JP2522616Y2

JP2522616Y2 - レ−ダ−応答装置

Info

Publication number: JP2522616Y2
Application number: JP1987003736U
Authority: JP
Inventors: 陽一川上
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1987-01-14
Filing date: 1987-01-14
Publication date: 1997-01-16
Anticipated expiration: 2002-01-14
Also published as: JPS63111684U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この考案は、レーダーよりマイクロ波信号等の高周波
信号を受信するとこれに応答（同期）して高周波応答信
号を送信するレーダー応答装置に関するものである。

〔従来の技術〕

第２図は従来のレーダー応答装置（レーダー・トラン
スポンダ）を示す斜視図であり、第２図において、
（１）は図示しないレーダーからの電波（高周波信号）
を受信する受信部側、（２）は受信部側（１）における
高周波信号の受信に応答して応答信号を送信する送信部
側、（３）は電源回路用プリント基板、（４）は信号制
御回路用プリント基板、（５）はビデオ増幅器用プリン
ト基板、（６）はランプ・LED表示回路用プリント基板
であり、（７）は各プリント基板との接続用配線であ
る。上記プリント基板はいずれも通常のリヂッドなプリ
ント基板である。

次に動作について説明する。図示しないレーダーから
の電波（高周波信号）は、受信部側（１）により受信さ
れ直接検波される。そして受信部側（１）からの直接検
波出力はビデオ増幅器（５）により増幅される一方、上
記電波の受信と同時に、信号制御回路（４）において応
答送信駆動用信号と送信周波数変調用信号とが形成さ
れ、これらの信号が送信部側（２）に入力される。

この送信部側（２）は上記の信号が入力されると高周
波応答信号を出カし、同応容信号を空間へ伝播させレー
ダーへ送信する。

〔考案が解決しようとする問題点〕

従来のレーダー応答装置は以上のように構成されてい
るので、各プリント基板を電線により接続することが必
要で、ハンダ付け作業や線材加工に多大な労カを伴うこ
とになる。

また、配線忘れや配線誤りによりレーダー応答装置が
正常に動作しないなどの問題点があった。

この考案は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、各プリント基板を電線で接続することが不
要となり、接続に要するハンダ付け作業や線材加工を省
略できるとともに、配線忘れや配線誤りを防止すること
ができる新規なレーダー応答装置を得ることを目的とす
る。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案に係るレーダー応答装置は、レーダーからの
高周波信号を受信する受信部側と、この受信部側の受信
に応答して応答信号を送信する送信部側とを分離して本
体に配置したレーダー応答装置において、上記受信部側
の上記本体の表面側及び裏面側にそれぞれ設けられ、上
記高周波信号を検波した検波信号を増幅するビデオ増幅
器を有するビデオ増幅器用フレキシブル・プリント基板
及びランプ又はLEDの表示回路を有するランプ・LED表示
回路用フレキシブル・プリント基板と、これらのプリン
ト基板を上記本体の上記受信部側における側壁部を介し
て電気的に接続する第１の接続用フレキシブル・プリン
ト基板と、上記送信部側の上記本体の表面側及び裏面側
にそれぞれ設けられ、電源回路を有する電源回路用フレ
キシブル・プリント基板及び上記応答信号を生成する信
号制御回路を有する信号制御用フレキシブル・プリント
基板と、これらのプリント基板を上記本体の上記送信部
側における側壁部を介して電気的に接続する第２の接続
用フレキシブル・プリント基板と、上記ビデオ増幅器用
及びランプ・LED表示回路用フレキシブル・プリント基
板と上記電源回路用及び信号制御用フレキシブル・プリ
ント基板との間における上記本体の側壁部に、上記ビデ
オ増幅器用及びランプ・LED表示回路用フレキシブル・
プリント基板と上記電源回路用及び信号制御用フレキシ
ブル・プリント基板とに連続して設けられ、上記受信部
側と上記送信部側とを電気的に接続する第３の接続用フ
レキシブル・プリント基板とを設けたものである。

〔作用〕

この考案におけるレーダー応答装置では、上記各回路
がフレキシブル・プリント基板で構成され、各回路接続
用配線もフレキシブル・プリント基板で構成されている
ので、接続に要するハンダ付け作業や線材加工が省略さ
れ、配線忘れや配線誤りが防止できる。

