JP3933513B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車用エンジン等に燃料を噴射するのに好適に用いられる燃料噴射弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、例えば自動車用エンジン等に用いられる燃料噴射弁は、弁ケーシング内に設けられた燃料通路を弁体によって開,閉することにより、燃料通路に供給された燃料をエンジンに向けて噴射する構成となっている(例えば特開平10−122085号公報等)。
【0003】
ここで、この種の従来技術による燃料噴射弁は、通常、磁性材料により筒状に形成され内部が燃料通路となった磁性筒体と、磁性材料によって筒状に形成され該磁性筒体内に挿嵌して設けられたコア筒と、該コア筒内に圧入して設けられた筒状のばね受と、コア筒よりも下流側に位置して磁性筒体内に設けられ燃料が流通する弁座が形成された弁座部材と、コア筒と該弁座部材との間に位置して磁性筒体内に変位可能に設けられ該弁座部材の弁座に離着座する弁体と、該弁体を閉弁方向に付勢するためばね受と弁体との間に設けられた弁ばねと、磁性筒体の外周側に設けられた磁性材料からなるヨークと、磁性筒体の外周側で該ヨークとの間に設けられた電磁コイルとにより構成されている。
【0004】
そして、燃料噴射弁は、電磁コイルが通電されたときに、コア筒、弁体およびヨークを通じて閉磁路を形成することにより、弁ばねに抗して弁体を弁座部材の弁座から離座させ、燃料通路に供給された燃料をエンジンの吸気管等に向けて噴射するものである。
【0005】
ここで、弁体を閉弁方向に付勢する弁ばねは、コア筒内に圧入されたばね受と弁体との間に縮装され、コア筒に対するばね受の圧入量を変化させることにより、弁ばねの付勢力(ばね力)を調整することができる構成となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来技術による燃料噴射弁においては、コア筒は、磁性金属材料を用いて形成され、ばね受は、磁性金属材料よりも軟質なりん青銅等を用いて形成されている。このため、燃料噴射弁の組立時にコア筒内にばね受を圧入するときには、ばね受の外周面がコア筒の内周面によって削られることにより、ばね受の外周面とコア筒の内周面との間に微小な削れ片が発生する。
【0007】
そして、この削れ片が、燃料通路内に供給される燃料に混入し、コア筒等を通過して弁座部材の弁座等に付着した場合には、弁体を確実に閉弁させることができなくなり、燃料噴射量の制御を適正に行うことができなくなるという問題がある。
【0008】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、コア筒内にばね受を圧入するときに発生する削れ片が弁座部材等に付着するのを抑え、燃料噴射量を適正に制御することができるようにした燃料噴射弁を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、請求項1に係る発明の特徴は、磁性筒体を、軸方向の一側部位が大径部、中間部位が該大径部よりも小径な中径部、軸方向の他側部位が該中径部よりも小径な小径部となる段付筒体として形成し、コア筒は、軸方向の一側に位置して前記磁性筒体の中径部内に圧入される大径圧入部と、該大径圧入部の軸方向他側に位置して前記磁性筒体の小径部内に遊嵌され前記弁体の端面に予め決められた隙間をもって対面する小径スリーブ部とを有する構成とし、前記コア筒の内周側には、前記大径圧入部の内周側に位置して前記ばね受よりも大径に形成された拡径部と、該拡径部の軸方向他側に位置して前記小径スリーブ部の内周側に形成され前記拡径部よりも縮径した縮径部とを設け、ばね受は、弾性材料を用いて長さ方向の中間部位が大径な圧入部となった筒状体として形成し、該ばね受は、前記圧入部をコア筒の縮径部に長さ方向の途中部位まで圧入し当該圧入部の軸方向一側部位はコア筒の拡径部内に位置させる構成とし、前記ばね受の圧入部をコア筒の縮径部に圧入したときに発生する削れ片を、該圧入部の外周面とコア筒の縮径部の内周面との間に封じ込める構成としたことにある。
