JP3937376B2 - 熱処理用の離型剤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱処理用の離型剤に関する。すなわち、活性金属である純チタンやチタン合金を熱処理する際に、塗布して使用される離型剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
金属の熱処理に際し用いられる離型剤としては、六方晶窒化ホウ素L−BNを用いたものが、広く用いられている。
例えば、(1)金属間のろう付け時におけるろう材の流れ防止用、(2)金属間の拡散接合時における非接合箇所の設定用、(3)金属間の拡散接合時における金属と治具等間の付着防止用、(4)金属粉末の焼結時における金属と金型間の付着防止用、等の離型剤としては、熱的安定性・化学的安定性が一般的には高いとされる六方晶窒化ホウ素L−BNを用いたものが、従来より広く使用されている。
すなわち、このような(1),(2),(3),(4)等の金属の熱処理に際しては、六方晶窒化ホウ素L−BNがバインダーと共に、離型剤として金属,治具,金型等の表面に介装,塗布され、もって離型効果を発揮していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。すなわち、活性金属であるチタンTiやチタンTi合金の熱処理に際し、離型剤として六方晶窒化ホウ素L−BNを使用すると、活性金属と、六方晶窒化ホウ素L−BNを用いた離型剤と、が反応して脆化層を生じ、離型効果も失われる、という問題が指摘されていた。
つまり、高温での反応性に富んだチタンTiやチタンTi合金よりなる活性金属の表層部が、塗布され接触する六方晶窒化ホウ素L−BNと、熱処理用の加熱により反応し、もって窒化チタンTiNやホウ化チタンTiB等の硬くて脆い金属間化合物を生成する。このように、活性金属の表層部に脆化層が生じ、表層部が脆化し割れ等も発生し、更に反応が進むと所期の離型効果も失われてしまう、という問題が生じていた。
そこで、チタンTi箔やチタンTi合金箔の表面に、離型剤として六方晶窒化ホウ素L−BN等を塗布して、熱処理を行った後、常温に戻して引張試験を実施した所、箔の破断伸び量が、離型剤を塗布しない箔単体に比し大きく低下した。そして、この破断伸び量の低下は、上述した硬くて脆い金属間化合物の生成、つまり脆化層に起因する。
【0004】
このような、この種従来例の問題を、熱処理の各例について更に詳述する。まず(1)、チタンTi間やチタンTi合金間のろう付け時において、ろう材の流れ防止用に、六方晶窒化ホウ素L−BN等を、離型剤として介装,塗布した場合については、次のとおり。
この場合は、塗布された離型剤と接触する活性金属たるチタンTiやチタンTi合金の表層部が、ろう付け時の加熱により反応して脆化し、脆化層が生じる。更には、離型剤の離型効果が失われて、ろう材が流れ、もってろう付け対象外のチタンTi間やチタンTi合金間がろう付け接合されてしまったり、チタンTiやチタンTi合金が治具とろう付け接合されてしまう、という問題が指摘されていた。
【0005】
又(2)、チタンTi間やチタンTi合金間の拡散接合時において、非接合箇所の設定用に、接合させたくない部分間に六方晶窒化ホウ素L−BN等を、離型剤として介装,塗布した場合については、次のとおり。
この場合も、塗布された離型剤と、接触する活性金属たるチタンTiやチタンTi合金の表層部とが、拡散接合時の加熱により反応して脆化し、脆化層が生じる。更には、離型剤の離型効果が失われて、チタンTi間やチタンTi合金間の接合させたくない部分についても、拡散接合されてしまう、という問題が指摘されていた。
【0006】
更に(3)、チタンTi間やチタンTi合金間の拡散接合時において、チタンTiやチタンTi合金と、金属やカーボンC製のホットプレスや治具、との間の接合,付着防止に六方晶窒化ホウ素L−BN等を、離型剤として両者間に介装,塗布した場合については、次のとおり。
この場合も、塗布された離型剤と、接触する活性金属たるチタンTiやチタンTi合金の表層部とが、拡散接合用の加熱により反応して脆化し、脆化層が生じる。更には、離型剤の離型効果が失われて、チタンTiやチタンTi合金が、ホットプレスや治具と反応して接合,付着されてしまう、という問題が指摘されていた。
