JP3937296B2 - Airbag door opening structure - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、エアバッグドアの開放構造に関し、更に詳細には、車両内装部材の基材に設けられる合成樹脂製のドアパネルと、このドアパネルの裏面に可動パネルを接合した合成樹脂製のインサート部材とからなり、エアバッグ装置の作動時に、前記ドアパネルおよび可動パネルが夫々のヒンジ部を中心として一体的に開放するエアバッグドアの開放構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年に至り、殆どの乗用車では、衝突事故等による衝撃から乗員を保護するために、運転席乗員用のエアバッグ装置および助手席乗員用のエアバッグ装置が標準的に装備されている。運転席乗員用のエアバッグ装置は、一般的にステアリング中央のホーンパッド部に装備され、また助手席乗員用のエアバッグ装置は、例えば図10に示す如く、車両乗員室の前方に組付けた車両内装部材としてのインストルメントパネル10の内側に格納された状態で装備されている。このため前記インストルメントパネル10のパネル基材12には、前記エアバッグ装置40に対応した部位に、当該エアバッグ装置40の作動時に膨張するエアバッグ42の押圧力を受けると乗員室側へ開放するエアバッグドア20が設けられている。なお図10では、2枚のドアパネル22,22からなる両開き式のエアバッグドアを例示している。
【0003】
前記エアバッグドア20は、エアバッグ装置40に整合するパネル基材12の所要位置に一体的に形成され、常には該基材12の一部としてその意匠面を構成するものが主流となっている(「インビジブルタイプ」という)。このようなエアバッグドア20は、パネル基材12の裏面において該ドアパネル22,22の外縁ラインに沿って開裂予定線16およびヒンジ部18を延設することで形成されるもので、エアバッグ42の押圧力が裏面に加わった際に先ず該開裂予定線16が破断し、次いで前記ヒンジ部18を中心として各ドアパネル22,22が前記パネル基材12から開放するようになっている。
【0004】
ここで前記パネル基材12は、例えばPP(ポリプロピレン)やASG等の比較的硬質の合成樹脂材料から形成されて適度の剛性を有しているものの、殊に低温時にエアバッグ42の強大な押圧力が加わるとその衝撃で破損するおそれがある。このため、パネル基材12とは別体に形成したインサート部材24を、エアバッグ装置40に連結支持させると共にエアバッグドア20の裏面に固定することで、該エアバッグドア20およびその周辺部位の破損防止および飛散防止等を図る対策が講じられている。前記インサート部材24は、例えばTPO(オレフィン系の熱可塑性エラストマー)等から成形され、前記エアバッグ装置40に係止保持される筒状の固定ブラケット26と、該固定ブラケット26に対してヒンジ部30で接合され、前記各ドアパネル22,22の裏面に対応的に固定されてる可動パネル28,28とから構成され、これら固定ブラケット26および可動ブラケット28,28を一体的に形成した合成樹脂成形部材とされている。このようなインサート部材24は、例えば既知の振動溶着法に基いて前記可動パネル28,28を対応のドアパネル22,22の裏面に溶着固定されている(図11)。
【0005】
このように、パネル基材12に設けられる合成樹脂製のドアパネル22,22と、このドアパネル22,22の裏面に溶着接合した合成樹脂製のインサート部材24における可動パネル28,28とからなるエアバッグドア20では、前記エアバッグ装置40の作動時に膨張するエアバッグ42の押圧により、前述した如く、ドアパネル22,22および可動パネル28,28が夫々の端縁部に設けた前記ヒンジ部18,30を中心として一体的に開放するようになっている(図11)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した従来のエアバッグドア20では、ドアパネル22および可動パネル28が相互の接合面で全面的に溶着して接合されているため、両者22,28が夫々のヒンジ部18,30を中心として一体的に開放する際に、次のような不都合が発生することがあった。すなわち図12に示すように、開放方向内側に位置するドアパネル22では、前記ヒンジ部18の隣接部位が該パネル22の開放変位に従って圧縮的に変形するようになるが(図中、矢印A方向)、開放方向外側に位置する可動パネル28では、前記ヒンジ部30の隣接部位がパネル28の開放変位に従って逆に伸張的に変形するようになる(図中、矢印B方向)。
【0007】
しかしながら前述した如く、ドアパネル22および可動パネル28が、ヒンジ部18,30の隣接部位を含む接合面の全面で溶着接合されているため、両者22,28のヒンジ部18,30の隣接部位では変形の自由度が殆どなく、開放時には夫々に大きな応力が加わってしまう。殊に前記可動パネル28では、柔軟性のあるTPO材から形成されているとしても全体的な伸張変形が全く規制された状態にあるから、前記ヒンジ部30の形成部位のみが集中的に伸張変形するようになり、場合によってはこの部位に亀裂が生ずるおそれがあった。従って、前記ヒンジ部30に亀裂が生じた際には、エアバッグ42の押圧により前記可動パネル28が固定ブラケット26から分離してしまい、対応のドアパネル22を支持できなくなって該ドアパネル22と共に飛散してしまうことも危惧される。
【0008】
【発明の目的】
本発明は、前述した課題を好適に解決するべく提案されたもので、エアバッグドアおよび可動パネルの接合面に、相互に剥離不能となる接合領域および相互に剥離可能な非接合領域を画成することで、これらエアバッグドアおよび可動パネルが開放時に破損するのを防止し得るよう構成したエアバッグドアの開放構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決して、所期の目的を達成するため本発明は、車両内装部材の基材に設けられる合成樹脂製のドアパネルと、このドアパネルの裏面に可動パネルを接合した合成樹脂製のインサート部材とからなり、エアバッグ装置の作動時に、前記ドアパネルおよび可動パネルが夫々のヒンジ部を中心として一体的に開放するエアバッグドアの開放構造において、
