JP3929253B2 - 運送用車両運行管理システムおよび運送用車両運行管理システム用の可搬型車載ユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載ユニットから受け取った少なくとも車両位置を示す情報に基づいて車両の運行管理を行う車両運行管理システム、およびその車両運行管理システム用の可搬型車載ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
トラック等を用いた運送業において、運送用の車両が所定のスケジュールどおりに運行されているかを管理する車両運行管理システムが従来から既に知られている。この車両運行管理システムは、GPS(Grobal Positioning System)を備えて車両の位置情報を送信する車載ユニットと、複数の車両からこの位置情報を受信して車両の運行状況を表示する運行管理センタと、を備える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の車両運行管理システムでは、車載ユニットは車両に据え付け固定されていたため、車載ユニットが故障した際には、その交換に手間がかかっていた。また、配送物の量が業者の所有車両による配送許容量を超えるほどに増大した場合に、借用した車両によって配送を行うことがあるが、借りた車両の場合には据え付け型の車載ユニットは取り付けることができず、結果的に借用車両については運行管理を行うことができないという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる運送用車両運行管理システムは、車両位置および車両速度を含む車両運行情報を送信する可搬型車載ユニットと、前記可搬型車載ユニットとそれを搭載する車両との対応付けを記憶するユニット搭載情報記憶部と、受信された車両運行情報を送信した可搬型車載ユニットに対応する車両を、前記ユニット搭載情報記憶部を参照して特定する車両特定部と、前記車両の運行範囲の地図情報を格納する地図データベースと、前記受信された車両運行情報、および前記車両の目的地の位置を示す目的地情報を含む、特定した車両の属性情報に基づき、前記地図情報上に示される前記車両の移動経路を移動速度に応じて異なる表示形態として示す出力情報と、前記目的地情報と前記車両運行情報に含まれる車両位置とから目的地へと到着したと判断した場合には前記地図情報上の目的地に到達したことをしめす指標を表示する出力情報と、を生成する出力情報生成部と、を備える。
【0005】
また本発明にかかる運送用車両運行管理システムでは、前記出力情報生成部は、移動速度に応じて異なる色を地図上のその車両の移動経路に生成し、前記車両の移動経路における車両位置の推移についての出力情報を生成するのが好適である。
【0006】
また本発明にかかる運送用車両運行管理システムでは、前記出力情報生成部は、前記目的地情報と前記車両運行情報に含まれる車両位置とに基づいて、目的地への到着あるいは目的地からの出発を示す出力情報を生成するのが好適である。
【0007】
また本発明にかかる運送用車両運行管理システム用の車載ユニットは、可搬型車載ユニットとするのが好適である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態にかかる車両の運行管理システム1の構成図、図2は、車載ユニット3の一例を示す図、また図3は、運行管理センタ5のブロック図である。
【0009】
まず、図1を参照して、運行管理システム1の構成の概要について説明する。この運行管理システム1では、複数の車両2のそれぞれに搭載される車載ユニット3から、少なくとも車両位置を含む車両運行情報が無線によって送信される。この車両運行情報は、電気通信回線4(例えば移動通信網,公衆回線網,インターネット等)を通じて運行管理センタ5に送信される。各車両2(例えば車載ユニット3)には、それぞれ図1では図示しない位置検出部(例えば複数の衛星6からの電波によって位置を検出するGPS[Grobal Positioning System]受信機;図2の8)が設けられ、これにより、車載ユニット3は車両位置を取得することができる。上記のような構成により、運行管理センタ5は、各車両2の運行状況(少なくとも各車両の位置)を把握することができる。このような運行管理システム1は、例えば荷物を配送する配送車両の運行状況を管理するために用いられる。
