JPH02102363A - 電磁式燃料噴射弁 - Google Patents

電磁式燃料噴射弁

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JPH02102363A
JPH02102363A JP25500988A JP25500988A JPH02102363A JP H02102363 A JPH02102363 A JP H02102363A JP 25500988 A JP25500988 A JP 25500988A JP 25500988 A JP25500988 A JP 25500988A JP H02102363 A JPH02102363 A JP H02102363A
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JP
Japan
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core
fuel
guide ring
movable element
plunger
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JP25500988A
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Inventor
Yoshio Okamoto
良雄 岡本
Yozo Nakamura
中村 庸藏
Tokuo Kosuge
小菅 徳男
Eiji Hamashima
英治 浜島
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Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、内燃機関用の電磁式燃料噴射弁に係り、特に
可動子であるボール弁の軽量化による流量制御性の向上
と当該ボール弁の形状簡素化による生産性向上とを図っ
た電磁式燃料噴射弁に関するものである。
[従来の技術] まず、従来の装置について第3図を参照して説明する。
第3図は、従来の電磁式燃料噴射弁の縦断面図である。
第3図において、電磁式燃料噴射弁(以下噴射弁という
)60は、コントロールユニット(図示せず)により演
算されたデユーティのON−〇FF信号に基づいてシー
ト部の開閉を行うことにより燃料の噴射を行うものであ
る。電磁コイル61に電流が流されるとコア62、ヨー
ク63、プランジャ64で磁気回路が構成され、プラン
ジャ64がコア62側に吸引される。プランジャ64が
移動(リフト)すると、これと一体になっているボール
弁65もリフ1−シて、バルブガイド66の弁座である
シート面67から離れ燃料噴射孔68(以下オリフィス
という)を解放する。
このような可動子であるボール弁65は、磁性材料製の
プランジャ64の一端に接合されたロッド69と、ロッ
ド69の他端に溶接接合されたボール70と、プランジ
ャ64の上端開口部に固定された非磁性材からなるガイ
ドリング71とから構成され、移動に際しては、該ガイ
ドリング71とバルブガイド66の中空部の内壁に挿入
される円筒状の燃料旋回素子72の内周面でそれぞれガ
イドされる。また、移動の際のストロークは、ロッド6
9の首部の受は面73とストッパ74との間の空隙の寸
法で決定されるようになっている。
なお、プランジャ64が移動した際に、燃料は図示しな
い燃料ポンプや燃圧レギュレータにより加圧調整され、
流入通路75から内部に流入し、プランジャ64の外周
、ストッパ74とロッド69のすき間、燃料旋回素子7
2を通ってシート部へ旋回供給され、オリフィス68を
経て吸気管内に噴射される。
なお、この種の電磁式燃料噴射弁として、例えば、特開
昭56−75955号公報記載の技術が知られている。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来技術は、ボール弁65のストロークを規制する
ための首部がロッド69に設けられている点、ボール弁
65の摺動案内のためのガイドリング71がプランジャ
64に機械的に接合されている点から、ボール弁65の
構造が複雑でその重量が重くなり当該ボール弁65の迅
