JP6547553B2 - 経路案内システム、方法およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、経路案内システム、方法およびプログラムに関する。
カーナビゲーション装置と携帯電話とを利用して目的地案内を提供する技術が知られている(特許文献1、参照)。特許文献1において、車両のACC(アクセサリー電源)がオフになった場合に、カーナビゲーション装置で案内していた目的地を携帯電話に受け渡している。これにより、目的地案内を携帯電話に引き継ぐことができる。
特開2005-003526号公報
しかしながら、特許文献1において、車両の運転者と目的地案内の利用者とが同一人物でない場合に、適切に目的地案内を引き継ぐことができないという問題があった。例えば運転者と利用者とが車両に同乗し、運転者が利用者を駅まで送る場合、車両はACCがオンのまま帰路につくため、利用者の携帯端末に目的地案内を引き継ぐことができないこととなる。さらに、目的地案内の引き継ぎが行われていないと、帰路についた車両において駅までの不必要な目的地案内が継続して行われることとなり、煩わしくなるという問題があった。さらに、このような不必要な目的地案内を中止する操作を車両の運転者が行った場合、車両から降車した利用者が携帯端末に目的地案内を引き継ごうとしても、目的地が消去されてしまい、目的地案内を引き継ぐことができなくなるという問題があった。
本発明は、前記課題にかんがみてなされたもので、車両の運転者と目的地案内の利用者とが同一人物でない場合でも目的地案内の引き継ぎが可能な技術を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明の経路案内システムは、利用者が車両で移動し、その後、車両以外の移動手段で移動する移動予定経路の目的地を記録する記録媒体と、利用者が車両から降車したか否かを判定する判定手段と、車両に搭載された車載器において移動予定経路の案内が中止され、かつ、利用者が車両から降車した場合には、利用者の携帯端末にて移動予定経路の案内が可能となるように目的地を記録媒体に記録した状態を維持し、車載器において移動予定経路の案内が中止され、かつ、利用者が車両から降車していない場合には、目的地を記録媒体から消去する消去手段と、を備える。
前記の目的を達成するため、本発明の経路案内方法は、利用者が車両で移動し、その後、車両以外の移動手段で移動する移動予定経路の目的地を記録媒体に記録する記録工程と、利用者が車両から降車したか否かを判定する判定工程と、車両に搭載された車載器において移動予定経路の案内が中止され、かつ、利用者が車両から降車した場合には、利用者の携帯端末にて移動予定経路の案内が可能となるように目的地を記録媒体に記録した状態を維持し、車載器において移動予定経路の案内が中止され、かつ、利用者が車両から降車していない場合には、目的地を記録媒体から消去する消去工程と、を含む。
前記の目的を達成するため、本発明の経路案内プログラムは、利用者が車両で移動し、その後、車両以外の移動手段で移動する移動予定経路の目的地を記録媒体に記録する記録機能と、利用者が車両から降車したか否かを判定する判定機能と、車両に搭載された車載器において移動予定経路の案内が中止され、かつ、利用者が車両から降車した場合には、利用者の携帯端末にて移動予定経路の案内が可能となるように目的地を記録媒体に記録した状態を維持し、車載器において移動予定経路の案内が中止され、かつ、利用者が車両から降車していない場合には、目的地を記録媒体から消去する消去機能と、をコンピュータに実行させる。
以上説明した本発明の構成において、運転者が車載器にて行われている移動予定経路の案内を中止することができる。従って、運転者と利用者とが同乗した車両から利用者が降車した後に、不必要な移動予定経路の案内が継続されることを防止できる。また、車載器において移動予定経路の案内を中止した場合であっても、利用者が車両から降車した場合には目的地を記録媒体に記録しておくことができるため、記録媒体に記録された目的地までの移動予定経路の案内を利用者の携帯端末に引き継ぐことができる。一方、利用者が車両から降車していない状態で案内を中止した場合、すなわち利用者が車両に乗車した状態(運転者と同乗している場合,利用者が運転者である場合)で案内を中止した場合、利用者が目的地を訪れる意思がなくなったものと考えることができる。このような場合には、目的地を記録媒体か消去できるため、記録媒体に不必要に目的地が記録され続けることを回避できる。
経路案内システムのブロック図である。 図2A〜図2Cは移動予定経路の模式図である。 図3Aは目的地管理処理のフローチャート、図3Bは経路引継処理のフローチャートである。 他の実施形態にかかる経路案内システムのブロック図である。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)車載器の構成:
(2)携帯端末の構成:
(3)サーバ(経路案内システムの構成)の構成:
(4)経路案内システムの処理:
(5)他の実施形態:
(1)車載器の構成:
図1は、経路案内システムは、経路案内システムとしてのサーバ10と、携帯端末210と、車両Cに搭載された車載器110の構成を示すブロック図である。
まず、車載器110の構成について説明する。車両Cには、車載器110と通信部140と位置センサ141とUI(User Interface)部142とドアセンサ143とが備えられている。車両Cとは、携帯端末210の利用者やその家族等が運転可能な自動車である。
