JP3928113B2 - 自動化学分析装置 - Google Patents

自動化学分析装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3928113B2
JP3928113B2 JP2003063395A JP2003063395A JP3928113B2 JP 3928113 B2 JP3928113 B2 JP 3928113B2 JP 2003063395 A JP2003063395 A JP 2003063395A JP 2003063395 A JP2003063395 A JP 2003063395A JP 3928113 B2 JP3928113 B2 JP 3928113B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photometric
photometric cell
light
cell
light source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003063395A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003279481A (ja
Inventor
功夫 山崎
亮 三宅
佐藤  一雄
俊宏 山田
猛英 左藤
裕康 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2003063395A priority Critical patent/JP3928113B2/ja
Publication of JP2003279481A publication Critical patent/JP2003279481A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3928113B2 publication Critical patent/JP3928113B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Measuring Cells (AREA)
  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、試料に試薬を反応させ、この反応液内の特定成分の濃度を測定する自動化学分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
人体の血清等を試料として用い、これに所望の試薬を反応させこの反応液内の特定成分の濃度を比色法により測定して診断に供するようにしたディスクリートタイプの自動化学分析装置が知られている。
【0003】
従来のディスクリートタイプの自動化学分析装置は、例えば米国特許4451433号に開示されており、図15に示すように、複数の測光セル4を環状のターンテーブル3上に配列し、ターンテーブル3に近接して試料ボトル9、スライダ10、サンプルピペッタ8からなる試料供給部と、試薬ボトル7、試薬分注器6からなる試薬供給部と、洗浄器11と、光源ユニット12と検出ユニット13からなる分光測定部を持つ。コントローラ2がそれぞれの機構部に接続し、またアナライザ14が前記分光測定部のフォトダイオードアレイ24に接続されている。
【0004】
ターンテーブル3が回転する間に、測光セル4への試料および、試薬の供給、分光測定、洗浄が行われる。試料の供給は、サンプルピペッタ8が動作して試料ボトル9から一定量の試料を測光セル4に分注して行われる。試薬の供給は試薬分注器6により行われ、測光セル4内で試料と試薬が反応する。洗浄は、洗浄器11により測光セル4に洗浄液を給排して行われる。
【0005】
分光測定は、分光測定部で光源21から出た光束がレンズ22、測光セル4を通り、回折格子23で波長分離されたのち、フォトダイオードアレイ24に入射し、入射光がフォトダイオードアレイ24で光電変換されて行われる。測光セル4中の試料と試薬の反応物は、試薬の種類により、また試料中の特定成分の濃度により、特定波長の光の吸収率が変化する。測光セル4のなかに、光を減衰させる要素が入っていない参照セルがあり、この参照セルを通過した光が基準の光となる。したがって、フォトダイオードアレイ24の特定波長に対応する素子が検出する光の強さを測定し、前記基準の光と比較して減衰率を算出し、アナライザ14で分析すれば試料中の特定成分の濃度の情報が得られる。
【0006】
この従来の装置によれば、複数の種類の試料を試料ボトル9に入れてスライダ10上に並べると、スライダ10が動いて試料ボトル9が1つずつサンプルピペッタ8の吸引位置になる位置に移動し、サンプルピペッタ8で吸引する試料を選択して複数の試料の分析を行うことができる。また、試薬ボトル7に複数の種類の試薬をセットし、試薬分注器6で選択的に測光セル4に分注すれば、複数の成分の分析が行える。これらの動作はコントローラ2で制御されるため、自動的に多項目の分析を複数の試料に対して行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の装置では、十分な感度で光の吸収率を測定するためには、試料と試薬の反応物中を光束が通過する長さを一定の長さ以上にする必要があり、測光セル4の光束通過方向の厚さを薄くすることができなかった。このため、測光セル4の容積を小さくすることができないので、必要な試薬の量を減少するのが難しく、多量の試薬を収納しておく必要があるために装置のコンパクト化が困難であった。また、検出ユニット13と光源ユニット12が測光セル4を挟んで相対する位置に設置されるため、広い占有面積を必要とし、更に光学系や周辺の装置の配置が制限され、装置が大きくなった。
【0008】
本発明は測光セルの光束通過方向の厚さを薄くして容積を小さくでき、かつ測光セル列幅方向の分光光学系の占有面積を低減でき、装置をコンパクト化できる自動分析装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、分析対象の各種溶液が収納される複数の測光セルと、該複数の測光セルを列状に並べて保持するとともに前記測光セルを列方向に搬送と停止を繰り返す搬送手段と、前記測光セルに光を照射し該測光セルを透過した光を受光して光電変換する分光ユニットと、該分光ユニットの光電変換出力を分析するアナライザとを備えてなる自動化学分析装置において、前記分光ユニットは、測光セル列の一方の側面側の下方に配置され、かつ前記測光セルの側面に向って斜め上方に光束を出射する照射光源と、前記測光セル列の側面位置に設けられ前記照射光源から出射される光を曲げて前記測光セルに入射させる分散プリズムと、該分散プリズムに対向させて前記測光セル列を挟んで反対側の側面位置に設けられ、前記測光セルの透過光を反射して前記測光セルに入射させるミラーと、前記照射光源から前記分散プリズムに至る光軸上に配置され、前記照射光源から出射される光を透過するとともに、前記ミラーにより反射して前記測光セルを透過し、前記分散プリズムによって前記照射光源の光軸方向に曲げられた透過光を反射して、該透過光の光軸を前記測光セル列の下方に曲げるビームスプリッターと、前記測光セル列の前記側面側の下方に配置され、前記ビームスプリッタで曲げられた前記透過光を受光して光電変換する光検出器とを備えて形成されたことを特徴とする。
