JP3933384B2 - 変速装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、変速アームが一体移動自在に連結している変速操作軸を選択用移動方向に移動操作して前記変速アームを複数のシフターに択一的に係合させることによってシフト操作するシフトギヤを選択し、変速アームがシフターに係合した変速操作軸を変速用移動方向に移動操作してシフターを移動操作することによって選択したシフトギヤをシフト操作するように構成した変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、農用トラクターにおいて、変速装置が中立状態にあるか否かを検出し、中立状態にあると検出した場合にはエンジンを始動できるようにされることがある。
変速装置の中立状態を検出する検出スイッチとして、変速レバーの操作位置に基づいて検出するスイッチを採用すると、製作や組付け誤差のために変速レバーと変速装置との間に大きさの異なる相対的な位置ずれが発生しやすいことから、検出スイッチを組付ける際の位置調節に手間が掛るなどの問題がある。また、シフターの位置に基づいて検出するスイッチを採用すると、各シフターに対応させて検出スイッチを設ける必要があり、検出スイッチが数多く必要になる。
このため、従来、たとえば図13、図14に示すように、変速装置の変速アーム15を一体移動自在に備えている変速操作軸13の位置に基づいて変速装置の中立状態を検出する検出スイッチ8を採用したものがあった。
すなわち、変速操作軸13の周部に変速操作軸13の軸芯方向に長いスイッチ操作溝13bを設け、変速操作軸13が軸芯方向に移動操作されて変速アーム15が複数のシフター18,19に掛け換わるべく移動するとき、変速操作軸13のスイッチ操作溝13bが検出スイッチ8の検出部8aに対応していて検出スイッチ8の押圧操作を解除する状態にある。変速操作軸13が回動操作されて変速アーム15がいずれかのシフター18,19を中立位置から伝動位置に切り換えると、変速操作軸13のスイッチ操作溝13bから外れた部分が検出スイッチ8の検出部8aに当接して検出スイッチ8を押圧操作する。変速操作軸13が回動操作されて変速アーム15がシフター18,19を伝動位置から中立位置に切り換えると、変速操作軸13のスイッチ操作溝13bが検出スイッチ8の検出部8bに合致して検出スイッチ8の押圧操作を解除するというものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の検出技術を採用した変速装置は、シフターが伝動位置と中立位置とに切り換わるときの変速操作軸の動きによって検出スイッチが切り換わるものであった。このため、製作や組付け精度があまり高くないと、シフトギヤが係脱対象とするギヤから抜け切らないうちに検出スイッチが検出側に切り換わるという誤検出が発生しやすく、検出スイッチを組付ける際、検出スイッチとスイッチ取付け部との間にシムを介在させるとともにそのシムの厚さを調節して検出スイッチの検出部と変速操作軸のスイッチ操作溝との間隔を調節するなど、シフトギヤが係脱対象ギヤから抜け外れた状態に切り換わって初めて検出スイッチの変速操作軸による押圧操作が解除されることになるように調節する必要が多々生じていた。本発明の目的は、製作や組付け精度を上げることなく上記した誤検出を回避できる変速装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0005】
〔構成〕
走行用の変速装置を内装したミッションケースの上部に、変速アームを一体移動自在に連結した変速操作軸を回動及び摺動自在に支持する操作部ケースを固定し、前記変速操作軸を選択用移動方向に移動操作して前記変速アームを複数のシフターに択一的に係合させることによってシフト操作するシフトギヤを選択し、変速アームがシフターに係合した変速操作軸を変速用移動方向に移動操作してシフターを移動操作することによって選択したシフトギヤをシフト操作するように構成した変速装置において、前記操作部ケースに前記変速操作軸の位置に基づいて変速装置の中立状態を検出する検出スイッチを設けるとともに、この検出スイッチを、変速アームが前記複数のシフターの全てを中立位置にする位置で、かつ、複数のシフターの全てに対してシフターの移動操作をするべき位置から選択用移動方向に外れた位置になったときの前記変速操作軸の位置のみを検出対象位置とする状態で備えてある。
【0006】
〔作用〕