速な動作を制限してしまうこと、また、ロッド69の首
部の受は面73の研削加工やプランジャ64の接合、ガ
イドリング71の接合など加工工数が多く、加工。
組立精度を要求される箇所が多くなるなどのことから生
産性が悪くなることについて配慮されていなかった。
本発明は、上記従来技術における課題を解決するために
なされたもので、構造を簡略化したボール弁の迅速な動
作によって流量制御性を向上し、圧力降下のない燃料の
旋回供給により優れた微粒化燃料が得られるとともに、
ボール弁の加工2組立精度を緩和し生産性を高めた電磁
式燃料噴射弁を提供することを、その目的とするもので
ある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明に係る電磁式燃料噴
射弁の構成は、電磁コイルを取り囲む磁性体のヨークと
、前記電磁コイルの中心に位置し一端がヨークと接触し
たコアと、このコアの下端開口部に位置するガイドリン
グと、前記電磁コイルが励磁されると所定量リフトする
可動子と、この可動子に対接して常時は閉じており可動
子のリフト時に開口する弁座、燃料噴射孔、および燃料
に旋回力を与える燃料旋回素子を有するノズル体とを備
えた電磁式燃料噴射弁において、前記可動子は、磁性体
のプランジャと短軸のロッドとボールとが一体形成され
、前記ガイドリングは、前記コアの下端開口部に固定さ
れ、このガイドリング下端面が前記可動子のロッドの上
端面に対面するように配置されるとともに、前記可動子
のプランジャの内周面が、前記ガイドリングの外周面に
摺動可能に配置されたものである。
また、上記構成において、前記ガイドリングの下端面と
前記ロッドの上端面との空隙寸法を、前記コアの下端開
口部端面と前記プランジャの上端面との空隙寸法より小
さく設定し、可動子のリフト量が、ロッドの上端面に形
成される空隙寸法により決定されるようにしたものであ
る。
[作用] 上記技術的手段による働きは次のとおりである。
コアの下端開口部に固定されたガイドリングは、その外
周面で、可動子であるボール弁のプランジャの摺動案内
を行い、かつ、ガイドリングの下端面に対向する前記ボ
ール弁のロッドの上端面に衝突してボール弁のリフト量
を一定に確保する。
一 一方、前記ボール弁は、磁性体よりなるプランジャと首
部のない短軸のロッドとボールとからなる簡単な構成で
あり、従来に増してより迅速な開弁動作を行う。したが
って、弁座のシート面が瞬時に解放されオリフィスの上
流の燃料圧力が速やかに高められる。また一方、前記ボ
ール弁のロッドの周辺の燃料流れは、従来のような馬蹄
形のストッパとロッ1くとのすき間を通る流れに比べて
縮流や拡大のないスムースな流れが形成され、燃料の圧
力降下を生じることなく、燃料圧力を高く維持したまま
オリフィスから噴射が可能となる。
[実施例コ 以下、本発明の一実施例を第1図および第2図を参照し
て説明する。
第1図は、本発明の一実施例に係る電磁式燃料噴射弁の
縦断面図、第2図は、第1図のボール弁構造を示す要部
拡大断面図である。
第1図において、3は、有底筒状のヨークで、このヨー
ク3は電磁コイル16を取り囲む磁性体である。2は、
電磁コイル16の中心に位置し一端がヨーク3と接触し
たコアで、このコア2は、ヨーク3の開口端を閉じる栓
体部2aとヨーク3の中心部2bとから形成されている
。4はプランジャである。電磁コイル16に電流がなが
されるとコア2、ヨーク3、プランジャ4で磁気回路が
構成される。 5はロッド、6はボールで、前記プラン
ジャ4と短軸のロッドとボール6とが一体形成されて可
動子に係るボール弁4Aが構成されている。
7は、ノズル体を構成するバルブガイド、8は燃料噴射
孔に係るオリフィス、9は、前記ボール弁4Aのボール
6に対接し、常時は閉じ、ボール弁4Aのリフト時に開
口する弁座に係るシート面、37は燃料に旋回力を与え
る燃料旋回素子で、これらバルブガイド7、オリフィス
8、シート面9、および燃料旋回素子37によりノズル
体が構成されている。
11は、前記コア2の下端開口部2cに固定されたガイ
ドリングである。
第1図を参照して噴射弁の構造、動作についてより詳し
く説明する。
第1図に示す電磁式燃料噴射弁1(以下単に噴射弁とい
う)は、コントロールユニット(図示せず)で演算され
