JP3930779B2 - 浴室建具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴室の出入口として脱衣室との間に設けられる浴室建具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の浴室建具では、その下枠の脱衣室側端部を水平片とし、この水平片を脱衣室床の端部に載置してビス止めするようにしている。
また、他の従来技術として、下枠の脱衣室側端部を下向きのL字片とし、これにLアングルを背あわせにしてねじ止めすると共に、このLアングルを脱衣室床の端部にビス止めするものも知られている(例えば実公昭49−6192号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の浴室建具において、設置した下枠と脱衣室床との高さレベルが合わない場合には、下枠の下面に厚み調整用のライナーを介設することで、位置合わせるようにしている。
しかし、浴室床、下枠および脱衣室床に段差が生じないようしたバリアフリー設計の浴室では、浴室床と脱衣室床との高さレベルが合っていないと、下枠を浴室床に合わせたときに、脱衣室床と合わなくなる問題がある。
もっとも、上記後者の従来技術を応用して、L字片とLアングルとの間で高さ調整して、下枠と脱衣室床とのレベルを合わせることも可能であるが、この部分で高さ調節を行うとこの部分に段差が生じてしまう問題がある。
【0004】
本発明は、段差を生じさせることなく、下枠の脱衣室側端部とこれが固定される脱衣室床との高さレベルを簡単に調整することができる浴室建具を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の浴室建具は、建具枠と建具枠に開閉自在に支持した建具本体とから成り、建具枠の下枠の脱衣室側端部を脱衣室床にビス止めする浴室建具において、下枠は、建具本体を支持する下枠本体と、見込み方向の浴室側端部が下枠本体に連結され且つ脱衣室側端部が脱衣室床にビス止めされる床固定片と、を備え、床固定片は、下枠本体に対し角度調節可能に連結され、下枠本体と床固定片との相互の連結部には、下枠本体および床固定片の上面間に渡って配設され、下枠本体および床固定片間の間隙をシールする連結部カバーが設けられ、連結部カバーの下部は、相互の連結部に介設するようにして係止されていることを特徴とする。
【0006】
この構成によれば、建具本体を支持する下枠本体に対し、下枠の脱衣室側端部を構成する床固定片が角度調節可能に連結されているため、下枠と脱衣室床との高さレベルが合っている場合には、床固定片は、下枠本体と脱衣室床との間に水平に掛け渡された状態で脱衣室床にビス止めされ、合っていない場合には、床固定片は、下枠本体と脱衣室床との間に幾分傾斜した状態で掛け渡される。すなわち、下枠に対し脱衣室床が高い場合には、固定片は先上がり傾斜して脱衣室床に固定され、低い場合には、固定片は先下がり傾斜して脱衣室床に固定される。したがって、下枠と脱衣室床との間に段差を生じさせることなく、下枠と脱衣室床との高さレベルの相違を吸収することができる。
ところで、脱衣室側であっても、風呂上り等では体から滴下した水滴により床を濡らすことがある。この構成によれば、連結部カバーにより、下枠本体および床固定片間の間隙から駆体側(床下)に漏水するのを防止することができる。また、連結部カバーにより、下枠本体と床固定片との連結部分における足着き性が損なわれることがない。
【0007】
この場合、相互の連結部は、下枠本体の脱衣室側端部に形成された断面略「C」字状の下枠連結部と、床固定片の浴室側端部に形成された断面変形「J」字状の固定片連結部と、により構成され、連結部カバーの下部は、固定片連結部の上側に位置し、固定片連結部と共に下枠連結部に内包されるように設けられていることが、好ましい。
【0009】
これらの場合、床固定片は、下枠本体に対し回動可能に連結され、下枠本体に対する床固定片の回動範囲は、先上がり斜めから先下がり斜めまでの範囲に規制されていることが、好ましい。
【0010】
この構成によれば、想定される調整範囲に合わせて、下枠本体に対する床固定片の角度規制を行うようにしているため、下枠本体に連結した床固定片が大きくふらつくことがなく、下枠を設置することで、床固定片を脱衣室床に無理なくセットすることができる。すなわち、下枠を設置することで、自動的に床固定片の角度調節を行うことができ、施工性を向上させることができる。なお、床固定片は、運搬や保管を考慮し、下枠本体に対し見込み方向に抜止め状態で連結されていることが、好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態に係る浴室建具について説明する。この浴室は、脱衣室との間に段差を無くしたバリアフリー設計となっており、浴室と脱衣室との間の出入口には、浴室建具として3枚引き戸が取り付けられている。図1は3枚引き戸の縦断面図であり、図2はその横断面図である。両図に示すように、3枚引き戸1は、障子である3枚の引き戸本体2(2a,2b,2c)とこれを開閉自在に支持する枠体3とで構成されている。この場合、浴室Aの浴室床(防水パン)4と、後述する枠体3の下枠12と、脱衣室Bの脱衣室床(木質床)5とはほぼ面一に、すなわち段差が生じないように配設されている。
【0016】
枠体3は、上枠11、下枠12および両縦枠13,13を枠組みして構成され、また各引き戸本体2は、それぞれ下部に換気口14aを作り込んだ框14に、パネル体15を組み込んで構成されている。3枚の引き戸本体2のうち図示右側の引き戸本体2aは、縦枠13に固定されており、中間の引き戸本体2bと左側の引き戸本体2cとがスライドして、3枚引き戸1が開閉される。左側の引き戸本体2cには、バリアフリーを考慮した大型のハンドル16が内外に取り付けられており、このハンドル16を持って左側の引き戸本体2cを開閉移動させると、中間の引き戸本体2bもこれに連なって開閉移動する。
【0017】
図3の拡大図に示すように、下枠12は、3枚の引き戸本体2a,2b,2cを直接支持すると共にその開閉を案内する下枠アタッチメント21と、下枠アタッチメント21を下側から受けると共に排水流路22を構成した下枠本体23と、下枠本体23の浴室A側端部に装着したブリッジ状カバー24と、下枠本体23の脱衣室B側端部に回動自在に連結した床固定片25とで構成されている。ブリッジ状カバー24は、下枠12と浴室床4との間の段差を解消し、床固定片25は、下枠12と脱衣室床5との間の段差を解消し且つこの両者間の高さレベルを調整可能に構成されている(詳細は後述する)。
【0018】
下枠アタッチメント21は、アルミニウムの形材等で構成され、ベースプレート27と、ベースプレート27の上面に交互に立設した3本のレール部28,28,28およびシール片取付部29と、ベースプレート27の浴室A側、脱衣室B側および中間部の下面にそれぞれ垂設した3つの脚片部30,30,30とで、一体に形成されている。脱衣室B側の脚片部30は屈曲形成されており、この部分を下枠本体23に掛止するようにして、下枠アタッチメント21が下枠本体23に載置されている。
【0019】
図示では省略したが、各シール片取付部29には、対応する引き戸本体2の下端部に接触するシール片が取り付けられており、このシール片により、3枚引き戸1を閉塞した状態で排水が脱衣室B側に流れるのを止水している。そして、この止水ラインから脱衣室B側に漏れた排水が、ベースプレート27に形成した排水孔から下枠本体23上の排水流路22に流下するようになっている。
【0020】
下枠本体23は、アルミニウムの形材等で構成され、浴室A側の第1中空部31と、第1中空部31の脱衣室B側に隣接する第2中空部32と、脱衣室B側の第3中空部33と、第2中空部32と第3中空部33とを連結する底板部34と、第3中空部33の脱衣室B側端から立ち上がって水平に延び、上記の床固定片25に連なる露出部35とで、一体に形成されている。そして、第2中空部32、底板部34および第3中空部33により囲まれた部分には、上記の排水流路22が構成されている。また、下枠本体23の露出部35の脱衣室B側端部には、断面略「C」字状の下枠連結部36が形成されており、この下枠連結部36に上記の床固定片25が回動自在に連結されている。さらに、第1中空部31の上側には、上向きの浅いあり溝37が形成されており、このあり溝37に上側から上記のブリッジ状カバー24が装着されている。