【0007】
又(4)、チタンTiやチタンTi合金の粉末の焼結時において、チタンTiやチタンTi合金と金型との間の接合,付着防止用に、六方晶窒化ホウ素L−BN等を、離型剤として両者間に介装,塗布した場合については、次のとおり。
この場合も、塗布された離型剤と、接触する活性金属たるチタンTiやチタンTi合金の表層部とが、焼結用の加熱により反応して脆化し、脆化層が生じる。更には、離型剤の離型効果が失われて、焼結されたチタンTiやチタンTi合金が、金型と反応して接合,付着されてしまう、という問題が指摘されていた。
【0008】
本発明は、このような実情に鑑み、上記従来例の課題を解決すべくなされたものであって、希土類元素の酸化物である酸化イットリウムの粉末を採用し、350℃未満で揮発する有機系のバインダーであるポリビニルアルコールやポリ酢酸ビニルと、1重量%以上の割合で混合し、0.3μm以上の塗布厚で活性金属であるチタンやチタン合金に塗布して、熱処理するようにしたことにより、第1に、活性金属であるチタンやチタン合金の熱処理に際し、塗布して使用しても、これらの活性金属とは反応せず、もって、チタンやチタン合金の表層部に脆化層が生じることが防止され、離型効果が失われることも回避され、第2に、酸化イットリウムを用いたのでコスト面にも優れてなる、熱処理用の離型剤を提案することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決する本発明の技術的手段は、次のとおりである。この熱処理用の離型剤は、活性金属である純チタンやチタン合金を熱処理する際に、塗布して使用される。そして、希土類元素の酸化物の粉末とバインダーとが混合されてなり、液状やペースト状をなしている。
該離型剤は、熱的安定性・化学的安定性の高い該希土類元素の酸化物として、酸化イットリウムが用いられている。又、該離型剤は該バインダーとして、350℃未満で揮発してしまう有機系のポリビニルアルコールやポリ酢酸ビニルが用いられており、もって該バインダーは、350℃以上の熱処理に際し、活性金属である該純チタンやチタン合金と反応することが無い。
かつ該離型剤は、該酸化イットリウムが1重量%以上、該バインダーが99重量%未満の割合で混合されている。
もって該離型剤は、これらにより熱処理に際し反応せず、活性金属である該純チタンやチタン合金の表層部に脆化層は生成されず、その破断伸び量も維持される。
かつ該離型剤は、塗布厚が0.3μm以上で塗布され、もって該純チタンやチタン合金について確実な離型効果が得られること、を特徴とする。
【0010】
本発明は、このようになっているので、次のようになる。この離型剤は、このように、酸化イットリウムよりなる希土類元素の酸化物の粉末を、350℃未満で揮発する有機系のバインダーであるポリビニルアルコールやポリ酢酸ビニルと、1重量%以上の割合で混合してなる。
そして、液状やペースト状をなし、活性金属であるチタンやチタン合金に、0.3μm以上の塗布厚で塗布された後、チタンやチタン合金が熱処理される。
【0011】
このように、この離型剤では、まず、標準生成自由エネルギー(生成熱)が低い希土類元素、しかもその酸化物である酸化イットリウムが、選択採用されており、その標準生成自由エネルギー(生成熱)は、活性金属であるチタンやチタン合金のものより低い。そこで、この酸化イットリウムは、熱的安定性・化学的安定性が高く、熱処理の際、チタンやチタン合金と反応することは無い。
しかも、このような酸化イットリウムと組み合わせて、更にこの離型剤では、バインダーとして、成分中に金属元素を含む無機系のものではなく、有機系のもの、しかも350℃未満で揮発するポリビニルアルコールやポリ酢酸ビニルが、採用されている。そこで、このバインダーは、チタンやチタン合金の350℃以上の熱処理に際し、活性金属であるチタンやチタン合金と反応することも無い。
この離型剤は、このような酸化イットリウムとバインダーとを混合してなるので、チタンやチタン合金の熱処理に際し塗布して使用しても、塗布された活性金属であるチタンやチタン合金と反応することは無い。もって、チタンやチタン合金の表層部に硬くて脆く割れやすい脆化層を生じさせることは防止され、もって離型効果が失われることも回避される。そして、0.3μm以上の塗布厚で塗布されることにより、所期の離型効果を発揮する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下本発明を、発明の実施の形態に基づいて、詳細に説明する。図1,図2,図3は、本発明の実施の形態の説明に供する。
