JP3931066B2 - コンテンツ配信システム，コンテンツ配信サーバ，コンテンツ配信プログラムおよび同プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテンツと広告とから成る番組をユーザ側の再生装置に配信するためのコンテンツ配信システム，コンテンツ配信サーバ，コンテンツ配信プログラムおよび同プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体に関し、特に、例えばインターネット上のコンテンツを、ＵＲＬ（Uniform Resource Locator）を主要素とした情報単位から成る番組表として編集し、このような番組表に基づいてコンテンツを順番に提示／再生する再生装置（以下、ホームページプレイヤーと呼ぶ）に対し、上記番組表を配信する技術に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、テレビ放送では、テレビ局が中心となり、広告やコンテンツを収集もしくは製作し、これらを組み合わせたものを番組として編成し視聴者に垂れ流し的に提供している。
一方、近年、インターネットの常時接続化とブロードバンド化とに伴い、インターネット上の広告やコンテンツを、常時、視聴することができるようになっている。しかし、インターネットでは、テレビ放送とは異なり、広告やコンテンツの提供者は一般の個人や企業であることが多く、各々が各々の使用するサーバに広告やコンテンツを蓄積しておくことが一般的である。
【０００３】
このようにインターネット上のサーバに分散・蓄積された広告やコンテンツを視聴者が参照する一般的な手段としては、以下のようなものがある。例えば、コンテンツの検索サイトやコンテンツの紹介サイトのように、ＨＴＭＬ(HyperText Markup Language)ファイルに広告やコンテンツのＵＲＬを記載するとともに各ＵＲＬに対しハイパーリンクを設定した上で、そのＨＴＭＬファイルを視聴者のブラウザに配信する。そして、視聴者は、配信されたＨＴＭＬファイルを開き、ブラウザを通してハイパーリンクを指定することにより、所望の広告やコンテンツを参照・視聴する。
【０００４】
また、主に音楽／動画コンテンツのダウンロードファイルやストリーミングファイルを再生する従来型プレイヤーでは、コンテンツの再生シーケンスを記述できる専用言語に従ってコンテンツのＵＲＬと再生用パラメータ（レイアウトや再生タイミング）とを記述したファイルを実行することにより、広告やコンテンツが再生される。そして、視聴者は、上述のようにしてプレイヤーで再生された広告やコンテンツを参照・視聴する。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ＨＴＭＬファイルベースでのコンテンツ配信では、視聴者がブラウザを通してハイパーリンクを指定することにより、はじめて、コンテンツを参照できるものであるため、ブラウザから垂れ流し的に視聴者に対してコンテンツを提供する手段とはならない。前述したように、インターネットの常時接続化とブロードバンド化とにより、インターネット上の広告やコンテンツを、常時、視聴できる環境が整ったことに伴い、インターネットの視聴者が、テレビ放送と同様、多数のサーバに分散・蓄積された広告やコンテンツを垂れ流し的に視聴できる仕組み（システム）の開発が望まれている。
【０００６】
また、従来型プレイヤーにおける再生シーケンスを専用言語で記述する場合には、複数の部品コンテンツのレイアウトや再生タイミングを絡ませ、ひとつのコンテンツを作成することが目的であるため、ひとつのシーケンスがファイルとして閉じた形で作成・提供される、つまり、固定的なファイルが作成・提供されることになる。このため、部品コンテンツの動的な更新やシーケンスの動的な変更を行なったり、広告とコンテンツとを動的に組み合わせて番組を作成したりするには不向きなものであった。
【０００７】
一方、現状では、コンテンツの提供者は広告の提供者を見つけることがなかなか困難であり、広告の提供者は視聴率の高いコンテンツを見つけることが困難である。また、コンテンツに広告を挿入する実作業が手間となっている。従って、コンテンツや広告の提供者がコンテンツや広告を登録するだけで、コンテンツや広告を視聴者のホームページプレイヤーに番組として自動的に配信できるとともに、人気の高いコンテンツと高額の広告料を見込める広告とを組み合わせて番組を編成するプロセスを自動化できる仕組み（システム）の開発も望まれている。
【０００８】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、人気（視聴率）の高いコンテンツと高額の広告料を見込める広告とを動的に組み合わせて番組を編成するプロセスを自動化するとともに、このように動的に編成された番組を視聴者に配信・提供することにより、視聴者がコンテンツや広告を垂れ流し的に視聴できるようにした、コンテンツ配信システム，コンテンツ配信サーバ，コンテンツ配信プログラムおよび同プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のコンテンツ配信システム（請求項１）は、ユーザに提供されるべきコンテンツとして該コンテンツのアドレス情報を登録するコンテンツ登録手段と、該ユーザに提供されるべき広告として該広告のアドレス情報を登録する広告登録手段と、該コンテンツ登録手段によって登録された該コンテンツと該広告登録手段によって登録された該広告とを、該コンテンツに対するアクセス数と該広告について支払われる広告料とに応じて動的に組み合わせ、該コンテンツのアドレス情報と該広告のアドレス情報とを記述された配信用番組表として番組を編成する番組編成手段と、該番組編成手段によって編成された該番組に関する番組情報として該配信用番組表を該ユーザに配信する番組情報配信手段と、該番組情報配信手段によって配信された該番組情報に従い該番組を再生し、該番組を成す該コンテンツおよび該広告を該ユーザに順次提供する再生装置とをそなえて構成され、該番組編成手段が、該コンテンツ登録手段によって登録されたコンテンツのアドレス情報を該アクセス数の大きい順に並べたコンテンツ番組表を編成し定期的に更新するコンテンツ番組表編成手段と、該広告登録手段によって登録された広告のアドレス情報を該広告料の高い順に並べた広告番組表を編成し定期的に更新する広告番組表編成手段と、該コンテンツ番組表のアドレス情報と該広告番組表のアドレス情報とを上位から交互に抽出して組み合わせることにより該配信用番組表を編成し定期的に更新する配信用番組表編成手段とをそなえて構成されていることを特徴としている。このとき、該コンテンツ登録手段によって登録された全てのコンテンツに対するアクセス数を計数する計数手段をさらにそなえ、該番組編成手段が、該計数手段によって計数された該アクセス数に応じて、該番組の編成を定期的に更新するように構成してもよい（請求項５）。
【００１０】
また、本発明のコンテンツ配信サーバ（請求項２）は、ユーザ側の再生装置と通信可能に接続され、コンテンツと広告とから成る番組を該再生装置に配信するものであって、上述したコンテンツ登録手段，広告登録手段，番組編成手段（コンテンツ番組表編成手段，広告番組表編成手段，配信用番組表編成手段）および番組情報配信手段をそなえたことを特徴としている。
【００１１】
さらに、本発明のコンテンツ配信プログラム（請求項３）は、コンテンツと広告とから成る番組を、コンピュータによってユーザ側の再生装置に配信させるためのものであって、上述したコンテンツ登録手段，広告登録手段，番組編成手段（コンテンツ番組表編成手段，広告番組表編成手段，配信用番組表編成手段）および番組情報配信手段として、該コンピュータを機能させることを特徴としている。そして、本発明のコンピュータ読取可能な記録媒体（請求項４）は、上述したコンテンツ配信プログラムを記録したものである。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
〔１〕本発明の一実施形態の説明
〔１−１〕コンテンツ配信システムの構成
図１は本発明の一実施形態としてのコンテンツ配信システムの構成を示すブロック図であり、この図１に示すように、本実施形態のコンテンツ配信システム１は、コンテンツ配信サーバ１０，ホームページプレイヤー２０，コンテンツ提供者側端末３０，広告提供者側端末４０，コンテンツサーバ５０および広告サーバ６０を、インターネット１００を介して相互に通信可能に接続して構成されている。
【００１３】
コンテンツ配信サーバ１０は、ユーザ（以下、視聴者と呼ぶ場合がある）側のホームページプレイヤー２０と通信可能に接続され、コンテンツと広告とから成る番組（ＵＲＬベースの番組表）をホームページプレイヤー２０に配信するためのもので、コンテンツ登録手段１１，コンテンツ情報保存部１２，広告登録手段１３，広告情報保存部１４，計数手段１５，アクセス数保存部１６，番組編成手段１７および番組情報配信手段１８をそなえて構成されている。
【００１４】
コンテンツ登録手段１１は、ユーザに提供されるべきコンテンツを登録するためのもので、コンテンツ提供者によってコンテンツ提供者側端末（ブラウザ）３０からアクセスされ、そのコンテンツのＵＲＬ（アドレス情報）を登録するものである。このコンテンツ登録手段１１によって登録されたコンテンツのＵＲＬは、識別情報（ＩＤ），登録日時，提供者，タイトルとともに、コンテンツ情報保存部１２に蓄積・保存される。なお、コンテンツ登録手順およびコンテンツの登録データ例については、それぞれ図４および図５を参照しながら後述する。
【００１５】
広告登録手段１３は、ユーザに提供されるべき広告を登録するためのもので、広告提供者によって広告提供者側端末（ブラウザ）４０からアクセスされ、広告のＵＲＬ（アドレス情報）を登録するものである。その際、広告提供者は、その広告について支払われる広告料を自己申告し、その広告料も、広告のＵＲＬとともに登録されるようになっている。この広告登録手段１３によって登録された広告のＵＲＬおよび広告料は、識別情報（ＩＤ），登録日時，提供者，タイトルとともに、広告情報保存部１４において蓄積・保存される。なお、広告登録手順および広告の登録データ例については、それぞれ図６および図７を参照しながら後述する。
【００１６】
計数手段１５は、コンテンツ登録手段１１によって登録された全てのコンテンツに対するアクセス数を計数するためのもので、ホームページプレイヤー２０から、コンテンツのファイルにアクセスした旨の通知を受けると、対応するコンテンツのアクセス数をカウントアップすることにより計数を行なっている。この計数手段１５によって計数された各コンテンツに対するアクセス数は、アクセス数保存部１６において各コンテンツのＩＤに対応させて蓄積・保存される。なお、アクセス数の計数手順およびデータ例については、それぞれ図８および図９を参照しながら後述する。
【００１７】
番組編成手段１７は、コンテンツ登録手段１１によって登録されたコンテンツ（コンテンツ情報保存部１２に保存されたＵＲＬ）と広告登録手段１３によって登録された広告（広告情報保存部１４に保存されたＵＲＬ）とを、コンテンツに対するアクセス数（アクセス数保存部１６に保存されたもの）と広告について支払われる広告料（広告情報保存部１４に保存されたもの）とに応じて動的に組み合わせることにより、番組を、コンテンツのＵＲＬと広告のＵＲＬとで記述した配信用番組表８３（図２および図１５参照）として編成するものである。この配信用番組表８３（番組編成）は、番組編成手段１７により、アクセス数および広告料に応じて定期的に更新されるようになっている。
【００１８】
そして、この番組編成手段１７は、コンテンツ番組表編成手段１７１，広告番組表編成手段１７２および配信用番組表編成手段１７３から構成されている。
コンテンツ番組表編成手段１７１は、コンテンツ登録手段１１によって登録されたコンテンツのＵＲＬをアクセス数の大きい順に並べたコンテンツ番組表８１（図２および図１１参照）を編成し定期的に更新するものである。なお、コンテンツ番組表編成手順およびコンテンツ番組表の例については、それぞれ図１０および図１１を参照しながら後述する。
【００１９】
広告番組表編成手段１７２は、広告登録手段１３によって登録された広告のＵＲＬを広告料の高い順に並べた広告番組表８２（図２および図１３参照）を編成し定期的に更新するものである。なお、広告番組表編成手順および広告番組表の例については、それぞれ図１２および図１３を参照しながら後述する。
【００２０】
配信用番組表編成手段１７３は、コンテンツ番組表８１のＵＲＬと広告番組表８２のＵＲＬとを上位から交互に抽出して組み合わせることにより配信用番組表８３（図２および図１５参照）を編成し定期的に更新するものである。なお、配信用番組表編成手順および配信用番組表の例については、それぞれ図１４および図１５を参照しながら後述する。
【００２１】
上述した番組編成手段１７により、インターネット上のコンテンツおよび広告のＵＲＬを主要素とした情報単位から成る番組表が編集され、インターネット上のコンテンツおよび広告による番組が編成される。
番組情報配信手段１８は、番組編成手段１７によって編成された番組に関する番組情報として、配信用番組表８３をユーザに配信するものである。
【００２２】
上述したコンテンツ登録手段１１，広告登録手段１３，計数手段１５，番組編成手段１７（コンテンツ番組表編成手段１７１，広告番組表編成手段１７２および配信用番組表編成手段１７３）および番組情報配信手段１８は、専用ソフトウェア（コンテンツ配信プログラム）によって実現される。
【００２３】
このコンテンツ配信プログラムは、例えばフレキシブルディスク，ＣＤ−ＲＯＭ等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。本実施形態においては、コンテンツ配信サーバ１０を成すＲＯＭ（Read Only Memory；図示省略）等に予めコンテンツ配信プログラムを格納しておき、このコンテンツ配信プログラムを、やはりコンテンツ配信サーバ１０を成すＣＰＵ（図示省略；コンピュータ）によって読み出し実行することで、上述したコンテンツ登録手段１１，広告登録手段１３，計数手段１５，番組編成手段１７および番組情報配信手段１８としての機能が実現される。
【００２４】
なお、コンテンツ配信プログラムは、例えば磁気ディスク，光ディスク，光磁気ディスク等の記憶装置（記録媒体）に記録しておき、その記憶装置から通信経路を介してコンピュータに提供されてもよい。
また、上述したコンテンツ情報保存部１２，広告情報保存部１４およびアクセス数保存部１６は、コンテンツ配信サーバ１０を成すコンピュータに内蔵されたＲＡＭ（Random Access Memory；図示省略）やハードディスクなどの記憶装置（あるいは外付けの記憶装置）によって実現される。
【００２５】
ホームページプレイヤー（再生装置）２０は、ユーザ（視聴者）によって所持され、コンテンツ配信サーバ１０（番組情報配信手段１８）によって配信された番組表８３に従い番組を再生し、その番組を成すコンテンツおよび広告をユーザに順次提供するものである。つまり、ホームページプレイヤー２０は、ＵＲＬによって記述された番組表を８３をコンテンツ配信サーバ１０から配信されると、その配信用番組表８３に記述されたＵＲＬを順次参照し、そのＵＲＬに対応するファイルをコンテンツサーバ５０もしくは広告サーバ６０から読み出し、コンテンツや広告を再生し番組を再生する。また、ホームページプレイヤー２０は、図８を参照しながら後述するごとく、コンテンツサーバ５０におけるコンテンツのファイルにアクセスした場合にその旨をアクセス通知としてコンテンツ配信サーバ１０の計数手段１５に通知する機能を有している。なお、ホームページプレイヤー２０における番組再生手順については、図１６および図１７を参照しながら後述する。
【００２６】
コンテンツサーバ（Ｗｅｂサーバ／ストリーミングサーバ）５０は、コンテンツ配信サーバ１０にＵＲＬで登録されたコンテンツの本体（ファイル）を蓄積・保持するものである。このコンテンツサーバ５０には、例えばコンテンツ提供者によってコンテンツ提供者側端末３０からコンテンツファイルが蓄積される。コンテンツサーバ５０は、一つとは限らず、例えば図１６に示すごとく複数そなえられる（図１６の符号５１，５２参照）。
【００２７】
同様に、広告サーバ（Ｗｅｂサーバ／ストリーミングサーバ）６０は、コンテンツ配信サーバ１０にＵＲＬで登録された広告の本体（ファイル）を蓄積・保持するものである。この広告サーバ６０には、例えば広告提供者によって広告提供者側端末４０から広告ファイルが蓄積される。広告サーバ６０は、一つとは限らず、例えば図１６に示すごとく複数そなえられる（図１６の符号６１，６２参照）。
【００２８】
〔１−２〕コンテンツ配信システムの動作
次に、図２〜図１７を参照しながら、上述のごとく構成された本実施形態のコンテンツ配信システム１の動作について説明する。
〔１−２−１〕配信手順
まず、図２および図３を参照しながら、本実施形態のコンテンツ配信システム１における配信手順を説明する。なお、図２はその配信手順を説明するための図、図３はその配信手順を説明するためのフローチャートである。
【００２９】