たデユーティの0N−OFF信号に従いシート部の開閉
を行うことにより燃料の噴射を行うものである。
磁気回路は、前述のようにヨーク3、コア2、およびコ
ア2に空隙を隔てて対向するプランジャ4とからなる。
コア2の栓体部2aの中心には、可動子に係るボール弁
4Aをオリフィス8の上流側のシート面9に押圧する弾
性部材としてのスプリング10を挿入保持するための孔
が形設されている。この孔の下端開口部2cには、ロッ
ド5の上端面に空隙を隔てて対面する非磁性材からなる
ガイドリング11が接合固定されている。
スプリング10の上端は、セット荷重を調整するために
コア2の中心に挿通されたスプリングアジャスタ12の
下端に当接している。コア2とスプリングアジャスタ1
2との間のすき間から外部に燃料が流出するのを防ぐた
めに両者間にはOリング13が設けられている。また、
コア2とヨーク3との間には、コア2とヨーク3のすき
間から外部に燃料が流出するのを防ぐためのOリング1
4が介装されている。
磁気回路を励磁する電磁コイル16は、ボビン15に巻
かれ、その外側をプラスチック材でモールドされてコイ
ル組立体17が構成されている。
コイル組立体17の端子19は、コア2のつば部に設け
た孔18に挿入され、端子19とコア2との間にはOリ
ング20が介装されている。噴射弁1の外側のモールド
樹脂(以下ヨークモールドという)20aが成形時に噴
射弁1内部に入らないようにするためのカラー21が孔
18の入口にがぶせられている。
噴射弁1内には、燃料や燃料蒸気の通路としてコア2と
のすき間22、上部通路23、下部通路24が形設され
ている。
ヨーク3の外周には、環状溝26が形成されていて、噴
射弁1と筐体としての図示しないソケットのすき間から
燃料が流出するのを防ぐOリング】2− 25がそこに保持されている。ヨーク3のまわりには、
燃料が流入する流入通路27および噴射弁1の中にたま
った気泡を含む余分な燃料を流出させる流出通路28が
開けられている。また、ヨーク3の有底部にはボール弁
4Aを受容するプランジャ受容部29が開口しており、
さらにプランジャ受容部29より大径でそこにスペーサ
30およびバルブガイド7を受容するバルブガイド受容
部31がヨーク先端まで貫通して設けられている。
一方、ヨーク3の外周には、燃料流入通路27から燃料
中あるいは配管中の塵埃や異物がバルブシー l−側へ
侵入するのを防ぐ環状フィルタ32が設けられている。
電磁コイル16へコントロールユニットからの信号を伝
える端子33は端子19に接合されている。端子33は
、モールド樹脂によって電磁弁組体の上端にモールドさ
れモールドコネクタ34を形成している。
ボール弁4Aのプランジャ4は、コア2の先端に固定さ
れたガイドリング11の外壁面35でガイドされ、また
、ボール6は、バルブガイド7の中空部の内壁面36に
挿入された円筒状の燃料旋回素子37の内周面38でガ
イドされている。
バルブガイド7には、ボール6をガイドする円筒状の燃
料旋回素子37に引きつづいて、ボール弁4Aに対接す
る弁座に係るシート面9が形成されておりシート面9の
中央にはオリフィス8が穿設されて、これらでノズル体
が構成されている。
バルブガイド7には、さらにシート面9とは反対方向に
延びる筒状部39が形成されている。図示しないソケッ
トとバルブガイド7の外周面との間には燃料をシールす
るOリング40が介装されている。本例ではバルブガイ
ド7の外周の環状溝として○リング受容部41が形成さ
れている。
以下、噴射弁1の組立方法および流量の調整方法につい
て説明する。まず、電磁石部の組体の組立方法について
説明する。
コイル組立体17の端子19部に○リング2゜をつけた
のち、コア2のつば部の孔18に端子19を挿入し、次
に端子19の上からカラー21を挿入する。その後、コ
ア2の栓体部2a外周下部にOリング14を取り付はヨ
ーク3内に嵌入する。
この状態でヨーク3内周上端縁のコア2の当接面部42
を軸方向に押圧し、コア2の栓体部の外周に設けた溝4
3にヨーク3の材料を塑性流動によって半径方向に流し
込みその緊迫力で固定する、いわゆるメタルフローを行
う。ボール弁4Aは、そのボールbを燃料旋回素子37
の内周面38でガイドするとともに、コア2に固定した
