JP3935965B2 - モジュラ電気スイッチ - Google Patents
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Description
本発明はとくに、軸方向に並置された一連のロータリースイッチを含むタイプや、各スイッチがロータを含んでおり、このロータがその軸を中心として回転できるようにそのスイッチのハウジング中に取付けられ、かつ角度をなす2つの接触位置を占めることができ、この位置においてロータがスイッチの固定した共通の端子をそのスイッチの第1または第2の固定した接触端子にそれぞれ電気的に接続するタイプ、および単一の制御部材によってロータの2つの接触位置の一方または他方に向かって回転に基づいて同時に駆動される手段が各スイッチのロータに設けられているタイプのモジュラ電気スイッチング装置に関する。
このようなモジュラ装置は、単一の部材に作用することによって複数の装置に電流を同時に流すために使用されてもよい。この電流は制御装置に論理的な情報を伝達してもよいし、あるいは付勢がスイッチング装置に接続された別の装置に依存している電気装置への給電を意図された電力電流であってもよい。このような装置は、たとえば一連のモータの給電を行ったり、回路遮断器を生成したり、あるいはある項目の装置とその動作を監視するための装置との間を接続したりするために使用されてもよい。
このモジュラ装置のスイッチの個数は、特定の用途に応じて変化することが可能であり、したがって、十分な個数だけ並置されることができるスイッチを設計する必要がある。
本発明の目的は、モジュラ電気スイッチング装置を提供することであり、そのスイッチの個数は、簡単に変えることができる。したがって、これらのスイッチは、簡単に並置することができなければならず、また単一の制御部材に対するそれらの機械的な接続は信頼性が高く、かつ回路遮断器の状態に関係するそのスイッチのロータの優れた割り出し(indexing)を保証するものでなければならない。
さらに、各スイッチをスイッチングするために必要なトルクは、単一の制御部材に与える必要のあるスイッチング力がそれ程大きくないことを確実にするように十分に小さいことが望ましい。
さらに、各スイッチの設計は、ロータの2つの接触位置のそれぞれにおける良好な電気的接続を確実にしなければならず、またスイッチの寿命が短くなる危険が生じる過度に長い時間のアークが各スイッチング中に発生しないようにしなければならない。
最後に、このようなモジュラスイッチング装置の生成および組立ては、可能な限り簡単でなければならない。
これらの問題を全て克服するために、本発明は、スイッチのロータが共同して動作する摩擦トラックに各スイッチの共通の端子が接続され、この摩擦トラックが、少なくともロータの2つの接触位置間の角ストロークに等しい円弧上に延在し、ロータがその角ストローク全体にわたって摩擦トラックと連続して中断されることなく共同して動作することを特徴とする上述したタイプのモジュラ装置を提供する。
本発明の別の特徴によると、
摩擦トラックは、ロータの回転軸に垂直な平面においてロータの周辺上に延在する金属ブレードの形態で形成されており、このロータが、軸方向に応じて摩擦トラックの両面にそれぞれ接触してトラックを支持する少なくとも2つの弾性タブを含むワイパーを備え、
第1および第2の各端子が、ロータと接線をなす平面に配置されたコンタクトパッドに接続され、ロータがコンタクトパッドを備えており、このコンタクトパッドはロータの周辺エッジ上に配置されてワイパーに電気的に接続されており、またロータがその2つの接触位置の1つにあるときに固定コンタクトの1つと接触し、
ロータが絶縁材料から形成された本体を含み、この本体がハウジング中で回転するように案内され、またこの本体上には、ワイパーとコンタクトパッドとを支持して接続する導電性接続片が配置され、
この接続片が、コンタクトパッドを通過するロータの半径に沿ってこのロータに関してスライドすることができ、またコンタクトパッドを半径方向外向きに突出させる弾性復帰手段によって応力を与えられ、
