JP3929886B2 - コンビネーションスイッチ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のステアリングコラムに取付けられ、固定ノブに対して回動することにより回路を切換える可動ノブを有するコンビネーションスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のコンビネーションスイッチとしては、図7に示すようにステアリングコラムから、右方向や左方向にスティック状に突出しているものが知られている(下記特許文献1参照)。
【0003】
図7に示すコンビネーションスイッチ70は、ノブ支持部材71に固定された第1,第2固定ノブ72,73と、ノブ支持部材71に回動自在に組み付けられ、固定ノブ72,73に対してローラ式に回動される第1、第2、第3可動ノブ74,75,76とを備えている。
【0004】
第1可動ノブ74は、コンビネーションスイッチ70の先端部に配されており、第1固定ノブ72に対してローラ式に回動切換えされることによって、フロントワイパの動作を、停止ポジション(OFF),間欠ポジション(INT),低速ポジション(LO),高速ポジション(HI)に切換える。
【0005】
第2可動ノブ75は、コンビネーションスイッチ70の中央部に配されており、第1固定ノブ72に対してローラ式に回動切換えされることによって、リアワイパの動作を、停止ポジション(OFF),作動ポジション(ON)に切換える。
【0006】
第3可動ノブ76は、コンビネーションスイッチ70の基端部側に配されており、第1可動ノブ74が間欠ポジション(INT)に切換えられているときに、第2固定ノブ73に対してローラ式に回動されることによって、最短時間から最長時間の間で、フロントワイパの間欠休止時間を無段階に設定する。
【0007】
第2可動ノブ75の第3可動ノブ76側の内周部には、ノブ支持部材71に固定された固定接点板部材77が配されており、固定接点板部材77に第1固定接点板78が装着されている。第1固定接点板78には、第2可動ノブ75に固定されたコンタクト80が電気的に接離される接点部79が設けられている。
第1固定接点板78には、第2固定ノブ73,第3可動ノブ76,固定接点板部材77の内周部を通って配策されたワイヤハーネス81が電気的に接続されている。ワイヤハーネス81は、リアワイパ制御回路に接続される。
【0008】
第3可動ノブ76の第2固定ノブ73側の内周部には、第2固定接点板82が固定されている。第2固定接点板82には、第3可動ノブ76に固定されたコンタクト83が電気的に接離される接点部84が設けられている。第2固定接点板82には、第2固定ノブ73の内周部を通って配策されたワイヤハーネス85が電気的に接続されている。ワイヤハーネス85は、間欠休止時間制御回路に接続される。
【0009】
【特許文献1】
特開平10−269899号公報(第3頁、図1)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のコンビネーションスイッチ70においては、各ワイヤハーネス81,85、特に第1固定接点板78に接続するワイヤハーネス81が回動する第3可動ノブ76の内周部を通過する。そのため、ワイヤハーネス81が第3可動ノブ76に接触した場合、ワイヤハーネス81の外被膜が損傷を受けたり断線したりすることにより回路が誤作動を起こすという問題があった。
また、接触時に発生した摩擦力によって第3可動ノブ76の動きに違和感を生じるという問題があった。
また、ワイヤハーネス81の端部を第1固定接点板78の接点部79に半田付けする際にワイヤハーネス81が軸方向に向けられず傾斜して接続されることによって曲がったり捩れたりして配索された場合、その部分にストレスが発生する。このストレスが、第1固定接点板78を固定接点板部材77から浮かせる方向にかかった際、第1固定接点板78の浮き上がりが起こり、第1固定接点板78上の接点部79,コンタクト80が誤作動を起こすという問題があった。
