JP3927315B2 - 移動体通信システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、物や人などの物体を識別するための移動体通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、物体の種類などの情報を非接触で取得し、物体を識別する移動体通信システムが提案されており、この中でも応答器1に電源の必要のない非接触IDタグシステムが汎用されている。非接触IDタグシステムは、IDタグと称される応答器1とR/Wと称される質問器2で構成されるものであって、例えば、応答器1を移動する物体に取り付けると共に質問器2を固定して配置し、応答器1と質問器2の間で電波による簡易的な通信を行うものである。
【0003】
図6に応答器1と質問器2の構成のブロック図を示す。応答器1の応答器アンテナ30は質問器2から送信される質問電波を応答器1に取り込む機能、及び応答器1から応答電波を質問器2に送信する機能を有するものである。変復調器31は質問電波から電力、クロック、質問データなどを取り出して制御部32やメモリ33に供給する機能、及び制御部32からの応答データに応じて搬送波を振幅変調し、これを応答器アンテナ30に供給して反射波として質問器2に返送する機能を有するものである。制御部32は質問器2からの質問データに応じて応答器1の動作の内部制御を行うものであって、制御の内容はメモリに保持されている識別データの読み出し、メモリ33への識別データを書き込み、及びこれらの動作に関連するその他の制御などである。メモリ33は不揮発性メモリであって、IDデータなどの物体の固有の識別データを保持するものである。
【0004】
質問器2のシンセサイザ34は搬送波を発生させるものである。変調器35は質問データ及びクロックに応じて搬送波に振幅変調をかけるものである。送信アンプ36は変調された搬送波を増幅するものである。サーキュレータ37は質問器アンテナ38で受信された受信電波を分配器39に送る機能、及び送信アンプ36から送られてくる搬送波を質問器アンテナ38に送る機能を有するものであって、電波の送信と受信を一個の質問器アンテナ38で行うための分配合成器である。質問器アンテナ38はサーキュレータ37から送られてくる搬送波を質問電波として応答器1に送信する機能、及び応答器1から送られてくる応答電波を質問器2に取り込む機能を有するものである。分配器39は二つの受信系41、42に受信した応答電波を分配するものである。位相シフタ40は一方の受信系41に供給される応答電波の位相を他方の受信系42に供給される応答電波の位相に比べて90°ずらす(シフトさせる)機能を有するものである。
【0005】
質問器2の一方の受信系41はミキサ43とフィルタ44と受信アンプ45を用いた受信回路であって、他方の受信系42はミキサ46とフィルタ47と受信アンプ48を用いた受信回路である。ミキサ43、46は搬送波と応答電波を混合してその差分を出力することで、応答電波から応答データを復調するものである。フィルタ44、47はミキサ43、46で復調された応答データ(復調波)から不要成分を除去するためのものである。受信アンプ45、48は応答データ(復調波)をデジタル信号に変換するなどの処理を行いやすいレベルにまで増幅するものである。合成アンプ49は二系統の受信系41、42から出力される応答データを合成し、アナログ信号で応答データを出力するものである。レベル変換器50は合成アンプ49からのアナログ信号をデジタル信号に変換して出力するものである。
【0006】
そしてこのような移動体通信システムを用いて物体を識別するにあたっては、まずシンセサイザ34で発生させた搬送波と質問データと動作の基準となるクロックを変調器35に供給し、電力と質問データ及びクロックに応じて搬送波に振幅変調をかける。次に変調された搬送波は送信アンプ36で増幅された後、サーキュレータ37を通って質問器アンテナ38に供給される。質問器アンテナ38に供給された搬送波は質問電波として送出される。
【0007】
質問電波は質問器アンテナ38の電界エリア内にある応答器1に応答器アンテナ30から取り込まれ、取り込まれた質問電波は変復調器31で搬送波と電力とクロックと質問データのそれぞれに復調される。ここで復調された電力は制御部32及びメモリ33の動作電源としてそれぞれに供給される。また制御部32の読み込みや書き込みなどの動作のタイミングとなるクロック及び質問データは制御部32に供給される。次に制御部32で質問データを解析し、この解析結果に基づいて制御部32を動作させて必要な識別データをメモリ33から読み取る。次に読み取られた識別データ及びその他のデータが応答データとして制御部32から変復調器31に送られ、ここで質問器2から送られてきた搬送波を応答データに応じて変調する。この後、変調された搬送波は応答器アンテナ30に供給されてここから応答電波として送出される。