前記ドアパネルおよび可動パネルの接合面における該可動パネルの少なくとも前記ヒンジ部と隣接する部位に、前記ドアパネルとの相溶性が低いまたは相溶性がない剥離シート材を所要幅に亘って設け、前記ドアパネルおよび可動パネルの接合面を、前記剥離シート材により両者が相互に剥離可能な非接合領域と、この非接合領域以外の部位に設けられて両者が剥離不能となる接合領域とに画成し、
前記接合領域で相互に接合された前記ドアパネルおよび可動パネルが前記ヒンジ部を中心として一体的に開放するに際し、前記非接合領域(34)ではこれらドアパネルと可動パネルとが適宜剥離するのを許容するよう構成したことを特徴とする。
同じく前記課題を解決して、所期の目的を達成するため別の発明は、車両内装部材の基材に設けられる合成樹脂製のドアパネルと、このドアパネルの裏面に可動パネルを接合した合成樹脂製のインサート部材とからなり、エアバッグ装置の作動時に、前記ドアパネルおよび可動パネルが夫々のヒンジ部を中心として一体的に開放するエアバッグドアの開放構造において、
前記ドアパネルおよび可動パネルの接合面における該ドアパネルの少なくとも前記ヒンジ部と隣接する部位に、前記可動パネルとの相溶性が低いまたは相溶性がない剥離シート材を所要幅に亘って設け、前記ドアパネルおよび可動パネルの接合面を、前記剥離シート材により両者が相互に剥離可能な非接合領域と、この非接合領域以外の部位に設けられて両者が剥離不能となる接合領域とに画成し、
前記接合領域で相互に接合された前記ドアパネルおよび可動パネルが前記ヒンジ部を中心として一体的に開放するに際し、前記非接合領域ではこれらドアパネルと可動パネルとが適宜剥離するのを許容するよう構成したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るエアバッグドアの開放構造につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。なお後述する各実施例では、図10に示した車両内装部材としてのインストルメントパネル10に設けた両開き式のエアバッグドア20をもとに説明する。従って、図10〜図12を引用して説明した従来技術の項で既出の部材や部位と同一部材・部位に関しては、同一の符号で指示することとする。なお図示のインストルメントパネル10は、ポリプロピレン(PP)等から所要形状に形成された合成樹脂製のパネル基材12と、このパネル基材12の外面に被着された表皮材14とからなる2層タイプとされている。
【0011】
【第1実施例】
図1は、本発明の第1実施例に係るエアバッグドアの開放構造を、ドアパネルおよび可動パネルが一体的に開放している状態で示すインストルメントパネルの要部断面図である。前記インストルメントパネル10のパネル基材12に設けた第1実施例のエアバッグドア20は、該パネル基材12の裏面におけるエアバッグ装置40に対応した部位に、中央開裂予定線および側縁開裂予定線からなる略「H」字形の開裂予定線16を延設すると共に、夫々の側縁開裂予定線の端部間にヒンジ部18,18を形成することで、パネル基材12に一体的に形成されて常には該基材12の一部を構成する2枚のドアパネル22,22を有している。そして各ドアパネル22,22は、前記開裂予定線16が破断することで相互に分離すると共にパネル基材12から適宜分離し、夫々の端縁に沿って形成した前記ヒンジ部18を中心とした開放が許容される。ここで開裂予定線16は、ドアパネル22,22の外縁ラインに沿ってパネル基材12の裏面に凹設した凹溝であって、該ドアパネル22,22やパネル基材12の一般部位よりも薄肉とすることで破断し易く設定したものである。また前記ヒンジ部18も、ドアパネル22,22の外縁ラインに沿ってパネル基材12の裏面に凹設した溝であって、該ドアパネル22,22やパネル基材12の一般部位よりも薄肉とすることで屈曲し易く設定したものである。
【0012】
前記エアバッグドア20の裏面に固定されるインサート部材24は、2枚のドアパネル22,22からなる両開き式のエアバッグドア20に対応するよう形成された合成樹脂(TPO等)製の一体成形部材であり、前記開裂予定線16における外縁開裂予定線16およびヒンジ部18に整合する矩形枠状の固定ブラケット26と、この固定ブラケット26の開口部内側に対向的に形成された可動パネル28,28とから構成されている。そして夫々の可動パネル28,28は、ヒンジ部30で固定ブラケット26に屈曲可能に連結されていると共に、夫々の境界ラインに沿って形成したスリット32により相互に分離している。なおインサート部材24は、前述したようにTPO(オレフィン系の熱可塑性エラストマー)から形成されているので、適宜の柔軟性を有していて伸張的な変形および屈曲的な変形が可能であると共にエアバッグ42の押圧力を受けても破損し難くなっている。このようなインサート部材24は、エアバッグドア20の各ドアパネル22,22の裏面に前記夫々の可動パネル28,28が接合され、また前記エアバッグ装置40のケース体に前記固定ブラケット26が係止保持される。
【0013】
ここで、第1実施例に係るエアバッグドアの開放構造では、図1および図2に示す如く、前記エアバッグドア20の各ドアパネル22,22および前記可動パネル28,28の接合面に、少なくとも前記ヒンジ部18,30と隣接する部位に所要幅に亘って設けることで両者22,28が相互に剥離可能な非接合領域34と、この非接合領域34以外の部位に設けられて両者22,28が剥離不能となる接合領域36とを画成してある。具体的には、前記インサート部材24の各可動パネル28,28における前記非接合領域34に対応する部位に、前記ドアパネル22,22との相溶性が低いまたは相溶性がない剥離シート材44を設けてあり、前記接合領域36で相互に接合されたドアパネル22,22および可動パネル28,28が該非接合領域34では適宜剥離するのを許容し得るようになっている。ここで前記剥離シート材44としては、例えば金属フィルム、フッ素加工シート、アクリルシート、または離型剤を塗布したシート等が採用可能であり、インサート部材24をインジェクション成形するに際して前記部位に同時装着される。
