JP3929767B2 - 電力系統の横流補償制御システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電力系統の送電線、電力トランス、配電線等の機器、設備の並列運転時における横流を補償する電力系統の横流補償制御システムに関するものである。なお、説明の便宜上、配電系統の運転を主体に説明する。
【0002】
【従来の技術】
従来の配電系統の並列運転について図面を参照しながら説明する。図15は、従来の配電系統の配電線並列運転の構成を示す図である。
【0003】
図15において、1は電源、2は電力トランス(Tr)の1次側遮断器、3は電力トランスの1次側巻線、4は電力トランスの2次側巻線、5は電力トランスの2次側遮断器、6は母線である。
【0004】
また、同図において、10は配電線、10−1は配電線10の遮断器、11−1、11−2、11−3、11−4、及び11−5は配電線10が有する区間、10−2、10−3、10−4、及び10−5は配電線10の区間開閉器または遮断器(以下、開閉器と称する)である。
【0005】
また、同図において、20は配電線、20−1は配電線20の遮断器、21−1、21−2、21−3、21−4、及び21−5は配電線20が有する区間、20−2、20−3、20−4、及び20−5は配電線20の区間開閉器または遮断器(以下、開閉器と称する)である。
【0006】
さらに、同図において、12は配電線10のCT(変流器)、13は配電線10の監視及び保護を行う装置(以下説明の便宜上、保護リレーと称する)、22は配電線20のCT(変流器)、23は配電線20の監視及び保護を行う装置(以下説明の便宜上、保護リレーと称する)、30は配電線連絡開閉器または遮断器(以下、開閉器と称する)である。
【0007】
図15において、配電線10のCT12及び配電線10のCT22は、配電系統が直接接地系では3個のCTを用いて各相の電流を導出し、その2次側には過電流リレー(保護リレーの一つ)をそれぞれ設置し配電線10、20の過負荷及び短絡事故を保護している。更に、CT12、22の2次側の残留回路には地絡過電流リレー(保護リレーの一つ)をそれぞれ設置し、地絡事故を保護している。また、区間の開閉器10−2、10−3、…及び20−2、20−3…並びに30には、配電線10、20の送電端と同様に、CT及び保護リレーが設置されており、夫々の区間11−2、11−3…及び21−2、21−3、…を監視保護している。
【0008】
また、図15において、配電線10のCT12及び配電線20のCT22は、配電系統が高抵抗接地系(GPT接地系を含む)では2個のCTを用いて各相の電流を導出し、その2次側には過電流リレーを設置し配電線10、20の過負荷及び短絡事故を保護し、ZCTとGPTとを用いて零相電流と零相電圧とを導出し、一般的に地絡方向リレーを接続し、地絡保護を行っている。また、区間の開閉器10−2、10−3、…及び20−2、20−3…並びに30には、配電線10、20の送電端と類似のCT及び保護リレーが設置されており、夫々の区間11−2、11−3、…及び21−2、21−3、…を監視保護している。
【0009】
つぎに、従来の配電系統の動作について図面を参照しながら説明する。
【0010】
図15において、配電線の運用で開閉器30が閉路されていると、零相の横流50が流れる事が知られている。これは、電源電圧が同一であっても、閉ループ内の各相のインピーダンスが僅かな差を有する事から零相の横流50が発生するものである。
【0011】
横流の発生について説明する。図16は、横流発生の原理図を示す。同図において、Ea、Eb、Ecは電源電圧、Za1、Zb1、Zc1は配電線10側のインピーダンス、Za2、Zb2、Zc2は配電線20側のインピーダンスを示す。
【0012】
ここで、開閉器30が閉じると、上記インピーダンスは、厳密には全く同一ではなく、非常に僅かながら各相不平衡状態となっているのが、現実の配電系統である。この不平衡が生ずる原因は、例えば、相毎の電線の長さの僅かな差異や、各電線の接続点の接触抵抗の僅かな差異である。また、相毎の負荷不平衡による相毎の電圧降下の差異、等も原因となり、例え電源電圧が対称3相電圧であっても、ループ内に不平衡電圧を生ずる事は周知である。
【0013】
即ち、図16において、開閉器30が開路(開放)時の各相の電圧は、図17に示す表のようになる。この表において、配電線10側の相電圧はEa1、Eb1、Ec1、配電線20側の相電圧はEa2、Eb2、Ec2となり、各相の差電圧は夫々、△Ea、△Eb、△Ecで表わされる。これらの差電圧△Ea、△Eb、△Ecは、前述のように、各相のインピーダンスの差、各相の負荷電流の差により、対称3相電圧にはなり得ないのが一般的である。
【0014】
次に、横流の大きさについて説明する。非対称3相電圧には、対称座標法で言う正相電圧、逆相電圧、そして零相電圧が存在しており、これと閉回路の正相インピーダンス、逆相インピーダンス、零相インピーダンスにより、横流電流の大きさが決まる事は明白である。系統にもよるが、この場合、零相の横流電流の大きさは、1〜10A程度になる事が実系統で観測されている。
【0015】
CTの1次定格は、一般的に400A又は600Aのものが使用されている。ここで、過負荷及び短絡保護リレーの検出レベル(CT2次定格5A〜6A程度以上)に比べ、正相及び逆相電流は相対的に小さく、零相電流は、直接接地系の地絡保護リレーの検出レベル(0.1A〜0.5A前後)に接近する値となる。非接地系においては、地絡保護リレーの検出レベル(ZCTl次側で0.2〜0.5A程度)を上回る事が容易に推定可能である。
【0016】
別の従来の配電系統の並列運転について図面を参照しながら説明する。図18は、従来の配電系統の同一電源における変圧器、及び配電系統の並列運転の構成を示す図である。また、図19は、従来の配電系統の同一電源における変圧器、及び配電系統通しの並列運転の構成を示す図である。
【0017】
図18及び図19は、電力トランスの並列運転及び配電線の並列運転を示した図である。同図において、2−1は1次側遮断器、3−1は電力トランスの1次側巻線、4−1は電力トランスの2次側巻線、5−1は2次側遮断器、6−1は母線、7は母線連絡遮断器を示す。その他の符号は、図15と同じである。
【0018】
横流について説明する。図18において、配電線10、20の開閉器30が閉じると横流50が発生する事は、前述の通りである。母線連絡遮断器7が閉じると横流50−1が発生する。この横流50−1の発生原因は、図15の場合で説明したインピーダンス差の他に、電力トランスには電圧調整タップが附属しているのが一般的である。この電圧調整タップ位置の差、電力トランスのインピーダンス差が横流電流の発生源として大きく作用している。この場合は、正相、逆相及び零相の横流電流とも問題になる場合がある事は周知の通りである。
【0019】