そして図1は、破断伸び量と、離型剤中の酸化イットリウムの含有量との関係を示す、グラフである。図2は、破断伸び量と熱処理温度との関係を示す、グラフである。図3は、離型効果と離型剤の塗布厚との関係を示す、領域図である。
【0013】
この熱処理用の離型剤は、チタンTiやチタンTi合金を熱処理する際に、塗布して使用される。そして、希土類元素の酸化物の粉末とバインダーとが混合されてなり、液状やペースト状をなす。
すなわち、この離型剤は、チタン(チタニウム)Tiや、例えばTi−3Al−2.5VやTi−6Al−4V等のチタンTi合金、つまり高温で酸素O,水素H,窒素Nと強い親和性を示し強い還元性,反応性をもつ活性金属を、例えばろう付け,拡散接合,焼結等の熱処理する際に、このようなチタンやチタン合金に対し吹き付け,印刷,転写,ローラー,その他の方式で、所定箇所に介装,塗布される。
そして、この離型剤は、希土類元素の酸化物を粉末化し、この粉末とバインダーとを混合して、ある程度の粘性を備えた液状、又はペースト状としてなる。これらについて、以下に詳述する。
【0014】
まず、この離型剤で採用される希土類元素の酸化物について述べる。周知のごとく、元素の中でも希土類元素、例えばイットリウムY,スカンジウムSc,ランタノイド系の元素,アクチノイド系の元素は、その標準生成自由エネルギー(生成熱)が低い。又、元素の化合物、例えば窒化物,酸化物,硫化物,塩化物,炭化物等々の中でも、酸化物は、その標準生成自由エネルギー(生成熱)が低い。
そこで、希土類元素の酸化物である酸化イットリウム(イットリア)Y2O3は、熱的安定性・化学的安定性が高く、活性金属とは反応しにくい。(なお、リチウムLi,ベリリウムBe,マグネシウムMg,カルシウムCa等々のアルカリ金属やアルカリ土類金属の酸化物も、標準生成自由エネルギー(生成熱)が低いが、イオン性が高いため、活性金属とは容易に反応してしまうので、活性金属用の離型剤には採用できない。)
【0015】
そして、チタンTiの酸化物の標準生成自由エネルギー(生成熱)のΔHは、次の表1の通りである。そこで、このような反応をしないためには、標準生成自由エネルギー(生成熱)のΔHが、−1036より低いことが必要である。
そして、希土類元素の酸化物の標準生成自由エネルギー(生成熱)のΔHは、次の表2に示すごとく、−1036よりは低い。もって、チタンTiが表2の酸化物の酸素Oと反応して、表1の酸化物となるようなことはない。
この離型剤では、このような理由により、希土類元素の酸化物として、酸化イットリウムが採用されている。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】
次に、この離型剤のバインダーについて述べる。この離型剤では、上述した希土類元素の酸化物の粉末間のバインダーとして、350℃未満で揮発してしまう有機系のものが、用いられている。
活性金属例えばチタンTiは、その熱処理に際し350℃以上で、金属元素と反応する。そして無機系のバインダー、例えば酸化ソーダNa2O,ケイ酸SiO2,酢酸アルミニウム,ホウ酸ソーダ等は、成分中に金属元素が含まれており、この金属元素が350℃以上でも残り、熱処理に際し活性金属であるチタンTiと反応してしまう。
そこで、この離型剤では、バインダーとして有機系のものが用いられており、350℃以上の熱処理に際し、活性金属例えばチタンTiと反応する金属元素が、残留しているようなことはない。このように、この離型剤では、有機系のバインダーが採用されている。
【0019】
又、活性金属例えばチタンTiは、その熱処理に際し350℃以上で、炭素C,水素H,酸素O,窒素Nの軽元素と反応する。そこで、この離型剤では、ポリビニルアルコールPVA、又はポリ酢酸ビニルPVAc等、350℃未満で揮発してしまう有機系のものが用いられる。
もって、活性金属であるチタンTiの350℃以上の熱処理に際し、バインダーの炭素C等は残留しておらず、反応は回避される。
