JP3928486B2 - 車両用ナビゲーション装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用ナビゲーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両に搭載されたナビゲーション装置が経路案内を実行する際には、音声を用いて経路情報を報知するか、ダッシュボード等に設置された液晶ディスプレイやCRT等の小型の表示器に経路情報を表示していた。このうち表示器に経路情報を表示する場合は、表示器に地図を表示し、更にその地図に重ねる形でナビゲーション装置が搭載された車両の位置を表示し、そして矢印や色を変えた線を用いて通行経路を示すようになっていた。また、CG(コンピュータグラフィックス)を用いて、立体的に交差点等を描いて通行経路を示すものもあった。
【0003】
他に特殊なものとしてフロントウィンドウの一角に設置されたヘッドアップディスプレイ(HUD)に、右に曲がるか左に曲がるかを示す矢印等を表示して経路案内を実行するものもあった。
このように従来のナビゲーション装置は、利用者がごく限られた面積の表示器やHUDに表示された案内情報と実際に目から見える道路形態や建築物との対応付けを行い、通るべき進路を認識していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このように表示器やHUDに表示される案内情報と実際に利用者の目に見える道路形態や建築物との対応付けを利用者自身が行うと、見間違いや認識違いが発生する可能性があった。例えば、高速道路の走行中において高速の出口と他の高速への分岐とが連続しているような場合、各ランプウェイへの入り口が似ていることが多く、高速走行中と相まって表示器に表示されたランプウェイへの入り口に相当する実際の入り口を見誤り、間違ったランプウェイに入ってしまうことがあった。
【0005】
本発明はこのような問題に鑑み為されたものであり、目標物等の方向を利用者に直感的に認識させ、使い勝手を向上させた車両用ナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記課題を解決するために為された請求項1に記載の車両用ナビゲーション装置は、投光手段が光を投射することによって目的地点の方向を示し、被投光手段が投光手段によって投射される光を映し、視点位置取得手段が乗員の視点位置を取得し、特定手段が車両の現在位置及び姿勢を特定する。そして、制御手段が、視点位置取得手段が取得した視点位置と、特定手段が特定した現在位置及び姿勢とを用いて、被投光手段に映される光の延長上に目標対象が存在するように投光手段の投射方向を演算し、目的地点を乗員が視認できるか否かにかかわらず投光手段を制御して光を投射させる。尚、被投光手段としては例えば窓ガラスやドアパネルや天井等が考えられる。また、視点位置取得手段が取得する乗員の視点位置は、リアルタイムに乗員の視点位置を測定して取得するようになっていてもよいし、利用者によって事前に設定された視点位置を取得するようになっていてもよい。また、特定手段は車両が備えるGPS受信機やジャイロスコープ等のセンサによって現在位置及び姿勢を検出して特定するようになっていてもよいし、車両外部の他の装置等が検出した現在位置及び姿勢の情報を無線通信等によって取得して特定するようになっていてもよい。
【0007】
このような車両用ナビゲーション装置であれば、目的地点の方向を乗員に直感的に認識させることができるため、使い勝手がよい。
尚、被投光手段は上述したうちのドアパネルや天井のような車両外部を見ることができない不透明な材質から構成されるものであってもよいが、請求項2に記載のように半透明の材質から構成されるものであってもよい。このような半透明な材質としては、ガラスやプラスチック等が考えられる。
【0008】
このように被投光手段が半透明の材質から構成されていると、乗員は被投光手段を通して車両の外部を見ることができるため、目的対象と投光手段から投射される光とを一致させて見ることができ、乗員はさらに直感的に目的地点の方向を把握することができる。
【0009】