変速操作軸が変速用移動方向に操作されて変速アームがシフターを伝動位置から中立位置に切り換えたとき、検出スイッチはまだ中立検出をしていない状態にあり、変速操作軸がさらに選択用移動方向に操作されて変速アームが複数のシフターから外れた位置になると、検出スイッチが中立検出をする状態に切り換わるものである。すなわち、変速操作軸がシフトギヤを係脱対象ギヤに係合する状態と係脱対象ギヤから抜け外れた状態とに切り換えるときの変速操作軸の動きによっては検出スイッチが切り換わらず、変速操作軸が変速アームをシフターに係合させたシフトギヤ操作用位置と、このシフトギヤ操作用位置から離れた中立検出用位置とに移動するときの変速操作軸の動きによって検出スイッチが切り換わる。変速操作軸がシフトギヤ操作用位置と中立検出用位置とに移動するときは、シフトギヤを係脱対象ギヤから抜け外れた状態にしながら移動するから、シフトギヤが係脱対象ギヤから抜け外れたままにある状態での変速操作軸の動きによって検出スイッチを切り換わり作動させて中立検出を行うものである。
したがって、シフトギヤを係脱対象ギヤに係合する状態と、係脱対象ギヤから抜け外れた状態とに切り換えるときの変速操作軸の動きによって検出スイッチが切り換わる従来の場合に比べ、たとえば変速操作軸にスイッチ操作溝を設ける場合にはそのスイッチ操作溝の幅が若干大小変化するとか、スイッチ操作溝と変速アームとの位置関係が若干変化するなど製作及び組付け精度がやや低くても、シフトギヤが係脱対象ギヤから抜け外れた状態に切り換わった後に初めて検出スイッチが中立検出の状態に切り換わるようにできる。
【0007】
〔効果〕
したがって、検出スイッチが中立検出の状態になったときにはシフトギヤが係脱対象ギヤから確実に抜け外れているようにでき、しかもその割には製作や組付けが比較的低い精度でかつ特別な調節を不要にして楽にかつ安価にでき、冒頭に記したエンジン始動牽制などを行うに当り精度よく安価にできる。
【0008】
請求項2による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0009】
〔構成〕
請求項1による発明の構成において、前記変速操作軸をシフターの移動操作をするべき位置から前記検出対象位置に移動付勢するスプリングを備えてある。
【0010】
〔作用〕
シフターを伝動位置から中立位置に切り換え操作した後、変速操作軸を検出対象位置に移動操作する手間を掛けなくとも、スプリングによって自ずと検出対象位置に移動操作される。
【0011】
〔効果〕
シフトギヤが係脱対象ギヤから抜け外れた後の変速操作軸の動きによって検出スイッチを切り換え作動させるものでありながら、シフトギヤを係脱対象ギヤから抜き外して中立状態に操作した際には、変速操作軸が自ずと検出対象位置に操作されて検出スイッチによる検出を確実に行わせられる。
【0012】
請求項3による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0013】
〔構成〕
請求項1又は2による発明の構成において、前記変速操作軸を操作する変速レバーがシフトギヤを選択及びシフト操作するための操作経路から外れた検出用中立位置に位置することにより、前記変速操作軸が前記検出対象位置になるように構成してある。
【0014】
〔作用〕
変速レバーが変速操作のための操作経路から外れて検出用中立位置になると、検出スイッチが検出状態になり、シフト操作するシフトギヤを選択するときなど変速レバーが変速操作のための操作経路に位置しているときは、変速装置が中立状態になっても検出スイッチが検出状態にならないものである。
【0015】
〔効果〕
変速操作を行うときは、その操作途中において変速装置が中立状態になっても検出スイッチが検出状態にならず、エンジンの始動牽制などを行わせるに当り、制御装置が変速操作時などに不必要に作動しないようにしながら行わせられる。
【0016】
請求項4による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0017】
〔構成〕
請求項1〜3のいずれか1項による発明の構成において、前記変速操作軸の前記選択用移動方向は、変速操作軸が軸芯方向に移動する方向であり、前記変速操作軸の前記変速用移動方向は、変速操作軸が回動する方向である。
【0018】
〔作用〕
変速操作軸を軸芯方向に移動操作してシフト操作するべきシフトギヤの選択を行い、変速操作軸を回動操作して選択したシフトギヤを係脱させ、変速操作軸の軸芯方向での移動によって検出スイッチを切り換え作動させるものであるから、変速操作軸の回動によって検出スイッチを切り換え作動させるように構成する場合に比し、広範囲にわたる変速操作軸の周面部分が検出スイッチに対して相対移動するようにしながら変速操作軸の移動による検出スイッチの切り換わりを行わせられる。
【0019】
〔効果〕
変速操作軸の周面の広範囲にわたる部分が検出スイッチに対して相対移動することから、変速操作軸にスイッチ操作部を加工容易に設けられる。
【0020】
請求項5による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0021】
〔構成〕
請求項1〜4のいずれか1項による発明の構成において、前記変速操作軸を操作する変速レバーの変速操作軸に対する取付け角度を変更する取付け角調節機構を備えてある。