この離型剤では、このような理由により、350℃未満で揮発してしまう有機系のバインダーとして、ポリビニルアルコールやポリ酢酸ビニルが採用されている。
【0020】
このような理由により、この離型剤は、希土類元素の酸化物である酸化イットリウムの粉末と、350℃未満で揮発してしまう有機系のバインダーであるポリビニルアルコールやポリ酢酸ビニルとが、混合されてなる。
そこで、この離型剤は、活性金属であるチタンTiやチタンTi合金を熱処理する際、塗布して使用されるが、熱処理用の加熱によりチタンやチタン合金と反応するようなことは無い。つまり、活性金属であるチタンやチタン合金の表層部に、硬くて脆い金属間化合物を生成するようなことは無く、脆化層を生じることは防止される。
次に、このような離型剤に関し、その確認事例1,2,3,4について説明する。
【0021】
まず、確認事例1について述べる。図1は、破断伸び量と、離型剤中の酸化イットリウムY2O3の含有量との関係を示す、グラフである。
この図1に示した例では、まず、希土類元素の酸化物である酸化イットリウムY2O3の粉末と、バインダーとの混合比率を、各種パターンに変化させたペースト状の離型剤を、多数準備した。そして、このように準備された各パターンの離型剤を、それぞれ、箔厚50μmの1枚のチタンTi箔の両面に塗布した後、真空雰囲気中で900℃に加熱する熱処理を行い、事後、常温に戻して引張試験を実施した。
そして、このように各パターンの離型剤が塗布された各チタンTi箔の破断伸び量を、それぞれ観察することにより、熱処理時における活性金属たるチタンTi箔と各パターンの離型剤との反応の有無、つまり各チタン箔の表層部における金属間化合物そして脆化層生成の有無を判定した。
なお、各パターンの離型剤中の酸化イットリウムY2O3の粉末の粒径サイズは、1μmであり、引張速度は、15mm/minである。
【0022】
この確認事例1の結果は、図1に示した通りである。すなわち、まず離型剤を塗布しない場合のチタンTi箔単体の破断伸び量は、25%であるが、酸化イットリウムY2O3を1重量%でバインダーを99重量%とした離型剤を塗布した場合、上述した離型剤を塗布しない母材たるチタンTi箔単体の場合と、ほぼ同程度に近い破断伸び量が得られた。
そして特に、酸化イットリウムY2O3の含有量・混合比率を、3重量%(バインダーが97重量%)、更には5重量%(バインダーが95重量%)とした離型剤を塗布した場合は、上述した離型剤を塗布しない母材たるチタンTi箔単体の場合並み、つまり約25%程度の破断伸び量が得られた。
【0023】
これらにより、酸化イットリウムY2O3よりなる希土類元素の酸化物を含有量・混合比率で1重量%以上混合してなる、本発明に係る離型剤は、活性金属であるチタンTi箔つまりチタンTiやチタンTi合金に塗布しても、熱処理に際し反応しないこと、が判明した。
つまり、熱処理に際して反応せず、活性金属であるチタンやチタン合金に脆化層は生成されず、もって例えばチタンの破断伸び量は維持されることが、確認された。確認事例1では、このような点が確認された。
【0024】
次に、確認事例2について述べる。図2は、破断伸び量と熱処理温度との関係を示す、グラフである。
この図2に示した例では、まず、希土類元素の酸化物である酸化イットリウムY2O3の粉末とバインダーとを混合してなる、本発明に係る離型剤と、本発明には属さない各種の離型剤とを、準備した。
本発明には属さない離型剤としては、六方晶窒化ホウ素L−BNの粉末とバインダーとを混合した離型剤、酸化アルミニウムAl2O3の粉末とバインダーとを混合した離型剤、酸化マグネシウムMgOの粉末とバインダーとを混合した離型剤、酸化ジルコニウムZrO2の粉末とバインダーとを混合した離型剤等を、準備した。
そして、いずれの離型剤も、粉末とバインダーとの混合比率を、重量%で3対10に設定すると共に、粉末の粒径サイズは1μmとした。
【0025】
そして、このように準備された各離型剤を、それぞれ、箔厚50μmのチタンTi箔の両面に塗布した後、真空雰囲気中で800℃から1,000℃にわたって加熱する熱処理を行い、事後、常温に戻して引張試験を実施した。なお、その引張速度は、15mm/minである。