車載器110は、UI部142としてのタッチパネルディスプレイに車両Cの周辺の地図を表示させ、当該地図上に車両Cの現在位置を表示させるナビゲーション装置である。位置センサ141は、GPS受信部や車速センサやジャイロセンサ等であり、車両Cの現在位置を算出するための信号を車載器110に出力する。なお、車載器110は、位置センサ141の信号を利用して、公知のマップマッチングを行うことにより車両Cの現在位置を特定してもよい。通信部140は、サーバ10と通信するための回路によって構成される。UI部142は、タッチパネルディスプレイであり、画像の出力装置と、タッチ操作の入力装置とを兼ねる。ドアセンサ143は、ドアの開閉を検知可能なセンサであり、機械式のセンサであってもよいし、光学式のセンサであってもよい。なお、車載器110とドアセンサ143との間に車両Cを制御するECU(Electronic Control Unit)が介在してもよい。すなわち、車載器110は、ECUからドアの開閉状態を示す情報を取得してもよい。
車載器110は、CPUとRAMとROM等を備える制御部120と記録媒体130とを備えており、当該記録媒体130やROMに記憶されたプログラムを制御部120が実行する。記録媒体130は、移動予定経路を示す経路情報130aを記録している。移動予定経路とは、利用者が車両Cで移動し、その後、車両C以外の移動手段で移動する経路である。
図2A〜図2Cは、本実施形態の移動予定経路Rの模式図である。同図の例において、移動予定経路Rは、車両Cで出発地Sから駅Aまで移動する車両経路R1と、電車で駅Aから駅Bまで移動する電車経路R2と、徒歩で駅Bから目的地Gまで移動する徒歩経路R3とによって構成されている。本実施形態において、経路情報130aは、携帯端末210の利用者Uが車両Cで移動し、その後車両C以外の移動手段である電車と徒歩で移動する移動予定経路Rを示す。なお、車載器110の経路情報130aは、必ずしも電車経路R2と徒歩経路R3を示さなくてもよく、車両経路R1のみを示してもよい。また、移動予定経路Rは、船舶で航空機やバス等の公共交通機関やタクシーで移動する経路を含んでもよい。
制御部120は、車載器プログラム121を実行する。車載器プログラム121は、車両経路案内モジュール121aと中止モジュール121bを含む。車両経路案内モジュール121aは、移動予定経路Rのうち車両経路R1を案内する機能を制御部120に実現させるモジュールである。すなわち、車両経路案内モジュール121aの機能により制御部120は、車両Cが車両経路R1上を走行するように運転者を誘導するための案内をUI部142に出力させる。車両経路R1は、車両Cが走行可能な自動車道路網の道路区間で構成される。
図2A〜図2Cの例では、出発地Sから駅Aまでを接続する車両経路R1上を走行するように運転者を誘導するための案内が行われる。例えば、制御部120は、交差点において車両経路R1上の進行方向を案内してもよいし、UI部142が表示する地図上において移動予定経路Rを強調して表示してもよい。車両経路案内モジュール121aの機能により制御部120は、車両Cの現在位置が車両経路R1から逸脱したか否かを判定し、現在位置が車両経路R1から逸脱した場合には、現在位置から駅Aまでの最適な車両経路R1を再探索する。車両経路R1の再探索は制御部120によって行われてもよいし、再探索の要求を車載器110から受信したサーバ10によって行われてもよい。また、車両経路R1には、再探索された経路も含まれることとする。
中止モジュール121bは、車載器110にて移動予定経路Rの案内を中止する機能を制御部120に実現させるモジュールである。中止モジュール121bの機能により制御部120は、UI部142としてのタッチパネルディスプレイにおいて移動予定経路R(車両経路R1)の案内を中止する操作を受け付け、当該操作を受け付けた場合に移動予定経路Rの案内を中止する。また、中止モジュール121bの機能により制御部120は、移動予定経路Rの案内を中止すると、経路情報130aを記録媒体130から消去するとともに、移動予定経路Rの案内を中止した旨を示す中止通知をサーバ10に送信する。中止モジュール121bの機能により制御部120は、移動予定経路Rの案内を中止する際に、車両Cの現在位置とドアセンサ143の検知状況の履歴情報を取得し、当該履歴情報を中止通知に添付する。
履歴情報は、移動予定経路Rの案内を中止する操作が受け付けられた時刻から予め決められた長さ(例えば20分)だけ遡った期間の履歴を示してもよいし、移動予定経路Rを案内していた全期間の履歴を示してもよい。この履歴情報に基づいて、どの地点で車両Cのドアが開閉されたかを特定することができる。
(2)携帯端末の構成:
携帯端末210は、CPUとRAMとROM等を備える制御部220と記録媒体230と通信部240とGPS受信部241とUI部242とを備えており、当該記録媒体230やROMに記憶されたプログラムを制御部220が実行する。制御部220は、このプログラムの一つとして携帯端末プログラム221を実行する。GPS受信部241は、GPS衛星からの電波を受信し、図示しないインタフェースを介して携帯端末210の現在位置を算出するための信号を制御部220に出力する。通信部240は、サーバ10と通信するための回路によって構成される。制御部220は、通信部240を介してサーバ10と通信を行う。UI部242は、タッチパネルディスプレイであり、画像の出力装置と、タッチ操作の入力装置とを兼ねる。
記録媒体230には移動予定経路Rを示す経路情報230aが記録されている。経路情報230aは、車載器110の経路情報130aと同様であるが、必ずしも車両経路R1を示さなくてもよく、電車経路R2と徒歩経路R3のみを示してもよい。
携帯端末プログラム221は、経路案内モジュール221aを含む。経路案内モジュール221aは、移動予定経路Rのうち、車両経路R1以外の部分を案内する機能を制御部220に実現させるモジュールである。例えば、経路案内モジュール221aの機能により制御部120は、駅Aにおいて乗車すべき電車の情報(時刻表、ホーム、運賃等)をUI部242にて案内してもよいし、徒歩経路R3上の交差点における進行方向をUI部242にて案内してもよい。
