JP3937309B2 - 揚重物昇降装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高所位置に設置されたステップロッド式ジャッキを用いて揚重物を昇降する揚重物昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
発電設備の設置などにおいて、揚重物の昇降作業には、ジャッキ内部に吊りロッドが挿入された構成のステップロッド式ジャッキを用いる場合がある。前記吊りロッドは、複数のロッド単体から構成されており、ロッド単体の端部に形成されたネジ部により軸方向に螺着連結されている。このようなジャッキは、鉄骨組された高所位置の梁部分に複数設けられ、前記吊りロッドに揚重物を懸吊して昇降させるものである。
【0003】
ロッド単体は、コマ状の支持部を軸方向に設けた形状をしており、一端部に雄ネジ部を、他端に雌ネジ部を形成している。このようなロッド単体を軸方向に螺着連結し、ジャッキのセンターホール部に組み付けて、下端に懸吊された揚重物を昇降するようになっている。
【0004】
昇降作業は、たとえば上昇の場合には、前記支持部をジャッキの上下に設けられたチャック部の上端にてチャックしながらジャッキアップし、単位ストロークだけ上昇させた後、ジャッキの下端部まで移動した別の支持部を下端のチャック部にてチャックし、上端のチャックを解放してチャック部を元の位置に戻し次の支持部をチャックする。これを繰り返して吊りロッドの昇降を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ステップロッド式ジャッキを使用した重量物の昇降作業は、上下方向の引っ張りに強く安全性が高い。しかし、吊りロッドの特性上から揚重物を鉛直方向のみに懸吊する構造であるため、水平方向に対する自由度が小さい。従って、揚重物を昇降する際に、その昇降軌道上に存在する障害物をすべて排除することが大前提となっている。
【0006】
ところが、発電所のボイラ等の据付現場では、前記揚重物の昇降軌道上に障害物が存在する場合がある。このような環境では、鉛直方向の動作性しか持たないステップロッド式ジャッキでは、障害物の干渉を回避しながらの昇降作業が著しく困難であった。
【0007】
本発明では上記問題に着目し、ステップロッド式ジャッキを使用した場合でも障害物の回避が可能な揚重物昇降装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するために、本発明に係る揚重物昇降装置は、高所位置に設置されたステップロッド式ジャッキによって懸吊手段を昇降させこの懸吊手段の下端に吊り下げた揚重物を昇降させる揚重物昇降装置において、前記懸吊手段を前記ステップロッド式ジャッキに把持されるロッド単体を連結した吊りロッド部と当該吊りロッド部の下端に連結されるワイヤ手段により構成するとともに、前記吊りロッド部の下端に連結した前記ワイヤ手段の上部を鉛直に保持する補助手段と、前記ワイヤ手段の下端に吊り下げた揚重物の昇降に際して前記揚重物を側方に移動可能とする機構と、を設けたことを特徴としている。
【0009】
前記揚重物を側方に移動可能とする機構は、前記補助手段の下方の揚重物を吊り下げた前記ワイヤ手段を側方に移動させる機構を有した構成とすることも可能である。また、前記揚重物の昇降範囲において、揚重物に接触して揚重物の水平位置を可変とする側方移動手段を設けることが好ましい。
【0010】
さらに、本発明に係る揚重物昇降装置は、前記吊りロッド部が少なくとも揚重物の揚程に相当する長さを有する。
【0011】
【作用】
上記構成により、本発明に係る揚重物昇降装置は、ステップロッド式ジャッキの懸吊手段を吊りロッド部と可撓性を有するワイヤ手段とを連結した構成とし、懸吊した揚重物の水平方向の位置を変化させるものである。これは、揚重物の昇降において、その揚程に該当する範囲以外の部分は、ステップロッド式の吊りロッド部を用いる必要性の無いことに着目し、この部分に水平方向に対する自由度の高い可撓性のワイヤ手段を設けて、ワイヤ手段の撓みを利用することにより、揚重物を水平に移動させることを可能にしている。そのため、揚重物の昇降に際して干渉物を避けながらの昇降作業が可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る揚重物昇降装置の具体的実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る揚重物昇降装置の説明図であり、(1)は全体説明図、(2)はワイヤ部詳細図である。図2は、本実施形態に係るジャッキの部分断面側面図、図3は、本実施形態に係るジャッキの動作説明図である。
【0013】