次に、横流の大きさについて説明する。図18において、母線連絡遮断器7及び開閉器30が閉じている場合の横流50は、図15の場合と同一なので説明を省略する。横流50−1について説明する。
【0020】
電力トランスの短絡%インピーダンス(Z)は、5〜10%程度であり、電圧調整タップの1タップの電圧は、1〜2%程度である。ここで、%Zを2台の電力トランスとも各電力トランス毎に7.5%、1タップ電圧1.25%とし、ずれが2タップとすれば、大略計算で次の値となる。
【0021】
差電圧△V=1.25%*2=2.5%、
閉ループのZ=7.5%*2=15%、
横流電流I=△V/Z=16.7%。
【0022】
即ち、2次定格が、10MVA、6.6kV、875Aの電力トランスにおいては、このケースで横流電流の大きさは、875A*0.167=146Aとなり非常に大きな値となる。
【0023】
次に、図19において、母線連絡遮断器7を開放し、開閉器30が閉じている場合について説明する。この場合には、図15で述べた横流と、上記並列電力トランスにおける横流とが重なった状態での横流となる。高圧配電線の零相の横流電流は、図15の場合に比して非常に大きくなり、数十Aから状況によっては百A前後に到達する場合がある。
【0024】
他の従来の配電系統の並列運転について図面を参照しながら説明する。図20は、従来の配電系統の異電源系統における変圧器、及び配電系統の並列運転の構成を示す図である。また、図21は、従来の配電系統の異電源における並列運転時に発生する横流を説明するための図である。
【0025】
図20に2電源系統の並列運転の場合を示す。この図20において、1−1はもう一つの他の電源を表す。同一符号は、図18と同じである。
【0026】
横流について説明する。図20において、母線連絡遮断器7を開放、開閉器30を閉じた場合の横流について説明する。図20において発生する横流50は、図18の場合の他に、2電源の電圧の大きさ、電圧位相が加わる。一般的に、2電源の並列は、電源1と電源1−1とが更にその上位系で同一である場合にのみ許容されて系統運用がなされている。全くの異系統での並列は実施されていないのが一般的である。
【0027】
次に、横流の大きさについて説明する。図21は、図20に対応した電源、インピーダンスを示した図である。上記のように、2つの電源における電圧、インピーダンス、電圧位相が横流の大きさを決める事になる。図示の電圧Ea−1、Eb−1、Ec−1とEa−2、Eb−2、Ec−2は上位系、或はもう一つ上の上位系の同一母線からでているものであるが、いずれにしても、この電圧間には、大きさ、位相に差異が存在する。この電圧、位相差と閉ループ内のインピーダンスの大きさにより横流電流の大きさが決まる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
図15に示したような従来の配電系統の並列運転では、横流電流、特に零相分電流による既設の地絡保護リレーヘの悪影響があるという問題点があった。即ち、零相の横流電流の方向によっては、動作すべき地絡事故電流を相殺し誤不動作となったり、逆に動作すべきでない時に誤動作をしたり、保護リレーの目的が失われる事がある。また、正相及び逆相の横流電流によるオーム損が発生したり、計測値に余分な電力(有効分、無効分)を計測する事になる。
【0029】
また、図18に示したような従来の配電系統の並列運転では、図15の場合の他に、電力トランス間の正相、逆相の横流は相当大きな値となる為に、電力トランスの定格電流を超過する場合もあり、各種保護リレーへも影響を与え、計測値にも影響を与える事になる。特に、配電線側でのみ並列運転する場合には、配電線及び区間に設置された区間監視端末の機能を著しく阻害することが容易に推定できる。
【0030】
さらに、図20に示したような従来の配電系統の並列運転では、図18の場合と同様な課題を抱えており、重大な問題が生ずる可能性を含んでいる。
【0031】
従来の電力系統の並列運転技術では、上記課題が存在しており、
(1)既設保護リレーが所期の目的が達成できない、特に地絡リレーに問題が発生し、
(2)既設の計測値に無意味な値を包含する、
(3)電力系統に無駄な損失を生じせしめ、
(4)ひいては過負荷を引き起こし、
(5)電力機器に損害を与える事があった。
【0032】
この発明は、前述した問題点を解決するためになされたもので、横流を補償することができる電力系統の横流補償制御システムを得ることを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る電力系統の横流補償制御システムは、同一母線に接続された第1及び第2の電力系統の各送電端に設置された第1及び第2の変流器と、前記第1及び第2の電力系統の区間毎に設置された複数の第3の変流器と、入力端子及び出力端子を有し、前記第1及び第2の変流器の2次側を交差接続した交差接続線が前記入力端子に接続され、かつ前記複数の第3の変流器の2次側を直列接続した横流補償線が前記出力端子に接続された横流検出補償器とを備え、前記横流検出補償器は、前記母線、前記第1及び第2の電力系統、並びに前記第1及び第2の電力系統を接続する開閉器内を還流する横流を検出すると、前記複数の第3の変流器の2次側に現れる前記横流に対応する電流成分を打ち消すように、補償電流を前記横流補償線へ供給するものである。
【0034】
また、この発明に係る電力系統の横流補償制御システムは、前記横流検出補償器の出力端子間に接続され、前記第1及び第2の電力系統を接続する前記開閉器が開放されると、閉路される接点をさらに備えたものである。
【0035】
また、この発明に係る電力系統の横流補償制御システムは、前記横流検出補償器の出力端子間に接続され、前記第1及び第2の電力系統を接続する前記開閉器が開放されると、閉路される第1の接点と、前記横流検出補償器の入力端子間に接続され、前記第1及び第2の電力系統を接続する前記開閉器が開放されると、閉路される第2の接点とをさらに備えたものである。
【0037】
また、この発明に係る電力系統の横流補償制御システムは、同一電源に接続された第1及び第2の電力トランスの各2次側に設置された第1及び第2の変流器と、前記第1及び第2の変流器の2次側を交差接続した交差接続線に接続された横流検出補償器と、前記横流検出補償器及び前記第1の電力トランスの2次側に接続された第1の母線に接続された第1の電圧調整装置と、前記横流検出補償器及び前記第2の電力トランスの2次側に接続された第2の母線に接続された第2の電圧調整装置とを備え、前記横流検出補償器は、前記第1及び第2の電力トランス、前記第1及び第2の母線、並びに前記第1及び第2の母線を接続する開閉器内を還流する横流を検出すると、補償電圧を出力し、前記第1の電圧調整装置は、前記第1の母線の電圧及び前記補償電圧に基づいて前記第1の電力トランスの2次側の電圧調整タップを制御し、前記第2の電圧調整装置は、前記第2の母線の電圧及び前記補償電圧に基づいて前記第2の電力トランスの2次側の電圧調整タップを制御し、前記横流検出補償器が、前記横流検出補償器の入力端子間に接続され、前記第1及び第2の母線を接続する前記開閉器が開放されると、閉路される接点を有するものである。
【0038】
また、この発明に係る電力系統の横流補償制御システムは、同一電源に接続された第1及び第2の電力トランスの各2次側に設置された第1及び第2の変流器と、前記第1及び第2の変流器の2次側を交差接続した交差接続線に接続された横流検出補償器と、前記横流検出補償器及び前記第1の電力トランスの2次側に接続された第1の母線に接続された第1の電圧調整装置と、前記横流検出補償器及び前記第2の電力トランスの2次側に接続された第2の母線に接続された第2の電圧調整装置とを備え、前記横流検出補償器は、前記第1及び第2の電力トランス、前記第1及び第2の母線、並びに前記第1及び第2の母線を接続する開閉器内を還流する横流を検出すると、補償電圧を出力し、前記第1の電圧調整装置は、前記第1の母線の電圧及び前記補償電圧に基づいて前記第1の電力トランスの2次側の電圧調整タップを制御し、前記第2の電圧調整装置は、前記第2の母線の電圧及び前記補償電圧に基づいて前記第2の電力トランスの2次側の電圧調整タップを制御し、前記横流検出補償器が、前記横流検出補償器の出力端子間に接続され、前記第1及び第2の母線を接続する前記開閉器が開放されると、閉路される接点を有するものである。
【0039】
また、この発明に係る電力系統の横流補償制御システムは、同一電源に接続された第1及び第2の電力トランスの各2次側に設置された第1及び第2の変流器と、前記第1及び第2の変流器の2次側を交差接続した交差接続線に接続された横流検出補償器と、前記横流検出補償器及び前記第1の電力トランスの2次側に接続された第1の母線に接続された第1の電圧調整装置と、前記横流検出補償器及び前記第2の電力トランスの2次側に接続された第2の母線に接続された第2の電圧調整装置とを備え、前記横流検出補償器は、前記第1及び第2の電力トランス、前記第1及び第2の母線、並びに前記第1及び第2の母線を接続する開閉器内を還流する横流を検出すると、補償電圧を出力し、前記第1の電圧調整装置は、前記第1の母線の電圧及び前記補償電圧に基づいて前記第1の電力トランスの2次側の電圧調整タップを制御し、前記第2の電圧調整装置は、前記第2の母線の電圧及び前記補償電圧に基づいて前記第2の電力トランスの2次側の電圧調整タップを制御し、前記横流検出補償器が、前記横流検出補償器の入力端子間に接続され、前記第1及び第2の母線を接続する前記開閉器が開放されると、閉路される第1の接点と、前記横流検出補償器の出力端子間に接続され、前記第1及び第2の母線を接続する前記開閉器が開放されると、閉路される第2の接点とを有するものである。
【0041】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係る電力系統の横流補償制御システムについて図面を参照しながら説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係る配電系統の横流補償制御システムの構成を示す図である。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0042】
この発明の実施の形態1は、配電線送電端のCT2次側の零相回路を交差接続して零相の横流電流のみを導出可能なようにし、その零相電流を検出して零相の横流を補償するものである。
【0043】
図1において、40は交差接続線、41は変圧器等の横流検出補償器である。なお、図15の符号と同一符号は、図15の機器、設備等と同一の機能、作用を有するものである。
【0044】
また、図2は、この発明の実施の形態1に係る配電系統の横流補償制御システムの詳細構成を示す図である。
【0045】
図2において、12−1はCT12の2次側の零相回路に挿入した補助CT(変流器)、22−1はCT22の2次側の零相回路に挿入した補助CT(変流器)、41−1及び41−2は横流検出補償器41の入力端子(1次側端子)、41−3及び41−4は横流検出補償器41の出力端子(2次側端子)であり、入力端子41−1が+のとき、出力端子41−3に+が現れる極性である。
【0046】
また、同図において、14−1、…14−5及び24−1、…は開閉器10−2、…30、及び20−2、…に設けられたCT(変流器)、15−1、…15−5及び25−1、…は区間電流を計測、或は保護を行う区間監視端末を示す。さらに、50−1、50−2は主回路の零相の横流電流を示す。61−1、61−2、…61−n、62−1、62−2、…62−nは各区間監視端末15−1、…への零相の横流補償線である。
【0047】
つぎに、この実施の形態1に係る配電系統の横流補償制御システムの動作について図面を参照しながら説明する。
【0048】
図2において、開閉器30が閉じられて横流50が発生すると、零相の横流50−1、50−2が流れる。流れる方向は時計回りを表しているが、インピーダンス他、系統の条件によっては、反時計回りもありうるが説明の便宜上、時計回りの場合で説明する。
【0049】
一方、配電線10側には、負荷電流IL1−零相横流電流が流れ、配電線20側には、負荷電流IL2+零相横流電流が流れ、各区間監視端末にもそれに比例した電流が流れる。即ち、一方は零相横流電流が加算され、もう一方は零相横流電流が減算されたものが流れる事になる。
【0050】
この発明の実施の形態1は、この零相横流電流に対して、横流検出補償器41から出力される補償電流Icを用いて各区間監視端末に対して補償を行うものである。例えば、区間監視端末15−1に接続されたCT14−1の2次側に現れる上記零相横流電流に対応する電流成分を補償電流Icで打ち消す。この補償電流Icで上記零相横流電流に対応する電流成分を打ち消すように、つまり、同じ電流レベルになるように、CT12、22、補助CT12−1、22−1、CT14−1、…14−5及び24−1、…のCT比(変圧比)、並びに横流検出補償器41の補償比(変圧比)を予め設定しておく。なお、配電線10側の負荷電流と配電線20側の負荷電流との差は、厳密には存在するが、負荷電流は零相回路には出現しない為、問題は無い。
【0051】
開閉器30が開放された場合について、図3を参照しながら説明する。各配電線10、20の負荷電流IL1、IL2が流れるが、零相の交差接続線40に接続された横流検出補償器41には、その負荷電流成分は流入しないので問題は無い。
【0052】
すなわち、この実施の形態1に係る配電系統の横流補償制御システムは、同一の母線6に接続された配電線10、20の各送電端に設置されたCT12、22、及び補助CT12−1、22−1と、前記配電線10、20の区間毎に設置された複数のCT14−1、…14−5及び24−1、…と、入力端子41−1、41−2及び出力端子41−3、41−4を有し、前記補助CT12−1、22−1の2次側を交差接続した交差接続線40が前記入力端子に接続され、かつ前記複数のCT14−1、…14−5及び24−1、…の2次側を直列接続した横流補償線61−1、61−2、…61−n、62−1、62−2、…62−nが前記出力端子に接続された横流検出補償器41とを備え、前記横流検出補償器41は、前記母線6、前記配電線10、20、並びに前記配電線10及び配電線20を接続する配電線連絡開閉器30内を還流する横流50を検出すると、前記複数のCT14、24の2次側に現れる前記横流50に対応する電流成分を打ち消すように、補償電流Icを前記横流補償線61、62へ供給する。
【0053】
以上のように、この実施の形態1によれば、各区間監視端末15、25の零相入力量を補償する為、各区間監視端末は保護機能の信頼性、特に地絡保護に対して信頼性が向上する。この為、各区間監視端末は正しく状態を把握し確実な保護を遂行できる。
【0054】
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係る電力系統の横流補償制御システムについて図面を参照しながら説明する。図4は、この発明の実施の形態2に係る配電系統の横流補償制御システムの詳細構成を示す図である。
【0055】
図4において、30−1は開閉器30の制御と連動して制御される開閉接点、200は開閉器等を制御し、計算機を含む開閉器制御装置である。また、これ以外の符号で、図1及び図2と同一符号は同一の機能を有するものである。
【0056】
即ち、開閉器制御装置200により、開閉器30が開放されると、開閉接点30−1が閉路され、一方、開閉器30が閉路制御されると、開閉接点30−1が開放制御される。この制御を行う事により、配電線10、20が個々に独立して運用されている場合に有効となる。
【0057】
すなわち、この実施の形態2に係る配電系統の横流補償制御システムは、上記実施の形態1に加えて、前記横流検出補償器41の出力端子41−3、41−4間に接続され、前記配電線10及び20を接続する開閉器30が開放されると、閉路される開閉接点30−1をさらに備えた。
【0058】
この実施の形態2によれば、配電線10、20がループ系から放射状系になった場合、各配電線10、20の負荷量等の差による横流50を検出、補償する横流検出補償器41の出力側を短絡する事により、横流検出補償器41が元来の区間監視端末15、25の機能を妨害する事無く、運用に支障をきたさない事となる。
【0059】
実施の形態3.
この発明の実施の形態3に係る電力系統の横流補償制御システムについて図面を参照しながら説明する。図5は、この発明の実施の形態3に係る配電系統の横流補償制御システムの詳細構成を示す図である。
【0060】
図5において、30−2及び30−3は開閉器30の制御と連動して制御される開閉接点である。また、これ以外の符号で、図4と同一符号は同一の機能を有するものである。
【0061】
即ち、開閉器制御装置200により、開閉器30が開放されている場合は、開閉接点30−1、30−2及び30−2は閉路され、一方、開閉器30が閉路されている場合には、これらの開閉接点が開放されるように制御され、上記実施の形態2と同等以上の機能を有する。
【0062】
すなわち、この実施の形態3に係る配電系統の横流補償制御システムは、上記実施の形態1に加えて、前記横流検出補償器41の出力端子41−3、41−4間に接続され、前記配電線10及び20を接続する開閉器30が開放されると、閉路される開閉接点30−1と、前記横流検出補償器41の入力端子41−1、41−2間に接続され、前記配電線10及び20を接続する開閉器30が開放されると、閉路される開閉接点30−2、30−3とをさらに備えた。
【0063】
この実施の形態3によれば、配電線10、20がループ系から放射状系になった場合、各配電線10、20の負荷量等の差による横流50を検出、補償する横流検出補償器41の出力側及び入力側を短絡する事により、横流検出補償器41が元来の区間監視端末15、25の機能を妨害する事無く、運用に支障をきたさない事となる。
【0064】
実施の形態4.
この発明の実施の形態4に係る電力系統の横流補償制御システムについて図面を参照しながら説明する。図6は、この発明の実施の形態4に係る配電系統の横流補償制御システムの詳細構成を示す図である。この図6は、電力トランスが並列運転されている場合の横流補償制御システムを示す。
【0065】
図6において、8−1は母線6に接続されたPT(変圧器)、8−2は母線6−1に接続されたPT(変圧器)、9−1は電力トランス(3、4)の2次電圧調整用の電圧調整リレー(電圧調整装置)、9−2は電力トランス(3−1、4−1)の2次電圧調整用の電圧調整リレー(電圧調整装置)である。
【0066】
また、同図において、70−1は電力トランス(3、4)の2次電流導出用CT(変流器)、70−2は電力トランス(3−1、4−1)の2次電流導出用CT(変流器)、71はこれらのCT70−1、70−2の2次側を交差接続する交差接続線、72は横流検出補償器、73−1は横流補償出力線、73−2はもう一方の横流補償出力線、74は横流をモニタするための横流電流計測器、90−1及び90−2は制御線を示す。また、これ以外の符号で、図18と同一符号は同一の機能を有するものである。
【0067】
つぎに、この実施の形態4に係る配電系統の横流補償制御システムの動作について図面を参照しながら説明する。
【0068】
図6において、母線連絡遮断器7が閉じ、電力トランス(3、4)及び電力トランス(3−1、4−1)間に電圧差、インピーダンス差が存在すると、図示のように正相及び逆相の横流50が流れる事は、周知の事実である。この発明の実施の形態4は、この横流50を用いて、横流の発生を抑制し、監視する為のものである。
【0069】
この実施の形態4は、横流50により電圧調整リレー9−1、9−2ヘの入力電圧を制御(補償)することにより、電圧調整リレー9−1、9−2は、制御線90−1、90−2を通じて、電圧の低い側については電力トランスの2次電圧を上げるように、電圧の高い側については電力トランスの2次電圧を下げるように制御する。
【0070】
なお、この場合の零相電流であるが、電力トランスの1次側、2次側巻線とも直接接地系となっている場合には、閉ループ内に零相電流の還流は存在するが、一般に、配電系統用の電力トランスでは、そのような結線は、第三高調波の発生防止の為、行われていない。
【0071】
図7は、この実施の形態4に係る横流補償制御システムの各点の電圧、及び電流のベクトルを示す図である。
【0072】
この場合の横流検出補償器72への入力電流は、三相電流をそのまま使用する。図7において、(a)は母線6及び6−1の電圧Ea、Eb、Ecである。(b)は電力トランス(3−1、4−1)側の横流(循環電流)50であり、(c)は電力トランス(3、4)側の横流(循環電流)50であり、両者の間は丁度180度の位相差を有する。(d)は各相の横流電流合成値、即ちA相はIatcc、B相はIbtcc、C相はIctctcとして表示している。VaccはA相の横流電流合成値Iatccを用いて生成した補償電圧を示す。
【0073】
また、図7において、(e)は電力トランス(3、4)側の電圧調整リレー9−1が受ける入力電圧を示す。EaはPT8−1を通じて得られた母線6の電圧、−Vaccは横流検出補償器72から供給される補償電圧、Ea”は電圧調整リレー9−1が受ける入力電圧である。この場合、電力トランス(3、4)側の電圧が低い為、図示のように横流50が時計方向に還流しているとすると、電圧調整リレー9−1は、入力電圧Ea”=Ea−Vaccに基づいて、制御線90−1を通じて、電圧を上げる方向の制御を、電力トランス(3、4)の2次側のタップを調整する事により行う。
【0074】
さらに、図7において、(f)は電力トランス(3−1、4−1)側の電圧調整リレー9−2が受ける入力電圧を示す。EaはPT8−2を通じて得られた母線6−1の電圧、+Vaccは横流検出補償器72から供給される補償電圧、Ea’は電圧調整リレー9−2が受ける入力電圧である。この場合、電力トランス(3−1、4−1)側の電圧が高い為、電圧調整リレー9−2は、入力電圧Ea’=Ea+Vaccに基づいて、制御線90−2と通じて、電圧を下げる方向の制御を、電力トランス(3−1、4−1)の2次側のタップを調整する事により行う。
【0075】
具体的な補償電圧の導出方法について説明する。図8は、横流検出補償器72として、小型トランスの例を示す。
【0076】
図8において、1次巻線72aに横流50の検出電流Iaが流入すると、2次、3次及び4次巻線72b、72c、72dには、夫々に接続された抵抗72br、72cr、72drの両端に電圧を発生する。
【0077】
2次巻線72bの抵抗72brの両端に発生した電圧は、補償電圧として、横流補償出力線73−1を通じて電圧調整リレー9−1へ印加される。また、3次巻線72cの抵抗72crの両端に発生した電圧は、補償電圧として、横流補償出力線73−2を通じて電圧調整リレー9−2へ印加される。さらに、4次巻線72dの抵抗72drの両端に発生した電圧は、横流量監視用として、横流電流計測器74へ供給される。
【0078】
なお、抵抗を2次、3次、及び4次巻線の夫々挿入しているが、2次、3次、又は4次巻線のいずれか一つに挿入することでも所定の目的を達成でき、即ち、1次入力電流に比例した補償電圧の導出は可能であり、この補償電圧を図示の各用途に使用する事により、初期の目的を実現する事が可能となる。
【0079】
すなわち、この実施の形態4に係る配電系統の横流補償制御システムは、同一の電源1に接続された電力トランス(3、4)及び(3−1、4−1)の各2次側に設置された変流器70−1、70−2と、前記変流器70−1、70−2の2次側を交差接続した交差接続線71に接続された横流検出補償器72と、前記横流検出補償器72及び前記電力トランス(3、4)の2次側に接続された母線6にPT8−1を通じて接続された電圧調整リレー9−1と、前記横流検出補償器72及び前記電力トランス(3−1、4−1)の2次側に接続された母線6−1にPT8−2を通じて接続された電圧調整リレー9−2とを備え、前記横流検出補償器72は、前記電力トランス(3、4)及び(3−1、4−1)、前記母線6、6−1、並びに前記母線6と6−1を接続する開閉器7内を還流する横流50を検出すると、補償電圧を出力し、前記電圧調整リレー9−1は、前記母線6の電圧及び前記補償電圧に基づいて前記電力トランス(3、4)の2次側の電圧調整タップを制御し、前記電圧調整リレー9−2は、前記母線6−1の電圧及び前記補償電圧に基づいて前記電力トランス(3−1、4−1)の2次側の電圧調整タップを制御する。
【0080】
この実施の形態4によれば、並列運転される電力トランス(3、4)及び(3−1、4−1)の横流電流を極小化する事が可能となり、無用な横流50による電力損失を抑制する事が可能となる。また、配電系統で並列運用される電力変圧器からの横流も抑制可能となり、上記同様、無用な電力損失も抑制可能となり、且つ、配電線上に設置されている各区間監視端末も正確にその機能(計測、保護など)を発揮できる。
【0081】
実施の形態5.
この発明の実施の形態5に係る電力系統の横流補償制御システムについて図面を参照しながら説明する。図9は、この発明の実施の形態5に係る配電系統の横流補償制御システムの横流検出補償器の構成を示す図である。
【0082】
図9において、100は母線連絡遮断器7が開放された時に閉路するように制御される開閉接点、200は開閉器等を制御する開閉器制御装置である。
【0083】
図9において、開閉器制御装置200により、母線連絡遮断器7が開放されると、開閉接点100が閉路するように制御される。即ち、図6において、各電力トランス(3、4)及び(3−1、4−1)が単独運転される場合には、横流電流は存在しない為、横流検出補償器72の機能は抹殺する必要がある為である。
【0084】
すなわち、この実施の形態5に係る電力系統の横流補償制御システムは、前記横流検出補償器72が、前記横流検出補償器の入力端子間に接続され、前記母線6及び6−1を接続する前記母線連絡遮断器7が開放されると、閉路される開閉接点100を有する。
【0085】
この実施の形態5によれば、電力トランス(3、4)及び(3−1、4−1)の並列運転が解除された場合に横流検出補償器72の入力側で機能を抹殺する為、系統運転に支障を与える事なく、運用可能となる。
【0086】
実施の形態6.
この発明の実施の形態6に係る電力系統の横流補償制御システムについて図面を参照しながら説明する。図10は、この発明の実施の形態6に係る配電系統の横流補償制御システムの横流検出補償器の構成を示す図である。
【0087】
図10において、101及び102は開閉器制御装置200により母線連絡遮断器7が開放された時に閉路するように制御される開閉接点である。即ち、図6において、各電力トランス(3、4)及び(3−1、4−1)が単独運転される場合には、横流電流は存在しない為、横流検出補償器72の機能は抹殺する必要がある為である。この実施の形態6では、横流監視用の出力は得られる為、電力トランス(3、4)及び(3−1、4−1)間の負荷平衡度を監視する事が可能となり、他の機能が増加する特徴がある。
【0088】
すなわち、この実施の形態6に係る電力系統の横流補償制御システムは、前記横流検出補償器72が、前記横流検出補償器の出力端子間に接続され、前記母線6及び6−1を接続する前記母線連絡遮断器7が開放されると、閉路される開閉接点101及び102を有する。
【0089】
この実施の形態6によれば、横流検出補償器72の2次(出力)側でその機能を抹殺するようにしている為、CT回路を直接制御しないので、CT回路の開放が無い信頼性の高いシステムを提供できる。また、この方式によれば、電力トランス(3、4)及び(3−1、4−1)の平衡状態の監視も可能となる。
【0090】
実施の形態7.