【0011】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、可動ノブに対し接触しないようにワイヤハーネスを配索することによって、ワイヤハーネスに対する損傷、可動ノブの不自然な動き、回路の誤作動を防止し、確実且つ高品質な作動を行うことができるコンビネーションスイッチを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の請求項1記載のコンビネーションスイッチは、ステアリングコラム側に固定されるノブ支持部材と、前記ノブ支持部材に固定された固定ノブと、前記ノブ支持部材に対して回動されることによって回路を切換える可動ノブと、前記固定ノブまたは前記可動ノブの内側を貫通して配索されるワイヤハーネスとを備えたコンビネーションスイッチにおいて、少なくとも前記可動ノブの内周部に、前記ワイヤハーネスを覆って配され、該ワイヤハーネスを前記可動ノブに非接触に保持する胴部を有するハーネス保護筒部を形成し、前記ハーネス保護筒部の胴部には、前記ワイヤハーネスの曲がりを許容する開口部が形成されていることを特徴とする。
【0013】
上記構成のコンビネーションスイッチによれば、ハーネス保護筒部により、少なくともワイヤハーネスが可動ノブから非接触に保持される。
したがって、ワイヤハーネスが可動ノブに直接接触しなくなるため、ワイヤハーネスの外被膜が損傷を受けたり断線したりすることがなくなり、可動ノブの動きに違和感を生じることはなくなる。これにより、ワイヤハーネスに対する損傷、可動ノブの不自然な動き、回路の誤作動を防止して、確実且つ高品質な作動を行うことができる。
また、上記構成のコンビネーションスイッチによれば、ハーネス保護筒部の胴部に形成された開口部に曲がって配索されたワイヤハーネスが収められる。
したがって、ワイヤハーネスを固定接点板に半田付けする際にワイヤハーネスが軸方向に向けられずに傾斜して接続されることによって曲がったり捩れたりして配索されたとしても、その部分が開口部に収められることによって、ワイヤハーネスにストレスが生じることはない。これにより、ストレスが生じた際に固定接点板を浮き上がらせたりすることがなくなり、固定接点板により構成される回路の誤作動を防止し、ワイヤハーネスに対する損傷、可動ノブの不自然な動きを防止して、確実且つ高品質な作動を行うことができる。
【0014】
また、請求項2記載のコンビネーションスイッチは、請求項1に記載のコンビネーションスイッチにおいて、前記ノブ支持部材に固定され前記固定ノブまたは可動ノブの内側に配された固定接点板部材と、該固定接点板部材に支持され前記回路を形成する固定接点板とを備え、前記ハーネス保護筒部は、前記固定接点板の軸方向に沿って形成されていることを特徴とする。
【0015】
上記構成のコンビネーションスイッチによれば、固定接点板部材において固定接点板に貫通状に軸方向に沿って形成されたハーネス保護筒部によって、ワイヤハーネスが可動ノブから非接触に保持される。
したがって、ハーネス保護筒部は、固定接点板部材を作製する際に、同時的に成形されるため、工数の増大を最小限に抑えて、ワイヤハーネスに対する損傷、可動ノブの不自然な動き、回路の誤作動を防止して、確実且つ高品質な作動を行うことができる。
【0016】
また、請求項3記載のコンビネーションスイッチは、請求項1または2に記載のコンビネーションスイッチにおいて、前記ハーネス保護筒部は、前記可動ノブの回動範囲に対応した周方向の長さを有して形成されていることを特徴とする。
【0017】
上記構成のコンビネーションスイッチによれば、可動ノブの回動範囲に対応した周方向の長さを有して固定接点板部材に形成されたハーネス保護筒部によって、ワイヤハーネスが可動ノブから非接触に配される。
したがって、可動ノブは、ノブ支持部材に固定された固定接点板部材におけるハーネス保護筒部の周方向の長さに応じて回動するため、その回動範囲がハーネス保護筒部により設定され、可動ノブの回動範囲を設定するストッパ等を新たに形成することなく、ワイヤハーネスに対する損傷、可動ノブの不自然な動き、回路の誤作動を防止して、確実且つ高品質な作動を行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のコンビネーションスイッチの参考例及び実施形態を図1乃至図6に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の参考例のコンビネーションスイッチの断面図、図2は図1に示すコンビネーションスイッチにおけるハーネス保護筒部を説明する固定接点板部材と第3可動ノブとの外観斜視図、図3は図1に示すコンビネーションスイッチにおけるハーネス保護筒部を説明する固定接点板部材の側面図、図4は本発明の実施形態のコンビネーションスイッチの断面図、図5は図4に示すコンビネーションスイッチにおけるハーネス保護筒部を説明する固定接点板部材と第3可動ノブとの外観斜視図、図6は図4に示すコンビネーションスイッチにおけるハーネス保護筒部を説明する固定接点板部材の側面図である。