また、投光手段と被投光手段を用いて目的地点の方向を示すようになっていてもよいが、請求項3に記載のようにしてもよい。つまり、発光手段が部位毎に独立して発光し、視点位置取得手段が乗員の視点位置を取得し、特定手段が車両の現在位置及び姿勢を特定し、制御手段が、視点位置と現在位置及び姿勢とを用いて、発光手段の発光部位の延長上に目的地点の方向が存在するように発光手段の発光部位を演算し、目的地点を乗員が視認できるか否かにかかわらず発光手段を発光させるようにしてもよい。尚、発光手段としては例えば自光方式のヘッドアップディスプレイや、壁面自体が発光するような内装が考えられる。また、視点位置取得手段が取得する乗員の視点位置は、リアルタイムに乗員の視点位置を測定して取得するようになっていてもよいし、利用者によって事前に設定された視点位置を取得するようになっていてもよい。また、特定手段は特定手段自身が車両の現在位置及び姿勢を検出して特定するようになっていてもよいし、車両の外部の他の装置等が検出した現在位置及び姿勢の情報を取得して特定するようになっていてもよい。
【0010】
このようにしても、投光手段と被投光手段を用いる場合と同様の効果を得ることができる。
尚、発光手段は内装のような通常車両外部を見ることができない不透明な材質から構成されるものであってもよいが、請求項4に記載のように半透明の材質から構成されるものであってもよい。このような発光手段の一例として透明電極を用いた有機ELパネル等が考えられる。このような発光手段を車両のガラスに貼付したりガラスに内蔵したり、発光手段自体をガラスの代わりに用いることにより、乗員は目標対象と発光手段から発光される光とを一致させて見ることができて、乗員はさらに直感的に目的地点の方向を把握することができる。
【0011】
また、投光手段又は発光手段は運転者を基準にした目的地点の方向を示すようになっていてもよいが、請求項5に記載のように、視点位置特定手段は複数の乗員の視点位置を特定し、制御手段は各々の乗員の視点位置に基づいて演算を行い、投光手段又は発光手段は乗員毎に光の特性を変えて投射又は発光するようにしてもよい。尚、光の特性については例えば波長や偏向を変えて投射又は発光するようにすればよい。もちろん大きさや形を変えるようにしてもよい。
【0012】
このようにすれば、運転者に限らず他の乗員にも目的地点の方向を直感的に示すことができ、使い勝手が向上する。
【0015】
ところで、一般に人間の視野は注目点の周囲に限られているため、その視野から外れた位置にある光によって表される情報は利用者に見落とされる可能性がある。このため、請求項9に記載のように、視点位置に加え更に乗員の視線方向を取得し、制御手段は取得した視線方向の情報を利用して乗員の視野を推定し、目的地点の方向が視野外にある場合は、投光手段に前記光とは異なる光を視野内に投射させ、或いは視野内の発光手段を発光させることにより、目的地点の方向が視野外にあることを乗員に報知するとよい。尚、制御手段が推定する視野の大きさや形は、事前に設定された標準的なものを用いるようになっていてもよいし、乗員が任意に設定できるようになっていてもよい。また、目的地点の方向が視野外にあることを示す方法としては、例えば矢印を用いてその方向に目的地点の方向を表す光が存在することを示す方法が考えられる。このようにすれば、視野外の情報を見落とすおそれを低減できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用された実施例について図面を用いて説明する。尚、本発明の実施の形態は、下記の実施例に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうることは言うまでもない。
[第1実施例]
図1は第1実施例の車両用ナビゲーション装置20の構成を示すブロック図である。車両用ナビゲーション装置20は、車両の現在位置を検出する位置検出器21と、ユーザーからの各種指示を入力するための操作スイッチ群22と、操作スイッチ群22と同様に各種指示を入力可能なリモートコントロール端末(以下、リモコンと称す。)23aと、リモコン23aからの信号を入力するリモコンセンサ23bと、外部情報入力装置24と、地図データや各種の情報を記録した外部記憶媒体から地図データ等を入力する地図データ入力器25と、地図や各種情報の表示を行うための表示装置26と、各種のガイド音声等を出力するための音声出力装置27と、光を投射することによって目的対象の方向を示す方向ポインタ31と、運転者の視点位置を測定するための視点位置検出用カメラ32と、上述した位置検出器21,操作スイッチ群22,リモコン23a,外部情報入力装置24,地図データ入力器25,視点位置検出用カメラ32からの入力に応じて各種処理を実行し、位置検出器21,操作スイッチ群22,リモコンセンサ23b,外部情報入力装置24,地図データ入力器25,表示装置26,音声出力装置27,方向ポインタ31,視点位置検出用カメラ32を制御する制御回路29とを備えている。尚、本実施例では方向ポインタ31が投光手段に相当し、図示しない窓ガラスやドアや天井が被光射手段に相当し、視点位置検出用カメラ32が視点位置取得手段に相当し、位置検出器21が特定手段の一部に相当し、制御回路29が特定手段の一部と制御手段とに相当する。