そして、このような各離型剤が塗布された各チタンTi箔の破断伸び量を、それぞれ観察することにより、熱処理時における活性金属たるチタンTi箔と各離型剤との反応の有無、つまり、各チタンTi箔の表層部における金属間化合物そして脆化層生成の有無を判定した。
【0026】
この確認事例2の結果は、図2に示した通りである。すなわち、前述したように離型剤を塗布しない場合のチタンTi箔単体の破断伸び量は、25%であるが、酸化イットリウムY2O3の粉末とバインダーとを混合した本発明に係る離型剤を塗布した場合は、上述した離型剤を塗布しない母材たるチタンTi箔単体の場合と同程度、つまり約25%の破断伸び量が、各温度にわたって得られた。
これに対し、本発明には属さない他の各離型剤を塗布した場合は、各温度にわたり、破断伸び量が大きく低下し、15%以下の破断伸び量、そして多くの場合は5%以下の破断伸び量となった。
【0027】
これらにより、酸化イットリウムY2O3よりなる希土類元素の酸化物を用いた本発明に係る離型剤は、活性金属であるチタンTi箔つまりチタンTiやチタンTi合金に塗布しても、熱処理に際し反応しないことが、確認された。つまり、熱処理に際して反応せず、活性金属であるチタンやチタン合金に脆化層は生成されず、例えばその破断伸び量は維持されることが、確認された。
これに対し、本発明には属さない他の各離型剤は、塗布して熱処理されると、チタンやチタン合金と反応して脆化層を生成し、もって例えばチタンやチタン合金の破断伸び量が大きく低下することが、確認された。確認事例2では、このような点が確認された。
【0028】
【表3】
【0029】
次に、確認事例3について述べる。上記した表3は、各種の離型剤について、反応の有無,破断伸び量,離型効果等を示す。
この表3に示した例では、まず、希土類元素の酸化物たる酸化イットリウムY2O3,酸化セリウムCe2O3,酸化トリウムThO2等の粉末と、バインダーとを混合した離型剤と、その他各種の酸化物の粉末とバインダーとを混合した離型剤とを、準備した。
そして、いずれの離型剤も、粉末とバインダーとの混合比率を、重量%で3対10に設定すると共に、粉末の粒径サイズは1μmとした。
【0030】
そして、このように準備された各離型剤を、それぞれ、箔厚50mmの複数枚のチタンTi箔の上下両面に、塗布した。それから、このようにそれぞれ離型剤が塗布された複数枚のチタンTi箔を、塗布された各離型剤のグループ毎に、重ね合わせた。
そして、各離型剤のグループ毎に、このように離型剤が塗布されて重ね合わされたチタンTi箔を、真空雰囲気中で900℃で加熱する熱処理を行った。それから常温に戻した後、まず、重ね合わされ当接していた複数枚のチタンTi箔が、拡散接合されることなく上下に離れるか否か、つまり離型効果の有無をテストした。
しかる後、離れたチタンTi箔については、つまり離型効果有のチタンTi箔については、次に引張試験を実施した。その引張速度は、15mm/minである。このように、離型効果が確認された離型剤がそれぞれ塗布された、各チタンTi箔の破断伸び量を、各々観察することにより、熱処理時における活性金属たるチタンTi箔と各離型剤との反応の有無、つまり、各チタンTi箔の表層部における金属間化合物そして脆化層生成の有無を判定した。
【0031】
この確認事例3の結果は、前記した表3の通りである。まず、離型効果についてチェックすると、酸化イットリウムY2O3,酸化セリウムCe2O3,酸化トリウムThO2等、希土類元素の酸化物を用いた離型剤を塗布したグループの場合は、チタンTi箔間が全く拡散接合することなく、優れた離型効果が得られた(表中◎印にて表示)。
これに対し、その他各種の酸化物を用いた離型剤を塗布した場合、その離型効果は各種各様となった。すなわち、チタンTi箔間が一応拡散接合せず、若干劣る程度の離型効果が一応得られるグループ(表中○印にて表示)、チタンTi箔間が一部接合してしまい、非常に劣る少ない離型効果しか得られないグループ(表中△印にて表示)、離型効果が全く無く、チタンTi箔間が全面的に拡散接合して離れなくなったグループ(表中×印にて表示)の各グループに分かれた。
【0032】
次に、破断伸び量の値から反応の有無をチェックした結果については、次のとおり。すなわち、上述により離型効果有と判定されたグループ(離型効果について表中×印のものを除き、◎印,○印,△印のもの)について、引張試験を実施した結果については、次のとおり。