【0008】
応答電波は質問器2の質問器アンテナ38で受信されて質問器2に取り込まれる。取り込まれた応答電波はサーキュレータ37を通って分配器39に送られる。この分配器39で応答電波は二分され、その一方は位相シフタ40を介して一方の受信系41に、二分された応答電波の他方は直接もう一方の受信系42に供給される。一方の応答電波は位相シフタ40により位相がずらされ、他方の応答電波に比べて90°位相がずれた状態で受信系41に入力される。また他方の応答電波は受信された時の位相の状態で受信系42に入力される。この後、受信系41に入力された応答電波はシンセサイザ34において発生させた搬送波とミキサ43で混合される。この混合により生じる差分が識別データを含む応答データであり、このようにして応答データのみが復調される。次に復調された応答データはフィルタ44に送られ、フィルタ44で応答データに含まれる不要波などの不要成分が除去された後、受信アンプ45に送られて扱いやすいレベルにまで増幅され、この後、合成アンプ49に供給される。また受信系42に入力された応答電波は上記と同様にミキサ46で応答データが復調されてこの応答データのみがフィルタ47に送られ、フィルタ47で不要成分が除去された後、受信アンプ48で増幅されて合成アンプ49に供給される。
【0009】
上記のように応答電波は質問電波から取り出した搬送波を再び用いて応答器1で生成されている。そのために応答電波の受信時における応答器1と質問器2の位置の関係で、応答電波の搬送波の位相とシンセサイザ34から送られてくる搬送波の位相が180°異なる場合があり、この状態では応答電波から応答データを復調することができない。そこで上記のように応答電波を二分し、一方の応答電波を位相シフタ40で位相を90°ずらしてシフトさせてから一方の受信系41に入力し、他方の応答電波は位相をずらさないまま他方の受信系42に入力することによって、二つの受信系41、42のそれぞれで位相の異なる応答電波を独立して処理することができ、一方の受信系41(あるいは42)において、応答電波の搬送波の位相とシンセサイザ34から送られてくる搬送波の位相が180°異なっていて応答データを取得することができなくても、他方の受信系42(あるいは41)では応答電波の搬送波の位相とシンセサイザ34から送られてくる搬送波の位相が90°異なることになり、応答データを確実に安定して取得することができる。
【0010】
受信系41と42のそれぞれから出力された応答データは合成アンプ49で合成され、ここで安定したアナログ信号の応答データが生成され、この応答データがレベル変換器50でデジタル信号に変換されることによって、識別データを含む応答データが得られる。そしてこのようにして得られる応答データの識別データやその他のデータにより、応答器1が装着された物体の種類等の情報が得られ、物体を識別することができるのである。
【0011】
またこの移動体通信システムにおいて、応答器1に物体の識別データを書き込むにあたっては、次のようにして行う。まずシンセサイザ34で発生させた搬送波と識別データを含む質問データと動作の基準となるクロックを変調器35に供給し、電力と質問データ及びクロックに応じて搬送波に振幅変調をかける。次に変調された搬送波は送信アンプ36で増幅された後、サーキュレータ37を通って質問器アンテナ38に供給される。質問器アンテナ38に供給された搬送波は質問電波として送出される。
【0012】
質問電波は質問器アンテナ38の電界エリア内にある応答器1に応答器アンテナ30から取り込まれ、取り込まれた質問電波は変復調器31で搬送波と電力とクロックと質問データのそれぞれに復調される。ここで復調された電力は制御部32及びメモリ33の動作電源としてそれぞれに供給される。また制御部32の読み込みや書き込みなどの動作のタイミングとなるクロック及び質問データは制御部32に供給される。次に制御部32で質問データを解析し、この解析結果に基づいて制御部32を動作させて質問データに含まれる識別データをメモリ33に書き込む。このようにして応答器1が装着される物体の種類等の情報を応答器1に書き込んで保持させることができる。
【0013】
このように上記の移動体通信システムは、応答器1単独あるいは応答器1が装着された物体が質問器2の電界エリア(サービスエリア)内に入ってくると、応答器1と質問器2の間で電波を用いて情報(データ)のやり取りを行い、応答器1に予め書き込まれて保持されている識別データを質問器2で読み取ることによって、物体の識別を行なうようにし、また応答器1に物体の識別データを書き込むようにするものである。しかも応答器1が自身を動作させる電源を持たないものであって、質問器2から送信される質問電波を用いて電力を応答器1に伝送し、この電力で応答器1を動作させるようにしている。