コンテンツ提供者は、コンテンツ提供者側端末３０からインターネット１００を介して、コンテンツサーバ５０に、ユーザに提供されるべきコンテンツのファイルを格納するとともに（図２の矢印Ａ１０参照）、図４や図５を参照しながら後述するごとく、コンテンツ配信サーバ１０のコンテンツ登録手段１１にアクセスし、そのコンテンツファイルのＵＲＬをコンテンツ配信サーバ１０（コンテンツ情報保存部１２）に登録する（図２の矢印Ａ１１，Ａ１２や図３のステップＳ１参照）。
【００３０】
一方、広告提供者は、広告提供者側端末４０からインターネット１００を介して、広告サーバ６０に、ユーザに提供されるべき広告のファイルを格納するとともに（図２の矢印Ａ２０参照）、図６や図７を参照しながら後述するごとく、コンテンツ配信サーバ１０の広告登録手段１３にアクセスし、その広告ファイルのＵＲＬをコンテンツ配信サーバ１０（広告情報保存部１４）に登録する。その際、広告提供者は、その広告について支払われる広告料を自己申告し、その広告料も、広告のＵＲＬとともにコンテンツ配信サーバ１０（広告情報保存部１４）に登録される（図２の矢印Ａ２１，Ａ２２や図３のステップＳ２参照）。
【００３１】
上述のごとくコンテンツや広告についての情報が登録されたコンテンツ配信サーバ１０においては、図１０や図１１を参照しながら後述するごとく、コンテンツ番組表編成手段１７１により、コンテンツ情報保存部１２における登録ＵＲＬを定期的に参照するとともに（図２の矢印Ａ１３参照）、アクセス数保存部１６における各コンテンツのアクセス数を定期的に参照して（図２の矢印Ａ５３参照）、そのアクセス状況に基づいて登録コンテンツの人気ランキングを計算し、その人気ランキングに従ったコンテンツ番組表（アクセス数の大きい順にＵＲＬを並べたもの）８１を編成する（図２の矢印Ａ１４や図３のステップＳ３参照）。
【００３２】
また、図１２や図１３を参照しながら後述するごとく、広告番組表編成手段１７２により、広告情報保存部１２における登録ＵＲＬおよび広告料を定期的に参照し（図２の矢印Ａ２３参照）、広告料に基づいて登録広告の優先ランキングを計算し、その優先ランキングに従った広告番組表（広告料の高い順にＵＲＬを並べたもの）８２が編成される（図２の矢印Ａ２４や図３のステップＳ４参照）。
【００３３】
そして、図１４や図１５を参照しながら後述するごとく、配信用番組表編成手段１７３により、上述のごとく定期的に編成されるコンテンツ番組表８１と広告番組表８２とから、ユーザ（ホームページプレイヤー２０）に配信されるべき配信用番組表８３が編成される。つまり、本実施形態では、コンテンツ番組表８１と広告番組表８２とから、コンテンツＵＲＬと広告ＵＲＬとが、上位から交互に抽出されて組み合わせられ、配信用番組表８３が定期的に編成・更新される（図２の矢印Ａ１５，Ａ２５，Ａ３１や図３のステップＳ５参照）。
【００３４】
このようにしてコンテンツの番組に広告の番組を挿入した配信用番組表８３がＵＲＬベースで作成され、その配信用番組表８３が、番組情報配信手段１８からインターネット１００を介してユーザ（ホームページプレイヤー２０）に配信される（図２の矢印Ａ３２，Ａ３３参照）。
【００３５】
配信用番組表８３が配信されたホームページプレイヤー２０は、図１６や図１７を参照しながら後述するごとく、その番組表８３に従い番組を再生し、その番組を成すコンテンツおよび広告をユーザに順次提供する。つまり、ホームページプレイヤー２０は、配信用番組表８３に記述されたＵＲＬを上位から順次参照・指定し、そのＵＲＬに対応するファイルをコンテンツサーバ５０および広告サーバ６０から交互に読み出し、コンテンツや広告を順次再生し番組を再生する（図２の矢印Ａ４１，Ａ４２や図３のステップＳ６参照）。
【００３６】
その際、図８や図９を参照しながら後述するごとく、ホームページプレイヤー２０は、コンテンツサーバ５０におけるコンテンツのファイルにアクセスした場合、その旨をアクセス通知としてインターネット１００を通じてコンテンツ配信サーバ１０の計数手段１５に通知する（図２の矢印Ａ５１参照）。この通知を受けた計数手段１５は、アクセス数保存部１６における、対応するコンテンツのアクセス数をカウントアップする（図２の矢印Ａ５１，Ａ５２，Ａ５３参照）。
【００３７】
〔１−２−２〕コンテンツ登録手順
図４および図５を参照しながら、本実施形態のコンテンツ配信システム１におけるコンテンツ登録手順を説明する。なお、図４はそのコンテンツ登録手順を説明するための図、図５は本実施形態におけるコンテンツの登録データ例を示す図である。
【００３８】
コンテンツ提供者は、コンテンツ配信サーバ１０によって提供されるコンテンツ登録フォームを使用して、コンテンツのＵＲＬをコンテンツ配信サーバ１０に登録する。例えば図４に示すように、コンテンツ提供者は、端末（ブラウザ）３０において、コンテンツ配信サーバ１０によって提供されるコンテンツ配信サイトのトップ画面３１のＵＲＬを指定し、トップ画面３１を表示させた上で、このトップ画面３１からコンテンツ登録画面３２のＵＲＬにアクセスすることにより、コンテンツ登録フォームを含むコンテンツ登録画面３２を表示させる。このコンテンツ登録画面３２上で、コンテンツ提供者は、登録すべきコンテンツのＵＲＬと、提供者名と、コンテンツのタイトルとを入力し、登録申請を行なう。
【００３９】
端末３０からコンテンツの登録申請を受けたコンテンツ配信サーバ（Ｗｅｂサーバ）１０では、コンテンツ登録手段１１として機能するＣＧＩ（Common Gateway Interface）プログラムが実行され、そのコンテンツ登録手段１１としての機能により、図５に示すごとく、コンテンツのＵＲＬ，提供者名およびコンテンツのタイトルが、登録日時およびこのコンテンツに割り当てられたＩＤとともにコンテンツ情報保存部１２に蓄積される。コンテンツが登録されると、コンテンツ配信サーバ１０（コンテンツ登録手段１１）からコンテンツ提供者側端末３０へ登録完了通知が行なわれ、端末３０上では登録完了画面３３が表示される。
【００４０】
このようにして、コンテンツ提供者は、本実施形態のコンテンツ配信システム１を用いると、提供されるべきコンテンツの登録を、ＵＲＬにより行なうことができ、コンテンツ配信サーバ１０のコンテンツ情報保存部１２には、図５に示すごとく、ＵＲＬを主要素とした情報単位がコンテンツ登録データとして蓄積される。
【００４１】
〔１−２−３〕広告登録手順
図６および図７を参照しながら、本実施形態のコンテンツ配信システム１における広告登録手順を説明する。なお、図６はその広告登録手順を説明するための図、図７は本実施形態における広告の登録データ例を示す図である。
【００４２】
広告提供者（広告主になろうとする者）は、コンテンツ配信サーバ１０によって提供される広告登録フォームを使用して、広告のＵＲＬをコンテンツ配信サーバ１０に登録する。例えば図６に示すように、広告提供者は、端末（ブラウザ）４０において、コンテンツ配信サーバ１０によって提供されるコンテンツ配信サイトのトップ画面４１を指定し、トップ画面４１を表示させた上で、このトップ画面４１から広告登録画面４２のＵＲＬにアクセスすることにより、広告登録フォームを含む広告登録画面４２を表示させる。この広告登録画面４２上で、広告提供者は、登録すべき広告のＵＲＬと、提供者名と、広告のタイトルと、この広告について支払う広告料とを入力し、登録申請を行なう。
【００４３】
端末４０から広告の登録申請を受けたコンテンツ配信サーバ（Ｗｅｂサーバ）１０では、広告登録手段１３として機能するＣＧＩプログラムが実行され、その広告登録手段１３としての機能により、図７に示すごとく、広告のＵＲＬ，提供者名，広告のタイトルおよび広告料が、登録日時およびこの広告に割り当てられたＩＤとともに広告情報保存部１４に蓄積される。広告が登録されると、コンテンツ配信サーバ１０（広告登録手段１３）から広告提供者側端末４０へ登録完了通知が行なわれ、端末４０上では登録完了画面４３が表示される。
【００４４】
このようにして、広告提供者は、本実施形態のコンテンツ配信システム１を用いると、提供されるべき広告の登録をＵＲＬにより行なうことができるとともに広告料の自己申告を行なうことができ、コンテンツ配信サーバ１０の広告情報保存部１４には、図７に示すごとく、ＵＲＬと広告料を主要素とした情報単位が広告登録データとして蓄積される。図７に示す例では、ＩＤ＝１のコンテンツの広告料は１００，０００、ＩＤ＝２のコンテンツの広告料は８００，０００、ＩＤ＝３のコンテンツの広告料は１，０００，０００、ＩＤ＝４のコンテンツの広告料は５００，０００、ＩＤ＝５のコンテンツの広告料は５０，０００となっている。
【００４５】
〔１−２−４〕アクセス数の計数手順
図８および図９を参照しながら、本実施形態のコンテンツ配信システム１におけるアクセス数の計数手順を説明する。なお、図８はその計数手順を説明するための図、図９は本実施形態におけるアクセス数のデータ例を示す図である。
【００４６】
図８に示すごとく、視聴者が、端末でホームページプレイヤー２０を起動し、コンテンツ配信サーバ１０で編成された番組表８３のＵＲＬを指定して、この番組表８３をダウンロードすると、ホームページプレイヤー２０は、番組表８３に従って番組（コンテンツおよび広告）を再生する。その際、ホームページプレイヤー２０は、コンテンツサーバ５０におけるコンテンツファイルにアクセスした場合にその旨をアクセス通知としてコンテンツ配信サーバ１０の計数手段１５に通知する。このアクセス通知は、アクセス中のコンテンツのＵＲＬをパラメータとして含み、コンテンツサーバ１０のＣＧＩのＵＲＬ宛に送信される。
【００４７】
ホームページプレイヤー２０からアクセス通知を受けたコンテンツ配信サーバ（Ｗｅｂサーバ）１０では、計数手段１５として機能するＣＧＩプログラムが実行され、その計数手段１６としての機能により、パラメータとして通知されたコンテンツのＵＲＬに対応するコンテンツのＩＤが取得され（ステップＳ１１）、アクセス数保存部１６における、該当ＩＤのコンテンツのアクセス数を１だけインクリメントする（ステップＳ１２）。
【００４８】
このようにして、アクセス数保存部１６には、図９に示すごとく、各コンテンツに対するアクセス数（アクセスデータ）が、そのＩＤに対応して蓄積・保存される。そして、そのアクセス数は、ホームプレイヤー２０によってコンテンツに対するアクセスが行なわれる都度、カウントアップ・更新される。図９に示す例では、ＩＤ＝１のコンテンツに対するアクセス数は５００、ＩＤ＝２のコンテンツに対するアクセス数は５，０００、ＩＤ＝３のコンテンツに対するアクセス数は１０，０００、ＩＤ＝４のコンテンツに対するアクセス数は８，０００、ＩＤ＝５のコンテンツに対するアクセス数は１，０００となっている。
【００４９】
なお、図３のステップＳ１でコンテンツを登録した時点では、アクセス数保存部１６における、コンテンツに対するアクセス数は、初期値０となってしまう。そこで、コンテンツ登録時点で既に実績のあるコンテンツについては、別の計数手段によって計数されたアクセス数をアクセス数保存部１６に登録してもよい。また、本実施形態においては、コンテンツ配信サーバ１０に計数手段１５をそなえているが、コンテンツに対するアクセス数を計数するための専用サーバに計数手段１５としての機能をそなえてもよいし、コンテンツサーバ５０自体に計数手段１５としての機能をそなえてもよい。
【００５０】
〔１−２−５〕コンテンツ番組表編成手順
図１０および図１１を参照しながら、本実施形態におけるコンテンツ番組表編成手順を説明する。なお、図１０はそのコンテンツ番組表編成手順を説明するためのフローチャート、図１１は本実施形態におけるコンテンツ番組表の例を示す図である。
【００５１】
図１０に示すように、コンテンツ番組表編成手段１７１は、更新日時をチェックし（ステップＳ２１）、所定の更新日時になると（ステップＳ２１のＹＥＳルート）、コンテンツ情報保存部１２における登録ＵＲＬを参照するとともに、アクセス数保存部１６における各コンテンツのアクセス数を参照し、アクセス数の多い順にコンテンツのＵＲＬを並べ、人気ランキングに従ったコンテンツ番組表８１を編成する（ステップＳ２２）。
【００５２】
これにより、図１１に示すごとく、ＵＲＬを主要素とした情報単位によって、コンテンツ番組表８１が編成される。図１１に示すコンテンツ番組表８１は、図５に示した登録コンテンツのＵＲＬを、図９に示したアクセス数に従って、そのアクセス数の大きい順に並べ替えて作成されたものである。
なお、同じアクセス数のコンテンツが複数存在する場合には、登録日時の早い順に番組編成を行なう。また、更新日時の間隔は、例えば１週間に設定され、１週間毎にコンテンツ番組表８１の編成・更新を行なう。
【００５３】
〔１−２−６〕広告番組表編成手順
図１２および図１３を参照しながら、本実施形態における広告番組表編成手順を説明する。なお、図１２はその広告番組表編成手順を説明するためのフローチャート、図１３は本実施形態における広告番組表の例を示す図である。
【００５４】
図１２に示すように、広告番組表編成手段１７２は、更新日時をチェックし（ステップＳ３１）、所定の更新日時になると（ステップＳ３１のＹＥＳルート）、広告情報保存部１４における各コンテンツの登録ＵＲＬと広告料とを参照し、広告料の高い順に広告のＵＲＬを並べ、優先ランキングに従った広告番組表８２を編成する（ステップＳ３２）。
【００５５】
これにより、図１３に示すごとく、ＵＲＬを主要素とした情報単位によって、広告番組表８２が編成される。図１３に示す広告番組表８２は、図７に示した登録広告のＵＲＬを、同じく図７に示した広告料に従って、その広告料の高い順に並べ替えて作成されたものである。
なお、同じ広告料の広告が複数存在する場合には、登録日時の早い順に番組編成を行なう。また、更新日時の間隔は、例えば１週間に設定され、１週間毎に広告番組表８２の編成・更新を行なう。
【００５６】
〔１−２−７〕配信用番組表編成手順
図１４および図１５を参照しながら、本実施形態における配信用番組表編成手順を説明する。なお、図１４はその配信用番組表編成手順を説明するためのフローチャート、図１５は本実施形態における配信用番組表の例を示す図である。
【００５７】
図１４に示すように、配信用番組表編成手段１７３は、更新日時をチェックし（ステップＳ４１）、所定の更新日時になると（ステップＳ４１のＹＥＳルート）、３つのパラメータｉ，ｊ，ｋを全て“１”に設定してから（ステップＳ４２）、まず、広告番組表８２を参照し、この広告番組表８２からｉ番目の情報単位（広告のＵＲＬを主要素とするもの）を抽出し、配信用番組表８３のｋ番目の情報単位として掲載する（ステップＳ４３）。
【００５８】
ついで、配信用番組編成手段１７３は、コンテンツ番組表８１を参照し、このコンテンツ番組表８１からｊ番目の情報単位（コンテンツのＵＲＬを主要素とするもの）を抽出し、配信用番組表８３のｋ＋１番目の情報単位として掲載する（ステップＳ４４）。
【００５９】
この後、配信用番組編成手段１７３は、ｉをｉ＋１に、ｊをｊ＋１に、ｋをｋ＋２に置き換えてから（ステップＳ４５）、ｉ番目の広告（情報単位）が広告番組表８２に存在するか否かを判断するとともに（ステップＳ４６）、ｊ番目のコンテンツ（情報単位）がコンテンツ番組表８２に存在するか否かを判断する（ステップＳ４７）。両方とも存在する場合（ステップＳ４６のＹＥＳルートからステップＳ４７のＹＥＳルート）には、ステップＳ４３に戻り、同様の処理を繰り返し実行する。ｉ番目の広告もしくはｊ番目のコンテンツのいずれか一方が存在しない場合（ステップＳ４６のＮＯルート、もしくは、ステップＳ４６のＹＥＳルートからステップＳ４７のＮＯルート）には、配信用番組表８３の編成処理を終了する。
【００６０】
このようにして、コンテンツ番組表８１のＵＲＬ（情報単位）と広告番組表８２のＵＲＬ（情報単位）とが上位から交互に抽出され、図１５に示すごとく、ＵＲＬを主要素とした情報単位によって配信用番組表８３が編成され、この配信用番組表８３が定期的かつ自動的に更新される。図１５に示す配信用番組表８３は、図１３に示した広告番組表８２と図１１に示したコンテンツ番組表８１とに基づいて編成されたもので、広告情報単位とコンテンツ情報単位とが交互に配置され、広告情報単位（広告ＵＲＬ）は広告料の高額な順に並べられるとともに、コンテンツ情報単位（コンテンツＵＲＬ）はアクセス数の多い順に並べられている。
【００６１】
なお、更新日時の間隔は、例えば１週間に設定され、１週間毎に、コンテンツ番組表８１や広告番組表８２の更新後に、配信用番組表８３の編成・更新を行なう。
また、本実施形態では、ｉ番目の広告もしくはｊ番目のコンテンツのいずれか一方が存在しない場合に配信用番組表８３の編成処理を終了しているが、コンテンツが存在せず広告が存在する場合には、残っている広告の情報単位をそのまま配信用番組表８３に掲載してもよいし、最初に掲載したコンテンツの情報単位を再度読み出し、残っている広告の情報単位と交互に掲載してもよい。同様に、広告が存在せずコンテンツが存在する場合には、残っているコンテンツの情報単位をそのまま配信用番組表８３に掲載してもよいし、最初に掲載した広告の情報単位を再度読み出し、残っているコンテンツの情報単位と交互に掲載してもよい。
【００６２】
さらに、本実施形態では、広告情報単位とコンテンツ情報単位とを一対一で対応させて配信用番組表８３を編成しているが、一つのコンテンツ情報単位に２以上の広告情報単位を対応させてもよいし、２以上のコンテンツに一つの広告情報単位を対応させてもよい。