発電プラント等の大型設備を高所に設置する場合に、ステップロッド式ジャッキを用いて揚重物の昇降を行っている。本実施の形態において、図1に示すように、揚重物56の昇降は、前記ジャッキ60に懸吊手段55を把持しつつ、ジャッキ60を単位ストロークにてジャッキアップすることで行う。前記懸吊手段55は、吊りロッド部54とワイヤ部10とから構成され、吊りロッド部54は剛体にて形成されたロッド単体52を連結した構成となし、またワイヤ部10は可撓性を有する材料からなるものとし、前記吊りロッド部54の下端に連結される。
【0014】
吊りロッド部54は、複数のロッド単体52を螺着連結したものである。ロッド単体52の長さは、ジャッキ60のシリンダ62の長さよりも短く、棒状の上部にロッド単体52の外径より径を大きく形成したストッパ50を有する。ロッド単体52は両端にネジ部が形成され、上端側のストッパ50には雌ネジ部50A、下端側には雄ネジ部51が設けてある。このようなロッド単体52のネジ部を軸方向に螺着連結することにより、長尺の吊りロッド部54を構成している。
【0015】
ジャッキ60は、固定外筒部材であるシリンダ62と、これに内挿されるスライダ64とからなっている。シリンダ62は二重壁構造であり壁体内部に形成された油圧室の上部開口から前記スライダ64を収容してスライダ64を昇降可能としている。このようなジャッキ60の中心部にはセンターホール66が形成され、このセンターホール66の両端部にはチャックユニット68が設けられている。ジャッキ60は、図示しない油圧ポンプによって稼動され、スライダ64のストロークおよびチャックユニット68のチャック開閉が制御されている。センターホール66内には吊りロッド部54が連通され、チャックユニット68を閉じた場合に前記ストッパ50が把持される。すなわち、チャックユニット68の開閉を制御し、吊りロッド部54を把持しながらスライダ64のストローク制御を行うことで、吊りロッド部54を昇降させる。
【0016】
上述したジャッキ60および吊りロッド部54の動作は、以下の通りである。吊りロッド部54を上方向に吊り上げる場合には、図3(1)に示すように、上部チャックユニット68Aを取り付けたスライダ64が最下部にある状態にしておく。この状態で上部チャックユニット68Aを閉める。すなわち、吊りロッド部54のストッパ50が上部チャックユニット68Aで保持され、下方向に対して動きが固定される。次に、ジャッキ60の下部チャックユニット68Bを開く。
【0017】
次に図3(2)に示すように、上部チャックユニット68Aを閉じたまま、スライダ64を最上部まで移動させる。次に図3(3)に示すように、下部チャックユニット68Bの開口部を閉じると、吊りロッド部54のストッパ50が下部チャックユニット68Bによって保持される。このように下部チャックユニット68Bにて吊りロッド部54を固定しておき、図3(4)に示すように上部チャックユニット68Aを開いて上部の固定を外し、そのままスライダ64を最下部まで戻すことによって、図3(1)に示した状態にする。このような一連の動作を一回行うことにより、吊りロッド部54はロッド単体52の一単位分の上昇をなし、この動作を繰り返すことでジャッキ60によって吊りロッド部54を上に吊り上げている。また、吊りロッド部54を吊り下げる場合には、上述と逆の操作を行えば良い。
【0018】
チャックユニット68の開閉およびスライダ64の摺動は、ジャッキ60に接続した図示しない油圧ポンプを制御することによって行っている。例えば、ジャッキ60の上部チャックユニット68Aにストロークの検出手段を取り付けてスライダ64の上下方向の変位量を計測し、下部チャックユニット68Bでは吊りロッド部54を保持する下部チャックユニット68Bのタイミングを検出する。これらの計測結果は、制御部に送られて演算が為されると同時に、油圧の制御をも行われる。また、揚重物の昇降に際して複数のジャッキおよび懸吊手段を用いる場合、それぞれのジャッキ60に対応してジャッキコントローラを設け、それらを制御することにより同調制御を行うことが可能である。
【0019】
ところで、上記ジャッキ60および吊りロッド部54を用いて揚重物56の昇降を行う際に、揚重物を昇降する範囲内に梁などの障害物40が存在する場合がある。また、揚重物56に突起部分58があり、このような揚重物56を所定位置まで吊り上げて壁面などに設置する場合、これらの突起部分58が、壁面と接触して邪魔になる可能性があり、これを防止する必要がある。
【0020】
そのため、本実施形態では、揚重物56の懸吊手段55に可撓性を有する部分を設けて、揚重物を水平方向に移動させることを意図している。
本実施形態においては、懸吊手段55の吊りロッド部54の下端に、ワイヤ部10を連結して揚重物56を吊り下げる構造としている。そのため、前述した吊りロッド部54は、少なくとも揚重物56を昇降させる距離に対応する長さにロッド単体52を連結させて構成すればよい。すなわち、揚重物56を昇降させる場合において、その揚程に該当する範囲以外の部分には、吊りロッド部54を用いる必要がないため、ここにワイヤ部10を設けて吊りロッド部54と連結を為し、揚重物56を吊り下げる。