【0010】
ここで、上記の分光ユニットに代えて、本発明の分光ユニットは、次のように構成することができる。すなわち、測光セル列の一方の側面側の下方に配置され、かつ前記測光セルの前記側面側の鉛直上方に光束を出射する照射光源と、前記測光セル列の側面位置に設けられ前記照射光源から出射される光を曲げて前記測光セルに入射させる回折格子と、該回折格子に対向させて前記測光セル列を挟んで反対側の側面位置に設けられ、前記測光セルの透過光を反射して前記測光セルに入射させるミラーと、前記照射光源から前記回折格子に至る光軸上に配置され、前記照射光源から出射される光を透過するとともに、前記ミラーにより反射して前記測光セルを透過し、前記回折格子により前記照射光源の光軸方向に曲げられた透過光を反射して、該透過光の光軸を前記測光セル列の下方に曲げるビームスプリッターと、前記測光セル列の下方に配置され、前記ビームスプリッタで曲げられた前記透過光を受光して光電変換する光検出器とを備えて構成することができる。
【0011】
また、手段を、複数の測光セルが環状に並べて載置される回転可能なターンテーブルを含んで構成し、分光ユニットは、ターンテーブルに環状に並べて載置された測光セルの1つの列に対して複数個設けた構成とすることができる。また、手段は、同心状に配置されそれぞれ複数の測光セルを環状に並べて列状に載置するとともに互いに独立して回転する複数のターンテーブルを含んで構成し、分光ユニットは、それぞれのターンテーブルに載置された環状の測光セルを対象として独立に設けた構成とすることができる。
【0012】
また、照射光源から照射される光束が測光セル内を通過する経路が、搬送手段の搬送方向に垂直な面に平行で、かつ水平方向に対して傾斜するようにしてもよい。また、光反射素子はキューブリフレクターとすることができる。
【0013】
【作用】
本発明の場合は、試料と試薬を混合した反応液を収納した測光セルを搬送する経路の1部で、照射光源から出た光束が再び測光セルを透過するように配置されるために、測光セル内の反応液を2回光束が通過する。適当に選んだ試薬により、反応液は試料中の特定の成分の濃度に関連して特定波長の光を吸収する。反応液を通過した後の光束の強度を光検出器で検出し、吸収率を分析することで特定成分の濃度を得る。反応液を2回光束が通過するために、光の吸収が2回行われ、反応液中の光束の径路が2倍の長さを持った場合と同じ量の光の吸収が生じる。そのため、十分な感度で濃度の分析を行うために必要な測光セル内の反応液の厚みが従来の半分で済み、必要な試薬の量を減少することができる。したがって、装置に収納しておく試薬容器の容量を小さくすることができ、装置をコンパクト化することができる。
【0014】
また、光束は、分散プリズムまたは回折格子を2回通過するので、波長による分散が2回行われ、光検出器上での波長による広がりが大きくなり、波長の分解能が高い正確な測定が可能である。また、分光ユニットが測光セルの片側から光束を照射検出し、測光セルの反対側には単純な光反射素子を配置する構成にすれば、複雑な光学系が測光セルの搬送径路の両側に配置されることがなく、装置の構成を単純化し、さらに、装置をコンパクト化できる。
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
【0015】
図1は、本発明の第1実施例の平面図である。図において、自動化学分析装置1は、同心状に配置されて搬送系をなす半径が異なる3つのターンテーブル3a,3b,3cと、それらターンテーブル上に各1列に環状に載置配列された複数の測光セル4と、前記ターンテーブル3a,3b,3cをそれぞれ個別に内包する環状溝用の恒温槽5a,5b,5cと、ターンテーブル3a,3b,3cの一部を上から覆う形で配置された洗浄器11と、該洗浄器11のターンテーブル回転方向下流側にターンテーブルと独立に配置されたサンプルピペッタ8と、該サンプルピペッタ8に近接して配置され試料ボトル9を多列に置けるようになっているスライダ10と、前記サンプルピペッタ8のターンテーブル回転方向下流側に配置され前記ターンテーブル3a,3b,3cに載置された測光セル4に所定量の試薬を注入する試薬分注器6と、複数の試薬ボトル7を収納し前記試薬分注器6に配管で結ばれている冷却器16と、前記試薬分注器6のターンテーブル回転方向下流側に、ターンテーブル3a,3b,3cそれぞれに配置された分光ユニット15a,15b,15cと、これら分光ユニット15a,15b,15cから信号線で接続されているアナライザ14と、洗浄器11、サンプルピペッタ8、スライダ10、試薬分注器6及びターンテーブル3a,3b,3cに信号線で接続されているコントローラ2と、を含んで構成されている。
【0016】
ターンテーブル3a,3b,3cは互いに独立に回転可能となっているが、互いに同期して同速度での回転、同期しての停止を行うこともできるようにしてある。また、ターンテーブル3a,3b,3cの上面は互いにほぼ同じ水平面に位置している。
【0017】
測光セル4は、図2に示されているように、ターンテーブルに形成された開口に嵌め込まれており、その高さの半ば以上がターンテーブルの面より下方に位置している。ターンテーブル3a,3b,3cに載置された測光セル4の数は、各ターンテーブルとも同数で、ターンテーブルの回転中心とターンテーブル3aに載置された測光セル4の中心を結ぶ線上に、ターンテーブル3b,3cに載置された測光セル4の中心がくるように配置されている。測光セル4の水平面での断面はほぼ正方形である。また、分析したい項目に対応する試薬が複数種類試薬ボトル7に入れられている。分析する試料は1本ずつ分けて試料ボトル9に入れ、スライダ10に3列に並べて置かれている。サンプルピペッタ8は上下動、回転が可能であり、3ヶ所から同時に液を吸引吐出できる3本のピペッタがアーム8Aの先端についている。
【0018】
洗浄器11、サンプルピペッタ8、スライダ10、試薬分注器6の詳細構成は、従来、米国特許4451433に開示されているものと同様のものであり、詳細な説明は省略する。
【0019】
上記構成の自動分析装置の動作を以下に説明する。ターンテーブル3a,3b,3cは、それぞれに載置された測光セル4の中心がサンプルピペッタ8の直下になる位置で停止している。まず、サンプルピペッタ8のアーム8Aが支点8Bを中心に回転して、スライダ10上の1組の試料ボトル9の上で降下する。サンプルピペッタ8は、3本の試料ボトル9から同時に試料を吸引して上昇し、ターンテーブルに載置された測光セル4の上まで回転する。次いでサンプルピペッタ8が、3本(ターンテーブル3a,3b,3cの各1本)の測光セル4に一定量ずつ試料を吐出すると、ターンテーブル3a,3b,3cは同時に一定角度回転し、別の測光セル4がサンプルピペッタ8の下に来る。試料の吐出とターンテーブルの回転を繰り返して分析項目数の組の測光セルに一定量ずつ3種類の試料が注入される。このとき、サンプルピペッタ8は1組の測光セルに試料を注入するごとに試料ボトル9から試料を吸引するようにしてもよいし、複数組の測光セルに試料を注入したのち、試料ボトル9から試料を吸引するようにしてもよい。
