JP2002298291A - 車両運行管理システムおよび車両運行管理システム用可搬型車載ユニット - Google Patents

車両運行管理システムおよび車両運行管理システム用可搬型車載ユニット

Info

Publication number
JP2002298291A
JP2002298291A JP2001096327A JP2001096327A JP2002298291A JP 2002298291 A JP2002298291 A JP 2002298291A JP 2001096327 A JP2001096327 A JP 2001096327A JP 2001096327 A JP2001096327 A JP 2001096327A JP 2002298291 A JP2002298291 A JP 2002298291A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
unit
information
destination
operation management
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001096327A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3929253B2 (ja
Inventor
Hiroshi Sakurai
宏 桜井
Teiichi Tozawa
禎一 戸澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd, Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Priority to JP2001096327A priority Critical patent/JP3929253B2/ja
Publication of JP2002298291A publication Critical patent/JP2002298291A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3929253B2 publication Critical patent/JP3929253B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可搬型車載ユニットを用いてより効率の良い
車両の運行管理を実現する。 【解決手段】 車両2に搭載される可搬型の車載ユニッ
ト3からは、車両位置を含む車両運行情報が電気通信回
線4を介して運行管理センタ5に送信される。運行管理
センタ5では、車両運行情報に基づいた出力情報が生成
される。車載ユニット3を可搬型としたことにより、こ
の車載ユニット3を車両2に持ち込むことで容易に運行
管理システム1の管理対象車両とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車載ユニットから
受け取った少なくとも車両位置を示す情報に基づいて車
両の運行管理を行う車両運行管理システム、およびその
車両運行管理システム用の可搬型車載ユニットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】トラック等を用いた運送業において、運
送用の車両が所定のスケジュールどおりに運行されてい
るかを管理する車両運行管理システムが従来から既に知
られている。この車両運行管理システムは、GPS(Gr
obal Positioning System)を備えて車両の位置情報を
送信する車載ユニットと、複数の車両からこの位置情報
を受信して車両の運行状況を表示する運行管理センタ
と、を備える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
車両運行管理システムでは、車載ユニットは車両に据え
付け固定されていたため、車載ユニットが故障した際に
は、その交換に手間がかかっていた。また、配送物の量
が業者の所有車両による配送許容量を超えるほどに増大
した場合に、借用した車両によって配送を行うことがあ
るが、借りた車両の場合には据え付け型の車載ユニット
は取り付けることができず、結果的に借用車両について
は運行管理を行うことができないという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる車両運行
管理システムは、車両位置を含む車両運行情報を送信す
る可搬型車載ユニットと、前記可搬型車載ユニットとそ
れを搭載する車両との対応付けを記憶するユニット搭載
情報記憶部と、受信された車両運行情報を送信した可搬
型車載ユニットに対応する車両を前記ユニット搭載情報
記憶部を参照して特定する車両特定部と、前記受信され
た車両運行情報および特定した車両の属性に基づいて車
両の運行状況を出力するための出力情報を生成する出力
情報生成部と、を備える。
【0005】また本発明にかかる車両運行管理システム
