JP3887099B2 - 移動体通信システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、物や人などの物体を識別するための移動体通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、物体の種類などの情報を非接触で取得し、物体を識別する移動体通信システムが提案されており、この中でも応答器1に電源の必要のない非接触IDタグシステムが汎用されている。非接触IDタグシステムは、IDタグと称される応答器1とR/Wと称される質問器2で構成されるものであって、例えば、応答器1を移動する物体に取り付けると共に質問器2を固定して配置し、応答器1と質問器2の間で電波による簡易的な通信を行うものである。
【0003】
図9に応答器1と質問器2の構成のブロック図を示す。応答器1の応答器アンテナ30は質問器2から送信される質問電波を応答器1に取り込む機能、及び応答器1から応答電波を質問器2に送信する機能を有するものである。変復調器31は質問電波から電力、クロック、質問データなどを取り出して制御部32やメモリ33に供給する機能、及び制御部32からの応答データに応じて搬送波を振幅変調し、これを応答器アンテナ30に供給して反射波として質問器2に返送する機能を有するものである。制御部32は質問器2からの質問データに応じて応答器1の動作の内部制御を行うものであって、制御の内容はメモリに保持されている識別データの読み出し、メモリ33への識別データを書き込み、及びこれらの動作に関連するその他の制御などである。メモリ33は不揮発性メモリであって、IDデータなどの物体の固有の識別データを保持するものである。
【0004】
質問器2のシンセサイザ34は搬送波を発生させるものである。変調器35は質問データ及びクロックに応じて搬送波に振幅変調をかけるものである。送信アンプ36は変調された搬送波を増幅するものである。サーキュレータ37は質問器アンテナ38で受信された受信電波を分配器39に送る機能、及び送信アンプ36から送られてくる搬送波を質問器アンテナ38に送る機能を有するものであって、電波の送信と受信を一個の質問器アンテナ38で行うための分配合成器である。質問器アンテナ38はサーキュレータ37から送られてくる搬送波を質問電波として応答器1に送信する機能、及び応答器1から送られてくる応答電波を質問器2に取り込む機能を有するものである。分配器39は二つの受信系41、42に受信した応答電波を分配するものである。位相シフタ40は一方の受信系41に供給される応答電波の位相を他方の受信系42に供給される応答電波の位相に比べて90°ずらす(シフトさせる)機能を有するものである。
【0005】
質問器2の一方の受信系41はミキサ43とフィルタ44と受信アンプ45を用いた受信回路であって、他方の受信系42はミキサ46とフィルタ47と受信アンプ48を用いた受信回路である。ミキサ43、46は搬送波と応答電波を混合してその差分を出力することで、応答電波から応答データを復調するものである。フィルタ44、47はミキサ43、46で復調された応答データ(復調波)から不要成分を除去するためのものである。受信アンプ45、48は応答データ(復調波)をデジタル信号に変換するなどの処理を行いやすいレベルにまで増幅するものである。合成アンプ49は二系統の受信系41、42から出力される応答データを合成し、アナログ信号で応答データを出力するものである。レベル変換器50は合成アンプ49からのアナログ信号をデジタル信号に変換して出力するものである。
【0006】
そしてこのような移動体通信システムを用いて物体を識別するにあたっては、まずシンセサイザ34で発生させた搬送波と質問データと動作の基準となるクロックを変調器35に供給し、電力と質問データ及びクロックに応じて搬送波に振幅変調をかける。次に変調された搬送波は送信アンプ36で増幅された後、サーキュレータ37を通って質問器アンテナ38に供給される。質問器アンテナ38に供給された搬送波は質問電波として送出される。
【0007】
