JP3931415B2 - ディスク装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスクをディスクトレーによってローディングし、そのローディングされたディスクをディスクテーブル上にチャッキングプーリによってチャッキングするようにしたディスク装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
ここで、本発明の出願人が先に出願しているこの種光ディスク装置を図7〜図14によって説明する。即ち、図13に示すように、光ディスク1をディスクトレー2の上面に形成された凹所3内に水平に載置した後に、ディスクトレー2のフロントパネル2aを矢印a1 方向に軽く押すと、ローディングスイッチ(図示せず)がONとなり、後述するローディング機構によって、図14に示すように、ディスクトレー2がトレー出入口4から光ディスク装置5内にローディング方向である矢印a1 方向から水平に引き込まれて、後述するように光ディスク1がスピンドルモータのディスクテーブル上に水平に自動的にローディングされる。
【0003】
そして、このローディング後に、ホストコンピュータからの記録及び/又は再生指令信号等によって、スピンドルモータによって光ディスク1が高速で回転駆動され、光学ピックアップによって光ディスク1のデータが記録及び/又は再生される。そして、この光ディスク1の再生後に、ホストコンピュータからのアンローディング指令信号等によって、図13に示すように、ディスクトレー2がトレー出入口4から光ディスク装置5外にアンローディング方向である矢印a2 方向に自動的にアンローディングされる。
【0004】
次に、図7〜図12に示すように、まずディスクトレー2は合成樹脂によって成形されていて、その凹所3の中央部から後端部2b側にかけてトレーセンターP1 に沿った長穴状の底面開口8が形成されている。また、このディスクトレー2の左右両側縁にはトレーセンターP1 と平行な左右一対のガイドレール9が一体に成形されている。そして、このディスクトレー2の底面の一側部にはほぼJ形で、平行状のラック10及びガイド溝11が一体に成形されている。なお、これらラック10及びガイド溝11の直線部10a、11aはトレーセンターP1 と平行に形成されていて、フロントパネル2a側の端部に円弧部10b、11bが形成されている。
【0005】
次に、光ディスク装置5の内部には合成樹脂によって成形されたほぼ箱型で浅いシャーシ14が設けられていて、ディスクトレー2の左右一対のガイドレール9がこのシャーシ14の左右両側板14aの内側に一体成形されている複数のトレーガイド15によって案内されて矢印a1 、a2 方向に水平にスライドされるように構成されている。そして、このシャーシ14の底部14b上に合成樹脂等によって成形された昇降フレーム16が取り付けられている。この昇降フレーム16には、後端部16a側の左右両側の2箇所と、前端部16b側の中央部との3箇所にインシュレータ取付部17、18が一体に成形されていて、これらのインシュレータ取付部17、18にゴム等の弾性部材で構成された緩衝器である3つのインシュレータ19、20が取り付けられている。
【0006】
そして、昇降フレーム16の後端部16aに取り付けられた左右一対のインシュレータ19がこれらの中央に挿通された止ネジ21によってシャーシ14の底部14b上に取り付けられて、昇降フレーム16の前端部16bに取り付けられた1つのインシュレータ20がその中央に挿通された止ネジ22によって昇降駆動レバー23の先端上に取り付けられている。なお、この昇降駆動レバー23はトレーセンターP1 に対して直角状に配置されていて、その昇降駆動レバー23の基部が左右一対の水平な支点ピン24によってシャーシ14の底部14b上に上下方向である矢印b1 、b2 方向に回転自在に取り付けられている。
【0007】
従って、昇降駆動レバー23によって、昇降フレーム16がその後端部16a側の左右一対のインシュレータ19を回動支点にした上下方向の回転運動によって矢印c1 、c2 方向に昇降駆動されるように構成されている。なお、この昇降フレーム16の上面には浅い凹所25が形成されている。
【0008】
そして、ローディング機構27は、シャーシ14の底部14b上で、昇降フレーム16の前端部16b側の一側部に取り付けられている。そして、このローディング機構27は、ローディングモータ28と、そのローディングモータ28によって正逆回転駆動するピニオン29と、そのピニオン29の中心軸29aを垂直な支点軸30の周囲に水平面内で矢印d1 、d2 方向に首振り運動させるピニオンレバー31と、そのピニオンレバー31によって一対の部分ギア32を介して駆動されて、垂直な支点軸33の周りに水平面内で矢印e1 、e2 方向に回転駆動されるカムレバー34と、そのカムレバー34の支点軸33の周囲に円弧状に形成されて、上下方向の段差を有するカム溝35と、昇降駆動レバー23の先端の一側部に一体に成形されて、カム溝35内に遊嵌されたカム従動ピン36とによって構成されている。そして、ピニオン29がディスクトレー2のラック10に噛合され、ピニオン29の中心軸29aがガイド溝11内に遊嵌されている。
【0009】