すなわち、離型剤を塗布しない場合のチタンTi箔の破断伸び量は、26%であったが、希土類元素の酸化物を用いた離型剤を塗布したグループの場合は、これと同程度つまり25%,26%,27%の破断伸び量が得られた。これに対し、その他各種の酸化物を用いた離型剤を塗布したグループの場合は、破断伸び量が大きく低下し、高くてもせいぜい16%程度、低いものは2%程度となった。
【0033】
これらにより、希土類元素の酸化物を用いた本発明に対応する離型剤については、チタンTi箔つまりチタンTiやチタンTi合金その他の活性金属に塗布しても、熱処理に際し反応無であり、優れた離型効果を有することが、確認された。
これに対し、その他各種の酸化物を用いた本発明に属さない離型剤については、塗布して熱処理されると、チタンTi箔つまりチタンTiやチタンTi合金その他の活性金属と、反応有であること、そして離型効果にも劣ることが、確認された。確認事例3では、このような点が確認された。
【0034】
次に、確認事例4について述べる。図3は、離型効果と離型剤の塗布厚との関係を示す、領域図である。
この図3に示した例では、まず、希土類元素の酸化物である酸化イットリウムY2O3の粉末と、バインダーとを、30重量%と70重量%の混合比率で混合した、本発明に係る離型剤を準備した。
そして、このように準備された離型剤を、2枚の厚さ0.05mmのチタンTi間に介装,塗布すると共に、その際、離型剤の介装,塗布厚を各種パターンに変化させた。
そして、このように各種パターンの塗布厚の離型剤が介装,塗布されつつ重ね合わされた各グループのチタンTiを、それぞれ、真空雰囲気中で900℃にて480分間、加熱しつつ1kg/mm2の荷重を加える、熱処理を行った。それから、このように各塗布厚のグループ毎に、常温に戻した後、重ね合わされていたチタンTiが、拡散接合されることなく上下に離れるか否か、つまり離型効果の有無をテストした。
【0035】
この確認事例4の結果は、図3に示した通りである。すなわち、まず離型剤の塗布厚が0.3μm以上の各パターン・グループについては、チタンTi間が全く拡散接合されることなく、優れた離型効果が得られた。
これに対し、離型剤の塗布厚が0.1μm以上で0.3μm未満の各パターン・グループについては、チタンTi間が一部拡散接合してしまい離型効果が少ない、という結果となった。又、離型剤の塗布厚が0.1μm未満の各パターン・グループについては、チタンTi間が全面的に拡散接合してしまい、離型効果は全く得られなかった。
【0036】
これらにより、酸化イットリウムY2O3よりなる希土類元素の酸化物をバインダーと混合してなる、本発明に係る離型剤は、チタンTiやチタンTi合金その他の活性金属に対し、塗布厚が0.3μm以上で塗布することが好ましい旨、確認された。
つまり、確実な離型効果を発揮するためには、その塗布厚が0.3μm以上必要であることが、確認された。確認事例4では、このような点が確認された。
【0037】
本発明は、以上説明したように構成されている。そこで以下のようになる。この熱処理用の離型剤は、このように、酸化イットリウムY2O3よりなる希土類元素の酸化物の粉末と、350℃未満で揮発する有機系のバインダーとを、1重量%以上と99重量%未満の割合で混合してなる。
そして、この離型剤は、液状やペースト状をなし、0.3μm以上の塗布厚で、チタンTiやチタンTi合金に塗布された後、チタンやチタン合金が、例えばろう付け,拡散接合,焼結等、熱処理される。なお、このような熱処理は、真空雰囲気中又は不活性ガス雰囲気中で行われる。
【0038】
このように、この熱処理用の離型剤では、まず、標準生成自由エネルギー(生成熱)が低い希土類元素、そしてその酸化物として、酸化イットリウムが採用されており、その標準生成自由エネルギー(生成熱)は、活性金属であるチタンTiやチタンTi合金のものより低い。
そこで、この希土類元素の酸化物である酸化イットリウムは、熱的安定性・化学的安定性が高く、塗布された活性金属であるチタンやチタン合金が熱処理される際、チタンやチタン合金と反応することは無い。