質問電波は質問器アンテナ38の電界エリア内にある応答器1に応答器アンテナ30から取り込まれ、取り込まれた質問電波は変復調器31で搬送波と電力とクロックと質問データのそれぞれに復調される。ここで復調された電力は制御部32及びメモリ33の動作電源としてそれぞれに供給される。また制御部32の読み込みや書き込みなどの動作のタイミングとなるクロック及び質問データは制御部32に供給される。次に制御部32で質問データを解析し、この解析結果に基づいて制御部32を動作させて必要な識別データをメモリ33から読み取る。次に読み取られた識別データ及びその他のデータが応答データとして制御部32から変復調器31に送られ、ここで質問器2から送られてきた搬送波を応答データに応じて変調する。この後、変調された搬送波は応答器アンテナ30に供給されてここから応答電波として送出される。
【0008】
応答電波は質問器2の質問器アンテナ38で受信されて質問器2に取り込まれる。取り込まれた応答電波はサーキュレータ37を通って分配器39に送られる。この分配器39で応答電波は二分され、その一方は位相シフタ40を介して一方の受信系41に、二分された応答電波の他方は直接もう一方の受信系42に供給される。一方の応答電波は位相シフタ40により位相がずらされ、他方の応答電波に比べて90°位相がずれた状態で受信系41に入力される。また他方の応答電波は受信された時の位相の状態で受信系42に入力される。この後、受信系41に入力された応答電波はシンセサイザ34において発生させた搬送波とミキサ43で混合される。この混合により生じる差分が識別データを含む応答データであり、このようにして応答データのみが復調される。次に復調された応答データはフィルタ44に送られ、フィルタ44で応答データに含まれる不要波などの不要成分が除去された後、受信アンプ45に送られて扱いやすいレベルにまで増幅され、この後、合成アンプ49に供給される。また受信系42に入力された応答電波は上記と同様にミキサ46で応答データが復調されてこの応答データのみがフィルタ47に送られ、フィルタ47で不要成分が除去された後、受信アンプ48で増幅されて合成アンプ49に供給される。
【0009】
上記のように応答電波は質問電波から取り出した搬送波を再び用いて応答器1で生成されている。そのために応答電波の受信時における応答器1と質問器2の位置の関係で、応答電波の搬送波の位相とシンセサイザ34から送られてくる搬送波の位相が180°異なる場合があり、この状態では応答電波から応答データを復調することができない。そこで上記のように応答電波を二分し、一方の応答電波を位相シフタ40で位相を90°ずらしてシフトさせてから一方の受信系41に入力し、他方の応答電波は位相をずらさないまま他方の受信系42に入力することによって、二つの受信系41、42のそれぞれで位相の異なる応答電波を独立して処理することができ、一方の受信系41(あるいは42)において、応答電波の搬送波の位相とシンセサイザ34から送られてくる搬送波の位相が180°異なっていて応答データを取得することができなくても、他方の受信系42(あるいは41)では応答電波の搬送波の位相とシンセサイザ34から送られてくる搬送波の位相が90°異なることになり、応答データを確実に安定して取得することができる。
【0010】
受信系41と42のそれぞれから出力された応答データは合成アンプ49で合成され、ここで安定したアナログ信号の応答データが生成され、この応答データがレベル変換器50でデジタル信号に変換されることによって、識別データを含む応答データが得られる。そしてこのようにして得られる応答データの識別データやその他のデータにより、応答器1が装着された物体の種類等の情報が得られ、物体を識別することができるのである。
【0011】
またこの移動体通信システムにおいて、応答器1に物体の識別データを書き込むにあたっては、次のようにして行う。まずシンセサイザ34で発生させた搬送波と識別データを含む質問データと動作の基準となるクロックを変調器35に供給し、電力と質問データ及びクロックに応じて搬送波に振幅変調をかける。次に変調された搬送波は送信アンプ36で増幅された後、サーキュレータ37を通って質問器アンテナ38に供給される。質問器アンテナ38に供給された搬送波は質問電波として送出される。
【0012】