この接続片が環状の中央部分と、2個の半径方向のアームとを備え、環状の部分が半径方向で遊びを有してロータ本体の環状の溝中に受けられ、2個のアームがワイパーとコンタクトパットとをそれぞれ支持し、
接続片の半径方向のアームは、実質的に直径的に対向しており、そのスライド方向に接続片を案内する手段を含み、
スイッチのハウジングが円筒形の弧の形態の内面を含み、ロータがその2つの接触位置の間で変位したときに、その内面に対面しながらロータのコンタクトパッドが変位され、またこの内面はロータの軸に実質的に平行に延在する刻み目を設けられ、
ロータがその角度的な接触位置の1つから角度的に移動したとき、接続片は、コンタクトパッドと対応した固定コンタクトとの間の接触を遮断するために半径方向の位置まで中心をずらす手段によって弾性復帰手段と逆方向に半径方向に変位され、
中心をずらす手段が少なくとも1つのカムフィンガと1つのカム輪郭とを含んでおり、それらのうちの一方がハウジングによって支持され、他方が接続片によって支持され、それらは、ロータがその角度の離れた接触位置の一方から離されたときにその遮断位置に向かって接続片を変位させるために共同し、
ロータおよびハウジングが、ロータの角度ストロークを制限するために共同して動作する手段を備えており、
装置の各スイッチのロータが軸方向のシャンクを備え、このシャンクが第1の軸方向の端部に駆動突出部を備え、その反対側の軸方向の端部に駆動突出部と相補形の凹部を備えており、2個のスイッチが並置されたときに、一方のスイッチの突出部が、2個のスイッチのロータを回転するように接続するために他方の凹部に軸方向に結合され、
各スイッチのロータの駆動突出部および凹部が角度割出し手段を備え、この角度割出し手段が並置された2個のスイッチのロータの一定の相対的な角度位置を確実にし、
2個のスイッチが並置されたときに、2個のスイッチのハウジングの相対的な位置を割出しすために、一方のスイッチのピンが他方のスイッチの孔中に軸方向に受けられように、各スイッチのハウジングが第1の軸に対して横断方向の外面上に位置ピンを備え、対向する軸に対して横断方向の外面上に相補形の形状の孔を備え、
スイッチのハウジングが本体を備え、そこにとくにロータが配置されており、この本体が軸に対して横断方向のカバーによって閉じられ、その外面がハウジングの軸に対して横断方向の外面を形成し、
装置が一連の軸方向に並置されたロータリースイッチを備え、これらスイッチがバーによって互いに対してクランプされ、これらのバーが軸方向に延在するブランチと、スイッチの外面に形成されたノッチ中に弾性の結合によって受けられるように半径方向に曲げられた2つの端部とを備え、
少なくとも1個のスイッチのハウジングが固定ラグを備え、この固定ラグは横方向に突出し、固定手段によってベースに固定されるように構成されている。
本発明のその他の特徴および利点は、以下の詳細な説明および添付図面から推測され、理解されるであろう。
図1は、本発明の教示に適合している4個のスイッチを備えたモジュラ電気スイッチング装置を示す斜視図である。
図2は、図1の装置のスイッチの別の角度からの斜視図である。
図3は、図2のスイッチの分解斜視図である。
図4は、本発明によるスイッチのロータと、ハウジング本体との拡大分解斜視図である。
図5は、本発明によるスイッチの上面図である。
図6は、図5の本発明によるスイッチの線6−6における断面図である。
図7乃至9は、本発明の別の実施形態を部分的に示す3つの概略的な上面図であり、これによってコンタクトパッドと固定したスタッドとの間の接触およびその解放を改良することができる。
図1は、ロータの軸A1に沿って軸方向に並置された4個のロータリースイッチ12を備えているモジュラ電気スイッチング装置10を示す。
図2に示されているタイプのこれらのスイッチ12はそれぞれ、実質的に正方形であり、その軸方向の厚さが比較的薄いハウジング14を含んでいる。このスイッチ12のハウジング14は、このスイッチング装置がコンパクトなブロックを形成するようにして、それらの軸に対して横断方向の側面16,18が互いに接するように配置されている。