ガイドリング11の外壁面35でプランジャ4をガイド
して結局2箇所でガイドして軸方向に進退するため、ヨ
ーク3のバルブガイド受容部31の内径とガイドリング
11の外壁面35との同軸度が正確に得られなければな
らない。そこで、バルブガイド受容部31の内径および
ガイドリング11の外壁面35を精度よく支持した状態
でメタルフローを行う。その後、端子19に端子33を
カシメあるいははんだ付け、溶接等により固定し、その
後、樹脂によりモールディングを行う。
次に、バルブガイド組体の組立について説明する。バル
ブガイド組体は、ボール弁4Aと燃料旋回素子37とバ
ルブガイド7とからなる。ボール弁4Aはボール6と焼
入れ硬化したステンレス材製のロッド5とを抵抗溶接あ
るいはレーザー溶接等により溶接接合する。次いでロッ
ド5の他端とプランジャ4とは、ロッド5の外周に設け
た溝44にメタルフローによってプランジャ4の内壁を
流動圧着することにより固定する。燃料旋回素子37は
、焼結合金を用いて円筒状に型成形され、バルブカイト
7の内壁面36に圧着固定される。
この燃料旋回素子37には、軸方向溝45と径方向溝4
6が設けである。これら溝45.46は、軸方向から導
入される燃料通路であるが、溝45を通過した燃料は溝
46にて軸中心から偏心導入される。すなわち、燃料に
旋回力が付与されバルブガイド7に設けたオリフィス8
から噴出する際の微粒化を促進する働きがある。
ここに、燃料旋回素子37は、従来例と同様に静的流量
の変化に与える影響が比較的少なく、その製作精度を緩
くした単純な構成によって提供される。
次に、ボール弁4Aのストロークの調整について第2図
を参照して説明する。
ボール弁4Aのストロークは、コア2の下端開口部2c
に固定したガイドリング11と対面するロッド5の上端
面との間の空隙寸法で決定される。
図に示した記号Stがこのストロークに相当する。
ストロークStの調整は部品寸法の管理によって行われ
る。すなわち、ボール弁4Aのボール6のシート部とロ
ッド5の他端面との距離LI1、ガイドリング11の下
端面とヨーク3のバルブガイド受容部31の上端面との
距離L1、およびバルブガイド7のシート面9とバルブ
ガイド7の上端面との距離L2を管理することによって
行われる。この場合、各部品寸法の公差の蓄積によって
生ずるずれの修正はスペーサ30の厚さtの変更によっ
て行われる。ストロークStの許容値は、従来例と同様
に、静的流量に影響を及ぼさない絶対量であって、しか
も十分余裕のある値で決定される。したがって、従来の
ように、バルブガイドの端面あるいはロッドの首部の受
は面を研磨する必要がなく組立作業が容易である。なお
、このストロークStによる空隙の寸法は、コア2の下
端面とプランジャ4の上端面との空隙の寸法より小さく
決定されている。コア2の下端面、プランジャ4の上端
面間の空隙の寸法は、第2図に記号Agで示すもので、
これをエアギャップと称している。
このようにして組立てられたバルブガイド組体をスペー
サ30とともに、第1図に示すようにヨーク3のバルブ
ガイド受容部31へ挿入して両者を組立てる。この両者
の固定は、バルブカイドフ外周に設けた溝47にヨーク
3の先端内周壁をメタルフローにて塑性流動により流れ
込ませて固定する。次に、コア2の中心に設けた孔にバ
ルブガイド7とは反対方向から、先端にスプリング10
を保持し外周にOリング13を取り付けたスプリングア
ジャスタ12を挿入する一方、ヨーク3の外周に環状フ
ィルタ32およびOリング25を取り付け1図示しない
雇へいったん収納して、そこで噴射量の試験に入る。
噴射量の試験は、まずボール弁4Aをフルストローフさ
せた状態で測定し、そのときの噴射量が規定の噴射量に
なることを確認する。
その後、一定周期、一定量弁時間の噴射量を規定の噴射
量になるように、ボール弁4Aの応答性をスプリング1
0の荷重を変化させて決定し、しかるのち、コア2の上
部突出部48の外周をモールド樹脂の孔から半径方向に
押圧し、スプリングアジャスタ12の溝部49にコア2
の内壁を喰い込ませることにより固定する。
以上のように構成された本噴射弁1の動作を説明する。
噴射弁1は、電磁コイル16に与えられる電気的な0N
−OFF信号により、ボール弁4Aを操作してバルブシ