質問電波は質問器アンテナ38の電界エリア内にある応答器1に応答器アンテナ30から取り込まれ、取り込まれた質問電波は変復調器31で搬送波と電力とクロックと質問データのそれぞれに復調される。ここで復調された電力は制御部32及びメモリ33の動作電源としてそれぞれに供給される。また制御部32の読み込みや書き込みなどの動作のタイミングとなるクロック及び質問データは制御部32に供給される。次に制御部32で質問データを解析し、この解析結果に基づいて制御部32を動作させて質問データに含まれる識別データをメモリ33に書き込む。このようにして応答器1が装着される物体の種類等の情報を応答器1に書き込んで保持させることができる。尚、この後、識別データが正常に書き込まれたことを示すデータを応答データとして応答器1から質問器2に送信し、上記と同様に受信系41、42等を用いて返送された応答データを質問器2で取り出し、識別データがメモリ33に正常に書き込まれたことを質問器2で確認するようにしてもよい。
【0013】
このように上記の移動体通信システムは、応答器1単独あるいは応答器1が装着された物体が質問器2の電界エリア(サービスエリア)内に入ってくると、応答器1と質問器2の間で電波を用いて情報(データ)のやり取りを行い、応答器1に予め書き込まれて保持されている識別データを質問器2で読み取ることによって、物体の識別を行なうようにし、また応答器1に物体の識別データを書き込むようにするものである。しかも応答器1が自身を動作させる電源を持たないものであって、質問器2から送信される質問電波を用いて電力を応答器1に伝送し、この電力で応答器1を動作させるようにしている。
【0014】
図11に質問器2の一例を示す。質問器2は箱状の質問器本体20の内部にシンセサイザ30や変調器31や質問器アンテナ38などを構成する回路が内蔵されている。また質問器2からより遠く、広い範囲に位置する応答器1に電力を供給したり、質問器2とより遠く、広い範囲に位置する応答器1との間でデータのやり取りしたりすることができるように、質問器アンテナ38としては図3のようなパッチアンテナ10が用いられている。このパッチアンテナ10は基板11の表面に四つのパッチ12を設け、各パッチ12と給電点13を導体回路14で接続することによって形成されており、例えば、金属張り積層板の表面の金属箔をエッチング等で処理することによって、金属箔からパッチ12、給電点13、導体回路14を形成してプリント配線板を作製し、このプリント配線板をパッチアンテナ10として用いるようにしている。
【0015】
図3のようなパッチアンテナ10で質問器アンテナ38を形成した場合、例えば、図10のような読み取り可能エリア15と書き込み可能エリア16が質問器アンテナ38の上側に形成される。尚、図10中の17は各パッチ12から放射される電界(アンテナパターン)を示す。読み取り可能エリア15は、応答器1から送信される応答データを質問器1で受信して応答データに含まれている識別データを確実に読み取ることができる範囲を示すものであり、この読み取りエリア15内に応答器1を位置させた状態で識別データを読み取るようにしている。また書き込み可能エリア16は読み取り可能エリア15の略中央部に位置するものであって、質問器2から送信される質問データを応答器1で受信して質問データに含まれている識別データを応答器1のメモリ33に確実に書き込むことができる範囲を示すものであり、この書き込み可能エリア16内に応答器1を位置させた状態で識別データを書き込むようにしている。
【0016】
図10に示すように、読み取り可能エリア15は書き込み可能エリア16よりも遠くにまで達して広い範囲に形成される。通常、書き込み操作に必要な電力は読み取り操作に必要な電力よりも大きく(10倍以上の電力が必要な場合もある)、このために、電力不足で書き込み不可能にならないように大きい電力が安定して供給される範囲しか書き込み可能エリア16として用いることができない。一方、読み取り操作に必要な電力は、書き込み操作に必要な電力よりも小さいため、書き込み可能エリア16の電力よりも多少電力の弱い範囲であっても読み取り可能エリア15として使用することができる。従って、読み取り可能エリア15は書き込み可能エリア16よりも広い範囲に形成されるのである。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記の移動体通信システムでは、書き込み可能エリア16が狭いので、応答器1への識別データの書き込む際に、正確に応答器1を狭い書き込み可能エリア16に位置させなければならず、応答器1の位置合わせに時間や手間がかかって作業性が低く、また応答器1の位置合わせの不正確により書き込み不良が生じやすいという問題があった。
【0018】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、書き込み可能エリアを広く形成して応答器へ識別データを書き込む際の作業性を高くすることができ、また応答器への識別データの書き込み不良を生じにくくすることができる移動体通信システムを提供することを目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の移動体通信システムは、物体に装着可能な応答器1と、応答器1を動作させる質問電波の送信及び応答器1から送信される応答電波の受信を行う質問器2とを具備し、質問電波に保持される物体の識別データを応答器1に書き込むようにする移動体通信システムにおいて、質問電波の送信及び応答電波の受信を行なうための質問器アンテナ38を質問器2に設け、質問器アンテナ38から送信される質問電波の拡散を低減するための反射体3を質問器アンテナ38と応答器1の間において質問器2の外面に設け、反射体3を質問器アンテナ38側と応答器1側に開口する金属製の筒体で形成して成ることを特徴とするものである。
【0020】
また本発明の請求項2に記載の移動体通信システムは、請求項1の構成に加えて、応答器1を保持するための応答器保持体4を反射体3の内側に設けて成ることを特徴とするものである。
また本発明の請求項3に記載の移動体通信システムは、請求項2の構成に加えて、比誘電率が1〜2の応答器保持体4を用いて成ることを特徴とするものである。
【0021】
また本発明の請求項4に記載の移動体通信システムは、請求項2又は3の構成に加えて、発泡樹脂製の応答器保持体4を用いて成ることを特徴とするものである。
また本発明の請求項5に記載の移動体通信システムは、請求項1乃至4のいずれかの構成に加えて、応答器1を保持するためのための応答器保持フィルム5を反射体3の応答器1側の開口6に設けて成ることを特徴とするものである。
【0022】
また本発明の請求項6に記載の移動体通信システムは、請求項1乃至5のいずれかの構成に加えて、応答器1を保持するための応答器保持網7を反射体3の応答器1側の開口6に設けて成ることを特徴とするものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
応答器1はラベル(タグ)のような外観を呈するものであって、合成樹脂等の短冊状の薄い二枚のフィルム材の間にICチップと回路パターンを挟み込んで形成されている。応答器1の外面には物体の表面に貼り付けて装着しやすいように粘着層などを設けてシールのように形成するのが好ましい。ICチップは上記の変復調器31と制御部32とメモリ33の機能を有するものであり、また回路パターンはICチップに電気的に接続されるものであって、銅箔などの金属箔や銀ペーストの印刷などで形成されており、上記の応答器アンテナ30の機能を有するものである。
【0024】
質問器2は絶縁材料で箱状に形成される質問器本体20に、上記のシンセサイザ34、変調器35、送信アンプ36、サーキュレータ37、質問器アンテナ38、分配器39、位相シフタ40、受信系41及び42(ミキサ43及び46、フィルタ44及び47、受信アンプ45及び48)、合成アンプ49、レベル変換器50を構成する回路が内蔵されている。質問器アンテナ38としては図3のようなパッチアンテナ10が用いられている。このパッチアンテナ10は基板11の上面に四つのパッチ12を設け、各パッチ12と給電点13を導体回路14で接続することによって形成されており、例えば、金属張り積層板の表面の金属箔をエッチング等で処理することによって、金属箔からパッチ12、給電点13、導体回路14を形成してプリント配線板を作製し、このプリント配線板をパッチアンテナ10として用いるようにしている。そして質問器アンテナ38は、その上面を質問器本体20の上側の内面に密着させて配設して質問器2に内蔵されており、質問器2の上面を通して質問電波の送信及び応答電波の受信が行なわれ、この質問器2の上面が送受信面20aとして形成されている。
