JP2004024811A - 傾斜地作業用靴底およびこれを有する靴。 - Google Patents
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Abstract
【課題】土手、法面、果樹園等の傾斜地や積雪面での作業や歩行に際し、滑り止め効果と足元を略水平にし、足場を安定させると同時に、平地作業や歩行も可能な靴底を提供する。
【解決手段】靴底面1に対し垂直に縦方向、横方向に取り付けた歯2、3を斜面に食い込ませると同時に、斜面に押しつけるように踏み込んだ靴底のエッジ部分6で、傾斜地をグリップすることで、滑りを防ぐと同時に両方の足元を略水平に保ち、足場を安定させる。縦方向、横方向の歯2、3を逆台形の形状とし平坦地での作業、歩行も安定する。
【選択図】図3−4
【解決手段】靴底面1に対し垂直に縦方向、横方向に取り付けた歯2、3を斜面に食い込ませると同時に、斜面に押しつけるように踏み込んだ靴底のエッジ部分6で、傾斜地をグリップすることで、滑りを防ぐと同時に両方の足元を略水平に保ち、足場を安定させる。縦方向、横方向の歯2、3を逆台形の形状とし平坦地での作業、歩行も安定する。
【選択図】図3−4
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は土手、法面、果樹園、山間地の傾斜地、積雪面、凍結面での各種作業や歩行をする場合の、滑り止めと足元を略水平にし足場を安定するための、傾斜地用靴底及びこれを有する靴に関する。
【0002】
【従来の技術】傾斜地での歩行補助具は、種々提案されている。
例えば法面作業げた(実公第2568381号)、傾斜地作業の足場安全器具(実公第3047434)、急傾斜土手の草刈用スパイク(特開平11−89610)、傾斜地歩行用補助具(特開2001−120309)
ところがこれらには、左右いずれか一方向の傾斜のみの補正であり、履き替えの手間が必要なもの、平坦地では一々取り外したりたたみ込んだりしなければならない。
前後左右の傾斜地で略水平を保持できるものは、斜面に沿うように傾斜板や接地板を設けて略水平を保ち、これと滑り止めのスパイクや爪を組み合わせることで課題を解消しようとするが、一般的に爪やスパイク等の滑り止めは、斜面が適当な硬さの状態であれば効果があるものの、軟弱な場合などは効果が左右される欠点がある。又草木が絡みついたり、引っかかり過ぎた場合、転倒の危険性がある。
斜面の状態に合わせた調整を必要とするものは作業効率が劣ってしまう。
公知発明の大部分は補助具として、作業靴や長靴、安全靴や登山靴に対する脱着式であり、一体成型による靴底そのものになり難い、などの欠点や問題点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような傾斜地用補助具について斜面の特性、即ち勾配がある、食い込む、踏めば表面が固まったりズレたりするという特性と、使用者の本能的にバランスを保とうとする、足裏感覚を活かす単純な構成をなし、草木が絡みつくことなく、勾配の緩急、斜面の硬さ軟らかさなどの状態に左右されず、積雪面、凍結面にも対応できるように、滑り止めの効果と、全方向で足元を略水平に保つ効果により足場を安定させ、傾斜地作業や歩行の安全を確保し、かつ傾斜地から平地になっても、外したり履き替えずに、そのまま平地作業や歩行のできる靴底と及びこれを有する靴の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために本発明による傾斜地用靴底は、以下の構成としたものである。
即ち靴底面に対し垂直に縦方向に1本、横方向に前後2本の、ストッパーとなる逆台形状の歯を十字に取り付けた、面と線を組み合わせた構成とする。
【0005】上記記述の縦方向1本の歯を、つま先側と踵側に分離し、内側エンドにそれぞれ横方向の歯を追加し取り付けてもよい。
【0006】靴底のエッジ部分の効果を高める為に靴底の周囲、全部又は一部を出っ張らした形状にするか、フレーム状に歯などを取り付けてもよい、さらにエッジ部分の出っ張りやフレームと縦横ストッパーの接地部分を金属等で尖らせた構成としてもよい、またノコギリ歯状にしてもよい
【0007】靴底面と縦方向の歯の側面で出来るの空間の一部を斜めに埋めて、ストッパーの歯と靴底のエッジ部分が必要以上に斜面に食い込まないようにしてもよい
【0008】これら上記を構成する部材は、プラスチック、合成樹脂、金属、高硬度ゴム、木材等を用いることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態に基づいて具体的に説明する。