【００６３】
〔１−２−８〕番組再生手順
図１６および図１７を参照しながら、ホームページプレイヤー２０における番組再生手順を説明する。なお、図１６はその番組再生手順を説明するための図、図１７はその番組再生手順を説明するためのフローチャートである。
【００６４】
視聴者が、自分の端末等でホームページプレイヤー２０を起動すると、ホームページ２０は、コンテツ配信サーバ１０に対して配信用番組表８３を要求し、配信用番組表を受信する。
そして、ホームページプレイヤー２０は、コンテンツ配信サーバ１０から配信用番組表８３を配信されると、図１６に示すごとく、その配信用番組表８３の上位から順に広告とコンテンツとを交互に再生する。つまり、ホームページプレイヤー２０は、配信用番組表８３に記述されたＵＲＬを順次参照し、そのＵＲＬに対応するファイルを、インターネット１００を介しコンテンツサーバ５１，５２，…および広告サーバ６１，６２，…から読み出し、コンテンツおよび広告を交互に再生し番組を再生する。
【００６５】
次に、ホームページプレイヤー２０の再生動作を、図１７に示すフローチャート（ステップＳ５１〜Ｓ５７）に従って説明する。
配信用番組表８３を受信したホームページプレイヤー２０は、まず、パラメータｍを“１”に設定したから（ステップＳ５１）、配信用番組表８３の上位からｍ番目の情報単位に含まれるＵＲＬを指定し、このＵＲＬのファイル（広告またはコンテンツ）にアクセスする（ステップＳ５２）。
【００６６】
指定されたＵＲＬのファイルを蓄積したサーバ５０（５１，５２）または６０（６１，６２）は、そのＵＲＬに対応したファイル（広告またはコンテンツ）をホームページプレイヤー２０に送信する（ステップＳ５３）。
そして、ホームページプレイヤー２０は、サーバ５０または６０からファイルを受信すると、そのｍ番目の情報単位に対応するファイル（広告またはコンテンツ）を先頭から再生する（ステップＳ５４）。
【００６７】
この後、ホームページプレイヤー２０は、ファイルの最後（ＥＯＦ：End Of File）まで再生を行なうと（ステップＳ５５のＹＥＳルート）、ｍをｍ＋１に置き換えてから（ステップＳ５６）、ｍ番目の情報単位が配信用番組表８３に存在するか否かを判断する（ステップＳ５７）。ｍ番目の情報単位が存在しない場合（ステップＳ５７のＮＯルート）には、再生処理を終了する一方、ｍ番目の情報単位が存在する場合（ステップＳ５７のＹＥＳルート）には、ステップＳ５２に戻り、同様の処理を繰り返し実行する。
【００６８】
つまり、ホームページプレイヤー２０は、配信用番組表８３に基づき、先ず先頭の広告のＵＲＬをインターネット１００に送信する。その広告の要求を受信した広告サーバ６０（６１，６２）は、ホームページプレイヤー２０に対して広告ファイルを送信する。そのファイルを受信したホームページプレイヤー２０は、広告を再生する。例えば、広告ページの先頭から順に再生を行ない、テキスト部分は音声合成して再生し、音楽／動画ファイルとリンクした部分はヘルパー（専用の再生プレイヤー）を起動して再生する。このようにして、広告ページの再生を終了すると、配信用番組表８３に基づき、次のコンテンツのＵＲＬをインターネット１００に送信する。そのコンテンツの要求を受信したコンテンツサーバ５０（５１，５２）は、ホームページプレイヤー２０に対してコンテンツファイルを送信する。以下、同様にして、ホームページプレイヤー２０は、配信用番組表８３の最後まで、広告とコンテンツとの再生を繰り返す。
【００６９】
〔１−３〕本実施形態の効果
このように、本発明の一実施形態としてのコンテンツ配信システム１によれば、コンテンツ登録手段１１によって登録されたコンテンツや広告登録手段１３によって登録された広告をアクセス数や広告料に応じて動的に組み合わせた番組が、番組編成手段１７により編成され、その番組に関する番組情報が番組情報配信手段１８によりユーザに配信され、ユーザ側のホームページプレイヤー２０においてその番組が再生される。これにより、人気（視聴率）の高いコンテンツと高額の広告料を見込める広告とを動的に組み合わせて番組を編成するプロセスが自動化される。
【００７０】
また、コンテンツ提供者や広告提供者は、それぞれ、視聴者に提供されるべきコンテンツや広告を、ＵＲＬベースでコンテンツ登録手段１１や広告登録手段１３を通じて登録するだけで、これらのコンテンツや広告を上述のごとく編成された番組として視聴者のホームページプレイヤー２０に自動的に配信することができる。このとき、登録されたＵＲＬにより配信用番組表８３が編成されて配信され、ホームページプレイヤー２０では、配信用番組表８３に記載されたＵＲＬのコンテンツや広告を順次読み出して再生する。
【００７１】
これにより、コンテンツ提供者や広告提供者は、視聴者に提供したいコンテンツや広告をインターネット上のコンテンツサーバ５０（５１，５２）や広告サーバ６０（６１，６２）に蓄積・保存しておけば、コンテンツ配信サーバ１０（コンテンツ配信サイト）に対し、コンテンツや広告をＵＲＬベースで極めて容易に登録することができるほか、番組編成手段１７はＵＲＬを用いて番組編成を極めて容易に行なうことができる。
【００７２】
また、インターネット１００上の多数のサーバにコンテンツや広告が分散・配置された状態であっても、コンテンツ配信システム１（コンテンツ配信サーバ１０）が中心となり、テレビ放送と同様、コンテンツや広告を番組として編成することができるようになる。つまり、インターネット視聴者は、インターネット１００上のサーバに分散した個人や企業のコンテンツによって編成された番組を垂れ流し的に視聴できるようになる。
【００７３】
一方、登録コンテンツに対するアクセス数を計数手段１８によって計数し、その計数結果に応じて番組の編成を定期的に行なうことにより、各コンテンツに対するアクセス数が番組の編成に動的に反映される。従って、各コンテンツに対するアクセス数が変動しても、常に、アクセス数の多いコンテンツ、即ち視聴率の高いコンテンツが認識され、そのコンテンツに、高額の広告料を見込める広告を組み合わせる番組編成を行なうことができる。このとき、ホームページプレイヤー２０に、コンテンツのファイルにアクセスした旨をアクセス通知として計数手段１８に通知する機能をそなえ、計数手段１８が、ホームページプレイヤー２０からのアクセス通知を受けると、対応するコンテンツのアクセス数をカウントアップするように構成することで、各コンテンツに対するアクセス数を容易かつ確実に計数することができる。
【００７４】
また、広告提供者が、広告のＵＲＬを登録する際に、合わせて、その広告について支払われる広告料を申告することにより、コンテンツ配信サーバ１０では、各広告の広告料に関する情報を確実に得ることができる。そして、得られた広告料情報に応じて番組の編成を定期的に行なうことにより、各広告の広告料が番組の編成に動的に反映される。従って、登録された広告の広告料の順位が変動しても、常に、高額な広告が認識され、その広告を、アクセス数の多いコンテンツに組み合わせる番組編成を行なうことができる。
【００７５】
さらに、登録されたコンテンツのＵＲＬをアクセス数の大きい順に並べたコンテンツ番組表８１を編成し定期的に更新するとともに、登録された広告のＵＲＬを広告料の高い順に並べた広告番組表８２を編成し定期的に更新し、これらのコンテンツ番組表８１のＵＲＬと広告番組表８２のＵＲＬとを上位から交互に抽出して組み合わせて配信用番組表８３を編成し定期的に更新することにより、各コンテンツに対するアクセス数や広告の広告料の順位が変動しても、常に、アクセス数の多いコンテンツと広告料の高い広告とを、上位から順に一対一で組み合わせた配信用番組表を作成して配信することができる。
【００７６】
〔２〕その他
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上述した実施形態では、更新間隔を１週間としているが、本発明は、これに限定されるものではない。また、上述した実施形態では、コンテンツ配信サーバ１０に、コンテンツ登録手段１１，コンテンツ情報保存部１２，広告登録手段１３，広告情報保存部１４，計数手段１５，アクセス数保存部１６，番組編成手段１７および番組情報配信手段１８をそなえて構成したが、本発明は、これに限定されるものでなく、これらの構成要素を複数のサーバ等に分散・配置してもよい。
【００７７】
〔３〕付記
（付記１） ユーザに提供されるべきコンテンツを登録するコンテンツ登録手段と、
該ユーザに提供されるべき広告を登録する広告登録手段と、
該コンテンツ登録手段によって登録された該コンテンツと該広告登録手段によって登録された該広告とを、該コンテンツに対するアクセス数と該広告について支払われる広告料とに応じて動的に組み合わせ、番組を編成する番組編成手段と、
該番組編成手段によって編成された該番組に関する番組情報を該ユーザに配信する番組情報配信手段と、
該番組情報配信手段によって配信された該番組情報に従い該番組を再生し、該番組を成す該コンテンツおよび該広告を該ユーザに順次提供する再生装置とをそなえて構成されたことを特徴とする、コンテンツ配信システム。
【００７８】
（付記２） 該コンテンツ登録手段，該広告登録手段，該番組編成手段および該番組情報配信手段が、該再生装置と通信可能に接続されるコンテンツ配信サーバにそなえられていることを特徴とする、付記１記載のコンテンツ配信システム。
【００７９】
（付記３） 該コンテンツ登録手段によって登録される該コンテンツのファイルを保持し、該再生装置と通信可能に接続されるコンテンツサーバと、
該広告登録手段によって登録される該広告のファイルを保持し、該再生装置と通信可能に接続される広告サーバとをさらにそなえ、
該コンテンツ登録手段が、該コンテンツとして、該コンテンツのアドレス情報を登録し、
該広告登録手段が、該広告として、該広告のアドレス情報を登録し、
該番組編成手段が、該コンテンツのアドレス情報と該広告のアドレス情報とを記述された配信用番組表として、該番組を編成し、
該番組情報配信手段が、該番組情報として該配信用番組表を配信し、
該再生装置が、該配信用番組表に記述された該コンテンツのアドレス情報や該広告のアドレス情報を順次参照し、該アドレス情報に対応するファイルを該コンテンツサーバもしくは該広告サーバから読み出して該番組を再生することを特徴とする、付記２記載のコンテンツ配信システム。
【００８０】
（付記４） 該再生装置が、インターネットを介して該コンテンツ配信サーバ，該コンテンツサーバおよび該広告サーバと通信可能に接続されるとともに、
該アドレス情報としてＵＲＬ（Uniform Resource Locator）が用いられることを特徴とする、付記３記載のコンテンツ配信システム。
【００８１】
（付記５） 該コンテンツ配信サーバと通信可能に接続されるコンテンツ提供者側端末をさらにそなえ、
コンテンツ提供者は、該コンテンツ提供者側端末から該コンテンツ配信サーバにアクセスし、該コンテンツ登録手段を通じて、該コンテンツのアドレス情報を登録することを特徴とする、付記３または付記４に記載のコンテンツ配信システム。
【００８２】
（付記６） 該コンテンツ登録手段によって登録された全てのコンテンツに対するアクセス数を計数する計数手段をさらにそなえ、
該番組編成手段が、該計数手段によって計数された該アクセス数に応じて、該番組の編成を定期的に更新することを特徴とする、付記３〜付記５のいずれか一つに記載のコンテンツ配信システム。
【００８３】
（付記７） 該コンテンツ登録手段によって登録されたコンテンツのアドレス情報を蓄積・保存するコンテンツ情報保存部と、
該計数手段によって計数された各コンテンツに対するアクセス数を、各コンテンツに対応させて蓄積・保存するアクセス数保存部とをさらにそなえたことを特徴とする、付記６記載のコンテンツ配信システム。
【００８４】
（付記８） 該計数手段が該コンテンツ配信サーバにそなえられたことを特徴とする、付記６または付記７に記載のコンテンツ配信システム。
（付記９） 該再生装置が、該コンテンツサーバにおける該コンテンツのファイルにアクセスした場合にその旨をアクセス通知として該計数手段に通知する機能を有し、
該計数手段が、該再生装置からのアクセス通知を受けると、対応するコンテンツのアクセス数をカウントアップすることを特徴とする、付記６〜付記８のいずれか一つに記載のコンテンツ配信システム。
【００８５】
（付記１０） 該コンテンツ配信サーバと通信可能に接続される広告提供者側端末をさらにそなえ、
広告提供者は、該広告提供者側端末から該コンテンツ配信サーバにアクセスし、該広告登録手段を通じて、該広告のアドレス情報を登録するとともに、該広告について支払われる広告料を申告することを特徴とする、付記３〜付記９のいずれか一つに記載のコンテンツ配信システム。
【００８６】
（付記１１） 該広告登録手段によって登録された広告のアドレス情報と当該広告について支払われる広告料とを対応させて蓄積・保存する広告情報保存部をさらにそなえたことを特徴とする、付記３〜付記１０のいずれか一つに記載のコンテンツ配信システム。
【００８７】
（付記１２） 該番組編成手段が、
該コンテンツ登録手段によって登録されたコンテンツのアドレス情報を該アクセス数の大きい順に並べたコンテンツ番組表を編成し定期的に更新するコンテンツ番組表編成手段と、
該広告登録手段によって登録された広告のアドレス情報を該広告料の高い順に並べた広告番組表を編成し定期的に更新する広告番組表編成手段と、
該コンテンツ番組表のアドレス情報と該広告番組表のアドレス情報とを上位から交互に抽出して組み合わせることにより該配信用番組表を編成し定期的に更新する配信用番組表編成手段とをそなえて構成されていることを特徴とする、付記３〜付記１１のいずれか一つに記載のコンテンツ配信システム。
【００８８】
（付記１３） ユーザ側の再生装置と通信可能に接続され、コンテンツと広告とから成る番組を該再生装置に配信するコンテンツ配信サーバであって、
該ユーザに提供されるべきコンテンツを登録するコンテンツ登録手段と、
該ユーザに提供されるべき広告を登録する広告登録手段と、
該コンテンツ登録手段によって登録された該コンテンツと該広告登録手段によって登録された該広告とを、該コンテンツに対するアクセス数と該広告について支払われる広告料とに応じて動的に組み合わせ、番組を編成する番組編成手段と、
該番組編成手段によって編成された該番組に関する番組情報を該ユーザに配信する番組情報配信手段とをそなえたことを特徴とする、コンテンツ配信サーバ。
【００８９】
（付記１４） 該コンテンツ登録手段が、該コンテンツとして、該コンテンツのアドレス情報を登録し、
該広告登録手段が、該広告として、該広告のアドレス情報を登録し、
該番組編成手段が、該コンテンツのアドレス情報と該広告のアドレス情報とを記述された配信用番組表として、該番組を編成し、
該番組情報配信手段が、該番組情報として該配信用番組表を配信することを特徴とする、付記１３記載のコンテンツ配信サーバ。
【００９０】
（付記１５） 該アドレス情報としてＵＲＬ（Uniform Resource Locator）が用いられることを特徴とする、付記１４記載のコンテンツ配信サーバ。
（付記１６） 該コンテンツ登録手段によって登録された全てのコンテンツに対するアクセス数を計数する計数手段をさらにそなえ、
該番組編成手段が、該計数手段によって計数された該アクセス数に応じて、該番組の編成を定期的に更新することを特徴とする、付記１４または付記１５に記載のコンテンツ配信サーバ。
【００９１】
（付記１７） 該コンテンツ登録手段によって登録されたコンテンツのアドレス情報を蓄積・保存するコンテンツ情報保存部と、
該計数手段によって計数された各コンテンツに対するアクセス数を、各コンテンツに対応させて蓄積・保存するアクセス数保存部とをさらにそなえたことを特徴とする、付記１６記載のコンテンツ配信サーバ。
【００９２】
（付記１８） 該番組情報配信手段によって配信された該配信用番組表に従い該番組を再生する再生装置から、コンテンツのファイルにアクセスした旨の通知を受けると、該計数手段が、対応するコンテンツのアクセス数をカウントアップすることを特徴とする、付記１６または付記１７に記載のコンテンツ配信サーバ。
【００９３】
（付記１９） 該広告登録手段によって登録された広告のアドレス情報と当該広告について支払われる広告料とを対応させて蓄積・保存する広告情報保存部をさらにそなえたことを特徴とする、付記１４〜付記１８のいずれか一つに記載のコンテンツ配信サーバ。
【００９４】
（付記２０） 該番組編成手段が、
該コンテンツ登録手段によって登録されたコンテンツのアドレス情報を該アクセス数の大きい順に並べたコンテンツ番組表を編成し定期的に更新するコンテンツ番組表編成手段と、
該広告登録手段によって登録された広告のアドレス情報を該広告料の高い順に並べた広告番組表を編成し定期的に更新する広告番組表編成手段と、
該コンテンツ番組表のアドレス情報と該広告番組表のアドレス情報とを上位から交互に抽出して組み合わせることにより該配信用番組表を編成し定期的に更新する配信用番組表編成手段とをそなえて構成されていることを特徴とする、付記１４〜付記１９のいずれか一つに記載のコンテンツ配信サーバ。
【００９５】
（付記２１） コンテンツと広告とから成る番組を、コンピュータによってユーザ側の再生装置に配信させるためのコンテンツ配信プログラムであって、
