JP3929720B2 - ディスク装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスク選択機能を有するディスク装置に係り、特にディスクを保持する保持部材が複数重ねられた状態で支持されているディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車載用として使用されるディスク選択式のディスク装置として、ディスクを保持する保持部材が複数個ディスクの厚み方向へ重ねられた状態で支持され、ディスク選択手段により前記保持部材がディスクの厚み方向へ移動させられて選択されるものがある。そして、選択された保持部材とその下に位置する保持部材との間に、ディスク駆動ユニットが介入して前記選択された保持部材に保持されたディスクが駆動される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記ディスク装置では、前記ディスク選択手段において、前記保持部材がディスクの厚み方向へ移動できるように支持されているが、前記ディスク選択手段での前記保持部材の支持部にがたつき(バックラッシュ)が形成されることが多くなる。その結果、車体振動などにより、前記ディスク選択手段内で前記保持部材ががたつき音を発生しやすい。
【0004】
また、前記保持部材にはディスクの周縁部が導入・排出可能な状態で保持されているために、前記ディスクの周縁部と前記保持部材との間にも隙間が形成されている。その結果、前記車体振動などで、前記保持部材内で前記ディスクが動き、これによってもがたつき音が発生しやすい。
【0005】
また、前記ディスク装置は小型に構成されるものであるため、自動車のトランクルームなどではなく、自動車内の居住空間内に配置されることが可能である。しかし、前記居住空間内に設置された場合には、前記がたつき音はきわめて耳障りとなる。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するものであり、走行時の振動などにより保持部材の支持部でのがたつきや、保持部材内でのディスクのがたつきを防止できるようにしたディスク装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のディスク装置は、導入・排出されるディスクの中心の軌跡を移動中心線としたときに、少なくとも前記ディスクの導入方向先方で且つ前記移動中心線を挟む両側でディスクを支持する保持部材と、前記保持部材が前記ディスクの厚さ方向へ並べられた状態で前記保持部材をディスクの厚さ方向へ移送していずれかの保持部材を選択するディスク選択手段と、前記ディスク選択手段で選択されたディスクを回転させてディスクに対する記録処理および/または再生処理を行う駆動ユニットと、が設けられ、
前記保持部材は、前記移動中心線を挟む一方の側と他方の側とがディスクの厚み方向へ互いに逆向きに付勢されており、前記付勢力を受けた前記保持部材が前記ディスク選択手段に支持されていることを特徴とするものである。
【0008】
そして、前記付勢力を受けた前記保持部材から、前記ディスクの前記移動中心線を挟む一方の側と他方の側に対して、ディスクの厚み方向へ互いに逆向きの保持力が与えられているものである。
【0009】
その結果、保持部材内でのディスクのがたつきを防止できる。
また、前記付勢力を受けた前記保持部材の前記移動中心線を挟む一方の側と他方の側が、前記ディスク選択手段に対して、ディスクの厚み方向へ互いに逆向きに加圧されて、前記ディスク選択手段における前記保持部材の支持部でのがたつきが防止されているものである。
【0010】
これにより、ディスク選択手段における保持部材の支持部のがたつきを防止できる。
【0011】
例えば、前記ディスク選択手段は、前記保持部材の並び方向に延びるスクリュー軸を有し、前記保持部材は前記スクリュー軸の螺旋溝に対して加圧されて支持されているものである。
【0012】
この構造では、前記螺旋溝内での前記保持部材のがたつきを防止できるものとなる。
【0013】
また、前記保持部材は、前記移動中心線を挟む一方の側と他方の側に設けられた一対の保持アームと、ディスクの導入方向の前方で前記保持アームを連結する連結ばね部材とを有し、前記連結ばね部材によって前記一対の保持アームのそれぞれが逆向きに付勢されているものとして構成できる。