更に、この熱処理用の離型剤では、このような希土類元素の粉末間のバインダーとして、成分中に金属元素を含む無機系のものではなく有機系のもの、しかも350℃未満で揮発する有機系のものとして、ポリビニルアルコールやポリ酢酸ビニルが採用されている。 そこで、このバインダーは、塗布された活性金属が350℃以上に加熱されて熱処理される際、残って活性金属と反応するようなことも無い。
【0039】
この熱処理用の離型剤は、このような酸化イットリウムとバインダーとを混合してなるので、活性金属であるチタンやチタン合金の例えばろう付け,拡散接合,焼結等の熱処理に際し、塗布されたチタンやチタン合金の表層部と反応することは無い。もって、表層部に脆化層を生じさせることは防止され、0.3μm以上の塗布厚で塗布されることにより、所期の離型効果を発揮する。
ここで、このような本発明に係る離型剤を、実際にチタンやチタン合金のろう付け,拡散接合,焼結等の熱処理を用いた、実施例(1),(2),(3),(4)について、述べておく。
【0040】
まず、実施例(1)について述べる。この実施例(1)では、Ti−3Al−2.5VのチタンTi合金箔間のろう付け時において、塗布されるろう材の流れ防止用に、30重量%の酸化イットリウムY2O3と70重量%のバインダーとを混合してなる、本発明に係る離型剤を、両チタンTi合金箔間に介装,塗布した。これと共に、上下の両チタンTi合金箔間そして左右の離型剤間に、ろう材を介装,塗布した。このろう材としては、チタンTi系の粉末ろう材が使用された。
それから、加熱によりろう付けする熱処理を行い、事後、常温に戻した所、ろう付け箇所以外のチタンTi合金箔間は、ろう付け接合されたり拡散接合されることなく離れると共に、離型剤と接触するチタンTi合金箔の表層部に脆化層も発生しなかった。
このように、本発明に係る離型剤は十分な離型効果を発揮し、脆化層を発生させることもなった。実施例(1)では、このような結果が得られた。
【0041】
次に、実施例(2)について述べる。この実施例(2)では、Ti−3Al−2.5VのチタンTi合金箔を、重積すると共にその上下をステンレス板でサンドイッチしたブロック体を、熱処理する際において、チタンTi合金箔間が反応して拡散接合してしまうことを防止したり、チタンTi合金箔とステンレス板とが反応して接合,付着してしまうことを防止すべく、30重量%の酸化イットリウムY2O3と70重量%のバインダーとを混合してなる、本発明に係る離型剤を介装,塗布した。
つまり、各チタンTi合金箔の両面に、このような離型剤を塗布して重積すると共に、その上下をステンレス板でサンドイッチした。
それから、加熱により熱処理を行った後、常温に戻した所、チタンTi合金箔相互間が拡散接合することなく離れると共に、チタンTi合金箔とステンレス板間も接合,付着することなく離れ、かつ、離型剤と接触するチタンTi合金箔の表層部に、脆化層も発生しなかった。
このように、本発明に係る離型剤は十分な離型効果を発揮し、脆化層を発生させることも無かった。実施例(2)では、このような結果が得られた。
【0042】
次に実施例(3)について述べる。この実施例(3)では、Ti−3Al−2.5VのチタンTi合金間の拡散接合時において、このチタンTi合金と、カーボンC製の治具との間の反応防止用そして接合,付着防止用に、30重量%の酸化イットリウムY2O3と70重量%のバインダーとを混合してなる、本発明に係る離型剤を、両者間に介装,塗布した。例えば治具表面に塗布した。
それから、加熱により拡散接合する熱処理を行い、事後、常温に戻した所、拡散接合された両チタンTi合金と治具との間は、接合,付着することなく離れると共に、離型剤と接触するチタンTi合金箔の表層部に、脆化層も発生しなかった。
このように、本発明に係る離型剤は十分な離型効果を発揮し、脆化層を発生させることもなかった。実施例(3)では、このような結果が得られた。
【0043】
次に、実施例(4)について述べる。この実施例(4)では、Ti−3Al−2.5VのチタンTi合金粉末の焼結時において、このチタンTi合金と金型との間の反応防止用そして接合,付着防止用に、30重量%の酸化イットリウムY2O3と70重量%のバインダーとを混合してなる、本発明に係る離型剤を、両者間に介装,塗布した。例えば金型表面に塗布した。