では、前記車両運行情報は車両の移動速度を含み、前記
出力情報生成部は、移動速度に応じて異なる表示形態の
出力情報を生成するのが好適である。
【0006】また本発明にかかる車両運行管理システム
では、車両の属性情報は車両の目的地の位置を示す目的
地情報を含み、前記出力情報生成部は、前記目的地情報
と前記車両運行情報に含まれる車両位置とに基づいて、
目的地への到着あるいは目的地からの出発を示す出力情
報を生成するのが好適である。
【0007】また本発明にかかる車両運行管理システム
用の車載ユニットは、可搬型車載ユニットとするのが好
適である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に
かかる車両の運行管理システム1の構成図、図2は、車
載ユニット3の一例を示す図、また図3は、運行管理セ
ンタ5のブロック図である。
【0009】まず、図1を参照して、運行管理システム
1の構成の概要について説明する。この運行管理システ
ム1では、複数の車両2のそれぞれに搭載される車載ユ
ニット3から、少なくとも車両位置を含む車両運行情報
が無線によって送信される。この車両運行情報は、電気
通信回線4(例えば移動通信網,公衆回線網,インター
ネット等)を通じて運行管理センタ5に送信される。各
車両2(例えば車載ユニット3)には、それぞれ図1で
は図示しない位置検出部(例えば複数の衛星6からの電
波によって位置を検出するGPS[Grobal Positioning
System]受信機;図2の8)が設けられ、これによ
り、車載ユニット3は車両位置を取得することができ
る。上記のような構成により、運行管理センタ5は、各
車両2の運行状況(少なくとも各車両の位置)を把握す
ることができる。このような運行管理システム1は、例
えば荷物を配送する配送車両の運行状況を管理するため
に用いられる。
【0010】次に図2を参照して、車載ユニット3の構
成について説明する。なお、図2では、筐体3a内部の
各部の構成については機能ブロックにより示している。
この車載ユニット3は、筐体3aにベルト3bを備えた
可搬型ユニットとして構成されている。ベルト3bは、
その長さの調節が自在であり、車載ユニット3を例えば
車室内のシート(例えば助手席のシート)の背もたれ等
に緊縛固定することができる。また、例えば車室内のフ
ック等にこのベルト3bを掛け、車載ユニット3を吊り
下げることもできる。
【0011】車載ユニット3は、この車載ユニット3の
各部の制御を司る制御部(例えばCPU)7と、車載ユ
ニット3の位置を検出する位置検出部(例えばGPS受
信機)8と、位置検出用の外来電波(例えばGPS電
波)を受信する位置検出用アンテナ9と、を備える。制
御部7は、この外来電波に基づいて車載ユニット3の位
置として車両位置を取得し、車両位置を含む車両運行情
報を生成する。
【0012】また車載ユニット3は、車両運行情報を運
行管理センタ5に向けて送信し、かつ運行管理センタ5
からの車載ユニット3の制御信号を受信するため、所定
の送受信処理(増幅処理,変調/復調処理等)を行う送
受信部10と、それら情報を無線により送受信する情報
送受信アンテナ11と、を備える。この送受信部10で
送受信される情報(すなわち車両運行情報あるいは車載
ユニット3の制御情報)は、車載ユニット3毎に固有の
通信チャネルで送受信してもよいし、あるいは車載ユニ
ット3毎に固有の通信IDを付与したパケット情報とし
て送受信してもよい。なお、運行管理センタ5の記憶部
(図3の21)には、前記通信チャネルあるいは通信I
Dと車載ユニット3との対応を予め登録しておく。
【0013】また車載ユニット3は、車両運行情報の生
成あるいは送信にかかる諸情報あるいはパラメータを格
納可能な記憶部12(例えばRAM等)を備えるととも
に、例えば一定周期のクロックをカウントして時間を計
る計時部13を備える。これにより、制御部7は、車両
運行情報を、車両位置とともに、その車両位置を取得し
た時刻を含む情報として生成することができる。また、
制御部7は、所定の取得タイミング(例えば所定の時間
間隔)で取得した情報、あるいはそれらに基づいて制御
部7で生成した情報(例えば二点間の移動速度を示す情
報等)を、記憶部12に格納しておき、格納した情報を
所定の送信タイミング(例えば所定の時間間隔)で車両
運行情報として送信することができる。なお、上記取得
タイミングの時間間隔は、上記送信タイミングの時間間
隔より短く設定される。また、図2の例に示す車載ユニ
ット3は、時刻を車載ユニット3に内蔵した計時部13
より取得したが、これを、外来電波(例えばGPS電
波)より取得するようにしてもよい。
【0014】また車載ユニット3は、例えば複数の入力
ボタン14aを有する入力部14を備える。この入力部
14からは、車両運行情報として送信する情報を入力す
ることができるとともに、車両運行情報の送信指示を行
うこともできる。この送信指示により送信する車両運行
情報としては、例えば業務あるいは運行の状態を示す情