この発明の実施の形態7に係る電力系統の横流補償制御システムについて図面を参照しながら説明する。図11は、この発明の実施の形態7に係る配電系統の横流補償制御システムの横流検出補償器の構成を示す図である。
【0091】
図11において、各開閉接点100〜102は、上記実施の形態5及び6と同一の機能を有する。即ち、この実施の形態7は、実施の形態5と実施の形態6とを合せた発明である。開閉器制御装置200により、開閉接点100、並びに101及び102を閉路する事により、より確実に横流補償機能を抹殺する事が可能となる。
【0092】
なお、この場合、上記実施の形態5では各電力トランス(3、4)、(3−1、4−1)の平衡度を監視する事が可能となっていたが、この実施の形態7では同様な機能を有する電流/電圧変換器を単独に設置する事により実現できるので問題とはならない。
【0093】
ここで、各電力トランス(3、4)、(3−1、4−1)が単独運転されているが、開閉器30が閉路されている場合について説明する。
【0094】
この場合は、図12に示すように、上記実施の形態1、2又は3、並びに実施の形態4、5、6又は7の合成であり、実運用に支障を来すものではない。
【0095】
すなわち、この実施の形態7に係る配電系統の横流補償制御システムは、前記横流検出補償器72が、前記横流検出補償器の入力端子間に接続され、前記母線6及び6−1を接続する前記母線連絡遮断器7が開放されると、閉路される開閉接点100と、前記横流検出補償器の出力端子間に接続され、前記母線6及び6−1を接続する前記母線連絡遮断器7が開放されると、閉路される開閉接点101、102とを有する。
【0096】
この実施の形態7によれば、横流検出補償器72の入力側、出力側両方で横流検出補償器72の機能を抹殺する為、横流検出補償器72の機能抹殺が確実なシステムを提供できる。
【0097】
実施の形態8.
この発明の実施の形態8に係る電力系統の横流補償制御システムについて図面を参照しながら説明する。図13及び図14は、この発明の実施の形態8に係る配電系統の横流補償制御システムの構成を示す図である。
【0098】
図13において、電源1と電源1−1は異電源を示す。一般的には、電源1と電源1−1は同一系統で、すぐ上の変電所の母線で結合されている場合が多い。
【0099】
この場合にも、上記実施の形態4と類似の横流が発生する事は明白である。この場合の横流50は、実施の形態4の横流に、電源の位相差分が加味されたものとなり、系統運用状態によっては、非常に大きな横流が流れる事がある。
【0100】
図13において、母線連絡遮断器7を閉路する場合は、通常の運転では、先ず、各電力トランス(3、4)、(3−1、4−1)の「電圧合わせ」制御を行っている。万一、この「電圧合わせ」が不十分であれば、相当の横流が流れる事は明白である。この実施の形態8は、この「電圧合わせ」のバックアップに適用されるものである。「電圧合わせ」後、横流を確実に極小化する為に上記実施の形態4〜7を、流用する事が出来る。
【0101】
さらに、母線連絡遮断器7が開放され、開閉器30が閉路された場合の横流補償について説明する。
【0102】
即ち、図14に示すように、この場合も電圧調整リレー9−1、9−2への入力電圧の適正化を図る事により、目的とする機能を実現することができる。
【0103】
すなわち、この実施の形態8に係る配電系統の横流補償制御システムは、電源1に接続された電力トランス(3、4)の2次側に設置された変流器70−1と、電源1−1に接続された電力トランス(3−1、4−1)の2次側に設置された変流器70−2と、前記変流器70−1及び70−2の2次側を交差接続した交差接続線71に接続された横流検出補償器72と、前記横流検出補償器72及び前記電力トランス(3、4)の2次側に接続された母線6に接続された電圧調整リレー9−1と、前記横流検出補償器72及び前記電力トランス(3−1、4−1)の2次側に接続された母線6−1に接続された電圧調整リレー9−2とを備え、前記横流検出補償器72は、前記電源1及び1−1を接続する上位母線(図示せず)、前記電力トランス(3、4)及び(3−1、4−1)、前記母線6及び6−1、並びに前記母線6及び6−1を接続する母線連絡遮断器7内を還流する横流を検出すると、補償電圧を出力し、前記電圧調整リレー9−1は、前記母線6の電圧及び前記補償電圧に基づいて前記電力トランス(3、4)の2次側の電圧調整タップを制御し、前記電圧調整リレー9−2は、前記母線6−1の電圧及び前記補償電圧に基づいて前記電力トランス(3−1、4−1)の2次側の電圧調整タップを制御する。
【0104】
この実施の形態8によれば、異系統の並列運転の電力トランス(3、4)及び(3−1、4−1)、配電線10及び20における横流50を極小化する事が可能なシステムを提供できる為、電力トランス(3、4)及び(3−1、4−1)、配電線10及び20の無用な電力損失を軽減する事が出来る。同時に、電力トランス(3、4)及び(3−1、4−1)、配電線10及び20の各点に設置されている保護リレー、計測器などが正確にその本来の機能を発揮する事が可能となる。
【0105】
【発明の効果】
この発明に係る電力系統の横流補償制御システムは、以上説明したとおり、同一母線に接続された第1及び第2の電力系統の各送電端に設置された第1及び第2の変流器と、前記第1及び第2の電力系統の区間毎に設置された複数の第3の変流器と、入力端子及び出力端子を有し、前記第1及び第2の変流器の2次側を交差接続した交差接続線が前記入力端子に接続され、かつ前記複数の第3の変流器の2次側を直列接続した横流補償線が前記出力端子に接続された横流検出補償器とを備え、前記横流検出補償器は、前記母線、前記第1及び第2の電力系統、並びに前記第1及び第2の電力系統を接続する開閉器内を還流する横流を検出すると、前記複数の第3の変流器の2次側に現れる前記横流に対応する電流成分を打ち消すように、補償電流を前記横流補償線へ供給するので、各端末の零相入力量を補償することができ、各端末は保護機能の信頼性、特に地絡保護に対して信頼性を向上することができるという効果を奏する。また、送電端の保護リレーへの横流を補償することも端末側と同様実施することが可能であり、送電端の特に地絡保護機能の信頼性を向上することができるという効果を奏する。
【0106】
また、この発明に係る電力系統の横流補償制御システムは、以上説明したとおり、前記横流検出補償器の出力端子間に接続され、前記第1及び第2の電力系統を接続する前記開閉器が開放されると、閉路される接点をさらに備えたので、配電線がループ系から放射状系になった場合、横流検出補償器を抹殺する事により、端末の本来の機能を妨害する事無く、運用することができるという効果を奏する。
【0107】
また、この発明に係る電力系統の横流補償制御システムは、以上説明したとおり、前記横流検出補償器の出力端子間に接続され、前記第1及び第2の電力系統を接続する前記開閉器が開放されると、閉路される第1の接点と、前記横流検出補償器の入力端子間に接続され、前記第1及び第2の電力系統を接続する前記開閉器が開放されると、閉路される第2の接点とをさらに備えたので、配電線がループ系から放射状系になった場合、横流検出補償器を抹殺する事により、端末の本来の機能を妨害する事無く、運用することができるという効果を奏する。
【0109】
また、この発明に係る電力系統の横流補償制御システムは、以上説明したとおり、同一電源に接続された第1及び第2の電力トランスの各2次側に設置された第1及び第2の変流器と、前記第1及び第2の変流器の2次側を交差接続した交差接続線に接続された横流検出補償器と、前記横流検出補償器及び前記第1の電力トランスの2次側に接続された第1の母線に接続された第1の電圧調整装置と、前記横流検出補償器及び前記第2の電力トランスの2次側に接続された第2の母線に接続された第2の電圧調整装置とを備え、前記横流検出補償器は、前記第1及び第2の電力トランス、前記第1及び第2の母線、並びに前記第1及び第2の母線を接続する開閉器内を還流する横流を検出すると、補償電圧を出力し、前記第1の電圧調整装置は、前記第1の母線の電圧及び前記補償電圧に基づいて前記第1の電力トランスの2次側の電圧調整タップを制御し、前記第2の電圧調整装置は、前記第2の母線の電圧及び前記補償電圧に基づいて前記第2の電力トランスの2次側の電圧調整タップを制御し、前記横流検出補償器が、前記横流検出補償器の入力端子間に接続され、前記第1及び第2の母線を接続する前記開閉器が開放されると、閉路される接点を有するので、並列運転が解除された場合に、系統運転に支障を与える事なく、運用することができるという効果を奏する。
【0110】
また、この発明に係る電力系統の横流補償制御システムは、以上説明したとおり、同一電源に接続された第1及び第2の電力トランスの各2次側に設置された第1及び第2の変流器と、前記第1及び第2の変流器の2次側を交差接続した交差接続線に接続された横流検出補償器と、前記横流検出補償器及び前記第1の電力トランスの2次側に接続された第1の母線に接続された第1の電圧調整装置と、前記横流検出補償器及び前記第2の電力トランスの2次側に接続された第2の母線に接続された第2の電圧調整装置とを備え、前記横流検出補償器は、前記第1及び第2の電力トランス、前記第1及び第2の母線、並びに前記第1及び第2の母線を接続する開閉器内を還流する横流を検出すると、補償電圧を出力し、前記第1の電圧調整装置は、前記第1の母線の電圧及び前記補償電圧に基づいて前記第1の電力トランスの2次側の電圧調整タップを制御し、前記第2の電圧調整装置は、前記第2の母線の電圧及び前記補償電圧に基づいて前記第2の電力トランスの2次側の電圧調整タップを制御し、前記横流検出補償器が、前記横流検出補償器の出力端子間に接続され、前記第1及び第2の母線を接続する前記開閉器が開放されると、閉路される接点を有するので、CT回路の開放が無い信頼性の高いシステムを提供できるという効果を奏する。
【0111】
また、この発明に係る電力系統の横流補償制御システムは、以上説明したとおり、同一電源に接続された第1及び第2の電力トランスの各2次側に設置された第1及び第2の変流器と、前記第1及び第2の変流器の2次側を交差接続した交差接続線に接続された横流検出補償器と、前記横流検出補償器及び前記第1の電力トランスの2次側に接続された第1の母線に接続された第1の電圧調整装置と、前記横流検出補償器及び前記第2の電力トランスの2次側に接続された第2の母線に接続された第2の電圧調整装置とを備え、前記横流検出補償器は、前記第1及び第2の電力トランス、前記第1及び第2の母線、並びに前記第1及び第2の母線を接続する開閉器内を還流する横流を検出すると、補償電圧を出力し、前記第1の電圧調整装置は、前記第1の母線の電圧及び前記補償電圧に基づいて前記第1の電力トランスの2次側の電圧調整タップを制御し、前記第2の電圧調整装置は、前記第2の母線の電圧及び前記補償電圧に基づいて前記第2の電力トランスの2次側の電圧調整タップを制御し、前記横流検出補償器が、前記横流検出補償器の入力端子間に接続され、前記第1及び第2の母線を接続する前記開閉器が開放されると、閉路される第1の接点と、前記横流検出補償器の出力端子間に接続され、前記第1及び第2の母線を接続する前記開閉器が開放されると、閉路される第2の接点とを有するので、並列運転が解除された場合に、系統運転に支障を与える事なく、運用することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る配電系統の横流補償制御システムの構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る配電系統の横流補償制御システムの詳細構成を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る配電系統の横流補償制御システムの詳細構成を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態2に係る配電系統の横流補償制御システムの詳細構成を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態3に係る配電系統の横流補償制御システムの詳細構成を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態4に係る配電系統の横流補償制御システムの構成を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態4に係る配電系統の横流補償制御システムの動作を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態4に係る配電系統の横流補償制御システムの横流検出補償器の構成を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態5に係る配電系統の横流補償制御システムの横流検出補償器の構成を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態6に係る配電系統の横流補償制御システムの横流検出補償器の構成を示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態7に係る配電系統の横流補償制御システムの横流検出補償器の構成を示す図である。
【図12】 この発明の実施の形態7に係る配電系統の横流補償制御システムの構成を示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態8に係る配電系統の横流補償制御システムの構成を示す図である。
【図14】 この発明の実施の形態8に係る配電系統の横流補償制御システムの構成を示す図である。
【図15】 従来の配電系統の構成を示す図である。
【図16】 従来の配電系統における横流の発生を説明するための回路を示す図である。
【図17】 従来の配電系統における横流の発生を説明するための表を示す図である。
【図18】 別の従来の配電系統の構成を示す図である。
【図19】 別の従来の配電系統の構成を示す図である。
【図20】 他の従来の配電系統の構成を示す図である。
【図21】 他の従来の配電系統の構成を示す図である。
【符号の説明】
1、1−1 電源、2、2−1 1次側遮断器、3、3−1 電力トランスの1次側巻線、4、4−1 電力トランスの2次側巻線、5、5−1 2次側遮断器、6、6−1 母線、7 母線連絡開閉器、8−1、8−2 PT、9−1、9−2 電圧調整リレー、10 配電線、10−1 遮断器、10−2、10−3、10−4、10−5 区間開閉器、11−1、11−2、11−3、11−4、11−5 区間、12 CT、12−1 補助CT、13 保護リレー、14−1、…、14−5 CT、15−1、…、15−5 区間監視端末、20 配電線、20−1 遮断器、20−2、20−3、20−4、20−5 区間開閉器、21−1、21−2、21−3、21−4、21−5 区間、22 CT、22−1 補助CT、23 保護リレー、24−1 CT、25−1 区間監視端末、30 配電線連絡開閉器、30−1、30−2、30−3 開閉接点、40 交差接続線、41 横流検出補償器、41−1、41−2 入力端子、41−3、41−4 出力端子、50−1、50−2 横流電流、61−1、61−2、…、61−n、62−1、62−2、…、62−n 横流補償線、70−1、70−2 CT、71 交差接続線、72 横流検出補償器、73−1、73−2 横流補償出力、74 横流電流計測器、90−1、90−2 制御線、100、101、102 開閉接点、200 開閉器制御装置。
Claims (6)
- 同一母線に接続された第1及び第2の電力系統の各送電端に設置された第1及び第2の変流器と、
前記第1及び第2の電力系統の区間毎に設置された複数の第3の変流器と、
入力端子及び出力端子を有し、前記第1及び第2の変流器の2次側を交差接続した交差接続線が前記入力端子に接続され、かつ前記複数の第3の変流器の2次側を直列接続した横流補償線が前記出力端子に接続された横流検出補償器と
を備え、
前記横流検出補償器は、前記母線、前記第1及び第2の電力系統、並びに前記第1及び第2の電力系統を接続する開閉器内を還流する横流を検出すると、前記複数の第3の変流器の2次側に現れる前記横流に対応する電流成分を打ち消すように、補償電流を前記横流補償線へ供給する
ことを特徴とする電力系統の横流補償制御システム。 - 前記横流検出補償器の出力端子間に接続され、前記第1及び第2の電力系統を接続する前記開閉器が開放されると、閉路される接点
をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の電力系統の横流補償制御システム。 - 前記横流検出補償器の出力端子間に接続され、前記第1及び第2の電力系統を接続する前記開閉器が開放されると、閉路される第1の接点と、
前記横流検出補償器の入力端子間に接続され、前記第1及び第2の電力系統を接続する前記開閉器が開放されると、閉路される第2の接点と
をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の電力系統の横流補償制御システム。 - 同一電源に接続された第1及び第2の電力トランスの各2次側に設置された第1及び第2の変流器と、
前記第1及び第2の変流器の2次側を交差接続した交差接続線に接続された横流検出補償器と、
前記横流検出補償器及び前記第1の電力トランスの2次側に接続された第1の母線に接続された第1の電圧調整装置と、
前記横流検出補償器及び前記第2の電力トランスの2次側に接続された第2の母線に接続された第2の電圧調整装置と
を備え、
前記横流検出補償器は、前記第1及び第2の電力トランス、前記第1及び第2の母線、並びに前記第1及び第2の母線を接続する開閉器内を還流する横流を検出すると、補償電圧を出力し、
前記第1の電圧調整装置は、前記第1の母線の電圧及び前記補償電圧に基づいて前記第1の電力トランスの2次側の電圧調整タップを制御し、
前記第2の電圧調整装置は、前記第2の母線の電圧及び前記補償電圧に基づいて前記第2の電力トランスの2次側の電圧調整タップを制御し、
前記横流検出補償器は、前記横流検出補償器の入力端子間に接続され、前記第1及び第2の母線を接続する前記開閉器が開放されると、閉路される接点を有する
ことを特徴とする電力系統の横流補償制御システム。 - 同一電源に接続された第1及び第2の電力トランスの各2次側に設置された第1及び第2の変流器と、
前記第1及び第2の変流器の2次側を交差接続した交差接続線に接続された横流検出補償器と、
前記横流検出補償器及び前記第1の電力トランスの2次側に接続された第1の母線に接続された第1の電圧調整装置と、
前記横流検出補償器及び前記第2の電力トランスの2次側に接続された第2の母線に接続された第2の電圧調整装置と
を備え、
前記横流検出補償器は、前記第1及び第2の電力トランス、前記第1及び第2の母線、 並びに前記第1及び第2の母線を接続する開閉器内を還流する横流を検出すると、補償電圧を出力し、
前記第1の電圧調整装置は、前記第1の母線の電圧及び前記補償電圧に基づいて前記第1の電力トランスの2次側の電圧調整タップを制御し、
前記第2の電圧調整装置は、前記第2の母線の電圧及び前記補償電圧に基づいて前記第2の電力トランスの2次側の電圧調整タップを制御し、
前記横流検出補償器は、前記横流検出補償器の出力端子間に接続され、前記第1及び第2の母線を接続する前記開閉器が開放されると、閉路される接点を有する
ことを特徴とする電力系統の横流補償制御システム。 - 同一電源に接続された第1及び第2の電力トランスの各2次側に設置された第1及び第2の変流器と、
前記第1及び第2の変流器の2次側を交差接続した交差接続線に接続された横流検出補償器と、
前記横流検出補償器及び前記第1の電力トランスの2次側に接続された第1の母線に接続された第1の電圧調整装置と、
前記横流検出補償器及び前記第2の電力トランスの2次側に接続された第2の母線に接続された第2の電圧調整装置と
を備え、
前記横流検出補償器は、前記第1及び第2の電力トランス、前記第1及び第2の母線、並びに前記第1及び第2の母線を接続する開閉器内を還流する横流を検出すると、補償電圧を出力し、
前記第1の電圧調整装置は、前記第1の母線の電圧及び前記補償電圧に基づいて前記第1の電力トランスの2次側の電圧調整タップを制御し、
前記第2の電圧調整装置は、前記第2の母線の電圧及び前記補償電圧に基づいて前記第2の電力トランスの2次側の電圧調整タップを制御し、
前記横流検出補償器は、
前記横流検出補償器の入力端子間に接続され、前記第1及び第2の母線を接続する前記開閉器が開放されると、閉路される第1の接点と、
前記横流検出補償器の出力端子間に接続され、前記第1及び第2の母線を接続する前記開閉器が開放されると、閉路される第2の接点とを有する
ことを特徴とする電力系統の横流補償制御システム。
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