図面1にて説明すれば靴底(1)に垂直に縦方向の歯(2)を取り付け横方向に前後2箇所の台形の歯(3)を取り付ける。左右対称で一対の構成とし、土などの斜面地という特性を利用し、斜面横方向への移動は図面5−1,5−2,5−3のように、靴底縦方向の歯(2)を斜面に食い込ませながら、靴底の斜面側エッジ部分(5)で斜面(9)を押さえつけることで、左右両方とも、斜面に沿ったグリップが可能となり、横滑りを防ぐと同時に靴底は水平が確保されて足場が安定する。
前後に取り付けた横の歯が逆台形のために、逆三角形の断面からはみ出る台形の歯の斜面側の角部分(4)が、斜面により食い込むことで足場がさらに固定される
【0010】斜面上下の移動は前述のように足場を確保しながら移動する方法の他、斜面を登る場合には図6−1、のように主につま先側の靴底横方向の歯と、つま先周辺のエッジ部分、降りる場合には図6−2のように、主にかかと側の横方向の歯と、かかと周辺のエッジ部分で斜面をしっかりグリップして、滑り難い、安定した足場を確保する。このような足の運び方を組み合わせて移動することで、傾斜地の全方向に対応する。
【0011】図2−1、図2−2、図2−3、は、請求項1の縦方向のストッパーの歯を前後に分け、内側エンド部分に横方向の歯を追加し、縦方向の歯が省けた部分で、弾力をもたせた靴底が幾分か曲がる構成にするもので、作業や移動時の歩行感がより自然なものになる。又横方向の歯が増えることで、図6のような上下移動時の滑り止め効果が増し、平地での作業、歩行の安定性が増す。
【0012】図3−1、図3−2、図3−3、図3−4、図3−5、図3−6のように、靴底エッジ部分を出っ張らせたり、フレーム状に、歯を取り付けるなど、強調した構成(6)にすることで、急斜面や滑りやすい状態の傾斜地でのエッジ効果を高め、より安定した足場が確保できる。
又エッジ部分のフレームと縦横ストッパーの接地部分を金属等で尖らせたり図3−7、図3−8、図3−9のようにノコギリ歯状の構成にすることで、ぬれた芝や繊維質の固い芝など滑り易い状況の斜面や、積雪面や凍結面でもしっかり食い込み、滑り止めと足場安定の効果を得ることができる。
【0013】図4−1から図4−12は、靴底の下面と縦方向の歯の側面でできる空間(7)を一部、斜めに埋める(8)ことで、斜面の状態が軟弱な場合でも、ストッパーの歯が斜面の中に、必要以上にめり込まないようにして、足元を取られないようにすると共に、図5−4のように、軟弱であるが故に逆三角形の面に沿って土が押し上がり、これをエッジ部分のフレーム(6)で留めると同時に、上から踏んで押さえつける作用が働き、軟弱な足元を固めながら安定した足場を確保する。
これらの効果をもたらす応用断面として図5−5、図5−6などがある。
【0014】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成されているので、本発明の靴底およびこれを有する靴を傾斜地で使用する場合、傾斜地に食い込ませた縦横ストッパーの歯と、斜面に押しつけるように踏み込んだ靴底のエッジ部分で、傾斜地をグリップすることで滑りを防ぐと同時に両方の足元が略水平に保つことができて、足場が安定する。傾斜地に対応するための余分な力が省けて、疲労を防ぎ作業効率が上がる。
【0015】移動に際しては、線と面の構成で斜面や草木を押さえ込んで滑り止め効果を確保する構造なので、爪やスパイクなど所謂、点で突き刺さすものに比べて、草木が絡みついたり何かに引っかかることが無いので、バランスを崩したり転倒の危険が回避され、安全対策と事故防止に効果がある。
【0016】ストッパー先端と、靴底エッジ部分で出来る逆三角形の角度は固定的だが、例えば図5−2のように勾配が急な場合は靴底エッジ部分での押さえをしっかり効かせ、逆に図5−3のように傾斜地の勾配が緩い場合は主にストッパーの歯を効かせるように、山足、谷足の踏み込み角度や、靴底エッジ部分への重心のかけ方を調整することで、どんな勾配の傾斜地でも対応できる。
【0017】靴底面とストッパーの側面で出来る空間を確保したことで、踏み込み角度やエッジ部分へのウエイト調整、即ち人体が本来バランス感覚を発揮するための足裏感覚を生かすことが可能となる。斜面に対し面で接するように固定された逆台形状の傾斜板や接地板では、このような踏み込みとウエイトの調整は難しい。
【0018】前後に取り付けた横の歯を逆台形にすることで出来る、逆三角形の断面からはみ出た台形の歯の斜面側の角部分の食い込みで、草刈機を使う場合などに生じる左右振り回しの反動にもしっかり対応できる。
【0019】又平坦地での作業や歩行の場合は、下駄の如く逆台形状の横方向の歯と、縦方向の歯で接地面が水平になり安定する。したがって脱着や履き替えを必要としない。
【0020】滑り止めの歯を十字に組み合わせることで、構造がシンプルでかつ頑丈と成る。