【0025】
質問器2の送受信面20a(上面)には反射体3が載置されて設けられている。反射体3は銅などの金属製の筒体で形成されるものであって、その上面と下面とが開口している。反射体3の直径は、反射体3が質問器アンテナ38のパッチ12よりも外側に位置するような(全てのパッチ12が反射体3の下側の開口内に収まるような)大きさに形成されており、また反射体3の高さは、反射体3の上端が書き込み可能エリア16の直ぐ下側に位置するように形成されている。反射体3の内側には応答器保持体4が充填されて設けられている。応答器保持体4の高さは反射体3の高さと略同じ寸法に形成されており、反射体3の上面の開口6が応答器保持体4の上面で塞ぐように形成されている。応答器保持体4はその比誘電率が1〜2であることが好ましい。応答器保持体4の比誘電率が2を超えたりすると、質問電波を質問器アンテナ38から送信する時や応答電波を質問器アンテナ38で受信する時に、応答器保持体4が質問電波及び応答電波に影響を与えて読み込み可能エリア15や書き込み可能エリア16が狭くなる恐れがある。このような応答器保持体4は発泡スチロールや発泡ポリエチレンなどの発泡樹脂で形成することができ、このことで比誘電率が1〜2の応答器保持体4を容易に形成することができると共に反射体3に不用意な衝撃がかからないように応答器保持体4で吸収することができて反射体3の変形を防止することができる。
【0026】
そしてこのような移動体通信システムを用いて物体を識別するにあたっては従来と同様にして行なうことができる。つまり、まずシンセサイザ34で発生させた搬送波と質問データと動作の基準となるクロックを変調器35に供給し、電力と質問データ及びクロックに応じて搬送波に振幅変調をかける。次に変調された搬送波は送信アンプ36で増幅された後、サーキュレータ37を通って質問器アンテナ38に供給される。質問器アンテナ38に供給された搬送波は質問電波として質問器2の上面から反射体3の内側を通って送出される。
【0027】
送出された質問電波は、質問器アンテナ38の電解エリア内の読み込み可能エリア15及び書き込み可能エリア16にある応答器1に応答器アンテナ30から取り込まれ、取り込まれた質問電波は変復調器31で搬送波と電力とクロックと質問データのそれぞれに復調される。ここで復調された電力は制御部32及びメモリ33の動作電源としてそれぞれに供給される。また制御部32の読み込みや書き込みなどの動作のタイミングとなるクロック及び質問データは制御部32に供給される。次に制御部32で質問データを解析し、この解析結果に基づいて制御部32を動作させて必要な識別データをメモリ33から読み取る。次に読み取られた識別データ及びその他のデータが応答データとして制御部32から変復調器31に送られ、ここで質問器2から送られてきた搬送波を応答データに応じて変調する。この後、変調された搬送波は応答器アンテナ30に供給されてここから応答電波として送出される。
【0028】
応答電波は質問器2の質問器アンテナ38で受信されて質問器2に取り込まれる。取り込まれた応答電波はサーキュレータ37を通って分配器39に送られる。この分配器39で応答電波は二分され、その一方は位相シフタ40を介して一方の受信系41に、二分された応答電波の他方は直接もう一方の受信系42に供給される。一方の応答電波は位相シフタ40により位相がずらされ、他方の応答電波に比べて90°位相がずれた状態で受信系41に入力される。また他方の応答電波は受信された時の位相の状態で受信系42に入力される。この後、受信系41に入力された応答電波はシンセサイザ34において発生させた搬送波とミキサ43で混合される。この混合により生じる差分が識別データを含む応答データであり、このようにして応答データのみが復調される。次に復調された応答データはフィルタ44に送られ、フィルタ44で応答データに含まれる不要波などの不要成分が除去された後、受信アンプ45に送られて扱いやすいレベルにまで増幅され、この後、合成アンプ49に供給される。また受信系42に入力された応答電波は上記と同様にミキサ46で応答データが復調されてこの応答データのみがフィルタ47に送られ、フィルタ47で不要成分が除去された後、受信アンプ48で増幅されて合成アンプ49に供給される。
【0029】
受信系41と42のそれぞれから出力された応答データは合成アンプ49で合成され、ここで安定したアナログ信号の応答データが生成され、この応答データがレベル変換器50でデジタル信号に変換されることによって、識別データを含む応答データが得られる。そしてこのようにして得られる応答データの識別データやその他のデータにより、応答器1が装着された物体の種類等の情報が得られ、物体を識別することができるのである。
【0030】
またこの移動体通信システムにおいて、応答器1に物体の識別データを書き込むにあたっては、次のようにして行う。まず応答器1を応答器保持体4の略中央部に載置して反射体3の上側に保持させ、応答器1を書き込み可能エリア16内に保持する。次にシンセサイザ34で発生させた搬送波と識別データを含む質問データと動作の基準となるクロックを変調器35に供給し、電力と質問データ及びクロックに応じて搬送波に振幅変調をかける。次に変調された搬送波は送信アンプ36で増幅された後、サーキュレータ37を通って質問器アンテナ38に供給される。質問器アンテナ38に供給された搬送波は質問電波として質問器2の上面から反射体3の内側を通って送出される。
【0031】
送出された質問電波は応答器保持体4に保持された応答器1に応答器アンテナ30から取り込まれ、取り込まれた質問電波は変復調器31で搬送波と電力とクロックと質問データのそれぞれに復調される。ここで復調された電力は制御部32及びメモリ33の動作電源としてそれぞれに供給される。また制御部32の読み込みや書き込みなどの動作のタイミングとなるクロック及び質問データは制御部32に供給される。次に制御部32で質問データを解析し、この解析結果に基づいて制御部32を動作させて質問データに含まれる識別データをメモリ33に書き込む。このようにして応答器1が装着される物体の種類等の情報を応答器1に書き込んで保持させることができる。尚、この後、識別データが正常に書き込まれたことを示すデータを応答データとして応答器1から質問器2に送信し、上記と同様に受信系41、42等を用いて返送された応答データを質問器2で取り出し、識別データがメモリ33に正常に書き込まれたことを質問器2で確認するようにしてもよい。
【0032】
このように本発明の移動体通信システムは、応答器1単独あるいは応答器1が装着された物体が質問器2の電界エリア(サービスエリア)内に入ってくると、応答器1と質問器2の間で電波を用いて情報(データ)のやり取りを行い、応答器1に予め書き込まれて保持されている識別データを質問器2で読み取ることによって、物体の識別を行なうようにし、また応答器1に物体の識別データを書き込むようにするものである。
【0033】
そして本発明の移動体通信システムでは、質問器アンテナ38から送信される質問電波の拡散を低減するための反射体3を質問器アンテナ38と応答器1の間において質問器2の上面に設けたので、反射体3の内側面で質問電波を反射して質問電波の拡散を低減することによって、反射体3の上側の開口6の上方に質問電波を集めることができ、図4に示すように書き込み可能エリア16を従来の図10の状態よりも広く大きくすることができ、しかも質問電波が書き込み可能エリア16に集中することによって、書き込み可能エリア16の電界強度が高くなり、応答器1に安定して大きな電力を供給することができる。従って、応答器1の位置合わせが行ないやすくなって応答器1の位置合わせに時間や手間がかからないようにして作業性を高くすることができるものであり、また応答器1の位置合わせの不正確さが小さくなって書き込み不良が生じにくくなるものである。
【0034】
本発明のように反射体3を設けることによって、書き込み可能エリア16の範囲が広がり書き込み可能エリア16の電界強度が高くなる理由は次のように説明することができる。通常、電波は金属の表面に当たると全反射する特性がある。図5(a)(b)に示すように、入射波(電波)21が金属板23(反射体3)の表面に当たると反射されて反射波22が生じるが、この反射波22の位相は入射波21の位相がλ/2波長(180°)反転したものとなっている。そして図5(a)のように、入射波21が0°で金属板23に当たると、入射波21と同じ波形の反射波22が発生し、入射波21と反射波22の複合波である定在波24の波形は強調される。逆に、図5(b)のように、入射波21と反射波22の位相が180°異なれば、入射波21と反射波22が互いに打ち消されて定在波24の波形(出力)が小さくなる。
【0035】
そして図5(a)の定在波24の振幅(出力)が大きくなる部分が電界強度が高くなったところであり、この定在波24の振幅が大きくなる部分が書き込み可能エリア16となって従来よりも広がり、また書き込み可能エリア16の電界強度が高くなるのである。例えば、質問電波及び応答電波の波長が12〜10cmであれば、この強調された部分は反射体3の内側面から6〜5cm付近に生じ、これが書き込み可能エリア16となる。
【0036】
また本発明では反射体3の内側に応答器保持体4を設け、応答器保持体4の上面の位置を反射体3の上面の開口6の位置とほぼ同じに形成したので、応答器保持体4の上面に応答器1を載せて保持することによって、応答器1を書き込み可能エリア16に簡単に位置させることができ、応答器1の位置合わせに時間や手間がかからないようにして作業性を高くすることができるものであり、また応答器1の位置合わせの不正確さが小さくなって書き込み不良が生じにくくなるものである。尚、応答器保持体4は反射体3の内側に充填するだけでなく、図6に示すように、応答器保持体4に反射体3を埋設するようにしてもよく、このことで反射体3を応答器保持体4で保護して反射体3の変形を防ぐことができるものである。
【0037】
尚、応答器1から識別データを読み取る時など、質問電波を拡散させたい時は反射板3を用いないようにするのが好ましく、このことで質問電波は拡散してより遠くまで到達して読み取り可能エリア15が広がることになり、質問器2から離れた位置にある応答器1から識別データを得ることができて質問器2から離れた位置にある物体の識別を行なうことができる。
【0038】
図7に他の実施の形態を示す。この実施の形態の反射体3にはその上面の開口6を覆うように、ポリプロピレンやポリエチレンやポリ塩化ビニルなどの合成樹脂製の極薄の応答器保持フィルム5が設けられている。この応答器保持フィルム5は上記の応答器保持体4と同様の作用、つまり応答器1を書き込み可能エリア16に位置させて保持する作用を有するものである。またこの応答器保持フィルム5の比誘電率も応答器保持体4の場合と同様の理由から1〜2にするのが好ましい。
【0039】
図8に他の実施の形態を示す。この実施の形態の反射体3にはその上面の開口6を覆うように、ポリプロピレンやポリエチレンやポリ塩化ビニルなどの合成樹脂製の極薄の応答器保持網7が設けられている。この応答器保持網7は上記の応答器保持体4と同様の作用、つまり応答器1を書き込み可能エリア16に位置させて保持する作用を有するものである。またこの応答器保持網7の比誘電率も応答器保持体4の場合と同様の理由から1〜2にするのが好ましい。
【0040】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1に記載の発明は、物体に装着可能な応答器と、応答器を動作させる質問電波の送信及び応答器から送信される応答電波の受信を行う質問器とを具備し、質問電波に保持される物体の識別データを応答器に書き込むようにする移動体通信システムにおいて、質問電波の送信及び応答電波の受信を行なうための質問器アンテナを質問器に設け、質問器アンテナから送信される質問電波の拡散を低減するための反射体を質問器アンテナと応答器の間において質問器の外面に設け、反射体を質問器アンテナ側と応答器側に開口する金属製の筒体で形成したので、反射体の内側面で質問電波を反射して質問電波の拡散を低減することによって、反射体の応答器側の開口の外側に質問電波を集めることができて書き込み可能エリアを広く大きくすることができ、応答器の位置合わせが行ないやすくなって応答器の位置合わせに時間や手間がかからないようにして作業性を高くすることができるものであり、また応答器の位置合わせの不正確さが小さくなって書き込み不良が生じにくくなるものである。しかも質問電波が書き込み可能エリアに集中することによって、書き込み可能エリアの電界強度が高くなり、応答器に安定して大きな電力を供給することができるものである。
【0041】