【0014】
このように、前記ヒンジ部30に隣接する部位に剥離シート材44を装着した前記インサート部材24は、図3に示すように、基材成形型46にセットしたもとで前記パネル基材12をインサート成形することで、夫々の可動パネル28,28がパネル基材12の一部をなすエアバッグドア20における各ドアパネル22,22の裏面に接合される。但し、前記剥離シート材44を装着した部位はドアパネル22,22の裏面に接着されず、該剥離シート材44が位置する部位が非接合領域34として剥離可能となっている。これにより、第1実施例のエアバッグドア20におけるドアパネル22,22および可動パネル28,28は、接合領域36では相互に剥離不要となっていると共に非接合領域34では相互に剥離可能となっている。
【0015】
このように構成された第1実施例に係るエアバッグドア20では、前記エアバッグ装置40の作動によりエアバッグ42の押圧力が加わって前記開裂予定線16が破断すると、前記接合領域36で相互に接合された前記ドアパネル22,22および可動パネル28,28が、夫々のヒンジ部18,30を中心として一体的に開放するようになる(図1)。このとき、ドアパネル22,22および可動パネル28,28は、前述した如く、夫々のヒンジ部18,30に隣接した部位に画成した非接合領域34において夫々が剥離し得るようになっているので、少なくともこの非接合領域34に対応する部位では、可動パネル28がドアパネル22の変形を規制しないと共にドアパネル22も可動パネル28の変形を規制することがなく、ヒンジ部18,30での変形の自由度が高められる。すなわち、開放方向内側に位置するドアパネル22,22では、前記ヒンジ部18の隣接部位が該パネル22の開放変位に従って圧縮的に変形するようになり(図中、矢印A方向)、開放方向外側に位置する可動パネル28,28では、前記ヒンジ部30の隣接部位がパネル28の開放変位に従って逆に伸張的に変形するようになるが(図中、矢印B方向)、両者22,28が前記非接合領域34で分離(剥離)しているので夫々の圧縮的変形および伸張的変形が全く規制されない。
【0016】
殊に可動パネル28では、ヒンジ部30の近傍が伸張的に変形するとしても、少なくとも非接合領域34に対応した所要幅の部位が全体的に伸張して応力を吸収するようになるから、このヒンジ部30での急激な変形が回避されて該ヒンジ部30に亀裂が生ずることがなく、従って当該可動パネル28が固定ブラケット26から分離したり飛散することが好適に防止される。但し図1では、説明および理解の便宜を図るために、非接合領域34におけるドアパネル22および可動パネル28の剥離状態を誇大して図示しているが、実際には殆ど密着状態となっている。
【0017】
(第1実施例の変更例)
前記第1実施例に係るエアバッグドアの開放構造では、前記インサート部材24の各可動パネル28,28における前記非接合領域34に対応する部位に、前記エアバッグドア20の対応のドアパネル22,22との相溶性が低いまたは相溶性がない剥離シート材44を設け、相互に溶着接合したドアパネル22,22および可動パネル28,28が前記非接合領域34で剥離可能としたが、前記剥離シート材44はエアバッグドア20のドアパネル22,22の裏面に設けるようにしてもよい。すなわち図4に示すように、前記エアバッグドア20の各ドアパネル22,22における前記非接合領域34に対応する部位に、前記インサート部材24の可動パネル28,28との相溶性が低いまたは相溶性がない剥離シート材44を設けても、相互に接合したドアパネル22,22および可動パネル28,28が前記非接合領域34では適宜剥離するのが許容され、可動パネル28がドアパネル22の変形を規制しないと共にドアパネル22が可動パネル28の変形を規制することがなく、ヒンジ部18,30での変形の自由度が高められる。なお前記剥離シート材44は、成形型の型面に予めセットしたもとで前記パネル基材12をインジェクション成形することで、前記ドアパネル22,22の非接合領域34に対応する部位へ設けることが可能である。
【0018】
【第2実施例】
図5は、本発明の第2実施例に係るエアバッグドアの開放構造を、ドアパネルおよび可動パネルが一体的に開放している状態で示すインストルメントパネルの要部断面図である。なおインストルメントパネル10およびエアバッグドア20の各ドアパネル22,22の構成は、前記第1実施例と基本的に同一であるから同一の符号を付して説明は省略し、相異する点についてのみ説明する。
【0019】
第2実施例に係るエアバッグドアの開放構造でも、エアバッグドア20のドアパネル22,22および前記可動パネル28,28の接合面に、少なくとも前記ヒンジ部18,30と隣接する部位に所要幅に亘って設けることで両者22,28が相互に剥離可能な非接合領域34と、この非接合領域34以外の部位に設けられて両者22,28が剥離不能となる接合領域36とを画成してある。そして前記非接合領域34を画成する方法として、エアバッグドア20を設けたパネル基材12およびインサート部材24を別々に成形し、該エアバッグドア20の裏面に対してインサート部材24を振動溶着法に基いて接合することを前提としたもとで、振動溶着工程に際して使用される溶着治具48に改良を施したものである。すなわち溶着治具48は、図7に示す如く、少なくとも前記非接合領域34に対応する部位には接触しない当接面50を有しており、当該溶着治具48を使用したもとで振動溶着を行なった際には、図6に示すように、ドアパネル22,22および可動パネル28,28は前記非接合領域34に対応した部位が溶着されない。これにより、第2実施例のエアバッグドア20におけるドアパネル22,22および可動パネル28,28は、接合領域36では相互に剥離不要となっていると共に非接合領域34では相互に剥離可能となっている。
【0020】