この斜面用靴底を傾斜地用補助具として長靴や作業靴などへ、脱着方式で利用するのは勿論だが、構造がシンプルなので一体成型もしやすく、例えば従来の靴底の原料を大きく変更せずに本発明の靴底の生産を可能にすることを意味し、コストを抑えながら本発明の傾斜地作業用靴底の提供を可能にする効果をもたらす。これを長靴、作業靴、安全靴、登山靴の靴底に採用し傾斜地等専用靴として、又積雪面、凍結面用靴として利用出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1−1】請求項1の斜視図である、
【図1−2】請求項1の側面図である
【図1−3】請求項1の前方、後方図である
【図2−1】請求項2の斜視図である、
【図2−2】請求項2の側面図である
【図2−3】請求項2の前方、後方図である
【図3−7】請求項5の斜視図である、
【図3−8】請求項5の側面図である
【図3−9】請求項5の前方、後方図である
【図5−1】本発明による一実施形態を示す正面図
【図5−2】本発明による一実施形態を示す正面図(急勾配)
【図5−3】本発明による一実施形態を示す正面図(緩勾配)
【図5−4】本発明による一実施形態を示す正面図(軟弱斜面)
【図5−5】本発明による応用断面図1
【図5−6】本発明による応用断面図2
【図6−1】本発明による一実施形態を示す側面図(登る)
【図6−2】本発明による一実施形態を示す側面図(降りる)
【符号の説明】
1は靴底、2は縦の歯、3は横の歯、4は3の角部分 5はエッジ部分、
6は強調されたエッジ、7は靴底面とストッパーの歯で出来た空間、
8は7の空間を一部斜めに埋めた部分 9は斜面 10は靴
【発明が属する技術分野】本発明は土手、法面、果樹園、山間地の傾斜地、積雪面、凍結面での各種作業や歩行をする場合の、滑り止めと足元を略水平にし足場を安定するための、傾斜地用靴底及びこれを有する靴に関する。
【0002】
【従来の技術】傾斜地での歩行補助具は、種々提案されている。
例えば法面作業げた(実公第2568381号)、傾斜地作業の足場安全器具(実公第3047434)、急傾斜土手の草刈用スパイク(特開平11−89610)、傾斜地歩行用補助具(特開2001−120309)
ところがこれらには、左右いずれか一方向の傾斜のみの補正であり、履き替えの手間が必要なもの、平坦地では一々取り外したりたたみ込んだりしなければならない。
前後左右の傾斜地で略水平を保持できるものは、斜面に沿うように傾斜板や接地板を設けて略水平を保ち、これと滑り止めのスパイクや爪を組み合わせることで課題を解消しようとするが、一般的に爪やスパイク等の滑り止めは、斜面が適当な硬さの状態であれば効果があるものの、軟弱な場合などは効果が左右される欠点がある。又草木が絡みついたり、引っかかり過ぎた場合、転倒の危険性がある。
斜面の状態に合わせた調整を必要とするものは作業効率が劣ってしまう。
公知発明の大部分は補助具として、作業靴や長靴、安全靴や登山靴に対する脱着式であり、一体成型による靴底そのものになり難い、などの欠点や問題点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような傾斜地用補助具について斜面の特性、即ち勾配がある、食い込む、踏めば表面が固まったりズレたりするという特性と、使用者の本能的にバランスを保とうとする、足裏感覚を活かす単純な構成をなし、草木が絡みつくことなく、勾配の緩急、斜面の硬さ軟らかさなどの状態に左右されず、積雪面、凍結面にも対応できるように、滑り止めの効果と、全方向で足元を略水平に保つ効果により足場を安定させ、傾斜地作業や歩行の安全を確保し、かつ傾斜地から平地になっても、外したり履き替えずに、そのまま平地作業や歩行のできる靴底と及びこれを有する靴の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために本発明による傾斜地用靴底は、以下の構成としたものである。
即ち靴底面に対し垂直に縦方向に1本、横方向に前後2本の、ストッパーとなる逆台形状の歯を十字に取り付けた、面と線を組み合わせた構成とする。
【0005】上記記述の縦方向1本の歯を、つま先側と踵側に分離し、内側エンドにそれぞれ横方向の歯を追加し取り付けてもよい。
【0006】靴底のエッジ部分の効果を高める為に靴底の周囲、全部又は一部を出っ張らした形状にするか、フレーム状に歯などを取り付けてもよい、さらにエッジ部分の出っ張りやフレームと縦横ストッパーの接地部分を金属等で尖らせた構成としてもよい、またノコギリ歯状にしてもよい
【0007】靴底面と縦方向の歯の側面で出来るの空間の一部を斜めに埋めて、ストッパーの歯と靴底のエッジ部分が必要以上に斜面に食い込まないようにしてもよい