【0010】
このように構成したことにより、磁性筒体を、大径部、中径部および小径部からなる段付筒体として形成することができ、コア筒は、その大径圧入部を前記磁性筒体の中径部内に圧入することにより、前記磁性筒体の小径部内に遊嵌された小径スリーブ部を、弁体の端面に予め決められた隙間をもって対面させることができる。そして、ばね受の圧入部をコア筒の縮径部内に圧入したときには、該ばね受の圧入部の軸方向一側部位はコア筒の縮径部から拡径部側に突出するので、コア筒の縮径部のうち軸方向一側の端部に、ばね受の圧入部を確実に対面させることができる。このため、ばね受をコア筒の縮径部に圧入するときに削れ片が発生したとしても、この削れ片を、ばね受の圧入部外周面とコア筒の縮径部の内周面との間に封じ込めておくことができる。
【0011】
これにより、燃料通路内に供給される燃料に削れ片が混入するのを防止し、該削れ片が弁座部材等に付着するのを抑えることができるので、燃料噴射量を適正に制御することができる。
【0012】
請求項2の発明は、ばね受の長さ方向の両端側には、圧入部から徐々に縮径するテーパ部を設ける構成としたことにある。
【0013】
このように構成したことにより、ばね受の圧入部をコア筒の縮径部内に圧入するのに先だって、ばね受のテーパ部がコア筒の縮径部に挿入されるので、このテーパ部に沿って圧入部をコア筒の縮径部へと円滑に案内することができる。
【0014】
これにより、コア筒の縮径部にばね受の圧入部を圧入するときの作業性を高めることができ、かつ、ばね受の圧入時における削れ片の発生を抑えることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る燃料噴射弁の実施の形態を、図1ないし図9を参照しつつ詳細に説明する。
【0016】
図中、1は燃料噴射弁の外殻をなす弁ケーシングで、該弁ケーシング1は、後述の磁性筒体2、ヨーク13、樹脂カバー16等を含んで構成されている。
【0017】
2は弁ケーシング1の本体部分を構成する段付き筒状の磁性筒体で、該磁性筒体2は、例えば磁性を有するステンレス材料等の素材に深絞り加工等のプレス加工手段を施すことにより、段付き形状をなす薄肉な金属パイプとして形成されている。ここで、磁性筒体2は、軸方向の一側部位が大径な大径部2Aとなり、軸方向の中間部位が該大径部2Aよりも小径な中径部2Bとなり、軸方向の他側部位が該中径部2Bよりも小径な小径部2Cとなる段付円筒体として形成されている。
【0018】
そして、大径部2Aの一端側には拡径したフランジ部2Dが形成され、大径部2Aの内側には後述の燃料フィルタ4が挿着され、大径部2Aの外側は後述の樹脂カバーによって覆われている。また、中径部2Bの内側には後述するコア筒5の大径圧入部5Aが圧入され、中径部2Bの外側には後述する電磁コイル15のコイルボビン15Aが取付けられている。さらに、小径部2Cの内側には後述するコア筒5の小径スリーブ部5Bが遊嵌状態で挿入されると共に、後述の弁体9が軸方向に変位可能に収容され、小径部2Cの外側には後述のヨーク13が圧入されている。
【0019】