【0022】
〔作用〕
変速レバーガイドと変速装置との間に製作や組付け誤差などによる位置ずれが生じ、変速レバーがレバーガイドに当って変速操作軸が検出用中立位置まで至らないとか動きにくい事態が発生しても、変速レバーの変速操作軸に対する取付け角を取付け角調節機構によって適切に調節することにより、レバーガイドと変速装置の位置ずれを吸収して変速操作軸が検出用中立位置まで至るとか容易に動くように調節できる。
【0023】
〔効果〕
変速レバーガイドと変速装置の位置ずれが発生しても、取付け角調節機構によって変速操作軸が検出用中立位置まで容易に動くように調節し、検出スイッチによる検出を確実に行わせられる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、左右一対の操向及び駆動自在な前車輪1、左右一対の駆動自在な後車輪2、車体前端部に位置するエンジン3を有する原動部、車体後端部に位置する運転座席4を有する運転部が備えられた自走車体の車体フレームの後部を形成しているミッションケース5の後部に、ロータリ耕耘装置などの各種の作業装置を昇降操作自在に連結する左右一対のリフトアーム6、及び、連結した作業装置に前記エンジン3からの回動力を伝達する動力取り出し軸7を設けて、農用トラクターを構成してある。
【0025】
図2に示すように、エンジン3の回転出力を変速して前後輪1,2に伝達する走行用主変速装置10の中立状態を検出する検出スイッチ8と、エンジン3の回転出力を変速して前記動力取り出し軸7に伝達する作業用変速装置40の中立状態を検出する検出スイッチ9とを、エンジン始動装置3aの電源回路3bに直列に介装して、エンジン始動牽制装置を構成してある。走行用主変速装置10の検出スイッチ8も、作業用変速装置40の検出スイッチ9も、変速装置10,40の中立状態を検出しているときは入り側に切り換わって電源回路3bを閉じ側に操作し、変速装置10,40が伝動状態になっているときは切り側に切り換わって電源回路3bを開き側に操作するように構成してある。
【0026】
これにより、エンジン始動牽制装置は、走行用主変速装置10も作業用変速装置40も中立状態に切り換えられている場合には、エンジン始動装置3aによるエンジン3の始動を可能にすることによってエンジン3を始動できるようにし、走行用主変速装置10と作業用変速装置40の少なくとも一方が伝動状態になっている場合には、エンジン始動装置3aによるエンジン3の始動を不能にすることによってエンジン3を始動できないようにする。
【0027】
前記走行用主変速装置10は、エンジン3から前記ミッションケース5の入力軸に伝達された回動力を前進3段と後進1段とに切り換えて副変速装置(図示せず)を介して前後輪1,2に伝達するギヤトランスミッションを前記ミッションケース5の内部に設けることによって構成してある。この走行用主変速装置10は、運転部の運転座席4の横側に位置する一本の主変速レバー11を有する変速操作部を備えてある。
【0028】
図3、図5などに示すように、前記変速操作部は、前記ミッションケース5の上端部に固定してある操作部ケース12の左右一対のボス部12a,12bによって回動及び摺動自在に支持されている車体横向きの変速操作軸13と、この変速操作軸13の前記一方のボス部12aからケース外に突出している端部に基端側が連結している前記主変速レバー11と、前記変速操作軸13のケース内部に位置する部分の組付け孔に基端側が入り込んでいるとともに抜け止め筒14によって抜け止めされていることによって、変速操作軸13に一体回動及び一体摺動自在に連結している変速アーム15と、前記操作部ケース12の内部に車体横方向に並べて固定してある一対の車体前後向きのシフター支軸16,17の一方16にボス部18aが摺動自在に外嵌していることによってそのシフター支軸16によって摺動自在に支持されている第1シフター18と、前記一対のシフター支軸16,17の他方17にボス部19aが摺動自在に外嵌していることによってそのシフター支軸17によって摺動自在に支持されている第2シフター19とによって構成してある。
【0029】
前記第1シフター18の先端側に一体形成してあるフォーク部18bが、前記ギヤトランスミッションに備えてある2個のシフトギヤ21,22の一方の第1シフトギヤ21に相対回動及び一体摺動自在に係合しており、第1シフター18は、シフター支軸16に沿わせて車体前後方向に移動操作されることにより、第1 シフトギヤ21をギヤトランスミッションの前進1速ギヤ(図示せず)と後進ギヤ(図示せず)とに係脱するようにシフト操作し、変速装置を前進1速と後進とに切り換える。