このように構成された第2実施例に係るエアバッグドア20では、前記エアバッグ装置40の作動によりエアバッグ42の押圧力が加わって前記開裂予定線16が破断すると、前記接合領域36で相互に接合された前記ドアパネル22,22および可動パネル28,28が、夫々のヒンジ部18,30を中心として一体的に開放するようになる(図5)。このとき、ドアパネル22,22および可動パネル28,28は、前述した如く、夫々のヒンジ部18,30に隣接した部位に画成した非接合領域34において夫々が剥離し得るようになっているので、少なくともこの非接合領域34に対応する部位では、可動パネル28がドアパネル22の変形を規制しないと共にドアパネル22が可動パネル28の変形を規制することがなく、ヒンジ部18,30での変形の自由度が高められる。すなわち、開放方向内側に位置するドアパネル22,22では、前記ヒンジ部18の隣接部位が該パネル22の開放変位に従って圧縮的に変形するようになり(図中、矢印A方向)、開放方向外側に位置する可動パネル28,28では、前記ヒンジ部30の隣接部位がパネル28の開放変位に従って逆に伸張的に変形するようになるが(図中、矢印B方向)、両者22,28が非接合領域34で分離(剥離)しているので夫々の圧縮的変形および伸張的変形が全く規制されない。
【0021】
殊に可動パネル28では、ヒンジ部30の近傍が伸張的に変形するとしても、少なくとも非接合領域34に対応した所要幅の部位が全体的に伸張して応力を吸収するようになるから、このヒンジ部30での急激な変形が回避されて該ヒンジ部30に亀裂が生ずることがなく、従って当該可動パネル28が固定ブラケット26から分離したり飛散することが好適に防止される。但し図5では、説明および理解の便宜を図るために、非接合領域34におけるドアパネル22および可動パネル28の剥離状態を誇大して図示しているが、実際には殆ど密着状態となっている。
【0022】
【第3実施例】
図8は、本願発明の第3実施例に係るエアバッグドアの開放構造を、ドアパネルおよび可動パネルが一体的に開放している状態で示すインストルメントパネルの要部断面図である。なおインストルメントパネル10およびエアバッグドア20の各ドアパネル22,22の構成は、前記第1実施例および第2実施例と基本的に同一であるから同一の符号を付して説明は省略し、相異する点についてのみ説明する。
【0023】
第3実施例に係るエアバッグドアの開放構造でも、エアバッグドア20のドアパネル22,22および前記可動パネル28,28の接合面に、少なくとも前記ヒンジ部18,30と隣接する部位に所要幅に亘って設けることで両者22,28が相互に剥離可能な非接合領域34と、この非接合領域34以外の部位に設けられて両者22,28が剥離不能となる接合領域36とを画成してある。そして前記非接合領域34を画成する方法として、エアバッグドア20を設けたパネル基材12およびインサート部材24を別々に成形し、該エアバッグドア20の裏面に対してインサート部材24を振動溶着法に基いて接合することを前提としたもとで、ドアパネル22,22に対する可動パネル28,28の接合面の形状を変更したものである。すなわち夫々の可動パネル28,28における接合面には、図9(a)に示す如く、少なくとも前記非接合領域34に対応する部位にドアパネル22に接触しない非接触面52を形成してあり(実施例では、接合面に設けた凸部54の配設間隔を非接合領域34において大きくすることで、この部位を非接触面52としている)、溶着治具56を使用したもとで振動溶着を行なった際には、図9(b)に示すように、ドアパネル22,22および可動パネル28,28は前記非接合領域34に対応した部位が溶着されなくなる。これにより、第3実施例のエアバッグドア20におけるドアパネル22,22および可動パネル28,28は、接合領域36では相互に剥離不要となっていると共に非接合領域34では相互に剥離可能となっている。
【0024】
なお、接合面に前記夫々の凸部54を有さない可動パネル28の場合は、前記非接合領域34に対応した部位を凹状に形成することにより、この部位が非接触面52としてドアパネル22に接触しないようにすることが可能である。また前記非接触面52は、ドアパネル22,22の接合面における前記非接合領域34に対応する部位に形成するようにしてもよい。
【0025】
このように構成された第3実施例に係るエアバッグドア20では、前記エアバッグ装置40の作動によりエアバッグ42の押圧力が加わって前記開裂予定線16が破断すると、前記接合領域36で相互に接合された前記ドアパネル22,22および可動パネル28,28が、夫々のヒンジ部18,30を中心として一体的に開放するようになる(図8)。このとき、ドアパネル22,22および可動パネル28,28は、前述した如く、夫々のヒンジ部18,30に隣接した部位に画成した非接合領域34において夫々が剥離し得るようになっているので、少なくともこの非接合領域34に対応する部位では、可動パネル28がドアパネル22の変形を規制しないと共にドアパネル22が可動パネル28の変形を規制することがなく、ヒンジ部18,30での変形の自由度が高められる。すなわち、開放方向内側に位置するドアパネル22,22では、前記ヒンジ部18の隣接部位が該パネル22の開放変位に従って圧縮的に変形するようになり(図中、矢印A方向)、開放方向外側に位置する可動パネル28,28では、前記ヒンジ部30の隣接部位がパネル28の開放変位に従って逆に伸張的に変形するようになるが(図中、矢印B方向)、両者22,28が前記非接合領域34で分離しているので夫々の圧縮的変形および伸張的変形が全く規制されない。
【0026】
殊に可動パネル28では、ヒンジ部30の近傍が伸張的に変形するとしても、少なくとも非接合領域34に対応した所要幅の部位が全体的に伸張して応力を吸収するようになるから、このヒンジ部30での急激な変形が回避されて該ヒンジ部30に亀裂が生ずることがなく、従って当該可動パネル28が固定ブラケット26から分離したり飛散することが好適に防止される。但し図8では、説明および理解の便宜を図るために、非接合領域34においてドアパネル22および可動パネル28の剥離状態を誇大して図示しているが、実際には殆ど密着状態となっている。
【0027】