該ユーザに提供されるべきコンテンツを登録するコンテンツ登録手段、
該ユーザに提供されるべき広告を登録する広告登録手段、
該コンテンツ登録手段によって登録された該コンテンツと該広告登録手段によって登録された該広告とを、該コンテンツに対するアクセス数と該広告について支払われる広告料とに応じて動的に組み合わせ、番組を編成する番組編成手段、および、
該番組編成手段によって編成された該番組に関する番組情報を該ユーザに配信する番組情報配信手段として、該コンピュータを機能させることを特徴とする、コンテンツ配信プログラム。
【００９６】
（付記２２） 該コンテンツ登録手段が、該コンテンツとして、該コンテンツのアドレス情報を登録し、
該広告登録手段が、該広告として、該広告のアドレス情報を登録し、
該番組編成手段が、該コンテンツのアドレス情報と該広告のアドレス情報とを記述された配信用番組表として、該番組を編成し、
該番組情報配信手段が、該番組情報として該配信用番組表を配信するように、該コンピュータを機能させることを特徴とする、付記２１記載のコンテンツ配信プログラム。
【００９７】
（付記２３） 該アドレス情報としてＵＲＬ（Uniform Resource Locator）を用いることを特徴とする、付記２２記載のコンテンツ配信プログラム。
（付記２４） さらに、該コンテンツ登録手段によって登録された全てのコンテンツに対するアクセス数を計数する計数手段として、該コンピュータを機能させるとともに、
該番組編成手段が、該計数手段によって計数された該アクセス数に応じて、該番組の編成を定期的に更新するように、該コンピュータを機能させることを特徴とする、付記２２または付記２３に記載のコンテンツ配信プログラム。
【００９８】
（付記２５） 該番組情報配信手段によって配信された該配信用番組表に従い該番組を再生する再生装置から、コンテンツのファイルにアクセスした旨の通知を受けると、該計数手段が、対応するコンテンツのアクセス数をカウントアップするように、該コンピュータを機能させることを特徴とする、付記２４記載のコンテンツ配信プログラム。
【００９９】
（付記２６） 該コンピュータを該番組編成手段として機能させる際に、
該コンテンツ登録手段によって登録されたコンテンツのアドレス情報を該アクセス数の大きい順に並べたコンテンツ番組表を編成し定期的に更新するコンテンツ番組表編成手段、
該広告登録手段によって登録された広告のアドレス情報を該広告料の高い順に並べた広告番組表を編成し定期的に更新する広告番組表編成手段、および、
該コンテンツ番組表のアドレス情報と該広告番組表のアドレス情報とを上位から交互に抽出して組み合わせることにより該配信用番組表を編成し定期的に更新する配信用番組表編成手段として、該コンピュータを機能させることを特徴とする、付記２２〜付記２５のいずれか一つに記載のコンテンツ配信プログラム。
【０１００】
（付記２７） コンテンツと広告とから成る番組を、コンピュータによってユーザ側の再生装置に配信させるためのコンテンツ配信プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、
該コンテンツ配信プログラムが、
該ユーザに提供されるべきコンテンツを登録するコンテンツ登録手段、
該ユーザに提供されるべき広告を登録する広告登録手段、
該コンテンツ登録手段によって登録された該コンテンツと該広告登録手段によって登録された該広告とを、該コンテンツに対するアクセス数と該広告について支払われる広告料とに応じて動的に組み合わせ、番組を編成する番組編成手段、および、
該番組編成手段によって編成された該番組に関する番組情報を該ユーザに配信する番組情報配信手段として、該コンピュータを機能させることを特徴とする、コンテンツ配信プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【０１０１】
（付記２８） 該コンテンツ登録手段が、該コンテンツとして、該コンテンツのアドレス情報を登録し、
該広告登録手段が、該広告として、該広告のアドレス情報を登録し、
該番組編成手段が、該コンテンツのアドレス情報と該広告のアドレス情報とを記述された配信用番組表として、該番組を編成し、
該番組情報配信手段が、該番組情報として該配信用番組表を配信するように、該コンテンツ配信プログラムが該コンピュータを機能させることを特徴とする、付記２７記載のコンテンツ配信プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【０１０２】
（付記２９） 該コンテンツ配信プログラムが、該アドレス情報としてＵＲＬ（Uniform Resource Locator）を用いることを特徴とする、付記２８記載のコンテンツ配信プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
（付記３０） 該コンテンツ配信プログラムが、さらに、該コンテンツ登録手段によって登録された全てのコンテンツに対するアクセス数を計数する計数手段として、該コンピュータを機能させるとともに、
該番組編成手段が、該計数手段によって計数された該アクセス数に応じて、該番組の編成を定期的に更新するように、該コンテンツ配信プログラムが該コンピュータを機能させることを特徴とする、付記２８または付記２９に記載のコンテンツ配信プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【０１０３】
（付記３１） 該番組情報配信手段によって配信された該配信用番組表に従い該番組を再生する再生装置から、コンテンツのファイルにアクセスした旨の通知を受けると、該計数手段が、対応するコンテンツのアクセス数をカウントアップするように、該コンテンツ配信プログラムが該コンピュータを機能させることを特徴とする、付記３０記載のコンテンツ配信プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【０１０４】
（付記３２） 該コンテンツ配信プログラムが、該コンピュータを該番組編成手段として機能させる際に、
該コンテンツ登録手段によって登録されたコンテンツのアドレス情報を該アクセス数の大きい順に並べたコンテンツ番組表を編成し定期的に更新するコンテンツ番組表編成手段、
該広告登録手段によって登録された広告のアドレス情報を該広告料の高い順に並べた広告番組表を編成し定期的に更新する広告番組表編成手段、および、
該コンテンツ番組表のアドレス情報と該広告番組表のアドレス情報とを上位から交互に抽出して組み合わせることにより該配信用番組表を編成し定期的に更新する配信用番組表編成手段として、該コンピュータを機能させることを特徴とする、付記２８〜付記３１のいずれか一つに記載のコンテンツ配信プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【０１０５】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のコンテンツ配信システム（請求項１，５），コンテンツ配信サーバ（請求項２），コンテンツ配信プログラム（請求項３）および同プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体（請求項４）によれば、以下のような効果ないし利点を得ることができる。
【０１０６】
（１）コンテンツ登録手段によって登録されたコンテンツや広告登録手段によって登録された広告をアクセス数や広告料に応じて動的に組み合わせた番組が、番組編成手段により編成され、その番組に関する番組情報が番組情報配信手段によりユーザに配信され、ユーザ側の再生装置においてその番組が再生される。これにより、人気（視聴率）の高いコンテンツと高額の広告料を見込める広告とを動的に組み合わせて番組を編成するプロセスが自動化される。また、コンテンツ提供者や広告提供者は、それぞれ、ユーザ（視聴者）に提供されるべきコンテンツや広告をコンテンツ登録手段や広告登録手段を通じて登録するだけで、これらのコンテンツや広告を上述のごとく編成された番組として視聴者の再生装置に自動的に配信することができる。そして、上述のごとく編成された番組を視聴者に配信・提供することにより、視聴者は、再生装置を用いて、コンテンツや広告を垂れ流し的に視聴することができる。
【０１０７】
（２）コンテンツや広告としてこれらのコンテンツや広告のＵＲＬ（アドレス情報）を登録するとともに、登録されたＵＲＬにより番組表を編成して配信し、再生装置では番組表に記載されたＵＲＬのコンテンツや広告を順次読み出して再生する。これにより、コンテンツ提供者や広告提供者は、視聴者に提供したいコンテンツや広告をインターネット上のコンテンツサーバや広告サーバに蓄積・保存しておけば、コンテンツ配信サーバ（コンテンツ配信サイト）に対し、コンテンツや広告をＵＲＬベースで極めて容易に登録することができるほか、番組編成手段はＵＲＬを用いて番組編成を極めて容易に行なうことができる。また、インターネット上の多数のサーバにコンテンツや広告が分散・配置された状態であっても、本発明のコンテンツ配信システム（コンテンツ配信サーバ）が中心となり、テレビ放送と同様、コンテンツや広告を番組として編成することができるようになる。つまり、インターネットの視聴者は、インターネット上のサーバに分散した個人や企業のコンテンツによって編成された番組を垂れ流し的に視聴できるようになる。
【０１０８】
（３）登録コンテンツに対するアクセス数を計数手段によって計数し、その計数結果に応じて番組の編成を定期的に行なうことにより、各コンテンツに対するアクセス数が番組の編成に動的に反映される。従って、各コンテンツに対するアクセス数が変動しても、常に、アクセス数の多いコンテンツ、即ち視聴率の高いコンテンツが認識され、そのコンテンツに、高額の広告料を見込める広告を組み合わせる番組編成を行なうことができる。このとき、再生装置に、コンテンツのファイルにアクセスした旨をアクセス通知として計数手段に通知する機能をそなえ、計数手段が、再生装置からのアクセス通知を受けると、対応するコンテンツのアクセス数をカウントアップするように構成することで、各コンテンツに対するアクセス数を容易かつ確実に計数することができる。
【０１０９】
（４）広告提供者が、広告のアドレス情報（ＵＲＬ）を登録する際に、合わせて、その広告について支払われる広告料を申告することにより、コンテンツ配信サーバでは、各広告の広告料に関する情報を確実に得ることができる。そして、得られた広告料情報に応じて番組の編成を定期的に行なうことにより、各広告の広告料が番組の編成に動的に反映される。従って、登録された広告の広告料の順位が変動しても、常に、高額な広告が認識され、その広告を、アクセス数の多いコンテンツに組み合わせる番組編成を行なうことができる。
【０１１０】
（５）登録されたコンテンツのアドレス情報（ＵＲＬ）をアクセス数の大きい順に並べたコンテンツ番組表を編成し定期的に更新するとともに、登録された広告のアドレス情報（ＵＲＬ）を広告料の高い順に並べた広告番組表を編成し定期的に更新し、これらのコンテンツ番組表のアドレス情報と広告番組表のアドレス情報とを上位から交互に抽出して組み合わせて配信用番組表を編成し定期的に更新することにより、各コンテンツに対するアクセス数や広告の広告料の順位が変動しても、常に、アクセス数の多いコンテンツと広告料の高い広告とを、上位から順に一対一で組み合わせた配信用番組表を作成して配信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態としてのコンテンツ配信システムの構成を示すブロック図である。
【図２】本実施形態のコンテンツ配信システムにおける配信手順を説明するための図である。
【図３】本実施形態のコンテンツ配信システムにおける配信手順を説明するためのフローチャートである。
【図４】本実施形態のコンテンツ配信システムにおけるコンテンツ登録手順を説明するための図である。
【図５】本実施形態におけるコンテンツの登録データ例を示す図である。
【図６】本実施形態のコンテンツ配信システムにおける広告登録手順を説明するための図である。
【図７】本実施形態における広告の登録データ例を示す図である。
【図８】本実施形態のコンテンツ配信システムにおけるアクセス数の計数手順を説明するための図である。
【図９】本実施形態におけるアクセス数のデータ例を示す図である。
【図１０】本実施形態におけるコンテンツ番組表編成手順を説明するためのフローチャートである。
【図１１】本実施形態におけるコンテンツ番組表の例を示す図である。
【図１２】本実施形態における広告番組表編成手順を説明するためのフローチャートである。
【図１３】本実施形態における広告番組表の例を示す図である。
【図１４】本実施形態における配信用番組表編成手順を説明するためのフローチャートである。
【図１５】本実施形態における配信用番組表の例を示す図である。
【図１６】本実施形態の再生装置における番組再生手順を説明するための図である。
【図１７】本実施形態の再生装置における番組再生手順を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
１ コンテンツ配信システム
１０ コンテンツ配信サーバ
１１ コンテンツ登録手段
１２ コンテンツ情報保存部
１３ 広告登録手段
１４ 広告情報保存部
１５ 計数手段
１６ アクセス数保存部
１７ 番組編成手段
１７１ コンテンツ番組表編成手段
１７２ 広告番組表編成手段
１７３ 配信用番組表編成手段
１８ 番組情報配信手段
２０ ホームページプレイヤー（再生装置）
３０ コンテンツ提供者側端末（ブラウザ）
３１ コンテンツ配信サイトのトップ画面
３２ コンテンツ登録画面
３３ 登録完了画面
４０ 広告提供者側端末（ブラウザ）
４１ コンテンツ配信サイトのトップ画面
４２ 広告登録画面
４３ 登録完了画面
５０，５１，５２ コンテンツサーバ
６０，６１，６２ 広告サーバ
８１ コンテンツ番組表
８２ 広告番組表
８３ 配信用番組表
１００ インターネット
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテンツと広告とから成る番組をユーザ側の再生装置に配信するためのコンテンツ配信システム，コンテンツ配信サーバ，コンテンツ配信プログラムおよび同プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体に関し、特に、例えばインターネット上のコンテンツを、ＵＲＬ（Uniform Resource Locator）を主要素とした情報単位から成る番組表として編集し、このような番組表に基づいてコンテンツを順番に提示／再生する再生装置（以下、ホームページプレイヤーと呼ぶ）に対し、上記番組表を配信する技術に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、テレビ放送では、テレビ局が中心となり、広告やコンテンツを収集もしくは製作し、これらを組み合わせたものを番組として編成し視聴者に垂れ流し的に提供している。
一方、近年、インターネットの常時接続化とブロードバンド化とに伴い、インターネット上の広告やコンテンツを、常時、視聴することができるようになっている。しかし、インターネットでは、テレビ放送とは異なり、広告やコンテンツの提供者は一般の個人や企業であることが多く、各々が各々の使用するサーバに広告やコンテンツを蓄積しておくことが一般的である。
【０００３】
このようにインターネット上のサーバに分散・蓄積された広告やコンテンツを視聴者が参照する一般的な手段としては、以下のようなものがある。例えば、コンテンツの検索サイトやコンテンツの紹介サイトのように、ＨＴＭＬ(HyperText Markup Language)ファイルに広告やコンテンツのＵＲＬを記載するとともに各ＵＲＬに対しハイパーリンクを設定した上で、そのＨＴＭＬファイルを視聴者のブラウザに配信する。そして、視聴者は、配信されたＨＴＭＬファイルを開き、ブラウザを通してハイパーリンクを指定することにより、所望の広告やコンテンツを参照・視聴する。
【０００４】
また、主に音楽／動画コンテンツのダウンロードファイルやストリーミングファイルを再生する従来型プレイヤーでは、コンテンツの再生シーケンスを記述できる専用言語に従ってコンテンツのＵＲＬと再生用パラメータ（レイアウトや再生タイミング）とを記述したファイルを実行することにより、広告やコンテンツが再生される。そして、視聴者は、上述のようにしてプレイヤーで再生された広告やコンテンツを参照・視聴する。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ＨＴＭＬファイルベースでのコンテンツ配信では、視聴者がブラウザを通してハイパーリンクを指定することにより、はじめて、コンテンツを参照できるものであるため、ブラウザから垂れ流し的に視聴者に対してコンテンツを提供する手段とはならない。前述したように、インターネットの常時接続化とブロードバンド化とにより、インターネット上の広告やコンテンツを、常時、視聴できる環境が整ったことに伴い、インターネットの視聴者が、テレビ放送と同様、多数のサーバに分散・蓄積された広告やコンテンツを垂れ流し的に視聴できる仕組み（システム）の開発が望まれている。
【０００６】