経路案内モジュール221aの機能により制御部220は、UI部242におけるタッチ操作に応じて利用者Uが指定した出発地Sと目的地Gとを取得し、当該出発地Sと目的地Gとを示す経路探索要求をサーバ10に送信する。経路探索要求には、出発地Sと目的地Gとのほかに、携帯端末210の利用者Uごとに固有の利用者ID(識別番号)も含まれる。
また、経路案内モジュール221aの機能により制御部220は、UI部242におけるタッチ操作に応じて引継要求をサーバ10に送信する。引継要求には、携帯端末210の利用者Uの利用者IDと携帯端末210の現在位置が含まれる。引継要求には、出発地Sと目的地Gとが含まれない。
(3)サーバ(経路案内システムの構成)の構成:
サーバ10は、CPUとRAMとROM等を備える制御部20と記録媒体30と通信部40とを備えており、当該記録媒体130やROMに記憶されたプログラムを制御部20が実行する。制御部20は、このプログラムの一つとして経路案内プログラム21を実行する。通信部40は、車両Cおよび携帯端末210と無線通信するための回路を備えるとともに、交通情報サーバ(不図示)と通信するための回路を備える。交通情報サーバは、車両Cが走行可能な自動車道路網の道路区間ごとに車両渋滞度(渋滞、混雑、空き)を示す渋滞情報をサーバ10に提供するサーバである。
記録媒体30は、地図情報30aを記録する。地図情報30aには、自動車道路網と徒歩道路網と公共交通網(バス路線網、鉄道路線網、航空路線網等)を特定するデータや、目的地として設定され得る施設を示す施設データ等が含まれている。各交通網を特定するデータは、2個のノード間を接続するリンクを特定するリンクデータと、前記ノードを示すノードデータ等を含む。リンクは各交通網に対応する移動手段が通行可能な通路の区間を意味し、ノードは当該区間の始点または終点を意味する。リンクデータには、リンク上のノード以外の位置に設定された形状補間点の位置を示す形状補間点データと、リンクの区間長を示す区間長データとが含まれる。なお、単一のノードに対して2種類以上の移動手段で通行可能なリンクが共通して接続している場合があり、このようなノードは移動手段の変更(乗換)が可能な地点(駅、バス停、空港等)を意味する。また、自動車道路網と徒歩道路網とにおいて多くのリンクが共通するが、自動車専用道路に対応するリンクは自動車道路網のみに含まれ、車道に併設されていない歩道に対応するリンクは徒歩道路網のみに含まれる。
記録媒体30は、目的地情報30bを記録する。目的地情報30bは、利用者Uの利用者IDごとに目的地Gを示す情報である。すなわち、記録媒体30は、利用者Uが車両Cで移動し、その後、車両C以外の移動手段で移動する移動予定経路Rの目的地Gを記録する。むろん、目的地情報30bにおいては、利用者Uが車両Cで移動し、その後、車両C以外の移動手段で移動する移動予定経路Rの目的地Gだけでなく、車両Cのみで到着できる移動予定経路Rの目的地Gや、車両C以外の移動手段のみで到着できる移動予定経路Rも記録され得る。
携帯端末210から経路探索要求を受信した場合、制御部20は、当該経路探索要求が示す利用者IDと目的地Gとを互いに対応付けて目的地情報30bに記録する。原則として、制御部20は、目的地Gに利用者Uが到着した旨を示す到着通知と、移動予定経路Rの案内を中止した旨を示す中止通知とを、車載器110または携帯端末210から受け付けた場合に、目的地情報30bから当該車載器110または携帯端末210の利用者Uの利用者IDに対応付けられた目的地Gを消去する。なお、車載器110と携帯端末210には、当該車載器110と携帯端末210とを利用する利用者Uの利用者IDが対応付けられており、車載器110と携帯端末210と利用者IDとの対応関係を規定したデータベース(不図示)がサーバ10の記録媒体30に記録されている。
経路案内プログラム21は、判定モジュール21aと消去モジュール21bと探索モジュール21cとを含む。
判定モジュール21aは、利用者Uが車両Cから降車したか否かを判定する機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。判定モジュール21aの機能により制御部20は、車載器110から移動予定経路R(車両経路R1)の案内を中止した旨を示す中止通知を受信した場合に、利用者Uが車両Cから降車したか否かを判定する。なお、中止モジュール121bの機能により車載器110の制御部120は、UI部142としてのタッチパネルディスプレイにおいて車両経路R1の案内を中止する操作を受け付けた場合に、車両経路R1の案内を中止するとともに、中止通知をサーバ10に送信する。この中止通知には、どの地点で車両Cのドアが開閉されたかを特定することが可能な履歴情報が添付されている。
ここで、判定モジュール21aの機能により制御部20は、車両Cのドアの開閉が検知された場合に、利用者Uが車両Cから降車したと判定する。より具体的に、判定モジュール21aの機能により制御部20は、車両Cから車両C以外の移動手段へと乗換可能な地点である判定地点と車両Cとの距離が判定距離以内である状態において、車両Cのドアの開閉が検知された場合に、利用者Uが車両Cから降車したと判定する。
本実施形態おいて、判定地点は、移動予定経路R上において車両Cから利用者Uが降車する予定の地点である。すなわち、図2A〜図2Cの例において、判定地点P(白丸)は、車両Cから利用者Uが降車して電車に乗り換える予定である駅Aに設定された地点である。図2A〜図2Cに示すように、判定モジュール21aの機能により制御部20は、利用者Uが車両Cの次の移動手段へと乗り換える施設(駅A)に接続する移動予定経路R上の地点(駅Aの取り付けリンク)を判定地点Pとして取得する。なお、制御部20は、駅Aの形状を示すポリゴンの重心を判定地点Pとして取得してもよいし、移動予定経路R上の地点のうち駅Aの形状を示すポリゴンに再接近する地点を判定地点Pとして取得してもよい。また、車両経路R1の終点(降車する予定の地点)は駅Aの周辺の駐車場であってもよく、制御部20は、当該駐車場内の地点を判定地点Pとして取得してもよい。