なお前記各実施例における非接合領域34の形成幅(形成長)は、前記エアバッグ42の押圧によりドアパネル22および可動パネル28が一体的に開放するに際し、両者22,28が分離しない範囲で設定されるものである。例えば、前記非接合領域34の形成幅を大きく設定すれば、ドアパネル22および可動パネル28の変形自由度を更に高めることが可能となるが、接合領域36が相対的に狭くなるので両者22,28の接合強度が低くなる。
【0028】
前記各実施例では、2層タイプのインストルメントパネル10に設けたエアバッグドア20を例示したが、本願の開放構造は、パネル基材12のみから構成された単層タイプのインストルメントパネルに設けたエアバッグドアや、パネル基材12、表皮材14およびクッション材から構成された3層タイプのインストルメントパネルに設けたエアバッグドア等にも採用可能である。
【0029】
更に本願のエアバッグドアの開放構造は、前記各実施例に例示した2枚のドアパネル22,22からなる両開き式のものに限定されるものではなく、1枚のドアパネルからなる片開き式のエアバッグドアや、4枚のドアパネルからなる4方開き式のエアバッグドアも対象とされる。
【0030】
更にまた本願のエアバッグドアの開放構造は、インストルメントパネル10に設けたエアバッグドアに限定されるものではなく、例えばドアトリムに設けたサイドエアバッグ用のエアバッグドアや、ピラーガーニッシュに設けたカーテンエアバッグ用のエアバッグドア等も対象とされる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明に係るエアバッグドアの開放構造によれば、ドアパネルおよび可動パネルの接合面に、少なくとも夫々のヒンジ部と隣接する部位に所要幅に亘って剥離シート材を設けることで両者が相互に剥離可能な非接合領域と、この非接合領域以外の部位に設けられて両者が剥離不能となる接合領域とを画成したことにより、接合領域で相互に接合されたドアパネルおよび可動パネルがヒンジ部を中心として一体的に開放する際し、非接合領域で適宜剥離するのが許容される。これにより開放時に、ドアパネルが可動パネルの変形を規制することがなく、また可動パネルがドアパネルの変形を規制することもないから、これらドアパネルおよび可動パネルが前記ヒンジ部で破損するのを好適に防止し得る有益な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るエアバッグドアの開放構造を、ドアパネルおよび可動パネルが一体的に開放している状態で示すインストルメントパネルの要部断面図である。
【図2】ドアパネルおよび可動パネルの接合面が、剥離シート材により両者が剥離可能な非接合領域と、両者が剥離不能となる接合領域とに画成されていることを示すエアバッグドアの断面図である。
【図3】所要位置に剥離シート材を設けて予備成形されたインサート部材および表皮材をセットしたもとで、パネル基材およびエアバッグドアをインサート成形する状態を示す断面図である。
【図4】第1実施例の変形例に係るエアバッグドアの開放構造を、ドアパネルおよび可動パネルが一体的に開放している状態で示すインストルメントパネルの要部断面図である。
【図5】本発明の第2実施例に係るエアバッグドアの開放構造を、ドアパネルおよび可動パネルが一体的に開放している状態で示すインストルメントパネルの要部断面図である。
【図6】ドアパネルおよび可動パネルの接合面が、両者が剥離可能な非接合領域と両者が剥離不能となる接合領域とに画成されていることを示すエアバッグドアの断面図である。
【図7】ドアパネルと可動パネルとを振動溶着法により接合する状態を示す断面図であって、非接合領域に対応する部位には接触しない当接面を有した溶着治具を使用することで、両者の接合面に接合領域および非接合領域を画成することを示している。
【図8】本発明の第3実施例に係るエアバッグドアの開放構造を、ドアパネルおよび可動パネルが一体的に開放している状態で示すインストルメントパネルの要部断面図である。
【図9】ドアパネルと可動パネルとを振動溶着法により接合する状態を示す断面図であって、(a)は、可動パネルにおける非接合領域に対応する部位に非接触面を形成することで、両者の接合面に接合領域および非接合領域を画成することを示し、(b)は、振動溶着法により両者の接合面に接合領域および非接合領域を画成した状態を示している。
【図10】パネル基材に設けたエアバッグドアを示すインストルメントパネルの側断面図である。
【図11】図10に示したエアバッグドアを示す断面図であって、2枚のドアパネルと該ドアパネルの裏面に接合されるインサート部材の可動パネルが、エアバッグ装置の作動時に一体的に開放するようになることを示している。
【図12】ドアパネルおよび可動パネルが全面的に接合されていることで可動パネルの伸張的な変形が規制され、これにより該可動パネルにおけるヒンジ部に応力が集中して該ヒンジ部に亀裂が生じた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
12 パネル基材(基材), 18 ヒンジ部(ドアパネルの)
22 ドアパネル, 24 インサート部材
28 可動パネル, 30 ヒンジ部(可動パネルの)
34 非接合領域, 36 接合領域
40 エアバッグ装置, 44 剥離シート材 [0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an airbag door opening structure, and more specifically, a synthetic resin door panel provided on a base material of a vehicle interior member, and a synthetic resin insert member in which a movable panel is joined to the back surface of the door panel; And an opening structure of the airbag door in which the door panel and the movable panel are integrally opened around the hinges when the airbag apparatus is operated.