なお、実施形態の説明において、既に説明した参考例の部材等と同様な構成・作用を有する部材等については、図中に同一符号または相当符号を付すことにより、説明を簡略化或いは省略する。
【0021】
図1に示すように、本発明の参考例のコンビネーションスイッチ10は、スイッチを動かす駆動部材100と一体的に回転するノブ軸11と、該ノブ軸11とは別体のノブ支持部材12と、第1,第2固定ノブ13,14と、第1,第2,第3可動ノブ15,16,17と、ハーネス保護筒部18が形成された固定接点板部材19と、第1接点部21を有する第1固定接点板20と、第2接点部23を有する第2固定接点板22と、第1,第2ワイヤハーネス24,25とを備えている。
【0022】
ノブ軸11は、図1中の左方側に配される基端部が、図示しないステアリングコラムに固定され、図1中の右方側に配される先端部が、ステアリングコラムの横方向に突出して配される。
【0023】
ノブ支持部材12は、円筒形状に形成されており、ノブ軸11の基端部から先端部寄りまでの間に外嵌されている。ノブ支持部材12の先端部から基端部に向けて、第1可動ノブ15、第1固定ノブ13、第2可動ノブ15、第3可動ノブ16、第2固定ノブ14の順に並べて配されている。
【0024】
第1固定ノブ13は、第1可動ノブ15と第2可動ノブ16との間に配されてノブ支持部材12に固定されている。第1固定ノブ13は、第1,第2可動ノブ15,16が回動切換えされる際の目印として機能する。第2固定ノブ14は、第3可動ノブ17の基端部に隣接して配されてノブ支持部材12に固定されている。第2固定ノブ14は、第3可動ノブ17が回動される際の目印として機能する。
【0025】
第1可動ノブ15は、ノブ支持部材12に回動自在に組み付けられている。第1可動ノブ15は、先端部に山部(図示しない),谷部15bが形成された板部15aと、第1固定ノブ13に形成されたボール保持部13aと、ボール保持部13a内に収容されたばね13b,ボール13cとにより、ばね13bによって付勢されたボール13cが板部15aの山部を乗り越えて谷部15bに係合されることによって、回動時の節度感を得ている。
【0026】
第1可動ノブ15は、ノブ軸11及び駆動部材100と一体固定されており、第1可動ノブ15の回動動作はノブ軸11を介して駆動部材100に伝わり図示しないフロントワイパスイッチング回路の接点部により、停止ポジション(OFF),間欠ポジション(INT),低速ポジション(LO),高速ポジション(HI)に節度感をもって回動切換えられることによって、フロントワイパの動作を支配する。
【0027】
第2可動ノブ16は、ノブ支持部材12に回動自在に組み付けられている。第2可動ノブ16は、第1固定ノブ13において、先端部に、山部(図示しない),谷部13dが形成された板部13eと、第2可動ノブ16に形成されたボール保持部16aと、ボール保持部16a内に収容されたばね16b,ボール16cとにより、ばね16bによって付勢されたボール16cが板部13eの山部を乗り越えて谷部13dに係合されることによって、回動時の節度感を得ている。
【0028】
第2可動ノブ16は、固定接点板部材19との間に配された第1接点部21により、第1固定ノブ13に対して、停止ポジション(OFF),作動ポジション(ON)に節度感をもって回動切換えられることによって、リアワイパの動作を支配する。
【0029】
第3可動ノブ17は、ノブ支持部材12に回動自在に組み付けられている。第3可動ノブ17は、第2固定ノブ14との間に配された第2接点部23により、第2固定ノブ14に対して回動されることによって、予め定められた最短時間から最長時間の間で、フロントワイパの間欠休止時間を任意に支配する。
【0030】
固定接点板部材19は、第2可動ノブ16と第3可動ノブ17との内周部に配されている。固定接点板部材19は、本体部19aと、筒部19bと、固定接点板取付部19cとから成り、ハーネス保護筒部18を備えている。
【0031】