そして、このローディング機構27は、ピニオン29の中心軸29aをディスクトレー2のほぼJ形のガイド溝11で誘導することによって、ピニオン29をディスクトレー2のほぼJ形のラック10に沿わせるようにしている。即ち、ディスクトレー2のローディング時には、ローディングモータ28によって正回転駆動されるピニオン29でラック10の直線部10aをディスクトレー2の後端部2b側からフロントパネル2a側に向けて直線的に駆動することによって、ディスクトレー2を光ディスク装置5内に矢印a方向に水平に引き込むものである。そして、ローディングモータ28によるピニオン29の引き続きの正回転駆動によって、ピニオン29をラック10の円弧部10bに沿って矢印d方向に首振り運動させて、その際に、ピニオンレバー31によって一対の部分ギア32を介してカムレバー34を矢印e1 方向に回転駆動する。
【0010】
そして、カムレバー34のカム溝35で昇降駆動レバー23のカム従動ピン36を上方である矢印b1 方向に上昇駆動して、その昇降駆動レバー23でインシュレータ20を介して昇降フレーム16を図11に示す斜め下方に傾斜された下降位置から図12に示すように上昇されて水平となる上昇位置まで左右一対のインシュレータ19を中心に矢印c1 方向に上昇駆動する。そして、ディスクトレー2のアンローディング時には、ローディング時の逆動作で、ローディングモータ28によって逆回転駆動されるピニオン29をラック10の円弧部10bに沿って矢印d2 方向に首振り運動させる間に、カムレバー34を矢印e2 方向に回転駆動して、カム溝35でカム従動ピン36を下方である矢印b2 方向に下降駆動して、昇降駆動レバー23でインシュレータ20を介して昇降フレーム16を左右一対のインシュレータ19を中心に図12に示す上昇位置から図11に示す下降位置まで矢印c2 方向に下降駆動する。そして、ローディングモータ28によるピニオン29の引き続きの逆回転駆動によって、ピニオン29でラック10の直線部10aをディスクトレー2のフロントパネル2a側から後端部2b側に向けて直線的に駆動するようにして、ディスクトレー2を光ディスク装置5外へ矢印a2 方向に押し出すものである。
【0011】
次に、昇降フレーム16の凹所25内で、前端部16b側に偏位された位置に形成されているモータ取付部38にスピンドルモータ39が垂直状に取り付けられていて、そのモータ軸39aの上端にステンレス等の金属である磁性部材で構成されたディスクテーブル40が水平状に固着されている。なお、ディスクテーブル40の上部中央には光ディスク1の中心穴1aが嵌合される円錐台形状のセンターリングガイド40aが一体に形成されている。また、昇降フレーム16の凹所25内でスピンドルモータ39より後方側に光学ピックアップ41が水平状に取り付けられている。そして、この光学ピックアップ41は、対物レンズ42及び光反射型のスキューセンサー43が上向きで垂直状に取り付けられたキャリッジ44を有しており、対物レンズ42に対してレーザービームを送信する光学ブロック45がそのキャリッジ44の側面に一体に取り付けられている。
【0012】
そして、昇降フレーム16には、キャリッジ44を左右一対のガイド軸46に沿って矢印a1 、a2 方向に直線移動させるキャリッジ移動機構47が取り付けられていて、このキャリッジ移動機構47は、キャリッジ駆動モータ48によってギアトレイン49を介して正逆回転駆動されるピニオン50と、キャリッジ44の一側面に取り付けられて、ピニオン50によって直線駆動されるラック51とを備えている。なお、スピンドルモータ39及び対物レンズ42はトレーセンターP1 上に配置されていて、対物レンズ42はそのトレーセンターP1 に沿って矢印a1 、a2 方向に移動されるように構成されている。
【0013】
そして、光ディスク1をディスクテーブル40上にチャッキングするディスクチャッキング装置61は次のように構成されている。
即ち、ディスクトレー2の上部を横切るようにして、シャーシ14の左右両側板14aの上端部間に合成樹脂によって成形されたプーリ支持部材62が水平に架設されていて、合成樹脂によってほぼ円盤状に成形されたチャッキングプーリ63がプーリ支持部材62の中央位置で、ディスクテーブル40の真上位置に形成された円形穴64内に上下、左右及び前後に一定範囲内で移動自在に水平に保持されている。なお、チャッキングプーリ63の上端の外周に一体成形された水平なフランジ63aを下方から受け止める水平なプーリ受け62aがプーリ支持部材62の円形穴64の外周に一体成形されている。そして、このチャッキングプーリ63の中央部には円板状のマグネット65が水平に埋設されている。また、シャーシ14の上部にはプーリ支持部材62の上部を跨ぐようにして板金等の磁性部材で構成された上カバー26が取り付けられている。
【0014】