【0010】
次に図2を参照して、車載ユニット3の構成について説明する。なお、図2では、筐体3a内部の各部の構成については機能ブロックにより示している。この車載ユニット3は、筐体3aにベルト3bを備えた可搬型ユニットとして構成されている。ベルト3bは、その長さの調節が自在であり、車載ユニット3を例えば車室内のシート(例えば助手席のシート)の背もたれ等に緊縛固定することができる。また、例えば車室内のフック等にこのベルト3bを掛け、車載ユニット3を吊り下げることもできる。
【0011】
車載ユニット3は、この車載ユニット3の各部の制御を司る制御部(例えばCPU)7と、車載ユニット3の位置を検出する位置検出部(例えばGPS受信機)8と、位置検出用の外来電波(例えばGPS電波)を受信する位置検出用アンテナ9と、を備える。制御部7は、この外来電波に基づいて車載ユニット3の位置として車両位置を取得し、車両位置を含む車両運行情報を生成する。
【0012】
また車載ユニット3は、車両運行情報を運行管理センタ5に向けて送信し、かつ運行管理センタ5からの車載ユニット3の制御信号を受信するため、所定の送受信処理(増幅処理,変調/復調処理等)を行う送受信部10と、それら情報を無線により送受信する情報送受信アンテナ11と、を備える。この送受信部10で送受信される情報(すなわち車両運行情報あるいは車載ユニット3の制御情報)は、車載ユニット3毎に固有の通信チャネルで送受信してもよいし、あるいは車載ユニット3毎に固有の通信IDを付与したパケット情報として送受信してもよい。なお、運行管理センタ5の記憶部(図3の21)には、前記通信チャネルあるいは通信IDと車載ユニット3との対応を予め登録しておく。
【0013】
また車載ユニット3は、車両運行情報の生成あるいは送信にかかる諸情報あるいはパラメータを格納可能な記憶部12(例えばRAM等)を備えるとともに、例えば一定周期のクロックをカウントして時間を計る計時部13を備える。これにより、制御部7は、車両運行情報を、車両位置とともに、その車両位置を取得した時刻を含む情報として生成することができる。また、制御部7は、所定の取得タイミング(例えば所定の時間間隔)で取得した情報、あるいはそれらに基づいて制御部7で生成した情報(例えば二点間の移動速度を示す情報等)を、記憶部12に格納しておき、格納した情報を所定の送信タイミング(例えば所定の時間間隔)で車両運行情報として送信することができる。なお、上記取得タイミングの時間間隔は、上記送信タイミングの時間間隔より短く設定される。また、図2の例に示す車載ユニット3は、時刻を車載ユニット3に内蔵した計時部13より取得したが、これを、外来電波(例えばGPS電波)より取得するようにしてもよい。
【0014】
また車載ユニット3は、例えば複数の入力ボタン14aを有する入力部14を備える。この入力部14からは、車両運行情報として送信する情報を入力することができるとともに、車両運行情報の送信指示を行うこともできる。この送信指示により送信する車両運行情報としては、例えば業務あるいは運行の状態を示す情報(例えば、荷物搬出/搬入中,休憩中,目的地到着,目的地出発,停止中,走行中,緊急事態等)がある。例えば各内容毎に入力ボタン14aが設定され、制御部7は、押圧された入力ボタン14aに対応した業務内容を示す情報を含めた車両運行情報を生成する。また、業務あるいは運行の状態を示す上記入力ボタン14aが押圧された際には、制御部7は、記憶部12を参照して、その前の運行情報の送信時点から現時点までの車両運行情報を生成し、運行管理センタ5に向けて送信する。
【0015】
車載ユニット3の電源は、車室内の図示しない電源供給用ソケット(例えばシガーライタ用ソケット)から取得することができる。このための要素として、車載ユニット3は、トランス等を含む電源部15と、その電源供給用ソケットに接続可能な電源コネクタ16とを備える。また車載ユニット3は記憶部12のバックアップ用のバッテリ17を備え、車両側からの電源供給が停止した際にも、記憶部12に記憶された情報を保持することができる。そして、電源供給が開始された後に、記憶部12に記憶された情報に基づく車両運行情報が運行管理センタ5に送信される。
【0016】