3は磁性筒体2内に設けられた燃料通路で、該燃料通路3は、磁性筒体2の大径部2Aの一端側が流入口となり、この流入口から後述する弁座部材7の位置まで軸方向に延びている。
【0020】
4は磁性筒体2の大径部2A内に圧入手段により挿嵌された燃料フィルタで、該燃料フィルタ4は、大径部2Aの一端側(燃料通路3の流入口側)に配置され、燃料通路3に供給される燃料を濾過して清浄化するものである。
【0021】
5は磁性筒体2の内側に挿嵌して設けられたコア筒で、該コア筒5は、後述する弁体9のアンカ部10、ヨーク13と共に電磁コイル15による閉磁路Hを形成すると共に、弁体9の開弁位置を規定するものである。
【0022】
ここで、コア筒5は、例えば電磁ステンレス鋼等の磁性金属材料により図4、図5に示す如く段付き円筒状に形成され、その外周側には、軸方向の一側に位置して磁性筒体2の中径部2B内に圧入される大径圧入部5Aと、該大径圧入部5Aの軸方向他側に位置して磁性筒体2の小径部2C内に遊嵌される小径スリーブ部5Bとが設けられている。一方、コア筒5の内周側には、燃料の流れ方向の上流側となる軸方向の一側で大径圧入部5A内に位置し後述のばね受6よりも大径に形成された拡径部5Cと、その下流側となる拡径部5Cの軸方向他側に位置して小径スリーブ部5Bの内周側に形成され拡径部5Cよりも縮径した縮径部5Dと、拡径部5Cと縮径部5Dとの間に設けられた滑らかなテーパ状の案内部5Eとが形成されている。
【0023】
そして、コア筒5は、大径圧入部5Aを磁性筒体2の中径部2B内に圧入することにより該磁性筒体2に取付けられ、小径スリーブ部5Bの先端面は、弁体9の吸着部10A端面に隙間Sをもって対面する構成となっている。また、コア筒5の縮径部5Dには、後述のばね受6が圧入される構成となっている。
【0024】
6はコア筒5内に圧入して設けられたばね受で、該ばね受6は、弁体9との間に設けられる後述の弁ばね12が当接するものである。そして、ばね受6は、例えばりん青銅等の弾性材料を用いて薄肉な円筒状に形成され、図3及び図5等に示すように、長さ方向(軸方向)の中間部に位置する円筒状の圧入部6Aと、軸方向の両端側に位置し圧入部6Aから徐々に縮径するテーパ部6B,6Bとを有している。また、ばね受6には長さ方向の全長に亘って直線状に延びるスリット6Cが設けられ、ばね受6は、スリット6Cを設けることによりC字状の断面形状を有し、径方向に弾性を有する構成となっている。
【0025】
ここで、ばね受6は、図5に示すように、圧入部6Aの全長さ方向のうち燃料の流れ方向に対して下流側から途中部位までの下流側部位6A1を、コア筒5の縮径部5D内に圧入している。これにより、圧入部6Aのうち燃料の流れ方向に対して上流側となる上流側部位6A2は、コア筒5の拡径部5C内に突出して位置する構成となっている。即ち、ばね受6は、圧入部6Aの長さ寸法をLとしたときに、この圧入部6Aのうち下流側部位6A1を長さ寸法L1だけコア筒5の縮径部5D内に圧入し、上流側部位6A2を長さ寸法L2だけコア筒5の拡径部5C側に突出させた状態でコア筒5に固定される構成となっている。
【0026】
これにより、コア筒5内にばね受6の圧入部6Aを圧入したときに、コア筒5の縮径部5Dのうち上流側(ばね受6の入口側)の端部5D1が、ばね受6の圧入部6Aと確実に対面する。このため、図6に示すように、ばね受6の圧入部6Aをコア筒5の縮径部5D内に圧入したときに、該圧入部6Aの外周面が削られて微小な削れ片D,D,…が発生したとしても、これら削れ片Dを、ばね受6の圧入部6A(下流側部位6A1)の外周面とコア筒5の縮径部5Dの内周面との間に封じ込めておくことができる構成となっている。