図2A〜図2Cに示すように、制御部20は、判定地点Pが中心をなし、半径が判定距離Hの円形範囲内(破線内)にて車両Cのドアの開閉が検知された場合に、利用者Uが降車したと判定する。本実施形態において、判定距離Hは、判定地点Pの周辺の車両渋滞度が大きいほど大きい値に設定される。より具体的に、判定距離Hは、移動予定経路R(車両経路R1)上の車両渋滞度が大きいほど大きい値に設定されてもよい。判定モジュール21aの機能により制御部20は、判定地点Pから予め決められた距離(例えば900m)以内の範囲内に存在する車両経路R1上の道路区間の車両渋滞度を取得し、当該車両渋滞度を解析する。
図2Cに示すように、制御部20は、判定地点Pから予め決められた距離以内の範囲内に存在する車両経路R1上の道路区間のうち、車両渋滞度が渋滞または混雑となっている道路区間の割合である混雑割合が第1閾値(例えば75%)以上である場合、判定距離Hを第1距離L1(例えば900m)に設定する。図2Aに示すように、制御部20は、判定地点Pから予め決められた距離以内の範囲内に存在する車両経路R1上の道路区間のうち、車両渋滞度が渋滞または混雑となっている道路区間の混雑割合が第1閾値未満かつ第2閾値(例えば25%)以上である場合、判定距離Hを第2距離L2(例えば600m)に設定する。図2Bに示すように、制御部20は、判定地点Pから予め決められた距離以内の範囲内に存在する車両経路R1上の道路区間のうち、車両渋滞度が渋滞または混雑となっている道路区間の混雑割合が第2閾値未満である場合、判定距離Hを第3距離L3(例えば300m)に設定する。
消去モジュール21bは、車両Cに搭載された車載器110において移動予定経路R(車両経路R1)の経路案内が中止され、かつ、利用者Uが車両Cから降車した場合には、利用者Uの携帯端末210にて移動予定経路R(電車経路R2,徒歩経路R3)の案内が可能となるように目的地Gを記録媒体30に記録した状態を維持し、車載器110において移動予定経路R(車両経路R1)の経路案内が中止され、かつ、利用者Uが車両Cから降車していない場合には、目的地Gを記録媒体30から消去する機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。
消去モジュール21bの機能により制御部20は、車載器110から中止通知を受信し、かつ、当該中止通知に添付された履歴情報に基づいて利用者Uが降車したと判定された場合には、降車した利用者Uが引き続き移動予定経路Rの案内を受けることが可能なように、当該利用者Uの利用者IDに対応付けられた目的地Gが目的地情報30bに記録された状態を維持する。一方、消去モジュール21bの機能により制御部20は、車載器110から中止通知を受信し、かつ、当該中止通知に添付された履歴情報に基づいて利用者Uが降車したと判定されなかった場合には、当該利用者Uの利用者IDに対応付けられた目的地Gを目的地情報30bから消去する。
探索モジュール21cは、経路探索要求および引継要求に応じて移動予定経路Rを探索する機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。探索モジュール21cの機能により制御部20は、携帯端末210から経路探索要求を受信した場合に、当該経路探索要求に含まれた出発地Sから目的地Gまでの移動予定経路Rを公知のマルチモーダル経路探索手法によって探索し、探索された移動予定経路Rを示す経路情報230aを携帯端末210に送信する。
一方、探索モジュール21cの機能により制御部20は、車載器110または携帯端末210から引継要求を受信した場合に、当該引継要求に含まれた利用者IDを取得し、当該利用者IDが対応付けられた目的地Gが目的地情報30bに記録されているか否かを判定する。利用者IDが対応付けられた目的地Gが目的地情報30bに記録されている場合、探索モジュール21cの機能により制御部20は、引継要求を送信した車載器110または携帯端末210の現在位置から目的地Gまでの移動予定経路Rを探索し、当該移動予定経路Rを示す経路情報130a,230aを車載器110または携帯端末210に送信する。これにより、目的地Gが目的地情報30bに記録されている限り、車両Cから降車した利用者Uの携帯端末210が引継要求をサーバ10に送信することにより、車両Cから降車した利用者Uが携帯端末210にて移動予定経路R(電車経路R2,徒歩経路R3)の案内を受けることができる。一方、利用者IDが対応付けられた目的地Gが目的地情報30bに記録されていない場合、探索モジュール21cの機能により制御部20は、移動予定経路Rを探索せず、経路情報130a,230aを車載器110または携帯端末210に送信しない。この場合、制御部20は、目的地Gを新たに設定すべき通知を車載器110または携帯端末210に送信してもよい。
なお、図2A〜図2Cの例において、利用者Uが自宅等で経路探索要求を携帯端末210からサーバ10に送信した場合、最初に車両Cで移動すべき移動予定経路Rを示す経路情報230aが携帯端末210に送信されることとなる。その後、利用者Uが車両Cに乗車し、車載器110の電源がONとなると、車載器110はサーバ10に引継要求を送信し、経路情報130aが車載器110に送信されることとなる。このように、車載器110に経路情報130aを送信した場合、経路案内は車載器110に引き継がれることとなる。サーバ10は、車載器110に経路情報130aを送信すると、携帯端末210に経路情報230aの消去要求を送信し、それに応じて携帯端末210の制御部220は経路情報230a記録媒体230から消去する。そのため、利用者Uが車両Cから降車した直後の段階では、携帯端末210の記録媒体230に経路情報230aが記録されていないこととなる。この状態で、利用者Uの操作等に応じて、携帯端末210が引継要求をサーバ10に送信することにより、再び携帯端末210が経路情報230aを取得することができる。
以上説明した本実施形態の構成において、車載器110にて移動予定経路Rの案内を中止する操作を受け付けることとしたため、運転者が車載器110にて行われている移動予定経路Rの案内を中止することができる。従って、運転者と利用者Uとが同乗した車両Cから利用者Uが降車した後に、不必要な移動予定経路Rの案内が継続されることを防止できる。また、車載器110において移動予定経路Rの案内を中止した場合であっても、利用者が車両Cから降車した場合には目的地Gを記録媒体30に保持しておくことができるため、記録媒体30に保持された目的地Gまでの移動予定経路Rの案内を利用者の携帯端末210に引き継ぐことができる。図2Cのように、駅Aから帰路についた運転者Dが移動予定経路Rの案内を中止することにより、駅Aまでの経路の再探索が繰り返して行われる煩わしさから解放されるとともに、車両Cから降車した利用者Uの携帯端末210にて移動予定経路Rの案内を引き継ぐことができる。
一方、利用者Uが車両Cから降車していない状態で案内を中止した場合、すなわち利用者Uが車両Cに乗車した状態で案内を中止した場合、利用者Uが目的地Gを訪れる意思がなくなったものと考えることができる。このような場合には、目的地Gを記録媒体30から消去できるため、記録媒体30に不必要に目的地Gが記録され続けることを回避できる。図2Aのように、駅Aに向かう車両経路R1の途中においても移動予定経路Rの案内を中止することができるとともに、利用者Uが車両Cに乗車している状態で移動予定経路Rの案内が中止されたため、利用者Uが目的地Gを訪れる意思がなくなったものと判断できる。
ここで、判定モジュール21aの機能により制御部20は、車両Cのドアの開閉が検知された場合に、利用者Uが車両Cから降車したと判定している。利用者Uが車両Cから降車するにはドアの開閉が必ず行われるため、利用者Uが車両Cから降車したか否かを適切に判定できる。また、判定モジュール21aの機能により制御部20は、車両Cから車両C以外の移動手段へと乗換可能な地点である判定地点Pと車両Cとの距離が判定距離H以内である状態において、車両Cのドアの開閉が検知された場合に、利用者Uが車両Cから降車したと判定している。他の移動手段への乗換ができない地点においてドアが開閉した場合、利用者Uや運転者Dは車両に乗ったままか、一旦降車して再度乗車した可能性が大きいため、利用者Uが車両Cから降車したとの誤判定を抑制できる。すなわち、単に利用者Cが車両Cから降車したか否を判定するのではなく、車両C以外の移動手段に乗り換えるために利用者Cが車両Cから降車したか否かを精度よく判定できる。図2Bのように、駅Aに向かう車両経路R1において利用者Uが降車しているが、電車に乗換可能な駅Aから離れた地点にて利用者Uが降車しているため、例えばコンビニエンスストア等で所用を済ます等のために一時的に利用者Uが降車したに過ぎず、再度、利用者Uが車両Cに乗車したと判断できる。
また、判定距離Hは、判定地点Pの周辺の車両渋滞度が大きいほど大きい値に設定されている。判定地点Pの周辺の車両渋滞度が大きいほど、判定地点Pから大きく離れた手前の地点で利用者が降車して、判定地点Pへと徒歩で向かう可能性が大きくなる。従って、判定地点Pの周辺の車両渋滞度が大きいほど判定距離Hを大きくすることにより、判定地点Pの手前で利用者Uが降車して判定地点Pへと徒歩で向かっているのに、利用者Uが降車していないと判定される可能性を抑制できる。
さらに、判定距離Hは、移動予定経路R(車両経路R1)上の車両渋滞度が大きいほど大きい値に設定されている。移動予定経路Rは車両Cが通行している可能性が大きい道路であるため、車両Cが通行している可能性の大きい道路上の車両渋滞度に基づいて判定距離Hを設定できる。
また、判定地点Pは、移動予定経路R上において車両Cから利用者が降車する予定の地点とされている。すなわち、単に駅やバス停などであるだけではなく、乗換を行うことが予定されている地点(駅A)を判定地点Pとすることにより、降車したか否かを高い精度で判定できる。
(4)経路案内システムの処理:
図3Aは、経路案内システムとしてのサーバ10が実行する目的地管理処理のフローチャートである。まず、消去モジュール21bの機能により制御部20は、車載器110にて移動予定経路Rの経路案内が行われているか否かを判定する(ステップS100)。例えば、制御部20は、車載器110に対して経路情報130aを送信した後において、経路案内の中止通知または目的地Gへの到着通知を車載器110から受信していない場合には車載器110にて経路案内が行われていると判定してもよい。むろん、制御部20は、経路案内を行っている否かを示す情報を車載器110から周期的に受信し、当該情報に基づいて経路案内が行われているか否かを判定してもよい。車載器110にて移動予定経路Rの経路案内が行われている場合、携帯端末210の記録媒体230に経路情報230aは記録されていないこととなる。
車載器110にて移動予定経路Rの経路案内が行われていると判定した場合(ステップS110:Y)、消去モジュール21bの機能により制御部20は、車載器110にて移動予定経路Rの経路案内が中止されたか否かを判定する(ステップS110)。すなわち、制御部20は、車載器110から中止通知を受信したか否かを判定する。車載器110にて移動予定経路Rの経路案内が中止されたと判定した場合(ステップS110:Y)、車載器110にて移動予定経路Rの経路案内が行われている状態から、当該経路案内が中止された状態へと遷移したと判断できる。
車載器110にて移動予定経路Rの経路案内が行われていると判定しなかった場合(ステップS100:N)、および、車載器110にて移動予定経路Rの経路案内が中止されたと判定しなかった場合(ステップS110:N)、制御部20は、目的地管理処理の最初に戻るため、車載器110にて移動予定経路Rの経路案内が行われている状態から、当該経路案内が中止された状態へと遷移するまで待機することができる。
車載器110にて移動予定経路Rの経路案内が中止されたと判定した場合(ステップS110:Y)、消去モジュール21bの機能により制御部20は、判定地点Pの周辺の車両渋滞度が大きいほど大きい判定距離Hを設定する(ステップS120)。すなわち、制御部20は、判定地点Pから予め決められた距離(例えば900m)以内の範囲内に存在する車両経路R1上の道路区間の車両渋滞度を取得し、当該車両渋滞度が渋滞または混雑となっている道路区間の割合である混雑割合を取得する。そして、制御部20は、混雑割合が大きいほど、大きい判定距離Hを設定する。なお、制御部20は、車載器110にて案内していた移動予定経路Rを示す経路情報130aを車載器110から受信してもよいし、移動予定経路Rを探索した際に経路情報130aを記録媒体30に記録しておいてもよい。また、判定地点Pは、移動予定経路R上において車両Cから車両C以外の移動手段(電車)へと乗り換える予定の駅Aに設定されている。
次に、判定モジュール21aの機能により制御部20は、判定地点Pから判定距離H以内の範囲内でドアの開閉が検知されたか否かを判定する(ステップS130)。すなわち、制御部20は、利用者Uが車両Cから降車したか否かを判定する。制御部20は、中止通知に添付された履歴情報に基づいてドアの開閉が検知された際の車両Cの現在位置を取得し、当該現在位置が判定地点Pから判定距離H以内の範囲内であるか否かを判定する。複数回のドアの開閉が検知されていた場合、制御部20は、最後のドアの開閉が検知された際の現在位置が判定地点Pから判定距離H以内の範囲内であるか否かを判定してもよい。
判定地点Pから判定距離H以内の範囲内でドアの開閉が検知されたと判定した場合(ステップS130:Y)、消去モジュール21bの機能により制御部20は、目的地Gが目的地情報30bに記録された状態を維持する(ステップS150)。すなわち、制御部20は、車載器110から中止通知を受信し、かつ、当該中止通知に添付された履歴情報に基づいて利用者Uが降車したと判定された場合には、降車した利用者Uが引き続き移動予定経路Rの案内を受けることが可能なように、当該利用者Uの利用者IDに対応付けられた目的地Gが目的地情報30bに記録された状態を維持する。この場合、車載器110では移動予定経路Rの経路案内が中止されているが、利用者IDの携帯端末210で移動予定経路Rの経路案内を引き継ぐことが可能となる。従って、図2Cのように、駅Aから帰路についた運転者Dが移動予定経路Rの案内を中止することにより、駅Aまでの経路の再探索が繰り返して行われる煩わしさから解放されるとともに、車両Cから降車した利用者Uの携帯端末210にて移動予定経路Rの案内を引き継ぐことができる。
判定地点Pから判定距離H以内の範囲内でドアの開閉が検知されたと判定しなかった場合(ステップS130:N)、消去モジュール21bの機能により制御部20は、目的地Gを記録媒体30から消去する(ステップS160)。すなわち、制御部20は、車載器110から中止通知を受信し、かつ、当該中止通知に添付された履歴情報に基づいて利用者Uが降車したと判定されなかった場合には、当該利用者Uの利用者IDに対応付けられた目的地Gを目的地情報30bから消去する。この場合、車載器110では移動予定経路Rの経路案内が中止され、かつ、利用者IDの携帯端末210では移動予定経路Rの経路案内を引き継ぐことが不可能となる。例えば、図2Aのように、駅Aに向かう車両経路R1の途中においても移動予定経路Rの案内を中止することができるとともに、利用者Uが車両Cに乗車している状態で移動予定経路Rの案内が中止されたため、利用者Uが目的地Gを訪れる意思がなくなったものと判断できる。
図3Bは、経路案内システムとしてのサーバ10が実行する経路引継処理のフローチャートである。まず、探索モジュール21cの機能により制御部20は、携帯端末210から移動予定経路Rの引継要求を受信したか否かを判定する(ステップS200)。携帯端末210から移動予定経路Rの引継要求を受信したと判定した場合(ステップS200:Y)、探索モジュール21cの機能により制御部20は、引継要求を送信した携帯端末210の利用者IDが対応付けられた目的地Gが記録媒体30に記録されているか否かを判定する(ステップS210)。
引継要求を送信した携帯端末210の利用者IDが対応付けられた目的地Gが記録媒体30に記録されていると判定した場合(ステップS210:Y)、探索モジュール21cの機能により制御部20は、目的地Gまでの移動予定経路Rの経路情報230aを携帯端末210に送信する(ステップS220)。すなわち、制御部20は、引継要求を送信した携帯端末210の現在位置から目的地Gまでの移動予定経路Rを探索し、当該移動予定経路Rを示す経路情報230aを携帯端末210に送信する。これにより、目的地Gが目的地情報30bに記録されている限り、車両Cから降車した利用者の携帯端末210が引継要求をサーバ10に送信することにより、車両Cから降車した利用者Uが携帯端末210にて移動予定経路R(電車経路R2,徒歩経路R3)の案内を受けることができる。
一方、引継要求を送信した携帯端末210の利用者IDが対応付けられた目的地Gが記録媒体30に記録されていると判定しなかった場合(ステップS210:N)、経路情報230aは携帯端末210に送信されないこととなり、携帯端末210にて経路案内が引き継がれないようになる。
(5)他の実施形態:
図4は、他の実施形態にかかる経路案内システムのブロック図である。本実施形態において、携帯端末210において経路案内システムが実現されている。すなわち、携帯端末210の記録媒体30にて目的地情報30bが記録され、携帯端末210の制御部220において判定モジュール21aと消去モジュール21bと探索モジュール21cとが実行されている。この構成において、携帯端末210にて移動予定経路Rが探索され、携帯端末210にて目的地情報30bが管理されることとなる。
また、判定モジュール21aの機能により制御部220は、車両Cと利用者Uの携帯端末210との距離が閾値以上となった場合に、利用者Uが車両Cから降車したと判定してもよい。図4においては、車載器110が車両Cのドアセンサと通信可能となるように構成されていない。本実施形態の車載器110は、いわゆるポータブルナビゲーション装置であり、位置センサ141としてのGPS受信部と通信部140とUI部142とを内蔵している。この構成において、判定モジュール21aの機能により制御部220は、車両Cの通信部140と、携帯端末210の通信部240との間の通信が途絶えた場合に、車両Cと利用者Uの携帯端末210との距離が閾値以上となったと見なすため、利用者Uが車両Cから降車した否かを判定できる。この場合、無線LAN(Local Area Network)やBluetooth(登録商標)や赤外線通信等の近距離通信によって、通信部140,240間の通信を行うようにしてもよい。
制御部220は、通信部140,240間の通信における電波強度が基準値以下となった場合や、通信部140,240間の通信におけるエラーレートが基準値以上となった場合に、車両Cと利用者Uの携帯端末210との距離が閾値以上となったと見なしてもよい。むろん、制御部220は、携帯端末210の現在位置と車両Cの現在位置とに基づいて、車両Cと利用者Uの携帯端末210との距離が閾値以上となったか否かを判定してもよい。むろん、携帯端末210が距離センサを備えてもよい。以上の構成において、携帯端末210がドアの開閉を検知しなくても、利用者Uが車両Cから降車したか否かを判定できる。
前記実施形態においては、サーバ10の記録媒体30に目的地Gが記録されたが、利用者IDごとに経路情報が記録されてもよい。当然、経路情報は、目的地Gも示す情報であるため、消去モジュール21bの機能により制御部20は、経路情報を消去することにより目的地Gを消去してもよい。さらに、利用者Uが車両Cから降車したか否かを判定する手段が車載器110に備えられてもよい。また、利用者Uが車両Cから降車したか否かを判定する手段と、目的地Gを消去する手段と、目的地Gを記録する記録媒体30,230と、が別々の装置に備えられてもよい。また、携帯端末210は、可搬性のあるコンピュータであればよく、いわゆるスマートフォンであってもよいし、携帯電話であってもよい。
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、他にも種々の実施形態を採用可能である。目的地を記録する記録媒体は、車載器に備えられてもよいし、携帯端末に備えられてもよいし、車載器や携帯端末と通信可能に接続されたサーバ等のコンピュータに備えられてもよい。車両とは2人以上の乗員が乗車可能であり、車載器が搭載可能な車両であればよい。また、車両以外の移動手段は、例えば徒歩であってもよいし、公共交通機関であってもよい。目的地は、携帯端末にて設定された地点であってもよいし、車載器にて設定された地点であってもよい。判定手段は、車載器に備えられてもよいし、携帯端末に備えられてもよいし、車載器や携帯端末と通信可能に接続されたサーバ等のコンピュータに備えられてもよい。判定手段は、利用者の状態を監視するセンサやカメラを含んでもよいし、利用者が降車した操作部を含んでもよい。利用者とは、移動予定経路の案内を利用する人物であり、携帯端末を携帯する人物である。利用者は、車両を運転する場合もあるし、利用者以外の運転者が車両を運転する場合もある。
車載器は、車両に搭載された端末であればよく、車両に対して着脱可能に搭載されてもよい。なお、車載器は、利用者の携帯端末と分離して移動可能な端末である。車載器にて移動予定経路の案内が中止されるとは、移動予定経路の案内を中止するための操作に応じて車載器が移動予定経路の案内を中止することであってもよい。目的地を記録媒体に記録した状態を維持することにより、当該目的地に向かう移動予定経路を探索することができるため、探索した移動予定経路を携帯端末が案内することができる。目的地を記録媒体に記録した状態を維持するとは、少なくとも目的地を示す情報を記録媒体に記録した状態を維持することであり、少なくとも目的地を示す情報とは移動予定経路を示す情報であってもよい。移動予定経路を示す情報を記録媒体に記録しておけば、新たに移動予定経路を探索しなくても、移動予定経路を携帯端末が案内することができる。目的地を記録媒体から消去するとは、利用者の携帯端末にて移動予定経路の案内が不可能となるように、少なくとも目的地を示す情報を消去したり無効化したりすることである。
ここで、判定手段は、車両のドアの開閉が検知された場合に、利用者が車両から降車したと判定してもよい。利用者が車両から降車するにはドアの開閉が必ず行われるため、利用者が車両から降車したか否かを適切に判定できる。
また、判定手段は、車両から車両以外の移動手段へと乗換可能な地点である判定地点と車両との距離が判定距離以内である状態において、車両のドアの開閉が検知された場合に、利用者が車両から降車したと判定してもよい。他の移動手段への乗換ができない地点においてドアが開閉した場合、利用者や運転者は車両に乗ったままか、一旦降車して再度乗車した可能性が大きいため、利用者が車両から降車したとの誤判定を抑制できる。判定地点とは、車両から車両以外の移動手段へと乗換可能な地点であればよく、例えば駅やバス停や空港や駐車場の付近に設定される地点である。乗換には、車両で移動する状態から徒歩で移動する状態へと遷移することも含むこととする。
また、判定距離は、判定地点の周辺の車両渋滞度が大きいほど大きい値に設定されてもよい。判定地点の周辺の車両渋滞度が大きいほど、判定地点から大きく離れた手前の地点で利用者が降車して、判定地点へと徒歩で向かう可能性が大きくなる。従って、判定地点の周辺の車両渋滞度が大きいほど判定距離を大きくすることにより、判定地点の手前で利用者Uが降車して判定地点へと徒歩で向かっているのに、利用者が降車していないと判定される可能性を抑制できる。
さらに、判定距離は、移動予定経路上の車両渋滞度が大きいほど大きい値に設定されてもよい。移動予定経路は車両が通行している可能性が大きい道路であるため、車両が通行している可能性の大きい道路上の車両渋滞度に基づいて判定距離を設定できる。
また、判定地点は、移動予定経路上において車両から利用者が降車する予定の地点であってもよい。すなわち、単に駅やバス停などであるだけではなく、乗換を行うことが予定されている地点を判定地点とすることにより、降車したか否かを高い精度で判定できる。
さらに、判定手段は、車両と利用者の携帯端末との距離が閾値以上となった場合に、利用者が車両から降車したと判定してもよい。これにより、降車したか否かを容易に判定できる。例えば、ドアの開閉を検知しなくても、利用者が車両から降車したか否かを判定できる。
さらに、本発明のように、車載器にて移動予定経路が中止された場合に目的地を消去するか否かを決定する手法は、プログラムや方法としても適用可能である。また、以上のようなシステム、プログラム、方法は、単独の装置として実現される場合もあれば、車両に備えられる各部と共有の部品を利用して実現される場合もあり、各種の態様を含むものである。例えば、以上のような装置を備えたナビゲーションシステム、走行履歴情報の管理システムや方法、プログラムを提供することが可能である。また、一部がソフトウェアであり一部がハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。さらに、装置を制御するプログラムの記録媒体としても発明は成立する。むろん、そのソフトウェアの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。
10…サーバ、20…制御部、21…経路案内プログラム、21a…判定モジュール、21b…消去モジュール、21c…探索モジュール、30…記録媒体、30a…地図情報、30b…目的地情報、40…通信部、110…車載器、120…制御部、121…車載器プログラム、121a…車両経路案内モジュール、121b…中止モジュール、130…記録媒体、130a…経路情報、140…通信部、141…位置センサ、142…UI部、143…ドアセンサ、210…携帯端末、220…制御部、221…携帯端末プログラム、221a…経路案内モジュール、230…記録媒体、230a…経路情報、240…通信部、241…受信部、242…UI部、C…車両、D…運転者、G…目的地、H…判定距離、ID…利用者、P…判定地点、R…移動予定経路、R1…車両経路、R2…電車経路、R3…徒歩経路、S…出発地、U…利用者

Claims (9)

  1. 利用者が車両で移動し、その後、前記車両以外の移動手段で移動する移動予定経路の目的地を記録する記録媒体と、
    前記利用者が前記車両から降車したか否かを判定する判定手段と、
    前記車両に搭載された車載器において前記移動予定経路の案内が中止され、かつ、前記利用者が前記車両から降車した場合には、前記利用者の携帯端末にて前記移動予定経路の案内が可能となるように前記目的地を前記記録媒体に記録した状態を維持し、
    前記車載器において前記移動予定経路の案内が中止され、かつ、前記利用者が前記車両から降車していない場合には、前記目的地を前記記録媒体から消去する消去手段と、
    を備える経路案内システム。
  2. 前記判定手段は、前記車両のドアの開閉が検知された場合に、前記利用者が前記車両から降車したと判定する、
    請求項1に記載の経路案内システム。
  3. 前記判定手段は、前記車両から前記車両以外の移動手段へと乗換可能な地点である判定地点と前記車両との距離が判定距離以内である状態において、前記車両のドアの開閉が検知された場合に、前記利用者が前記車両から降車したと判定する、
    請求項2に記載の経路案内システム。
  4. 前記判定距離は、前記判定地点の周辺の車両渋滞度が大きいほど大きい値に設定される、
    請求項3に記載の経路案内システム。
  5. 前記判定距離は、前記移動予定経路上の車両渋滞度が大きいほど大きい値に設定される、
    請求項4に記載の経路案内システム。
  6. 前記判定地点は、前記移動予定経路上において前記車両から前記利用者が降車する予定の地点である、
    請求項から請求項5のいずれか一項に記載の経路案内システム。
  7. 前記判定手段は、前記車両と前記利用者の携帯端末との距離が閾値以上となった場合に、前記利用者が前記車両から降車したと判定する、
    請求項1に記載の経路案内システム。
  8. 利用者が車両で移動し、その後、前記車両以外の移動手段で移動する移動予定経路の目的地を記録媒体に記録する記録工程と、
    前記利用者が前記車両から降車したか否かを判定する判定工程と、
    前記車両に搭載された車載器において前記移動予定経路の案内が中止され、かつ、前記利用者が前記車両から降車した場合には、前記利用者の携帯端末にて前記移動予定経路の案内が可能となるように前記目的地を前記記録媒体に記録した状態を維持し、
    前記車載器において前記移動予定経路の案内が中止され、かつ、前記利用者が前記車両から降車していない場合には、前記目的地を前記記録媒体から消去する消去工程と、
    を含む経路案内方法。
  9. 利用者が車両で移動し、その後、前記車両以外の移動手段で移動する移動予定経路の目的地を記録媒体に記録する記録機能と、
    前記利用者が前記車両から降車したか否かを判定する判定機能と、
    前記車両に搭載された車載器において前記移動予定経路の案内が中止され、かつ、前記利用者が前記車両から降車した場合には、前記利用者の携帯端末にて前記移動予定経路の案内が可能となるように前記目的地を前記記録媒体に記録した状態を維持し、
    前記車載器において前記移動予定経路の案内が中止され、かつ、前記利用者が前記車両から降車していない場合には、前記目的地を前記記録媒体から消去する消去機能と、
    をコンピュータに実現させる経路案内プログラム。
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