【0017】
位置検出器21は、GPS(Global Positioning System)用の人工衛星からの送信電波をGPSアンテナを介して受信し、車両の位置,方位,速度等を検出するGPS受信機21aと、車両に加えられる回転運動の大きさを検出するジャイロスコープ21bと、車両の前後方向の加速度等から走行した距離を検出するための距離センサ21cと、地磁気から進行方位を検出するための地磁気センサ21dとを備えている。そして、これら各センサ等21a〜21dは、各々が性質の異なる誤差を有しているため、互いに補完しながら使用するように構成されている。
【0018】
操作スイッチ群22としては、表示装置26と一体に構成され、表示画面上に設置されるタッチパネル及び表示装置26の周囲に設けられたメカニカルなキースイッチ等が用いられる。なおタッチパネルと表示装置26とは積層一体化されており、タッチパネルには、感圧方式,電磁誘導方式,静電容量方式,あるいはこれらを組み合わせた方式など各種の方式があるが、そのいずれを用いてもよい。
【0019】
外部情報入力装置24は、図示しないアンテナを介して図示しないVICSセンタから交通情報を受信する。この受信した交通情報は制御回路29へ送られて案内経路を算出する際等に利用される。
地図データ入力器25は、位置特定の精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データ、地図データ、マークデータ、交差点データを含む各種データを入力するための装置である。これらのデータの記録媒体としては、そのデータ量からCD−ROMやDVDを用いるのが一般的であるが、ハードディスクなどの磁気記憶装置やメモリカード等の他の媒体を用いても良い。
【0020】
表示装置26は、カラー表示装置であり、液晶ディスプレイ,プラズマディスプレイ,CRTなどがあるが、そのいずれを用いてもよい。表示装置26の表示画面には、位置検出器21にて検出した車両の現在位置と地図データ入力器25より入力された地図データとから特定した現在地を示すマーク、目的地までの誘導経路、名称、目印、各種施設のマーク等の付加データとを重ねて表示することができる。また、施設のガイド等も表示できる。
【0021】
音声出力装置27は、地図データ入力器25より入力した施設のガイドや各種案内の音声や、外部情報入出力装置24を介して受信した交通情報の読み上げ音声を出力することができる。
方向ポインタ31は、目標対象の方向を指し示すための投光器の一種である。通常の光を用いたものであってもよいし、レーザーを用いたものであってもよい。ただし、目に入射しても安全な光を使用するものである必要があり、また運転を妨げないような照度の光を投射するものである必要がある。尚、方向ポインタ31は制御回路29から送られる信号によって光の投射方向を変えることができる。
【0022】
視点位置検出用カメラ32は、運転者の視点位置を測定するためのカメラであり、運転者の顔をとらえて目の位置を検出するための画像を得る。この画像が制御回路29に送られて運転者の視点位置が算出される。
制御回路29は、CPU,ROM,RAM,I/O及びこれらの構成を接続するバスラインなどからなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成されており、ROM及びRAMに記憶されたプログラムに基づいて、位置検出器21からの各検出信号に基づき座標及び進行方向の組として車両の現在位置を算出し、地図データ入力器25を介して読み込んだ現在位置付近の地図等を表示装置26に表示する地図表示処理や、地図データ入力器25に格納された地点データに基づき、操作スイッチ群22やリモコン23a等の操作に従って目的地となる施設を選択し、現在位置から目的地までの最適な経路を自動的に求める経路計算を行って経路案内を行う経路案内処理を行う。尚、制御回路29のROMには車内の壁面(ウィンドウ等も含む)の形状に関するデータを記憶している。
【0023】
本車両用ナビゲーション装置20は、方向ポインタ31を用いて経路案内中に最終到達目的地の方向を運転者に直感的に伝える機能を有しており、次にその動作(ポインティング動作)について説明する。
図2はポインティング動作の推移を示すフローチャートである。本動作は、経路案内中にプログラムが制御回路29のROMからRAMに読み出され、制御回路29のCPUで一定間隔で実行される。
【0024】
まずS110では、制御回路29が視点位置検出用カメラ32から運転者の顔の部分の画像を取得する。
続いてS120では、S110で取得した画像から目の部分を認識し、運転者の視点位置を算出する。この視点位置は車内の基準点との相対位置であればよい。また、S110で取得した画像から目の部分を認識する手法はどのような手法でもよく既存の画像認識手法を用いればよい。
【0025】
続いてS130で目的地点の位置情報を取得する。本動作は前述した通り経路案内中に実行されるため、経路案内を開始する前に利用者等によって設定された目的地点の位置情報を取得する。この位置情報は例えば緯度・経度・高さ等からなる座標を用いるとよい。
【0026】
続いてS140では自車の位置や姿勢を取得する。これらは、位置検出器21から得られる情報に基づいて算出する。尚、姿勢としては例えばピッチ角、ロール角、ヨー角等を算出する。
続いてS150では、S120で得た視点位置、S130で得た目的地点、S140で得た自車の位置及び姿勢、制御回路29のROMに備える車内の壁面の形状に関するデータに基づいて、方向ポインタ31の投射方向を算出する。具体的には、視点位置と目的地点とを結ぶ線分が車内の壁面と交差する箇所に方向ポインタ31によって光が投射されるように投射方向を算出する。
【0027】
続いてS160では、S150で算出した投射方向に方向ポインタ31が光を投射するように制御信号を送信して本動作は終了する。
次に、ポインティング動作の一例を図3に示すイメージ図を用いて説明する。本イメージ図はフロントウィンドウ42、左サイドウィンドウ41、右サイドウィンドウ43を含む車内の前方部分を中心に描かれている。
【0028】
まず、フロントウィンドウ42の上部に取り付けられた視点位置検出用カメラ32によって運転者40の顔面部分が撮影され、その画像データが制御回路29(図3には図示せず)に送信され運転者40の視点位置が算出される。そして、算出された視点位置と、目的地点44の位置と、方向ポインタ31の位置と、車内の壁面の形状に関するデータとに基づいて方向ポインタ31の投射方向を算出する。具体的には運転者40の視点位置と目的地点44とを結ぶ線分(矢印46が相当する)が、車内の壁面(ここではフロントウィンドウ42)と交わる位置を求め、その位置に光が投射されるように方向ポインタ31を制御する。
[第2実施例]
次に第2実施例について説明する。
【0029】
図4は第2実施例の車両用ナビゲーション装置50の構成を示すブロック図である。第1実施例の車両用ナビゲーション装置20と同一部分は同一符号を付すことにより説明を省略し、以下相違点を中心に説明する。
第2実施例の車両用ナビゲーション装置50は、第1実施例の車両用ナビゲーション装置50が備えていた方向ポインタ31の代わりに有機ELパネル33(発光手段として機能する)を備えている。有機ELパネル33は、電極、電子輸送層、正孔輸送層、発光層などの複数の層からなり、これらに透明性の高い材料が用いられて透明性の高いパネルとなっている。また、有機ELパネル33は、緻密な画素単位で発光することができ、この制御を制御回路29が行う。
【0030】
次に、ポインティング動作について説明する。図5はポインティング動作の推移を示すフローチャートである。本動作は、第1実施例の車両用ナビゲーション装置50と同様に、経路案内中にプログラムが制御回路29のROMからRAMに読み出され、制御回路29のCPUで一定間隔で実行される。
【0031】
S210〜S240は、それぞれ図2に示した第1実施例の場合のS110〜S140と同様の処理であるため説明を省略する。
S250では、S220で得た視点位置、S230で得た目的地点、S240で得た自車の位置及び姿勢、制御回路29のROMに備える車内の壁面の形状に関するデータに基づいて、有機ELパネル33の発光画素を算出する。具体的には、視点位置と目的地点とを結ぶ線分が有機ELパネル33と交差する交差箇所を算出する。尚、交差する箇所が有機ELパネル33上にない場合は、車内の壁面との交差箇所を求める。
【0032】
続いてS260では、S250で算出した交差箇所が発光するように有機ELパネル33に制御信号を送信して本動作は終了する。尚、交差箇所が有機ELパネル上になかった場合は、代わりに算出した車内の壁面との交差箇所の方向を指し示すように矢印状に有機ELパネル33の一部の画素を発光させる。
【0033】