それから、加熱して焼結する熱処理を行い、事後、常温に戻した所、焼結されたチタンTi合金と金型との間は、接合,付着することなく離れると共に、離型剤と接触するチタンTi合金箔の表層部に、脆化層も発生しなかった。
このように、本発明に係る離型剤は十分な離型効果を発揮し、脆化層を発生させることもなかった。実施例(4)では、このような結果が得られた。
【0044】
【発明の効果】
本発明に係る熱処理用の離型剤は、以上説明したように、希土類元素の酸化物である酸化イットリウムの粉末を採用し、350℃未満で揮発する有機系のバインダーであるポリビニルアルコールやポリ酢酸ビニルと、1重量%以上の割合で混合し、0.3μm以上の塗布厚で活性金属であるチタンやチタン合金に塗布して、熱処理するようにしたことにより、次の効果を発揮する。
【0045】
第1に、この熱処理用の離型剤は、チタンやチタン合金のろう付け,拡散接合,焼結,その他の熱処理に際し、塗布して使用しても、活性金属であるチタンやチタン合金とは反応しない。もって、チタンやチタン合金の表層部に脆化層が生じることは防止され、離型効果が失われることも回避される。
すなわち、この熱処理用の離型剤は、熱的安定性・化学的安定性の高い希土類元素そしてその酸化物である酸化イットリウムを採用すると共に、バインダーとして、金属元素を含まずしかも350℃未満で揮発してしまう有機系のものであるポリビニルアルコールやポリ酢酸ビニルを採用してなるので、活性金属であるチタンやチタン合金の熱処理に際し塗布して用いても、チタンやチタン合金の表層部と熱処理用の加熱により反応することは、確実に無くなる。
【0046】
つまり、前述した六方晶窒化ホウ素を使用したこの種従来例の離型剤のように、チタンやチタン合金の表層部と反応して硬くて脆い金属間化合物を生成するようなことは無くなり、チタンやチタン合金の表層部に脆化層が生じ、表層部が脆化し割れ等が発生することは防止される。そこで例えば、チタンやチタン合金の箔について、離型剤を塗布して熱処理した後の破断伸び量が、低下することも無くなる。
これらにより、所期の離型効果が失われることも回避され、この離型剤が塗布されて使用されたチタンやチタン合金は、熱処理の後、接合することなく確実に離型されるようになる。特に、0.3μm以上の塗布厚で使用された場合は、確実な離型効果が得られる。
【0047】
第2に、酸化イットリウムを用いたので、コスト面にも優れている。すなわち、この熱処理用の離型剤の希土類元素としては、各種のセラミック材料や電子部品等に広く用いられている、酸化イットリウムが使用されているので、離型剤全体も非常に安価なものとなる。
このように、この種従来例に存した課題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る熱処理用の離型剤について、発明の実施の形態の説明に供し、破断伸び量と、離型剤中の酸化イットリウムの含有量との関係を示す、グラフである。
【図2】 同発明の実施の形態の説明に供し、破断伸び量と熱処理温度との関係を示す、グラフである。
【図3】 同発明の実施の形態の説明に供し、離型効果と離型剤の塗布厚との関係を示す、領域図である。
Claims (1)
- 活性金属である純チタンやチタン合金を熱処理する際に、塗布して使用される離型剤であって、希土類元素の酸化物の粉末とバインダーとが混合されてなり、液状やペースト状をなしており、
該離型剤は、熱的安定性・化学的安定性の高い該希土類元素の酸化物として、酸化イットリウムが用いられており、
又、該離型剤は該バインダーとして、350℃未満で揮発してしまう有機系のポリビニルアルコールやポリ酢酸ビニルが用いられており、もって該バインダーは、350℃以上の熱処理に際し、活性金属である該純チタンやチタン合金と反応することが無く、
かつ該離型剤は、該酸化イットリウムが1重量%以上、該バインダーが99重量%未満の割合で混合されており、
もって該離型剤は、これらにより熱処理に際し反応せず、活性金属である該純チタンやチタン合金の表層部に脆化層は生成されず、その破断伸び量も維持され、
かつ該離型剤は、塗布厚が0.3μm以上で塗布され、もって該純チタンやチタン合金について確実な離型効果が得られること、
を特徴とする熱処理用の離型剤。
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