JP3935607B2 - ハーネスの長さ調節用バックル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、高所作業用、パラシュート装着用等に用いられるハーネスの長さ調節用バックルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のバックルとして従来から用いられているものを図5に示す。このバックルは、固定金具1とスライドロック金具2の組合せからなる。固定金具1は、上半部において横方向の2本のスリット3、3の間に横バー4が形成され、下半分において案内孔5が設けられる。また、該固定金具1の両側辺の下端部に抜止め用の膨出部6、6が設けられる。
【0003】
スライドロック金具2は、上記の固定金具1の前面側に重ねられると共に、その両端部に後面側に屈曲した屈曲案内部7が設けられ、その屈曲案内部7を固定金具1の両側辺にスライド自在に嵌合する。また、スライドロック金具2に横方向のスリット8が設けられる。
【0004】
ベルト9の一端は、図5(b)に示すように固定金具1の横バー4に掛けて引き戻し、縫着部10で固定される。ベルト9の他端は固定金具1の案内孔5から挿通され、スライドロック金具2の前面側からスリット8に挿通されて引き戻される。引き戻されたベルト9の自由端11を引っ張り、これをべルト9に予め挿通された留環12に挿通する。
【0005】
上記のバックルは、留環12側のベルト9に引張荷重が作用すると、スライドロック金具2がその方向に引っ張られるため、スライドロック金具2と固定金具1との間でベルト9をロックさせる。長さを調整する際は、スライドロック金具2を上方に持ち上げベルト9のロックを解除することにより行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来のバックルは、固定金具1の上下幅に比べスライドロック金具2の上下幅が著しく小さく、従ってスライドロック金具2が傾きやすく、スムーズなスライドができ難いことがある。また、ロックを解除する際はスライドロック金具2を直接引き上げなければならないので、軽快な操作がし難い問題もある。
【0007】
そこで、この発明は、長さ調節や掛け外しの操作が容易にできるハーネス用のバックルを提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明は、ハーネスを構成するベルトの一端に連結される固定金具と、上記固定金具と組合わせて使用され上記ベルトの他端部を長さ調節自在にロックするスライドロック金具とからなるハーネスの長さ調節用バックルにおいて、上記の固定金具を、平坦な金属板により形成すると共に、その両側縁を同方向に屈曲して案内片を形成し、上記の両案内片の間に四角形の孔を設け、上記案内片と直角の上記孔の2内辺のうち、上記ベルトの一端が連結される方の側辺に上記案内片と同方向に屈曲された突片を設け、上記スライドロック金具を、平坦な金属板により形成すると共に、その両側縁に前記固定金具の案内片の内側に嵌まるロック案内片を形成し、該ロック案内片の間に前記の孔と同幅でかつロック案内片の長さ方向に並んで案内孔とロック孔とを設け、上記固定金具の案内片の内側に上記スライドロック金具をスライド自在に嵌合すると共に、固定金具の上記突片を該スライドロック金具の案内孔に挿通して組み合わせた構成としたものである。
【0009】
更に、上記横案内孔とロック孔との間の横バーのロック孔側の辺に、滑止め用の凹凸を設けた構成、上記の突片の高さが、上記スライドロック金具を形成する金属板の板厚より大である構成、上記のスライドロック金具のロック案内片の長さが、上記の固定金具の案内片の長さとほぼ等しい構成をとることができる。
【0010】
また、上記の固定金具の孔の上記突片と対向した側辺に、該突片と反対向きに湾曲されたロック片を設けた構成をとることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下この発明の実施形態を図1から図4に基づいて説明する。