【0021】
ワイヤ部10は、本実施形態では60mm程度の外径を有する鋼材のワイヤ12を用いており、このワイヤ12の両端に、それぞれ吊りロッド部54および揚重物56に連結するための連結手段を有する。たとえば吊りロッド部54側においては、連結手段として前記ワイヤ12に吊りロッド連結具14を固定し、この端部に雌ネジ部16を形成して、これを吊りロッド部54と螺着することによって連結させている。
【0022】
また、ワイヤ12の下端には、揚重物連結具としてU字クランプ18を有する。このU字クランプ18のU字型内部に揚重物56上面に設けた懸吊用ラグを挟み込み、ワイヤ12と揚重物56とを連結する。
【0023】
本発明では、ワイヤ部10のワイヤ12が、軸線に垂直な力に対して簡易に形状を曲げられるものであることを利用して、ワイヤ12を水平方向に牽引するものである。これにより、ワイヤ12の下部に懸吊された揚重物56の水平移動が可能となる。そのため、ワイヤ12部分の上部には、ワイヤ12を水平方向に移動可能とするために滑車機構22を設けている。
【0024】
前記滑車機構22は、ワイヤ12を挟んで両側に設けた回転自在な2個の滑車24と、この滑車24の水平方向の位置制御を行う制御手段により構成されている。前記滑車24は、前記ワイヤ12の外径に相当する溝を外周に形成し、この溝にワイヤ12を通すことによって、2個の滑車24は、ワイヤ12の動作に従って連れ回りすることができる。
【0025】
さらに、連結した滑車24の水平方向の位置調整を行う制御手段として、油圧シリンダ28を設けている。これにより、油圧シリンダ28を作動させて2つの滑車24に挟み込まれたワイヤ12の水平位置を変化させることが可能となる。なお、滑車24を水平方向にスライドさせた場合に、吊りロッド部54に斜め方向の力が作用するのを防止するために、滑車24と吊りロッド連結具14との間に、ワイヤ12上部の鉛直状態を保持するための補助手段30を設けることも可能である。例えば補助滑車を設けて、ワイヤ12の水平挙動は補助滑車より下部で行われる構成とすることで、吊りロッド部54に余計な応力が生じることを防止することができる。
【0026】
また、揚重物56に突起部分58の存在する場合において、作業所の壁面などの構造物と突起部分58との接触を避けるために、上述した滑車機構22以外に、揚重物56の昇降範囲にある壁面に側方移動手段32を設けることが可能である。この側方移動手段は、揚重物56を昇降する際に、揚重物56自体を水平方向に直接押すことによって揚重物56の水平位置を調整し、壁面などの構造物や障害物40との接触を防止するものである。従って、揚重物56を直接押し出すことから、揚重物56との接触部分に生じる摩擦を防止するために、本実施形態では揚重物56との接触部分にローラ34を設けている。
【0027】
図4に示すように、前記ローラ34は、揚重物56の接触面に対して2箇所に配置される。このローラ34は、両側面に配置された板状のブラケット36にその軸を固定することで回転自在とされる。このように側方移動手段32の先端部を形成し、この先端部を油圧ジャッキ38によって水平方向に押し出すことにより、側方移動手段32は先端部の水平移動が可能となり、揚重物56を押し出すことで位置制御を行うことができる。
【0028】
なお、側方移動手段32の先端部は、図4に示したように、軸Aを中心にして回動自在とされる。このため、図6に例したように、揚重物56との接触面が傾斜している場合でも、2個のローラ34を確実に揚重物56に接触させることができる。
【0029】
揚重物56を昇降する際に、壁面に障害物40が存在する場合の昇降動作を、図5に基づいて説明する。まず、最下床に置かれた揚重物56をU字クランプ18に連結し、同図(1)から同図(2)の状態まで吊りロッド部54をジャッキアップして揚重物56を吊り上げる。この時、揚重物56の突起部分58と障害物40との接触を避けるため、揚重物56を壁面から遠ざける方向に移動させる必要がある。そこで、側方移動手段32の油圧ジャッキ38を作動させ、揚重物56を水平方向に押し出して壁面から遠ざける。その後、同図(3)から同図(4)の状態まで吊りロッド部54のジャッキアップを行って揚重物56を吊り上げる。揚重物56が壁面の障害物40と干渉しない地点まで吊り上げられたところで、吊りロッド部54とワイヤ部10とが同軸線上になるように、同図(5)のように側方移動手段32の油圧ジャッキ38のストロークを元に戻す。
【0030】
揚重物56が所定高さまで吊り上げられたところで、ワイヤ部10の上部に設置した滑車機構22の油圧シリンダ28を作動させ、同図(6)に示すように、揚重物56を壁面に近づけるように横引きを行って水平に移動させ、所定の位置に揚重物56を据え付ける。
【0031】