【0027】
一方、ばね受6の長さ方向両側に、圧入部6Aから徐々に縮径するテーパ部6Bを設けることにより、コア筒5内にばね受6の圧入部6Aを圧入するときに、該圧入部6Aに先だってテーパ部6Bがコア筒5の縮径部5Dに挿入されるので、このテーパ部6Bに沿って圧入部6Aを徐々にコア筒5の縮径部5Dへと案内することができる。これにより、コア筒5(縮径部5D)に対するばね受6の圧入作業を円滑に行うことができ、かつ、削れ片Dの発生を少なくすることができる構成となっている。
【0028】
7はコア筒5の下流側に位置して磁性筒体2の小径部2C内に設けられた筒状の弁座部材で、該弁座部材7は、図2に示すように、燃料通路3内の燃料を外部に噴射する噴射口7Aと、該噴射口7Aを取囲んで形成されたロート状の弁座7Bとを有している。そして、弁座部材7は、磁性筒体2の小径部2C内に圧入され、その外周側は小径部2Cに全周に亘って溶接されている。また、弁座部材7の先端面には、複数のノズル孔8Aが穿設されたノズルプレート8が、噴射口7Aを覆う位置に溶接手段を用いて固着されている。
【0029】
9はコア筒5と弁座部材7との間に位置して磁性筒体2の小径部2C内に軸方向に変位可能に収容された弁体で、該弁体9は、例えば磁性金属材料により軸方向に延びる段付筒状に形成されたアンカ部10と、該アンカ部10の先端部に固着され、弁座部材7の弁座9Bに離着座する球状の弁部11とによって構成されている。
【0030】
ここで、アンカ部10は、外周側が磁性筒体2の小径部2C内周面に摺接し、コア筒5側に吸着される大径な吸着部10Aと、該吸着部10Aから延び先端部に前記弁部11が固着された小径な軸部10Bと、吸着部10A内に形成され弁ばね12を収容するばね収容部10Cと、軸部10Bに穿設され燃料が流通する通油孔10Dとによって構成されている。
【0031】
そして、弁体9は、常時は弁ばね12のばね力によって弁部11が弁座部材7の弁座7Bに着座した状態に保持され、アンカ部10の吸着部10A端面とコア筒5との間には、軸方向の隙間Sが形成される。一方、弁体9は、後述の電磁コイル15に対する給電によりコア筒5、アンカ部10、ヨーク13等が閉磁路H(図2中に点線で図示)を形成したときには、アンカ部10の吸着部10Aがコア筒5に磁気的に吸着されることにより、弁ばね12のばね力に抗して弁部11を弁座部材7の弁座7Bから離座させる。
【0032】
12はばね受6と弁体9との間に設けられた弁ばねで、該弁ばね12は、長さ方向の一端側がコア筒5内に収容され、他端側が弁体9(アンカ部10)のばね収容部10C内に収容され、ばね受6と弁体9との間に圧縮状態で配設されている。そして、弁ばね12は弁体9を閉弁方向(弁部11が弁座部材7の弁座7Bに着座する方向)に常時付勢し、この弁ばね12のばね力は、コア筒5に対するばね受6の圧入量によって調整される構成となっている。
【0033】
13は磁性筒体2の外周側に設けられたヨークで、該ヨーク13は、例えば磁性金属材料により段付筒状に形成され、弁ケーシング1の一部を構成するものである。ここで、ヨーク13は、電磁コイル15の外周側を覆うように設けられた拡径筒部13Aと、該拡径筒部13Aの他端側を縮径して形成された縮径筒部13Bとを有し、縮径筒部13Bは、磁性筒体2の小径部2C外周側に圧入して固着されている。
【0034】
14はヨーク13の拡径筒部13Aと磁性筒体2の中径部2Bとの間に設けられた連結コアで、該連結コア14は、磁性材料を用いて中径部2Bの外周側を取囲むように略C字状に形成されている。
【0035】