[0002]
[Prior art]
In recent years, most passenger cars are equipped with an air bag device for a driver's seat passenger and an air bag device for a passenger's seat passenger in order to protect the passenger from the impact caused by a collision accident or the like. The airbag device for the driver's seat occupant is generally mounted on the horn pad portion in the center of the steering wheel, and the airbag device for the passenger's seat occupant is assembled in front of the vehicle passenger compartment, for example, as shown in FIG. It is equipped in a state of being stored inside an
[0003]
The
[0004]
Here, the
[0005]
Thus, the airbag which consists of the synthetic
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the above-described
[0007]
However, as described above, since the
[0008]
OBJECT OF THE INVENTION
The present invention has been proposed to suitably solve the above-described problems, and defines a bonding area that cannot be peeled from each other and a non-bonding area that can be peeled from each other on the bonding surface of the airbag door and the movable panel. Thus, an object of the present invention is to provide an airbag door opening structure configured to prevent the airbag door and the movable panel from being damaged when opened.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems and achieve the intended purpose, the present invention provides a synthetic resin door panel provided on a base material of a vehicle interior member, and a synthetic resin insert in which a movable panel is joined to the back surface of the door panel. In the opening structure of the airbag door, the door panel and the movable panel are integrally opened around the respective hinge portions when the airbag device is operated.
On the joint surface of the door panel and movable panelAt least a portion of the movable panel adjacent to the hinge portion is provided with a release sheet material having low compatibility or no compatibility with the door panel over a required width,Joint surface of the door panel and the movable panelBy the release sheet materialA non-bonding region where both can be peeled from each other, and a bonding region which is provided in a portion other than the non-bonding region and both cannot be peeled offInDefined,
When the door panel and the movable panel that are joined to each other in the joining region are integrally opened around the hinge portion, the non-joining region (34)These door panels and movable panelsAllow to peel appropriatelyRuIt is characterized by having configured.
In order to solve the above-mentioned problem and achieve the intended purpose, another invention is a synthetic resin door panel provided on a base material of a vehicle interior member, and a synthetic resin made by joining a movable panel to the back surface of the door panel. In the opening structure of the airbag door in which the door panel and the movable panel are integrally opened around the respective hinge portions when the airbag device is operated.
A release sheet material having a low compatibility or a non-compatibility with the movable panel is provided over a required width at least on a portion of the joint surface of the door panel and the movable panel adjacent to the hinge portion of the door panel, and the door panel and The joining surface of the movable panel is defined as a non-joining region in which both can be peeled from each other by the release sheet material, and a joining region provided in a portion other than the non-joining region and in which both cannot be peeled off,
When the door panel and the movable panel that are joined to each other in the joining region are integrally opened with the hinge portion as a center, the door panel and the movable panel are allowed to peel off appropriately in the non-joining region. It is characterized by that.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, the opening structure of the airbag door according to the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings by giving a preferred embodiment. In addition, in each Example mentioned later, it demonstrates based on the double-opening
[0011]
[First embodiment]
FIG. 1 is a sectional view of an essential part of an instrument panel showing an opening structure of an airbag door according to a first embodiment of the present invention in a state where a door panel and a movable panel are integrally opened. The
[0012]
The
[0013]
Here, in the opening structure of the airbag door according to the first embodiment, as shown in FIGS. 1 and 2, at least the joint surfaces of the
[0014]
As described above, the
[0015]
In the
[0016]
In particular, in the
[0017]
(Modification of the first embodiment)
In the opening structure of the airbag door according to the first embodiment, the
[0018]
[Second embodiment]
FIG. 5 is a cross-sectional view of the main part of the instrument panel showing the opening structure of the airbag door according to the second embodiment of the present invention in a state where the door panel and the movable panel are integrally opened. Since the configurations of the
[0019]
Even in the opening structure of the airbag door according to the second embodiment, a required width is provided at a portion adjacent to the
[0020]
In the
[0021]
In particular, in the
[0022]
[Third embodiment]
FIG. 8 is a cross-sectional view of an essential part of the instrument panel showing the opening structure of the airbag door according to the third embodiment of the present invention in a state where the door panel and the movable panel are integrally opened. The configuration of each of the
[0023]
Even in the opening structure of the airbag door according to the third embodiment, a required width is provided at a portion adjacent to the
[0024]
In the case of the
[0025]
In the
[0026]
In particular, in the
[0027]
In addition, the formation width (formation length) of the
[0028]
In each of the above embodiments, the
[0029]
Further, the opening structure of the airbag door of the present application is not limited to the double opening type consisting of the two
[0030]
Furthermore, the opening structure of the airbag door of the present application is not limited to the airbag door provided in the
[0031]
【The invention's effect】
As described above, according to the opening structure of the airbag door according to the present invention, the joint surface of the door panel and the movable panel has a required width over at least a portion adjacent to each hinge portion.Release sheet materialBy providing a non-bonding area where both can be peeled from each other and a bonding area where the both are made non-peelable by being provided in a part other than the non-bonding area, the two are bonded to each other in the bonding area. When the door panel and the movable panel are integrally opened with the hinge portion as the center, the door panel and the movable panel are allowed to be appropriately separated in the non-joined region. Thus, when the door is opened, the door panel does not restrict the deformation of the movable panel, and the movable panel does not restrict the deformation of the door panel. Therefore, the door panel and the movable panel are preferably prevented from being damaged at the hinge portion. Has a beneficial effect.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of an essential part of an instrument panel showing an opening structure of an airbag door according to a first embodiment of the present invention in a state where a door panel and a movable panel are integrally opened.
FIG. 2 is a cross section of an air bag door showing that a joining surface of a door panel and a movable panel is defined by a non-joining area where both can be peeled by a release sheet material and a joining area where both cannot be peeled FIG.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a state in which a panel base material and an airbag door are insert-molded with a pre-formed insert member and a skin material provided with a release sheet material at a required position.
FIG. 4 is a cross-sectional view of an essential part of an instrument panel showing an airbag door opening structure according to a modification of the first embodiment in a state in which a door panel and a movable panel are integrally opened.
FIG. 5 is a sectional view of an essential part of an instrument panel showing an airbag door opening structure according to a second embodiment of the present invention in a state where a door panel and a movable panel are integrally opened.
FIG. 6 is a cross-sectional view of the airbag door showing that the joint surfaces of the door panel and the movable panel are defined into a non-joint area where both can be peeled and a joint area where both cannot be peeled.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing a state in which a door panel and a movable panel are joined by a vibration welding method, using a welding jig having a contact surface that does not contact a portion corresponding to a non-joining region. This shows that a bonded region and a non-bonded region are defined on the bonding surface between the two.
FIG. 8 is a sectional view of an essential part of an instrument panel showing an airbag door opening structure according to a third embodiment of the present invention in a state where a door panel and a movable panel are integrally opened.