図1に示すように、実施形態のバックルは、固定金具21とスライドロック金具22とにより構成される。固定金具21は平坦な金属板により形成され、その両側縁をそれぞれ外向き(ハーネスを装着した状態で人体の外側向き)に屈曲して案内片23、23が形成されている。上記の案内片23、23間に四角形の孔24が設けられ、その孔24の上記案内片23と直角の2側辺のうち、後述のベルト25(図1(c)参照)の一端が連結される方の側辺、即ちハーネスに取り付けた状態で上方となる側辺に外向きの突片26が屈曲形成される。この突片26の高さは、図1(b)に示すようにスライドロック金具22を形成する金属板の板厚より若干高く形成される。
【0012】
また、上記の突片26と対向した側辺に、該突片26とは反対向き(内向き)にほぼ板厚の程度湾曲されたロック片37が設けられる。
【0013】
なお、上記の突片26の両端と孔24の左右両側辺との間には、図1(c)に示すように間隙27が設けられる。
【0014】
スライドロック金具22も平坦な金属板により形成され、その両側縁に前記の固定金具21の案内片23、23の内側に適当な嵌合すき間を以て嵌まるロック案内片28、28が同じく外向きに形成される。上記のロック案内片28、28の間に案内孔29とロック孔31が上下方向に並んで設けられる。これらの各孔29、31は前記の孔24と同一の幅に形成され、各孔29、31の間に横バー32が設けられる。横バー32の下辺、即ちロック孔31側の辺に波形の滑り止め用の凹凸33が形成される。
【0015】
上記のロック案内片28の上下方向の長さは、前記の案内片23の長さと等しいか、やや短い程度である。
【0016】
上記のスライドロック金具22は固定金具21の案内片23、23の間において、上下方向にスライド自在に嵌合される。また、突片26が案内孔29に挿通されて固定金具21に対するスライドロック金具22のスライド範囲を制限する。
【0017】
上記の固定金具21の孔24と、スライドロック金具22の案内孔29及びロック孔31の関係は、図2(a)に示すように、孔24の中間部分に横バー32が存在するようにスライドロック金具22を位置せしめた状態で、突片26と横バー32との間に幅Aの間隔が存在し、また横バー32の下辺と孔24の下辺との間に幅Bの間隔が存在する。上記の幅Aの間隔はベルト37の固定側端部を挿通する余裕を与え、また幅Bの間隔は後述のベルト37’の自由端側の端部を挿通する余裕を与える。
【0018】
また、スライドロック金具22がベルト37’に引かれて、図2(a)の矢印aの方向に移動して図2(b)に示すロック状態(前記の幅Bが幅B’に減少してベルト37’を挟着する状態)になった場合、スライドロック金具22の案内孔29の上端辺と突片26の間に幅Cで示す間隔があり、その間隔によりスライドロック金具22の下方への移動余裕を与え、ベルト37’を強く挟着する。この場合、ロック片30はベルト37’に鋭い屈曲を与え一層強くロック状態を保持する。
【0019】
実施形態にかかるバックルは以上のごときものであり、図3及び図4はこのバックル34、34’を高所作業用のハーネス35に用いた例を示している。このハーネス35の基本構造は、人体36(図4参照)の右胸前面と左胸部前面にそれぞれ右バックル34、左バックル34’として配置される。
【0020】
右バックル34に連結固定された第1ベルト37の自由端38が左バックル34’に長さ調節自在に連結される。また、左バックル34’に連結固定された第2ベルト37’の自由端38’が右バックル34に長さ調節自在に連結される。
【0021】
第1ベルト37の固定端は、図1(b)に示すように、スライドロック金具22の前面側からその案内孔29及び固定金具21の孔24をへて後面側に引き出され、輪39を作ってベルト37の内側に添えられ、縫着部40において固定される。この輪39は、スライドロック金具23の板厚より高い突片26により持ち上げられるため、輪39の内部においてスライドロック金具22がスムーズに移動しうる空間が確保される。
【0022】
また、第2ベルト37’の自由端38’は、固定金具21に後面側からその孔24に挿通され、スライドロック金具22の横バー32に掛け、更に孔24及びロック片30を経て後面側に引き戻される。
【0023】
ベルト37’に下向きの荷重が作用すると、スライドロック金具22が下方に引下げられ、横バー32の凹凸33のある辺と、固定金具21のロック片30との間でベルト37’を挟着し、移動が不可能のようにロックする。
【0024】
上記のロックを解除する際は、図1(b)に一点鎖線で示すようにスライドロック金具22の上端を支点として下端部分を前方に若干回動させると、ベルト37’の挟着が外れ、ロックが解除される。これにより、ベルト37’の自由端側の長さを自由に調整することができる。ロックの解除は固定金具21とスライドロック金具22とを、輪39の部分を中心にして前方に若干回動させることによっても行われる。スライドロック金具22は、ベルト37’の自由端38’を引っ張って締める場合、あるいはロックを解除して自由端38’を弛める場合のいずれにおいてもそのロック案内片28がこれとほぼ長さの等しい固定金具21の案内片23の内側に沿って移動するため、嵌合すき間の範囲内でスライドロック金具22が傾いても、その傾き角は小さいので、スライドロック金具22はスムーズに移動する。
【0025】
以上の作用は右バックル34について述べたが、左バックル34’についても同様である。
【0026】
なお、図3、図4において、41は背面バックル、42は腰部バックル、43は固定バックル、44は尻当てベルト、45は胸ベルトである。
【0027】
【発明の効果】
以上のように、この発明にかかるバックルは、固定金具に対するスライドロック金具の移動がスムーズであり、またベルトのロックを容易に解除することができる。このため、ハーネスの人体に対する着脱や、長さの調節を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)実施形態の分解斜視図
(b)同上の使用状態の断面図
(c)(b)図のc−c線の断面図
【図2】(a) 実施形態の正面図
(b) 同上のロック状態の正面図
【図3】同上のハーネスに使用した状態の斜視図
【図4】同上のハーネスに使用した装着状態の正面図
【図5】(a)従来例の分解斜視図
(b)同上の使用状態の断面図
【符号の説明】
21 固定金具
22 スライドロック金具
23 案内片
24 孔
26 突片
27 間隙
28 ロック案内片
29 案内孔
30 ロック片
31 ロック孔
32 横バー
33 凹凸
34、34’ バックル
35 ハーネス
36 人体
37 第1ベルト
37’ 第2ベルト
38、38’ 自由端
39 輪
40 縫着部
41 背面バックル
42 腰部バックル
43 固定バックル
44 尻当てベルト
45 胸ベルト
Claims (4)
- ハーネスを構成するベルトの一端に連結される固定金具と、上記固定金具と組合わせて使用され上記ベルトの他端部を長さ調節自在にロックするスライドロック金具とからなるハーネスの長さ調節用バックルにおいて、上記の固定金具を、平坦な金属板により形成すると共に、その両側縁を同方向に屈曲して案内片を形成し、上記の両案内片の間に四角形の孔を設け、上記案内片と直角の上記孔の2側辺のうち、上記ベルトの一端が連結される方の側辺に上記案内片と同方向に屈曲された突片を設け、上記スライドロック金具を、平坦な金属板により形成すると共に、その両側縁に前記固定金具の案内片の内側に嵌まるロック案内片を形成し、該ロック案内片の間に前記の孔と同幅でかつロック案内片の長さ方向に並んで案内孔とロック孔とを設け、上記固定金具の案内片の内側に上記スライドロック金具をスライド自在に嵌合すると共に、固定金具の上記突片を該スライドロック金具の案内孔に挿通して組み合わせ、上記の突片の高さを、上記スライドロック金具を形成する金属板の板厚より大きくしたことを特徴とするハーネスの長さ調節用バックル。
- 上記案内孔とロック孔との間の横バーのロック孔側の辺に、滑止め用の凹凸を設けたことを特徴とする請求項1に記載のハーネスの長さ調節用バックル。
- 上記のスライドロック金具のロック案内片の長さが、上記の固定金具の案内片の長さとほぼ等しいことを特徴とする請求項1又は2に記載のハーネスの長さ調節用バックル。
- 上記の固定金具の孔の上記突片と対向した側辺に、該突片と反対向きに湾曲されたロック片を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のハーネスの長さ調節用バックル。
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