すなわち、第1 シフター18がシフター支軸16に沿って摺動し、ボス部18aの内部に設けてある位置決めボールが図5に示す如くシフター支軸16に設けてある3つの位置決め溝16a〜16cの第1位置決め溝16aに入り込んだ伝動位置になると、第1シフトギヤ21を前記前進1速ギヤに噛合った伝動位置に操作し、前記位置決めボールが第2位置決め溝16bに入り込んだ中立位置になると、第1シフトギヤ21を前記前進1速ギヤからも前記後進ギヤからも抜け外れた中立位置に操作し、前記位置決めボールが第3位置決め溝16cに入り込んだ伝動位置になると、第1シフトギヤ21を前記後進ギヤに噛合った伝動位置に操作する。
【0030】
前記第2シフター19の先端側に一体形成してあるフォーク部19bが、前記2個のシフトギヤ21,22の他方の第2シフトギヤ22に相対回動及び一体摺動自在に係合しており、第2シフター19は、シフター支軸17に沿わせて車体前後方向に移動操作されることにより、第2シフトギヤ22をギヤトランスミッションの前進2速ギヤ(図示せず)と前進3速ギヤ(図示せず)とに係脱するようにシフト操作し、変速装置を前進2速と前進3速とに切り換える。
すなわち、第2シフター19がシフター支軸17に沿って摺動し、ボス部19aの内部に設けてある位置決めボールが図5に示す如くシフター支軸17に設けてある3つの位置決め溝17a〜17cの第1位置決め溝17aに入り込んだ伝動位置になると、第2シフトギヤ22を前記前進2速ギヤに噛合った伝動位置に操作し、前記位置決めボールが第2位置決め溝17bに入り込んだ中立位置になると、第2シフトギヤ22を前記前進2速ギヤからも前記前進3速ギヤからも抜け外れた中立位置に操作し、前記位置決めボールが第3位置決め溝17cに入り込んだ伝動位置になると、第2シフトギヤ22を前記前進3速ギヤに噛合った伝動位置に操作する。
【0031】
第1シフター18及び第2シフター19の前記ボス部18a,19aに移動操作のための凹入部18c,19cを設けるとともに、変速操作軸13が軸芯方向に摺動操作されると、前記変速アーム15の先端側が第1 シフター18と第2シフター19のボス部18a,19aどうしの間を移動し、第1シフター18の前記凹入部18cに入り込んで第1シフター18を移動操作するべく第1シフター18のボス部18aに係合した位置と、第2シフター19の前記凹入部19cに入り込んで第2シフター19を移動操作するべく第2シフター19のボス部19aに係合した位置とに切り換わるように構成してある。変速アーム15が第1シフター18に対する前記係合位置や第2シフター19に対する前記係合位置になった状態で、変速操作軸13が回動操作されると、変速アーム15が変速操作軸13の軸芯まわりで揺動操作され、係合しているシフター18,19を移動操作して前記二つの伝動位置や前記一つの中立位置に切り換えるように構成してある。
【0032】
図3、図8に示すように、主変速レバー11の基端部に連結部材を取付けボルト25によって固定して設けた連結部11aを変速操作軸13の端部に外嵌させるとともに変速操作軸13の軸芯に直行する方向の連結ボルト26によって変速操作軸13に連結してあることにより、主変速レバー11は、後輪フェンダーの内側に固定してある図6の如き変速レバーガイド28のガイド溝が形成しているH型の操作経路29に沿わせて変速操作軸13の軸芯まわりで車体前後方向に揺動操作できるように、かつ、変速操作軸13の軸芯に沿わせて車体横方向に摺動操作できるように変速操作軸13を介して操作部ケース12によって支持されており、そして、車体前後方向に揺動操作されることによって変速操作軸13を回動操作するように、かつ、車体横方向に摺動操作されることによって変速操作軸13を摺動操作するように変速操作軸13に連結している。
【0033】
つまり、主変速装置10を変速するには、主変速レバー11を前記操作経路29の車体横向き部分29aに沿わせて移動操作して操作経路29の車体横方向に並ぶ2本の車体前後向き部分29b,29cのいずれか一方の中間部に位置させることにより、変速操作軸13を軸芯方向に移動操作して変速アーム15を中立位置にある二つのシフター18,19に択一的に係合させ、第1シフトギヤ21と第2シフトギヤ22からシフト操作するべきシフトギヤを選択する。主変速レバー11を操作経路29の車体前後向き部分29b,29cの中間部からその経路部分29b,29cに沿わせて車体前方側や後方側に移動操作してその経路部分29b,29cの端部に操作することにより、変速アーム15がシフター18,19に係合した状態にある変速操作軸13を回動操作してシフター18,19を中立位置からいずれか一方の伝動位置に移動操作し、選択したシフトギヤ21,22を所望の係脱対象ギヤに係合した伝動位置に操作するように構成してあり、主変速レバー11を操作経路29の車体前後向き部分29b,29cの端部に操作することにより、主変速装置10が主変速レバー11の操作位置に対応する前進速度や後進側の伝動状態になる。
