する圧電デバイスの製造方法において、
    前記圧電振動片の他端側を支持する支持部材を前記パッケージの内部に形成し、
    前記マウント部上に前記接着剤を塗布し、
    前記圧電振動片の一端側を前記マウント部上に載置すると共に前記圧電振動片の他端側を前記支持部材上に載置し、
    前記接着剤を仮乾燥させて前記圧電振動片の一端側を前記マウント部に仮固定し、
    前記接着剤を本乾燥させて前記圧電振動片の一端側を前記マウント部に固定支持させると共に、前記支持部材を溶融させて蒸発させる
    ことを特徴とする圧電デバイスの製造方法。
  4. 前記支持部材が、前記仮乾燥中は溶融せずに前記圧電振動片の他端側を支持し、前記本乾燥中に溶融して蒸発するポリマーで形成されている請求項3に記載の圧電デバイスの製造方法。
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