各スイッチ12は、コネクタ20を電気装置(示されていない)に接続するための3個のピン21a,21b,21cを有するコネクタ20を備えている。コネクタのピン21は、スイッチ12の厚さに方向に垂直に外向きに突出している。コネクタ20は、規格化されたタイプのもの、たとえば標準規格UTE−C93−401によるタイプ“HE14”が好ましい。
とくに図3から理解されるように、スイッチ12のハウジング14は、本質的に本体22を具備し、この本体22は軸に対して横断方向の側面16を形成している軸に対して横断方向の底壁24、およびカバー26を含み、このカバー26の外面がハウジング14の軸に対して横断方向の側面18を形成する。
ロータリースイッチ12のロータ28は、軸A1を中心として回転できるようにハウジング14中に受けられる。
コネクタ20の3個のピン21a,21b,21cは、それぞれウェル30a,30b,30cを含み、それらはハウジング14の本体22と一体に製造されており、その横断方向の自由端には、制御装置に接続されている対応したコネクタの対応した雄型ピン(示されていない)を導入することができるように開口32が設けられている。
カバー26が取除かれたとき、導電性の材料から形成され、かつ対応したコネクタの雄型ピンと電気的に接触することを意図された雌型コンタクト端子34a,34b,34cを各ウェル30中に導くことを可能にするために、それらもまた側面を開放される。カバー26が本体22上に位置されたとき、カバー26の軸に対して横断方向の舌部36はウェル30の側面を閉じる。
さらに、スイッチ12のコネクタ20は、対応したコネクタを結合できるようにするキャッチ40を備えた弾性タブ38を含んでいる。
各端子34は、接続ストリップ42a,42b,42cによって第1の固定コンタクト44a,第2の固定コンタクト44b,摩擦トラック44cにそれぞれ接続され、これらはハウジング14の本体中22においてスイッチ12のロータ28を受けることを意図された中央の円筒型スペースの周囲に配置される。端子34は、対応した接続ストリップ42に溶接されてもよいし、あるいはこのストリップと一体に形成されてもよい。
とくに図4に示されているように、第1および第2の固定コンタクト44a,44bはコンタクトボタンの形態で形成されており、一方が軸A1に関して他方と実質的に80°の角度をなすように配置され、それらはロータ28と接線をなす軸方向に平行な平面において、このロータの周辺上に突出している。
それに対して、摩擦トラック44cは、スイッチ12の軸に対して横断方向の平面における円弧に沿って延在する金属ブレードの形態で形成される。摩擦トラック44cは、2個の固定コンタクト44aと44bの間の角距離に少なくとも等しい角度にわたって延在している。
事実、ロータ28は2個のコンタクト位置の間でその軸を中心としてピボット回転することを意図されており、共通端子34cに接続された摩擦トラック44cと、端子34a,34bにそれぞれ接続された第1の固定コンタクト44aまたは第2の固定コンタクト44bとにそれぞれ接触する。
本発明の技術によると、ロータ28は、その2つの接触位置間における角度ストロークの全長にわたって連続的に摩擦トラック44cに電気的に接続されている。
このために、ロータ28は、絶縁材料から生成された実質的に円形のロータ本体46を含み、これが、導電性材料から形成され、たとえば金属シートをカットアウトし湾曲することによって形成された接続片48を支持している。
この接続片48は、ロータ本体46の軸に対して横断方向の面に設けられた相補形の形状の溝52が受ける環状の中央部分50を含んでいる。2個のアーム54,56は、環状の中央部分50から半径方向外向きに突出し、摩擦トラック44cと共同して動作することを意図されたワイパー58と、ロータ28の角度位置に応じて第1または第2の固定コンタクト44a,44bの一方または他方と接触することを意図されたコンタクトパッド60とをそれぞれ支持している。