また、従来型プレイヤーにおける再生シーケンスを専用言語で記述する場合には、複数の部品コンテンツのレイアウトや再生タイミングを絡ませ、ひとつのコンテンツを作成することが目的であるため、ひとつのシーケンスがファイルとして閉じた形で作成・提供される、つまり、固定的なファイルが作成・提供されることになる。このため、部品コンテンツの動的な更新やシーケンスの動的な変更を行なったり、広告とコンテンツとを動的に組み合わせて番組を作成したりするには不向きなものであった。
【０００７】
一方、現状では、コンテンツの提供者は広告の提供者を見つけることがなかなか困難であり、広告の提供者は視聴率の高いコンテンツを見つけることが困難である。また、コンテンツに広告を挿入する実作業が手間となっている。従って、コンテンツや広告の提供者がコンテンツや広告を登録するだけで、コンテンツや広告を視聴者のホームページプレイヤーに番組として自動的に配信できるとともに、人気の高いコンテンツと高額の広告料を見込める広告とを組み合わせて番組を編成するプロセスを自動化できる仕組み（システム）の開発も望まれている。
【０００８】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、人気（視聴率）の高いコンテンツと高額の広告料を見込める広告とを動的に組み合わせて番組を編成するプロセスを自動化するとともに、このように動的に編成された番組を視聴者に配信・提供することにより、視聴者がコンテンツや広告を垂れ流し的に視聴できるようにした、コンテンツ配信システム，コンテンツ配信サーバ，コンテンツ配信プログラムおよび同プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のコンテンツ配信システム（請求項１）は、ユーザに提供されるべきコンテンツとして該コンテンツのアドレス情報を登録するコンテンツ登録手段と、該ユーザに提供されるべき広告として該広告のアドレス情報を登録する広告登録手段と、該コンテンツ登録手段によって登録された該コンテンツと該広告登録手段によって登録された該広告とを、該コンテンツに対するアクセス数と該広告について支払われる広告料とに応じて動的に組み合わせ、該コンテンツのアドレス情報と該広告のアドレス情報とを記述された配信用番組表として番組を編成する番組編成手段と、該番組編成手段によって編成された該番組に関する番組情報として該配信用番組表を該ユーザに配信する番組情報配信手段と、該番組情報配信手段によって配信された該番組情報に従い該番組を再生し、該番組を成す該コンテンツおよび該広告を該ユーザに順次提供する再生装置とをそなえて構成され、該番組編成手段が、該コンテンツ登録手段によって登録されたコンテンツのアドレス情報を該アクセス数の大きい順に並べたコンテンツ番組表を編成し定期的に更新するコンテンツ番組表編成手段と、該広告登録手段によって登録された広告のアドレス情報を該広告料の高い順に並べた広告番組表を編成し定期的に更新する広告番組表編成手段と、該コンテンツ番組表のアドレス情報と該広告番組表のアドレス情報とを上位から交互に抽出して組み合わせることにより該配信用番組表を編成し定期的に更新する配信用番組表編成手段とをそなえて構成されていることを特徴としている。このとき、該コンテンツ登録手段によって登録された全てのコンテンツに対するアクセス数を計数する計数手段をさらにそなえ、該番組編成手段が、該計数手段によって計数された該アクセス数に応じて、該番組の編成を定期的に更新するように構成してもよい（請求項５）。
【００１０】
また、本発明のコンテンツ配信サーバ（請求項２）は、ユーザ側の再生装置と通信可能に接続され、コンテンツと広告とから成る番組を該再生装置に配信するものであって、上述したコンテンツ登録手段，広告登録手段，番組編成手段（コンテンツ番組表編成手段，広告番組表編成手段，配信用番組表編成手段）および番組情報配信手段をそなえたことを特徴としている。
【００１１】
さらに、本発明のコンテンツ配信プログラム（請求項３）は、コンテンツと広告とから成る番組を、コンピュータによってユーザ側の再生装置に配信させるためのものであって、上述したコンテンツ登録手段，広告登録手段，番組編成手段（コンテンツ番組表編成手段，広告番組表編成手段，配信用番組表編成手段）および番組情報配信手段として、該コンピュータを機能させることを特徴としている。そして、本発明のコンピュータ読取可能な記録媒体（請求項４）は、上述したコンテンツ配信プログラムを記録したものである。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
〔１〕本発明の一実施形態の説明
〔１−１〕コンテンツ配信システムの構成
図１は本発明の一実施形態としてのコンテンツ配信システムの構成を示すブロック図であり、この図１に示すように、本実施形態のコンテンツ配信システム１は、コンテンツ配信サーバ１０，ホームページプレイヤー２０，コンテンツ提供者側端末３０，広告提供者側端末４０，コンテンツサーバ５０および広告サーバ６０を、インターネット１００を介して相互に通信可能に接続して構成されている。
【００１３】
コンテンツ配信サーバ１０は、ユーザ（以下、視聴者と呼ぶ場合がある）側のホームページプレイヤー２０と通信可能に接続され、コンテンツと広告とから成る番組（ＵＲＬベースの番組表）をホームページプレイヤー２０に配信するためのもので、コンテンツ登録手段１１，コンテンツ情報保存部１２，広告登録手段１３，広告情報保存部１４，計数手段１５，アクセス数保存部１６，番組編成手段１７および番組情報配信手段１８をそなえて構成されている。
【００１４】
コンテンツ登録手段１１は、ユーザに提供されるべきコンテンツを登録するためのもので、コンテンツ提供者によってコンテンツ提供者側端末（ブラウザ）３０からアクセスされ、そのコンテンツのＵＲＬ（アドレス情報）を登録するものである。このコンテンツ登録手段１１によって登録されたコンテンツのＵＲＬは、識別情報（ＩＤ），登録日時，提供者，タイトルとともに、コンテンツ情報保存部１２に蓄積・保存される。なお、コンテンツ登録手順およびコンテンツの登録データ例については、それぞれ図４および図５を参照しながら後述する。
【００１５】
広告登録手段１３は、ユーザに提供されるべき広告を登録するためのもので、広告提供者によって広告提供者側端末（ブラウザ）４０からアクセスされ、広告のＵＲＬ（アドレス情報）を登録するものである。その際、広告提供者は、その広告について支払われる広告料を自己申告し、その広告料も、広告のＵＲＬとともに登録されるようになっている。この広告登録手段１３によって登録された広告のＵＲＬおよび広告料は、識別情報（ＩＤ），登録日時，提供者，タイトルとともに、広告情報保存部１４において蓄積・保存される。なお、広告登録手順および広告の登録データ例については、それぞれ図６および図７を参照しながら後述する。
【００１６】
計数手段１５は、コンテンツ登録手段１１によって登録された全てのコンテンツに対するアクセス数を計数するためのもので、ホームページプレイヤー２０から、コンテンツのファイルにアクセスした旨の通知を受けると、対応するコンテンツのアクセス数をカウントアップすることにより計数を行なっている。この計数手段１５によって計数された各コンテンツに対するアクセス数は、アクセス数保存部１６において各コンテンツのＩＤに対応させて蓄積・保存される。なお、アクセス数の計数手順およびデータ例については、それぞれ図８および図９を参照しながら後述する。
【００１７】
番組編成手段１７は、コンテンツ登録手段１１によって登録されたコンテンツ（コンテンツ情報保存部１２に保存されたＵＲＬ）と広告登録手段１３によって登録された広告（広告情報保存部１４に保存されたＵＲＬ）とを、コンテンツに対するアクセス数（アクセス数保存部１６に保存されたもの）と広告について支払われる広告料（広告情報保存部１４に保存されたもの）とに応じて動的に組み合わせることにより、番組を、コンテンツのＵＲＬと広告のＵＲＬとで記述した配信用番組表８３（図２および図１５参照）として編成するものである。この配信用番組表８３（番組編成）は、番組編成手段１７により、アクセス数および広告料に応じて定期的に更新されるようになっている。
【００１８】
そして、この番組編成手段１７は、コンテンツ番組表編成手段１７１，広告番組表編成手段１７２および配信用番組表編成手段１７３から構成されている。
コンテンツ番組表編成手段１７１は、コンテンツ登録手段１１によって登録されたコンテンツのＵＲＬをアクセス数の大きい順に並べたコンテンツ番組表８１（図２および図１１参照）を編成し定期的に更新するものである。なお、コンテンツ番組表編成手順およびコンテンツ番組表の例については、それぞれ図１０および図１１を参照しながら後述する。
【００１９】
広告番組表編成手段１７２は、広告登録手段１３によって登録された広告のＵＲＬを広告料の高い順に並べた広告番組表８２（図２および図１３参照）を編成し定期的に更新するものである。なお、広告番組表編成手順および広告番組表の例については、それぞれ図１２および図１３を参照しながら後述する。
【００２０】
配信用番組表編成手段１７３は、コンテンツ番組表８１のＵＲＬと広告番組表８２のＵＲＬとを上位から交互に抽出して組み合わせることにより配信用番組表８３（図２および図１５参照）を編成し定期的に更新するものである。なお、配信用番組表編成手順および配信用番組表の例については、それぞれ図１４および図１５を参照しながら後述する。
【００２１】
上述した番組編成手段１７により、インターネット上のコンテンツおよび広告のＵＲＬを主要素とした情報単位から成る番組表が編集され、インターネット上のコンテンツおよび広告による番組が編成される。
番組情報配信手段１８は、番組編成手段１７によって編成された番組に関する番組情報として、配信用番組表８３をユーザに配信するものである。
【００２２】
上述したコンテンツ登録手段１１，広告登録手段１３，計数手段１５，番組編成手段１７（コンテンツ番組表編成手段１７１，広告番組表編成手段１７２および配信用番組表編成手段１７３）および番組情報配信手段１８は、専用ソフトウェア（コンテンツ配信プログラム）によって実現される。
【００２３】
このコンテンツ配信プログラムは、例えばフレキシブルディスク，ＣＤ−ＲＯＭ等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。本実施形態においては、コンテンツ配信サーバ１０を成すＲＯＭ（Read Only Memory；図示省略）等に予めコンテンツ配信プログラムを格納しておき、このコンテンツ配信プログラムを、やはりコンテンツ配信サーバ１０を成すＣＰＵ（図示省略；コンピュータ）によって読み出し実行することで、上述したコンテンツ登録手段１１，広告登録手段１３，計数手段１５，番組編成手段１７および番組情報配信手段１８としての機能が実現される。
【００２４】
なお、コンテンツ配信プログラムは、例えば磁気ディスク，光ディスク，光磁気ディスク等の記憶装置（記録媒体）に記録しておき、その記憶装置から通信経路を介してコンピュータに提供されてもよい。
また、上述したコンテンツ情報保存部１２，広告情報保存部１４およびアクセス数保存部１６は、コンテンツ配信サーバ１０を成すコンピュータに内蔵されたＲＡＭ（Random Access Memory；図示省略）やハードディスクなどの記憶装置（あるいは外付けの記憶装置）によって実現される。
【００２５】
ホームページプレイヤー（再生装置）２０は、ユーザ（視聴者）によって所持され、コンテンツ配信サーバ１０（番組情報配信手段１８）によって配信された番組表８３に従い番組を再生し、その番組を成すコンテンツおよび広告をユーザに順次提供するものである。つまり、ホームページプレイヤー２０は、ＵＲＬによって記述された番組表を８３をコンテンツ配信サーバ１０から配信されると、その配信用番組表８３に記述されたＵＲＬを順次参照し、そのＵＲＬに対応するファイルをコンテンツサーバ５０もしくは広告サーバ６０から読み出し、コンテンツや広告を再生し番組を再生する。また、ホームページプレイヤー２０は、図８を参照しながら後述するごとく、コンテンツサーバ５０におけるコンテンツのファイルにアクセスした場合にその旨をアクセス通知としてコンテンツ配信サーバ１０の計数手段１５に通知する機能を有している。なお、ホームページプレイヤー２０における番組再生手順については、図１６および図１７を参照しながら後述する。
【００２６】
コンテンツサーバ（Ｗｅｂサーバ／ストリーミングサーバ）５０は、コンテンツ配信サーバ１０にＵＲＬで登録されたコンテンツの本体（ファイル）を蓄積・保持するものである。このコンテンツサーバ５０には、例えばコンテンツ提供者によってコンテンツ提供者側端末３０からコンテンツファイルが蓄積される。コンテンツサーバ５０は、一つとは限らず、例えば図１６に示すごとく複数そなえられる（図１６の符号５１，５２参照）。
【００２７】
同様に、広告サーバ（Ｗｅｂサーバ／ストリーミングサーバ）６０は、コンテンツ配信サーバ１０にＵＲＬで登録された広告の本体（ファイル）を蓄積・保持するものである。この広告サーバ６０には、例えば広告提供者によって広告提供者側端末４０から広告ファイルが蓄積される。広告サーバ６０は、一つとは限らず、例えば図１６に示すごとく複数そなえられる（図１６の符号６１，６２参照）。
【００２８】
〔１−２〕コンテンツ配信システムの動作
次に、図２〜図１７を参照しながら、上述のごとく構成された本実施形態のコンテンツ配信システム１の動作について説明する。
〔１−２−１〕配信手順
まず、図２および図３を参照しながら、本実施形態のコンテンツ配信システム１における配信手順を説明する。なお、図２はその配信手順を説明するための図、図３はその配信手順を説明するためのフローチャートである。
【００２９】
コンテンツ提供者は、コンテンツ提供者側端末３０からインターネット１００を介して、コンテンツサーバ５０に、ユーザに提供されるべきコンテンツのファイルを格納するとともに（図２の矢印Ａ１０参照）、図４や図５を参照しながら後述するごとく、コンテンツ配信サーバ１０のコンテンツ登録手段１１にアクセスし、そのコンテンツファイルのＵＲＬをコンテンツ配信サーバ１０（コンテンツ情報保存部１２）に登録する（図２の矢印Ａ１１，Ａ１２や図３のステップＳ１参照）。
【００３０】
一方、広告提供者は、広告提供者側端末４０からインターネット１００を介して、広告サーバ６０に、ユーザに提供されるべき広告のファイルを格納するとともに（図２の矢印Ａ２０参照）、図６や図７を参照しながら後述するごとく、コンテンツ配信サーバ１０の広告登録手段１３にアクセスし、その広告ファイルのＵＲＬをコンテンツ配信サーバ１０（広告情報保存部１４）に登録する。その際、広告提供者は、その広告について支払われる広告料を自己申告し、その広告料も、広告のＵＲＬとともにコンテンツ配信サーバ１０（広告情報保存部１４）に登録される（図２の矢印Ａ２１，Ａ２２や図３のステップＳ２参照）。
【００３１】
上述のごとくコンテンツや広告についての情報が登録されたコンテンツ配信サーバ１０においては、図１０や図１１を参照しながら後述するごとく、コンテンツ番組表編成手段１７１により、コンテンツ情報保存部１２における登録ＵＲＬを定期的に参照するとともに（図２の矢印Ａ１３参照）、アクセス数保存部１６における各コンテンツのアクセス数を定期的に参照して（図２の矢印Ａ５３参照）、そのアクセス状況に基づいて登録コンテンツの人気ランキングを計算し、その人気ランキングに従ったコンテンツ番組表（アクセス数の大きい順にＵＲＬを並べたもの）８１を編成する（図２の矢印Ａ１４や図３のステップＳ３参照）。
【００３２】
また、図１２や図１３を参照しながら後述するごとく、広告番組表編成手段１７２により、広告情報保存部１２における登録ＵＲＬおよび広告料を定期的に参照し（図２の矢印Ａ２３参照）、広告料に基づいて登録広告の優先ランキングを計算し、その優先ランキングに従った広告番組表（広告料の高い順にＵＲＬを並べたもの）８２が編成される（図２の矢印Ａ２４や図３のステップＳ４参照）。
【００３３】
そして、図１４や図１５を参照しながら後述するごとく、配信用番組表編成手段１７３により、上述のごとく定期的に編成されるコンテンツ番組表８１と広告番組表８２とから、ユーザ（ホームページプレイヤー２０）に配信されるべき配信用番組表８３が編成される。つまり、本実施形態では、コンテンツ番組表８１と広告番組表８２とから、コンテンツＵＲＬと広告ＵＲＬとが、上位から交互に抽出されて組み合わせられ、配信用番組表８３が定期的に編成・更新される（図２の矢印Ａ１５，Ａ２５，Ａ３１や図３のステップＳ５参照）。
【００３４】
このようにしてコンテンツの番組に広告の番組を挿入した配信用番組表８３がＵＲＬベースで作成され、その配信用番組表８３が、番組情報配信手段１８からインターネット１００を介してユーザ（ホームページプレイヤー２０）に配信される（図２の矢印Ａ３２，Ａ３３参照）。
【００３５】
配信用番組表８３が配信されたホームページプレイヤー２０は、図１６や図１７を参照しながら後述するごとく、その番組表８３に従い番組を再生し、その番組を成すコンテンツおよび広告をユーザに順次提供する。つまり、ホームページプレイヤー２０は、配信用番組表８３に記述されたＵＲＬを上位から順次参照・指定し、そのＵＲＬに対応するファイルをコンテンツサーバ５０および広告サーバ６０から交互に読み出し、コンテンツや広告を順次再生し番組を再生する（図２の矢印Ａ４１，Ａ４２や図３のステップＳ６参照）。