次に、図3を参照して、運行管理センタ5の構成について説明する。運行管理センタ5には、この運行管理センタ5の各部の制御を司る制御部(例えばCPU)18と、各車載ユニット3からの車両運行情報を受信するとともに車載ユニット3に向けて制御情報を送信する送受信部19と、が設けられる。制御部18は、受信した車両運行情報に基づいて出力情報(例えば画面表示情報)を生成し、出力部(例えばディスプレイ)20に、この出力情報を出力させる。この出力情報のより詳細な例については後述する。
【0017】
また、運行管理センタ5には、処理に関する各情報を記憶する記憶部(例えばハードディスクまたはRAM)21が設けられる。この記憶部21には、車両2とそれを搭載する車載ユニット3との対応付けを示すユニット搭載情報テーブル22と、車両2の属性情報を示す車両属性テーブル23とが格納される。
【0018】
このうちユニット搭載情報テーブル22は、車両2を特定するための車両IDと、車載ユニット3を特定するための車載ユニットIDとを、それぞれ1対1に対応づけて含む。これら車両IDまたは車載ユニットIDとしては、これらの他に、乗員(例えば、運転者または同乗者)のIDを用いることも可能である。例えば車両2毎にその乗員が固定されている場合には、車両IDとして乗員のIDを用いることができるし、また、例えば乗員に対して固定的に車載ユニット3が割り当てられている場合には、車載ユニットIDとして乗員のIDを用いることができる。制御部18は、上記ユニット搭載情報テーブル22を参照して、送受信部10で受信された車両運行情報の通信チャネルあるいは通信IDの車載ユニット3に対応する車両2を取得する。
【0019】
また車両属性テーブル23は、車両属性を示す情報として、車両2毎に、車両名称あるいは番号(例えば「1号車」等),車両2に対して割り当てられた乗員(乗員が車載ユニット3に対して固定される場合を除く),業務内容,業務スケジュール,目的地を示す情報等を含む。制御部18は、この車両属性テーブル23を参照して、特定した車両に対応する上記車両属性情報を取得し、この情報を含むあるいはこの情報に基づいた出力情報を生成することができる。なお、この車両属性テーブル23には各情報の指標(例えば乗員ID,業務内容ID,業務スケジュールID,目的地ID等)を含め、それらを示す詳細な情報(詳細情報24)はその指標に対応付けて別に格納することができる。
【0020】
また、この他の構成として、運行管理センタ5には、車両2の運行範囲の地図情報を格納する地図DB(例えばハードディスク装置等)26が設けられる。制御部18は、この地図DB26から地図情報を取得し、この地図上に各情報に対応する指標を表示した出力情報を生成する。
【0021】
また、運行管理センタ5には、各種情報の入力あるいは制御部18に対する指示入力を行う入力部(例えばキーボード等)27が設けられる。この入力部27は、識別子読み取り機構(例えばバーコードリーダ等)として設けることができる。これにより、例えば、車載ユニットIDを示す識別体(例えばバーコード等)と、配車割り当て済み(すなわち、車両に対し、業務内容,業務スケジュール,あるいは目的地等が既に決定済み)の車両の属性を示す識別体(例えばバーコード等)と、を別途準備しておき、これら二つの識別体からの識別子の読み取り結果を、ユニット搭載情報テーブル22に登録することができる。より具体的には、車載ユニットIDを示すバーコードを車載ユニット3の筐体3aの表面に貼付しておき、他方、乗員のバッジに、配車割り当て済みの車両2のIDとしての乗員IDを示すバーコードを備えておく。(なお、ここでは、車両2に対しその乗員が固定されている場合を示す。)そして、バーコードリーダでこれらを所定の入力規則にしたがって(例えば連続した所定の順[車載ユニットのバーコード→乗員バッジのバーコード]で)読みとることにより、その車載ユニット3とその乗員に固定される車両2との対応付けを、例えば車載ユニットIDとそれに対応する乗員IDとをユニット搭載情報テーブル22においてそれぞれ対応付けて登録する。また、別の例として、配車割り当て済みの複数の車両2のIDを示すバーコードを表示した一覧表を作成し、車載ユニット3に貼付した車載ユニットIDを示すバーコードと、一覧表に表示した車両2を示すバーコードとを読みとった結果を、同様の手法でユニット搭載情報テーブル22に登録するようにしてもよい。
【0022】
次に、車載ユニット3から運行管理センタ5への車両運行情報の送信について図4および図2を参照して説明する。図4は、車両運行情報の送信タイミングを示す図である。