15は磁性筒体2とヨーク13の拡径筒部13Aとの間に設けられた電磁コイルで、該電磁コイル15は、樹脂材料により形成された筒状のコイルボビン15Aと、該コイルボビン15Aに巻装されたコイル15Bとにより大略構成され、コイルボビン15Aの内周側は磁性筒体2の中径部2Bに嵌着されている。
【0036】
そして、電磁コイル15は、後述のコネクタ17を介して通電されることにより、磁性筒体2の小径部2C、コア筒5、弁体9のアンカ部10、ヨーク13、連結コア14を通じて閉磁路Hを形成し、コア筒5によりアンカ部10の吸着部10Aを弁ばね12のばね力に抗して磁気的に吸着することにより、弁体9の弁部11を弁座部材7の弁座7Bから離座させる。
【0037】
16は磁性筒体2の外周側に設けられた樹脂カバーで、該樹脂カバー16は、磁性筒体2の外周側にヨーク13、連結コア14、電磁コイル15等を組付けた状態で、射出成形等の手段を用いて形成されている。また、樹脂カバー16には、電磁コイル15のコイル15Bに対する通電を行うためのコネクタ17が一体に成形されている。
【0038】
また、18は磁性筒体2の大径部2Aの外周側に位置してフランジ部2Dと樹脂カバー16との間に装着されたOリング、19はヨーク13の縮径筒部13A外周側に装着されたOリング、20はヨーク13の縮径筒部13A先端に取付けられた円環状のプロテクタを示している。
【0039】
本実施の形態による燃料噴射弁は上述の如き構成を有するもので、次に、この燃料噴射弁を組立てるときの手順について説明する。
【0040】
まず、図4に示すように、磁性筒体2を用意し、該磁性筒体2の中径部2Bの外側に小径部2C側から連結コア14と電磁コイル15とを取付ける。次に、磁性筒体2の小径部2Cにその先端側からヨーク13を圧入し、該ヨーク13の拡径筒部13Aによって電磁コイル15を覆う。
【0041】
そして、磁性筒体2の外周側に電磁コイル15、ヨーク13等を組付けた後、磁性筒体2の大径部2A外周側からヨーク13の拡径筒部13Aに亘る部分に、樹脂カバー16、コネクタ17を射出成形によって形成する。
【0042】
次に、磁性筒体2の小径部2C内に弁座部材7を圧入し、該弁座部材7を、レーザ溶接等の手段を用いて磁性筒体2の小径部2C先端側に固着する。
【0043】
そして、磁性筒体2の小径部2Cに弁座部材7を固着した後、磁性筒体2内に大径部2A側から弁体9を挿入し、該弁体9を小径部2C内に配置する。ここで、弁座部材7と弁体9とは、磁性筒体2の小径部2C内に一緒に配設されているから、弁座部材7と弁体9とを正確に軸線を一致させて同心位置に配置することができる。この結果、弁座部材7の弁座7Bに弁体9の弁部11を着座させて閉弁したときの密着性を高めることができる。
【0044】
次に、磁性筒体2内に大径部2A側からコア筒5を挿入し、該コア筒5の大径圧入部5Aを磁性筒体2の中径部2B内周側に圧入することにより、コア筒5の小径スリーブ部5B端面を、弁体9に設けたアンカ部10の吸着部10A端面に隙間Sをもって対面させる。このとき、弁体9(吸着部10A)の端面とコア筒5(小径スリーブ部5B)の端面との間に形成された隙間Sにより、弁体9が開弁、閉弁するときのストロークが決定する。
【0045】
そして、コア筒5を磁性筒体2に圧入した後には、磁性筒体2の大径部2A側から弁ばね12を挿入し、該弁ばね12を、弁体9に設けたアンカ部10のばね収容部10C内とコア筒5の縮径部5D内とに亘って配置する。
【0046】
さらに、磁性筒体2の大径部2A側からばね受6を挿入し、該ばね受6の圧入部6Aを、コア筒5の縮径部5C内に段階的に圧入することにより、燃料の動的流量調整を行いつつ、弁ばね12のばね力を調整する。
