JP3928511B2 - 記録材料の切断方法、及び、同方法に用いられるカッタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート状の記録材料を処理するための互いに隣接した第1処理部および第2処理部を有する写真処理装置において、前記記録材料を一対のガイド板によって両面から案内しつつ前記第1処理部から前記第2処理部へ搬送する搬送経路に対してカッタを挿入し、前記切断刃によって前記記録材料を切断する記録材料の切断方法、及び、前記カッタに関する。
【0002】
【従来の技術】
上記の発明に関連する技術として、特開2001−92102号公報に記された切断機構を備えた写真処理装置が知られている。この切断機構は、印画紙を収納マガジンから露光部などに送り出すための搬送ユニット等に設けられている。この搬送ユニットには、収納マガジンから引き出された印画紙を円滑に受け入れるために、広く開いた先端部から次第に狭まった傾斜面を備えた入口ガイド部材が設けられており、この入口ガイド部材の奥側にカッタの切断刃を配置すると同時に、入口ガイド部材を印画紙の幅方向に引き出し可能に設けてあるので、必要に応じてオペレータが入口ガイド部材を写真処理装置の外側に引き出すと、切断刃が手前側に移動しながら印画紙を切断するという構造になっている。
【0003】
この切断機構を備えた写真処理装置においては、第1処理部から第2処理部の内部まで1枚の記録材料が連続して存在している状態で搬送機構内で記録材料のジャミング等のトラブルが生じた場合でも、上記の切断機構によって記録材料を切断処理した上で、記録材料収納マガジン或いは搬送ユニットをスライドレールに沿ってスムースに写真処理装置の内部から引き出すことができ、また、メンテナンス作業に際して比較的に少量の記録材料を無駄にするだけで済む。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の従来技術による記録材料の切断方法、及び、同方法に用いられるカッタでは、切断刃を備え且つ略全長にわたって引き出し可能に形成された入口ガイド部材からなる切断機構を実現するには、入口ガイド部材と搬送ユニットの間に固定レールと可動レールからなる一般に高価なスライドレールを設ける必要があり、しかも、そのような切断機構を引き出し可能な処理ユニットの一つ一つに設けることが必要であり、結果的に、写真処理システムのコストアップを引き起こすという問題があった。
【0005】
したがって、本発明の目的は、上に例示した従来技術の持つ前述した欠点に鑑み、できるだけ簡単な構造で写真処理装置のコストアップを引き起こし難い記録材料の切断方法、及び、カッタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る記録材料の切断方法は、特許請求の範囲の請求項1に示したように、
シート状の記録材料を処理するための互いに隣接した第1処理部および第2処理部を有する写真処理装置において、
前記記録材料を一対のガイド板によって両面から案内しつつ前記第1処理部から前記第2処理部へ搬送する搬送経路に対し、
ハンドル部と、前記ハンドル部から延びた一対の被挿入部と、前記被挿入部の先端付近に設けられた切断刃と、切断した前記記録材料を収納可能に前記一対の被挿入部の間に設けたスリットと、前記スリットの縁部付近に立設したリブとを備えたカッタを、
前記第1処理部および前記第2処理部の間に対して、前記リブによって前記一対のガイド板の一端を両面から挟み込む状態で挿入し、
前記切断刃によって前記記録材料を切断するという特徴構成を有する。
【0007】
このような特徴構成を備えているために、本発明の請求項1による記録材料の切断方法では、カッタを1個だけ通常は例えば写真処理装置のキャビネットのドアの内側等に保管しておき、ユニット状の処理部を引き出す必要が生じた時には、オペレータが前記カッタを持ち、写真処理装置の互いに隣接した処理部どうしの間に設けられた被挿入個所に挿入すれば記録材料が切断され、円滑なメンテナンス操作ができる。従って、上記の従来技術に紹介されているような比較的複雑な構造を持つ高価な切断機構を写真処理装置の側に内蔵させる必要がない。他方、写真処理装置の側に設けておく被挿入個所としては、外部から挿入されるカッタを記録材料の面に沿って確実に案内するための簡単な板状、棒状、乃至は溝状等の案内部材を設けておくだけで良い。