従って、ローディング時には、図11に示すように、チャッキングプーリ63を自重によってプーリ支持部材62の下方に下降させて、チャッキングプーリ63のフランジ63aをプーリ支持部材62のプーリ受け62a上に当接させた吊下状態にしておき、ディスクトレー2の凹所3内に光ディスク3を水平に載置して、そのディスクトレー2によって光ディスク1を光ディスク装置5内に矢印a1 方向から水平にローディングする。そして、このローディング後に、図12に示すように、昇降フレーム16が上昇位置まで矢印c1 方向に上昇されて水平になった時、ディスクテーブル40がディスクトレー2の底面開口8から上方に挿通されて、そのディスクテーブル40のセンターリングガイド40aが光ディスク1の中心穴1aに下方から嵌合される。そして、そのディスクテーブル40によって光ディスク1がディスクトレー2の凹所3内で上方へ矢印b1 方向に浮かされると共に、光ディスク1と一緒にチャッキングプーリ63も上方へ矢印b1 方向に押し上げられて、そのフランジ63aがプーリ支持部材62のプーリ受け62aの上方に浮かされるが、この時に、チャッキングプーリ63のマグネット65によるディスクテーブル40への磁気吸引力によって、チャッキングプーリ63が光ディスク1をディスクテーブル40上に矢印b2 方向から水平にチャッキングする。
【0015】
そして、ホストコンピュータからの記録及び/又は再生指令信号等によって、スピンドルモータ39によって光ディスク1が高速で回転駆動されると共に、キャリッジ移動機構47によって光学ピックアップ41のキャリッジ44が矢印a1 、a2 方向に移動されて、対物レンズ42がトレーセンターP1 に沿って矢印a1 、a2 方向に移動される。そして、光学ブロック45から送信されるレーザービームが対物レンズ42によって光ディスク1の下面に照射されると共に、その反射光が対物レンズ42を通して光学ブロック45で受信されて、光ディスク1のデータが記録及び/又は再生される。
【0016】
なお、キャリッジ移動機構47は、キャリッジ駆動モータ48によってギアトレイン49を介して正逆回転駆動されるピニオン50がラック51を直線駆動することによって、キャリッジ44を左右一対のガイド軸46に沿って矢印a1 、a2 方向に移動する。そして、光ディスク1の記録及び/又は再生後に、ホストコンピュータからのアンローディング指令信号等によって、図11に示すように、昇降フレーム16が下降位置まで矢印c2 方向に下降されて、ディスクテーブル40が光ディスク1及びチャッキングプーリ63から下方に離脱された後に、光ディスク1がディスクトレー2の凹所3内に水平に載置されて、光ディスク1がディスクトレー2によって光ディスク装置5外に矢印a2 方向に水平にアンローディングされる。なお、この時には、ディスクテーブル40が矢印c2 方向に下降されると、チャッキングプーリ63のフランジ63aがプーリ支持部材62のプーリ受け62aに矢印b2 方向から当接されて引き止められるので、マグネット65の磁気吸引力に抗してディスクテーブル40がチャッキングプーリ63から強制的に引き離される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この先願例のディスクチャッキング装置61では、図11に示すように、ディスクトレー2による光ディスク1の矢印a1 、a2 方向への水平なローディング及びアンローディング時には、チャッキングプーリ63を自重によってプーリ支持部材62の下方に下降させて、チャッキングプーリ63のフランジ63aをプーリ支持部材62のプーリ受け62a上に当接させた吊下状態にしていたので、このローディング及びアンローディング時には、光ディスク1がチャッキングプーリ63と干渉しないように、その吊下状態のチャッキングプーリ63の下面とディスクトレー2の凹所3内に水平に載置されている光ディスク1の上面との間にクリアランスL1 を確保しておかなければならなかった。従って、この光ディスク装置5の先願例では、ローディング及びアンローディング時に、チャッキングプーリ63がプーリ支持部材62からクリアランスL2 分下降された状態で、更に、そのチャッキングプーリ63と光ディスク1との間にクリアランスL1 を確保しなければならないために、プーリ支持部材62と光ディスク1の上面との間にL1 +L2 なる大きなスペースが必要になり、この光ディスク装置5全体の厚さT1 が厚くなると言う問題があった。
【0018】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、ディスクチャッキングを強力に行え、しかも、ディスク装置全体の薄型化を図ることを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明のディスク装置は、ディスクを載置してローディング及びアンローディングするディスクトレーと、上記ディスクのローディング後に下降位置から上昇位置へ上昇されて、その光ディスクの中心穴内に下方から嵌合され、かつ、そのディスクを上記ディスクトレーの上方に浮上させる磁性部材からなるディスクテーブルと、プーリ支持部材によって上記ディスクより上方位置に支持されていて、上記ディスクの中心穴内に下方から嵌合された上記ディスクテーブルによって、上記プーリ支持部材の上方に浮上されると共に、上記ディスクを上記ディスクテーブル上にチャッキングするチャッキングプーリとを備えたディスク装置において、上記ディスクのローディング後に、上記ディスクテーブルが下降位置から上昇位置へ上昇された時に、上記チャッキングプーリを上記ディスクテーブル側へ引き下げる第1の磁気吸引手段と、上記ディスクのアンローディング時に、上記ディスクテーブルが上昇位置から下降位置へ下降された時に、上記チャッキングプーリを上記プーリ支持部材に対して上方へ引き上げる第2の磁気吸引手段とを備え、上記第1の磁気吸引手段を上記チャッキングプーリに取り付けられて、上記磁性部材からなる上記ディスクテーブルに吸引される第1のマグネット及びその第1のマグネットの上部に配置された第1のヨークとによって構成し、上記第2の磁気吸引手段を上記チャッキングプーリの上記第1のヨークの上部に取り付けられた第2のマグネットと、上記チャッキングプーリより上方位置で、かつ、上記第2のマグネットの上方位置に固定された磁性部材とによって構成し、上記第1の磁気吸着手段は、上記第2の磁気吸着手段よりも磁気吸着力が大きく設定されると共に、上記チャッキングプーリに、上記第1のマグネット及び上記第2のマグネットが埋設された円筒状の中央部と、その中央部の下方に水平状に形成された円筒状のディスク圧着板と、そのディスク圧着板の外周から上方に立ち上げられた円筒状の外周壁部と、中央部の上方の外周に水平状に形成されて外周壁部の内側に配置された円板状フランジとを合成樹脂によって一体成形し、上記プーリ支持部材を上記チャッキングプーリの外周壁部の内側に挿入して、そのプーリ支持部材で、上記チャッキングプーリのフランジを支持するように構成したものである。
【0020】
上記のように構成された本発明のディスク装置は、ディスクのアンローディング状態では、チャッキングプーリに取り付けられた磁気吸引力が弱い第2のマグネットとチャッキングプーリより上方位置で、かつ、上記第2のマグネットの上方位置に固定された磁性部材とによって構成された第2の磁気吸引手段でチャッキングプーリをプーリ支持部材に対して上方へ引き上げておくことができるので、ディスクトレーによってディスクをローディングする際に、ディスクがチャッキングプーリに干渉されることがない。そして、ディスクのローディング後に、ディスクテーブルが下降位置から上昇位置へ上昇された時に、チャッキングプーリに取り付けられた磁気吸引力が強い第1のマグネットとその上部に配置された第1のヨークとによって構成されて、ディスクテーブルとの間に強い磁気吸引力を発生する第1の磁気吸引手段によってチャッキングプーリをプーリ支持部材に対して下方へ強く引き下げることができるので、そのチャッキングプーリによってディスクをディスクテーブル上に強力にチャッキングすることができる。それでいて、アンローディング時に、チャッキングプーリをプーリ支持部材に対して上方へ引き上げておくことができるので、アンローディング時に確保すべきチャッキングプーリとディスクとの間のクリアランスを、先願例のL1 +L2 よりも十分に小さいクリアランスL8 に縮小することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した光ディスク装置のディスクチャッキング装置の実施の形態を図1〜図6によって説明する。なお、図7〜図14と同一構造部には同一の符号を付して説明の重複を省く。
【0022】
「ディスクチャッキング装置の第1の実施形態」
まず、図1〜図5によって、本発明のディスクチャッキング装置61の第1の実施形態について説明する。
即ち、本発明のディスクチャッキング装置61は、チャッキングプーリ63をプーリ支持部材62に対して下方である矢印b2 方向へ強い磁気吸引力によって引き下げるための第1の磁気吸引手段67と、チャッキングプーリ63をプーリ支持部材62に対して上方である矢印b1 方向へ弱い磁気吸引力によって引き上げるための第2の磁気吸引手段72とを備えている。
【0023】
そして、第1の磁気吸引手段67をほぼ同径状の環状に構成された第1のマグネット68と第1のヨーク69とによって構成し、第1のヨーク69を第1のマグネット68の上面上に水平に密着させて配置させた状態で、これら第1のマグネット68と第1のヨーク69をチャッキングプーリ63の中央部63bで、中心P2 の外周に同心円形状で、水平状に埋設している。そして、第2の磁気吸引手段71を第1のマグネット68より小径の円板状の第2のマグネット72で構成し、この第2のマグネット72をチャッキングプーリ63の中央部63bの中心P2 で、第1のヨーク69より上方位置に水平状に埋設したものである。
【0024】
そして、第1のマグネット68のS極であるSとN極であるNを直径方向fの両端に着磁したことによって、その第1のマグネット68のマグネット力である磁気吸引力を強く構成している。そして、第2のマグネット72の磁気吸引力は第1のマグネット68の磁気吸引力よりも弱く構成されている。そして、第1の磁気吸引手段67の磁気吸引対象物が、ステンレス等の金属である磁性部材で構成されていて、チャッキングプーリ63の下方位置に配置されているディスクテーブル40であり、第2の磁気吸引手段71の磁気吸引対象物が板金等の磁性部材で構成されていて、チャッキングプーリ63の上方位置に水平に固定されている上カバー26で兼用されている。なお、チャッキングプーリ63の中央部63bの下面には、ディスクテーブル40のセンターリングガイド40aより大径で、円錐台形状の中央凹部63cが形成されていて、その中央凹部63cの中心P2 に中心ピン63dが下向きの垂直状に一体成形されており、ディスクテーブル40のセンターリングガイド40aの中心P2 には中心穴40bが形成されている。