【0047】
ここで、上述した燃料の動的流量調整は、コア筒5内に一旦ばね受6を圧入した後、磁性筒体2内の燃料通路3に燃料を供給した状態で、弁体9を一定時間だけ開弁させて燃料の噴射量を測定することにより行われる。
【0048】
そして、測定された燃料噴射量が、例えば規定量よりも多い場合には、弁体9を弁座部材7の弁座7Bに押付ける弁ばね12のばね力が弱く、弁体9の閉弁時における応答性が悪いことを示しているため、コア筒5に対するばね受6の圧入量を大きくし、弁ばね12のばね力を大きくする調整を行う。
【0049】
このようにして、燃料の動的流量調整を行いつつ、コア筒5の縮径部5C内に段階的にばね受6を圧入し、動的流量調整時に測定された機燃噴射量が規定の噴射量に合致した状態で、コア筒5に対するばね受6の圧入作業が終了する。
【0050】
ここで、コア筒5に対するばね受6の圧入作業が終了したときには、図5及び図6に示すように、ばね受6は、長さ寸法Lを有する圧入部6Aのうち、下流側部位6A1がコア筒5の縮径部5D内に長さ寸法L1だけ圧入され、上流側部位6A2が長さ寸法L2だけコア筒5の拡径部5C側に突出している。
【0051】
これにより、コア筒5の縮径部5Dの上流側の端部5D1が、ばね受6の圧入部6Aと確実に対面し、ばね受6の圧入部6Aをコア筒5の縮径部5D内に圧入したときに発生した削れ片Dを、ばね受6の圧入部6Aの外周面とコア筒5の縮径部5Dの内周面との間に長さ寸法L1の範囲に亘って封じ込めておくことができる。
【0052】
そして、上述の如くコア筒5内にばね受6を圧入した後には、磁性筒体2の大径部2A内に燃料フィルタ4を挿入し、該燃料フィルタ4を大径部2Aの流入口側に圧入手段によって固定する。また、磁性筒体2の大径部2A外周側にOリング18を装着し、ヨーク13の縮径筒部13B外周側にOリング19を装着し、ヨーク13の縮径筒部13B先端にプロテクタ20を取付けることにより、図1に示す燃料噴射弁を組立てることができる。
【0053】
次に、上述の如く組立てられた本実施の形態による燃料噴射弁の作動について説明する。
【0054】
まず、コネクタ17から電磁コイル15に対する通電が行われると、図2に示すように閉磁路Hが形成され、この閉磁路Hは弁体9のアンカ部10とコア筒5との間の隙間Sを通過する。この結果、弁体9は、コア筒5によって磁気的に吸着され、弁ばね12に抗して軸方向に変位し、その弁部11が弁座部材7の弁座7Bから離座して開弁する。これにより、磁性筒体2の燃料通路3内に供給された燃料は、弁座部材7の噴射口7A、ノズルプレート8のノズル孔8Aを通じエンジンの吸気管内に向けて噴射される。
【0055】
一方、電磁コイル15への通電を停止すると、弁体9は弁ばね12の付勢力によって弁部11を弁座部材7の弁座7Bに着座させ、該弁座部材7の噴射口7Aを閉塞(閉弁)する。これにより、エンジンの吸気管内への燃料の噴射が停止される。
【0056】
次に、図5及び図6に示す本実施の形態によるコア筒に対するばね受の圧入状態を、図7及び図8に示す比較例と対比しつつ説明する。
【0057】
まず、比較例によるばね受6′は、本実施の形態に用いたばね受6とほぼ同一形状に形成され、長さ方向の中間部に位置する圧入部6A′と、長さ方向両側に位置するテーパ部6B′とを有し、圧入部6A′は、本実施の形態によるばね受6の圧入部6Aよりも短い長さ寸法L′を有している。
【0058】
そして、比較例によるばね受6′は、圧入部6A′をその長さ寸法L′以上の深さをもってコア筒5の縮径部5D内に圧入されている。これにより、比較例によるばね受6′の圧入部6A′は、その上流側の端部6A1′が、コア筒5の縮径部5Dの端部5D1から長さ寸法ΔLだけ縮径部5D内に没入している。
【0059】
ここで、この比較例の場合には、ばね受6′の圧入部6A′をコア筒5の縮径部5D内に圧入するときに、圧入部6A′の端部6A1′が縮径部5Dの端部5D1を通過するまでの間は、ばね受6′の圧入部6A′外周面とコア筒5の縮径部5D内周面との間に削れ片Dを封じ込めておくことができる。
【0060】
しかし、圧入部6A′の上流側の端部6A1′が、コア筒5の縮径部5Dの端部5D1を通過し、この端部5D1から更に長さ寸法ΔLだけ縮径部5D内に没入することにより、縮径部5Dの内周面のうち端部5D1の近傍部位が、ばね受6′のテーパ部6B′と対面するようになり、両者間には、長さ寸法ΔLの範囲に環状の隙間21が形成される。
【0061】
これにより、図8に示すように、コア筒5の縮径部5Dの内周面のうち端部5D1の近傍部位に削れ片Dの一部が付着し、この削れ片Dが上述の隙間21内に残留してしまう。このため、隙間21内に残留した削れ片Dが、燃料通路3内に供給された燃料に混入し、コア筒5内を通過して弁座部材7の弁座7B等に付着する虞れがある。
【0062】
これに対し、本実施の形態による燃料噴射弁は、図5及び図6に示すように、ばね受6の圧入部6Aのうち、長さ方向の途中部位までの下流側部位6A1をコア筒5の縮径部5D内に圧入し、圧入部6Aのうち上流側部位6A2がコア筒5の拡径部5C内に位置する構成としたので、コア筒5の縮径部5D内にばね受6を圧入するときに発生する削れ片Dを、圧入部6Aの下流側部位6A1の外周面とコア筒5の縮径部5Dの内周面との間に確実に封じ込めておくことができる。
【0063】
かくして、本実施の形態による燃料噴射弁は、弁体9の開弁時に、燃料通路3内の燃料が弁座部材7の噴射口7A等を通じて外部に噴射されるときに、削れ片Dが、燃料に混入して弁座部材7の弁座7B等に付着するのを確実に防止することができる。これにより、弁体9の閉弁時に、該弁体9の弁部11を確実に弁座部材7の弁座7Bに着座させることができ、燃料噴射量を適正に制御することができるので、燃料噴射弁の信頼性を高めることができる。
【0064】
また、本実施の形態によれば、ばね受6の長さ向両側にテーパ部6Bを設けることにより、コア筒5内にばね受6を圧入するときに、このテーパ部6Bに沿って圧入部6Aを円滑にコア筒5の縮径部5Dへと案内することができるので、コア筒5(縮径部5D)に対するばね受6の圧入作業を円滑に行うことができ、かつ、削れ片Dの発生を少なくすることができる。
【0065】
なお、上述した実施の形態では、コア筒5の内周側に円筒状の拡径部5Cと縮径部5Dとを形成し、これら拡径部5Cと縮径部5Dとの間にテーパ状の案内部5Eを設ける構成としている。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば図9に示す変形例のように、大径圧入部5A′と小径スリーブ部5B′とを有し、内周側にテーパ状の大径部5C′と、円筒状の縮径部5D′とが形成されたコア筒5′を用いてもよい。
【0066】
この場合には、コア筒5′の縮径部5D′内にばね受6を圧入するときに、テーパ状の大径部5C′によってばね受6を一層円滑に縮径部5D′内へと案内することができ、削れ片の発生を抑えることができる。
【0067】
さらに、上述した実施の形態から把握し得る請求項以外の技術的思想について、以下にその効果と共に記載する。
【0068】
請求項1または2に記載の燃料噴射弁において、コア筒の拡径部と縮径部との間には、拡径部内に挿入されたばね受を縮径部へと案内する滑らかなテーパ状の案内部を設ける構成としてなる燃料噴射弁。