【0014】
あるいは、前記保持部材が合成樹脂や金属材料で一体に形成され、この形成された状態で、移動中心線を挟む一方の側と他方の側に対して互いに逆向きの付勢力が与えられていてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は本発明のディスク装置の内部構造を示す部分斜視図、図2は保持部材を示す底面図、図3は図2に示す保持部材のIII矢視の背面図、図4(A)は図3に示す保持部材に取付けられた連結ばね部材を前記保持部材から取り外した状態で示す背面図、図4(B)は図4(A)の右側面図である。
【0016】
図1に示すディスク装置10は、ディスク導入方向先方である図示Y1側のディスク奥部方向に、ディスク設置領域(ディスク保管手段)Spが設けられている。
【0017】
前記ディスク保管領域Spには、例えば直径が12cmのCD(コンパクトディスク)やCD−ROM(リードオンリーメモリ)、あるいはDVD(ディジタルバーサタイルディスク)などのディスクDを保持する保持部材11が設けられている。保持部材11は略弓形形状をしており、図1では6枚の保持部材11が高さ方向(Z1−Z2方向)に並べられている。
【0018】
図2に示すように、保持部材11は一対の保持アーム20および30を有し、ディスク導入方向先方であるY1側の端部において、前記保持アーム20と30が連結ばね部材17によって連結されている。
【0019】
図2では前記保持部材11内に導入され排出されるディスクDの中心が通る移動中心線をO−Oで示している。ディスクDは、導入方向前方のほぼ半分の周縁部が、前記移動中心線O−Oを挟む両側において前記保持アーム20と30に保持されるようになっている。
【0020】
前記保持アーム20および30の内側のディスク対向面20A,30Aは円形の凹形状に形成されており、このディスク対向面20A,30Aよりも内側がディスクDを保持するディスク保持領域Smとなっている。なお、ディスク保持領域Smの中心を符号Soで示している。
【0021】
保持アーム20および30には、ディスク対向面20A,30Aからディスク保持領域Smの中心So方向に突出する複数の支持片が周方向に並んで形成されている。保持アーム20には上部支持片21,23と、下部支持片22,24が形成されている。上部支持片21と23はディスク対向面20Aの上部側(Z1側)から、ディスク保持領域Smの中心So方向に突出形成され、下部支持片22と24はディスク対向面20Aの下部側(Z2側)からディスク保持領域Smの中心So方向に突出形成されている。
【0022】
保持アーム30では、上部支持片31と33が、ディスク対向面30Aの上部側(Z1側)から、下部支持片32,34および36が、ディスク対向面30Aの下部側(Z2側)から、それぞれディスク保持領域Smの中心So方向に突出形成されている。
【0023】
前記ディスク保持領域Smに位置するディスクDの外周縁部は、各上部支持片21,23,31,33と、各下部支持片22,24,32,34,36との間に入る。
【0024】
図2に示すように、保持部材11を構成する保持アーム20,30には、4つの孔12(個別に12A,12B,12Cおよび12Dで示す)が形成され、前記保持アーム20の前方と後方には孔12Aと孔12Bが、前記保持アーム30の前方と後方には孔12Dと12Cが、それぞれZ方向に形成されている。そして各孔12の内面には、係合部として凸部12aが形成されている。
【0025】
図3に示すように、前記保持アーム20,30の背面には溝部25,35が形成されている。図2に示すように、前記溝部25,35は、両保持アーム20,30の対向側の端面から両保持アーム20,30の内部に向かって延びる細長形状の溝25a,35aと、左右方向(X1−X2方向)に幅広で導入されるディスクの中心方向(Y2方向)へ向って形成された保持空間25b,35bと、前記保持空間25b,35bの奥側で外側方(X1方向,X2方向)に延びる細穴25c,35cとが連続して形成されている。
【0026】