FIG. 9 is a cross-sectional view showing a state in which a door panel and a movable panel are joined by a vibration welding method, wherein (a) is a method of forming a non-contact surface at a portion corresponding to a non-joining region in the movable panel; It shows that a bonded region and a non-bonded region are defined on the bonding surface of both, and (b) shows a state where the bonded region and the non-bonded region are defined on the bonded surface of both by the vibration welding method.
FIG. 10 is a side sectional view of an instrument panel showing an airbag door provided on a panel base material.
11 is a cross-sectional view of the airbag door shown in FIG. 10, in which two door panels and a movable panel of an insert member joined to the back surface of the door panel are integrally opened when the airbag device is operated. It shows that it will become.
FIG. 12 shows that the door panel and the movable panel are joined to each other to restrict expansion deformation of the movable panel, and stress is concentrated on the hinge portion of the movable panel, and the hinge portion is cracked. It is sectional drawing which shows the state.
[Explanation of symbols]
12 Panel base material (base material), 18 Hinge part (door panel)
22 Door panel, 24 Insert member
28 Movable panel, 30 Hinge part (of movable panel)
34 non-bonded area, 36 bonded area
40 air bag device, 44 release sheetMaterial
Claims (2)
前記ドアパネル(22)および可動パネル(28)の接合面における該可動パネル (28) の少なくとも前記ヒンジ部 (18,30) と隣接する部位に、前記ドアパネル (22) との相溶性が低いまたは相溶性がない剥離シート材 (44) を所要幅に亘って設け、前記ドアパネル(22)および可動パネル(28)の接合面を、前記剥離シート材 (44) により両者が相互に剥離可能な非接合領域(34)と、この非接合領域(34)以外の部位に設けられて両者が剥離不能となる接合領域(36)とに画成し、
前記接合領域(36)で相互に接合された前記ドアパネル(22)および可動パネル(28)が前記ヒンジ部(18,30)を中心として一体的に開放するに際し、前記非接合領域(34)ではこれらドアパネル (22) と可動パネル (28) とが適宜剥離するのを許容するよう構成した
ことを特徴とするエアバッグドアの開放構造。It consists of a synthetic resin door panel (22) provided on the base material (12) of the vehicle interior member, and a synthetic resin insert member (24) in which a movable panel (28) is joined to the back surface of the door panel (22). In the opening structure of the airbag door in which the door panel (22) and the movable panel (28) are integrally opened around the hinge portions (18, 30) when the airbag device (40) is operated.
A portion adjacent at least the hinge portion (18, 30) of the movable panel definitive the bonding surface (28) of the door panel (22) and the movable panel (28), the compatibility with the door panel (22) is lower or A non-compatible release sheet material (44) is provided over the required width, and the joint surface of the door panel (22) and the movable panel (28) is non-detachable from each other by the release sheet material (44). The bonding region (34) and the bonding region (36) provided in a portion other than the non-bonding region (34) and incapable of being separated from each other,
When the door panel (22) and the movable panel (28) joined to each other in the joining region (36) are integrally opened around the hinge portion (18, 30), the non-joining region (34) open structure of the air bag door, characterized in that with these door panel (22) and the movable panel (28) is constructed Let 's you allow the peeling appropriately.
前記ドアパネル (22) および可動パネル (28) の接合面における該ドアパネル (22) の少なくとも前記ヒンジ部 (18,30) と隣接する部位に、前記可動パネル (28) との相溶性が低いまたは相溶性がない剥離シート材 (44) を所要幅に亘って設け、前記ドアパネル (22) および可動パネル (28) の接合面を、前記剥離シート材 (44) により両者が相互に剥離可能な非接合領域 (34) と、この非接合領域 (34) 以外の部位に設けられて両者が剥離不能となる接合領域 (36) とに画成し、
前記接合領域 (36) で相互に接合された前記ドアパネル (22) および可動パネル (28) が前記ヒンジ部 (18,30) を中心として一体的に開放するに際し、前記非接合領域 (34) ではこれらドアパネル (22) と可動パネル (28) とが適宜剥離するのを許容するよう構成した
ことを特徴とするエアバッグドアの開放構造。 It consists of a synthetic resin door panel (22) provided on the base material (12) of the vehicle interior member, and a synthetic resin insert member (24) in which a movable panel (28) is joined to the back surface of the door panel (22). In the opening structure of the airbag door in which the door panel (22) and the movable panel (28) are integrally opened around the hinge portions (18, 30) when the airbag device (40) is operated .
At least a part of the door panel (22) adjacent to the hinge portion (18, 30 ) on the joint surface between the door panel (22) and the movable panel (28) has a low compatibility with the movable panel (28). A non-soluble release sheet material (44) is provided over the required width, and the bonding surfaces of the door panel (22) and the movable panel (28) are non-bonded so that they can be separated from each other by the release sheet material (44). The region (34) is defined in a region other than the non-bonded region (34) and the bonded region (36) in which both cannot be separated,
Upon said door panel joined together at the junction region (36) (22) and the movable panel (28) is opened integrally around the hinge portion (18, 30), wherein the non-bonding region (34) The door panel (22) and the movable panel (28) are configured to allow proper separation.
An air bag door opening structure characterized by the above .
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