【００３６】
その際、図８や図９を参照しながら後述するごとく、ホームページプレイヤー２０は、コンテンツサーバ５０におけるコンテンツのファイルにアクセスした場合、その旨をアクセス通知としてインターネット１００を通じてコンテンツ配信サーバ１０の計数手段１５に通知する（図２の矢印Ａ５１参照）。この通知を受けた計数手段１５は、アクセス数保存部１６における、対応するコンテンツのアクセス数をカウントアップする（図２の矢印Ａ５１，Ａ５２，Ａ５３参照）。
【００３７】
〔１−２−２〕コンテンツ登録手順
図４および図５を参照しながら、本実施形態のコンテンツ配信システム１におけるコンテンツ登録手順を説明する。なお、図４はそのコンテンツ登録手順を説明するための図、図５は本実施形態におけるコンテンツの登録データ例を示す図である。
【００３８】
コンテンツ提供者は、コンテンツ配信サーバ１０によって提供されるコンテンツ登録フォームを使用して、コンテンツのＵＲＬをコンテンツ配信サーバ１０に登録する。例えば図４に示すように、コンテンツ提供者は、端末（ブラウザ）３０において、コンテンツ配信サーバ１０によって提供されるコンテンツ配信サイトのトップ画面３１のＵＲＬを指定し、トップ画面３１を表示させた上で、このトップ画面３１からコンテンツ登録画面３２のＵＲＬにアクセスすることにより、コンテンツ登録フォームを含むコンテンツ登録画面３２を表示させる。このコンテンツ登録画面３２上で、コンテンツ提供者は、登録すべきコンテンツのＵＲＬと、提供者名と、コンテンツのタイトルとを入力し、登録申請を行なう。
【００３９】
端末３０からコンテンツの登録申請を受けたコンテンツ配信サーバ（Ｗｅｂサーバ）１０では、コンテンツ登録手段１１として機能するＣＧＩ（Common Gateway Interface）プログラムが実行され、そのコンテンツ登録手段１１としての機能により、図５に示すごとく、コンテンツのＵＲＬ，提供者名およびコンテンツのタイトルが、登録日時およびこのコンテンツに割り当てられたＩＤとともにコンテンツ情報保存部１２に蓄積される。コンテンツが登録されると、コンテンツ配信サーバ１０（コンテンツ登録手段１１）からコンテンツ提供者側端末３０へ登録完了通知が行なわれ、端末３０上では登録完了画面３３が表示される。
【００４０】
このようにして、コンテンツ提供者は、本実施形態のコンテンツ配信システム１を用いると、提供されるべきコンテンツの登録を、ＵＲＬにより行なうことができ、コンテンツ配信サーバ１０のコンテンツ情報保存部１２には、図５に示すごとく、ＵＲＬを主要素とした情報単位がコンテンツ登録データとして蓄積される。
【００４１】
〔１−２−３〕広告登録手順
図６および図７を参照しながら、本実施形態のコンテンツ配信システム１における広告登録手順を説明する。なお、図６はその広告登録手順を説明するための図、図７は本実施形態における広告の登録データ例を示す図である。
【００４２】
広告提供者（広告主になろうとする者）は、コンテンツ配信サーバ１０によって提供される広告登録フォームを使用して、広告のＵＲＬをコンテンツ配信サーバ１０に登録する。例えば図６に示すように、広告提供者は、端末（ブラウザ）４０において、コンテンツ配信サーバ１０によって提供されるコンテンツ配信サイトのトップ画面４１を指定し、トップ画面４１を表示させた上で、このトップ画面４１から広告登録画面４２のＵＲＬにアクセスすることにより、広告登録フォームを含む広告登録画面４２を表示させる。この広告登録画面４２上で、広告提供者は、登録すべき広告のＵＲＬと、提供者名と、広告のタイトルと、この広告について支払う広告料とを入力し、登録申請を行なう。
【００４３】
端末４０から広告の登録申請を受けたコンテンツ配信サーバ（Ｗｅｂサーバ）１０では、広告登録手段１３として機能するＣＧＩプログラムが実行され、その広告登録手段１３としての機能により、図７に示すごとく、広告のＵＲＬ，提供者名，広告のタイトルおよび広告料が、登録日時およびこの広告に割り当てられたＩＤとともに広告情報保存部１４に蓄積される。広告が登録されると、コンテンツ配信サーバ１０（広告登録手段１３）から広告提供者側端末４０へ登録完了通知が行なわれ、端末４０上では登録完了画面４３が表示される。
【００４４】
このようにして、広告提供者は、本実施形態のコンテンツ配信システム１を用いると、提供されるべき広告の登録をＵＲＬにより行なうことができるとともに広告料の自己申告を行なうことができ、コンテンツ配信サーバ１０の広告情報保存部１４には、図７に示すごとく、ＵＲＬと広告料を主要素とした情報単位が広告登録データとして蓄積される。図７に示す例では、ＩＤ＝１のコンテンツの広告料は１００，０００、ＩＤ＝２のコンテンツの広告料は８００，０００、ＩＤ＝３のコンテンツの広告料は１，０００，０００、ＩＤ＝４のコンテンツの広告料は５００，０００、ＩＤ＝５のコンテンツの広告料は５０，０００となっている。
【００４５】
〔１−２−４〕アクセス数の計数手順
図８および図９を参照しながら、本実施形態のコンテンツ配信システム１におけるアクセス数の計数手順を説明する。なお、図８はその計数手順を説明するための図、図９は本実施形態におけるアクセス数のデータ例を示す図である。
【００４６】
図８に示すごとく、視聴者が、端末でホームページプレイヤー２０を起動し、コンテンツ配信サーバ１０で編成された番組表８３のＵＲＬを指定して、この番組表８３をダウンロードすると、ホームページプレイヤー２０は、番組表８３に従って番組（コンテンツおよび広告）を再生する。その際、ホームページプレイヤー２０は、コンテンツサーバ５０におけるコンテンツファイルにアクセスした場合にその旨をアクセス通知としてコンテンツ配信サーバ１０の計数手段１５に通知する。このアクセス通知は、アクセス中のコンテンツのＵＲＬをパラメータとして含み、コンテンツサーバ１０のＣＧＩのＵＲＬ宛に送信される。
【００４７】
ホームページプレイヤー２０からアクセス通知を受けたコンテンツ配信サーバ（Ｗｅｂサーバ）１０では、計数手段１５として機能するＣＧＩプログラムが実行され、その計数手段１６としての機能により、パラメータとして通知されたコンテンツのＵＲＬに対応するコンテンツのＩＤが取得され（ステップＳ１１）、アクセス数保存部１６における、該当ＩＤのコンテンツのアクセス数を１だけインクリメントする（ステップＳ１２）。
【００４８】
このようにして、アクセス数保存部１６には、図９に示すごとく、各コンテンツに対するアクセス数（アクセスデータ）が、そのＩＤに対応して蓄積・保存される。そして、そのアクセス数は、ホームプレイヤー２０によってコンテンツに対するアクセスが行なわれる都度、カウントアップ・更新される。図９に示す例では、ＩＤ＝１のコンテンツに対するアクセス数は５００、ＩＤ＝２のコンテンツに対するアクセス数は５，０００、ＩＤ＝３のコンテンツに対するアクセス数は１０，０００、ＩＤ＝４のコンテンツに対するアクセス数は８，０００、ＩＤ＝５のコンテンツに対するアクセス数は１，０００となっている。
【００４９】
なお、図３のステップＳ１でコンテンツを登録した時点では、アクセス数保存部１６における、コンテンツに対するアクセス数は、初期値０となってしまう。そこで、コンテンツ登録時点で既に実績のあるコンテンツについては、別の計数手段によって計数されたアクセス数をアクセス数保存部１６に登録してもよい。また、本実施形態においては、コンテンツ配信サーバ１０に計数手段１５をそなえているが、コンテンツに対するアクセス数を計数するための専用サーバに計数手段１５としての機能をそなえてもよいし、コンテンツサーバ５０自体に計数手段１５としての機能をそなえてもよい。
【００５０】
〔１−２−５〕コンテンツ番組表編成手順
図１０および図１１を参照しながら、本実施形態におけるコンテンツ番組表編成手順を説明する。なお、図１０はそのコンテンツ番組表編成手順を説明するためのフローチャート、図１１は本実施形態におけるコンテンツ番組表の例を示す図である。
【００５１】
図１０に示すように、コンテンツ番組表編成手段１７１は、更新日時をチェックし（ステップＳ２１）、所定の更新日時になると（ステップＳ２１のＹＥＳルート）、コンテンツ情報保存部１２における登録ＵＲＬを参照するとともに、アクセス数保存部１６における各コンテンツのアクセス数を参照し、アクセス数の多い順にコンテンツのＵＲＬを並べ、人気ランキングに従ったコンテンツ番組表８１を編成する（ステップＳ２２）。
【００５２】
これにより、図１１に示すごとく、ＵＲＬを主要素とした情報単位によって、コンテンツ番組表８１が編成される。図１１に示すコンテンツ番組表８１は、図５に示した登録コンテンツのＵＲＬを、図９に示したアクセス数に従って、そのアクセス数の大きい順に並べ替えて作成されたものである。
なお、同じアクセス数のコンテンツが複数存在する場合には、登録日時の早い順に番組編成を行なう。また、更新日時の間隔は、例えば１週間に設定され、１週間毎にコンテンツ番組表８１の編成・更新を行なう。
【００５３】
〔１−２−６〕広告番組表編成手順
図１２および図１３を参照しながら、本実施形態における広告番組表編成手順を説明する。なお、図１２はその広告番組表編成手順を説明するためのフローチャート、図１３は本実施形態における広告番組表の例を示す図である。
【００５４】
図１２に示すように、広告番組表編成手段１７２は、更新日時をチェックし（ステップＳ３１）、所定の更新日時になると（ステップＳ３１のＹＥＳルート）、広告情報保存部１４における各コンテンツの登録ＵＲＬと広告料とを参照し、広告料の高い順に広告のＵＲＬを並べ、優先ランキングに従った広告番組表８２を編成する（ステップＳ３２）。
【００５５】
これにより、図１３に示すごとく、ＵＲＬを主要素とした情報単位によって、広告番組表８２が編成される。図１３に示す広告番組表８２は、図７に示した登録広告のＵＲＬを、同じく図７に示した広告料に従って、その広告料の高い順に並べ替えて作成されたものである。
なお、同じ広告料の広告が複数存在する場合には、登録日時の早い順に番組編成を行なう。また、更新日時の間隔は、例えば１週間に設定され、１週間毎に広告番組表８２の編成・更新を行なう。
【００５６】
〔１−２−７〕配信用番組表編成手順
図１４および図１５を参照しながら、本実施形態における配信用番組表編成手順を説明する。なお、図１４はその配信用番組表編成手順を説明するためのフローチャート、図１５は本実施形態における配信用番組表の例を示す図である。
【００５７】
図１４に示すように、配信用番組表編成手段１７３は、更新日時をチェックし（ステップＳ４１）、所定の更新日時になると（ステップＳ４１のＹＥＳルート）、３つのパラメータｉ，ｊ，ｋを全て“１”に設定してから（ステップＳ４２）、まず、広告番組表８２を参照し、この広告番組表８２からｉ番目の情報単位（広告のＵＲＬを主要素とするもの）を抽出し、配信用番組表８３のｋ番目の情報単位として掲載する（ステップＳ４３）。
【００５８】
ついで、配信用番組編成手段１７３は、コンテンツ番組表８１を参照し、このコンテンツ番組表８１からｊ番目の情報単位（コンテンツのＵＲＬを主要素とするもの）を抽出し、配信用番組表８３のｋ＋１番目の情報単位として掲載する（ステップＳ４４）。
【００５９】
この後、配信用番組編成手段１７３は、ｉをｉ＋１に、ｊをｊ＋１に、ｋをｋ＋２に置き換えてから（ステップＳ４５）、ｉ番目の広告（情報単位）が広告番組表８２に存在するか否かを判断するとともに（ステップＳ４６）、ｊ番目のコンテンツ（情報単位）がコンテンツ番組表８２に存在するか否かを判断する（ステップＳ４７）。両方とも存在する場合（ステップＳ４６のＹＥＳルートからステップＳ４７のＹＥＳルート）には、ステップＳ４３に戻り、同様の処理を繰り返し実行する。ｉ番目の広告もしくはｊ番目のコンテンツのいずれか一方が存在しない場合（ステップＳ４６のＮＯルート、もしくは、ステップＳ４６のＹＥＳルートからステップＳ４７のＮＯルート）には、配信用番組表８３の編成処理を終了する。
【００６０】
このようにして、コンテンツ番組表８１のＵＲＬ（情報単位）と広告番組表８２のＵＲＬ（情報単位）とが上位から交互に抽出され、図１５に示すごとく、ＵＲＬを主要素とした情報単位によって配信用番組表８３が編成され、この配信用番組表８３が定期的かつ自動的に更新される。図１５に示す配信用番組表８３は、図１３に示した広告番組表８２と図１１に示したコンテンツ番組表８１とに基づいて編成されたもので、広告情報単位とコンテンツ情報単位とが交互に配置され、広告情報単位（広告ＵＲＬ）は広告料の高額な順に並べられるとともに、コンテンツ情報単位（コンテンツＵＲＬ）はアクセス数の多い順に並べられている。
【００６１】
なお、更新日時の間隔は、例えば１週間に設定され、１週間毎に、コンテンツ番組表８１や広告番組表８２の更新後に、配信用番組表８３の編成・更新を行なう。
また、本実施形態では、ｉ番目の広告もしくはｊ番目のコンテンツのいずれか一方が存在しない場合に配信用番組表８３の編成処理を終了しているが、コンテンツが存在せず広告が存在する場合には、残っている広告の情報単位をそのまま配信用番組表８３に掲載してもよいし、最初に掲載したコンテンツの情報単位を再度読み出し、残っている広告の情報単位と交互に掲載してもよい。同様に、広告が存在せずコンテンツが存在する場合には、残っているコンテンツの情報単位をそのまま配信用番組表８３に掲載してもよいし、最初に掲載した広告の情報単位を再度読み出し、残っているコンテンツの情報単位と交互に掲載してもよい。
【００６２】
さらに、本実施形態では、広告情報単位とコンテンツ情報単位とを一対一で対応させて配信用番組表８３を編成しているが、一つのコンテンツ情報単位に２以上の広告情報単位を対応させてもよいし、２以上のコンテンツに一つの広告情報単位を対応させてもよい。
【００６３】
〔１−２−８〕番組再生手順
図１６および図１７を参照しながら、ホームページプレイヤー２０における番組再生手順を説明する。なお、図１６はその番組再生手順を説明するための図、図１７はその番組再生手順を説明するためのフローチャートである。
【００６４】
視聴者が、自分の端末等でホームページプレイヤー２０を起動すると、ホームページ２０は、コンテツ配信サーバ１０に対して配信用番組表８３を要求し、配信用番組表を受信する。
そして、ホームページプレイヤー２０は、コンテンツ配信サーバ１０から配信用番組表８３を配信されると、図１６に示すごとく、その配信用番組表８３の上位から順に広告とコンテンツとを交互に再生する。つまり、ホームページプレイヤー２０は、配信用番組表８３に記述されたＵＲＬを順次参照し、そのＵＲＬに対応するファイルを、インターネット１００を介しコンテンツサーバ５１，５２，…および広告サーバ６１，６２，…から読み出し、コンテンツおよび広告を交互に再生し番組を再生する。
【００６５】
次に、ホームページプレイヤー２０の再生動作を、図１７に示すフローチャート（ステップＳ５１〜Ｓ５７）に従って説明する。
配信用番組表８３を受信したホームページプレイヤー２０は、まず、パラメータｍを“１”に設定したから（ステップＳ５１）、配信用番組表８３の上位からｍ番目の情報単位に含まれるＵＲＬを指定し、このＵＲＬのファイル（広告またはコンテンツ）にアクセスする（ステップＳ５２）。
【００６６】
指定されたＵＲＬのファイルを蓄積したサーバ５０（５１，５２）または６０（６１，６２）は、そのＵＲＬに対応したファイル（広告またはコンテンツ）をホームページプレイヤー２０に送信する（ステップＳ５３）。
そして、ホームページプレイヤー２０は、サーバ５０または６０からファイルを受信すると、そのｍ番目の情報単位に対応するファイル（広告またはコンテンツ）を先頭から再生する（ステップＳ５４）。
【００６７】
この後、ホームページプレイヤー２０は、ファイルの最後（ＥＯＦ：End Of File）まで再生を行なうと（ステップＳ５５のＹＥＳルート）、ｍをｍ＋１に置き換えてから（ステップＳ５６）、ｍ番目の情報単位が配信用番組表８３に存在するか否かを判断する（ステップＳ５７）。ｍ番目の情報単位が存在しない場合（ステップＳ５７のＮＯルート）には、再生処理を終了する一方、ｍ番目の情報単位が存在する場合（ステップＳ５７のＹＥＳルート）には、ステップＳ５２に戻り、同様の処理を繰り返し実行する。
【００６８】
つまり、ホームページプレイヤー２０は、配信用番組表８３に基づき、先ず先頭の広告のＵＲＬをインターネット１００に送信する。その広告の要求を受信した広告サーバ６０（６１，６２）は、ホームページプレイヤー２０に対して広告ファイルを送信する。そのファイルを受信したホームページプレイヤー２０は、広告を再生する。例えば、広告ページの先頭から順に再生を行ない、テキスト部分は音声合成して再生し、音楽／動画ファイルとリンクした部分はヘルパー（専用の再生プレイヤー）を起動して再生する。このようにして、広告ページの再生を終了すると、配信用番組表８３に基づき、次のコンテンツのＵＲＬをインターネット１００に送信する。そのコンテンツの要求を受信したコンテンツサーバ５０（５１，５２）は、ホームページプレイヤー２０に対してコンテンツファイルを送信する。以下、同様にして、ホームページプレイヤー２０は、配信用番組表８３の最後まで、広告とコンテンツとの再生を繰り返す。