【0021】
ブリッジ状カバー24は、樹脂やゴム等で構成され、平坦な板状のカバー本体39と、カバー本体39の下面に突出形成した一対の掛止片40,40とで、一体に形成されている。一対の掛止片40,40は、上記の第1中空部31のあり溝37に係止されており、この状態でカバー本体39の浴室A側が浴室床4(の床面)に密着している。カバー本体39の浴室A側端部は、傾斜面となっており、下枠12と浴室床4との間に掛け渡したこのブリッジ状カバー24により、下枠12と浴室床4との間の水密性が確保され且つこの両者間に段差が生じないようになっている。
【0022】
図4および図5に示すように、床固定片25は、樹脂やアルミニウムの形材等で構成され、下枠本体23の下枠連結部36に内包される固定片連結部42と、先端部が下向きに湾曲すると共に脱衣室床5にビス止めされる固定片本体43とで、一体に形成されている。また、下枠連結部36と固定片連結部42との連結部分には、両者間の間隙を覆うように樹脂製の連結部カバー44が装着されている。
【0023】
連結部カバー44は、固定片連結部42の上側に位置して、固定片連結部42と共に下枠本体23の下枠連結部36に内包される断面略「J」字状のカバー本体46と、カバー本体46の下部から下向きに突出する係合突起47と、カバー本体46の上部から浴室A側に延在する浴室側鰭片48と、カバー本体46の上部から脱衣室B側に延在する脱衣室側鰭片49とで構成されている。この場合、連結部カバー44は、例えばカバー本体46および係合突起47を硬質の樹脂とし、浴室側鰭片48および脱衣室側鰭片49を軟質の樹脂として、複合押出し成形により一体に形成されていることが、好ましい。
【0024】
カバー本体46は、下枠連結部36の上係止部位36aを包み込むようにこれに係止され、下枠連結部36は、固定片連結部42に上側から係合している。また、浴室側鰭片48は、下枠本体23の露出部35に上側から水密に接触し、同様に脱衣室側鰭片49は、固定片本体43に上側から水密に接触している。すなわち、連結部カバー44は、下部で下枠連結部36と固定片連結部42との間に介設され、上部で露出部35および床固定片25の上面間に渡たるように連結部分を覆ってこの部分をシールしている。
【0025】
一方、床固定片25の固定片連結部42は、段部42aを有して断面変形「J」字状に形成され、内側の凹部位42bに連結部カバー44の係合突起47が係合している。これにより、床固定片25および連結部カバー44は下枠連結部36の小口から装着されるが、装着した後は、見込み方向に抜止め状態となる。また、固定片連結部42は、連結部カバー44を介して下枠連結部36の上係止部位36aにより先上がりの角度が規制されると共に、その段部42aが、下枠連結部36の下係止部位36bに当接することにより先下がりの角度が規制されている。すなわち、露出部35に回動自在に取り付けられた床固定片25は、相互の回動範囲を水平状態から上下浅い角度に角度規制されている。
【0026】
このように構成された下枠12は、浴室A内に防水パン(ユニットバス)を設置した後、枠体3全体として施工される。その際、浴室床4に合わせて下枠12を設置すると、床固定片25の固定片本体43が適宜、回動して脱衣室床5に載置される。ここで、施工後の脱衣室床5に対し、下枠12の高さレベルが低い場合には、床固定片25は幾分先上がり斜めに載置され、高い場合には、床固定片25は幾分先下がり斜めに載置される。そして、最後にビスにより床固定片25を脱衣室床5に固定する。
【0027】
このように第1実施形態によれば、下枠本体23に対し床固定片25が回動自在に取り付けられているため、この部分に段差を生じさせることなく、床固定片25の脱衣室床5への取付け角度を調節することができる。このため、浴室床4と脱衣室床5との間に高さレベルの施工上の狂いが生じても、これを吸収し3枚引き戸1を適切に施工することができる。また、下枠本体23に対し床固定片25の回動範囲が規制され、且つ抜止め状態となっているため、施工時等の取り扱いが容易で、施工性が損なわれることがない。
【0028】
図6は、第1実施形態の変形例を表している。この変形例では、下枠の露出部35に形成した下枠連結部36に、連結部カバー44が着脱自在に装着されている。下枠連結部36の上面には窪み部36cが形成され、この窪み部36cの中央に断面略円形の係止突起36dが上向きに形成されている。一方、連結部カバー44は、係止突起36dに対し係脱する係止溝部46aを有するカバー本体46と、カバー本体46の上部から見込み方向の両側に延在する浴室側鰭片48および脱衣室側鰭片49とで、一体に形成されている(上記と同様に複合押出し成形)。
【0029】
すなわち、連結部カバー44は、上側から下枠連結部36の係止突起36dに押込み形式で着脱自在に構成され、装着した状態で露出部35および床固定片25間に跨ぐようにしてこれらに密接し、露出部35および床固定片25間をシールしている。このように、下枠12に対し連結部カバー44を着脱自在に構成しているため、連結部カバー44が破損した場合や劣化した場合に、これを簡単に交換することができる。
【0030】
なお、この変形例では、浴室床(防水パン)4と下枠本体23との間には、これらの下側にあてがうようにレベル調整枠18が配設されている。レベル調整枠18は、浴室床4の端部下面にあてがわれる中空部18aと、下枠本体23の浴室A側半部の下面にあてがわれる水平板部18bとで一体に形成され(アルミニウムの形材)、水平板部18bの部分で下枠12にビス止めされている。これにより、上記のブリッジ状カバー24が略水平になるように浴室床4と下枠12とがレベル調整される。また、上記と同様に、脱衣室床5と下枠12とは、下枠本体23に対し床固定片25が適宜傾くことにより、この両者間のレベル調整が為されている。
【0031】
図7ないし図9は、本発明の第2実施形態を示している。この実施形態では、浴室建具として片引き戸50が設けられている。これらの図に示すように、片引き戸50は、障子である引き戸本体51と、これを開閉自在に支持する枠体52と、開放した引き戸本体51が納まる隔壁Cの部分に平行に配設した隔壁パネル53とで構成されている。この場合、見込み方向の脱衣室B側に引き戸本体51が配設され、浴室A側に、開放した引き戸本体51が納まる隔壁Cが配設されている。この場合も、浴室Aの浴室床(防水パン)4と、後述する枠体3の下枠62と、脱衣室Bの脱衣室床(木質床)5とはほぼ面一に配設されている。
【0032】
枠体52は、上枠61、下枠62、戸先側縦枠63、戸尻側縦枠64および中間部縦枠65を枠組みして構成され、また引き戸本体51は、上記と同様に下部に換気口67aを作り込んだ框67に、パネル体68を組み込んで構成されている。引き戸本体51の内外には、第1実施形態と同様に、バリアフリーを考慮した大型のハンドル69,69が取り付けられており、このハンドル69を持って引き戸本体51を開放移動させると、出入口開口が開放すると共に引き戸本体51が隔壁パネル53と重なってこれを隠蔽する。また、引き戸本体51を閉塞動作させると、出入口開口が閉塞すると共に、引き戸本体51と統一したデザインの隔壁パネル53が露出する。
【0033】
戸先側縦枠63、戸尻側縦枠64および中間部縦枠65は、アルミニウムの形材等で構成され、見込み方向の略幅いっぱいに設けられた戸先側縦枠63に対し、戸尻側縦枠64には脱衣室B側に位置する本体枠部64aと隔壁パネル53のパネル取付け部64bとで形成され、中間部縦枠65には浴室A側に位置する本体枠部65aと隔壁パネル53のパネル取付け部65bとで形成されている。また、上枠61には、戸先側縦枠63および戸尻側縦枠64間において、引き戸本体51をスライド自在に係合するレール枠70が延設されている。そして、このレール枠70には、戸先側縦枠63および中間部縦枠65間において出入口開口を構成する開口部上枠71が、中間部縦枠65および戸尻側縦枠64間において隔壁パネル53を取り付けるための隔壁部上枠72が、それぞれスナップイン形式で装着されている。
【0034】
一方、図10の拡大図に示すように、下枠62は、戸先側縦枠63および戸尻側縦枠64間において、見込み方向の略幅いっぱいに設けられた下枠本体81と、上記のレール枠70に対応して下枠本体81の脱衣室B側に着座したレールアタッチメント82と、下枠本体81の脱衣室B側端部に回動自在に装着した床固定片83とを有している。また、下枠62は、戸先側縦枠63および中間部縦枠65間において、上記の開口部上枠71に対応して下枠本体81の浴室A側上面に載置したブリッジ状プレート84を有している。
【0035】
さらに、下枠62は、中間部縦枠64および戸尻側縦枠65間において、上記の隔壁部上枠72に対応して下枠本体81の中間部(見込み方向の中間部)上面に装着した隔壁部下枠85を有している(図9参照)。そして、この隔壁部下枠85、上記の両パネル取付け部64bおよび隔壁部上枠65bにより構成した枠体部分に、上記の隔壁パネル53が押縁形式で取り付けられている。
【0036】
下枠本体81は、アルミニウムの形材等で構成され、見込み方向の中間位置に立設した中間部立設片87により、ブリッジ状プレート84を支持すると共に排水流路88を構成した浴室側下枠部87aと、レールアタッチメント82を内包するように載置する脱衣室側下枠部87bとで、一体に形成されている。浴室側下枠部87aの浴室A側下部には第1中空部89が形成され、第1中空部89から立ち上がった浴室側立設片90および上記の中間部立設片87間に、ブリッジ状プレート84が着脱自在に装着されている。そして、ブリッジ状プレート84の直下に位置して浴室下枠部87aには、第1実施形態と同様に、止水ラインから脱衣室B側に漏れた排水を受ける排水流路88が形成されている。
【0037】
脱衣室側下枠部87bは、下部が第2中空部91となっており、この第2中空部91の上側にレールアタッチメント82が収容されている。レールアタッチメント82は、アルミニウムの形材等で構成され、係止片82aと2つの脚片82b,82bを有すると共に、その見込み方向の中間部に引き戸本体51をスライド自在に支持するレール部82cが立設されている。第2中空部91の脱衣室B側端には、立ち上がって水平の延びる露出部92が一体に形成されている。そして、この露出部92の脱衣室B側端部には、幾分傾いた断面略「C」字状の下枠連結部93が形成されており、この下枠連結部93に上記の床固定片83が回動自在に連結されている。
【0038】
第2実施形態の床固定片83は、下枠本体81の下枠連結部93に内包される固定片連結部95と、脱衣室床5にビス止めされる固定片本体96と、固定片連結部95および固定片本体96との境界部分から露出部92に向かって延びるカバー片97とで構成されている。この場合、床固定片83は、例えば固定片連結部95および固定片本体96を硬質の樹脂とし、カバー片97を軟質の樹脂として、複合押出し成形により一体に形成されている。
【0039】
第2実施形態の固定片連結部95は、断面略半円状のヘッド部位95aとヘッド部位95aに連なるネック部位95bとから成り、このヘッド部位95aが下枠連結部93に回動可能に内包され、このネック部位95bから固定片本体96に亘る部分の上面からカバー片97が延設されている。カバー片97は、第1実施形態の浴室側鰭片48と同様に楔状断面を有しており、下枠本体81の露出部92に上側から水密に接触している。すなわち、カバー片97により、露出部92および床固定片83の上面間が覆われ、この部分がシールされている。
【0040】
また、断面「C」字状の下枠連結部93の上係止部位93aおよび下係止部位93bに、固定片連結部95のヘッド部位95aのネック部位95b側が回動規制されて、第1実施形態と同様に、床固定片83は、相互の回動範囲を水平状態から上下浅い角度に角度規制されている。この場合も、床固定片83は下枠連結部93の小口から装着されるようになっている。そして、施工後の脱衣室床5に対し、下枠62の高さレベルが低い場合には、床固定片83は幾分先上がり斜めに載置され、高い場合には、床固定片83は幾分先下がり斜めに載置される。そして、最終的にビスにより床固定片83が脱衣室床5に固定される。
【0041】
このように第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、下枠本体81に対し床固定片83が回動自在に取り付けられているため、この部分に段差を生じさせることなく、床固定片83の脱衣室床5への取付け角度を調節することができる。また、下枠本体81に対し床固定片83の回動範囲が規制され、且つ抜止め状態となっているため、施工時等の取り扱いが容易で、施工性が損なわれることがない。
【0042】
なお、上記の両実施形態では、下枠側の下枠連結部を断面略「C」字状とし、床固定片側の固定片連結部をこれに内包する略相補的な断面形状としたが、両者の断面形状を逆にして回動可能なものとしてもよい。もっとも、床固定片を、下枠連結部側が折曲げ自在な樹脂等で構成し、脱衣室床に対し角度調節可能に構成してもよい。また言うまでもないが、本発明の浴室建具は、上記の3枚引き戸および片引き戸の他、2枚引き戸、折戸およびドア等にも適用可能である。
【0043】
【発明の効果】
以上のように本発明の浴室建具によれば、下枠本体に対し、下枠の脱衣室側端部を構成する床固定片が角度調節可能に連結されているため、下枠と脱衣室床との高さレベルの調節を床固定片の設置角度で調整することができる。このため、下枠と脱衣室床との間に段差を生じさせることなく、下枠の脱衣室側端部とこれが固定される脱衣室床との高さレベルを、簡単に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る3枚引き戸の縦断面図である。
【図2】実施形態に係る3枚引き戸の横断面図である。
【図3】3枚引き戸の下枠廻りの拡大縦断面図である。
【図4】下枠の床固定片廻りの拡大断面図である。
【図5】連結部カバーの拡大断面図である。
【図6】第1実施形態の変形例に係る3枚引き戸の下枠廻りの拡大縦断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る片引き戸の縦断面図である。
【図8】第2実施形態に係る片引き戸の隔壁側における縦断面図である。
【図9】第2実施形態に係る片引き戸の横断面図である。
【図10】片引き戸の下枠廻りの拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 3枚引き戸(浴室建具)、2 引き戸本体(建具本体)、3 枠体(建具枠)、4 浴室床、5 脱衣室床、12 下枠、23 下枠本体、25 床固定片、35 露出部、36 下枠連結部、36a 上係止部位、36b 下係止部位、36d 係止突起、42 固定片連結部、43 固定片本体、44 連結部カバー、46a 係止溝部、50 片引き戸(浴室建具)、51 引き戸本体(建具本体)、52 枠体(建具枠)、62 下枠、81 下枠本体、83 床固定片、92 露出部、93 下枠連結部、93a 上係止部位、93b 下係止部位、95 固定片連結部、96 固定片本体、97 カバー片、A 浴室、B脱衣室
Claims (3)
- 建具枠と前記建具枠に開閉自在に支持した建具本体とから成り、前記建具枠の下枠の脱衣室側端部を脱衣室床に固定する浴室建具において、
前記下枠は、前記建具本体を支持する下枠本体と、見込み方向の浴室側端部が前記下枠本体に連結され且つ脱衣室側端部が前記脱衣室床に固定される床固定片と、を備え、
前記床固定片は、前記下枠本体に対し角度調節可能に連結され、
前記下枠本体と前記床固定片との相互の連結部には、前記下枠本体および前記床固定片の上面間に渡って配設され、前記下枠本体および前記床固定片間の間隙をシールする連結部カバーが設けられ、
前記連結部カバーの下部は、前記相互の連結部に介設するようにして係止されていることを特徴とする浴室建具。 - 前記相互の連結部は、前記下枠本体の脱衣室側端部に形成された断面略「C」字状の下枠連結部と、前記床固定片の浴室側端部に形成された断面変形「J」字状の固定片連結部と、により構成され、
前記連結部カバーの下部は、前記固定片連結部の上側に位置し、前記固定片連結部と共に前記下枠連結部に内包されるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の浴室建具。 - 前記床固定片は、前記下枠本体に対し回動可能に連結され、
前記下枠本体に対する前記床固定片の回動範囲は、先上がり斜めから先下がり斜めまでの範囲に規制されていることを特徴とする請求項1または2に記載の浴室建具。
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