また、このように構成すれば、記録材料を切断するための構成とは別に当初から必須構成として既存している記録材料用の一対のガイド板を、カッタを記録材料の面に沿って案内するための案内部材として利用でき、より簡単な構造の写真処理装置が得られる。また、カッタも、一対のガイド板の一端を両面から挟み込むような形状のリブが形成されているという簡単な構造のもので済む。
【0008】
さらに、一対の被挿入部の間に、切断した前記記録材料を収納可能なスリットが形成されると共に、前記スリットの縁部付近に、前記カッタの挿入に際して前記一対のガイド板の一端を両面から挟み込むリブが立設されているので、カッタの挿入操作に基づいて切断された記録材料の幅方向に沿って延びた縁部がスリット内に収納され、記録材料の縁部がカッタのいずれかの部位と擦れることで縁部が折れる、或いは、縁部の端面が膨らむ等の損傷の発生が抑制される。しかも、リブを設けることでカッタの本体に剛性を与えることができる。
【0009】
また、上記目的を達成するために、本発明に係るカッタは、特許請求の範囲の請求項3に示したように、
シート状の材料を切断可能なカッタであって、
ハンドル部と、
前記材料の縁部を受け入れ可能に前記ハンドル部から延びた一対の被挿入部と、
前記一対の被挿入部の先端付近に設けられた切断刃と、
前記一対の被挿入部の間に形成されたスリットと、
前記スリットの縁部付近に立設され、前記スリットの全長にわたって延びている一対のリブと、を備えたという特徴構成を有する。
このような特徴構成を備えているために、本発明の請求項3によるカッタでは、カッタの挿入操作に基づいて切断された記録材料の幅方向に沿って延びた縁部がスリット内に収納され、記録材料の縁部がカッタのいずれかの部位と擦れることで縁部が折れる、或いは、縁部の端面が膨らむ等の損傷の発生が抑制される。しかも、リブを設けることでカッタの本体に剛性を与えることができる。
【0010】
本発明によるその他の特徴および利点は、以下図面を用いた実施形態の説明により明らかになるであろう。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態の一例について図面に基づいて解説する。
(写真処理装置の概略構成)
図1は、本発明によるカッタを適用可能な写真処理装置の概観を示す概略斜視図である。この写真処理装置はデジタル露光式のプリント部を備えており、既に現像処理済みの写真フィルム(以後単にフィルムと称す)1のコマ画像をデジタル画像データとして取得するフィルムスキャナー3と、取得されたデジタル画像データを処理してプリントデータを作成するコントローラ7と、このプリントデータに基づいてコマ画像に対応する画像を、印画紙マガジン10から送られて来た印画紙2(記録材料の一例)に露光するデジタルプリント部5(図2を参照)と、露光された印画紙2を現像処理する現像処理部6とを備えている。現像処理部6で現像された印画紙2は、乾燥工程を経て仕上がりプリント2fとして排出口15からソータ16上に排出される。
コントローラ7には、フィルムスキャナー3によって獲得された画像データを視覚化するためのモニタ7a、モニタ7a上に表示された画像に補正値を入力可能な図示されない操作卓7c、及び、PCカードその他のデータ記憶メディアから画像データを取り出すための画像データ入力部(不図示)などが接続されている。
【0012】
デジタルプリント部5で印画紙2に画像を露光する装置には、PLZTシャッター方式の露光エンジンが採用されている。つまり、露光ヘッド5aとして、PLZT素子からなるシャッタアレイを採用したものである。このPLZT素子からなるシャッタアレイは、チタン酸ジルコン酸鉛にランタンを添加することにより得られる透明強誘電性セラミックス材料から構成され、その材料の有する電気光学効果を利用したもので、各シャッターにはフィルムスキャナー3用のランプハウスの背後に設けられた露光用光源5b(これはフィルムスキャナー3のランプハウスの背後に設けても良い)から一つに束ねられた多数の光ファイバを介してR、G、B各色の光が順次導入される。このシャッタアレイは、印画紙2の幅方向、つまり搬送方向の横断方向に沿って2列に並んだ印画紙2にわたって延びている。各シャッターに所定レベルの電圧が印加されると、光透過状態になり、その電圧の印加が停止されると光遮断状態となる。