次に、ポインティング動作の一例を図6に示すイメージ図を用いて説明する。本イメージ図はフロントウィンドウ42、左サイドウィンドウ41、右サイドウィンドウ43を含む車内の前方部分を中心に描かれている。尚、フロントウィンドウ42、左サイドウィンドウ41、右サイドウィンドウ43の内側に有機ELパネル33が貼付されている。
【0034】
まず、フロントウィンドウ42上部に取り付けられた視点位置検出用カメラ32によって運転者40の顔面部分が撮影され、その画像データが制御回路29(図6には図示せず)に送信され運転者40の視点位置が算出される。そして、算出された視点位置と、目的地点44の位置と、フロントウィンドウ42、左サイドウィンドウ41、右サイドウィンドウ43の形状に関するデータとに基づいて有機ELパネル33の発光画素を算出する。具体的には運転者40の視点位置と目的地点44とを結ぶ直線(矢印46に相当する)が、有機ELパネル33(ここではフロントウィンドウ42)と交わる位置を求め、その位置の有機ELパネル33の画素集合45を発光させる、そして更にその画素集合45を指し示すように矢印状に画素を発光させてその矢印の隣りに画素集合45の意味を示す文字45a(本例の文字はDestination)を構成するよう発光させる。
【0035】
以上、2つの実施例を説明したが、このような車両用ナビゲーション装置20,50であれば、経路途中であっても最終的に到着すべき目的地点の方向が運転者に直感的にわかり、使い勝手がよい。また、半透明の材質からなるものに光が表示されれば、運転者はそれらを通して車両の外部を見ることができるため、目的地点と光とを一致させて見ることができて、運転者はさらに直感的に目標対象の位置を把握することができる。
【0036】
以下、他の実施例について説明する。
(1)上記実施例では、目標対象として目的地点を対象にしたが、目標対象は経路案内時に使用する対象物であってもよい。このような対象物としては、例えば建物や高速道路の出入り口や通行レーン等が考えられる。このように目標対象が経路案内に使用する対象物であると、従来と比べて運転者は通るべき経路が直感的にわかりどこを通るべきか迷うことが少なくなる。そして、直感的に通るべき経路がわかるため安全運転にもつながる。
【0037】
(2)また、目標対象は通行時に注意すべき対象物であってもよい。このような対象物としては、例えば信号機や踏み切りの警報ランプや横断歩道等が考えられる。このように目標対象が車両の通行時に注意すべき対象物であると、運転者が見落とすと事故につながる恐れのある注意すべき対象物を運転者に効果的に報知することができ、安全運転につながる。
【0038】
(3)上記実施例では運転者の視点位置を算出するために視点位置検出用カメラ32を用いたが、座席やヘッドレスト等の位置から視点位置を検出するようになっていてもよい。また、運転者が運転の前に視点位置を入力して登録するようになっていてもよい。
【0039】
(4)上記実施例では運転者を基準にした目標対象の方向を示すようになっていたが、例えば複数の視点位置検出用カメラを設ける等して複数の乗員の視点位置を特定し、制御回路29各々の視点位置に基づいて演算を行い、乗員毎に光の特性を変えて方向ポインタ31が投射を行ったり有機ELパネル33が発光するようになっていてもよい。尚、光の特性については例えば波長や偏向を変えて投射したり発光したりするようにすればよい。もちろん大きさや形を変えるようにしてもよい。このようにすれば、運転者に限らず他の乗員にも目標対象の方向を直感的に示すことができ、使い勝手が向上する。
【0040】
(5)上記実施例では、視点位置検出用カメラ32を用いて視点位置を算出したが、眼球の動きを捉えて視線方向も割り出すことができる機能を持ったカメラを用いて乗員の視線方向を割り出し、乗員の視野を推定するようにしてもよい。推定する視野の大きさや形は、事前に設定された標準的なものを用いるようになっていてもよいし、乗員が任意に設定できるようになっていてもよい。そして、その推定した視野から外れた目標対象の情報がある場合は、その旨を視野内に示すようにするとよい。尚、目標対象の情報が視野外にあることを示す具体的な方法としては、例えば矢印を用いてその方向に目的対象の情報が存在することを示す方法が考えられる。このようにすれば、視野外の情報を見落とすおそれを低減できる。
【0041】
(6)上記実施例では、GPS受信機21a、ジャイロスコープ21b、距離センサ21c、地磁気センサ21dからなる位置検出器21にて検出されるデータに基づき、制御回路29が現在位置を特定した。しかし、現在位置を特定するためには、必ずしも位置検出器21が必要なわけではない。例えば、外部情報入力装置24を介して路側ビーコンやレーンマーカー等から位置情報を受信し、それに基づいて現在位置を特定するようにしてもよい。また、携帯電話やPHS等を車両用ナビゲーション装置20,50に接続し、その携帯電話やPHS等が持つ位置特定機能によって現在地を特定するようにしてもよい。
【0042】
(7)本発明の技術思想を星を観察するための観察装置に適用してもよい。星を観察するための観察装置に適用することによって、所望の星を即座に見つけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の車両用ナビゲーション装置の構成を表すブロック図である。
【図2】 第1実施例のポインティング動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】 第1実施例のポインティング動作を説明するためのイメージ図である。
【図4】 第2実施例の車両用ナビゲーション装置の構成を表すブロック図である。
【図5】 第2実施例のポインティング動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】 第2実施例のポインティング動作を説明するためのイメージ図である。
【符号の説明】
20…車両用ナビゲーション装置
21…位置検出器
21a…GPS受信機
21b…ジャイロスコープ
21c…距離センサ
21d…地磁気センサ
22…操作スイッチ群
23a…リモコン
23b…リモコンセンサ
24…外部情報入力装置
25…地図データ入力器
26…表示装置
27…音声出力装置
29…制御回路
31…方向ポインタ
32…視点位置検出用カメラ
33…有機ELパネル
50…車両用ナビゲーション装置
Claims (6)
- 光を投射することによって目的地点の方向を示す投光手段と、
前記投光手段によって投射される光を映す被投光手段と、
乗員の視点位置を取得する視点位置取得手段と、
車両の現在位置及び姿勢を特定する特定手段と、
前記視点位置取得手段が取得した前記視点位置と、前記特定手段が特定した前記現在位置及び前記姿勢とを用いて、前記被投光手段に映される光の延長上に前記目的地点が存在するように前記投光手段の投射方向を演算し、前記目的地点を乗員が視認できるか否かにかかわらず前記投光手段を制御して光を投射させる制御手段と、
を備えることを特徴とする車両用ナビゲーション装置。 - 請求項1に記載の車両用ナビゲーション装置において、
前記被投光手段は半透明の材質からなり、前記乗員は当該被投光手段を通して前記車両の外部を見ることができることを特徴とする車両用ナビゲーション装置。 - 部位毎に独立して発光する発光手段と、
乗員の視点位置を取得する視点位置取得手段と、
車両の現在位置及び姿勢を特定する特定手段を備え、
前記視点位置取得手段が取得した前記視点位置と、前記特定手段が特定した前記現在位置及び前記姿勢とを用いて、前記発光手段の発光部位の延長上に目的地点が存在するように前記発光手段の発光部位を演算し、前記目的地点を乗員が視認できるか否かにかかわらず前記発光手段を発光させる制御手段と、
を備えることを特徴とする車両用ナビゲーション装置。 - 請求項3に記載の車両用ナビゲーション装置において、
前記発光手段は半透明の材質からなり、前記乗員は当該発光手段を通して前記車両の外部を見ることができることを特徴とする車両用ナビゲーション装置。 - 請求項1〜請求項4の何れかに記載の車両用ナビゲーション装置において、
前記視点位置取得手段は複数の乗員の視点位置を取得し、前記制御手段は、前記乗員毎の各視点位置に基づいて前記演算を行い、前記投光手段又は前記発光手段が乗員毎に光の特性を変えて投射又は発光するように前記投光手段又は前記発光手段を制御することを特徴とする車両用ナビゲーション装置。 - 請求項1〜請求項5の何れかに記載の車両用ナビゲーション装置において、
前記視点位置取得手段は、前記視点位置に加え更に前記乗員の視線方向を取得し、
前記制御手段は、前記視点位置取得手段が取得した前記視線方向を利用して前記乗員の視野を推定し、前記目的地点の方向が前記視野外にある場合は、前記投光手段に前記光とは異なる光を前記視野内に投射させ、或いは前記視野内の前記発光手段を発光させることにより、前記目的地点の方向が前記視野外にあることを前記乗員に報知することを特徴とする車両用ナビゲーション装置。
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