本体部19aは、円板形状に形成されている。筒部19bは、本体部19aの中央部に円筒形状をなして形成されている。筒部19bは、ノブ支持部材12の外周部に外嵌されることによって固定されている。固定接点板取付部19cは、本体部19aの第2可動ノブ16側に形成されている。固定接点板取付部19cには、第1固定接点板20が装着されている。
【0032】
そして、ハーネス保護筒部18は、本体部19aの外周寄りに扇状の筒形状に形成されている。ハーネス保護筒部18は、本体部19aに対し軸方向に沿って筒形状にして、第3可動ノブ17の内周部に対して貫通状に形成されている。そのため、外部から第2固定ノブ14の内側に引き込まれたワイヤハーネス24を第3可動ノブ17の内周部を貫通して第1固定接点板20に向け直線状に配索する。
ハーネス保護筒部18は、ワイヤハーネス24を第3可動ノブ17に対して非接触に保持するため、ワイヤハーネス24の外被膜が損傷を受けたり断線したりすることがなく、第3可動ノブ17の動きに違和感を生じることもない。ハーネス保護筒部18は、固定接点板部材19を成形する際に同時に作製されるため、別体に作成する場合と比べて工数の増大をまねくことがない。
【0033】
第1固定接点板20上に設けられた第1接点部21に、第2可動ノブ16の回動により、該第2可動ノブ16に取付けられたコンタクト26が接離することによってリアワイパ制御回路を起動・停止させる。
そして、第1固定接点板20の第1接点部21に、リアワイパ制御回路に接続されたワイヤハーネス24の端部が半田付けにより電気的に接続されている。通常、組付け時には、第1固定接点板20の第1接点部21に半田付けされたワイヤハーネス24が、ハーネス保護筒部18を通されてから外部に引き出されて配される。
【0034】
第2固定ノブ14に取付けられた第2固定接点板22上に設けられた第2接点部23に、第3可動ノブ17の回動により、コンタクト27が任意位置に接触する。これにより、例えば、抵抗値を変更することにより第2接点部23に接続される間欠休止時間制御回路における休止時間を設定する。
そして、第2固定接点板22の第2接点部23に、間欠休止時間制御回路に接続されたワイヤハーネス25の端部が電気的に接続されている。このワイヤハーネス25は、第2固定ノブ14の内周側に配索されるため、ハーネス保護筒部18を通過させる必要がない。
【0035】
図2に示すように、固定接点板部材19に形成された固定接点取付部19cは、本体部19aの一方の面に凹状に形成されており、一部に突起状に形成された位置決め部19dが第1固定接点板20を位置決めする。ハーネス保護筒部18は、本体部19aの他方の面から突出している。
第3可動ノブ17には、ハーネス保護筒部18を収容する扇形状の孔部17aが形成されている。また、第3可動ノブ17は、ノブ支持部材12に固定された固定接点板部材19のハーネス保護筒部18に孔部17aの周方向の端部17b,17cが衝突する範囲で回動される。
【0036】
図3に示すように、第3可動ノブ17に形成された孔部17aは、固定接点板部材19のハーネス保護筒部18に衝突するまでの角度範囲α1,α2を有する。このハーネス保護筒部18により回動範囲が設定されている。そのため、ハーネス保護筒部18が回動範囲を設定する機能をもつので、第2固定ノブ14やノブ支持部材12と第3可動ノブ17との間に回動範囲を設定するためのストッパ機構等を別途に設ける必要がない。
【0037】
参考例のコンビネーションスイッチ10によれば、ハーネス保護筒部18により、ワイヤハーネス24が第3可動ノブ17から非接触に保持される。
したがって、ワイヤハーネス24が第3可動ノブ17に直接接触しなくなるため、ワイヤハーネス24の外被膜が損傷を受けたり断線したりすることがなくなり、第3可動ノブ17の動きに違和感を生じることもなくなる。これにより、ワイヤハーネス24に対する損傷、第3可動ノブ17の不自然な動き、リアワイパ制御回路の誤作動を防止して、確実且つ高品質な作動を行うことができる。
【0038】
また、固定接点板部材19において、第1固定接点板20に貫通状に軸方向に沿って形成されたハーネス保護筒部18によって、ワイヤハーネス24が第3可動ノブ17から非接触に保持される。
したがって、ハーネス保護筒部18は、固定接点板部材19を作製する際に、同時に成形されるため、工数の増大を最小限に抑えて、ワイヤハーネス24に対する損傷、第3可動ノブ17の不自然な動き、リアワイパ制御回路の誤作動を防止して、確実且つ高品質な作動を行うことができる。