【0020】
ターンテーブル3a,3b,3cが更に回転し、試薬分注器6の下に試料の分注された測光セル4が搬送されると、試薬分注器6は個々の測光セル4に試薬ボトル7から選択吸引した試薬を一定量分注する。測光セル4の中では、試料と試薬が混合されて反応液40となり、試料と試薬の反応が行われる。測光セル4は恒温槽5a,5b,5cの恒温液41中にあるので、温度が一定に保たれており、反応速度が一定である。
【0021】
さらに、ターンテーブルが回転し、測光セル4が分光ユニット15a、15b、15cをそれぞれ通過するときに分光測定が行われる。
【0022】
分光測定後、ターンテーブルはさらに回転し、洗浄器11から反応液40が吸引排除され、さらに洗浄液を注入吸引することで測光セル4の内部は洗浄され、最後に液が全て吸引されて空になる。
【0023】
上記一連の動作の間に、スライダ10が動いて別の試料ボトル9の組がサンプルピペッタ8の吸引位置にセットされ、試料の吸引、注入、試薬の分注、測定が行われる。こうして、連続的に3個ずつの試料について複数項目の分析が行われる。これらの動作はコントローラ2により自動的に制御される。
【0024】
図2は上記第1の実施例の分光ユニット15を含む分光測定部の構成を示す図である。図示の分光ユニット15は、恒温槽5の側壁下方に配置されて鉛直上方に光束30を出射する照射光源21と、恒温槽5の側壁付近の前記光束30の光軸上に配置され該光束30を直角に反射して恒温槽5の壁面を通して内部の測光セル4に入射させるミラー26と、該ミラー26と前記照射光源21を結ぶ前記光軸に45度の角度をなして配置されたビームスプリッター25と、前記ミラー26と測光セル4及び恒温槽5を挟んで対向する位置に配置され前記ミラー26で反射されて測光セル4を透過してきた光束を同じ光路に反射するミラー27と、該ミラー27と恒温槽5の外壁面の間に配置された波長板28と、前記ビームスプリッター25で反射された光束が入射する位置に配置されたフォトダイオード29と、を含んで構成されている。
【0025】
照射光源21は単色の、直線偏光の光束を出射するものである。照射光源21から出射した光束30の光路を直角に反射するミラー26があり、折り返した光束が恒温槽5、測光セル4を透過した先でミラー27で180度反射するようになっている。恒温槽5と測光セル4の光束が入射する面は、透明で平坦な材質でできている。恒温槽5内の恒温液41は一定温度に制御された、正常な透明液体である。
【0026】
ビームスプリッター25は偏光成分により透過光と反射光の比率が変化するタイプのもので、波長板28は直線偏光を円偏光に、円偏光を直線偏光に変換するものである。
【0027】
照射光源21からでた光束30は、ビームスプリッター25に対して最も透過率が高い偏光成分をもっており、大部分が透過して直進し、ミラー26に入射する。ミラー26に入射した光束30は、このミラー26で直角に反射されて恒温槽5の壁面を通って測光セル4の反応液40に入射する。反応液40を透過した光束は測光セル4と恒温槽5の壁面を通って波長板28を通過し、波長板28で円偏光に変換される。円偏光に変換された光束はミラー27に入射して反射され、再び波長板28を通過する。光束は今度は元の光束と直交する成分をもつ直線偏光に変換される。再び測光セル4、恒温槽5を透過した光束はミラー26で直角に反射され、ビームスプリッター25に入射する。ビームスプリッター25では光束の大部分が反射されて、フォトダイオード29の受光面に入る。
【0028】
フォトダイオード29に入射する光は、測光セル4内の反応液40を2度通過しており、反応液による光の吸収を受けて減衰した光である。ターンテーブルに載置された測光セル4のなかには、反応によって生成される減衰要素を含まない液体が注入されている参照セルがあり、この参照セルを透過した光束を検出して得られた基準データと、前記減衰した光束を検出して得られた光強度の情報がアナライザ14で分析され、結果が出力される。
【0029】
この実施例の場合は、光束が2度反応液40の中を通過するので、十分な精度で分析するために必要な光の吸収量を得るための反応液の厚さが光束が1回だけ通過する場合の半分ですむ。したがって、反応液40の厚さが小さくて済む。また、測光セル4の断面は正方形であるため、厚さと共に幅も半分ですむ。したがって、測光セル4が厚さ、幅共に半分の大きさのために、測光セル4を載置すべき半径位置でのターンテーブルの周長はこれまでの半分で十分であり、したがってターンテーブルの直径も半分で済み、装置の小型化が可能である。
【0030】
また、測光セル4の厚みが半分になるのに伴い、ターンテーブルを小型化することで、小出力の駆動装置でも回転の速度を上げることができるので、分析時間を短縮できる。
【0031】
また、測光セル4の断面が正方形のため、内部での流れがスムーズになり、試薬と試料の混合、反応が効果的に行われ、洗浄も効果的に行われる。
【0032】
また、照射光源21とフォトダイオード29が恒温槽5の下に配置され、恒温槽5の横には小さいミラー26とミラー27及び波長板28が配置されているのみであるので、複数のターンテーブルを同軸に並べて設置することができる。この実施例では3列のターンテーブルであるが、更に増やすことも可能である。複数のターンテーブルを同軸で並べることにより、装置が小型化され、また複数試料の分析が同時に行え、分析時間を短くすることができる。
【0033】
また、測光セル4の厚さ、幅が半分ですむので、反応液の量は1/4以下でよく、必要な試料、試薬の量は1/4以下となる。したがって試薬の消費量が減らせる。同様に洗浄液の必要量も1/4以下でよい。必要な試薬量が少ないため、試薬ボトル7を小さくすることができ、装置の小型化が図れる上に、冷却器16の能力も小さくてすむ。
【0034】
また、ターンテーブルおよび試薬ボトルを小型化することで、試薬ボトル7と試薬分注器6を結ぶ配管の長さを短くすることができる。この配管は、冷却器16の外になるため、配管内に残った試薬は早く劣化するが、配管が短いために劣化する試薬の量を少なくすることができる。
【0035】
また、この実施例の場合、直線偏光の照射光源21とミラー27を用いているために、光束30がビームスプリッター25を最初に通過する際と反射して戻ってくる際に偏光成分が90度回転しており、25により行きにはほとんど透過、帰りにはほとんど反射するため、光量の損失が少ない。また、恒温槽5や測光セル4の壁面で反射して戻ってくる光束は偏光成分が回転していないために、ビームスプリッター25でほとんど透過するので、フォトダイオード29には入射せず、分析の妨げとならない。従って、光強度の検出を高い分解能で行うことができ、高い精度の分析が可能である。
【0036】