従って、コントローラ7からプリントデータに基づいて各画素に対応するシャッターに駆動電圧が印加されると、そのシャッターが開いて光源から導入されている色の光が印画紙2に照射される。露光用光源5bには、R、G、Bの3色の光学フィルタが互いに周方向に隣接することによって形成された回転フィルタが備えられており、この回転フィルタを回転位相制御することにより、R、G、Bの内の1つの波長の光が選択的に光源に対向し、その色のフィルタを介して選択色の光が光ファイバを通じてシャッターに送られる。デジタルプリント部に採用する露光エンジンの方式としては、このPLZTシャッター方式の他に、液晶シャッター方式、蛍光ビーム方式、FOCRT方式、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)方式、及び、レーザービーム照射式などが知られており、これらの中の任意のものを露光仕様に応じて選択することができる。
【0013】
図2に示すように、印画紙2を処理しつつ搬送する印画紙搬送経路8が印画紙マガジン10から排出口15まで延びている。尚、デジタルプリント部5は、2列に並んで副走査されるLサイズのカット印画紙2を同時に露光できるものである。この能力を有効に用いるために、印画紙搬送経路8は、印画紙マガジン10から引き出した長尺の印画紙2をLサイズその他の寸法のカット印画紙2に加工しては順次上方に送り出す第1搬送ライン8Aと、第1搬送ライン8Aから送られてくるカット印画紙2を図1の紙面の手前側と奥側との2列に振り分ける振り分けユニット4と、振り分けユニット4が垂直上方に提供するカット印画紙2を2列のままでデジタルプリント部5に送り込む第2搬送ライン8Bと、露光済みのカット印画紙2をやはり2列で搬送しながら現像処理する第3搬送ライン8Cとを有する。振り分けユニット4の詳細構造についてはここでは省略する。
【0014】
(印画紙マガジン10の構成)
印画紙マガジン10は、向かって左側の第1マガジン10aと、向かって右側の第2マガジン10bとからなるが、各々、マガジン10の取り替え作業を容易にするために、写真処理装置のフレーム60に対して手前側に大きく引き出し可能に支持されたスライドテーブル15a,15b上に設置されている。
向かって左側の第1マガジン10aは、簡略的に述べれば、樹脂製で暗箱状の筐体11aを有し、筐体11aの内部にロール状の印画紙を回転可能に支持するリール12aと排出ローラ対13aを備え、筐体11aの右下隅に排出口11pが設けられている。同様に、右側の第2マガジン10bは、内部にロール状の印画紙を回転可能に支持するリール12bと排出ローラ対13bを備えた暗箱状の筐体11bを有し、筐体11bの左下隅に排出口11qが設けられている。印画紙マガジン10内では、印画紙2は常に乳剤面を外側にしたロール状に収納されており、第1マガジン10aの排出口11pからは、乳剤面が下向きの印画紙2が右水平向きに引き出され、第2マガジン10bの排出口11qからは、乳剤面が左方向きの印画紙2が垂直下向きに引き出される。
第1印画紙マガジン10aを支持しているスライドテーブル15aは、図1の紙面を貫通する方向に延びた左右一対のスライド支持機構16,16を介して、フレーム60に支持されている。スライド支持機構16は、その右側のものについて図3に示されるように、フレーム60に固定された固定レール16aと、スライドテーブル15aに固定された可動レール16cと、固定レール16aと可動レール16cの間に支持された中間レール16bとからなる。中間レール16bは、固定レール16aと可動レール16cの双方に対して、両部材に対して転動自在な多数の鋼球17を介して、スライド移動自在に支持されている。図2に示すように、第2印画紙マガジン10bを支持しているスライドテーブル15bについても同様の構成がとられている。
【0015】
(搬送ユニット20の構成)
印画紙マガジン10から引き出した印画紙2をカット印画紙2に加工しては振り分けユニット4に提供する第1搬送ライン8Aもまた、万一ジャミングした印画紙を手動で取り除く必要が生じた場合などに、写真処理装置の正面から手前側に引き出し操作することが可能な搬送ユニット20として設けられている。
図2に示すように、搬送ユニット20には、第1マガジン10aから印画紙2を引き出すためにステッピングモータ(不図示)によって回転駆動操作される第1アドバンスローラ21a、同様に、第2マガジン10bから印画紙2を引き出すための第2アドバンスローラ21b、印画紙2をアドバンスローラ21a,21bの周面に押し付ける圧着ローラユニット22a,22b、印画紙2を搬送ユニット20内で切断してカット印画紙2に加工するためのカッタ機構28などが設けられている。また、第1マガジン10aから引き出される印画紙2をアドバンスローラ21aの下側の周面まで案内する搬入ガイド部材23a、第2マガジン10bから引き出される印画紙2をアドバンスローラ21bの右側の周面まで案内する搬入ガイド部材23b、及び、アドバンスローラ21a,21bが送り出す印画紙2を案内する内部ガイド板25が設けられている。
【0016】
尚、圧着ローラユニット22aは、図3に示すように、水平な軸芯22p周りで回動可能に支持されたローラユニット本体22mとこのローラユニット本体22mに回動自在に支持された一対のローラとからなる。そして、圧着ローラユニット22aは、アドバンスローラ21aと協働して印画紙2を搬送する圧着位置を示しているが、圧着ローラユニット22aは、この圧着位置から軸芯22p周りで時計方向に約90°回転した解放位置(不図示)に向けて回動可能に構成されている。圧着ローラユニット22aをこの解放位置に切り替えれば、圧着ローラユニット22aの付近でジャミングした印画紙2を容易に除去することができる。圧着ローラユニット22bについても、基本的に圧着ローラユニット22aと同様の構成となっている。
図3から理解されるように、第1マガジン10aから搬入ガイド部材23aを介して進入した印画紙2は、圧着ローラユニット22aと、内部ガイド板25の垂直面25aと、搬入ガイド部材23aの垂直に延びた後端部24とによって、垂直上向きに方向を変えられ、さらに中間ガイド部材27の内部を経て、カッタ機構28を通って搬送ユニット20の外部に送り出され、振り分けユニット4に手渡される。同様に、第2マガジン10bから搬入ガイド部材23bを介して進入した印画紙2も、圧着ローラユニット22bと、内部ガイド板25の上向き傾斜面25bと、搬入ガイド部材23aの後端部24とによって、垂直上向きに方向を変えられ、さらに中間ガイド部材27の内部を経て、カッタ機構28を通って搬送ユニット20の外部に送り出され、振り分けユニット4に手渡される。なお、搬入ガイド部材23aの後端部24の付近には、印画紙2を搬入ガイド部材23aの垂直面に押し付けつつ上向きに送り出す排出ローラ26が設けられている。
【0017】
搬送ユニット20も、印画紙マガジン10と同様に、図1の紙面を貫通する方向に延びた左右一対のスライド支持機構36,36を介して、フレーム60に支持されている。スライド支持機構36は、フレーム60に固定された固定レール36aと、搬送ユニット20の筐体20aに固定された可動レール36cと、固定レール36aと可動レール36cの間に支持された中間レール36bとからなる。中間レール36bは、固定レール36aと可動レール36cの双方に対して、両部材に対して転動自在な多数の鋼球37を介して、スライド移動自在に支持されている。
尚、写真処理装置の正面には、印画紙搬送経路8の第1搬送ライン8A、振り分けユニット4、及び第2搬送ライン8Bを暗室状態に保持するための遮光ドア14が設けられており、この遮光ドア14を開放した時に限って、第1マガジン10a、第2マガジン10b、或いは、搬送ユニット20の引き出し操作が可能となる。