【0039】
そして、第3可動ノブ17の回動範囲に対応した周方向の長さを有して固定接点板部材19に形成されたハーネス保護筒部18によって、ワイヤハーネス24が第3可動ノブ17から非接触に配される。
したがって、第3可動ノブ17は、ノブ支持軸12に固定された固定接点板部材19におけるハーネス保護筒部18の周方向の長さに応じて回動する。そのため、その回動範囲がハーネス保護筒部18により設定され、第3可動ノブ17の回動範囲を設定するストッパ等を新たに形成することなく、ワイヤハーネス24に対する損傷、第3可動ノブ17の不自然な動き、リアワイパ制御回路の誤作動を防止して、確実且つ高品質な作動を行うことができる。
【0040】
次に、本発明の実施形態のコンビネーションスイッチについて説明する。
図4に示すように、本発明の実施形態のコンビネーションスイッチ30は、胴部に開口部33が形成されたハーネス保護筒部32を有する固定接点板部材31を備えており、スイッチを動かす駆動部材100と一体的に回転するノブ軸11と、該ノブ軸11とは別体のノブ支持部材12と、第1,第2固定ノブ13,14と、第1,第2,第3可動ノブ15,16,17と、第1接点部21を有する第1固定接点板20と、第2接点部23を有する第2固定接点板22と、第1,第2ワイヤハーネス24,25とを備えている。
【0041】
固定接点板部材31は、本体部31aと、筒部31bと、固定接点板取付部31cと、ハーネス保護筒部32とから成る。
本体部31aは、円板形状に形成されている。筒部31bは、本体部31aの中央部に円筒形状に形成されている。筒部31bは、ノブ支持部材12の外周部に外嵌されることによって固定されている。
固定接点板取付部31cは、本体部31aの第2可動ノブ16側に形成されている。この固定接点板取付部31cには、第1固定接点板20が装着されている。
【0042】
そして、ハーネス保護筒部32は、本体部31aに対し軸方向に沿って、本体部31aの外周寄りに扇状の筒形状に形成されており、第3可動ノブ17の内周部に対して貫通状に形成されている。そのため、外部から第2固定ノブ14の内側に引き込まれたワイヤハーネス24を第3可動ノブ17の内周部を貫通して第1固定接点板20に向け直線状に配索する。
ハーネス保護筒部32は、ワイヤハーネス24を第3可動ノブ17に対して非接触に保持するため、ワイヤハーネス24の外被膜が損傷を受けたり断線したりすることがなく、第3可動ノブ17の動きに違和感を生じることもなくなる。ハーネス保護筒部32は、固定接点板部材31を成形する際に同時に作製されるため、別体に作成する場合と比べて、工数の増大をまねくことがない。
【0043】
また、開口部33は、ハーネス保護筒部32の外周板の第1固定接点板20側に矩形状に形成されている。開口部33には、第1固定接点板20に電気的に接続されたワイヤハーネス24の曲がって配索された部分が収容される。
そのため、第1固定接点板20に半田付けする際にワイヤハーネス24が軸方向に向けられずに傾斜して接続されることによって曲がったり捩れたりして配索されたとしても、その部分が開口部33内に収められる。これにより、ワイヤハーネス24にストレスが生じないようにするので、第1固定接点板20を軸方向に押圧して浮き上がらせたりすることがない。
【0044】
図5に示すように、固定接点板部材31に形成された固定接点取付部31cは、本体部31aの一方の面に凹状に形成されており、一部に突起状に形成された位置決め部31dが第1固定接点板20を位置決めする。
また、ハーネス保護筒部32は、本体部31aの他方の面から突出している。開口部33は、ハーネス保護筒部32の本体部31a側において、ハーネス保護筒部32の外周面の固定接点板20にワイヤハーネス24を半田付けする部分にハーネス保護筒部32の外周長さのほぼ半分の長さで内側に貫通して形成されている。
第3可動ノブ17には、ハーネス保護筒部32を収容する扇形状の孔部17aが形成されている。第3可動ノブ17は、ノブ支持部材12に固定された固定接点板部材31のハーネス保護筒部32に孔部17aの周方向の端部17b,17cが衝突する範囲で回動される。
【0045】
図6に示すように、第3可動ノブ17に形成された孔部17aは、固定接点板部材31のハーネス保護筒部32に衝突するまでの角度範囲α1,α2を有することにより、ハーネス保護筒部32により回動範囲を設定されている。