【００６９】
〔１−３〕本実施形態の効果
このように、本発明の一実施形態としてのコンテンツ配信システム１によれば、コンテンツ登録手段１１によって登録されたコンテンツや広告登録手段１３によって登録された広告をアクセス数や広告料に応じて動的に組み合わせた番組が、番組編成手段１７により編成され、その番組に関する番組情報が番組情報配信手段１８によりユーザに配信され、ユーザ側のホームページプレイヤー２０においてその番組が再生される。これにより、人気（視聴率）の高いコンテンツと高額の広告料を見込める広告とを動的に組み合わせて番組を編成するプロセスが自動化される。
【００７０】
また、コンテンツ提供者や広告提供者は、それぞれ、視聴者に提供されるべきコンテンツや広告を、ＵＲＬベースでコンテンツ登録手段１１や広告登録手段１３を通じて登録するだけで、これらのコンテンツや広告を上述のごとく編成された番組として視聴者のホームページプレイヤー２０に自動的に配信することができる。このとき、登録されたＵＲＬにより配信用番組表８３が編成されて配信され、ホームページプレイヤー２０では、配信用番組表８３に記載されたＵＲＬのコンテンツや広告を順次読み出して再生する。
【００７１】
これにより、コンテンツ提供者や広告提供者は、視聴者に提供したいコンテンツや広告をインターネット上のコンテンツサーバ５０（５１，５２）や広告サーバ６０（６１，６２）に蓄積・保存しておけば、コンテンツ配信サーバ１０（コンテンツ配信サイト）に対し、コンテンツや広告をＵＲＬベースで極めて容易に登録することができるほか、番組編成手段１７はＵＲＬを用いて番組編成を極めて容易に行なうことができる。
【００７２】
また、インターネット１００上の多数のサーバにコンテンツや広告が分散・配置された状態であっても、コンテンツ配信システム１（コンテンツ配信サーバ１０）が中心となり、テレビ放送と同様、コンテンツや広告を番組として編成することができるようになる。つまり、インターネット視聴者は、インターネット１００上のサーバに分散した個人や企業のコンテンツによって編成された番組を垂れ流し的に視聴できるようになる。
【００７３】
一方、登録コンテンツに対するアクセス数を計数手段１８によって計数し、その計数結果に応じて番組の編成を定期的に行なうことにより、各コンテンツに対するアクセス数が番組の編成に動的に反映される。従って、各コンテンツに対するアクセス数が変動しても、常に、アクセス数の多いコンテンツ、即ち視聴率の高いコンテンツが認識され、そのコンテンツに、高額の広告料を見込める広告を組み合わせる番組編成を行なうことができる。このとき、ホームページプレイヤー２０に、コンテンツのファイルにアクセスした旨をアクセス通知として計数手段１８に通知する機能をそなえ、計数手段１８が、ホームページプレイヤー２０からのアクセス通知を受けると、対応するコンテンツのアクセス数をカウントアップするように構成することで、各コンテンツに対するアクセス数を容易かつ確実に計数することができる。
【００７４】
また、広告提供者が、広告のＵＲＬを登録する際に、合わせて、その広告について支払われる広告料を申告することにより、コンテンツ配信サーバ１０では、各広告の広告料に関する情報を確実に得ることができる。そして、得られた広告料情報に応じて番組の編成を定期的に行なうことにより、各広告の広告料が番組の編成に動的に反映される。従って、登録された広告の広告料の順位が変動しても、常に、高額な広告が認識され、その広告を、アクセス数の多いコンテンツに組み合わせる番組編成を行なうことができる。
【００７５】
さらに、登録されたコンテンツのＵＲＬをアクセス数の大きい順に並べたコンテンツ番組表８１を編成し定期的に更新するとともに、登録された広告のＵＲＬを広告料の高い順に並べた広告番組表８２を編成し定期的に更新し、これらのコンテンツ番組表８１のＵＲＬと広告番組表８２のＵＲＬとを上位から交互に抽出して組み合わせて配信用番組表８３を編成し定期的に更新することにより、各コンテンツに対するアクセス数や広告の広告料の順位が変動しても、常に、アクセス数の多いコンテンツと広告料の高い広告とを、上位から順に一対一で組み合わせた配信用番組表を作成して配信することができる。
【００７６】
〔２〕その他
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上述した実施形態では、更新間隔を１週間としているが、本発明は、これに限定されるものではない。また、上述した実施形態では、コンテンツ配信サーバ１０に、コンテンツ登録手段１１，コンテンツ情報保存部１２，広告登録手段１３，広告情報保存部１４，計数手段１５，アクセス数保存部１６，番組編成手段１７および番組情報配信手段１８をそなえて構成したが、本発明は、これに限定されるものでなく、これらの構成要素を複数のサーバ等に分散・配置してもよい。
【００７７】
〔３〕付記
（付記１） ユーザに提供されるべきコンテンツを登録するコンテンツ登録手段と、
該ユーザに提供されるべき広告を登録する広告登録手段と、
該コンテンツ登録手段によって登録された該コンテンツと該広告登録手段によって登録された該広告とを、該コンテンツに対するアクセス数と該広告について支払われる広告料とに応じて動的に組み合わせ、番組を編成する番組編成手段と、
該番組編成手段によって編成された該番組に関する番組情報を該ユーザに配信する番組情報配信手段と、
該番組情報配信手段によって配信された該番組情報に従い該番組を再生し、該番組を成す該コンテンツおよび該広告を該ユーザに順次提供する再生装置とをそなえて構成されたことを特徴とする、コンテンツ配信システム。
【００７８】
（付記２） 該コンテンツ登録手段，該広告登録手段，該番組編成手段および該番組情報配信手段が、該再生装置と通信可能に接続されるコンテンツ配信サーバにそなえられていることを特徴とする、付記１記載のコンテンツ配信システム。
【００７９】
（付記３） 該コンテンツ登録手段によって登録される該コンテンツのファイルを保持し、該再生装置と通信可能に接続されるコンテンツサーバと、
該広告登録手段によって登録される該広告のファイルを保持し、該再生装置と通信可能に接続される広告サーバとをさらにそなえ、
該コンテンツ登録手段が、該コンテンツとして、該コンテンツのアドレス情報を登録し、
該広告登録手段が、該広告として、該広告のアドレス情報を登録し、
該番組編成手段が、該コンテンツのアドレス情報と該広告のアドレス情報とを記述された配信用番組表として、該番組を編成し、
該番組情報配信手段が、該番組情報として該配信用番組表を配信し、
該再生装置が、該配信用番組表に記述された該コンテンツのアドレス情報や該広告のアドレス情報を順次参照し、該アドレス情報に対応するファイルを該コンテンツサーバもしくは該広告サーバから読み出して該番組を再生することを特徴とする、付記２記載のコンテンツ配信システム。
【００８０】
（付記４） 該再生装置が、インターネットを介して該コンテンツ配信サーバ，該コンテンツサーバおよび該広告サーバと通信可能に接続されるとともに、
該アドレス情報としてＵＲＬ（Uniform Resource Locator）が用いられることを特徴とする、付記３記載のコンテンツ配信システム。
【００８１】
（付記５） 該コンテンツ配信サーバと通信可能に接続されるコンテンツ提供者側端末をさらにそなえ、
コンテンツ提供者は、該コンテンツ提供者側端末から該コンテンツ配信サーバにアクセスし、該コンテンツ登録手段を通じて、該コンテンツのアドレス情報を登録することを特徴とする、付記３または付記４に記載のコンテンツ配信システム。
【００８２】
（付記６） 該コンテンツ登録手段によって登録された全てのコンテンツに対するアクセス数を計数する計数手段をさらにそなえ、
該番組編成手段が、該計数手段によって計数された該アクセス数に応じて、該番組の編成を定期的に更新することを特徴とする、付記３〜付記５のいずれか一つに記載のコンテンツ配信システム。
【００８３】
（付記７） 該コンテンツ登録手段によって登録されたコンテンツのアドレス情報を蓄積・保存するコンテンツ情報保存部と、
該計数手段によって計数された各コンテンツに対するアクセス数を、各コンテンツに対応させて蓄積・保存するアクセス数保存部とをさらにそなえたことを特徴とする、付記６記載のコンテンツ配信システム。
【００８４】
（付記８） 該計数手段が該コンテンツ配信サーバにそなえられたことを特徴とする、付記６または付記７に記載のコンテンツ配信システム。
（付記９） 該再生装置が、該コンテンツサーバにおける該コンテンツのファイルにアクセスした場合にその旨をアクセス通知として該計数手段に通知する機能を有し、
該計数手段が、該再生装置からのアクセス通知を受けると、対応するコンテンツのアクセス数をカウントアップすることを特徴とする、付記６〜付記８のいずれか一つに記載のコンテンツ配信システム。
【００８５】
（付記１０） 該コンテンツ配信サーバと通信可能に接続される広告提供者側端末をさらにそなえ、
広告提供者は、該広告提供者側端末から該コンテンツ配信サーバにアクセスし、該広告登録手段を通じて、該広告のアドレス情報を登録するとともに、該広告について支払われる広告料を申告することを特徴とする、付記３〜付記９のいずれか一つに記載のコンテンツ配信システム。
【００８６】
（付記１１） 該広告登録手段によって登録された広告のアドレス情報と当該広告について支払われる広告料とを対応させて蓄積・保存する広告情報保存部をさらにそなえたことを特徴とする、付記３〜付記１０のいずれか一つに記載のコンテンツ配信システム。
【００８７】
（付記１２） 該番組編成手段が、
該コンテンツ登録手段によって登録されたコンテンツのアドレス情報を該アクセス数の大きい順に並べたコンテンツ番組表を編成し定期的に更新するコンテンツ番組表編成手段と、
該広告登録手段によって登録された広告のアドレス情報を該広告料の高い順に並べた広告番組表を編成し定期的に更新する広告番組表編成手段と、
該コンテンツ番組表のアドレス情報と該広告番組表のアドレス情報とを上位から交互に抽出して組み合わせることにより該配信用番組表を編成し定期的に更新する配信用番組表編成手段とをそなえて構成されていることを特徴とする、付記３〜付記１１のいずれか一つに記載のコンテンツ配信システム。
【００８８】
（付記１３） ユーザ側の再生装置と通信可能に接続され、コンテンツと広告とから成る番組を該再生装置に配信するコンテンツ配信サーバであって、
該ユーザに提供されるべきコンテンツを登録するコンテンツ登録手段と、
該ユーザに提供されるべき広告を登録する広告登録手段と、
該コンテンツ登録手段によって登録された該コンテンツと該広告登録手段によって登録された該広告とを、該コンテンツに対するアクセス数と該広告について支払われる広告料とに応じて動的に組み合わせ、番組を編成する番組編成手段と、
該番組編成手段によって編成された該番組に関する番組情報を該ユーザに配信する番組情報配信手段とをそなえたことを特徴とする、コンテンツ配信サーバ。
【００８９】
（付記１４） 該コンテンツ登録手段が、該コンテンツとして、該コンテンツのアドレス情報を登録し、
該広告登録手段が、該広告として、該広告のアドレス情報を登録し、
該番組編成手段が、該コンテンツのアドレス情報と該広告のアドレス情報とを記述された配信用番組表として、該番組を編成し、
該番組情報配信手段が、該番組情報として該配信用番組表を配信することを特徴とする、付記１３記載のコンテンツ配信サーバ。
【００９０】
（付記１５） 該アドレス情報としてＵＲＬ（Uniform Resource Locator）が用いられることを特徴とする、付記１４記載のコンテンツ配信サーバ。
（付記１６） 該コンテンツ登録手段によって登録された全てのコンテンツに対するアクセス数を計数する計数手段をさらにそなえ、
該番組編成手段が、該計数手段によって計数された該アクセス数に応じて、該番組の編成を定期的に更新することを特徴とする、付記１４または付記１５に記載のコンテンツ配信サーバ。
【００９１】
（付記１７） 該コンテンツ登録手段によって登録されたコンテンツのアドレス情報を蓄積・保存するコンテンツ情報保存部と、
該計数手段によって計数された各コンテンツに対するアクセス数を、各コンテンツに対応させて蓄積・保存するアクセス数保存部とをさらにそなえたことを特徴とする、付記１６記載のコンテンツ配信サーバ。
【００９２】
（付記１８） 該番組情報配信手段によって配信された該配信用番組表に従い該番組を再生する再生装置から、コンテンツのファイルにアクセスした旨の通知を受けると、該計数手段が、対応するコンテンツのアクセス数をカウントアップすることを特徴とする、付記１６または付記１７に記載のコンテンツ配信サーバ。
【００９３】
（付記１９） 該広告登録手段によって登録された広告のアドレス情報と当該広告について支払われる広告料とを対応させて蓄積・保存する広告情報保存部をさらにそなえたことを特徴とする、付記１４〜付記１８のいずれか一つに記載のコンテンツ配信サーバ。
【００９４】
（付記２０） 該番組編成手段が、
該コンテンツ登録手段によって登録されたコンテンツのアドレス情報を該アクセス数の大きい順に並べたコンテンツ番組表を編成し定期的に更新するコンテンツ番組表編成手段と、
該広告登録手段によって登録された広告のアドレス情報を該広告料の高い順に並べた広告番組表を編成し定期的に更新する広告番組表編成手段と、
該コンテンツ番組表のアドレス情報と該広告番組表のアドレス情報とを上位から交互に抽出して組み合わせることにより該配信用番組表を編成し定期的に更新する配信用番組表編成手段とをそなえて構成されていることを特徴とする、付記１４〜付記１９のいずれか一つに記載のコンテンツ配信サーバ。
【００９５】
（付記２１） コンテンツと広告とから成る番組を、コンピュータによってユーザ側の再生装置に配信させるためのコンテンツ配信プログラムであって、
該ユーザに提供されるべきコンテンツを登録するコンテンツ登録手段、
該ユーザに提供されるべき広告を登録する広告登録手段、
該コンテンツ登録手段によって登録された該コンテンツと該広告登録手段によって登録された該広告とを、該コンテンツに対するアクセス数と該広告について支払われる広告料とに応じて動的に組み合わせ、番組を編成する番組編成手段、および、
該番組編成手段によって編成された該番組に関する番組情報を該ユーザに配信する番組情報配信手段として、該コンピュータを機能させることを特徴とする、コンテンツ配信プログラム。
【００９６】
（付記２２） 該コンテンツ登録手段が、該コンテンツとして、該コンテンツのアドレス情報を登録し、
該広告登録手段が、該広告として、該広告のアドレス情報を登録し、
該番組編成手段が、該コンテンツのアドレス情報と該広告のアドレス情報とを記述された配信用番組表として、該番組を編成し、
該番組情報配信手段が、該番組情報として該配信用番組表を配信するように、該コンピュータを機能させることを特徴とする、付記２１記載のコンテンツ配信プログラム。
【００９７】
（付記２３） 該アドレス情報としてＵＲＬ（Uniform Resource Locator）を用いることを特徴とする、付記２２記載のコンテンツ配信プログラム。
（付記２４） さらに、該コンテンツ登録手段によって登録された全てのコンテンツに対するアクセス数を計数する計数手段として、該コンピュータを機能させるとともに、
該番組編成手段が、該計数手段によって計数された該アクセス数に応じて、該番組の編成を定期的に更新するように、該コンピュータを機能させることを特徴とする、付記２２または付記２３に記載のコンテンツ配信プログラム。
【００９８】
（付記２５） 該番組情報配信手段によって配信された該配信用番組表に従い該番組を再生する再生装置から、コンテンツのファイルにアクセスした旨の通知を受けると、該計数手段が、対応するコンテンツのアクセス数をカウントアップするように、該コンピュータを機能させることを特徴とする、付記２４記載のコンテンツ配信プログラム。
【００９９】
（付記２６） 該コンピュータを該番組編成手段として機能させる際に、
該コンテンツ登録手段によって登録されたコンテンツのアドレス情報を該アクセス数の大きい順に並べたコンテンツ番組表を編成し定期的に更新するコンテンツ番組表編成手段、
該広告登録手段によって登録された広告のアドレス情報を該広告料の高い順に並べた広告番組表を編成し定期的に更新する広告番組表編成手段、および、
該コンテンツ番組表のアドレス情報と該広告番組表のアドレス情報とを上位から交互に抽出して組み合わせることにより該配信用番組表を編成し定期的に更新する配信用番組表編成手段として、該コンピュータを機能させることを特徴とする、付記２２〜付記２５のいずれか一つに記載のコンテンツ配信プログラム。
【０１００】
（付記２７） コンテンツと広告とから成る番組を、コンピュータによってユーザ側の再生装置に配信させるためのコンテンツ配信プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、
該コンテンツ配信プログラムが、
該ユーザに提供されるべきコンテンツを登録するコンテンツ登録手段、
該ユーザに提供されるべき広告を登録する広告登録手段、
該コンテンツ登録手段によって登録された該コンテンツと該広告登録手段によって登録された該広告とを、該コンテンツに対するアクセス数と該広告について支払われる広告料とに応じて動的に組み合わせ、番組を編成する番組編成手段、および、