ワイパー58は3個の弾性タブ62を含み、それらのうちの2つは、とくに図6に示されているように、摩擦トラック44cの表面と接触して動作することを意図されており、別のタブ62はトラック44cの反対側の面と接触して動作する。このように、はさみ状に形成することによって、ワイパー58は、摩擦トラック44cと電気的に接触すると同時にロータ28と摩擦トラック44cとの相対的な軸方向の位置に関する若干の不正確さを許す。摩擦トラック44cを軸方向に支持するワイパー58のタブ62の自由端は、高品質の電気接触を確実にするように成形されている。
とくに図6に示されているように、コンタクトパッド60は、固定コンタクト44a,44bと向かい合うようにロータ28と接線をなす軸平面においてこのロータの周辺上に配置されている。
コンタクトパッド60と固定コンタクト44a,44bのボタンとの間の最適な接触を確実にするために、接続片48は、2個の対向した軸に対して横断方向のアーム54,56の直径方向においてロータ本体46に関してスライドすることができる。
このために、接続片48の環状の中央部分50は、半径方向の遊びを有してロータ本体46の溝52中に受けられる。さらに、圧縮ばね64が軸に対して横断方向のアーム56の下方に設けられ、半径方向に向けられた半円筒形の受け部66中を案内される。この圧縮ばね64が半径方向外向きの応力をコンタクトパッド60に与えて、固定コンタクト44a,44bのボタンと接触させる。
トラック44cを半径方向ではなく軸方向で支持するワイパー58の形状によって、2個のアーム54,56の直径方向における接続片48のどのような位置でも、接続片48と摩擦トラック44cとの接触が維持されることに留意しなければならない。したがって、トラック44cの半径方向の幅によって、ロータ本体46に関する接続片48の許容可能な半径方向のストロークが決定される。
この配置はまた、ロータ28とスイッチ12のハウジング14との間の任意の同軸度の誤差を補償することができる。
さらに、接続片48は、ロータ本体46に関するその偏向を、2個のアーム54,56の直径方向の単なるスライドに制限することを可能にする手段を含んでいる。
このために、各軸に対して横断方向のアーム54,56は、これらのアームの直径方向に平行な軸平面において方向を定められた下方に折り曲げられた部分70を具備している。アーム54,56の折り返された各対の部分70は、ロータ本体46の平行六面体ブロック72をまたいでいる。各アーム54,56の下方には、平行六面体ブロック72が半径方向に突出しており、それは2つの対向する平行な面を備え、下方に折り曲げられた部分70がこれらの面と共同する。
したがって、ばね64を案内するための受け部66は、コンタクトパッド60を支持するアーム56の下方に設けられた平行六面体ブロック72中に形成される。
その代りに、ロータ本体46に対向する平行な面と共同するように各アーム54,56の実質的に半径方向に向いた縦方向のエッジを単に設けることによって、接続片48が案内されてもよい。
本発明の別の特徴によると、スイッチング中に、すなわち、スイッチ12のロータ28がその一方の接触位置から他方に変化した時に、アークが発生する可能性は厳しく制限されている。
事実、この角度ストローク中、ワイパー58は摩擦トラック44cと接触したままであり、それによってアークがこの領域において生じることを阻止することが認められる。
さらに、ロータがその一方の接触位置から他方に変わったとき、コンタクトパッド60は、ハウジング14の本体22の円筒形の内面68と対面しながら変位され、この内面は軸方向に延在する刻み目を付けられており、発生しやすいアークの期間を少なくとも著しく短くすることを可能にする。
図7乃至9は、スイッチングをさらに改良することを可能にし、とくにコンタクトパッド60と2個の固定コンタクト44a,44bの一方との間の接触およびその解放の瞬間のアークの発生を制御することを可能にする本発明の別の実施形態を概略的に示している。
ここに示されている原理は、ロータ本体46に関する接続片48の半径方向の偏向の可能性を利用することを含んでいる。したがって、ロータ28がその角度的な接触位置の一方から離された瞬間に、コンタクトパッド60と固定コンタクト44a,44bとの間の電気的な接触を非常に迅速に遮断するためにコンタクトパッド60を半径方向内向きに変位させることが必要になる。
したがって、これと対照的に、ロータ28がその角度的な接触位置の一方に向かって移動された時、コンタクトパッド60がほぼ完全に対応した固定コンタクト44と角度的に整列した場合にのみ、このパッド60は対応した固定コンタクト44と半径方向に接触することができる。
このために、本発明によるスイッチ12は、まず第1に、接続片48の環状部分50の中央へ軸方向に突出し、たとえばハウジング14のカバー26と一体に形成されているカラー118を含んでいる。固定されているカラー118は2個のボス120を備えており、これらボスは半径方向外側きに突出して、接続片48の環状部分50の内側エッジ122と共同して動作することを意図されたカムフィンガを形成している。
対照的に、内側エッジ122自身は2個のランプ素子124を有しており、これらのランプ素子124が内側エッジ122のほぼ円形の輪郭に関して半径方向内向きに突出してカムトラックを形成している。ロータ28がその一方の接触位置から他方に変化したときに、2個のランプ素子124は、復帰ばね64の効果でカラー118のボス120の一方を支持することができる。
図7に示されるように、ロータ28が接触位置にあるとき、接続片48の内側エッジ122の両カムトラック124は2個のボス120のどちらとも接触しないため、復帰ばね64は、パッド60がロータ28の位置に対応したスタッド44a,44bと完全に接触するまで、接続片48に半径方向の力を与える。
これに対して、ロータ28がこの接触位置から離されるとすぐに、図8に示されているように、ボス120の一方およびエッジ122のランプ素子124の一方が共同して動作し、接続片48によって支持されたコンタクトパッド60を、このパッド60とスタッド44とが互いに完全に不整合な状態になる前でも、これらの間の接触を非常に迅速に遮断するように半径方向内向きに変位させる。
示されている例示的な実施形態において、図9に示されているように、ロータ28がその2つの接触位置の間の中間的な位置にある場合、2個のランプ素子124は共にボス120のどちらとも接触しない。
逆に、ロータ28がこの中間的な位置からその接触位置の一方に向かって移動された場合、最初に接続片48が、固定したカラー118のボス120の一方がエッジ122のランプ素子124の一方と接触した結果として、徐々に半径方向内向きに引っ込められ、コンタクトパッド60が固定コンタクト44とほぼ完全に整列される最後の瞬間でしか解放されない。これによってスイッチングが改良されると同時に、有害なアークの発生が制限される。
したがって、本発明によるスイッチ12は、通常スイッチの故障の主な原因となるアークに起因する損傷について非常に長期にわたって高い信頼性を有する。
本発明の別の特徴によると、モジュラ装置10における2個の並置されたスイッチ12のロータ28を回転するように接続することを可能にする改良された手段が提供される。
このために、ロータ28は中央シャンク74を含んでおり、それは第1の軸方向の端部に正方形駆動片76を備え、その反対側の軸方向の端部には、方形駆動片76と相補形の形状の凹部78を備えている。
正方形駆動片76を支持しているこのシャンク74の軸方向の端部は、ハウジング14を越えて、このハウジング14の本体22の底壁24中に形成された円形ダクト80を通って突出している。さらに、凹部78は、カバー26中に形成された第2の円形ダクト82を通ってアクセス可能である。
したがって、2個のスイッチ12が、一方のスイッチのハウジング14の本体22の軸に対して横断方向の外面16が他方のもののカバー26の軸に対して横断方向の外面18と接触しているようにして軸方向に並置されたとき、第1のスイッチの正方形駆動片76が第2のものの凹部78に結合され、それによって、それらの2個のロータが回転するように接続されることを確実にする。
さらに、この凹部78は、並置されたスイッチ12の正方形駆動片76上に形成された相補形の溝86の中に受けられるように意図された軸方向の割出し突条84を具備している。これによって、2個の並置されたスイッチ12のロータ28が、それらの各ハウジングに関して正確に同じ角度位置を占めることが確実になる。
このようにして結合された2個のロータ間の角度的な遊びを制限するために、正方形駆動片76は、その4つのコーナーの近くにおいてその軸方向の横方向表面上に配置された一連の突出部(示されていない)を設けられてもよい。軸方向に延在するこれらの突出部のために、方形駆動片76を凹部78中に結合するときわずかな力が必要でなる。
図1に示されているように、スイッチング装置10を形成するために複数のスイッチ12を軸方向に並置した場合、装置10の1つの軸方向の端部に配置されたスイッチ12の正方形駆動片76が1つだけ見える。その後、この方形駆動片76は、制御部材(示されていない)に結合されることができる。したがって、スイッチ12のロータ28は全て互いに一体であり、主スイッチによって機械的に制御される。
本発明の別の特徴によると、2個の並置されたスイッチ12のハウジング14が2個の位置ピン88によって互いに整合するように位置されることを確実にするように注意が払われ、これらの位置ピン88は、ハウジング14の本体22の軸に対して横断方向の外面16に設けられた相補形の孔90において受けられるためにカバー26の軸に対して横断方向の外面18から軸方向に突出している。さらに、正方形駆動片76を支持しているロータ28のシャンク74のその端部は、軸A1の円筒形の面部分92を含んでおり、それはカバー26の円形開口82に受けられ、凹部78がこの開口82を通ってアクセス可能であり、それによって位置決定に貢献している。
図4および6に示されているように、ハウジング14の本体22の底面24は、内面上に環状溝98を形成する2個の同心のカラー94,96を含んでおり、この環状溝98にロータ28の対応した環状カラー100が受けられる。さらに、第2の固定コンタクト44bに端子34bを接合する接続アーム42bは、環状の溝98の底面に部分的に延在する。
ロータ28の角度ストロークを制限するために、ロータ28はストップ102を含み、このストップ102はコンタクトパッド60の上方に配置されており、ハウジング14の本体22の円筒形内面68に半径方向のオフセットの形態で形成された接触面104,106に接触するようにロータ本体46に関して半径方向外側に突出している。
とくに図3において認められるように、一連の3個のバー108によって互いに軸方向にクランプされた状態を保持されるモジュラ装置10を形成する4個のスイッチ12が設けられ、このバー108は、主な軸方向に延在するブランチ110と、ハウジング14の本体22およびこの装置の2個の両外側のスイッチのカバー26にそれぞれ形成されているノッチ112,114中にそれぞれ受けられるように半径方向に曲げられた2つの端部とを備えている。
さらに、ハウジング14の本体22は固定ラグ116を含み、この固定ラグは軸方向に延在する側面から横方向に突出し、たとえばスイッチング装置10をベースに固定するねじのための通路を備えている。適切ならば、装置10のいくつかのスイッチ12は固定ラグを備えていなくてもよい。
複数のスイッチング装置10は、8個,12個またはそれ以上のスイッチ12を有するスイッチング装置組立て体を形成するために軸方向に互いに接して並べて配置されることができる。その後、互いに接して並べて配置されたスイッチ12の装置10の両側となる2個のスイッチ12は、この同じ装置10中で並置された2個のスイッチに関して前に認められたように並置される。
したがって、一方ではキャッチ88による装置10の完全な相対的位置決めが確実にされ、また他方では、互いに接触して配置された装置10のロータ28の同時的な駆動が保証される。
Claims (17)
- 軸方向に並置された一連のロータリースイッチ(12)を具備しており、各スイッチ(12)がそれぞれ1個のロータ(28)を備え、各ロータ(28)がその軸(A1)を中心として回転できるようにそのスイッチ(12)のハウジング(14)中に取付けられ、角度を有する2つの接触位置を占めるように構成され、この2つの接触位置のそれぞれにおいてロータがスイッチ(12)の外部接続用の共通端子(34c)をそのスイッチ(12)の外部接続用の第1のコンタクト端子(34a)または第2のコンタクト端子(34b)にそれぞれ電気的に接続するように構成されており、単一の制御部材によって各ロータを2つの接触位置の一方から他方に向かって同時に回転するように駆動する手段が各スイッチ(12)のロータ(28)に設けられており、前記2つの接触位置のそれぞれにおいて、各スイッチ(12)のロータ(28)によって支持されたコンタクトパッド(60)が2個の固定コンタクト(44a,44b)の1つと接触して外部接続用のコンタクト端子(34a,34b)の1つと外部接続用の共通端子(34c)とを電気的に接続するように構成されているモジュラ電気スイッチング装置において、
前記ロータ(28)が前記2つの接触位置の間で移植されるとき、コンタクトパッド(60)がスイッチ(12)のハウジング(14)の円筒形の弧の形態の内面(68)と対面しながら移動され、前記2つの接触位置間のハウジング(14)の円筒形の内面(68)にはロータ(28)の軸(A1)に平行に延在する複数の刻み目が設けられていることを特徴とするモジュラ電気スイッチング装置。 - 固定コンタクト(44a,44b)はロータ(28)と接線をなす軸方向に平行な平面に配置され、コンタクトパッド(60)はロータ(28)の周辺エッジ上に配置されていることを特徴とする請求項1記載のスイッチング装置。
- 各スイッチ(12)の共通端子(34c)は摩擦トラック(44c)に接続され、スイッチ(12)のロータ(28)がこの摩擦トラック(44c)と共同し、摩擦トラック(44c)は、ロータ(28)の2つの接触位置間の角度ストロークに少なくとも等しい円の弧にわたって延在し、ロータ(28)はその角度ストローク全体にわたって摩擦トラック(44c)と中断することなく連続して接触するように構成されていることを特徴とする請求項1または2のいずれか一方記載のスイッチング装置。
- 摩擦トラック(44c)は、ロータ(28)の回転軸(A1)に直交する平面においてこのロータ(28)の周辺上に延在する金属ブレードの形態で形成されており、ロータ(28)は、軸方向の位置で摩擦トラック(44c)の両面のそれぞれ1つと接触して支持する対向した少なくとも2つの弾性タブ(62)を含むワイパー(58)を備えていることを特徴とする請求項3記載のスイッチング装置。
- ロータ(28)は絶縁材料から形成されたロータ本体(46)を含み、このロータ本体(46)がハウジング(14)中で回転するように案内され、このロータ本体(46)上にはワイパー(58)とコンタクトパッド(60)とを支持して接続する導電性の接続片(48)が配置されていることを特徴とする請求項4記載のスイッチング装置。
- 接続片(48)は、コンタクトパッド(60)を通過するロータ(28)の半径方向に沿ってこのロータ本体(46)に関してスライドすることができ、またコンタクトパッド(60)は半径方向外向きに突出させるために弾性復帰手段(64)によって応力を与えられることを特徴とする請求項5記載のスイッチング装置。
- 接続片(48)は環状の中央部分(50)と、それぞれ半径方向外方に向けて延在する2個のアーム(54,56)とを備え、環状の中央部分(50)が半径方向の遊びを有してロータ本体(46)の環状の溝(52)中に受けられ、2個のアーム(54,56)の一方のアーム(54)がワイパー(58)を支持し、他方のアーム(56)がコンタクトパッド(60)を支持していることを特徴とする請求項6記載のスイッチング装置。
- 接続片(48)の半径方向外方に向けて延在するアーム(54,56)は1つの直径上で中心の両側に位置しており、また接続片(48)のスライド方向を案内してロータ本体(46)に対する偏向を制限する案内手段(70)を備えていることを特徴とする請求項7記載のスイッチング装置。
- ロータ(28)がその角度的な接触位置の1つから角度的に離されたとき、コンタクトパッド(60)とそれに対応している固定コンタクト(44a,44b)との間の接触を遮断するために、弾性復帰手段(64)に抗して接続片(48)を半径方向内方に向けて移動させる手段(120,124)を備えていることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項記載のスイッチング装置。
- 前記接続片(48)を移動させる手段は、少なくとも1つのカムフィンガ(120)と1つのカム輪郭(124)とを含んでおり、それらのうちの一方がハウジング(14)によって支持され、他方が接続片(48)によって支持され、それらは、ロータ(28)がその角度的な接触位置の一方から離されたときに2つの接触位置の間の位置である遮断位置に向かって接続片(48)を変位させるように共同して動作することを特徴とする請求項9記載のスイッチング装置。
- ロータ(28)は、ロータ(28)の角度ストロークを制限するためにハウジング(14)の接触部(104,106)と接触するように動作する停止部(102)を備えていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項記載のスイッチング装置。
- 装置(10)の各スイッチ(12)のロータ(28)は軸方向のシャンク(74)を備え、このシャンク(74)が軸方向の一方の端部に駆動突出部(76)を備え、その反対側の軸方向の他方の端部に駆動突出部と相補形の凹部(78)を備えており、2個のスイッチ(12)が並置されたときに、一方のスイッチのシャンク(74)の駆動突出部(76)が他方のスイッチのシャンク(74)の凹部(78)に軸方向に結合され、2個のスイッチ(12)のロータ(28)を回転するように接続していることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項記載のスイッチング装置。
- 各スイッチ(12)のロータ(28)の駆動突出部(76)および凹部(78)は角度割出し手段(84,86)を備え、この角度割出し手段(84,86)によって並置された2個のスイッチ(12)のロータ(28)の角度方向を規定していることを特徴とする請求項1記載のスイッチング装置。
- 2個のスイッチ(12)が並置されたときに、これら2個のスイッチ(12)のハウジング(14)の相対的な位置を割出すために、一方のスイッチ(12)のキャッチ(88)が他方のスイッチの孔(90)に軸方向で受けられように、各スイッチ(12)のハウジング(14)が軸に対して横断方向の第1の外面(18)上に位置ピン(88)を備え、それと対面する他方のスイッチの軸に対して横断方向の外面(16)上に前記位置ピン(88)に対して相補形の形状の孔(90)を備えていることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項記載のスイッチング装置。
- スイッチ(12)のハウジング(14)は本体(22)を備え、この本体(22)がロータ(28)の軸(A1)に対して横断方向に延在するカバー(26)によって閉じられ、このカバー(26)がロータ(28)の軸(A1)に対して横断方向のハウジング(14)の外面(18)を形成していることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項記載のスイッチング装置。
- 装置(10)は一連の軸方向に並置されたロータリースイッチ(12)を備え、これらスイッチ(12)がバー(108)によって互いに対してクランプされ、これらのバー(108)が軸方向に延在するブランチ(110)と、スイッチ(12)の軸に対して横断方向の外面(16,18)に形成されたノッチ(112,114)中に弾性結合によって受けられるように半径方向に曲げられた2つの端部(111)とを備えていることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項記載のスイッチング装置。
- 少なくとも1個のスイッチ(12)のハウジング(14)が固定ラグ(116)を備え、この固定ラグ(116)がロータ(28)の軸(A1)に垂直な方向に突出し、固定手段によってベースに固定されるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項記載のスイッチング装置。
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