【0025】
本発明のディスクチャッキング装置61は以上のように構成されていて、図1及び図4に示すように、ディスクである光ディスク1のアンローディング状態では、第2の磁気吸引手段71の第2のマグネット72と磁性部材で構成されている上カバー26との間に磁束密度が低い磁束φ2 によって発生される上向きである矢印b1 方向への磁気吸引力F2 を発生させて、その弱い磁気吸引力F2 によってチャッキングプーリ63が支持部材62に対して上方である矢印b1 方向に引き上げられている。この時、チャッキングプーリ63がプーリ支持部材62に対してクリアランスL3 だけ矢印b1 方向に上昇されていて、このチャッキングプーリ63の下面とディスクトレー2上に水平に載置されている光ディスク1の上面との間にはクリアランスL4 が形成されている。
【0026】
従って、図1及び図4に示すように、光ディスク1のローディング時には、ディスクトレー2によって光ディスク1が光ディスク装置5内に矢印a1 方向から水平にローディングされるが、この時、クリアランスL4 の存在により、光ディスク1をチャッキングプーリ63に何等干渉させることなく、安全にローディングすることができる。そして、この光ディスク1のローディング後に、図2及び図5に示すように、昇降フレーム16によってスピンドルモータ39と一体にディスクテーブル40が下降位置から上昇位置まで矢印c1 方向に上昇されて水平になった時、ディスクテーブル40のセンターリングガイド40aが光ディスク1の中心穴1aに下方から嵌合されて、そのディスクテーブル40によって光ディスク1がディスクトレー2の凹所3内で矢印b1 方向にクリアランスL5 だけ浮かされ、チャッキングプーリ63の中心ピン63dにセンターリングガイド40aの中心穴40bが矢印b1 方向から嵌合される。
【0027】
すると、この時、磁性部材で構成されているディスクテーブル40のセンターリングガイド40aが第1の磁気吸引手段67の第1のマグネット68に近接されて、この第1のマグネット68と、第1のヨーク67と、センターリングガイド40aとの間に磁束密度が高い磁束φ1 によって発生される下向きである矢印b2 方向への強い磁気吸引力F1 が発生する。そして、この第1の磁気吸引手段67の磁気吸引力F1 は第2の磁気吸引手段71に打ち勝つ強い磁気吸引力F1 であることから、チャッキングプーリ63がプーリ支持部材62に対して下方である矢印b2 方向にクリアランスL6 だけ強く引き下げられて、そのチャッキングプーリ63によって光ディスク1がディスクテーブル40上に強力に、かつ、安定良く水平状にチャッキングされる。但し、この光ディスク1のチャッキング状態でも、チャッキングプーリ63のフランジ63aはプーリ支持部材62のプーリ受け62aの上方にクリアランスL7 だけ浮かされている。
【0028】
そして、このように、光ディスク1をディスクテーブル40上に強力にチャッキングすることができるので、スピンドルモータ39のディスクテーブル40によって光ディスク1を高速で回転駆動しても、光ディスク1にスリップ等が全く発生せず、光ディスク1を高速で安定良く回転駆動することができるので、DVD−ROM等の光ディスク1の高速回転による高密度の記録及び/又は再生を高精度に行うことができる。
【0029】
そして、この光ディスク1の記録及び/又は再生後のアンローディング時には、図1及び図4に示すように、昇降フレーム16によってスピンドルモータ39と一体にディスクテーブル40が上昇位置から下降位置まで矢印c2 方向に下降されて、ディスクテーブル40が光ディスク1から矢印c2 方向に離脱される。すると、チャッキングプーリ63とディスクテーブル40との間に発生していた第1の磁気吸引手段67による矢印b2 方向への強い磁気吸引力F1 が切断されて、第2の磁気吸引手段71による矢印b1 方向への弱い磁気吸引力F2 によってチャッキングプーリ63が再びプーリ支持部材62に対してクリアランスL3 だけ矢印b1 方向に上昇されて、そのチャッキングプーリ63の下面とディスクトレー2上の光ディスク1の上面との間にクリアランスL4 が再び形成される。従って、この後、光ディスク1がディスクトレー2によって光ディスク装置5の外部へ矢印a2 方向に水平にアンローディングされる際に、光ディスク1をチャッキングプーリ63に何等干渉させることなく、安全にアンローディングすることができる。
【0030】
以上のように、本発明のディスクチャッキング装置61によれば、図1及び図4に示すように、光ディスク1のアンローディング状態で、第2の磁気吸引手段71による矢印b1 方向へのの弱い磁気吸引力F2 によってチャッキングプーリ63をプーリ支持部材62に対して矢印b1 方向にクリアランスL3 だけ引き上げた状態で、そのチャッキングプーリ63の下面と光ディスク1の上面との間にクリアランスL4 を形成するようにしたので、図1に示すように、ディスクトレー2の凹所3内に水平に載置されてローディング及びアンローディングされる光ディスク1の上面とプーリ支持部材62の下面との間のクリアランスL8 を、プーリ支持部材62に対するチャッキングプーリ63の上方への引き上げ量であるクリアランスL3 だけ、先願例の同クリアランスL1 +L2 よりも小さくすることができる。そして、このように、クリアランスをL8 <L1 +L2 構成できたことによって、光ディスク装置全体の厚さT2 を先願例の厚さT1 よりもクリアランスL3 だけ薄くすることができる。即ち、T2 =T1 −L3 となる。なお、第2の磁気吸引手段71の磁性部材を上カバー26で兼用することによって、部品点数及び組立工数の削減による低コスト化と、光ディスク装置5全体のより一層の薄型化を実現できる。