すなわち、主変速レバー11を操作経路29の一方の車体前後向き部分29bの前端部の操作位置F1に操作すると、第1シフトギヤ21が前進1速ギヤに噛合った伝動位置になり、主変速装置10が前進1速の伝動状態になる。主変速レバー11を操作経路29の前記車体前後向き部分29bの後端部の操作位置Rに操作すると、第1シフトギヤ21が後進ギヤに噛合った伝動位置になり、主変速装置10が後進の伝動状態になる。主変速レバー11を操作経路29の他方の車体前後向き部分29cの前端部の操作位置F2に操作すると、第2シフトギヤ22が前進2速ギヤに噛合った伝動位置になり、主変速装置10が前進2速の伝動状態になる。主変速レバー11を操作経路29の前記車体前後向き部分29cの後端部の操作位置F3に操作すると、第2シフトギヤ22が前進3速ギヤに噛合った伝動位置になり、主変速装置10が前進3速の伝動状態になる。
主変速レバー11を操作経路29の車体横向き部分29aに操作すると、第1シフトギヤ21が前進1速ギヤからも後進ギヤからも抜け外れた中立位置になり、かつ、第2シフトギヤ22が前進2速ギヤからも前進3速ギヤからも抜け外れた中立位置になり、主変速装置10は前後輪1,2への伝動を停止するように中立状態になる。
【0034】
図3、図4に示すように、前記両シフター18,19と前記変速操作軸13との間に配置した牽制板31を有する変速牽制機構30を、変速操作部に備えてある。この変速牽制機構30は、前記牽制板31と、前記各シフター18,19のボス部18a,19aから牽制板31に向かって突出している牽制突起18d,19dとによって構成してある。
【0035】
牽制板31は、この牽制板31の一端側に位置する車体上下向きの軸芯31aのまわりで揺動するように前記操作部ケース12によって回動自在に支持されている。各シフター18,19の前記牽制突起18d,19dの先端側が牽制板31の図6(ロ)に示す如き操作溝32に入り込んでいる。前記変速アーム15が牽制板31の操作溝32を挿通しており、牽制板31を揺動させながら第1シフター18や第2シフター19に係脱する。変速アーム15を一方のシフター18,19に係合させるべく移動操作する際、他方のシフター19,18が前記中立位置に在ると、この他方のシフター19,18の前記牽制突起19d,18dが前記操作溝32の牽制解除部分32aに位置して変速アーム15による牽制板31の揺動操作が可能になり、変速アーム15を一方のシフター18,19に係合操作できるが、他方のシフター19,18が前記二つの伝動位置のいずれかに在ると、この他方のシフター19,18の前記牽制突起19d,18dが前記操作溝32の牽制作用部分32bに位置して牽制突起19d,18dのストッパー作用のために変速アーム15による牽制板31の揺動操作が不能になり、変速アーム15をシフター18,19に係合操作できなくなる。変速アーム15がいずれか一方のシフター18,19に係合してこのシフター18,19を移動操作する際には、牽制板31の揺動のために、操作溝32の牽制作用部分32bがそのシフター18,19の牽制突起18d,19dの移動経路に沿った状態になり、その牽制突起18d,19dが牽制作用部分32bを移動できることにより、シフター18,19の移動操作が可能になる。
【0036】
これにより、変速牽制機構30は、第1シフトギヤ21と第2シフトギヤ22のいずれか一方だけが係脱対象ギヤに噛合う変速状態を現出することとなる変速操作はできても、第1シフトギヤ21と第2シフトギヤ22の両方が係脱対象ギヤに噛合う変速状態を現出することとなる変速操作はできないように変速操作を規制する。
【0037】
図3に示すように、主変速装置10の前記検出スイッチ8は、検出部8aが前記変速操作軸13に接触作用するようにして操作部ケース12のスイッチ支持部12cに取付けてあり、変速操作軸13の位置に基づいて主変速装置10の中立状態を検出するように構成してある。
【0038】
すなわち、図5に示すように、前記第1シフター18の前記凹入部18cの深さを、第1シフター18の移動操作に必要な深さより深くし、図6(イ)に示す如く主変速レバー11が変速レバーガイド28の前記操作経路29の前記車体横向き部分29aから横外側に外れた部位に設けてある検出用中立位置KNに操作されると、図5に示す如く変速アーム15が第1シフター18の前記凹入部18cの奥まで入り込んだ検出用中立位置KN1になるように構成してある。図4に示すように、変速アーム15が前記検出用中立位置KN1になると、この変速アーム15の移動のために前記牽制板31が一方のシフター支軸16の方に揺動する。すると、牽制板31の操作溝32の牽制作用部分32bが第1シフター18の牽制突起18dの移動経路に対して傾斜した状態になり、変速アーム15は第1シフター18に係合しているが、牽制板31の牽制突起18dに対するストッパー作用のために、第1シフター18を中立位置から前記二つの伝動位置に移動操作できなくなる。
【0039】
したがって、主変速レバー11が前記検出用中立位置KNに操作されると、変速アーム15は、第1シフター18に対しても第2シフター19に対しても、シフター18,19の移動操作をするべくシフター18,19に係合する位置から一方のシフター支軸16の方に変速操作軸15の摺動方向に外れた前記検出用中立位置KN1になる。
【0040】
図3、図4に示すように、変速操作軸13の外周部の一部分に切り込みを形成してスイッチ操作部13aを設けるとともに、変速操作軸13が変速アーム15を前記検出用中立位置KN1以外の位置にする操作位置に操作されると、変速操作軸13の外周部の前記スイッチ操作部13aから外れた部分が検出スイッチ8の検出部8aに当接して検出スイッチ8を切り側に押圧操作し、変速操作軸13が変速アーム15を前記検出用中立位置KN1にする操作位置に操作されると、変速操作軸13の前記スイッチ操作部13aが検出スイッチ8の検出部8aに合致してこの検出部8aに対する押圧操作を解除することによって検出スイッチ8を入り側に切り換え操作するように構成してある。
【0041】
これにより、検出スイッチ8は、変速操作軸13の位置に基づいて主変速装置10の中立状態を検出するが、第1シフトギヤ21及び第2シフトギヤ22が中立位置になっていて主変速装置10が実際には中立状態になっていても、変速操作軸13が変速アーム15を前記検出用中立位置KN1以外の位置に操作する位置にあるときには、このときの変速操作軸13の位置を検出対象位置としないで中立検出を行わず、変速操作軸13が変速アーム15を前記検出用中立位置KN1に操作する位置になると、このときの変速操作軸13の位置のみを検出対象位置として中立検出を行い、この検出結果に基づいてエンジン始動装置3aの電源回路3bを開閉する。
【0042】
図3に示すように、変速操作軸13の前記抜け止め筒14と前記ボス部12bとの間に位置する部分にスプリング35を外嵌してあるとともに、このスプリング35は、ボス部12bを反力点にして抜け止め筒14に弾性復元力を付与することにより、変速操作軸13を検出スイッチ8が検出対象とする前記位置、すなわち、変速アーム15を前記検出用中立位置KN1に操作する位置に摺動付勢するように構成してある。
これにより、主変速装置10を各伝動状態から中立状態に切り換え操作した場合、操作経路29の車体横向き部分29aに操作した主変速レバー11を前記検出用中立位置KNに人為的に操作しなくとも、前記スプリング35によって自ずと検出用中立位置KNに操作され、検出スイッチ8が中立検出の状態になる。
【0043】
図3に示すように、主変速レバー11の前記連結部11aに取付けた調節ねじ37と、変速操作軸13の組付け孔に組み込んである調節ばね38とより、主変速レバー11の変速操作軸13に対する取付け角度を変更する取付け角調節機構39を構成してある。
すなわち、変速レバーガイド28と主変速装置10との間に位置ずれが発生した場合、調節ねじ37を回動操作すると、この調節ねじ37が変速操作軸13を反力部材として連結部11aを前記連結ボルト26の軸芯まわりで調節ばね38に抗して変速操作軸13に対して揺動調節したり、調節ばね38がこれの弾性復元力によって連結部11aを連結ボルト26の軸芯まわりで変速操作軸13に対して揺動調節することにより、連結部11aの変速操作軸13に対する取付け角度が変化して主変速レバー11の変速操作軸13に対する取付け角度を変更でき、この角度変更によって変速レバーガイド28と主変速装置10の位置ずれを吸収し、この位置ずれにかかわらず主変速レバー11の変速レバーガイド28に対する位置と、変速操作軸13の操作位置とを合致させられる。
【0044】
図9に示すように、作業用変速装置40の検出スイッチ9は、前記ミッションケース5の側壁が備えているスイッチ支持部材41に取付けて、作業用変速装置40のシフトギヤを前記ミッションケース5の外部からシフト操作するようにミッションケース側壁を回動自在に貫通している変速操作軸42の回転位置に基づいて所定の検出を行うように構成してある。
【0045】
すなわち、変速操作軸42の外周面の周方向での2箇所に凹入部42a,42bを設けるとともに、変速操作軸42と検出スイッチ9の検出部9aとの間に球体で成るスイッチ操作体43を設けてある。作業用変速装置40が高速、中速、低速の伝動状態になっていると、変速操作軸42の外周面の前記凹入部42a,42bから外れた部分がスイッチ操作体43に当接し、このスイッチ操作体43が検出スイッチ9の方に押し操作されて検出部9aに押圧作用することによって検出スイッチ9を切り側に切り換え操作する。作業用変速装置40が高速と中速の間の中立状態、中速と低速の間の中立状態になると、変速操作軸42のいずれかの凹入部42a,42bがスイッチ操作体43に対応し、スイッチ操作体43が凹入部42a,42bに落ち込んで検出スイッチ9の検出部9aに対する押圧作用を解除することによって検出スイッチ9を入り側に切り換え操作する。
【0046】
〔別実施形態〕
図10は、別の実施形態を備える主変速装置10の変速操作部を示し、この変速操作部にあっては、主変速レバー11を図11(イ)に示す如き変速レバーガイド28のガイド溝が形成するH型の操作経路29の車体横向き部分29aに沿わせて移動操作してその操作経路29の車体横方向に並ぶ2本の車体前後向き部分29b,29cのいずれか一方の中間部に位置させることにより、変速操作軸13を軸芯方向に移動操作して変速アーム15を中立位置にある二つのシフター18,19に択一的に係合させ、第1シフトギヤ21と第2シフトギヤ22からシフト操作するべきシフトギヤを選択する。主変速レバー11を操作経路29の車体前後向き部分29b,29cの中間部からその経路部分29b,29cに沿わせて車体前方側や後方側に移動操作してその経路部分29b,29cの端部に操作することにより、変速アーム15がシフター18,19に係合した状態にある変速操作軸13を回動操作してシフター18,19を中立位置からいずれか一方の伝動位置に移動操作し、選択したシフトギヤ21,22を係脱対象ギヤに噛合った伝動位置に操作するように構成してある。
【0047】
すなわち、主変速レバー11を操作経路29の一方の車体前後向き部分29bの前端部の操作位置F1に操作すると、第1シフトギヤ21が前進1速ギヤに噛合った伝動位置になり、主変速装置10が前進1速の伝動状態になる。主変速レバー11を操作経路29の前記車体前後向き部分29bの後端部の操作位置Rに操作すると、第1シフトギヤ21が後進ギヤに噛合った伝動位置になり、主変速装置10が後進の伝動状態になる。主変速レバー11を操作経路29の他方の車体前後向き部分29cの前端部の操作位置F2に操作すると、第2シフトギヤ22が前進2速ギヤに噛合った伝動位置になり、主変速装置10が前進2速の伝動状態になる。主変速レバー11を操作経路29の前記車体前後向き部分29bの後端部の操作位置F3に操作すると、第2シフトギヤ22が前進3速ギヤに噛合った伝動位置になり、主変速装置10が前進3速の伝動状態になる。
【0048】
主変速レバー11が操作経路29の車体横向き部分29aの中心部に位置する検出用中立位置KNに操作されると、変速アーム15が両シフター18,19のボス部18a,19aどうしの間に位置して検出用中立位置KN1になる。変速アーム15がこの検出用中立位置KN1になると、変速牽制機構30の牽制板31が図11(ロ)に示す取付け位置になり、第1シフター18も第2シフター19もいずれの伝動位置にも移動操作できなくなる。
【0049】
したがって、主変速レバー11が前記検出用中立位置KNに操作されると、変速アーム15は、第1シフター18に対してはこのシフター18の移動操作をするべく第1シフター18に係合する位置から第2シフター19の方に変速操作軸13の摺動方向に外れた前記検出用中立位置KN1になり、第2シフター19に対してはこのシフター19の移動操作をするべく第2シフター19に係合する位置から第1シフター18の方に変速操作軸13の摺動方向に外れた前記検出用中立位置KN1になる。
【0050】
図12などに示すように、変速操作軸13の外周部の一部分に環状溝を形成してスイッチ操作部13aを設けるとともに、変速操作軸13が変速アーム15を前記検出用中立位置KN1以外の位置にする操作位置に操作されると、変速操作軸13の外周部の前記スイッチ操作部13aから外れた部分が検出スイッチ8の検出部8aに当接して検出スイッチ8を切り側に押圧操作し、変速操作軸13が変速アーム15を前記検出用中立位置KN1にする操作位置に操作されると、変速操作軸13の前記スイッチ操作部13aが検出スイッチ8の検出部8aに合致して検出スイッチ8に対する押圧操作を解除することによって検出スイッチ8を入り側に切り換え操作するように構成してある。
【0051】
これにより、検出スイッチ8は、変速操作軸13の位置に基づいて主変速装置10の中立状態を検出するが、第1シフトギヤ21及び第2シフトギヤ22が中立位置になっていて主変速装置10が実際には中立状態になっていても、変速操作軸13が変速アーム15を前記検出用中立位置KN1以外の位置に操作する位置にあるときには、このときの変速操作軸13の位置を検出対象位置としないで中立検出を行わず、変速操作軸13が変速アーム15を前記検出用中立位置KN1に操作する位置になると、このときの変速操作軸13の位置のみを検出対象位置として中立検出を行い、この検出結果に基づいてエンジン始動装置3aの電源回路3bを開閉する。
【0052】
操作部ケース12の端部が支持しているばね受け体45と、変速操作軸13の前記ばね受け体45の一対のばね受け部45aどうしの間に位置している部分に摺動自在に外嵌している一対のばね受けリング46と、このばね受けリング46どうしの間で変速操作軸13に外嵌しているスプリング35とによって、変速操作軸13を検出スイッチ8が検出対象する前記位置に摺動付勢する付勢機構を構成してある。
【0053】
すなわち、変速操作軸13が変速アーム15を前記検出用中立位置KN1に操作する位置から一対のシフター18,19のいずれかの方に摺動操作されると、一対のばね受けリング46のうち、変速操作軸13の移動側に位置する方のばね受けリング46がばね受け体45のばね受け部45aによって受止め支持されながらスプリング35の一端側を受け止め支持する。そして、変速操作軸13にリング部材を固定して設けてあるばね操作部47が他方のばね受けリング46を介してスプリング35の他端側を押圧操作する。これにより、変速操作軸13がいずれのシフトギヤ21,22を選択する方向に摺動操作される場合も、スプリング35が圧縮変形されて弾性復元力を保持し、この弾性復元力によって変速操作軸13を検出スイッチ8が検出対象とする前記位置に摺動付勢する。
【0054】
請求項1,2,3などに記載の発明を実施する場合、変速操作軸13を回動操作することにより、変速アーム15が2個のシフター18,19に択一的に係合してシフト操作するシフトギヤを選択し、変速操作軸13を軸芯方向に摺動操作することにより、変速アーム15がシフター18,19を移動操作して選択したシフトギヤ21,22をシフト操作するように構成して実施してもよい。
したがって、変速アーム15をシフター18,19に択一的に係合させるために変速操作軸13を操作する方向を選択用移動方向と呼称し、シフトギヤ21,22をシフト操作するために変速操作軸13を操作する方向を変速用移動方向と呼称する。
【0055】
本発明は、シフターを3個以上備える変速装置にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】農用トラクター全体の側面図
【図2】エンジン始動牽制装置を示すブロック図
【図3】主変速装置の変速操作部の断面図
【図4】変速牽制板の配設部の平面図
【図5】変速アームの検出用中立位置を示す説明図
【図6】主変速レバーの操作位置と変速牽制板の作用を示す平面図
【図7】検出スイッチ配設部の断面図
【図8】取付け角調節機構の側面図
【図9】副変速装置の検出スイッチ配設部の断面図
【図10】別の実施形態を備える主変速装置の変速操作部の断面図
【図11】別の実施形態を備える主変速装置の主変速レバーの操作位置と変速牽制板の作用を示す平面図
【図12】別の実施形態を備える主変速装置の検出スイッチ配設部の断面図
【図13】従来の検出スイッチの作用を示す説明図
【図14】従来の検出スイッチ配設部の断面図
【符号の説明】
8 検出スイッチ
11 変速レバー
13 変速操作軸
15 変速アーム
18,19 シフター
21,22 シフトギヤ
29 操作経路
35 スプリング
39 取付け角調節機構
KN 変速レバーの検出用中立位置
KN1 変速操作軸が検出対象位置になったときの変速アームの位置

Claims (5)

  1. 走行用の変速装置を内装したミッションケースの上部に、変速アームを一体移動自在に連結した変速操作軸を回動及び摺動自在に支持する操作部ケースを固定し、前記変速操作軸を選択用移動方向に移動操作して前記変速アームを複数のシフターに択一的に係合させることによってシフト操作するシフトギヤを選択し、変速アームがシフターに係合した変速操作軸を変速用移動方向に移動操作してシフターを移動操作することによって選択したシフトギヤをシフト操作するように構成した変速装置であって、
    前記変速操作軸の長手方向中間部における前記操作部ケースに前記変速操作軸の位置に基づいて変速装置の中立状態を検出する検出スイッチを設けるとともに、この検出スイッチを、変速アームが前記複数のシフターの全てを中立位置にする位置で、かつ、複数のシフターの全てに対してシフターの移動操作をするべき位置から選択用移動方向に外れた位置になったときの前記変速操作軸の位置のみを検出対象位置とする状態で備えてある変速装置。
  2. 前記変速操作軸をシフターの移動操作をするべき位置から前記検出対象位置に移動付勢するスプリングを備えてある請求項1 記載の変速装置。
  3. 前記変速操作軸を操作する変速レバーがシフトギヤを選択及びシフト操作するための操作経路から外れた検出用中立位置に位置することにより、前記変速操作軸が前記検出対象位置になるように構成してある請求項1又は2記載の変速装置。
  4. 前記変速操作軸の前記選択用移動方向は、変速操作軸が軸芯方向に移動する方向であり、前記変速操作軸の前記変速用移動方向は、変速操作軸が回動する方向である請求項1〜3のいずれか1項に記載の変速装置。
  5. 前記変速操作軸を操作する変速レバーの変速操作軸に対する取付け角度を変更する取付け角調節機構を備えてある請求項1〜4のいずれか1項に記載の変速装置。
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