ートの開閉を行い、それによって燃料の噴射を行う。電
気信号は電磁コイル]6にパルスとして与えられる。電
磁コイル16に電流が流されるとコア2、ヨーク3、プ
ランジャ4で磁気回路が構成され、プランジャ4がコア
2側に吸引される。プランジャ4が移動(リフト)する
と、これと一体になっているボール6もリフトして、バ
ルブガイド7のシート面9から離れてオリフィス8を開
放する。ボール弁4Aは、プランジャ4とストップ用の
首部のない短軸のロッド5とボール6より成る簡単な構
成であるため、従来にましてより迅速な動作でコア2側
に吸引される。
また、ボール弁4Aは、そのストロークをコア2側に固
定したガイドリング11によって規制され、しかもガイ
ドリング11の下端面に対面するロッド5の上端面間の
空隙の寸法(ストロークSt)が、コア2の下端面に対
面するプランジャ4の上端面間の空隙の寸法(エアギャ
ップAg)より小さくなるように決定されるため、コア
2の下端面にボール弁4Aが衝突することなく安定した
開閉弁動作が得られる。
燃料は、図示しない燃料ポンプや燃圧レギュレータによ
り加圧調整され、環状フィルタ32を介して流入通路2
7から内部に流入し、コイル組立体17の下部通路24
、プランジャ4の外周、ロッド5の周辺、燃料旋回素子
37の溝45.46を通ってシート部へ旋回供給され、
開弁時にオリフイス8を通って吸気管内に噴射される。
この際に、プランジャ4下部の燃料の流れは、従来のよ
うな馬蹄形のストッパーとロッドとのすき間を通る流れ
に比べて、縮流、拡大のないスムースな流れであるため
圧力損失が小さく、燃料旋回素子37八至る燃料圧力を
高く維持できる。
このとき、燃料旋回素子37の溝45.46を通過する
際に、ごく僅かに圧力降下してシート面9に至るが、ボ
ール弁4Aの迅速な開弁動作によってシート面9が瞬時
に開放されるため、オリフィス8の上流圧が速やかに高
められる。
電磁コイル16が消滅されるとボール弁4Aはスプリン
グ10に押されてバルブシート側に移動し、ボール6が
シート面9を閉塞する。
以上の説明で、本噴射弁の特徴とする点が明らかになっ
たが、さらに燃料の微粒化について記述する。
燃料は、その圧力を損なうことなく燃料旋回素子37に
供給されると、燃料旋回素子37に設けた軸方向溝45
と、これに連通する径方向溝46からシート面9に向っ
て流れるが、この際に軸中心から偏心して構成される径
方向溝46の出口において旋回流れが発生する。この旋
回流れは、シート面9に迅速な開弁動作によって形成さ
れる損失のない環状すき間を経て下流に進むが、その流
れは逐次助長されて十分な旋回エネルギーを保持したま
まオリフィス8に至る。なお、溝45,46およびボー
ル6がリフトした際にシート面9に生ずる環状すき間を
流れる際の燃料の圧力降下は、ごく僅かになるように構
成される。したがって、従来例に増して燃料圧力を高く
維持したまま燃料の旋回供給が行われ、オリフィス8部
で十分な噴射圧、旋回力で噴射が可能となり優れた微粒
化燃料が得られることになる。
本実施例によれば、構造を簡略化したボール弁の迅速な
動作によって、流量制御性の向上と圧力降下のない燃料
の旋回供給により優れた微粒化燃料が得られるとともに
、ボール弁の加工2組立精度を緩和した生産性に優れた
電磁式燃料噴射弁を提供することができる。
[発明の効果] 以上延べたように、本発明によれば、構造を簡略化した
ボール弁の迅速な動作によって流量制御性を向上し、圧
力降下のない燃料の旋回供給により優れた微細化燃料が
得られるとともに、ボール弁の加工1組立精度を緩和し
生産性を高めた電磁式燃料噴射弁を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例に係る電磁式燃料噴射弁の
縦断面図、第2図は、第1図のボール弁構造を示す要部
断面図、第3図は、従来の電磁式燃料噴射弁の縦断面図
である。 2・・・コア、2c・・・下端開口部、3・・・ヨーク
、4・・プランジャ、4A・・・ボール弁、5・・・ロ
ッド、6・・・ボール、7・・・バルブガイド、8・・
・オリフィス、9・・シート面、11・・ガイドリング