【0031】
また、本発明のディスクチャッキング装置61によれば、図2及び図5に示すように、光ディスク1のローディング後に、チャッキングプーリ63をディスクテーブル40側へ矢印b2 方向に磁気吸引する第1の磁気吸引手段67を環状の第1のマグネット68と、環状で、第1のマグネット68の上面に水平に密着された第1のヨーク69とによって構成し、かつ、第1のマグネット68のS極であるSとN極であるNを直径方向fの両端に着磁したことによって、その第1のマグネット68とディスクテーブル40のセンターリングガイド40aとの間に漏洩磁束の少ない、強い磁気吸引力を確実に発生させることができる。従って、第1の磁気吸引手段67の磁気吸引力F1 は第2の磁気吸引手段71の磁気吸引力F2 に対して確実に打ち勝つ強い磁気吸引力となり、その強い磁気吸引力F1 によってチャッキングプーリ63を矢印b2 方向に強く引き下げることができて、光ディスク1をディスクテーブル40上に強力に、かつ、安定良く水平にチャッキングすることができる。
【0032】
そして、第1及び第2の磁気吸引手段67、71にそれぞれ独立したマグネットである第1及び第2のマグネット68、72を設けたことによって、これらの第1及び第2のマグネット68、72の磁束密度の調整等によって磁気吸引力F1 、F2 を自由に、かつ、簡単に調整することができるので、光ディスク1のローディング後のチャッキング動作及び光ディスク1のアンローディング時のチャッキングプーリ63の引き上げ動作をそれぞれ確実に行うことができる。
【0033】
「ディスクチャッキング装置の第2の実施形態」
次に、図6によって、本発明のディスクチャッキング装置61の第2の実施形態について説明する。
即ち、本発明のディスクチャッキング装置61は、チャッキングプーリ63を合成樹脂によって成形して、そのチャッキングプーリ63に第1及び第2のマグネット68、72及び第1のヨーク69が埋設された円筒状の中央部63bと、その中央部63bの下端の外周に水平状に形成された円板状のディスク圧着板63eと、そのディスク圧着板63eの外周から上方に立ち上げられた円筒状の外周壁部63fと、中央部63bの上端の外周に水平状に形成されて外周壁部63fの内側に配置された小径で、円板状のフランジ63aを一体成形している。
【0034】
そして、板金製の上カバー26の下面に板金製で小径に形成されたプーリ支持部材62を取り付け、そのプーリ支持部材62の下端の内側に水平に形成したプーリ受け62aをチャッキングプーリ63の外周壁部63fの内側に挿入して、フランジ63aの下部に配置し、チャッキングプーリ63aの中央部63bをプーリ受け62aの内側に形成されている円形穴64内に上下方向及び水平方向に遊びを有する状態に遊嵌されていて、このプーリ支持部材62によってチャッキングプーリ63が上下方向及び水平方向に一定範囲内で移動自在に支持されている。
【0035】
従って、本発明のディスクチャッキング装置61によれば、チャッキングプーリ62が外周壁部63fの内側に挿入されているプーリ支持部材62によって支持されているので、光ディスク装置5を机上等に垂直状に立てて使用する縦置き使用時等において、ディスクローディング及びディスクアンローディング時に、光ディスク1がディスクトレー2の凹所3内でプーリ支持部材62側に大きく浮き上って、その光ディスク1が板金製のプーリ支持部材62に接触する危険が発生したとしても、合成樹脂製のチャッキングプーリ63に一体成形されていて、プーリ支持部材62を下方及び外周を覆っているディスク圧着板63e及び外周壁部63fによって光ディスク1がプーリ支持部材62に直接接触されることを未然に防止することができる。
【0036】
つまり、光ディスク1は合成樹脂にて成形されていて、その光ディスク1が板金製で定位置に固定されているプーリ支持部材62に直接接触するようなことがあると、光ディスク1は板金製で、硬いプーリ支持部材62によって強くこすられてしまい、その光ディスク1が容易に、しかも、大きなダメージ(大きなすり傷等が容易に発生する)を受けてしまう。
【0037】
しかし、本発明のディスクチャッキング装置では、チャッキングプーリ63のディスク圧着板62e及び外周壁部62fによって板金製のプーリ支持部材62の下方及び外周を覆っているので、光ディスク1がそのプーリ支持部材62に直接接触して、大きなダメージを受けることを未然に防止することができて、高い安全性を確保することができる。そして、プーリ支持部材62を小径にして、チャッキングプーリ63の外周壁部63fの内側に挿入したことによって、図1及び図2に示すように、プーリ支持部材62をチャッキングプーリ63の外側に配置していたものと比べて、光ディスク装置5の内部で、チャッキングプーリ63の外周部分のスペースファクターが良くなり、光ディスク装置5の小型、軽量化を促進することができる。
【0038】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能である。
【0039】
【発明の効果】
以上のように構成された本発明の光ディスク装置のディスクチャッキング装置は、次のような効果を奏する。
【0040】
請求項1は、ディスクのアンローディング状態では、チャッキングプーリに取り付けられた磁気吸引力が弱い第2のマグネットと上記チャッキングプーリより上方位置で、かつ、上記第2のマグネットの上方位置に固定された磁性部材とによって構成された第2の磁気吸引手段でチャッキングプーリをプーリ支持部材に対して上方へ引き上げておくようにして、ディスクトレーによってディスクをローディングする際に、ディスクがチャッキングプーリに干渉されることがないようにし、ディスクのローディング後に、ディスクテーブルが下降位置から上昇位置へ上昇された時に、チャッキングプーリに取り付けられた磁気吸引力が強い第1のマグネットとその上部に配置された第1のヨークとによって構成されて、ディスクテーブルとの間に強い磁気吸引力を発生する第1の磁気吸引手段によってチャッキングプーリをプーリ支持部材に対して下方へ強く引き下げるようにして、そのチャッキングプーリによってディスクをディスクテーブル上に強力にチャッキングすることができるようにし、そして、アンローディング時に、チャッキングプーリをプーリ支持部材に対して上方へ引き上げておくことができるようにしたことにより、アンローディング時に確保すべきチャッキングプーリとディスクとの間のクリアランスを、先願例のL1 +L2 よりも十分に小さいクリアランスL8 に縮小することができるようにしたので、ディスクのディスクテーブル上へのチャッキングを強力に行えるものでありながら、ディスク装置全体の薄型化を図ることができ、ディスクのディスクテーブル上へのチャッキングを強力に行えることによって、スピンドルモータで光ディスクを高速で、安定良く回転駆動することができて、DVD−ROM等の光ディスクの高密度の記録及び/又は再生を高精度に行うことができる。そして、第1及び第2の磁気吸引手段のマグネットをそれぞれ独立して設けたことによって、ディスクのローディング後に、チャッキングプーリを下方へ引き下げる第1の磁気吸引手段の磁気吸引力と、ディスクのアンローディング時に、チャッキングプーリを上方へ引き上げる第2の磁気吸引手段の磁気吸引力を自由に、かつ、簡単に調整することができる。
【0041】
請求項2は、第1の磁気吸引手段をほぼ同径状の環状に構成された第1のマグネットと第1のヨークで構成し、第1のヨークを第1のマグネット上に密着させた状態で、合成樹脂によって成形されたチャッキングプーリの中央部に水平状に埋設し、その時、第1のマグネットのS極とN極を直径方向の両端に着磁し、第2の磁気吸引手段の第2のマグネットを第1のマグネットより小径状の円板で構成して、その第2のマグネットをチャッキングプーリの中央部で、第1のヨークより上方位置に水平状に埋設したので、第1の磁気吸引手段の第1のマグネットとディスクテーブルとの間に、チャッキングプーリをディスクテーブル上に引き上げるための強い磁気吸引力を確実に発生させることができる。そして、第2の磁気吸引手段の第2のマグネットと、それより上方位置に配置された磁性部材との間には、チャッキングプーリをプーリ支持部材に対して上方に引き上げるのに最適な弱い磁気吸引力を確実に発生させることができる。
【0042】
請求項3は、第2の磁気吸引手段を構成するために第2のマグネットの上方位置に固定される磁性部材を板金製の上カバーで構成したので、部品点数及び組立工数の削減による低コスト化と共に、光ディスク装置のより一層の薄型化を促進することができる。
【0043】
請求項4は、チャッキングプーリに、マグネットが埋設された中央部と、その中央部の下端の外周に水平状に形成された円板状のディスク圧着板と、そのディスク圧着板の外周から上方に立ち上げられた円筒状の外周壁部と、中央部の上端の外周に水平状に形成されて外周壁部の内側に配置された円板状のフランジを合成樹脂によって一体成形し、上カバーの下面に形成された小径のプーリ支持部材をチャッキングプーリの外周壁部の内側に挿入して、そのプーリ支持部材でチャッキングプーリのフランジを支持するように構成したので、光ディスク装置の縦置き使用時等において、ディスクローディング及びアンローディング時に、ディスクトレーからプーリ支持部材側に大きく浮き上るようなことがあっても、その光ディスクが板金製等のプーリ支持部材に直接接触して、その光ディスクに大きなすり傷等が発生してしまうような大きなダメージを受けることを未然に防止することができる。従って、高い安全性を確保でき、光ディスクの寿命増大を図ることができる。
【0044】
請求項4は、プーリ支持部材を小径に構成して、チャッキングプーリの外周壁部の内側に配置したので、光ディスク装置の内部におけるチャッキングプーリの外周部分のスペースファクターが良くなり、光ディスク装置の小型、軽量化を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した光ディスク装置のディスクチャッキング装置における第1の実施形態を説明するためのアンローディング時における要部を拡大して示した断面側面図である。
【図2】同上のディスクチャッキング装置のディスクチャッキング時における要部を拡大して示した断面側面図である。
【図3】同上のディスクチャッキング装置のチャッキングプーリの一部切欠き平面図である。
【図4】同上の光ディスク装置全体のアンローディング時の断面側面図である。
【図5】同上の光ディスク装置全体のディスクチャッキング時の断面側面図である。
【図6】本発明を適用した光ディスク装置のディスクチャッキング装置における第2の実施形態を説明する断面側面図である。
【図7】先願例の光ディスク装置を説明する一部切欠き平面図である。
【図8】同上の光ディスク装置のチャッキングプーリ、クランパー支持板、ディスクトレー、ディスクテーブルを説明する分解斜視図である。
【図9】同上の光ディスク装置のヘッド移動機構と昇降フレームを説明する分解斜視図である。
【図10】同上の光ディスク装置のローディング機構とシャーシを説明する分解斜視図である。
【図11】同上の光ディスク装置のアンローディング時の断面側面図である。
【図12】同上の光ディスク装置のディスクチャッキング時の断面側面図である。
【図13】同上の光ディスク装置全体のアンローディング時の斜視図である。
【図14】同上の光ディスク装置全体のローディング時の斜視図である。
【符号の説明】
1は光ディスク、2はディスクトレー、5は光ディスク装置、26は磁性部材を兼用する上カバー、40は磁性部材であるディスクテーブル、40aはセンターリングガイド、61はディスクチャッキング装置、62はプーリ支持部材、63はチャッキングプーリ、67は第1の磁気吸引手段、68は第1のマグネット、69は第1のヨーク、71は第2の磁気吸引手段、72は第2のマグネットである。
Claims (3)
- ディスクを載置してローディング及びアンローディングするディスクトレーと、
上記ディスクのローディング後に下降位置から上昇位置へ上昇されて、その光ディスクの中心穴内に下方から嵌合され、かつ、そのディスクを上記ディスクトレーの上方に浮上させる磁性部材からなるディスクテーブルと、
プーリ支持部材によって上記ディスクより上方位置に支持されていて、上記ディスクの中心穴内に下方から嵌合された上記ディスクテーブルによって、上記プーリ支持部材の上方に浮上されると共に、上記ディスクを上記ディスクテーブル上にチャッキングするチャッキングプーリとを備えたディスク装置において、
上記ディスクのローディング後に、上記ディスクテーブルが下降位置から上昇位置へ上昇された時に、上記チャッキングプーリを上記ディスクテーブル側へ引き下げる第1の磁気吸引手段と、
上記ディスクのアンローディング時に、上記ディスクテーブルが上昇位置から下降位置へ下降された時に、上記チャッキングプーリを上記プーリ支持部材に対して上方へ引き上げる第2の磁気吸引手段とを備え、
上記第1の磁気吸引手段を上記チャッキングプーリに取り付けられて、上記磁性部材からなる上記ディスクテーブルに吸引される第1のマグネット及びその第1のマグネットの上部に配置された第1のヨークとによって構成し、
上記第2の磁気吸引手段を上記チャッキングプーリの上記第1のヨークの上部に取り付けられた第2のマグネットと、上記チャッキングプーリより上方位置で、かつ、上記第2のマグネットの上方位置に固定された磁性部材とによって構成し、
上記第1の磁気吸着手段は、上記第2の磁気吸着手段よりも磁気吸着力が大きく設定されると共に、上記チャッキングプーリに、上記第1のマグネット及び上記第2のマグネットが埋設された円筒状の中央部と、その中央部の下方に水平状に形成された円筒状のディスク圧着板と、そのディスク圧着板の外周から上方に立ち上げられた円筒状の外周壁部と、中央部の上方の外周に水平状に形成されて外周壁部の内側に配置された円板状フランジとを合成樹脂によって一体成形し、上記プーリ支持部材を上記チャッキングプーリの外周壁部の内側に挿入して、そのプーリ支持部材で、上記チャッキングプーリのフランジを支持するように構成した
ことを特徴とするディスク装置。 - 上記チャッキングプーリを合成樹脂によって構成し、
上記第1のマグネット及び第1のヨークをほぼ同径状の環状に構成し、第1のヨークを第1のマグネット上に密着させた状態で、これら第1のマグネット及び第1のヨークを上記チャッキングプーリの中央部に水平状に埋設し、
上記第1のマグネットの直径方向の両端にS極とN極を着磁し、
上記第2のマグネットを上記第1のマグネットより小径の円板状に構成して、上記チャッキングプーリの中央で、第1のヨークの上方位置に水平状に埋設した
ことを特徴とする請求項1に記載のディスク装置。 - 上記第2のマグネットの上方位置に固定される磁性部材を上記プーリ支持手段の上部配置された板金製の上カバーで構成した
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のディスク装置。
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