【0069】
このように構成したことにより、コア筒の拡径部にばね受を挿入すると、該ばね受は、コア筒の案内部に沿って拡径部から縮径部へと案内されるので、コア筒の縮径部にばね受を圧入するときの作業性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る燃料噴射弁を示す断面図である。
【図2】図1中のコア筒、ばね受、弁体、弁ばね等を拡大して示す拡大断面図である。
【図3】ばね受を単体で示す斜視図である。
【図4】燃料噴射弁の組立て手順を示す断面図である。
【図5】本実施の形態によるコア筒とばね受との圧入状態を示す断面図である。
【図6】図5中のA部を拡大して示す拡大断面図である。
【図7】比較例によるコア筒とばね受との圧入状態を示す図5と同様の断面図である。
【図8】図7中のB部を拡大して示す拡大断面図である。
【図9】コア筒の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
2 磁性筒体
3 燃料通路
5 コア筒
5C 拡径部
5D 縮径部
6 ばね受
6A 圧入部
6A1 下流側部位
6A2 上流側部位
6B テーパ部
7 弁座部材
7B 弁座
9 弁体
12 弁ばね
13 ヨーク
15 電磁コイル
Claims (2)
- 磁性材料により筒状に形成され内部が燃料通路となった磁性筒体と、磁性材料によって筒状に形成され該磁性筒体内に挿嵌して設けられたコア筒と、該コア筒内に圧入して設けられた筒状のばね受と、前記コア筒よりも下流側に位置して前記磁性筒体内に設けられ燃料が流通する弁座が形成された弁座部材と、前記コア筒と該弁座部材との間に位置して前記磁性筒体内に変位可能に設けられ該弁座部材の弁座に離着座する弁体と、該弁体を閉弁方向に付勢するため前記ばね受と弁体との間に設けられた弁ばねと、前記磁性筒体の外周側に設けられた磁性材料からなるヨークと、前記磁性筒体の外周側で該ヨークとの間に設けられ通電されたとき前記コア筒、弁体およびヨークを通じて閉磁路を形成することにより前記弁ばねに抗して前記弁体を弁座部材の弁座から離座させる電磁コイルとを備えてなる燃料噴射弁において、
前記磁性筒体は、軸方向の一側部位が大径部、中間部位が該大径部よりも小径な中径部、軸方向の他側部位が該中径部よりも小径な小径部となる段付筒体として形成し、
前記コア筒は、軸方向の一側に位置して前記磁性筒体の中径部内に圧入される大径圧入部と、該大径圧入部の軸方向他側に位置して前記磁性筒体の小径部内に遊嵌され前記弁体の端面に予め決められた隙間をもって対面する小径スリーブ部とを有する構成とし、
前記コア筒の内周側には、前記大径圧入部の内周側に位置して前記ばね受よりも大径に形成された拡径部と、該拡径部の軸方向他側に位置して前記小径スリーブ部の内周側に形成され前記拡径部よりも縮径した縮径部とを設け、
前記ばね受は、弾性材料を用いて長さ方向の中間部位が大径な圧入部となった筒状体として形成し、
該ばね受は、圧入部を前記コア筒の縮径部に長さ方向の途中部位まで圧入し当該圧入部の軸方向一側部位は前記コア筒の拡径部内に位置させる構成とし、
前記ばね受の圧入部を前記コア筒の縮径部に圧入したときに発生する削れ片を、該圧入部の外周面と前記コア筒の縮径部の内周面との間に封じ込めることを特徴とする燃料噴射弁。 - 前記ばね受の長さ方向の両端側には、前記圧入部から徐々に縮径するテーパ部を設ける構成としてなる請求項1に記載の燃料噴射弁。
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