図4に示すように、前記連結ばね部材17は、ばね性を有する金属製の線材で形成されている。前記連結ばね部材17は、直線部17aと、その両端部でほぼ直角に曲げられた付勢部17d,17eと、前記付勢部17d,17eの先部から両外側に向けてほぼ直角に曲げられた折曲部17b,17cを有し、左右両側においてクランク形状となっている。
【0027】
図4(B)に示すように、前記付勢部17dと付勢部17eは、上下(Z1−Z2方向)へ互いに逆向き方向に捩じり変形させられている。前記付勢部17dは上向き(Z1方向)へ、前記付勢部17eは下向き(Z2方向)へ曲げられており、両付勢部17dと17eとの間には角度θが形成されている。
【0028】
前記連結ばね部材17が前記のように形成された状態で、前記保持アーム20,30の溝部25,35に装着されている。図2に示すように、前記保持アーム20では、前記折曲部17bの先端が前記細穴25cに挿入され、前記付勢部17dが保持空間25b内に保持されている。また前記保持アーム30では、前記折曲部17cの先端が前記細穴35cに挿入され、前記付勢部17eが前記保持空間35b内に保持されている。
【0029】
したがって、図3に示すように、前記保持部材11は、自由状態において、前記連結ばね部材17の捩り変形により、前記保持アーム20の孔12Aが形成されている解放端側が上向き(Z1向き)で、前記保持アーム30の孔12Dが形成されている開放端側が下向き(Z2向き)となるように、捩れ変形している。
【0030】
図1に示すように、前記保持部材11内のディスク設置領域Spには、ディスク選択手段を構成する4本の選択軸13(個別に13A,13B,13Cおよび13Dで示す)が配設されている。この選択軸13は、外周に不等ピッチの螺旋溝13aが形成されたスクリュー軸である。各選択軸13では、前記螺旋溝13aが、軸方向両端部で溝ピッチが狭く、且つ中央部で溝ピッチが広くなるように形成されている。
【0031】
前記保持部材11は、各孔12が前記各選択軸13に外挿された状態でディスク設置領域Spにおいて、複数個が縦方向に並ぶように設置されている。そして、前記螺旋溝13aに各孔12に形成された凸部12aが介入している。
【0032】
図3に示すように、全体が捩れた状態の保持部材11は、前記捩れと逆方向へ戻した状態で、各選択軸13に組み付けられている。その結果、前記連結ばね部材17の付勢力によって、保持アーム20に形成された孔12Aと孔12B内の凸部12aが、選択軸13Cと選択軸13Dの螺旋溝13aの内面に対し上方向(Z1方向)へ押し付けられ、保持アーム30の孔12Cと孔12D内に形成された凸部12aは、前記選択軸13Aと選択軸13Bの螺旋溝13aの内面に対して下方向(Z2方向)へ押し付けられている。
【0033】
その結果、全ての保持部材11が、前記選択軸13A,13B,13C,13Dの螺旋溝13aに対してがたつき(バックラッシュ)を生じることなく嵌合している。前記保持アーム20と保持アーム30が合成樹脂で形成されている場合に、自動車内の極端な温度変化により前記凸部12aが収縮しまたは膨張する。したがって前記凸部12aの厚さは、螺旋溝13aの溝幅に対して予め十分に薄くしておくことが必要である。このような場合であっても、前記のように各凸部12aが螺旋溝13a内において上下に付勢されているため、前記凸部12aと前記螺旋溝13aとの間にがたつき(バックラッシュ)が発生するのを防止できる。
【0034】
また、前記保持部材11では、一方の保持アーム20に上向きの付勢力が作用しているため、この保持アーム20の孔12A,12Bの凸部12aが嵌合している選択軸13Cと13Dが上向きに付勢されている。他方の保持アーム30に下向きの付勢力が作用しているため、この保持アーム30の孔12C,12Dの凸部12aが嵌合している選択軸13Aと13Bは下向きに付勢されている。したがって、各選択軸13A,13B,13C,13Dのシャーシなどに対する回動支持部においてもスラスト方向へのがたつきを防止することが可能である。
【0035】
前記各選択軸13A,13B,13C,13Dの基部には、同ピッチ円の小歯車14(個別に14A,14B,14Cおよび14Dで示す)が固定されており、各選択軸13は小歯車14とともに回転可能となっている。またディスク設置領域Spの底面には前記全ての小歯車14A,14B,14Cおよび14Dに噛み合う大歯車15が回転自在に設けられている。そして、この大歯車15には図示しないギヤ群を介してモータ(駆動手段)に連結されており、このモータにより図示時計回り方向又は反時計回り方向の回転が与えられ、前記4つの小歯車14A,14B,14Cおよび14Dが全て同じ方向に同期回転させられる。よって、前記各選択軸13A,13B,13Cおよび13Dは、同じ回転角度で回転させることが可能となっている。このとき、各孔12の凸部12aが前記選択軸13の螺旋溝13aに沿って垂直方向(Z方向)に送り移動させられるため、保持部材11を上昇又は下降させることができる。
【0036】
また、前記のように選択軸13Cと13Dの螺旋溝13aに対し、凸部12aによって上向きの力が与えられ、選択軸13Aと13Bの螺旋溝13aに対し、凸部12aによって下向きの力が与えられているため、各選択軸13A,13B,13C,13Dには回転方向の付勢力が作用している。したがって、各小歯車14A,14B,14C,14Dと大歯車15との噛み合いのバックラッシュが生じなくなる。
【0037】
この実施の形態では、前記選択軸13A,13B,13C,13D、小歯車14A,14B,14C,14Dおよび前記大歯車15によって、いずれかの保持部材11を選択するディスク選択手段が構成されている。
【0038】
上記の選択軸13の螺旋溝13aの不等ピッチ構造により、前記各選択軸13が回転すると、各保持部材11はディスク装置内の底部側または天井側に密着して積み重ねられた状態から順次Z1方向またはZ2方向へ送られる。この送り動作の際、選択軸13の軸方向中央部分の溝ピッチの広がりにより、上昇しまたは下降する保持部材11が前記中央部分で他の保持部材11から離れる。
【0039】
また、ディスク設置領域Spよりも手前の位置(Y2側の位置)には、図示しないディスク搬送手段が設けられている。図1のX2側には、ディスクDを水平に搬送するためのガイド部材16が設けられている。前記ガイド部材16は、ディスクDの厚み寸法よりもわずかに広い対向間隔を有する案内板16Aと16Bとから構成されている。ディスクDは、前記ディスク搬送手段によって図示Y1方向−図示Y2方向に搬送させられるが、このとき、ディスクDは、図示X2方向の縁部がガイド部材16に支持されて案内されるため、ディスクDを水平に搬送することが可能となっている。
【0040】
前記選択軸13が回転すると、各保持部材11は底部側から天井側へ、あるいは天井側から底部側へ順に移動するが、この途中でいずれかの保持部材11が前記ガイド部材16と一致する高さに至ったときに、前記選択軸13を停止させる。この状態で、筐体の外部から挿入されたディスクDが前記ガイド部材16に案内されて前記保持部材11に供給される。そしてディスクDの導入方向先方のほぼ半分の外周部が、前記移動中心線O−Oを挟んだ両側において、保持部材11の前記各上部支持片21,23,31,33と、各下部支持片22,24,32,34,36との間に保持される。また前記保持部材11に保持されているディスクDが前記ガイド部材16に案内されて筐体の外部へ排出される。
【0041】
このとき、前記のように保持アーム20は上向きに、保持アーム30は下向きに付勢され、保持アーム20と保持アーム30が若干捩じれた状態で各選択軸13A,13B,13C,13Dに支持されている。よって、保持部材11内に保持されたディスクDに対しては、移動中心線O−Oを挟む一方の側において保持アーム20によって上向きの保持力が与えられ、他方の側において保持アーム30によって下向きの保持力が与えられている。よって、保持部材11内においてディスクDががたつきを生じにくくなっている。
【0042】
図1に示すように、筐体内には駆動ユニット40が設けられている。この駆動ユニット40は、駆動ベース43上に、ディスクDの中心部をクランプしてディスクDを回転駆動するクランプテーブル41と、ディスクDに対して再生および/または記録を行うヘッド42が搭載されている。前記駆動ベース43は図示しない退避手段により直線軌跡または円弧軌跡の退避経路44を通過して、前記ディスク設置領域Spの内外へ移動可能である。
【0043】