そのため、ハーネス保護筒部32が回動範囲を設定する機能をもつため、第2固定ノブ14やノブ支持部材12と第3可動ノブ17との間に回動範囲を設定するためのストッパ機構等を別途に設ける必要がない。そして、開口部33は、ハーネス保護筒部32の外周板を貫通して形成されているため、内部に挿通されたワイヤハーネス24の曲がり部分を許容してストレスを解消する。
【0046】
本発明の実施形態のコンビネーションスイッチ30によれば、ハーネス保護筒部32により、ワイヤハーネス24が第3可動ノブ17から非接触に保持される。
したがって、ワイヤハーネス24が第3可動ノブ17に直接接触しなくなるため、ワイヤハーネス24の外被膜が損傷を受けたり断線したりすることがなくなり、第3可動ノブ17の動きに違和感を生じることもなくなる。これにより、ワイヤハーネス24に対する損傷、第3可動ノブ17の不自然な動き、リアワイパ制御回路の誤作動を防止して、確実且つ高品質な作動を行うことができる。
【0047】
また、固定接点板部材31の第1固定接点板20に形成されたハーネス保護筒部32によって、ワイヤハーネス24が第3可動ノブ17から非接触に保持される。
したがって、ハーネス保護筒部32は、固定接点板部材31を作製する際に同時に成形されるため、工数の増大を最小限に抑えて、ワイヤハーネス24に対する損傷、第3可動ノブ17の不自然な動き、リアワイパ制御回路の誤作動を防止して、確実且つ高品質な作動を行うことができる。
【0048】
そして、第3可動ノブ17の回動範囲に対応した周方向の長さを有して固定接点板部材31に形成されたハーネス保護筒部32によって、ワイヤハーネス24が第3可動ノブ17から非接触に配される。
したがって、第3可動ノブ17は、ノブ支持軸12に固定された固定接点板部材31におけるハーネス保護筒部32の周方向の長さに応じて回動するため、その回動範囲がハーネス保護筒部32により設定される。これにより、第3可動ノブ17の回動範囲を設定するストッパ等を新たに形成することなく、ワイヤハーネス24に対する損傷、第3可動ノブ17の不自然な動き、リアワイパ制御回路の誤作動を防止して、確実且つ高品質な作動を行うことができる。
【0049】
さらに、ハーネス保護筒部32に形成された開口部33に、曲がって配策されたワイヤハーネス24が収められる。
したがって、ワイヤハーネス24を第1固定接点板20に半田付けする際にワイヤハーネス24が軸方向に向けられず傾斜して接続されることによって曲がったり捩れたりして配索されたとしても、その部分が開口部33に収められる。これにより、ワイヤハーネス24にストレスが生じないようにするので、ストレスが生じた際に第1固定接点板20を浮き上がらせたりすることがなくなる。よって、第1固定接点板20により構成される第1接点部21を有するリアワイパ制御回路の誤作動を防止し、ワイヤハーネス24に対する損傷、第3可動ノブ17の不自然な動きを防止して、確実且つ高品質な作動を行うことができる。
【0050】
なお、本発明に係るコンビネーションスイッチは、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜な変形、改良等が可能である。
例えば、ハーネス保護筒部を、第2固定ノブの内周部にまで延長して形成しても良い。これにより、第2固定ノブの内周部から、第2固定ノブに対しても第3可動ノブに対しても、非接触にワイヤハーネスを配索することができる。
また、ハーネス保護筒部に形成された開口部は、収容したワイヤハーネスが第3可動ノブに接触しない範囲であれば、できる限り第3可動ノブに接近する位置までの軸方向長さを有するのが好ましい。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1記載のコンビネーションスイッチによれば、ハーネス保護筒部により、少なくともワイヤハーネスが可動ノブから非接触に保持される。
したがって、ワイヤハーネスが可動ノブに直接接触しなくなるため、ワイヤハーネスの外被膜が損傷を受けたり断線したりすることがなくなり、可動ノブの動きに違和感を生じることもなくなる。これにより、ワイヤハーネスに対する損傷、可動ノブの不自然な動き、回路の誤作動を防止して、確実且つ高品質な作動を行うことができる。
また、請求項1記載のコンビネーションスイッチによれば、ハーネス保護筒部の胴部に形成された開口部に、曲がって配索されたワイヤハーネスが収められる。
したがって、ワイヤハーネスを固定接点板に半田付けする際にワイヤハーネスが軸方向に向けられず傾斜して接続されることによって曲がったり捩れたりして配索されたとしても、その部分が開口部に収められることによって、ワイヤハーネスにストレスが生じないようにする。これにより、固定接点板を浮き上がらせたりすることがなくなり、固定接点板により構成される回路の誤作動を防止し、ワイヤハーネスに対する損傷、可動ノブの不自然な動きを防止して、確実且つ高品質な作動を行うことができる。
【0052】
また、請求項2記載のコンビネーションスイッチによれば、固定接点板部材の固定接点板に貫通状に軸方向に沿って形成されたハーネス保護筒部によって、ワイヤハーネスが可動ノブから非接触に保持される。
したがって、ハーネス保護筒部は、固定接点板部材を作製する際に同時に成形されるため、工数の増大を最小限に抑えて、ワイヤハーネスに対する損傷、可動ノブの不自然な動き、回路の誤作動を防止して、確実且つ高品質な作動を行うことができる。
【0053】
また、請求項3記載のコンビネーションスイッチによれば、可動ノブの回動範囲に対応した周方向の長さを有して固定接点板部材に形成されたハーネス保護筒部によって、ワイヤハーネスが可動ノブから非接触に配される。
したがって、可動ノブは、ノブ軸に固定された固定接点板部材におけるハーネス保護筒部の周方向の長さに応じて回動するため、その回動範囲が、ハーネス保護筒部により設定され、可動ノブの回動範囲を設定するストッパ等を新たに形成することなく、ワイヤハーネスに対する損傷、可動ノブの不自然な動き、回路の誤作動を防止して、確実且つ高品質な作動を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例のコンビネーションスイッチの断面図である。
【図2】図1に示したコンビネーションスイッチにおけるハーネス保護筒部を説明する固定接点板部材と第3可動ノブとの外観斜視図である。
【図3】図1に示したコンビネーションスイッチにおけるハーネス保護筒部を説明する固定接点板部材の側面図である。
【図4】 本発明の実施形態のコンビネーションスイッチの断面図である。
【図5】図4に示したコンビネーションスイッチにおけるハーネス保護筒部を説明する固定接点板部材と第3可動ノブとの外観斜視図である。
【図6】図4に示したコンビネーションスイッチにおけるハーネス保護筒部を説明する固定接点板部材の側面図である。
【図7】従来のコンビネーションスイッチの断面図である。
【符号の説明】
10,30 コンビネーションスイッチ
11 ノブ軸
13 第1固定ノブ(固定ノブ)
14 第2固定ノブ(固定ノブ)
15 第1可動ノブ(可動ノブ)
16 第2可動ノブ(可動ノブ)
17 第3可動ノブ(可動ノブ)
18,32 ハーネス保護筒部
19,31 固定接点板部材
20 第1固定接点板(固定接点板)
21 第1接点部
22 第2固定接点板(固定接点板)
23 第2接点部
24 ワイヤハーネス
26,27 コンタクト
33 開口部

Claims (3)

  1. ステアリングコラム側に固定されるノブ支持部材と、前記ノブ支持部材に固定された固定ノブと、前記ノブ支持部材に対して回動されることによって回路を切換える可動ノブと、前記固定ノブまたは前記可動ノブの内側を貫通して配索されるワイヤハーネスとを備えたコンビネーションスイッチにおいて、
    少なくとも前記可動ノブの内周部に、前記ワイヤハーネスを覆って配され、該ワイヤハーネスを前記可動ノブに非接触に保持する胴部を有するハーネス保護筒部を形成し、前記ハーネス保護筒部の胴部には、前記ワイヤハーネスの曲がりを許容する開口部が形成されていることを特徴とするコンビネーションスイッチ。
  2. 前記ノブ支持部材に固定され前記固定ノブまたは可動ノブの内側に配された固定接点板部材と、該固定接点板部材に支持され前記回路を形成する固定接点板とを備え、
    前記ハーネス保護筒部は、前記固定接点板の軸方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコンビネーションスイッチ。
  3. 前記ハーネス保護筒部は、前記可動ノブの回動範囲に対応した周方向の長さを有して形成されていることを特徴とする請求項2に記載のコンビネーションスイッチ。
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