また本発明の請求項2に記載の発明は、応答器を保持するための応答器保持体を反射体の内側に設けたので、応答器保持体に応答器を保持することによって、応答器を書き込み可能エリアに簡単に位置させることができ、応答器の位置合わせに時間や手間がかからないようにして作業性を高くすることができるものであり、また応答器の位置合わせの不正確さが小さくなって書き込み不良が生じにくくなるものである。
【0042】
また本発明の請求項3に記載の発明は、比誘電率が1〜2の応答器保持体を用いたので、質問電波を質問器アンテナから送信する時や応答電波を質問器アンテナで受信する時に、応答器保持体が質問電波及び応答電波に影響を与えないようにして読み込み可能エリアや書き込み可能エリアが狭くならないようにすることができ、読み込み可能エリアや書き込み可能エリアを確実に確保することができるものである。
【0043】
また本発明の請求項4に記載の発明は、発泡樹脂製の応答器保持体を用いたので、発泡樹脂内の空隙により比誘電率が1〜2の応答器保持体を容易に形成することができるものであり、また反射体に不用意な衝撃がかからないように応答器保持体で吸収することができ、反射体の変形を防止することができるものである。
【0044】
また本発明の請求項5、6に記載の発明は、応答器を保持するための応答器保持フィルムや応答器保持網を反射体の応答器側の開口に設けたので、応答器保持フィルムや応答器保持網に応答器を保持することによって、応答器を書き込み可能エリアに簡単に位置させることができ、応答器の位置合わせに時間や手間がかからないようにして作業性を高くすることができるものであり、また応答器の位置合わせの不正確さが小さくなって書き込み不良が生じにくくなるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す斜視図である。
【図2】同上の反射体を示す斜視図である。
【図3】同上の質問器アンテナを示す斜視図である。
【図4】同上の読み込み可能エリアと書き込み可能エリアを示す説明図である。
【図5】(a)(b)は本発明の作用を示す説明図である。
【図6】同上の他の実施の形態を示す斜視図である。
【図7】同上の他の実施の形態を示す斜視図である。
【図8】同上の他の実施の形態を示す斜視図である。
【図9】本発明及び従来例の応答器及び質問器を示すブロック図である。
【図10】従来例の読み込み可能エリアと書き込み可能エリアを示す説明図である。
【図11】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 応答器
2 質問器
3 反射体
4 応答器保持体
5 応答器保持フィルム
6 開口
7 応答器保持網
38 質問器アンテナ

Claims (6)

  1. 物体に装着可能な応答器と、応答器を動作させる質問電波の送信及び応答器から送信される応答電波の受信を行う質問器とを具備し、質問電波に保持される物体の識別データを応答器に書き込むようにする移動体通信システムにおいて、質問電波の送信及び応答電波の受信を行なうための質問器アンテナを質問器に設け、質問器アンテナから送信される質問電波の拡散を低減するための反射体を質問器アンテナと応答器の間において質問器の外面に設け、反射体を質問器アンテナ側と応答器側に開口する金属製の筒体で形成して成ることを特徴とする移動体通信システム。
  2. 応答器を保持するための応答器保持体を反射体の内側に設けて成ることを特徴とする請求項1に記載の移動体通信システム。
  3. 比誘電率が1〜2の応答器保持体を用いて成ることを特徴とする請求項2に記載の移動体通信システム。
  4. 発泡樹脂製の応答器保持体を用いて成ることを特徴とする請求項2又は3に記載の移動体通信システム。
  5. 応答器を保持するための応答器保持フィルムを反射体の応答器側の開口に設けて成ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の移動体通信システム。
  6. 応答器を保持するための応答器保持網を反射体の応答器側の開口に設けて成ることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の移動体通信システム。
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