【0008】これら上記を構成する部材は、プラスチック、合成樹脂、金属、高硬度ゴム、木材等を用いることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態に基づいて具体的に説明する。
図面1にて説明すれば靴底(1)に垂直に縦方向の歯(2)を取り付け横方向に前後2箇所の台形の歯(3)を取り付ける。左右対称で一対の構成とし、土などの斜面地という特性を利用し、斜面横方向への移動は図面5−1,5−2,5−3のように、靴底縦方向の歯(2)を斜面に食い込ませながら、靴底の斜面側エッジ部分(5)で斜面(9)を押さえつけることで、左右両方とも、斜面に沿ったグリップが可能となり、横滑りを防ぐと同時に靴底は水平が確保されて足場が安定する。
前後に取り付けた横の歯が逆台形のために、逆三角形の断面からはみ出る台形の歯の斜面側の角部分(4)が、斜面により食い込むことで足場がさらに固定される
【0010】斜面上下の移動は前述のように足場を確保しながら移動する方法の他、斜面を登る場合には図6−1、のように主につま先側の靴底横方向の歯と、つま先周辺のエッジ部分、降りる場合には図6−2のように、主にかかと側の横方向の歯と、かかと周辺のエッジ部分で斜面をしっかりグリップして、滑り難い、安定した足場を確保する。このような足の運び方を組み合わせて移動することで、傾斜地の全方向に対応する。
【0011】図2−1、図2−2、図2−3、は、請求項1の縦方向のストッパーの歯を前後に分け、内側エンド部分に横方向の歯を追加し、縦方向の歯が省けた部分で、弾力をもたせた靴底が幾分か曲がる構成にするもので、作業や移動時の歩行感がより自然なものになる。又横方向の歯が増えることで、図6のような上下移動時の滑り止め効果が増し、平地での作業、歩行の安定性が増す。
【0012】図3−1、図3−2、図3−3、図3−4、図3−5、図3−6のように、靴底エッジ部分を出っ張らせたり、フレーム状に、歯を取り付けるなど、強調した構成(6)にすることで、急斜面や滑りやすい状態の傾斜地でのエッジ効果を高め、より安定した足場が確保できる。
又エッジ部分のフレームと縦横ストッパーの接地部分を金属等で尖らせたり図3−7、図3−8、図3−9のようにノコギリ歯状の構成にすることで、ぬれた芝や繊維質の固い芝など滑り易い状況の斜面や、積雪面や凍結面でもしっかり食い込み、滑り止めと足場安定の効果を得ることができる。
【0013】図4−1から図4−12は、靴底の下面と縦方向の歯の側面でできる空間(7)を一部、斜めに埋める(8)ことで、斜面の状態が軟弱な場合でも、ストッパーの歯が斜面の中に、必要以上にめり込まないようにして、足元を取られないようにすると共に、図5−4のように、軟弱であるが故に逆三角形の面に沿って土が押し上がり、これをエッジ部分のフレーム(6)で留めると同時に、上から踏んで押さえつける作用が働き、軟弱な足元を固めながら安定した足場を確保する。
これらの効果をもたらす応用断面として図5−5、図5−6などがある。
【0014】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成されているので、本発明の靴底およびこれを有する靴を傾斜地で使用する場合、傾斜地に食い込ませた縦横ストッパーの歯と、斜面に押しつけるように踏み込んだ靴底のエッジ部分で、傾斜地をグリップすることで滑りを防ぐと同時に両方の足元が略水平に保つことができて、足場が安定する。傾斜地に対応するための余分な力が省けて、疲労を防ぎ作業効率が上がる。
【0015】移動に際しては、線と面の構成で斜面や草木を押さえ込んで滑り止め効果を確保する構造なので、爪やスパイクなど所謂、点で突き刺さすものに比べて、草木が絡みついたり何かに引っかかることが無いので、バランスを崩したり転倒の危険が回避され、安全対策と事故防止に効果がある。
【0016】ストッパー先端と、靴底エッジ部分で出来る逆三角形の角度は固定的だが、例えば図5−2のように勾配が急な場合は靴底エッジ部分での押さえをしっかり効かせ、逆に図5−3のように傾斜地の勾配が緩い場合は主にストッパーの歯を効かせるように、山足、谷足の踏み込み角度や、靴底エッジ部分への重心のかけ方を調整することで、どんな勾配の傾斜地でも対応できる。
【0017】靴底面とストッパーの側面で出来る空間を確保したことで、踏み込み角度やエッジ部分へのウエイト調整、即ち人体が本来バランス感覚を発揮するための足裏感覚を生かすことが可能となる。斜面に対し面で接するように固定された逆台形状の傾斜板や接地板では、このような踏み込みとウエイトの調整は難しい。
【0018】前後に取り付けた横の歯を逆台形にすることで出来る、逆三角形の断面からはみ出た台形の歯の斜面側の角部分の食い込みで、草刈機を使う場合などに生じる左右振り回しの反動にもしっかり対応できる。