【0023】
車両運行情報は、所定の送信タイミングで車載ユニット3から送信される。この送信タイミングは、所定の時間間隔あるいは所定の移動距離間隔として予め車載ユニット3毎に設定することができる。図4は、送信タイミングを所定の時間間隔(例えば5分)として設定した例である。車載ユニット3の記憶部12には、送信間隔を示す指標が格納される。また、この記憶部12には、所定の取得タイミング毎に位置検出部8により取得した現在位置およびその取得時刻が随時格納される。そして制御部7は、計時部13の計時結果から、前の送信タイミングから所定の時間間隔(例えば5分間)が経過したことを検出すると、前の送信タイミング(例えば図4の0分)からその時点(同5分)までに取得して格納した情報(すなわち区間a分の情報)を記憶部12から取得し、それをそのまま、あるいはそれに基づいて生成した所定の情報を、車両運行情報として送受信部10から運行管理センタ5に送信させる。
【0024】
また、車両運行情報は、入力部14からの送信指示入力によっても送信される。この場合、その前の所定の送信タイミング(図4の10分)から送信指示の入力された時点までに取得して格納した情報(すなわち区間c分の情報)を記憶部12から取得し、それをそのまま、あるいはそれに基づいて生成した所定の情報を、車両運行情報として送受信部10から運行管理センタ5に送信させる。図4の例では、送信指示入力に拘わらず送信タイミングは保持される。すなわち、送信指示による送信の次には、その前の送信タイミング(図4の10分)から所定の時間間隔の経過した次の送信タイミング(図4の15分)で、区間d分の車両運行情報が送信される。
【0025】
次に、運行管理センタ5の出力部20から出力される出力情報について図5および図3を参照して説明する。図5は、車両2の移動経路をその速度とともに示す出力情報の一例である。
【0026】
車載ユニット3の制御部7は、受信した車両運行情報に基づいて車両2の移動速度を算出する。より具体的には、制御部7は、二点における車両2の位置情報からその二点間の距離を算出し、その距離をその二点の位置情報の取得時刻の差分で除算することにより、移動速度を算出することができる。このとき制御部7は、この移動速度として、所定の区間(例えば送信タイミングの間の区間[図4の区間aなど])内における移動速度の平均値(平均速度)と、最高値(最高速度)とを算出し、これらの双方またはいずれか一方を含む車両運行情報を生成することができる。そして制御部7は、算出した移動速度を含めた車両運行情報を、送受信部10から運行管理センタ5に向けて送信させる。
【0027】
移動速度を含む車両運行情報を受け取った制御部18は、図5に示すように、地図上に、車両2の移動経路Pを、その移動速度(例えば所定区間内の平均速度あるいは最高速度)の大きさに応じて異なる表示形態で表示する出力情報を生成する。例えば車両2の移動経路Pのうち、渋滞等により移動速度の低い区間(例えば移動速度:0〜20km/h)は赤色で、移動速度のやや低い区間(例えば同21〜40km/h)は黄色で、特に渋滞等の発生が無く移動速度の高い区間(例えば同41km/h〜)は緑色で表示する。なお、図5では、赤色は網かけで、黄色は右上りのハッチングで、また緑色は無地で表示している。従来の運行管理システムには、このような車両2の移動速度を出力するものはなく、車両2の移動経路における車両位置の推移(移動履歴)を容易に把握することができなかった。本実施形態では、このように移動速度を出力することにより、車両位置の推移(移動履歴)、および車両2がどの地域あるいは道路を通過する場合にどの程度時間がかかるか等をより容易に把握することができるので、時間がかかる地域をなるべく避けるように移動スケジュールを生成したり、あるいは走行中の車両2に対して経路の変更を指示したりするなど、より効率的な運行管理を行うことができる。また、移動速度に応じて異なる表示形態で表示することにより、より迅速かつより明確に移動速度を把握することが可能となる。なお、ここでは、色により表示形態を変える例を示したが、これには限られず、その他の表示形態(例えば表示する経路の太さ,点滅の有無,明暗等)を異ならせるようにしてもよい。
【0028】
また、運行管理センタ5の制御部18は、受信した車両運行情報に基づいて、車両2が業務上の目的地に到着したこと、またはその目的地を出発したことを示す出力情報を生成することができる。より具体的には、次の条件を全て満たした時には、制御部18は、車両2が目的地に到着したと判別する。
【0029】
<目的地到着判別条件1:車両2の位置が目的地の位置から所定の距離範囲内にあること> より具体的には、制御部18は、車両運行情報に含まれる車両2の位置を示す情報と、記憶部21の目的地情報とを比較し、車両2が目的地から所定の距離範囲内(例えば20m以内)にある場合には目的地に到達した可能性があるとみなす。このように距離範囲を設定することで、位置検出部8による車両2の検出位置の誤差を吸収することができる。
【0030】
<目的地到着判別条件2:車両2が所定時間停止状態または所定の移動速度以下の状態にあること> さらに、制御部18は、車両2の位置を示す情報から、車両2が停止状態あるいは所定の移動速度以下の状態にある場合には、目的地に到達した可能性があるとみなす。このように速度範囲を設定することで、車両2の検出位置の誤差を吸収することができる。また制御部18は、さらにその状態が所定時間(例えば5分間)継続した場合に、目的地に到達した可能性があるとみなす。これにより、目的地の近傍で信号待ち等により一時的に停止した場合等を排除することができる。
【0031】
<目的地到着判別条件3:位置検出部8の検出精度が所定のレベル以上であること> ただし、車両2の位置情報の信頼性が低い場合には、目的地への到達判別を行わない。より具体的には、制御部18は、位置検出部8における測位率(車両2の位置を取得する全取得タイミングに対して実際に車両2の位置情報を取得できたタイミングの比率)が閾値(例えば測位率60%)を下回る場合には、目的地への到達判別を行わない。
【0032】
制御部18は、上記目的地への到達と逆の条件から、目的地からの出発を判別することができる。すなわち、<目的地出発判別条件1:車両2の位置が目的地の位置から所定の距離範囲外にあること>、<目的地出発判別条件2:車両2が所定の移動速度以上の状態にあること>、および、目的地到達判別条件3と同様の理由で<目的地出発判別条件3:位置検出部8の検出精度が所定のレベル以上であること>をすべて満たした際、車両2が目的地から出発したと判別する。
【0033】
目的地への到達あるいは目的地からの出発についてそれぞれ上記3条件を満たした場合には、制御部18は、その旨を示す出力情報を生成する。より具体的には例えば図5に示すように、地図上に、車両2の移動経路Pとともに、目的地に到達したことをしめす指標Qを表示させる。これにより、車両2の業務遂行状況あるいは運行状況をより詳しく把握することができる。なお、地図とは別に目的地毎の到着あるいは出発状況を示した表としてこれを表示してもよい。
【0034】
なお、車載ユニット3が目的地到着あるいは目的地出発の判別を行い、その判別結果を車両運行情報として運行管理センタ5に送信するよう構成してもよい。その場合には、車載ユニット3の記憶部12には対応する車両2の目的地情報が予め格納されるとともに、運行管理センタ5の制御部は、車両運行情報に含まれる目的地到着あるいは目的地出発を示す情報に基づいてその旨を示す出力情報を生成する。
【0035】
また、車載ユニット3の入力部14から、目的地到着あるいは目的地出発を示す情報自体の入力が行われるように構成してもよい。より具体的には、入力部14に目的地到着あるいは目的地出発を示すための入力ボタン14aが設定され、その入力ボタン14aの押圧により、車載ユニット3の制御部7は、その旨を示す情報を含む車両運行情報を生成すればよい。なお、この場合、入力(押圧)された時刻を計時部13より取得し、その情報に含めるのが望ましい。
【0036】
また、車両2にドアの開閉を検出するセンサを設け、その開閉検出信号に基づいて目的地到着あるいは目的地出発の判別が行われるように構成してもよい。より具体的には、例えば、上記目的地到着条件2に替えて、所定の移動速度以下の状態にあるとともにドアが開いた場合に目的地到着と判別することができる。このようにしても、信号待ち等による一時停止との区別が可能となる。また、車載ユニット3が車両2の車速センサから車両の移動速度を取得するように構成してもよい。
【0037】
従来の運行管理システムには、このような目的地到着あるいは目的地出発の判別あるいは出力表示を行うものは無く、これらをそれ以外の停止(例えば信号停止,休憩時における停止等)および発車と区別して把握することが難しかった。本実施形態にかかる運行管理システムでは、目的地到着あるいは目的地出発の判別あるいは出力表示を行うことにより、これらを区別することができ、より精度よく車両2の運行状態を把握することができる。
【0038】
なお、本発明は上記実施形態には限定されない。上記実施形態では、車載ユニット3を可搬型ユニットとした場合について述べたが、車両の移動速度の表示,目的地到着あるいは目的地出発に関しては、車載ユニット3は必ずしも可搬型である必要はなく、車両2に据え付け固定される可搬型でない車載ユニット3であっても同様の効果を得ることができる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、車載ユニットが可搬型であるため、車載ユニットが故障したような場合にも容易に代わりの車載ユニットで対応することが可能になるとともに、車両にこの可搬型ユニットを持ち込むことにより、いかなる車両もより容易に運行管理の対象とすることができる。
【0040】
また本発明によれば、車両の移動速度が出力されることにより、車両の運行状況および業務遂行状況をより精度よく把握することができるとともに、その出力結果を他の車両の運行あるいはそれ以降の運行計画等に反映させることができ、より効率のよい車両の運行を実現することができる。
【0041】
また本発明によれば、目的地到着あるいは目的地出発とそれ以外の発着とを区別することができ、より精度よく車両の運行状況および業務遂行状況を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態にかかる車両運行管理システムの構成図である。
【図2】 本発明の実施形態にかかる車両運行管理システムの車載ユニットの一例を示す図である。
【図3】 本発明の実施形態にかかる車両運行管理システムの運行管理センタのブロック図である。
【図4】 本発明の実施形態にかかる車両運行管理システムにおける車両運行情報の送信を示す説明図である。
【図5】 本発明の実施形態にかかる車両運行管理システムで出力された車両の移動速度の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 運行管理システム、2 車両、3 車載ユニット、4 電気通信回線、5運行管理センタ、7 制御部、8 位置検出部、12 記憶部、14 入力部、18 制御部、20 出力部、21 記憶部、22 ユニット搭載情報テーブル、23 車両属性テーブル、24 詳細情報、27 入力部。
Claims (4)
- 車両位置および車両速度を含む車両運行情報を送信する可搬型車載ユニットと、
前記可搬型車載ユニットとそれを搭載する車両との対応付けを記憶するユニット搭載情報記憶部と、
受信された車両運行情報を送信した可搬型車載ユニットに対応する車両を、前記ユニット搭載情報記憶部を参照して特定する車両特定部と、
前記車両の運行範囲の地図情報を格納する地図データベースと、
前記受信された車両運行情報、および前記車両の目的地の位置を示す目的地情報を含む、特定した車両の属性情報に基づき、前記地図情報上に示される前記車両の移動経路を移動速度に応じて異なる表示形態として示す出力情報と、前記目的地情報と前記車両運行情報に含まれる車両位置とから目的地へと到着したと判断した場合には前記地図情報上の目的地に到達したことをしめす指標を表示する出力情報と、を生成する出力情報生成部と、
を備えた運送用車両運行管理システム。 - 前記出力情報生成部は、移動速度に応じて異なる色を前記地図情報上のその車両の移動経路に生成し、前記車両の前記移動経路における車両位置の推移についての出力情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の運送用車両運行管理システム。
- 前記出力情報生成部は、前記目的地情報と前記車両運行情報に含まれる車両位置とに基づいて、目的地への到着あるいは目的地からの出発を示す出力情報を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の運送用車両運行管理システム。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載の運送用車両運行管理システム用の可搬型車載ユニット。
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