、16・・・電磁コイル、37・・・燃料旋回素子。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 1. 電磁コイルを取り囲む磁性体のヨークと、前記電
    磁コイルの中心に位置し一端がヨークと接触したコアと
    、このコアの下端開口部に位置するガイドリングと、前
    記電磁コイルが励磁されると所定量リフトする可動子と
    、この可動子に対接して常時は閉じており可動子のリフ
    ト時に開口する弁座、燃料噴射孔、および燃料に旋回力
    を与える燃料旋回素子を有するノズル体とを備えた電磁
    式燃料噴射弁において、 前記可動子は、磁性体のプランジャと短軸のロッドとボ
    ールとが一体形成され、 前記ガイドリングは、前記コアの下端開口部に固定され
    、 このガイドリング下端面が前記可動子のロッドの上端面
    に対面するように配置されたことを特徴とする電磁式燃
    料噴射弁。
  2. 2. 電磁コイルを取り囲む磁性体のヨークと、前記電
    磁コイルの中心に位置し一端がヨークと接触したコアと
    、このコアの下端開口部に位置するガイドリングと、前
    記電磁コイルが励磁されると所定量リフトする可動子と
    、この可動子に対接して常時は閉じており可動子のリフ
    ト時に開口する弁座、燃料噴射孔、および燃料に旋回力
    を与える燃料旋回素子を有するノズル体とを備えた電磁
    式燃料噴射弁において、 前記可動子は、磁性体のプランジャと短軸のロッドとボ
    ールとが一体形成され、 前記ガイドリングは、前記コアの下端開口部に固定され
    、 このガイドリング下端面が前記可動子のロッドの上端面
    に対面するように配置されるとともに、 前記可動子のプランジャの内周面が、前記ガイドリング
    の外周面に摺動可能に配置されたことを特徴とする電磁
    式燃料噴射弁。
  3. 3. 電磁コイルを取り囲む磁性体のヨークと、前記電
    磁コイルの中心に位置し一端がヨークと接触したコアと
    、このコアの下端開口部に位置するガイドリングと、前
    記電磁コイルが励磁されると所定量リフトする可動子と
    、この可動子に対接して常時は閉じており可動子のリフ
    ト時に開口する弁座、燃料噴射孔、および燃料に旋回力
    を与える燃料旋回素子を有するノズル体とを備えた電磁
    式燃料噴射弁において、 前記可動子は、磁性体のプランジャと短軸のロッドとボ
    ールとが一体形成され、 前記ガイドリングは、前記コアの下端開口部に固定され
    、 このガイドリング下端面が前記可動子のロッドの上端面
    に対面するように配置され、 前記可動子のプランジャの内周面が、前記ガイドリング
    の外周面に摺動可能に配置されるとともに、 前記ガイドリングの下端面と前記ロッドの上端面との空
    隙寸法を、前記コアの下端開口部端面と前記プランジャ
    の上端面との空隙寸法より小さく設定し、 可動子のリフト量が、ロッドの上端面に形成される空隙
    寸法により決定されるようにしたことを特徴とする電磁
    式燃料噴射弁。
JP25500988A 1988-10-12 1988-10-12 電磁式燃料噴射弁 Pending JPH02102363A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4937477B2 (ja) * 2000-01-11 2012-05-23 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 全面シールを有するカバー付き容器
KR102260757B1 (ko) * 2019-12-27 2021-06-07 주식회사 현대케피코 인젝터의 니들-볼 고정구조

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4937477B2 (ja) * 2000-01-11 2012-05-23 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 全面シールを有するカバー付き容器
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