【0019】又平坦地での作業や歩行の場合は、下駄の如く逆台形状の横方向の歯と、縦方向の歯で接地面が水平になり安定する。したがって脱着や履き替えを必要としない。
【0020】滑り止めの歯を十字に組み合わせることで、構造がシンプルでかつ頑丈と成る。
この斜面用靴底を傾斜地用補助具として長靴や作業靴などへ、脱着方式で利用するのは勿論だが、構造がシンプルなので一体成型もしやすく、例えば従来の靴底の原料を大きく変更せずに本発明の靴底の生産を可能にすることを意味し、コストを抑えながら本発明の傾斜地作業用靴底の提供を可能にする効果をもたらす。これを長靴、作業靴、安全靴、登山靴の靴底に採用し傾斜地等専用靴として、又積雪面、凍結面用靴として利用出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1−1】請求項1の斜視図である、
【図1−2】請求項1の側面図である
【図1−3】請求項1の前方、後方図である
【図2−1】請求項2の斜視図である、
【図2−2】請求項2の側面図である
【図2−3】請求項2の前方、後方図である
【図3−7】請求項5の斜視図である、
【図3−8】請求項5の側面図である
【図3−9】請求項5の前方、後方図である
【図5−1】本発明による一実施形態を示す正面図
【図5−2】本発明による一実施形態を示す正面図(急勾配)
【図5−3】本発明による一実施形態を示す正面図(緩勾配)
【図5−4】本発明による一実施形態を示す正面図(軟弱斜面)
【図5−5】本発明による応用断面図1
【図5−6】本発明による応用断面図2
【図6−1】本発明による一実施形態を示す側面図(登る)
【図6−2】本発明による一実施形態を示す側面図(降りる)
【符号の説明】
1は靴底、2は縦の歯、3は横の歯、4は3の角部分 5はエッジ部分、
6は強調されたエッジ、7は靴底面とストッパーの歯で出来た空間、
8は7の空間を一部斜めに埋めた部分 9は斜面 10は靴
Claims (5)
- 靴底面に縦方向に1本、横方向に前後2本の、逆台形状のストッパーとなる歯を、十字に組み合わせて取り付けた靴底及びこれを有する靴。
- 縦方向のストッパーとなる歯を、つま先部分、踵部分に分けて取り付けた請求項1の、靴底およびこれを有する靴。
- 靴底のエッジ部分に、出っ張りまたはフレームをつけた、請求項1、2の靴底およびこれを有する靴。
- 靴底と縦方向の歯で出来る直角の空間を一部斜めに埋めた、請求項1,2,3の靴底及びこれを有する靴。
- 靴底エッジ部分の出っ張りまたはフレームと、ストッパーの先端を金属等で尖らしたり、ノコギリ歯状にした請求項1,2,3,4の靴底、及びこれを有する靴。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002222168A JP2004024811A (ja) | 2002-06-25 | 2002-06-25 | 傾斜地作業用靴底およびこれを有する靴。 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002222168A JP2004024811A (ja) | 2002-06-25 | 2002-06-25 | 傾斜地作業用靴底およびこれを有する靴。 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004024811A true JP2004024811A (ja) | 2004-01-29 |
Family
ID=31184907
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002222168A Pending JP2004024811A (ja) | 2002-06-25 | 2002-06-25 | 傾斜地作業用靴底およびこれを有する靴。 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004024811A (ja) |
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JP2017153586A (ja) * | 2016-02-29 | 2017-09-07 | 株式会社 シーラックス | 雪踏み |
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2002
- 2002-06-25 JP JP2002222168A patent/JP2004024811A/ja active Pending
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