なお、突起部分58を持たない揚重物56など、側方移動手段32によって揚重物56の水平位置を調整する必要の無い場合には、側方移動手段32を作動させずに揚重物56を昇降させ、正規高さまで懸吊したのちに滑車機構22によって水平移動させ、揚重物56の据え付けを行うことも可能である。
【0032】
このように、揚重物56の吊り上げに当たり、滑車機構22および側方移動手段32を用いて揚重物56を横引きすることにより、障害物40との接触を防止することが可能となる。また、この場合に、ワイヤ部10の上部に配した補助手段30により、吊りロッド部54は鉛直に位置を保持することができる。これによれば、自由度が小さい吊りロッドには、水平方向の変位(曲げ)を発生させなくて済むという効果がある。従って、揚重物56を昇降させる懸吊手段55の一部にワイヤ部10を設けたことにより、水平方向の自由度が加算されたため、揚重物56を横引きして水平位置を調整することが可能となる。これにより、障害物の多い環境での揚重物56の昇降作業において、水平方向の位置制御が可能となり、揚重物56の昇降および設置作業を簡易に行うことができる。
【0033】
さらに、揚重物56を所定位置に据え付ける作業においても、揚重物56の水平移動が可能となったために、その他の作業機械を用いて揚重物56を据え付け位置まで運搬する工程が省略されることになり、作業工数を大幅に削減することが可能となる。
【0034】
本実施形態では、滑車機構22または側方移動手段32の制御手段として、油圧ジャッキ38または油圧シリンダ28を用いているが、空気圧あるいは電気等のアクチュエータを用いることも可能である。
また、本実施形態では、ワイヤ部に可撓性を有する鋼材のワイヤを用いているが、チェーン等を使用することも可能である。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、ステップロッド式ジャッキを用いた揚重物の昇降において、懸吊手段の一部に可撓性のワイヤ手段を設けたことにより、ワイヤ手段や揚重物を水平方向に押引することで、揚重物の水平方向の動作が可能となる。そのため、狭隘な空間で揚重物を昇降する作業において、牽引手段を制御するという簡易な方法で、揚重物の水平移動をなすことができる。そのため、現場で要求される難易度の高い搬入条件を効率的にクリアすることが可能となり、工期短縮とともに原価低減も実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係る揚重物昇降装置の説明図であり、(1)は全体説明図、(2)はワイヤ部詳細図である。
【図2】 本実施形態に係るジャッキの部分断面側面図である。
【図3】 本実施形態に係るジャッキの動作説明図である。
【図4】 本実施形態に係る側方移動手段の側面図である。
【図5】 本実施形態に係る揚重物昇降動作の説明図である。
【図6】 本実施形態にかかる揚重物昇降動作の変形例の説明図である。
【符号の説明】
10………ワイヤ部、12………ワイヤ、14………吊りロッド連結具、18………U字クランプ、22………滑車機構、24………滑車、28………油圧シリンダ、30………補助手段、32………側方移動手段、34………ローラ、36………ブラケット、38………油圧ジャッキ、40………障害物、50………ストッパ、51………雄ネジ部、52………ロッド単体、54………吊りロッド部、55………懸吊手段、56………揚重物、58………突起部分、60………ジャッキ。
Claims (4)
- 高所位置に設置されたステップロッド式ジャッキによって懸吊手段を昇降させこの懸吊手段の下端に吊り下げた揚重物を昇降させる揚重物昇降装置において、
前記懸吊手段を前記ステップロッド式ジャッキに把持されるロッド単体を連結した吊りロッド部と当該吊りロッド部の下端に連結されるワイヤ手段により構成するとともに、
前記吊りロッド部の下端に連結した前記ワイヤ手段の上部を鉛直に保持する補助手段と、
前記ワイヤ手段の下端に吊り下げた揚重物の昇降に際して前記揚重物を側方に移動可能とする機構と、
を設けたことを特徴とする揚重物昇降装置。 - 前記揚重物を側方に移動可能とする機構は、前記補助手段の下方の揚重物を吊り下げた前記ワイヤ手段を側方に移動させる機構であることを特徴とする請求項1に記載の揚重物昇降装置。
- 前記揚重物の昇降範囲において、揚重物に接触して揚重物の水平位置を可変とする側方移動手段を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の揚重物昇降装置。
- 前記吊りロッド部は、少なくとも揚重物の揚程に相当する長さを有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1に記載の揚重物昇降装置。
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