前記選択軸13の回転力により、保持部材11が底部側から天井側へ、または天井側から底部側へ順に移送されているときには、前記駆動ベース43がディスク設置領域Spの外部に退避している。選択すべきディスクDを搭載した保持部材11が、選択軸13の軸方向の中央部へ移送され上下に重ねられている他の保持部材11から離れたときに前記選択軸13を停止させる。そして前記駆動ベース43が前記退避経路44に沿ってディスク設置領域Sp内へ移送され、保持部材11に保持されているディスクDの中心がクランプテーブル41にクランプされる。
【0044】
ディスクDがクランプされた状態で、駆動ベース43が保持部材11から離れる方向へ少し移動し、ディスクDの外周縁が、保持部材11の前記各上部支持片21,23,31,33と、各下部支持片22,24,32,34,36との間から抜き出される。そして、ディスクDが回転駆動される。
【0045】
なお、本実施の形態では、保持部材11に設けられた連結ばね部材17が、捩じり曲げられた線材により形成されているが、前記連結ばね部材17が、捩り変形した金属板ばねであってもよいし、または保持部材11全体が合成樹脂または金属材料で形成されて、保持部材11全体が捩り変形しているものであってもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上詳述した本発明によれば、保持部材の両側部に互いに逆向きの付勢力が作用しているため、ディスク選択手段内での保持部材のがたつきを防止できる。また保持部材内でのディスクのがたつきを防止できるようにすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク装置の内部構造を示す部分斜視図、
【図2】保持部材を示す底面図、
【図3】保持部材を示す図2のIII矢視の背面図、
【図4】(A)は図3の保持部材から取出された連結ばね部材を示す背面図、(B)は(A)の右側面図、
【符号の説明】
10 ディスク装置
11 保持部材
12 孔
13 選択軸
14 小歯車
15 大歯車
16 ガイド部材
17 連結ばね部材
17a 直線部
17b,17c 折曲部
17d,17e 付勢部
20,30 保持アーム
25,35 溝部
25a,35a 溝
25b,35b 保持空間
25c,35c 細穴
40 駆動ユニット

Claims (5)

  1. 導入・排出されるディスクの中心の軌跡を移動中心線としたときに、少なくとも前記ディスクの導入方向先方で且つ前記移動中心線を挟む両側でディスクを支持する保持部材と、前記保持部材が前記ディスクの厚さ方向へ並べられた状態で前記保持部材をディスクの厚さ方向へ移送していずれかの保持部材を選択するディスク選択手段と、前記ディスク選択手段で選択されたディスクを回転させてディスクに対する記録処理および/または再生処理を行う駆動ユニットと、が設けられ、
    前記保持部材は、前記移動中心線を挟む一方の側と他方の側とがディスクの厚み方向へ互いに逆向きに付勢されており、前記付勢力を受けた前記保持部材が前記ディスク選択手段に支持されていることを特徴とするディスク装置。
  2. 前記付勢力を受けた前記保持部材から、前記ディスクの前記移動中心線を挟む一方の側と他方の側に対して、ディスクの厚み方向へ互いに逆向きの保持力が与えられている請求項1記載のディスク装置。
  3. 前記付勢力を受けた前記保持部材の前記移動中心線を挟む一方の側と他方の側が、前記ディスク選択手段に対して、ディスクの厚み方向へ互いに逆向きに加圧されて、前記ディスク選択手段における前記保持部材の支持部でのがたつきが防止されている請求項1または2記載のディスク装置。
  4. 前記ディスク選択手段は、前記保持部材の並び方向に延びるスクリュー軸を有し、前記保持部材は前記スクリュー軸の螺旋溝に対して加圧されて支持されている請求項3記載のディスク装置。
  5. 前記保持部材は、前記移動中心線を挟む一方の側と他方の側に設けられた一対の保持アームと、ディスクの導入方向の前方で前記保持アームを連結する連結ばね部材とを有し、前記連結ばね部材によって前記一対の保持アームのそれぞれが逆向きに付勢されている請求項1ないし4のいずれかに記載のディスク装置。
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