また、本実施例の場合、照射光源21の出射する光束は単色であるため、回折格子などの分光素子を用いなくとも、特定波長に対する光吸収の分析が行えるため、装置構成が単純であり、小型化低コスト化が可能である。
【0037】
なお、本実施例では、ターンテーブルを3重に配置し、各ターンテーブルに分光ユニットが1組づつ配置されているが、ターンテーブル1組に対し、複数組の分光ユニットを配置してもよい。このような配置とすれば、各分光ユニットがそれぞれ特定の波長の光を照射するようにしておくことにより、1個の測光セルに入った反応液に対し、複数の波長の光束による測定を行うことができ、使用する試料や試薬の量をさらに減らすことができる。
【0038】
図3は本発明の第3の実施例の分光測定部の構成を示す図である。図示の構成では、恒温槽5、ターンテーブル3及び測光セル4等は前記図2のものと同一構成である。分光ユニットは、恒温槽5の斜め下方に配置され恒温槽5の外壁面に向かって斜め上方に光束30を出射する照射光源21と、恒温槽5の外壁面近傍の前記光束30の光軸上に配置され入射する光束を屈折させて該外壁面にほぼ直角に入射させる波長分散素子である分散プリズム31と、該分散プリズムと恒温槽5を挟んで対向する位置に配置され測光セル4を透過してきた光束を反射するミラー27と、前記照射光源21と前記分散プリズム31とを結ぶ光軸上に該光軸と45度の角度をなして配置され入射する光を直角に反射するビームスプリッター25と、このビームスプリッター25で反射された光を受光して光電変換するフォトダイオードアレイ24と、を含んで構成されている。
【0039】
この場合は照射光源21は白色光源であり、幅広い波長成分をもつ。ビームスプリッター25は、入射光のうち半分を透過し、半分を反射する。フォトダイオードアレイ24は光強度の分布を測定できる。
【0040】
この実施例の場合は、照射光源21から平行ビームとして出射した光束30が分散プリズム31で波長毎に角度をもって広がって測光セル4を通過する。測光セル4を通過した光束は、ミラー27で反射されて再び測光セル4を通過した後、再び分散プリズム31に入射し、ここでまた角度を広げられ、ビームスプリッター25に入射する。ビームスプリッター25に入射した光束は、ここで反射されてフォトダイオードアレイ24の検出面上に入射する。検出面上の照射強度分布は、波長毎の分布を表わす。フォトダイオードアレイ24により検出した照射強度分布から、複数の波長に対する反応液40の吸収率の情報が得られる。分析に用いる試薬の種類と、分析対象の成分により、吸収率の変化する波長は異なるが、この実施例の場合には、1つの分光測定部で必要な波長による分析結果を選択できるし、複数の波長による分析にも対応できる。また、分散プリズム31を2回光束が通過するので、波長による分散が2回行われ、フォトダイオードアレイ24上での波長による広がりが大きくなり、波長の分解能が高い正確な測定が可能である。
【0041】
図4は本発明の第3の実施例の分光測定部の構成を示す図である。図3の場合と異なるのは、波長分散素子として、分散プリズムの代わりに回折格子32を用いていることで、恒温槽5、ターンテーブル3、及び測光セル4等の構成は前記図3の場合と同じである。本実施例の分光ユニットは、恒温槽5の壁面下方に配置されてほぼ鉛直上方に光束30を出射する照射光源21と、恒温槽5の外壁面近傍の前記光束30の光軸上に配置され入射する光束を反射して該外壁面にほぼ直角に入射させる波長分散素子である回折格子32と、該回折格子32と恒温槽5を挟んで対向する位置に配置され測光セル4を透過してきた光束を反射するミラー27と、前記照射光源21と前記回折格子32とを結ぶ光軸上に該光軸と45度の角度をなして配置され入射する光を直角に反射するビームスプリッター25と、このビームスプリッター25で反射された光を受光して光電変換するフォトダイオードアレイ24と、を含んで構成されている。本実施例によれば、回折格子を用いることにより更に高い波長分解能での分析が可能である。
【0042】
図5は本発明の第4の実施例の分光測定部の構成を示す図である。図示の分光ユニットは、測光セル4の斜め下方に配置されほぼ鉛直上方に光束30を出射する照射光源21と、該照射光源21の直上の前記光束30の光軸上に配置されたレンズ37と、前記光束30の光軸上でかつ前記測光セル4の反応液収容部分の水平横方向に配置され下方から入射する光束30を反射して測光セル4にほぼ水平に入射させるミラー35と、ミラー35で反射されて測光セル4を透過した光束が入射する位置に配置され入射した光を反射して再び前記測光セル4に入射させるミラー27と、このミラー27に測光セル4を挟んで対向する位置に配置され測光セル4を透過してきた光をほぼ鉛直下方に反射するミラー26と、このミラー26で反射された光の光軸上に配置されたスリット36と、前記ミラー26で反射された光の光軸上のミラー26とスリット36を挟んで対向する位置に配置され入射する光束を上方に反射する波長分散素子である回折格子32と、回折格子32で反射された光を受光して光電変換するフォトダイオードアレイ24と、を含んで構成されている。
【0043】
照射光源21からでた光束30は、レンズ37、ミラー35を経て測光セル4を透過し、ミラー27で反射され、再び測光セル4を通り、ミラー26で反射されてスリット36を通った後に、回折格子32で反射されてフォトダイオードアレイ24に入射、検出される。レンズ37は光束30がスリット36上で収束するように構成、配置されている。この実施例の場合には、光束30がスリット36で絞られ、点光源として回折格子32で分散されて測光されるので、光束30が広がりを持っていても高い波長分解能で測定できる。また、波長の分解能はスリット36、回折格子32、フォトダイオードアレイ24で決まり、ミラー35や測光セル4、ミラー27、ミラー26の歪みや表面の傷等で光束が広がったりした場合でも、光束の広がりの分はスリット36で除去できるので、表面精度の低い安価な要素を用いても高い精度の測定ができ、安価に装置を構成することが可能である。また、この場合には光束30を反射するミラー35が、ミラー26と別に設けられているので、独立に調整可能で、調整が単純化できる。この図では、恒温槽を省略してあるが、恒温槽がある場合でも同じである。
【0044】
図6は本発明の第5の実施例の分光測定部の構成を示す図である。図示の分光ユニットは、恒温槽5の側壁の下方に配置されほぼ鉛直上方に光束30を出射する照射光源21と、該照射光源21の直上の前記光束30の光軸上に該光軸と45度の角度をなして配置されたビームスプリッター25と、前記光束30の光軸上でかつ前記恒温槽5の側壁の下部に接して配置され下方から入射する光束30を反射させて測光セル4に搬送系の移動方向に垂直な面内で斜め上方に入射させる反射プリズム33と、反射プリズム33で反射されて測光セル4を透過した光束が入射する位置に配置され入射した光を同じ方向に反射して再び前記測光セル4に入射させるキューブリフレクター34と、前記反射プリズム33方向からビームスプリッター25に入射した光が反射される方向に配置されたフォトダイオード29と、を含んで構成されている。恒温槽5、ターンテーブル3及び測光セル4等は前記図2のものとほぼ同一の構成であるが、恒温槽5の壁面にキューブリフレクター34と、前記反射プリズム33が装着されている点が異なる。
【0045】
この場合は、反射プリズム33で反射し、測光セル4に対して斜め方向に光束30を透過させ、キューブリフレクター34により逆方向に光束を反射する。この実施例の場合には、光束が反応液40の中を測光セル4の厚さ方向に斜めに2度通過するので、厚さ方向に平行に光束が通過する場合に比べて光路長が長くなる。そのため、分析に必要な光路の長さを確保するために必要な測光セル4の厚さを更に薄くすることができ、更に装置の小型化をできる効果がある。また、この実施例の場合には、光束の反射にキューブリフレクター34を用いているので、光束がどんな角度で入っても逆方向に反射することができ、角度の微細な調整を行う必要がなく、組み立て調整が単純化できる。また調整用のスペースが不要なため、装置を小型化できる効果がある。また、この図のように、恒温槽5の外面に、反射プリズム33及びキューブリフレクター34を直接取り付けることで、間の空気層を無くし、光束の反射による損失を小さくする効果がある。恒温槽5を用いないで、測光セル4の外面にキューブリフレクター34を取り付けた構成も可能である。
【0046】
なお、これまでに述べた各実施例においては、測光セル4はターンテーブルに載置された状態での水平方向断面がほぼ四角形であることを述べたが、測光セル4は、この四角形の各辺が、ターンテーブルの周方向もしくは半径方向に平行になるようにターンテーブルに載置されている。特に、周方向に平行になる面はできるだけ互いに平行な面としておくのが望ましい。
【0047】
図7は本発明の第6の実施例の分光測定部の構成を示す図である。本実施例において使用されている測光セル4は、これまでに説明した実施例で使用されている測光セルと異なり、上部に階段状になった段差部4Aが形成され、反応液40はこの段差部4Aより高い位置まで注入されている。また、測光セル4の前記段差部4A及び底面は透明な材料で構成されている。
【0048】
図示の分光ユニットは、測光セル4の段差部4Aの上方に配置され鉛直下方に光束30を出射する照射光源21と、該照射光源21と測光セル4を挟んで対向する位置に配置され鉛直に測光セル4を透過してきた光束30を鉛直上方に反射して再び同じ経路で測光セル4を透過させるミラー27と、照射光源21から出射された光束30の光軸上に該光軸と45度の角度をなして配置され測光セル4を透過してきた光束を直角方向(水平方向)に反射するビームスプリッター25と、ビームスプリッター25で反射された光束が入射する位置に配置されたフォトダイオード29と、を含んで構成されている。
【0049】
この場合は、照射光源21及びフォトダイオード29を測光セル4より上に設置し、測光セル4に対して上から光束30を照射し、測光セル4の下に設置したミラー27から反射した光束を検出する。測光セル4には、上部及び下部に透明な面を有し、上下の透明面を光束30が通る。この実施例の場合には、測光セル4の側方には光学部品が配置されないので、装置構成が単純化できる。特にターンテーブルを多列化する場合、ターンテーブル相互の間にミラーを入れる必要がないので、ターンテーブルの半径方向間隔を狭くして配置することができる。また、恒温槽をターンテーブル毎に別々に設けず、共通化することができるので、更にターンテーブル相互間の半径方向間隔を狭めることができる。また、本実施例の場合には、反応液40を深さ方向に光束が通過するので、測光セル4の横幅を小さくしても光束が通過する距離は減らない。従って、測光セル4の横幅を小さくして、装置の小型化と、試料、試薬の使用量の減少を可能にする効果がある。また、この実施例の場合には、光束を反応液40の上から照射しながらも液面を通さないので、反応液の量の差や液面の揺れの影響を受けずに常に一定の光束の通過長さを保つことができ、高精度の分析が可能である。
【0050】
図8は本発明の第7の実施例の分光測定部の構成を示す図である。本実施例は、分光ユニットの構成配置は、前記第6の実施例の場合と同じであるが、測光セル4の構成が異なっている。図の測光セル4は、ターンテーブルに載置された状態の測光セル4を、ターンテーブルの円周面に平行な面で切断して示したもので、底面の高さがターンテーブルの周方向位置で直線的に変化している。図の矢印はターンテーブルの回転方向を示している。
【0051】
この場合も、照射光源21及びフォトダイオード29を測光セル4より上に設置し、測光セル4に対して上から光束30を照射し、測光セル4の下に設置したミラー27から反射した光束を検出する。図7と異なるのは、反応液40の自由液面を通して光束30が入射することと、測光セル4が進行方向に沿って深さが徐々に変化することである。本実施例の場合、透過光の測定は、ターンテーブルを回転させつつ断続的に行われる。
【0052】
図9は、図8の装置の、フォトダイオード29で検出される透過光強度の時間変化を示したグラフである。横軸は時間で、縦軸は透過光強度であり、特性61、62はそれぞれ反応液40の量が少ない場合、及び多い場合の透過光の時間変化を表す。透過光強度は反応液40により減衰した光束30の強度であり、光束通過の長さが異なると透過光強度が異なる。この場合は測光セル4の反応液40の深さが時間の経過(ターンテーブルの回転)とともに減少しているので、透過光強度は時間と共に増加する。反応液40の量が正確に同じでない場合、同じ濃度でも透過光強度は異なり、図の特性61、62のように差が出る。これを時刻A及び時刻Bの最低2回検出し、透過光強度の変化を演算し、そのタイミングの測光セル4の底面の高さの差の情報を用いて演算して、反応液40の量の影響を除いた濃度の分析を行う。つまり、測光セル4の底面のターンテーブル周方向の傾斜角は既知であり、ターンテーブルの回転速度も既知であるから、時刻Aと時刻Bの時間差から、測光セル4の底面の高さの差を知ることができる。
【0053】
この実施例では、反応液40の量が不正確でもその影響を補正した結果が得られるので、精度の高い分注手段を用いなくても高精度の分析が行える。また、測光セル4の形状が単純であるので、洗浄が効果的に行える。また、深さが直線的に徐々に変化しているので、透過光強度の信号も徐々に変化し、複数のタイミングでの検出が容易に行える。
【0054】
図10は、本発明の第8の実施例の分光測定部の構成を示した図である。図10も前記図8と同じくターンテーブルの円周に平行な面での断面で示され、図8の場合と異なるのは、測光セル4の底部にターンテーブルの円周方向の位置によって高さの異なる2ヶ所の平坦な部分がある点であって、分光ユニットの構成そのものは同じである。透過光強度を示す特性61、62は、図11に示したように、時刻A及び時刻Bの前後が平坦になっている。この実施例の場合は、測光のタイミングが多少ずれても透過光強度は変化しないので、精度の高い分析が可能である。また、透過光検出の期間を長くすることができるので、ノイズの影響を除いた高精度分析が可能である。
【0055】
図12は本発明の第9の実施例の分光測定部の構成を示す図である。本実施例における分光ユニットの構成は、図7に示した構成を上下逆にしたものであり、ミラー27が、段差部上方に配置されている。この場合は、照射光源21及びフォトダイオード29が測光セル4より下に設置され、測光セル4に対して下から光束30が照射される。、測光セル4を下から上に向けて段差部を透過した光束は、測光セル4の段差部4Aの上方に設置されたミラー27で反射され、測光セル4内の同じ光路を下方に向けて逆行し、ビームスプリッター25でそれまでの光路と直角に反射される。ビームスプリッター25で反射された光束はフォトダイオード29に入射し、透過光強度が検出される。測光セル4には、前記図7の場合と同様、上部の段差部水平面及び底面が透明な面を有し、上下の透明面を光束30が通る。
【0056】
この実施例の場合には、測光セル4の側方には光学部品が配置されないので、装置構成が単純化できる。特にターンテーブルを多列化(環状のターンテーブルを複数個、ターンテーブル面を同じ高さにして同心状に配置)する場合、列と列の間にミラーを入れる必要がないので、ターンテーブルの半径方向間隔を狭くすることができる。また、恒温槽をターンテーブル毎に別々に設けず、共通化することができるので、更にターンテーブル相互間の間隔を狭めることができる。また、本実施例の場合には、反応液40を深さ方向に光束が通過するので、測光セル4の横幅を小さくしても光束が通過する距離は減らない。従って、測光セル4の横幅を小さくして、装置の小型化と、試料、試薬の使用量の減少を可能にする効果がある。また、この実施例の場合には、光束を反応液40の自由液面を通さないので、反応液の量の差や液面の揺れの影響を受けずに常に一定の光束の通過長さを保つことができ、高精度の分析が可能である。
【0057】
図13は本発明の第10の実施例の分光測定部の構成を示す図である。図示の分光測定部が、図12の場合と異なるのは、ミラー27が測光セル4の上方に設置された駆動機構38に取り付けられており、測光セル4が測定部に入ってきたら、下降して反応液40の中に入るようにしてあることと、測光セル4には段差部が設けられていないことである。測定後、ミラー27は上昇して、図示しない洗浄機構で洗浄される。
【0058】
この実施例の場合は、ミラー27を反応液40の中の所定の高さまで降下させるので、反応液の量の差や液面の揺れの影響を受けずに常に光束の通過長さを一定の値に保つことができ、高精度の分析が可能である。
【0059】
なお、これまでに述べた各実施例では、ターンテーブル、洗浄器、試薬分注器、サンプルピペッタ、冷却器、スライダ、アナライザ、コントローラ等は、特に説明しないかぎり、第1の実施例と同一の構成である。
【0060】
図14は本発明の第11の実施例の要部構成を示す平面図である。図示の自動化学分析装置は、搬送系を構成する閉ループをなしたコンベア43と、該コンベア43の上に1列に載置された測光セル4と、コンベア43の一部を上面から覆う形で配置された洗浄器11と、該洗浄器11のコンベア進行方向下流側でコンベア43の外周側にコンベア43と独立に配置されコンベア43上の測光セル4に到達できるように構成されたサンプルピペッタ8と、該サンプルピペッタ8のそばに配置され試料ボトル9を1列に置けるようになっているスライダ10と、前記サンプルピペッタ8のコンベア進行方向下流側に配置されコンベア43上の測光セル4に所定量の試薬を注入する試薬分注器6と、複数の試薬ボトル7を収納し試薬分注器6に配管で結ばれている冷却器16と、前記試薬分注器6のコンベア進行方向下流側にコンベア43の両側にまたがって配置された分光ユニット15と、分光ユニット15に信号線で接続されているアナライザ14と、洗浄器11、サンプルピペッタ8、スライダ10、試薬分注器6及びコンベア43に信号線で接続されているコントローラ2と、を含んで構成されている。
【0061】
本実施例の分光ユニット15は、図2乃至図10のいずれに記載されたものでもよいが、図7、図8、図10に記載された構成のものとするときは、ミラー27を分光ユニットから外し、測光セル4の底部に組み込むか、あるいはコンベア43の上面全体に亘って配置する等の考慮が必要である。本実施例では、測光セルを移動する搬送系として閉じたループをなすコンベア43が用いられているので、搬送系の形状が円形である必要はなく、自由な形にできるから無駄な空間を減らし、装置を小型化することができる。
【0062】
なお、上記各実施例では、ミラー27はすべて測光セル4の外部に配置されているが、測光セル4それぞれの外壁面、底面外面あるいは段差部外面にミラー面を内側に向けて密着させた構成としてもよい。内壁面にミラー27を装着することも理論的には可能であるが、ミラー面の汚れ等を考慮するとあまり好ましくない。
【0063】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば測光セルを小さくし、コンパクトに配置することができるので、小型で試料および試薬の必要量の小さい自動化学分析装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の平面図である。
【図2】図1に示す実施例の分光測定部の構成を示す断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例の分光測定部の構成を示す断面図である。
【図4】本発明の第3の実施例の分光測定部の構成を示す断面図である。
【図5】本発明の第4の実施例の分光測定部の構成を示す断面図である。
【図6】本発明の第5の実施例の分光測定部の構成を示す断面図である。
【図7】本発明の第6の実施例の分光測定部の構成を示す断面図である。
【図8】本発明の第7の実施例の分光測定部の構成を示す断面図である。
【図9】図8の実施例の信号の時間変化を示す概念図である。
【図10】本発明の第8の実施例の分光測定部の構成を示す断面図である。
【図11】図10の実施例の信号の時間変化を示す概念図である。
【図12】本発明の第9の実施例の分光測定部の構成を示す断面図である。
【図13】本発明の第10の実施例の分光測定部の構成を示す断面図である。
【図14】本発明の第11の実施例の分光測定部の構成を示す断面図である。
【図15】従来の分析装置の例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 自動化学分析装置 2 コントローラ
3 ターンテーブル 4 測光セル
5 恒温槽 6 試薬分注器
7 試薬ボトル 8 サンプルピペッタ
8A アーム 8B 支点
9 試料ボトル 10 スライダ
11 洗浄器 12 光源ユニット
13 検出ユニット 14 アナライザ
15 分光ユニット 16 冷却器
21 照射光源 22 レンズ
23 回折格子 24 フォトダイオードアレイ
25 ビームスプリッター 26 ミラー
27 ミラー 28 波長板
29 フォトダイオード 30 光束
31 分散プリズム 32 回折格子
33 反射プリズム 34 キューブリフレクター
35 ミラー 36 スリット
37 レンズ 38 駆動機構
40 反応液 41 恒温液

Claims (4)

  1. 分析対象の各種溶液が収納される複数の測光セルと、該複数の測光セルを列状に並べて保持するとともに前記測光セルを列方向に搬送と停止を繰り返す搬送手段と、前記測光セルに光を照射し該測光セルを透過した光を受光して光電変換する分光ユニットと、該分光ユニットの光電変換出力を分析するアナライザとを備えてなる自動化学分析装置において、
    前記分光ユニットは、測光セル列の一方の側面側の下方に配置され、かつ前記測光セルの側面に向って斜め上方に光束を出射する照射光源と、前記測光セル列の側面位置に設けられ、前記照射光源から出射される光を曲げて前記測光セルに入射させる分散プリズムと、該分散プリズムに対向させて前記測光セル列を挟んで反対側の側面位置に設けられ、前記測光セルの透過光を反射して前記測光セルに入射させるミラーと、前記照射光源から前記分散プリズムに至る光軸上に配置され、前記照射光源から出射される光を透過するとともに、前記ミラーにより反射して前記測光セルを透過し、前記分散プリズムによって前記照射光源の光軸方向に曲げられた透過光を反射して、該透過光の光軸を前記測光セル列の下方に曲げるビームスプリッターと、前記測光セル列の前記側面側の下方に配置され、前記ビームスプリッタで曲げられた前記透過光を受光して光電変換する光検出器とを備えて形成されたことを特徴とする自動化学分析装置。
  2. 分析対象の各種溶液が収納される複数の測光セルと、該複数の測光セルを列状に並べて保持するとともに前記測光セルを列方向に搬送と停止を繰り返す搬送手段と、前記測光セルに光を照射し該測光セルを透過した光を受光して光電変換する分光ユニットと、該分光ユニットの光電変換出力を分析するアナライザとを備えてなる自動化学分析装置において、
    前記分光ユニットは、測光セル列の一方の側面側の下方に配置され、かつ前記測光セルの前記側面側の鉛直上方に光束を出射する照射光源と、前記測光セル列の側面位置に設けられ前記照射光源から出射される光を曲げて前記測光セルに入射させる回折格子と、該回折格子に対向させて前記測光セル列を挟んで反対側の側面位置に設けられ、前記測光セルの透過光を反射して前記測光セルに入射させるミラーと、前記照射光源から前記回折格子に至る光軸上に配置され、前記照射光源から出射される光を透過するとともに、前記ミラーにより反射して前記測光セルを透過し、前記回折格子により前記照射光源の光軸方向に曲げられた透過光を反射して、該透過光の光軸を前記測光セル列の下方に曲げるビームスプリッターと、前記測光セル列の下方に配置され、前記ビームスプリッタで曲げられた前記透過光を受光して光電変換する光検出器とを備えて形成されたことを特徴とする自動化学分析装置。
  3. 請求項1又は2に記載の自動化学分析装置において、前記搬送手段は、前記複数の測光セルが環状に並べて載置される回転可能なターンテーブルを含んでなり、前記分光ユニットは、前記ターンテーブルに環状に並べて載置された測光セルの1つの列に対して複数個設けられていることを特徴とする自動化学分析装置。
  4. 請求項1又は2に記載の自動化学分析装置において、前記搬送手段は、同心状に配置されそれぞれ複数の測光セルを環状に並べて列状に載置するとともに互いに独立して回転する複数のターンテーブルを含んでなり、前記分光ユニットは、それぞれのターンテーブルに載置された環状の測光セルを対象として独立に設けられていることを特徴とする自動化学分析装置。
JP2003063395A 2003-03-10 2003-03-10 自動化学分析装置 Expired - Fee Related JP3928113B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003063395A JP3928113B2 (ja) 2003-03-10 2003-03-10 自動化学分析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003063395A JP3928113B2 (ja) 2003-03-10 2003-03-10 自動化学分析装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24939794A Division JP3533502B2 (ja) 1994-10-14 1994-10-14 自動化学分析装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003279481A JP2003279481A (ja) 2003-10-02
JP3928113B2 true JP3928113B2 (ja) 2007-06-13

Family

ID=29244474

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003063395A Expired - Fee Related JP3928113B2 (ja) 2003-03-10 2003-03-10 自動化学分析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3928113B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050037505A1 (en) * 2000-05-11 2005-02-17 James Samsoondar Spectroscopic method and apparatus for analyte measurement
JP5137533B2 (ja) * 2007-11-20 2013-02-06 キヤノン株式会社 標的物質の検出装置
WO2012099215A1 (ja) * 2011-01-21 2012-07-26 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置
JP6637407B2 (ja) 2016-12-27 2020-01-29 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置
CN107764825A (zh) * 2017-11-17 2018-03-06 三诺生物传感股份有限公司 离心试剂盘以及含有该离心试剂盘的检测装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS602620B2 (ja) * 1976-06-15 1985-01-23 オムロン株式会社 化学分析装置
JPS56168145A (en) * 1980-05-29 1981-12-24 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd Multichannel radiation flux measuring device
JPS61262639A (ja) * 1985-09-03 1986-11-20 Olympus Optical Co Ltd 自動分析装置
JPS63122958A (ja) * 1986-11-12 1988-05-26 Toshiba Corp 自動化学分析装置
JPS63285446A (ja) * 1987-05-19 1988-11-22 Toshiba Corp 自動化学分析装置の測光方法
US5002392A (en) * 1989-12-01 1991-03-26 Akzo N.V. Multichannel optical monitoring system
JPH0526883A (ja) * 1991-07-19 1993-02-02 Nittec Co Ltd 自動分析装置
JP3239512B2 (ja) * 1993-01-28 2001-12-17 安藤電気株式会社 2段式分光器
JP3533502B2 (ja) * 1994-10-14 2004-05-31 株式会社日立製作所 自動化学分析装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003279481A (ja) 2003-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101680834B (zh) 测光装置及自动分析装置
US10113962B2 (en) Automatic analyzer
JP3533502B2 (ja) 自動化学分析装置
US20210156879A1 (en) Automatic analyzer and method for carrying out chemical, biochemical and/or immunochemical analyses
JPWO2010073604A1 (ja) 光度計及び光度計を備えた分析システム
JP2007225339A (ja) 分析装置
US20210197188A1 (en) Automatic analyzer and optical measurement method for obtaining measurement signals from liquid media
CA2510085A1 (en) Stabilizing a cuvette during measurement
US20060078985A1 (en) Device and method for quantitatively measuring immobilized sample
JP3928113B2 (ja) 自動化学分析装置
JP3468091B2 (ja) 生化学計測装置
JP2003279585A (ja) 自動化学分析装置
JP6710535B2 (ja) 自動分析装置
JP2008051822A (ja) 化学分析装置
JP2002527744A (ja) 特に、化学反応または生化学反応の自動アナライザーの光学測定ヘッド
JPS6327661B2 (ja)
JPH01134234A (ja) 自動化学分析装置
JP2002365211A (ja) 測定装置
JP4969061B2 (ja) 自動分析装置
JPH0510953A (ja) 抗原抗体反応におけるプロゾーン判定方法及び分析方法
JP2001194371A (ja) 化学分析装置
JP2007322245A (ja) 自動分析装置
JP2003149157A (ja) 化学分析装置
CN112004604B (zh) 用于获得流体介质的测量信号的光学测量单元和光学测量方法
JP2005030763A (ja) 自動分析装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041228

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060313

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060829

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061030

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20061109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061205

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110316

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110316

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120316

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130316

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130316

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140316

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees