JP3932298B2 - 滑落防止足具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、長靴等に着脱自在に取り付けられる爪部を備えた滑落防止足具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、作業用滑落防止足具としては、例えば作業靴底にスパイク等の滑り止めを装着したものや、実願平5−4367号公報に開示されているように、下方向に向かって複数のスパイク突出した着脱自在の滑り止め具があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術の場合、例えば草刈り作業では法面に対して横向きで草刈り機を操作して移動することになるため、谷足に大半の荷重をかけており、谷足側で上体を支えるため、谷足の下肢は山側の法面に傾き作業靴や滑り止め金具の底面に固着されたスパイクでは、スパイクの食い込みが弱く保持力が小さいものであった。
【0004】
即ち、図6(a),(b)に示すように、作業靴10の底の裏面に設けられたスパイク12は、作業靴底面と直角方向に突設されているため、作業法面14に対するスパイク12の食い込み角度が浅くなり、スパイク12で作業法面14をつかむことが不確実となる。従って、より確実に作業法面14を保持するするためには、足首を谷側に屈曲させ、作業靴10の底面を作業法面14と平行になるようにして、不自然な体勢にする必要がある。
【0005】
さらに、作業中や横移動の際、谷足の足底部は法面14に順応しようとするため、足首が谷側へ屈曲し、足首関節や膝関節に過重な負担をかけているため、疲労を早めるだけでなく、足首関節や膝関節の損傷に至る恐れもある。また、図6(b)に示すように、体勢を崩したときはスパイク12は法面14に食いつかず、体勢の立て直しがしにくく、一旦滑るとほとんどスパイク12の効果は期待できないという問題がある。
【0006】
また、スパイク12が靴底の下にあるため、道路やコンクリート等の固い平地の移動には、バランスを崩したりして歩行がしにくく、上記公報のように着脱式の場合もその都度金具を脱着しなくてはならないなどの不便があった。
【0007】
この発明は、上記従来の技術の問題点に鑑みてなされたもので、作業者が長時間、安全に斜面での作業を続けることができる滑落防止足具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、金属等で形成され剛性の高い略J字状の本体と、この本体の下部側面部に設けられて、その本体側面部から斜め方向に下方を向いて突設された金属製等の爪と、上記本体を靴に固定する固定部材とからなる滑落防止足具である。上記爪は複数本突設され、上記本体に対してボルトとナット等により一体的に着脱自在に固定されている。上記爪は、上記靴の内側側面の下方に位置している。上記爪の先端部は、上記靴の底面よりもわずかに上方に位置するものである。また、上記靴の外側側面に位置する上記本体先端部には、上記爪と同様に下方に突設された補助爪が設けられている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1〜図5は、この発明の一実施形態の滑落防止足具を示す。図1に示すように、この実施形態の滑落防止足具は法面作業用のもので、J字状の本体20、靴への固定部材である2本のバンド40,45、および爪部材50から構成される。本体20は、金属などで形成されほとんど弾性を有しない堅固な構造である。本体20の垂直部分である支柱部22は、下部が作業靴10の形状に対応してわずかに外方に膨出した円弧形状を有し、支柱部22の下端部から水平方向に延長されて靴底当接部24が形成され、靴底当接部24の先端部分が支柱部に対して平行にわずかに上方に折れて支柱先端部26を形成している。さらに、支柱部22の靴底当接部24は、作業靴10の土踏まず部分の幅に対応して、これより狭い幅に形成されている。
【0010】
支柱部22の上部の作業靴10の外側には、固定部材であるバンド40を通すバンド挿通孔28が形成されている。また、支柱部22下部中央位置には、透孔29が形成され、この透孔29に作業靴10側から外へボルト30が挿嵌され、支柱部22の裏面にボルト30の頭部が溶着されている。
【0011】
支柱先端部26の端部には、その幅方向に可動リング取付孔32が設けられ、この可動リング取付孔32に可動リング34が取り付けられている。さらに、可動リング取付孔32の下部の支柱先端部26の中央位置には、爪先端方向が作業靴10の外側下部方向に適宜な角度で突出した、補助爪36が固着されている。
【0012】
爪部材50はその中央部に断面コ字形の爪固定部52が一体に設けられ、この爪固定部52のコ字形の溝56は、支柱部22の幅とほぼ等しい幅に形成され、中央位置にはボルト孔54が形成されている。そして、爪部材52は、ボルト30および支柱部22に嵌合し、ナット57をボルト30に螺合して支柱部22に強固に固定される。
【0013】
爪部材50の溝56と反対側の下部位置には、先端方向が作業靴10内側側面の外方下部方向に向かって適宜の角度で突出した3本の爪58が固着されている。爪58は、所定間隔で互いに平行に突設されている。爪58及び補助爪36の先端部は、作業靴10の底面よりもわずかに上方に位置する。
【0014】
また、バンド40は、支柱部22上部のバンド用孔28に挿通され、バンド締め金具42で作業靴10を締め付け可能に設けられている。また、支柱部22の下方のバンド45は、可動リング34に挿通され、作業靴10を挟んで支柱部22外側にバンド45を巻いて、バンド締め金具47で作業靴10を締め付け可能に形成されている。
【0015】
この実施形態の滑落防止足具は、図3に示すように、本体20および爪部材50が左右対称形状であり、左右両足のどちらでも装着できる。この滑落防止足具の装着方法は、図1に示すように、右足の作業靴10に装着する場合、作業靴10の土踏まず部分に支柱20の靴底当接部24を位置させ、上部のバンド40とバンド締め金具42で作業靴10の下腿部に緊結し、下部のバンド45とこのバンド締め金具47で作業靴10の足首部と支柱部22を緊結する。
【0016】
このような状態で、図5(a)に示すように、右足を谷側にして、作業法面14に対して横方向に立つと、荷重方向が下方に向かい爪58が確実に法面14に食い込み保持する。また、図5(b)に示すように、谷足が山側へ傾いても、谷足の爪58は、滑走方向に対して作業法面14を確実につかんでおり、従来の技術の図6(b)に示すように滑落することがない。
【0017】
また、爪部材50の取付位置が、足首の内側側面であり、作業中に足首が谷側に屈曲しにくく、足裏と下腿部が直角に近い体勢を維持することが出来、足の疲労を軽減し、怪我の発生も抑えるものである。さらに、万一滑落した場合も、図5(b)に示すように、爪58が法面14に食い込みやすく、滑落を最小限に抑えることができる。また、同一形状で左右対称に形成することができ、同一形状で両足に使用することができ、生産性がよい。さらに、靴のサイズにはある程度自由に装着可能である。
【0018】
なお、この発明の滑落防止足具は、上記実施形態に限定されず、爪部材50の形状を変えたものでも良く、ナット57により爪部材50の大きさや形状を変えたものに交換することができるようにしても良い。また、足への装着は、作業の谷側となる一方でも良く、両足であればさらによい。
【0019】
【発明の効果】
この発明の滑落防止足具は、斜面での作業においてもほぼ直立で自然な体勢で安全に作業することができ、斜面に対する爪の食い込みが確実になされ、滑落の危険性を大幅に低減することができる。また、安定に斜面で作業することができることから、足やその他の疲労を軽減させ、作業効率を高め、滑落事故などを防止することができる。さらに、靴の内側側面の下方に爪部材が位置することにより、足首が谷側に屈曲しにくく、より安全性が高い。さらに、爪の先端位置を靴底の面よりも上方に位置させても良く、これにより、平地での歩行も容易であり、着脱の煩雑さを無くし、取り扱いがさらに容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の滑落防止足具の斜視図である。
【図2】この発明の一実施形態の滑落防止足具の正面図である。
【図3】この発明の一実施形態の滑落防止足具の側面図である。
【図4】図2のA−A線断面図である。
【図5】この発明の一実施形態の滑落防止足具の足の角度による爪の食い込みを示す概略図である。
【図6】従来の滑落防止足具の足の状態による爪の食い込み状態(a)と滑落状態(b)を示す概略図である。
【符号の説明】
10 作業靴
20 本体
22 支柱部
26 支柱先端部
28 バンド用孔
30 ボルト
34 可動リング
36 補助爪
40,45 バンド
50 爪部材
52 爪固定部
57 ナット
58 爪
Claims (4)
- 略J字状の本体と、この本体の下部に斜め下方を向いて突設された爪と、上記本体を靴に固定する固定部材とからなる滑落防止足具。
- 上記爪は複数本突設され、上記本体に対してボルトとナット等により一体的に着脱自在に固定されている請求項1記載の滑落防止足具。
- 上記爪は上記靴の内側側面の下方に位置し、上記爪の先端部は上記靴の底面よりもわずかに上方に位置する請求項1または2記載の滑落防止足具。
- 上記靴の外側側面に位置する上記本体先端部には、上記爪と同様に下方に突設された補助爪が設けられている請求項3記載の滑落防止足具。
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