〔実施例〕

以下、この考案の一実施例について第１図を用いて説
明する。第１図において、（１）はレーダーからの高周
波信号を受信する受信部側であり、（２）は応答信号を
送信する送信部側であり、本体（13）に分離して配置さ
れている。（10）はレーダーからの高周波信号を検波し
た検波信号を増幅するビデオ増幅器を有するビデオ増幅
器用フレキシブル・プリント基板である。（11）はラン
プ又はLEDの表示回路を有するランプ・LED表示回路用フ
レキシブル・プリント基板である。ランプ等について
は、「造船技術」'85/11、Vol.18 No.11 P.47に記載
されているように、捜索船が遭難者の位置を確認してく
れたことを知るために用いられ、そのために、レーダー
応答装置の上部にあって受信部側（１）のビデオ増幅器
用フレキシブル・プリント基板の反対側に配置してい
る。一方、（８）は電源回路を有する電源回路用フレキ
シブル・プリント基板、（９）は応答信号を生成する信
号制御回路を有する信号制御用フレキシブル・プリント
基板である。信号制御用フレキシブル・プリント基板
（９）はレーダー応答装置の下部に配置するが、この信
号制御用フレキシブル・プリント基板（９）の反対側に
電源回路用フレキシブル・プリント基板（８）を配置す
る。これは、信号制御回路の電力消費量が大きく、また
鋸波状波電圧発生回路等を含むので、上記のビデオ増幅
器とは離して電源回路の近くに配置したものである。
（14）は第１の接続用フレキシブル・プリント基板で、
ビデオ増幅器用フレキシブル・プリント基板（10）とラ
ンプ・LED表示回路用フレキシブル・プリント基板（1
1）を接続し、本体（13）の受信部側（１）における側
壁部（16）に設けている。（15）は第２の接続用フレキ
シブル・プリント基板で、本体（13）の送信部側（２）
における側壁部（17）に設けており、電源回路用フレキ
シブル・プリント基板（８）と信号制御用フレキシブル
・プリント基板（９）とを接続し、かつ、電気的にも接
続している。（12）は第３の接続用フレキシブル・プリ
ント基板であり、ビデオ増幅器用フレキシブル・プリン
ト基板（10）及びランプ・LED表示回路用フレキシブル
・プリント基板（11）と電源回路用フレキシブル・プリ
ント基板（８）及び信号制御用フレキシブル・プリント
基板（９）との間における本体（13）の側壁部（18）に
設け、これらのプリント基板（10）（11）（８）（９）
に連続して接続するものである。そして、この第３の接
続用フレキシブル・プリント基板（12）を介して上記の
電源回路からビデオ増幅器回路やランプ又はLED表示回
路に電気的に接続している。なお、第１図においては第
１の接続用フレキシブル・プリント基板（14）と第３の
接続用フレキシブル・プリント基板（12）とは分離して
配設している。第２の接続用フレキシブル・プリント基
板（15）についても同様である。

次に、本装置の動作について説明する。

図示しないレーダーからの電波（高周波信号）は、受
信部側（１）の受信部（図示せず）によって受信され、
直接検被される。そして、受信部からの直接検波出力
は、ビデオ増幅器用フレキシブル・プリント基板（10）
のビデオ増幅器により増幅され、第３の接続用フレキシ
ブル・プリント基板（12）を介して信号制御用フレキシ
ブル・プリント基板（９）の信号制御回路において送信
周波数変調信号が形成される。この送信周波数変調信号
に基づいて送信部側（２）における送信部（図示せず）
より高周波信号が応答信号として空間へ伝搬させてレー
ダーへ送信する。

このとき、ランプ・LED表示回路用フレキシブル・プ
リント基板（11）のランプ又はLEDを点灯させる。

なお、上記実施例は、他のマイクロ波を利用した装置
にも適用できる。

また、上記実施例は、各種のフレキシブル・プリント
基板（10）（11）（８）（９）及び第１乃至第３の接続
用フレキシブル・プリント基板（14）（15）（12）は一
枚のフレキシブル・プリント基板にて構成し、これを本
体（13）の側壁部（16）（17）（18）で曲げて第１図の
ように構成しても、あるいはこれらのフレキシブル・プ
リント基板（10）（11）（８）（９）（14）（15）（1
2）を板取りの都合上分割してもよい。

〔考案の効果〕

以上のように、この考案によれば、各回路をフレキシ
ブル・プリント基板で構成し、各回路接続用配線もフレ
キシブル・プリント基板で構成したので、接続に要する
ハンダ付け作業や線材加工が省略されることにより装置
が安価にでき、配線忘れや配線誤りのない装置が得られ
る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例であるレーダー応答装置を
示す斜視図、第２図は従来のレーダー応答装置を示す斜
視図である。（１）は受信部側、（２）は送信部側、（８）は電源回
路用フレキシブル・プリント基板、（９）は信号制御回
路用フレキシブル・プリント基板、（10）はビデオ増幅
器用フレキシブル・プリント基板、（11）はランプ・LE
D表示回路用フレキシブル・プリント基板、（12）は第
３の接続用フレキシブル・プリント基板、（14）は第１
の接続用フレキシブル・プリント基板、（15）は第３の
接続用フレキシブル・プリント基板である。なお、図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】レーダーからの高周波信号を受信する受信
部側と、この受信部側の受信に応答して応答信号を送信
する送信部側とを分離して本体に配置したレーダー応答
装置において、上記受信部側の上記本体の表面側及び裏
面側にそれぞれ設けられ、上記高周波信号を検波した検
波信号を増幅するビデオ増幅器を有するビデオ増幅器用
フレキシブル・プリント基板及びランプ又はLEDの表示
回路を有するランプ・LED表示回路用フレキシブル・プ
リント基板と、これらのプリント基板を上記本体の上記
受信部側における側壁部を介して電気的に接続する第１
の接続用フレキシブル・プリント基板と、上記送信部側
の上記本体の表面側及び裏面側にそれぞれ設けられ、電
源回路を有する電源回路用フレキシブル・プリント基板
及び上記応答信号を生成する信号制御回路を有する信号
制御用フレキシブル・プリント基板と、これらのプリン
ト基板を上記本体の上記送信部側における側壁部を介し
て電気的に接続する第２の接続用フレキシブル・プリン
ト基板と、上記ビデオ増幅器用及びランプ・LED表示回
路用フレキシブル・プリント基板と上記電源回路用及び
信号制御用フレキシブル・プリント基板との間における
上記本体の側壁部に、上記ビデオ増幅器用及びランプ・
LED表示回路用フレキシブル・プリント基板と上記電源
回路用及び信号制御用フレキシブル・プリント基板とに
連続して設けられ、上記受信部側と上記送信部側とを電
気的に接続する第３の接続用フレキシブル・プリント基
板とを備えたことを特徴とするレーダー応答装置。