【0014】
図7(a)(b)に従来から用いられている質問器2を示す。この質問器2はそれぞれ別々に形成される質問器本体20とアンテナ体21とで構成されている。質問器本体20は、金属製の本体ケース22の内部に制御基板60と制御基板60で生じる熱を放熱するための放熱板61を内蔵させて形成されている。制御基板60には上記のシンセサイザ34や変調器35など、質問器アンテナ38以外を構成する送受信回路や、質問器全体の動作を制御するための制御回路や、電源回路などが形成されている。またアンテナ体21は、プラスチック製のアンテナケース23に板状の質問器アンテナ38と質問器アンテナ38のグランドとなる金属板62を内蔵させて形成されている。そして質問器アンテナ38と制御基板60の上記回路を同軸ケーブルなどの接続ケーブル63で電気的に接続することによって、質問器2が形成されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記の移動体通信システムでは、金属製の本体ケース22に制御基板60を内蔵させた質問器本体20と、プラスチック製のアンテナケース23に質問器アンテナ38を内蔵させたアンテナ体21とをそれぞれ別体に形成したので、質問器2が大型化すると共に質問器本体20とアンテナ体21をひとつにまとめにくくて携帯しにくくなり、しかも制御基板60を内蔵する金属製の本体ケース22と質問器アンテナ38を内蔵する樹脂製のアンテナケース23の両方を用いることによって質問器2の重量が大きくなり、質問器2の携帯性や使用性(取扱性)が低いという問題があった。
【0016】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、質問器の携帯性や使用性を高くすることができる移動体通信システムを提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の移動体通信システムは、物体に装着可能な応答器1と、応答器1を動作させる質問電波の送信及び応答器1から送信される応答電波の受信を行う質問器2とを具備し、質問電波に保持されている物体の識別データを応答器1に書き込むと共に、応答電波に保持されている物体の識別データを質問器2で読み取るように作動する移動体通信システムにおいて、質問電波の送信及び応答電波の受信を行なうための質問器アンテナ38と、質問器2の制御を行なうための制御基板60とをケース65に内蔵させると共に、質問器アンテナ38と制御基板60を一体化して上記質問器2を形成して成ることを特徴とするものである。
また本発明の請求項1に記載の移動体通信システムは、金属製のアンテナ補強材66をケース65に内蔵させ、アンテナ補強材66を質問器アンテナ38に接触させると共にアンテナ補強材66と質問器アンテナ38を電気的に接続し、制御基板60に設けた熱シールドケース67をアンテナ補強材66に接触させて成ることを特徴とするものである。
【0018】
また本発明の請求項2に記載の移動体通信システムは、請求項1の構成に加えて、質問器アンテナ38としてパッチアンテナ10を用いて成ることを特徴とするものである。
【0020】
また本発明の請求項に記載の移動体通信システムは、請求項1又は2の構成に加えて、応答器1への識別データの書き込み動作や質問器2での識別データの読み取り動作を発光することにより表示する発光体68を質問器2に設けて成ることを特徴とするものである。
【0021】
また本発明の請求項に記載の移動体通信システムは、請求項1乃至のいずれかの構成に加えて、応答器1への識別データの書き込み動作や質問器2での識別データの読み取り動作を音により表示するブザー機能69を質問器2に設けて成ることを特徴とするものである。
【0022】
また本発明の請求項に記載の移動体通信システムは、請求項1乃至のいずれかの構成に加えて、応答器1に書き込まれる識別データや質問器2で読み取られた識別データを表示するための表示画面90を質問器2に設けて成ることを特徴とするものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0024】
応答器1はラベル(タグ)のような外観を呈するものであって、合成樹脂等の短冊状の薄い二枚のフィルム材の間にICチップと回路パターンを挟み込んで形成されている。応答器1の外面には物体の表面に貼り付けて装着しやすいように粘着層などを設けてシールのように形成するのが好ましい。ICチップは上記の変復調器31と制御部32とメモリ33の機能を有するものであり、また回路パターンはICチップに電気的に接続されるものであって、銅箔などの金属箔や銀ペーストの印刷などで形成されており、上記の応答器アンテナ30の機能を有するものである。
【0025】
質問器2は図1に示すように、プラスチックなどの絶縁材料製のケース65に質問器アンテナ38とアンテナ補強材(補強シャーシ)66と制御基板60と放熱板61を内蔵させて形成されている。ケース65は、プラスチック製の上ケースと70と下ケース71とで構成されており、上ケース70の下面及び下ケース71の上面はそれぞれ開口されている。上ケース70の内面には螺着部72が下側に向けて突設されており、螺着部72には上下に長い雌ねじが凹設されている。また下ケース71の内面にはねじ挿入部73が上側に向けて突設されており、ねじ挿入部73にはその上端から下ケース71の下面にまで至る挿入孔74が形成されている。
【0026】
質問器アンテナ38としては、従来からアンテナとして用いられている各種のものを使用することができるが、図2のようなパッチアンテナ10に形成するのが好ましい。このパッチアンテナ10は基板11の上面に四つのパッチ12を設け、各パッチ12と給電点13を導体回路14で接続することによって形成されており、例えば、金属張り積層板の表面の金属箔をエッチング等で処理することによって、金属箔からパッチ12、給電点13、導体回路14を形成してプリント配線板を作製し、このプリント配線板をパッチアンテナ10として用いるようにしている。このように質問器アンテナ38としてヘリカルアンテナよりも厚みの薄い板状のパッチアンテナ10を用いることによって、ヘリカルアンテナを用いるよりも質問器2の厚みを小さくすることができ、小型化や薄型化を図ることができる。
【0027】
アンテナ補強材66としては、導電性及び伝熱性が高く、質問器アンテナ38よりも強度が大きい金属板(例えば、銅板やアルミニウム板や鉄板)を用いることができる。
【0028】
制御基板60はプリント配線板などに電気電子部品を搭載して形成されるものであって、上記のシンセサイザ34、変調器35、送信アンプ36、サーキュレータ37、質問器アンテナ38、分配器39、位相シフタ40、受信系41及び42(ミキサ43及び46、フィルタ44及び47、受信アンプ45及び48)、合成アンプ49、レベル変換器50を構成する送受信回路や、質問器全体の動作を制御するための制御回路や、電源回路などが形成されている。また制御基板60の上面には電源回路などの発熱する部分を覆う熱シールドケース67が設けられており、他の回路が発熱する部分から放熱による影響を受けないように形成されている。
【0029】
放熱板61は伝熱性の高い金属板(例えば、アルミニウム板)などで形成されており、制御基板60で生じる熱を放熱するものである。
【0030】
そして質問器2を形成するにあたっては次のようにして行なう。まず、図3に示すように、質問器アンテナ38、アンテナ補強材66、制御基板60、放熱板61を上からこの順で重ね合わせ、結合螺子75を用いて結合して一体化する。この時、質問器アンテナ38の下面とアンテナ補強材66の上面が接触するように、またアンテナ補強材66の下面と制御基板60に設けた熱シールドケース67の上面が接触するようにし、さらに制御基板60の下面に放熱板61を接触させるようにする。またアンテナ補強材66を質問器アンテナ38のグランドとして電気的に接続すると共に質問器アンテナ38と制御基板60の送受信回路を電気的に接続する。
【0031】
次に上記のように一体化したものを下ケース71に入れ、放熱板61を下ケース71内の底面に載置すると共にアンテナ補強材66の端部をねじ挿入部73の上に載置する。次に上ケース70を下ケース71の上に被せて蓋をする。次に挿入孔74に下側からねじ80を差し込み、ねじ80をアンテナ補強材66に貫通させると共にねじ80の先端を螺着部72に螺合する。このようにして上ケース70と下ケース71をねじ80で結合することによって質問器2が形成される。尚、ねじ80をアンテナ補強材66に貫通させることによって、質問器アンテナ38、アンテナ補強材66、制御基板60、放熱板61がケース65内で移動しないようにすることができる。また螺着部72とねじ挿入部73の間でアンテナ補強材66が上下に挟持されることになって、質問器アンテナ38、アンテナ補強材66、制御基板60、放熱板61の一体化物を強固に保持することができる。
【0032】
上記のように本発明は、ひとつのケース65に質問器アンテナ38、アンテナ補強材66、制御基板60、放熱板61を全て内蔵させて質問器2を形成したので、質問器2を小型化することができると共に携帯し易くすることができ、しかもプラスチック製のケース65をひとつだけ用いるために重量が小さくなって軽量化を図ることができ、質問器2の携帯性や使用性を高くすることができる。またアンテナ補強材66を質問器アンテナ38に接触させると共にアンテナ補強材66と質問器アンテナ38を電気的に接続することによって、アンテナ補強材66を質問器アンテナ38のグランドとして利用することができ、また制御基板60に設けた熱シールドケース67をアンテナ補強材66に接触させることによって、熱シールドケース67に伝導する制御基板60の熱をアンテナ補強材66に伝えてアンテナ補強材66から放熱させることができ、質問器アンテナ38を補強するためのアンテナ補強材66を利用して質問器アンテナ38のグランドと熱シールドケース67の放熱を行なうことができる。従って、質問器アンテナ38のグランドのための部材や熱シールドケース67の放熱のための部材を別途ケース65に内蔵させる必要がなくなって、質問器2の小型化,薄型化,軽量化を図ることができる。
【0033】
尚、質問器アンテナ38の強度が大きくてアンテナ補強材66が必要ない場合や制御基板60の発熱が小さくて放熱板61が必要ない場合は、図4に示すように、質問器アンテナ38と制御基板60のみを一体化して下ケース71(ケース65)に内蔵させるようにする。
【0034】
図5に他の実施の形態を示す。この質問器2はその上面に複数個の発光体68と表示画面90を埋め込んで設けると共に質問器2の内部にブザー機能69を設けて形成されている。発光体68としてはLED(発光ダイオード)など用いることができ、発光体68のうちのひとつは、質問器2の電源が入っているときに発光し、電源が入っていないときに発光しない電源発光体68aとして形成されている。また他の発光体68のひとつは、応答器1へ識別データが書き込まれている時及び質問器2で識別データが読み込まれている時に発光し、応答器1へ識別データが書き込まれていない時及び質問器2で識別データが読み込まれていない時に発光しない読込書込発光体68bとして形成されている。さらに他の発光体68のひとつは、上記の読み込み及び書き込みが正常に行なわれていない時に発光し、読み込み及び書き込みが正常に行なわれている時に発光しないエラー発光体68cとして形成されている。
【0035】
このように応答器1や質問器2の状態によって発光したり発光しなかったりして応答器1や質問器2の状態を表示する発光体68を設けたので、応答器1や質問器2の状態を視覚により容易に確認することができる。
【0036】
ブザー機構69は音程や発音回数を制御する制御部やスピーカーなどを備えて形成されるものであって、例えば質問器2の電源を入れた時に音を鳴らしたり、エラーが発生した時に音を鳴らしたりするものである。つまり応答器1や質問器2の状態に変化が生じた際に音を鳴らすように形成されている。そしてこのブザー機能69は例えば、質問器2の電源を入れた時に鳴らす音とエラーが生じた時に鳴らす音の音程や回数を変えるように設定されている。
【0037】
このように応答器1や質問器2の状態によって音を鳴らして応答器1や質問器2の状態を表示するブザー機能69を設けたので、応答器1や質問器2の状態を聴覚により容易に確認することができる。
【0038】
表示画面90は液晶画面等を用いて形成されるものであって、応答器1に書き込まれる識別データや質問器2で読み取られた識別データを表示するものである。そしてこのように表示画面90を設けることによって、識別データの内容の詳細を容易に把握することができる。
【0039】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1の発明は、物体に装着可能な応答器と、応答器を動作させる質問電波の送信及び応答器から送信される応答電波の受信を行う質問器とを具備し、質問電波に保持されている物体の識別データを応答器に書き込むと共に、応答電波に保持されている物体の識別データを質問器で読み取るように作動する移動体通信システムにおいて、質問電波の送信及び応答電波の受信を行なうための質問器アンテナと、質問器の制御を行なうための制御基板とをケースに内蔵させると共に、質問器アンテナと制御基板を一体化して上記質問器を形成したので、質問器アンテナと制御基板を別々のケースに収納するよりも質問器を小型化することができると共に携帯し易くすることができ、ケースをひとつだけ用いるために重量が小さくなって軽量化を図ることができ、質問器の携帯性や使用性を高くすることができるものである。
また本発明の請求項1の発明は、金属製のアンテナ補強材をケースに内蔵させ、アンテナ補強材を質問器アンテナに接触させると共にアンテナ補強材と質問器アンテナを電気的に接続し、制御基板に設けた熱シールドケースをアンテナ補強材に接触させたので、アンテナ補強材を質問器アンテナのグランドとして利用することができ、また熱シールドケースに伝導する熱をアンテナ補強材に伝えてアンテナ補強材から放熱させることができ、質問器アンテナを補強するためのアンテナ補強材を利用して質問器アンテナのグランドと熱シールドケースの放熱を行なうことができるものであり、従って、質問器アンテナのグランドのための部材や熱シールドケースの放熱のための部材を別途ケースに内蔵させる必要がなくなって、質問器の小型化,薄型化,軽量化を図ることができるものである。
【0040】
また本発明の請求項2の発明は、質問器アンテナとしてパッチアンテナを用いたので、質問器アンテナとしてヘリカルアンテナを用いるよりも質問器の薄型化することができるものである。
【0042】
また本発明の請求項の発明は、応答器への識別データの書き込み動作や質問器での識別データの読み取り動作を発光することにより表示する発光体を質問器に設けたので、応答器や質問器の状態を視覚により容易に確認することができ、識別データの読み込み作業や書込み作業の不備を少なくすることができるものである。
【0043】
また本発明の請求項の発明は、応答器への識別データの書き込み動作や質問器での識別データの読み取り動作を音により表示するブザー機能を質問器に設けたので、応答器や質問器の状態を聴覚により容易に確認することができ、識別データの読み込み作業や書込み作業の不備を少なくすることができるものである。
【0044】
また本発明の請求項の発明は、応答器に書き込まれる識別データや質問器で読み取られた識別データを表示するための表示画面を質問器に設けたので、応答器に書き込まれる識別データの内容や質問器で読み込まれる識別データの内容を表示画面で容易に確認することができ、識別データの内容を確認しながら読み込み作業や書込み作業を行なうことができて作業の不備を少なくすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す(a)は斜視図、(b)は断面図である。
【図2】同上のパッチアンテナを示す斜視図である。
【図3】同上の製造途中を示す斜視図である。
【図4】同上の他の実施の形態を示す製造途中の斜視図である。
【図5】同上の他の実施の形態の一例を示す斜視図である。
【図6】本発明及び従来例の応答器と質問器を示すブロック図である。
【図7】従来例を示す(a)は斜視図、(b)は断面図である。
【符号の説明】
1 応答器
2 質問器
10 パッチアンテナ
38 質問器アンテナ
60 制御基板
65 ケース
66 アンテナ補強材
67 熱シールドケース
68 発光体
69 ブザー機能
90 表示画面

Claims (5)

  1. 物体に装着可能な応答器と、応答器を動作させる質問電波の送信及び応答器から送信される応答電波の受信を行う質問器とを具備し、質問電波に保持されている物体の識別データを応答器に書き込むと共に、応答電波に保持されている物体の識別データを質問器で読み取るように作動する移動体通信システムにおいて、質問電波の送信及び応答電波の受信を行なうための質問器アンテナと、質問器の制御を行なうための制御基板と、金属製のアンテナ補強材とをケースに内蔵させると共に、質問器アンテナと制御基板を一体化して上記質問器を形成し、アンテナ補強材を質問器アンテナに接触させると共にアンテナ補強材と質問器アンテナを電気的に接続し、制御基板に設けた熱シールドケースをアンテナ補強材に接触させて成ることを特徴とする移動体通信システム。
  2. 質問器アンテナとしてパッチアンテナを用いて成ることを特徴とする請求項1に記載の移動体通信システム。
  3. 応答器への識別データの書き込み動作や質問器での識別データの読み取り動作を発光することにより表示する発光体を質問器に設けて成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の移動体通信システム。
  4. 応答器への識別データの書き込み動作や質問器での識別データの読み取り動作をにより表示するブザー機能を質問器に設けて成ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の移動体通信システム。
  5. 応答器に書き込まれる識別データや質問器で読み取られた識別データを表示するための表示画面を質問器に設けて成ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の移動体通信システム。
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