遮光ドア14を開放すると、印画紙搬送経路8の上部構造を支持するための垂直ポスト60aが、フレーム60の一部として第1マガジン10aと搬送ユニット20の間に上下に延びている。この垂直ポスト60aは、第1マガジン10a及び搬送ユニット20よりも手前側に位置しており、垂直ポスト60aの奥側には、第1マガジン10aから送り出された印画紙2を搬送ユニット20の搬入ガイド部材23aの入口まで案内するために水平に延びた固定ガイド30が、フレーム60に固定された状態で設けられている。また、第2マガジン10bと搬入ガイド部材23bの入口の間にも印画紙2を案内するために垂直に延びた固定ガイド31が設けられている。
【0018】
(印画紙切断具の構成)
印画紙2が、第1マガジン10a(第1処理部の一例)から搬送ユニット20(第2処理部の一例)へ、或いは、第2マガジン10b(第1処理部の一例)から搬送ユニット20へ供給されている途中で、印画紙2のジャミングその他を解消する目的で、搬送ユニット20を引き出す必要が生じた場合に、第1マガジン10a、第2マガジン10b、或いは、搬送ユニット20の引き出し操作を容易にするため、第1マガジン10aと搬送ユニット20の間、及び、第2マガジン10bと搬送ユニット20の間で印画紙2を確実に切断するための印画紙切断具が用意されている。この印画紙切断具は、必要が生じた時に、写真処理装置の外部からの挿入操作で印画紙2を切断できるように、通常は遮光ドア14の内面に取り付けられているカッタ40(図1に破線で示されている)からなる。
図4に示すように、カッタ40は、概して細長い板状を呈したカッタ本体41と、カッタ本体41の先端付近に着脱自在に取り付けられた替え刃50とからなる。カッタ本体41は、オペレータが把持する矩形のハンドル部41aと、ハンドル部41aの一端から平行に長く延びた一対の被挿入部41b,41cとを有し、被挿入部41b,41cの先端付近に替え刃50が取り付け可能になっている。一対の被挿入部41b,41cの間には、印画紙2の縁部を収納可能なスリット42が形成されている。図5に示すように、スリット42は、切断前の印画紙2の縁部を受け入れるために次第に断面が狭くなる三角形の第1スリット部42aと、第1スリット部42aに続く狭い第2スリット部42bと、第2スリット部bに続く比較的間隙の広い第3スリット部42cとからなる。替え刃50は、第2スリット部42bを斜めに横断するように取り付けられており、第3スリット部42cは、替え刃50によって切断された印画紙2の(印画紙2の幅方向に延びた)切り口を、印画紙2の全幅にわたって、ゆとりを持って収納できるように比較的広い間隙を持っており、ハンドル部41aまで同じ間隙で続いている。
【0019】
図7に示すように、被挿入部41b,41cの先端付近には、替え刃50を着脱自在に固定するための替え刃固定部43が設けてある。替え刃固定部43は、替え刃50の一端を受け入れ支持して替え刃50の長手方向に沿った移動を阻止するべく第1の被挿入部41bに一体的に形成された容器状の第1固定片43aと、替え刃50の他端を支持して替え刃50の幅方向に沿った移動を阻止するべく第2の被挿入部41cに一体的に形成されたトンネル状の第2固定片43bと、替え刃50の前記一端の第1固定片43aからの抜け出しを阻止するべく第2固定片43bの近傍に設けられたネジ部材44とからなる。ネジ部材44は、雄ねじ部材44aと雌ねじ部材44bとからなる。図7(イ)に示すように、替え刃50を第2固定片43bの貫通孔に挿通すると、替え刃50の一端を被挿入部41c内に支持させることができる。次に、図7(ロ)に示すように、第1の被挿入部41bに形成された貫通孔に雄ねじ部材44aを挿通し、挿通された雄ねじ部材44aの反対側に雌ねじ部材44bを螺進させると、替え刃50の一部を第1の被挿入部41bに押し付けて固定できる。
また、カッタ40と写真処理装置の間には、カッタ40の替え刃50を、印画紙2の面に沿って確実に案内するためのガイド機構が設けられている。このガイド機構は、図4と図6に示すように、カッタ40の第3スリット部42cの縁部付近から被挿入部41b,
41cの面に対して垂直に立設された一対のリブ46,46からなる。リブ46,46は第3スリット部42cの全長にわたって延びている。これらのリブ46,46は、固定ガイド30,31の各後端部との係合状態を維持しながら摺動案内される。尚、これらのリブ46,46は、カッタ40のカッタ本体41に適当な剛性を与える役割を兼ね備えている。
【0020】
尚、カッタ40の、固定ガイド30並びに搬入ガイド部材23aとの関係を例により具体的に説明すると、図6に示すように、カッタ40のリブ46,46は、固定ガイド30の下流側の後端部31aを上下から挟持する形で係合可能となっている。この係合関係は、カッタ40の挿入方向を印画紙2が位置する水平面内に制限する。また、更にカッタ40の挿入方向を印画紙2の搬送方向と垂直な方向に規制するために、狭い第2スリット部42bの付近に対応する被挿入部41b,41cには、固定ガイド30の後端部31aの端面を受け止め可能な平坦な第1支持面47が形成されており、他方、図7に示すように、搬送ユニット20の搬入ガイド部材23aの大きく開いた入口部を受け止め可能な平坦な第2支持面48が、被挿入部41b,41cの全長にわたって形成されている。第1支持面47と第2支持面48とは、カッタ40をもう一つの固定ガイド31並びに搬入ガイド部材23bの間で案内して印画紙2を確実に切断させることにも同様に寄与する。
カッタ40の、固定ガイド31並びに搬入ガイド部材23bとの関係も、そのカッタ本体41が上下に延びた状態でカッタ40が挿入される点を除けば、基本的に同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】写真処理装置の斜視図
【図2】図1の写真処理装置の要部の正面図
【図3】図1の写真処理装置のさらに要部の正面図
【図4】本発明による写真処理装置用カッタの使用状態を示す斜視図
【図5】図4の写真処理装置用カッタの先端部を示す側面図
【図6】挿入中の写真処理装置用カッタの断面を示す正面図
【図7】図4の写真処理装置用カッタの先端部を示す斜視図
【符号の説明】
2 印画紙
10 印画紙マガジン
20 搬送ユニット
23 搬入ガイド部材
30 固定ガイド
40 写真処理装置用カッタ
41 カッタ本体
41a ハンドル部
41b 被挿入部
41c 被挿入部
42 スリット
44 ネジ部材
46 スリット
Claims (4)
- シート状の記録材料を処理するための互いに隣接した第1処理部および第2処理部を有する写真処理装置において、
前記記録材料を一対のガイド板によって両面から案内しつつ前記第1処理部から前記第2処理部へ搬送する搬送経路に対し、
ハンドル部と、前記ハンドル部から延びた一対の被挿入部と、前記被挿入部の先端付近に設けられた切断刃と、切断した前記記録材料を収納可能に前記一対の被挿入部の間に設けたスリットと、前記スリットの縁部付近に立設したリブとを備えたカッタを、
前記第1処理部および前記第2処理部の間に対して、前記リブによって前記一対のガイド板の一端を両面から挟み込む状態で挿入し、
前記切断刃によって前記記録材料を切断する、記録材料の切断方法。 - 前記ハンドル部の先端に設けられ、次第に断面が狭くなる第1スリット部に、前記記録材料の縁部を受け入れるように前記カッタを挿入し、
前記第1スリット部の最狭隘箇所と等しい幅を有し前記第1スリット部に続く第2スリット部を横断する前記切断刃によって前記記録材料を切断し、
前記切断刃によって切断された前記記録材料の切り口が、前記第2スリット部に続き、前記第2スリット部よりも広い第3スリット部に収納されるように行う請求項1に記載の記録材料の切断方法。 - シート状の材料を切断可能なカッタであって、
ハンドル部と、
前記材料の縁部を受け入れ可能に前記ハンドル部から延びた一対の被挿入部と、
前記一対の被挿入部の先端付近に設けられた切断刃と、
前記一対の被挿入部の間に形成されたスリットと、
前記スリットの縁部付近に立設され、前記スリットの全長にわたって延びている一対のリブと、を備えたカッタ。 - 前記スリットは、
次第に断面が狭くなる第1スリット部と、
前記第1スリット部の最狭隘箇所と等しい幅を有し前記第1スリット部に続く第2スリット部と、
前記第2スリット部に続き、前記第2スリット部よりも広い第3スリット部とからなり、
前記第2スリット部を横断するように前記切断刃を設けた請求項3に記載のカッタ。
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