該番組編成手段によって編成された該番組に関する番組情報を該ユーザに配信する番組情報配信手段として、該コンピュータを機能させることを特徴とする、コンテンツ配信プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【０１０１】
（付記２８） 該コンテンツ登録手段が、該コンテンツとして、該コンテンツのアドレス情報を登録し、
該広告登録手段が、該広告として、該広告のアドレス情報を登録し、
該番組編成手段が、該コンテンツのアドレス情報と該広告のアドレス情報とを記述された配信用番組表として、該番組を編成し、
該番組情報配信手段が、該番組情報として該配信用番組表を配信するように、該コンテンツ配信プログラムが該コンピュータを機能させることを特徴とする、付記２７記載のコンテンツ配信プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【０１０２】
（付記２９） 該コンテンツ配信プログラムが、該アドレス情報としてＵＲＬ（Uniform Resource Locator）を用いることを特徴とする、付記２８記載のコンテンツ配信プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
（付記３０） 該コンテンツ配信プログラムが、さらに、該コンテンツ登録手段によって登録された全てのコンテンツに対するアクセス数を計数する計数手段として、該コンピュータを機能させるとともに、
該番組編成手段が、該計数手段によって計数された該アクセス数に応じて、該番組の編成を定期的に更新するように、該コンテンツ配信プログラムが該コンピュータを機能させることを特徴とする、付記２８または付記２９に記載のコンテンツ配信プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【０１０３】
（付記３１） 該番組情報配信手段によって配信された該配信用番組表に従い該番組を再生する再生装置から、コンテンツのファイルにアクセスした旨の通知を受けると、該計数手段が、対応するコンテンツのアクセス数をカウントアップするように、該コンテンツ配信プログラムが該コンピュータを機能させることを特徴とする、付記３０記載のコンテンツ配信プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【０１０４】
（付記３２） 該コンテンツ配信プログラムが、該コンピュータを該番組編成手段として機能させる際に、
該コンテンツ登録手段によって登録されたコンテンツのアドレス情報を該アクセス数の大きい順に並べたコンテンツ番組表を編成し定期的に更新するコンテンツ番組表編成手段、
該広告登録手段によって登録された広告のアドレス情報を該広告料の高い順に並べた広告番組表を編成し定期的に更新する広告番組表編成手段、および、
該コンテンツ番組表のアドレス情報と該広告番組表のアドレス情報とを上位から交互に抽出して組み合わせることにより該配信用番組表を編成し定期的に更新する配信用番組表編成手段として、該コンピュータを機能させることを特徴とする、付記２８〜付記３１のいずれか一つに記載のコンテンツ配信プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【０１０５】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のコンテンツ配信システム（請求項１，５），コンテンツ配信サーバ（請求項２），コンテンツ配信プログラム（請求項３）および同プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体（請求項４）によれば、以下のような効果ないし利点を得ることができる。
【０１０６】
（１）コンテンツ登録手段によって登録されたコンテンツや広告登録手段によって登録された広告をアクセス数や広告料に応じて動的に組み合わせた番組が、番組編成手段により編成され、その番組に関する番組情報が番組情報配信手段によりユーザに配信され、ユーザ側の再生装置においてその番組が再生される。これにより、人気（視聴率）の高いコンテンツと高額の広告料を見込める広告とを動的に組み合わせて番組を編成するプロセスが自動化される。また、コンテンツ提供者や広告提供者は、それぞれ、ユーザ（視聴者）に提供されるべきコンテンツや広告をコンテンツ登録手段や広告登録手段を通じて登録するだけで、これらのコンテンツや広告を上述のごとく編成された番組として視聴者の再生装置に自動的に配信することができる。そして、上述のごとく編成された番組を視聴者に配信・提供することにより、視聴者は、再生装置を用いて、コンテンツや広告を垂れ流し的に視聴することができる。
【０１０７】
（２）コンテンツや広告としてこれらのコンテンツや広告のＵＲＬ（アドレス情報）を登録するとともに、登録されたＵＲＬにより番組表を編成して配信し、再生装置では番組表に記載されたＵＲＬのコンテンツや広告を順次読み出して再生する。これにより、コンテンツ提供者や広告提供者は、視聴者に提供したいコンテンツや広告をインターネット上のコンテンツサーバや広告サーバに蓄積・保存しておけば、コンテンツ配信サーバ（コンテンツ配信サイト）に対し、コンテンツや広告をＵＲＬベースで極めて容易に登録することができるほか、番組編成手段はＵＲＬを用いて番組編成を極めて容易に行なうことができる。また、インターネット上の多数のサーバにコンテンツや広告が分散・配置された状態であっても、本発明のコンテンツ配信システム（コンテンツ配信サーバ）が中心となり、テレビ放送と同様、コンテンツや広告を番組として編成することができるようになる。つまり、インターネットの視聴者は、インターネット上のサーバに分散した個人や企業のコンテンツによって編成された番組を垂れ流し的に視聴できるようになる。
【０１０８】
（３）登録コンテンツに対するアクセス数を計数手段によって計数し、その計数結果に応じて番組の編成を定期的に行なうことにより、各コンテンツに対するアクセス数が番組の編成に動的に反映される。従って、各コンテンツに対するアクセス数が変動しても、常に、アクセス数の多いコンテンツ、即ち視聴率の高いコンテンツが認識され、そのコンテンツに、高額の広告料を見込める広告を組み合わせる番組編成を行なうことができる。このとき、再生装置に、コンテンツのファイルにアクセスした旨をアクセス通知として計数手段に通知する機能をそなえ、計数手段が、再生装置からのアクセス通知を受けると、対応するコンテンツのアクセス数をカウントアップするように構成することで、各コンテンツに対するアクセス数を容易かつ確実に計数することができる。
【０１０９】
（４）広告提供者が、広告のアドレス情報（ＵＲＬ）を登録する際に、合わせて、その広告について支払われる広告料を申告することにより、コンテンツ配信サーバでは、各広告の広告料に関する情報を確実に得ることができる。そして、得られた広告料情報に応じて番組の編成を定期的に行なうことにより、各広告の広告料が番組の編成に動的に反映される。従って、登録された広告の広告料の順位が変動しても、常に、高額な広告が認識され、その広告を、アクセス数の多いコンテンツに組み合わせる番組編成を行なうことができる。
【０１１０】
（５）登録されたコンテンツのアドレス情報（ＵＲＬ）をアクセス数の大きい順に並べたコンテンツ番組表を編成し定期的に更新するとともに、登録された広告のアドレス情報（ＵＲＬ）を広告料の高い順に並べた広告番組表を編成し定期的に更新し、これらのコンテンツ番組表のアドレス情報と広告番組表のアドレス情報とを上位から交互に抽出して組み合わせて配信用番組表を編成し定期的に更新することにより、各コンテンツに対するアクセス数や広告の広告料の順位が変動しても、常に、アクセス数の多いコンテンツと広告料の高い広告とを、上位から順に一対一で組み合わせた配信用番組表を作成して配信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態としてのコンテンツ配信システムの構成を示すブロック図である。
【図２】本実施形態のコンテンツ配信システムにおける配信手順を説明するための図である。
【図３】本実施形態のコンテンツ配信システムにおける配信手順を説明するためのフローチャートである。
【図４】本実施形態のコンテンツ配信システムにおけるコンテンツ登録手順を説明するための図である。
【図５】本実施形態におけるコンテンツの登録データ例を示す図である。
【図６】本実施形態のコンテンツ配信システムにおける広告登録手順を説明するための図である。
【図７】本実施形態における広告の登録データ例を示す図である。
【図８】本実施形態のコンテンツ配信システムにおけるアクセス数の計数手順を説明するための図である。
【図９】本実施形態におけるアクセス数のデータ例を示す図である。
【図１０】本実施形態におけるコンテンツ番組表編成手順を説明するためのフローチャートである。
【図１１】本実施形態におけるコンテンツ番組表の例を示す図である。
【図１２】本実施形態における広告番組表編成手順を説明するためのフローチャートである。
【図１３】本実施形態における広告番組表の例を示す図である。
【図１４】本実施形態における配信用番組表編成手順を説明するためのフローチャートである。
【図１５】本実施形態における配信用番組表の例を示す図である。
【図１６】本実施形態の再生装置における番組再生手順を説明するための図である。
【図１７】本実施形態の再生装置における番組再生手順を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
１ コンテンツ配信システム
１０ コンテンツ配信サーバ
１１ コンテンツ登録手段
１２ コンテンツ情報保存部
１３ 広告登録手段
１４ 広告情報保存部
１５ 計数手段
１６ アクセス数保存部
１７ 番組編成手段
１７１ コンテンツ番組表編成手段
１７２ 広告番組表編成手段
１７３ 配信用番組表編成手段
１８ 番組情報配信手段
２０ ホームページプレイヤー（再生装置）
３０ コンテンツ提供者側端末（ブラウザ）
３１ コンテンツ配信サイトのトップ画面
３２ コンテンツ登録画面
３３ 登録完了画面
４０ 広告提供者側端末（ブラウザ）
４１ コンテンツ配信サイトのトップ画面
４２ 広告登録画面
４３ 登録完了画面
５０，５１，５２ コンテンツサーバ
６０，６１，６２ 広告サーバ
８１ コンテンツ番組表
８２ 広告番組表
８３ 配信用番組表
１００ インターネット
Claims (5)
- ユーザに提供されるべきコンテンツとして該コンテンツのアドレス情報を登録するコンテンツ登録手段と、
該ユーザに提供されるべき広告として該広告のアドレス情報を登録する広告登録手段と、
該コンテンツ登録手段によって登録された該コンテンツと該広告登録手段によって登録された該広告とを、該コンテンツに対するアクセス数と該広告について支払われる広告料とに応じて動的に組み合わせ、該コンテンツのアドレス情報と該広告のアドレス情報とを記述された配信用番組表として番組を編成する番組編成手段と、
該番組編成手段によって編成された該番組に関する番組情報として該配信用番組表を該ユーザに配信する番組情報配信手段と、
該番組情報配信手段によって配信された該番組情報に従い該番組を再生し、該番組を成す該コンテンツおよび該広告を該ユーザに順次提供する再生装置とをそなえて構成され、
該番組編成手段が、
該コンテンツ登録手段によって登録されたコンテンツのアドレス情報を該アクセス数の大きい順に並べたコンテンツ番組表を編成し定期的に更新するコンテンツ番組表編成手段と、
該広告登録手段によって登録された広告のアドレス情報を該広告料の高い順に並べた広告番組表を編成し定期的に更新する広告番組表編成手段と、
該コンテンツ番組表のアドレス情報と該広告番組表のアドレス情報とを上位から交互に抽出して組み合わせることにより該配信用番組表を編成し定期的に更新する配信用番組表編成手段とをそなえて構成されていることを特徴とする、コンテンツ配信システム。 - ユーザ側の再生装置と通信可能に接続され、コンテンツと広告とから成る番組を該再生装置に配信するコンテンツ配信サーバであって、
該ユーザに提供されるべきコンテンツとして該コンテンツのアドレス情報を登録するコンテンツ登録手段と、
該ユーザに提供されるべき広告として該広告のアドレス情報を登録する広告登録手段と、
該コンテンツ登録手段によって登録された該コンテンツと該広告登録手段によって登録された該広告とを、該コンテンツに対するアクセス数と該広告について支払われる広告料とに応じて動的に組み合わせ、該コンテンツのアドレス情報と該広告のアドレス情報とを記述された配信用番組表として番組を編成する番組編成手段と、
該番組編成手段によって編成された該番組に関する番組情報として該配信用番組表を該ユーザに配信する番組情報配信手段とをそなえ、
該番組編成手段が、
該コンテンツ登録手段によって登録されたコンテンツのアドレス情報を該アクセス数の大きい順に並べたコンテンツ番組表を編成し定期的に更新するコンテンツ番組表編成手段と、
該広告登録手段によって登録された広告のアドレス情報を該広告料の高い順に並べた広告番組表を編成し定期的に更新する広告番組表編成手段と、
該コンテンツ番組表のアドレス情報と該広告番組表のアドレス情報とを上位から交互に抽出して組み合わせることにより該配信用番組表を編成し定期的に更新する配信用番組表編成手段とをそなえて構成されていることを特徴とする、コンテンツ配信サーバ。 - コンテンツと広告とから成る番組を、コンピュータによってユーザ側の再生装置に配信させるためのコンテンツ配信プログラムであって、
該ユーザに提供されるべきコンテンツとして該コンテンツのアドレス情報を登録するコンテンツ登録手段、
該ユーザに提供されるべき広告として該広告のアドレス情報を登録する広告登録手段、
該コンテンツ登録手段によって登録された該コンテンツと該広告登録手段によって登録された該広告とを、該コンテンツに対するアクセス数と該広告について支払われる広告料とに応じて動的に組み合わせ、該コンテンツのアドレス情報と該広告のアドレス情報とを記述された配信用番組表として番組を編成する番組編成手段、および、
該番組編成手段によって編成された該番組に関する番組情報として該配信用番組表を該ユーザに配信する番組情報配信手段として、該コンピュータを機能させるとともに、
該コンピュータを該番組編成手段として機能させる際に、
該コンテンツ登録手段によって登録されたコンテンツのアドレス情報を該アクセス数の大きい順に並べたコンテンツ番組表を編成し定期的に更新するコンテンツ番組表編成手段、
該広告登録手段によって登録された広告のアドレス情報を該広告料の高い順に並べた広告番組表を編成し定期的に更新する広告番組表編成手段、および、
該コンテンツ番組表のアドレス情報と該広告番組表のアドレス情報とを上位から交互に抽出して組み合わせることにより該配信用番組表を編成し定期的に更新する配信用番組表編成手段として、該コンピュータを機能させることを特徴とする、コンテンツ配信プログラム。 - コンテンツと広告とから成る番組を、コンピュータによってユーザ側の再生装置に配信させるためのコンテンツ配信プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、
該コンテンツ配信プログラムが、
該ユーザに提供されるべきコンテンツとして該コンテンツのアドレス情報を登録するコンテンツ登録手段、
該ユーザに提供されるべき広告として該広告のアドレス情報を登録する広告登録手段、
該コンテンツ登録手段によって登録された該コンテンツと該広告登録手段によって登録された該広告とを、該コンテンツに対するアクセス数と該広告について支払われる広告料とに応じて動的に組み合わせ、該コンテンツのアドレス情報と該広告のアドレス情報とを記述された配信用番組表として番組を編成する番組編成手段、および、
該番組編成手段によって編成された該番組に関する番組情報として該配信用番組表を該ユーザに配信する番組情報配信手段として、該コンピュータを機能させるともに、
該コンピュータを該番組編成手段として機能させる際に、
該コンテンツ登録手段によって登録されたコンテンツのアドレス情報を該アクセス数の大きい順に並べたコンテンツ番組表を編成し定期的に更新するコンテンツ番組表編成手段、
該広告登録手段によって登録された広告のアドレス情報を該広告料の高い順に並べた広告番組表を編成し定期的に更新する広告番組表編成手段、および、
該コンテンツ番組表のアドレス情報と該広告番組表のアドレス情報とを上位から交互に抽出して組み合わせることにより該配信用番組表を編成し定期的に更新する配信用番組表編成手段として、該コンピュータを機能させることを特徴とする、コンテンツ配信プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。 - 該コンテンツ登録手段によって登録された全てのコンテンツに対するアクセス数を計数する計数手段をさらにそなえ、
該番組編成手段が、該計数手段によって計数された該アクセス数に応じて、該番組の編成を定期的に更新することを特徴とする、請求項１記載のコンテンツ配信システム。
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