報(例えば、荷物搬出/搬入中,休憩中,目的地到着,
目的地出発,停止中,走行中,緊急事態等)がある。例
えば各内容毎に入力ボタン14aが設定され、制御部7
は、押圧された入力ボタン14aに対応した業務内容を
示す情報を含めた車両運行情報を生成する。また、業務
あるいは運行の状態を示す上記入力ボタン14aが押圧
された際には、制御部7は、記憶部12を参照して、そ
の前の運行情報の送信時点から現時点までの車両運行情
報を生成し、運行管理センタ5に向けて送信する。
【0015】車載ユニット3の電源は、車室内の図示し
ない電源供給用ソケット(例えばシガーライタ用ソケッ
ト)から取得することができる。このための要素とし
て、車載ユニット3は、トランス等を含む電源部15
と、その電源供給用ソケットに接続可能な電源コネクタ
16とを備える。また車載ユニット3は記憶部12のバ
ックアップ用のバッテリ17を備え、車両側からの電源
供給が停止した際にも、記憶部12に記憶された情報を
保持することができる。そして、電源供給が開始された
後に、記憶部12に記憶された情報に基づく車両運行情
報が運行管理センタ5に送信される。
【0016】次に、図3を参照して、運行管理センタ5
の構成について説明する。運行管理センタ5には、この
運行管理センタ5の各部の制御を司る制御部(例えばC
PU)18と、各車載ユニット3からの車両運行情報を
受信するとともに車載ユニット3に向けて制御情報を送
信する送受信部19と、が設けられる。制御部18は、
受信した車両運行情報に基づいて出力情報(例えば画面
表示情報)を生成し、出力部(例えばディスプレイ)2
0に、この出力情報を出力させる。この出力情報のより
詳細な例については後述する。
【0017】また、運行管理センタ5には、処理に関す
る各情報を記憶する記憶部(例えばハードディスクまた
はRAM)21が設けられる。この記憶部21には、車
両2とそれを搭載する車載ユニット3との対応付けを示
すユニット搭載情報テーブル22と、車両2の属性情報
を示す車両属性テーブル23とが格納される。
【0018】このうちユニット搭載情報テーブル22
は、車両2を特定するための車両IDと、車載ユニット
3を特定するための車載ユニットIDとを、それぞれ1
対1に対応づけて含む。これら車両IDまたは車載ユニ
ットIDとしては、これらの他に、乗員(例えば、運転
者または同乗者)のIDを用いることも可能である。例
えば車両2毎にその乗員が固定されている場合には、車
両IDとして乗員のIDを用いることができるし、ま
た、例えば乗員に対して固定的に車載ユニット3が割り
当てられている場合には、車載ユニットIDとして乗員
のIDを用いることができる。制御部18は、上記ユニ
ット搭載情報テーブル22を参照して、送受信部10で
受信された車両運行情報の通信チャネルあるいは通信I
Dの車載ユニット3に対応する車両2を取得する。
【0019】また車両属性テーブル23は、車両属性を
示す情報として、車両2毎に、車両名称あるいは番号
(例えば「1号車」等),車両2に対して割り当てられ
た乗員(乗員が車載ユニット3に対して固定される場合
を除く),業務内容,業務スケジュール,目的地を示す
情報等を含む。制御部18は、この車両属性テーブル2
3を参照して、特定した車両に対応する上記車両属性情
報を取得し、この情報を含むあるいはこの情報に基づい
た出力情報を生成することができる。なお、この車両属
性テーブル23には各情報の指標(例えば乗員ID,業
務内容ID,業務スケジュールID,目的地ID等)を
含め、それらを示す詳細な情報(詳細情報24)はその
指標に対応付けて別に格納することができる。
【0020】また、この他の構成として、運行管理セン
タ5には、車両2の運行範囲の地図情報を格納する地図
DB(例えばハードディスク装置等)26が設けられ
る。制御部18は、この地図DB26から地図情報を取
得し、この地図上に各情報に対応する指標を表示した出
力情報を生成する。
【0021】また、運行管理センタ5には、各種情報の
入力あるいは制御部18に対する指示入力を行う入力部
(例えばキーボード等)27が設けられる。この入力部
27は、識別子読み取り機構(例えばバーコードリーダ
等)として設けることができる。これにより、例えば、
車載ユニットIDを示す識別体(例えばバーコード等)
と、配車割り当て済み(すなわち、車両に対し、業務内
容,業務スケジュール,あるいは目的地等が既に決定済
み)の車両の属性を示す識別体(例えばバーコード等)
と、を別途準備しておき、これら二つの識別体からの識
別子の読み取り結果を、ユニット搭載情報テーブル22
に登録することができる。より具体的には、車載ユニッ
トIDを示すバーコードを車載ユニット3の筐体3aの
表面に貼付しておき、他方、乗員のバッジに、配車割り
当て済みの車両2のIDとしての乗員IDを示すバーコ
ードを備えておく。(なお、ここでは、車両2に対しそ
の乗員が固定されている場合を示す。)そして、バーコ
ードリーダでこれらを所定の入力規則にしたがって(例
えば連続した所定の順[車載ユニットのバーコード→乗
員バッジのバーコード]で)読みとることにより、その
車載ユニット3とその乗員に固定される車両2との対応
付けを、例えば車載ユニットIDとそれに対応する乗員
IDとをユニット搭載情報テーブル22においてそれぞ
れ対応付けて登録する。また、別の例として、配車割り
当て済みの複数の車両2のIDを示すバーコードを表示
した一覧表を作成し、車載ユニット3に貼付した車載ユ
ニットIDを示すバーコードと、一覧表に表示した車両
2を示すバーコードとを読みとった結果を、同様の手法
でユニット搭載情報テーブル22に登録するようにして
もよい。
【0022】次に、車載ユニット3から運行管理センタ
5への車両運行情報の送信について図4および図2を参
照して説明する。図4は、車両運行情報の送信タイミン
グを示す図である。
【0023】車両運行情報は、所定の送信タイミングで
車載ユニット3から送信される。この送信タイミング
は、所定の時間間隔あるいは所定の移動距離間隔として
予め車載ユニット3毎に設定することができる。図4
は、送信タイミングを所定の時間間隔(例えば5分)と
して設定した例である。車載ユニット3の記憶部12に
は、送信間隔を示す指標が格納される。また、この記憶
部12には、所定の取得タイミング毎に位置検出部8に
より取得した現在位置およびその取得時刻が随時格納さ
れる。そして制御部7は、計時部13の計時結果から、
前の送信タイミングから所定の時間間隔(例えば5分
間)が経過したことを検出すると、前の送信タイミング
(例えば図4の0分)からその時点(同5分)までに取
得して格納した情報(すなわち区間a分の情報)を記憶
部12から取得し、それをそのまま、あるいはそれに基
づいて生成した所定の情報を、車両運行情報として送受
信部10から運行管理センタ5に送信させる。
【0024】また、車両運行情報は、入力部14からの
送信指示入力によっても送信される。この場合、その前
の所定の送信タイミング(図4の10分)から送信指示
の入力された時点までに取得して格納した情報(すなわ
ち区間c分の情報)を記憶部12から取得し、それをそ
のまま、あるいはそれに基づいて生成した所定の情報
を、車両運行情報として送受信部10から運行管理セン
タ5に送信させる。図4の例では、送信指示入力に拘わ
らず送信タイミングは保持される。すなわち、送信指示
による送信の次には、その前の送信タイミング(図4の
10分)から所定の時間間隔の経過した次の送信タイミ
ング(図4の15分)で、区間d分の車両運行情報が送
信される。
【0025】次に、運行管理センタ5の出力部20から
出力される出力情報について図5および図3を参照して
説明する。図5は、車両2の移動経路をその速度ととも
に示す出力情報の一例である。
【0026】車載ユニット3の制御部7は、受信した車
両運行情報に基づいて車両2の移動速度を算出する。よ
り具体的には、制御部7は、二点における車両2の位置
情報からその二点間の距離を算出し、その距離をその二
点の位置情報の取得時刻の差分で除算することにより、
移動速度を算出することができる。このとき制御部7
は、この移動速度として、所定の区間(例えば送信タイ
ミングの間の区間[図4の区間aなど])内における移
動速度の平均値(平均速度)と、最高値(最高速度)と
を算出し、これらの双方またはいずれか一方を含む車両
運行情報を生成することができる。そして制御部7は、
算出した移動速度を含めた車両運行情報を、送受信部1
0から運行管理センタ5に向けて送信させる。
【0027】移動速度を含む車両運行情報を受け取った
制御部18は、図5に示すように、地図上に、車両2の
移動経路Pを、その移動速度(例えば所定区間内の平均
速度あるいは最高速度)の大きさに応じて異なる表示形
態で表示する出力情報を生成する。例えば車両2の移動
経路Pのうち、渋滞等により移動速度の低い区間(例え
ば移動速度:0〜20km/h)は赤色で、移動速度の
やや低い区間(例えば同21〜40km/h)は黄色
で、特に渋滞等の発生が無く移動速度の高い区間(例え
ば同41km/h〜)は緑色で表示する。なお、図5で
は、赤色は網かけで、黄色は右上りのハッチングで、ま
た緑色は無地で表示している。従来の運行管理システム
には、このような車両2の移動速度を出力するものはな
く、車両2の移動経路における車両位置の推移(移動履
歴)を容易に把握することができなかった。本実施形態
では、このように移動速度を出力することにより、車両
位置の推移(移動履歴)、および車両2がどの地域ある
いは道路を通過する場合にどの程度時間がかかるか等を
より容易に把握することができるので、時間がかかる地
域をなるべく避けるように移動スケジュールを生成した
り、あるいは走行中の車両2に対して経路の変更を指示
したりするなど、より効率的な運行管理を行うことがで
きる。また、移動速度に応じて異なる表示形態で表示す
ることにより、より迅速かつより明確に移動速度を把握
することが可能となる。なお、ここでは、色により表示
形態を変える例を示したが、これには限られず、その他
の表示形態(例えば表示する経路の太さ,点滅の有無,
明暗等)を異ならせるようにしてもよい。
【0028】また、運行管理センタ5の制御部18は、
受信した車両運行情報に基づいて、車両2が業務上の目
的地に到着したこと、またはその目的地を出発したこと
を示す出力情報を生成することができる。より具体的に
は、次の条件を全て満たした時には、制御部18は、車
両2が目的地に到着したと判別する。
【0029】<目的地到着判別条件1:車両2の位置が
目的地の位置から所定の距離範囲内にあること> より
具体的には、制御部18は、車両運行情報に含まれる車
両2の位置を示す情報と、記憶部21の目的地情報とを
比較し、車両2が目的地から所定の距離範囲内(例えば
20m以内)にある場合には目的地に到達した可能性が
あるとみなす。このように距離範囲を設定することで、
位置検出部8による車両2の検出位置の誤差を吸収する
ことができる。
【0030】<目的地到着判別条件2:車両2が所定時
間停止状態または所定の移動速度以下の状態にあること
> さらに、制御部18は、車両2の位置を示す情報か
ら、車両2が停止状態あるいは所定の移動速度以下の状
態にある場合には、目的地に到達した可能性があるとみ
なす。このように速度範囲を設定することで、車両2の
検出位置の誤差を吸収することができる。また制御部1
8は、さらにその状態が所定時間(例えば5分間)継続
した場合に、目的地に到達した可能性があるとみなす。
これにより、目的地の近傍で信号待ち等により一時的に
停止した場合等を排除することができる。
【0031】<目的地到着判別条件3:位置検出部8の
検出精度が所定のレベル以上であること> ただし、車
両2の位置情報の信頼性が低い場合には、目的地への到
達判別を行わない。より具体的には、制御部18は、位
置検出部8における測位率(車両2の位置を取得する全
取得タイミングに対して実際に車両2の位置情報を取得
できたタイミングの比率)が閾値(例えば測位率60
%)を下回る場合には、目的地への到達判別を行わな
い。
【0032】制御部18は、上記目的地への到達と逆の
条件から、目的地からの出発を判別することができる。
すなわち、<目的地出発判別条件1:車両2の位置が目
的地の位置から所定の距離範囲外にあること>、<目的
地出発判別条件2:車両2が所定の移動速度以上の状態
にあること>、および、目的地到達判別条件3と同様の
理由で<目的地出発判別条件3:位置検出部8の検出精
度が所定のレベル以上であること>をすべて満たした
際、車両2が目的地から出発したと判別する。
【0033】目的地への到達あるいは目的地からの出発
についてそれぞれ上記3条件を満たした場合には、制御
部18は、その旨を示す出力情報を生成する。より具体
的には例えば図5に示すように、地図上に、車両2の移
動経路Pとともに、目的地に到達したことをしめす指標
Qを表示させる。これにより、車両2の業務遂行状況あ
るいは運行状況をより詳しく把握することができる。な
お、地図とは別に目的地毎の到着あるいは出発状況を示
した表としてこれを表示してもよい。
【0034】なお、車載ユニット3が目的地到着あるい
は目的地出発の判別を行い、その判別結果を車両運行情
報として運行管理センタ5に送信するよう構成してもよ
い。その場合には、車載ユニット3の記憶部12には対
応する車両2の目的地情報が予め格納されるとともに、
運行管理センタ5の制御部は、車両運行情報に含まれる
目的地到着あるいは目的地出発を示す情報に基づいてそ
の旨を示す出力情報を生成する。
【0035】また、車載ユニット3の入力部14から、
目的地到着あるいは目的地出発を示す情報自体の入力が
行われるように構成してもよい。より具体的には、入力
部14に目的地到着あるいは目的地出発を示すための入
力ボタン14aが設定され、その入力ボタン14aの押
圧により、車載ユニット3の制御部7は、その旨を示す
情報を含む車両運行情報を生成すればよい。なお、この
場合、入力(押圧)された時刻を計時部13より取得
し、その情報に含めるのが望ましい。
【0036】また、車両2にドアの開閉を検出するセン
サを設け、その開閉検出信号に基づいて目的地到着ある
いは目的地出発の判別が行われるように構成してもよ
い。より具体的には、例えば、上記目的地到着条件2に
替えて、所定の移動速度以下の状態にあるとともにドア
が開いた場合に目的地到着と判別することができる。こ
のようにしても、信号待ち等による一時停止との区別が
可能となる。また、車載ユニット3が車両2の車速セン
サから車両の移動速度を取得するように構成してもよ
い。
【0037】従来の運行管理システムには、このような
目的地到着あるいは目的地出発の判別あるいは出力表示
を行うものは無く、これらをそれ以外の停止(例えば信
号停止,休憩時における停止等)および発車と区別して
把握することが難しかった。本実施形態にかかる運行管
理システムでは、目的地到着あるいは目的地出発の判別
あるいは出力表示を行うことにより、これらを区別する
ことができ、より精度よく車両2の運行状態を把握する
ことができる。
【0038】なお、本発明は上記実施形態には限定され
ない。上記実施形態では、車載ユニット3を可搬型ユニ
ットとした場合について述べたが、車両の移動速度の表
示,目的地到着あるいは目的地出発に関しては、車載ユ
ニット3は必ずしも可搬型である必要はなく、車両2に
据え付け固定される可搬型でない車載ユニット3であっ
ても同様の効果を得ることができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
車載ユニットが可搬型であるため、車載ユニットが故障
したような場合にも容易に代わりの車載ユニットで対応
することが可能になるとともに、車両にこの可搬型ユニ
ットを持ち込むことにより、いかなる車両もより容易に
運行管理の対象とすることができる。
【0040】また本発明によれば、車両の移動速度が出
力されることにより、車両の運行状況および業務遂行状
況をより精度よく把握することができるとともに、その
出力結果を他の車両の運行あるいはそれ以降の運行計画
等に反映させることができ、より効率のよい車両の運行
を実現することができる。
【0041】また本発明によれば、目的地到着あるいは
目的地出発とそれ以外の発着とを区別することができ、
より精度よく車両の運行状況および業務遂行状況を把握
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態にかかる車両運行管理シス
テムの構成図である。
【図2】 本発明の実施形態にかかる車両運行管理シス
テムの車載ユニットの一例を示す図である。
【図3】 本発明の実施形態にかかる車両運行管理シス
テムの運行管理センタのブロック図である。
【図4】 本発明の実施形態にかかる車両運行管理シス
テムにおける車両運行情報の送信を示す説明図である。
【図5】 本発明の実施形態にかかる車両運行管理シス
テムで出力された車両の移動速度の一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 運行管理システム、2 車両、3 車載ユニット、
4 電気通信回線、5運行管理センタ、7 制御部、8
位置検出部、12 記憶部、14 入力部、18 制
御部、20 出力部、21 記憶部、22 ユニット搭
載情報テーブル、23 車両属性テーブル、24 詳細
情報、27 入力部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸澤 禎一 神奈川県鎌倉市山崎973番地2 三菱電機 エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 5H180 AA07 AA15 BB05 BB15 DD04 FF05 FF12 FF13 FF22 5K067 BB14 BB26 FF03 FF23 GG01 HH23

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両位置を含む車両運行情報を送信する
    可搬型車載ユニットと、 前記可搬型車載ユニットとそれを搭載する車両との対応
    付けを記憶するユニット搭載情報記憶部と、 受信された車両運行情報を送信した可搬型車載ユニット
    に対応する車両を前記ユニット搭載情報記憶部を参照し
    て特定する車両特定部と、 前記受信された車両運行情報および特定した車両の属性
    情報に基づいて車両の運行状況を出力するための出力情
    報を生成する出力情報生成部と、 を備えた車両運行管理システム。
  2. 【請求項2】 前記車両運行情報は車両の移動速度を含
    み、 前記出力情報生成部は、移動速度に応じて異なる表示形
    態の出力情報を生成することを特徴とする請求項1に記
    載の車両運行管理システム。
  3. 【請求項3】 車両の属性情報は車両の目的地の位置を
    示す目的地情報を含み、 前記出力情報生成部は、前記目的地情報と前記車両運行
    情報に含まれる車両位置とに基づいて、目的地への到着
    あるいは目的地からの出発を示す出力情報を生成するこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の車両運行管理
    システム。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の車両
    運行管理システム用の可搬型車載ユニット。
JP2001096327A 2001-03-29 2001-03-29 運送用車両運行管理システムおよび運送用車両運行管理システム用の可搬型車載ユニット Expired - Fee Related JP3929253B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001096327A JP3929253B2 (ja) 2001-03-29 2001-03-29 運送用車両運行管理システムおよび運送用車両運行管理システム用の可搬型車載ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001096327A JP3929253B2 (ja) 2001-03-29 2001-03-29 運送用車両運行管理システムおよび運送用車両運行管理システム用の可搬型車載ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002298291A true JP2002298291A (ja) 2002-10-11
JP3929253B2 JP3929253B2 (ja) 2007-06-13

Family

ID=18950253

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001096327A Expired - Fee Related JP3929253B2 (ja) 2001-03-29 2001-03-29 運送用車両運行管理システムおよび運送用車両運行管理システム用の可搬型車載ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3929253B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020008986A (ja) * 2018-07-04 2020-01-16 矢崎エナジーシステム株式会社 車両情報管理システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020008986A (ja) * 2018-07-04 2020-01-16 矢崎エナジーシステム株式会社 車両情報管理システム
JP7123667B2 (ja) 2018-07-04 2022-08-23 矢崎エナジーシステム株式会社 車両情報管理システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3929253B2 (ja) 2007-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6547553B2 (ja) 経路案内システム、方法およびプログラム
US20100185359A1 (en) Driving diagnosis apparatus and driving diagnosis sytem
JP2004240828A (ja) 運行管理システム
JP2001283387A (ja) 駐車場情報提供システム
CN107211253A (zh) 车辆用通信机
JP2012164132A (ja) タクシー車両運行管理支援システム
JP4199614B2 (ja) 車両の運行管理システム
JP2008090348A (ja) 商用車の運行管理装置とこれを用いた運行管理システム
JP3746406B2 (ja) 閉そく装置
JP2002298291A (ja) 車両運行管理システムおよび車両運行管理システム用可搬型車載ユニット
US20210304527A1 (en) Driving evaluation apparatus
JPH11283161A (ja) 緊急通報システム
JP5854764B2 (ja) タクシー車両用制御装置
JP2016224859A (ja) 運行情報記録用車載器
JP2003044976A (ja) 車両運行管理システム用車載端末
EP2360059A1 (en) On-board unit for electrical appliance of a vehicle
JPH0535951A (ja) 運転日報装置
AU2020399804A1 (en) Controller for a light electric vehicle
JP2004318531A (ja) OD(Origin,Destination)判定装置
JP2008287491A (ja) プローブデータ収集システム
JP4095460B2 (ja) 業務用車両の運行管理システム
JP6415124B2 (ja) 車両位置提示装置
KR100204681B1 (ko) 승합차량용 자동요금정산장치
JP3530933B2 (ja) 交通制御器の制御システム
JP2005083025A (ja) タイヤ空気圧監視システムを用いた施設の利用管理装置、及びそのプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050530

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060926

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070306

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070306

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees