JP3634957B2 - 移動体通信システム - Google Patents

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    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、送信搬送波を共用した振幅変調通信方式に関し、特に、ICカードシステム等のように、移動する側の通信機が限られた電力によって動作する必要がある移動体通信システムに適用して好適な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
移動可能な応答器と質問器との間で無線通信を行う非接触方式の移動体通信システムとしては、例えば、利用者に携帯されることにより移動するICカード(応答器)と、固定設置されているリーダライタ(質問器)との間で無線通信を行う非接触方式のICカードシステムが知られている。
このようなICカードシステムでは、ICカードがリーダライタのサービスエリアに入って来ると、リーダライタが識別データ等の要求を送信し、これに応じてICカードが自己の識別データ等を返送することにより、リーダライタが当該ICカードを識別して、人の識別やデータの更新等と言った所定のサービスが行われる。
【0003】
このようなICカードシステムでは、搬送波を送信情報によって振幅変調して無線送信する振幅変調方式(或いは、振幅を離散的なレベルに対応させるASK:Amplitude Shift Keying)が用いられており、従来では、例えば図7に示すようなシステム構成となっていた。
なお、図7に示す例は、ICカード(応答器)3には電池等の電源は備えられておらず、リーダライタ(質問器)1から電磁誘導等によって送電した動作電力によってICカード3が動作し、リーダライタ1とICカード3との間でアンテナ10、30によって以下に説明するような無線通信を行う非接触型のICカードシステムである。
【0004】
このICカードシステムにおいて、リーダライタ1では、シンセサイザ11で発生された搬送波を変調器12で質問データ等で振幅変調し、得られた送信信号を送信アンプ13で増幅してサーキュレータ14を介してアンテナ10から無線送信する。
一方、ICカード3では、アンテナ30で受信した信号を変復調器31で振幅復調し、当該受信した質問データに応じて制御器32がメモリ33に対してデータの書き込みやデータの読み出しを行い、制御部32から出力される質問データに対する応答データは、内部発振回路34からの搬送波を変復調器31で振幅変調し、アンテナ30からリーダライタ1へ送信する。
【0005】
そして、リーダライタ1では、アンテナ10で受信した信号をサーキュレータ14を介して分配器15へ入力し、この受信信号を2つに分岐して第1の受信信号を位相シフタ16を介して第1の受信回路17へ入力し、第2の受信信号をそのまま第2の受信回路18へ入力する。位相シフタ16では受信信号の位相を90度ずらし、第1の受信回路17では、送信アンプ13から出力された送信信号と位相シフトされた受信信号とをミキサ19で混合させて差分を抽出し、フィルタ20で不要成分を除去して、この抽出信号を受信アンプ21で増幅して合成アンプ22へ出力する。一方、第2の受信回路18では、送信アンプ13から出力された送信信号と位相シフトされていない受信信号とをミキサ23で混合させて差分を抽出し、フィルタ24で不要成分を除去して、この抽出信号を受信アンプ25で増幅して合成アンプ22へ出力する。
【0006】
合成アンプ22では入力された2つの抽出信号を合成し、合成されたアナログレベルの抽出信号をレベル変換器26がディジタル信号に変換してICカード3からの応答データを得る。
【0007】
ここで、上記のようにリーダライタ1からICカード3へ動作電力を供給するICカードシステムにおいては、ICカード3からリーダライタ1へ返送される信号レベルは、リーダライタ1からICカード3に到達するまでの空気中でのロス(減衰)と、ICカード3の内部回路でのロスと、ICカード3からリーダライタ1への空気中でのロスが発生するため、リーダライタ1はICカード3へ送信した信号レベルより小さいレベルでしか、ICカード3から信号を受信することができない。更に、ICカード3は自らが動作電源を有していないため、信号を増幅して送信することはできない。このため、単純に受信処理しただけでは、リーダライタ1がICカード3から受信する信号が自らの送信信号に打ち消されて、リーダライタ1はこの受信信号を復調することができない。
【0008】
また、ICカード3を認識するエリア(サービスエリア)を広くしたいという要求からしても、このような事情は重大である。すなわち、リーダライタ1とICカード3との距離が長くなると、送信搬送波の空気中でのロスが大きくなるため、ICカード3へ大きな動作電力を送電することができない。このため、ICカード3は低電力で動作しなくてはならないが、低電力化に伴って、送信信号のレベルも小さくなるため、リーダライタ1における上記のような不具合が生じてしまう。
【0009】
このような問題を解決するため、上記のようなICカードシステムでは、ダブルバランスミキサ19(23)のLO端子に送信信号を一定レベルで入力し、ダブルバランスミキサ19(23)のRF端子から入力される受信信号に乗ってくる自らの送信信号をキャンセルさせて、ICカード3が送信した信号成分のみを抽出するようにしている。
【0010】
しかしながら、ICカードシステムでは、ICカード(応答器)3が通信中においても移動してリーダライタ(質問器)1との距離が変化するため、リーダライタ1が受信する信号の位相が変化する。このため、第1の受信回路17又は第2の受信回路18の1つだけでは、この距離変化に応じて、受信回路に入力される受信信号が、図8に実線で示すように(λ:波長)、λ/2=90度周期で極端にレベルが低下するものとなり、受信信号の復調ができない状態が生じてしまう。
そこで、上記のようなICカードシステムでは、第1の受信回路17と第2の受信回路18とに受信信号を互いに90度位相をずらせて入力し、これによって、図8に破線で示すように上記のような極端なレベル低下の状態を他方の受信信号で補って、これら受信回路17、18の出力を合成することにより総じて受信信号を振幅復調している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、リーダライタ(質問器)側から送電する電力は電波法等で定められたレベルを超えることはできないことから、ICカード(応答器)の消費電力を低減化することが要求されている。また、このように質問器側から電力の供給を受けず動作する応答器においても、内蔵された電池の寿命を長期化するために、消費電力の低減化は重要な課題である。
【0012】
本発明はこのような要求に鑑みなされたもので、移動体通信において支障のない振幅復調を実現し、且つ、ICカード等の応答器における消費電力の低減化を実現することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため本発明では、移動可能な応答器と質問器との間で無線通信を行う非接触方式の移動体通信において、応答器は質問器から受信する送信搬送波を振幅変調して応答信号を質問器へ無線送信するようにして、電力消費が比較的大きい発振器を省略し、更に、質問器における受信処理での位相制御を工夫することにより、このような搬送波の共用を行っても質問器に受信した応答信号を支障なく振幅復調させる。
【0014】
すなわち、本発明に係る移動体通信システムでは、質問器は送信搬送波を振幅変調して質問信号を無線送信する手段を備え、応答器は質問器から受信する送信搬送波を用いて振幅変調した応答信号を無線送信する手段を備えており、質問器と応答器との間の通信に共通の搬送波を用いることにより、新たに搬送波を発生するための発振回路を応答器から省略している。
【0015】
そして、質問器は、更に、応答信号を受信する手段と、受信した応答信号を分岐する分配器と、分岐された第1の応答信号と質問信号とを混合させて当該第1の応答信号を振幅復調する第1の受信手段と、分岐された第2の応答信号と質問信号とを第1の受信手段に対して相対的に略45度位相をずらせて混合させて当該第2の応答信号を振幅復調する第2の受信手段と、第1の受信手段からの復調信号と第2の受信手段からの復調信号とを合成させる合成手段と、を備え、受信処理で略45度の位相制御を行うことにより、上記のように搬送波の共用を行っても応答信号を支障なく振幅復調できるようにしている。後述するように搬送波の共用を行った場合には図7に示した従来の質問器(リーダライタ)では振幅復調を行えないが、このように位相制御を行うことによって、支障なく振幅復調することができる。
【0016】
ここで、本発明は、応答器が動作電力源となる電池を内蔵した場合にあっても適用でき、この場合にあっては、搬送波の共用によって内部発振器を省略して電池寿命を長期化することができる利点がある。
また、本発明は、応答器がこのような動作電力源を有しておらず、例えば外部に設置した電力送電用アンテナから非接触に動作電力が供給される場合にも適用することができ、この場合にあっては、マイクロ波による電力伝送等によって非接触で送電することができる電力値の限界に対して、比較的小さい電力量であっても応答器を支障なく動作させることができる利点がある。
【0017】
このように外部から非接触で応答器に動作電力を供給する場合に、本発明において更に、質問器に動作電力を非接触で送電する手段を設けるとともに応答器に質問器から動作電力を受電する手段を設け、質問器から動作電力を供給するようにすると、質問器が送電する電力量は少なくとも自己の通信サービスエリア内の応答器を動作させることができる程度でよいので、送電する動作電力を更に小さく抑え、また、電力送電用アンテナ等を別途設置しなくともよいので、合理的なシステム構成となる利点がある。
【0018】
なお、本発明のより具体的な一態様として、銀行データや医療データと言った個人データ等を記憶した携帯可能なICカードによって応答器を構成し、ICカードへ動作電力を非接触で供給してその記憶データを更新処理するリーダライタによって質問器を構成する場合には、応答器は、質問器から動作電力を受電する手段と、質問器から送信されてきた質問信号を受信する手段と、データを記憶するメモリと、質問器からの受信信号に応じてメモリに対してデータの読み書きを行う制御手段と、質問器から受信する送信搬送波を用いて振幅変調した応答信号を無線送信する手段を備えて構成し、質問器は、動作電力を非接触で送電する手段と、送信搬送波を振幅変調して質問信号を無線送信する手段と、応答信号を受信する手段と、受信した応答信号を分岐する分配器と、分岐された第1の応答信号と質問信号とを混合させて当該第1の応答信号を振幅復調する第1の受信手段と、分岐された第2の応答信号と質問信号とを第1の受信手段に対して相対的に略45度位相をずらせて混合させて当該第2の応答信号を振幅復調する第2の受信手段と、第1の受信手段からの復調信号と第2の受信手段からの復調信号とを合成させる合成手段と、を備えて構成する。
【0019】
ここで、本発明に係る質問器において、例えば、受信処理の位相制御には略45度位相ずれさせる位相シフタが用いられ、当該位相シフタによって分配器で分岐されたいずれか一方の応答信号を略45度位相ずれさせる、或いは、当該位相シフタによって第1の受信手段と第2の受信手段とのいずれか一方に入力される質問信号を略45度位相ずれさせ、これによって、当該第1の受信手段と当該第2の受信手段との間で相対的に略45度位相をずらせて質問信号と応答信号とを混合させる。
【0020】
すなわち、本発明では、質問器と応答器とのように相対的に移動可能な2つの通信機の間で、搬送波を振幅変調した信号を無線送信し、無線受信した信号を振幅復調する振幅変調通信において、第1の通信機が送信搬送波を振幅変調した質問信号を無線送信し、当該質問信号を受信した第2の通信機が受信した送信搬送波を振幅変調して応答信号を無線送信し、応答信号を受信した第1の通信機が当該応答信号を第1の応答信号と第2の応答信号とに分岐して、当該第1の応答信号と当該第2の応答信号との間で相対的に略45度位相をずらせて質問信号と混合させることにより当該応答信号を振幅復調する振幅変調通信方法を実施し、これによって、移動体通信において支障のない振幅復調を実現し、且つ、応答器における消費電力の低減化を実現する。
【0021】
なお、本発明において、後述する説明から明らかなように、位相制御は理論的には45度であるのが好ましいが、現実には装置設定によって或る程度の誤差も生じ、また、2つの受信手段での受信レベル特性が完全に重ならなければ受信信号を或る程度抽出することができるので、実際の装置設定や実際に要求される性能等を考慮して、45度に対して例えばプラスマイナス10度程度の範囲で位相制御しても所期の目的を達成することができる。
また、本発明において、略45度の位相制御とは、45度+90度*N(Nは整数)の意味であり、2つの応答信号の振幅復調処理において、相対的且つ実質的に45度(λ/8)の位相差をもたせればよい。
【0022】
また、本発明は、好ましい例としてICカードとリーダライタとから成るICカードシステムに適用するが、これに限らず、設置された質問器とタグやバッチ形式の移動可能な応答器との間で無線により通信を行うシステム等、相対的に移動する通信機間で無線により通信を行うシステムに広く適用することができ、所期の目的を達成することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明を非接触ICカードシステムに適用した一実施形態を、図1を参照して説明する。なお、図7に示した従来の非接触ICカードシステムと同様な機能部分には同一符号を付してある。
本例の要部を図7に示した従来の非接触ICカードシステムに比較して説明すると、従来のリーダライタ1における90度位相シフタ16に代えて、本例のリーダライタ(質問器)1には45度位相シフタ27が設けられ、また、本例のICカード(応答器)3では従来のICカード3に設けられていた内部発振回路34を廃止し、更に、従来の変復調器31に代えて受信した搬送波を用いて応答信号を振幅変調する変復調器35が設けられている。
【0024】
本例のICカードシステムにおいても、ICカード(応答器)3には電池等の電源は備えられておらず、リーダライタ(質問器)1からマイクロ波による電力伝送等によって送電した動作電力によってICカード3が動作し、リーダライタ1とICカード3との間でアンテナ10、30によって無線通信を行う。
すなわち、リーダライタ1では、シンセサイザ11で発生された送信搬送波を変調器12で質問データ等で振幅変調し、得られた質問信号を送信アンプ13で増幅してサーキュレータ14を介してアンテナ10から無線送信する。なお、リーダライタ1は図外の送電回路によって、アンテナ10を共用して、或いは、別個な送電アンテナを用いて動作電力を電磁誘導等によって送電している。
【0025】
一方、ICカード3では、アンテナ30を共用して、或いは、別個な受電アンテナを用いて図外の受電回路により動作電力を受電し、この電力によって動作して、アンテナ30で受信した質問信号を変復調器35で振幅復調し、当該受信した質問データに応じて制御器32がメモリ33に対してデータの書き込みやデータの読み出しを行う。また、質問データに対する応答データは制御部32から変復調器35へ出力され、変復調器35が質問器1から受信している送信搬送波を当該応答データで振幅変調し、得られた応答信号をアンテナ30からリーダライタ1へ無線送信する。
すなわち、リーダライタ1からの送信搬送波を用いることにより内部発振回路を廃止して、必要な動作電力量を低減している。
【0026】
そして、リーダライタ1では、アンテナ10で受信した応答信号をサーキュレータ14を介して分配器15へ入力し、この応答信号(受信信号)を2つに分岐して一方の応答信号を位相シフタ27を介して第1の受信回路17へ入力し、他方の応答信号をそのまま第2の受信回路18へ入力する。位相シフタ27では一方の応答信号の位相を45度ずらし、第1の受信回路17では、送信アンプ13から一定レベルで入力される質問信号と位相シフトされた応答信号とをミキサ19で混合させて差分を抽出し、フィルタ20で不要成分を除去して、この抽出信号を受信アンプ21で増幅して合成アンプ22へ出力する。一方、第2の受信回路18では、送信アンプ13から一定レベルで入力される質問信号と位相シフトされていない応答信号とをミキサ23で混合させて差分を抽出し、フィルタ24で不要成分を除去して、この抽出信号を受信アンプ25で増幅して合成アンプ22へ出力する。
【0027】
すなわち、ダブルバランスミキサ19、23のそれぞれのLO端子には送信アンプ13から質問信号が一定のレベルで入力されており、ダブルバランスミキサ19、23はRF端子から入力される応答信号に乗ってくる自らの質問信号をキャンセルさせて、ICカード3が送信した信号成分のみを抽出する。
そして、合成アンプ22では入力された2つの抽出信号を合成し、合成されたアナログレベルの抽出信号をレベル変換器26がディジタル信号に変換してICカード3からの応答データを得る。
【0028】
次に、従来のように90度位相制御を行うシステムと比較して、上記のように45度位相制御を行う本例のシステムの作用を説明する。
図2には従来のICカードシステムにおける信号経路を示し、図3には本例のICカードシステムにおける信号経路を示してあり、図中には、リーダライタ1とICカード3との距離をx、リーダライタ1内で生ずる信号遅延をαとして示してある。
【0029】
まず、図2に示すようにICカード3が内部発振回路34を有した従来のICカードシステムにおいて、第2受信回路18については、ミキサ23のRF端子に入力される応答信号は、SIN(ωt+α+2πx/λ)となる。また、ミキサ23のLO端子に入力される質問信号をCOS(ωt)とすると、ミキサ23の出力端子に現れる信号は、SIN(ωt+α+2πx/λ)*COS(ωt)=SIN(α+2πx/λ)/2+SIN(2ωt+α+2πx/λ)/2となる。そして、後位の信号成分SIN(2ωt+α+2πx/λ)/2はフィルタ24で除去され、また、受信信号は絶対値判定するため、第2の受信回路18で振幅復調された応答信号は、SIN(α+2πx/λ)/2の絶対値となる。
【0030】
一方、図3にしめすように送信搬送波を共用する本例のICカードシステムにおいて、第2受信回路18については、ミキサ23のRF端子に入力される応答信号は、SIN(ωt+α+4πx/λ)となる。すなわち、受信した送信搬送波を用いて応答信号を返信するICカード3は送信搬送波に対する一種の反射板として作用する。
そして、上記と同様な計算を行うと、第2の受信回路18で振幅復調された応答信号は、SIN(α+4πx/λ)/2の絶対値となる。
【0031】
ここで、λ=12cm、α=0として、上記の振幅復調された応答信号をグラフにすると図4に示すようになり、従来の第2の受信回路18で振幅復調された応答信号は破線で示すようにλ/2(180度)周期の正弦曲線となり、本例の第2の受信回路18で振幅復調された応答信号は実線で示すようにλ/4(90度)周期の正弦曲線となる。
そして、実際のリーダライタ1においては、第2の受信回路18と第1の受信回路17との間で位相制御がなされるため、第1の受信回路17で振幅復調された応答信号は位相制御した角度分だけずれたものとなる。すなわち、従来のように90度位相制御した場合には、図4に破線で示す曲線が90度(λ/4=3cm)ずれたものが第1の受信回路17で振幅復調され、一方の応答信号で受信レベルが極端に落ち込む部分が他方の応答信号によって補われる。
【0032】
しかしながら、このグラフからも明らかなように、送信搬送波を共用する本例のICカードシステムにおいては、受信回路で振幅復調される応答信号はλ/4(90度)周期の正弦曲線となるため、従来のように90度位相制御した場合には、第1の受信回路17で振幅復調された応答信号と第2の受信回路18で振幅復調された応答信号とが重なって、一方の応答信号で受信レベルが極端に落ち込む部分を他方の応答信号によって補うことができず、距離xが変化してしまう場合には応答信号を受信することができないこととなる。
【0033】
これに対して、本例のICカードシステムでは、上記のように45度の位相制御を行っているため、図5に示すように、第2の受信回路18で振幅復調された応答信号(実線)に対して、第1の受信回路17で振幅復調された応答信号(破線)が45度(λ/8=1.5cm)ずれるため、一方の応答信号で受信レベルが極端に落ち込む部分が他方の応答信号によって補われて、距離xが変化してしても応答信号を支障なく受信することができる。
したがって、本例のICカードシステムでは、搬送波の共用によってICカード3の消費電力を低減させるとともに、リーダライタ3により、自らが送信した質問信号をキャンセルさせ且つICカードのと距離の変化によるレベル変動を補って、応答信号を感度よく復調することができる。
【0034】
なお、図1に示したICカードシステムでは分配器15を分岐された一方の応答信号を位相シフタ27で45度位相制御したが、図6に示すように、この位相シフタ27に代えて、ミキサ19に入力される質問信号を位相シフタ28で45度位相制御するようにしても、上記と同様な効果が得られる。また、いずれか一方の受信回路側で45度位相制御させるばかりではなく、一方の受信回路側では45/2度位相を進め、他方の受信回路側では45/2度位相を遅らせて、これら受信回路間で45度の位相差が生ずるようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、搬送波の共用によって応答器の消費電力を低減させることができるとともに、このような低減措置を採用したとしても、移動体通信において支障のない振幅復調を実現することができる。
したがって、電池を内蔵したICカードにおいては電池の長寿命化、外部から動作電力をICカードへ送電する場合においては送電電力レベルの低減化、等と言った実際にシステムを構成する上で極めて有効な効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る非接触ICカードシステムの構成図である。
【図2】従来の非接触ICカードシステムにおける信号の経路を説明する図である。
【図3】本発明の一実施形態の非接触ICカードシステムにおける信号の経路を説明する図である。
【図4】距離と受信信号レベルとの関係を示すグラフである。
【図5】距離と受信信号レベルとの関係を示すグラフである。
【図6】本発明の他の一実施形態に係る非接触ICカードシステムの構成図である。
【図7】従来の非接触ICカードシステムの構成を示す図である。
【図8】距離と受信信号レベルとの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1・・・リーダライタ(質問器)、 3・・・ICカード(応答器)、
11・・・シンセサイザ、 12・・・変調器、 13・・・送信アンプ、
15・・・分配器、 17・・・第1の受信回路、
18・・・第2の受信回路、 19、23・・・ミキサ、
22・・・合成アンプ、 27、28・・・45度位相シフタ、
32・・・制御器、 33・・・メモリ、 35・・・変復調器、

Claims (9)

  1. 移動可能な応答器と質問器との間で無線通信を行う非接触方式の移動体通信システムにおいて、
    前記応答器は、前記質問器から受信する送信搬送波を用いて振幅変調した応答信号を無線送信する手段を備え、
    前記質問器は、送信搬送波を振幅変調して質問信号を無線送信する手段と、前記応答信号を受信する手段と、受信した応答信号を分岐する分配器と、分岐された第1の応答信号と前記質問信号とを混合させて当該第1の応答信号を振幅復調する第1の受信手段と、分岐された第2の応答信号と前記質問信号とを前記第1の受信手段に対して相対的に略45度位相をずらせて混合させて当該第2の応答信号を振幅復調する第2の受信手段と、前記第1の受信手段からの復調信号と前記第2の受信手段からの復調信号とを合成させる合成手段と、を備え
    前記質問器は、前記分配器で分岐されたいずれか一方の応答信号又は前記第1の受信手段と前記第2の受信手段とのいずれか一方に入力される質問信号を略45度位相ずれさせる1個の位相シフタを備えて、前記第1の受信手段と前記第2の受信手段との間で相対的に略45度位相をずらせて質問信号と応答信号とを混合させる、
    ことを特徴とする移動体通信システム。
  2. 質問器から移動可能な応答器へ非接触で動作電力を供給するとともに、当該質問器と当該応答器との間で無線通信を行う非接触方式の移動体通信システムにおいて、
    前記応答器は、前記質問器から動作電力を受電する手段と、前記質問器から送信されてきた質問信号を受信する手段と、データを記憶するメモリと、前記質問器からの受信信号に応じて前記メモリに対してデータの読み書きを行う制御手段と、前記質問器から受信する送信搬送波を用いて振幅変調した応答信号を無線送信する手段を備え、
    前記質問器は、動作電力を非接触で送電する手段と、送信搬送波を振幅変調して質問信号を無線送信する手段と、前記応答信号を受信する手段と、受信した応答信号を分岐する分配器と、分岐された第1の応答信号と前記質問信号とを混合させて当該第1の応答信号を振幅復調する第1の受信手段と、分岐された第2の応答信号と前記質問信号とを前記第1の受信手段に対して相対的に略45度位相をずらせて混合させて当該第2の応答信号を振幅復調する第2の受信手段と、前記第1の受信手段からの復調信号と前記第2の受信手段からの復調信号とを合成させる合成手段と、を備え
    前記質問器は、前記分配器で分岐されたいずれか一方の応答信号又は前記第1の受信手段と前記第2の受信手段とのいずれか一方に入力される質問信号を略45度位相ずれさせる1個の位相シフタを備えて、前記第1の受信手段と前記第2の受信手段との間で相対的に略45度位相をずらせて質問信号と応答信号とを混合させる、
    ことを特徴とする移動体通信システム。
  3. 移動可能な応答器との間で無線通信を行う非接触方式の質問器において、
    送信搬送波を振幅変調して質問信号を無線送信する手段と、
    前記応答器から無線送信されてきた応答信号を受信する手段と、
    受信した応答信号を分岐する分配器と、
    分岐された第1の応答信号と前記質問信号とを混合させて当該第1の応答信号を振幅復調する第1の受信手段と、
    分岐された第2の応答信号と前記質問信号とを前記第1の受信手段に対して相対的に略45度位相をずらせて混合させて当該第2の応答信号を振幅復調する第2の受信手段と、
    前記第1の受信手段からの復調信号と前記第2の受信手段からの復調信号とを合成させる合成手段と、を備え、
    前記分配器で分岐されたいずれか一方の応答信号又は前記第1の受信手段と前記第2の受信手段とのいずれか一方に入力される質問信号を略45度位相ずれさせる1個の位相シフタを備えて、前記第1の受信手段と前記第2の受信手段との間で相対的に略45度位相 をずらせて質問信号と応答信号とを混合させる、
    ことを特徴とする非接触方式の質問器。
  4. 請求項3に記載の質問器において、
    前記位相シフタは、前記分配器で分岐されたいずれか一方の応答信号を略45度位相ずれさせる配置とされ、
    前記第1の受信手段と前記第2の受信手段とのいずれか一方の受信手段に当該位相をずらした応答信号を入力することによって、当該第1の受信手段と当該第2の受信手段との間で相対的に略45度位相をずらせて質問信号と応答信号とを混合させることを特徴とする非接触方式の質問器。
  5. 請求項3に記載の質問器において、
    前記位相シフタは、前記第1の受信手段と前記第2の受信手段とのいずれか一方に入力される質問信号を略45度位相ずれさせる配置とされ、
    これによって、当該第1の受信手段と当該第2の受信手段との間で相対的に略45度位相をずらせて質問信号と応答信号とを混合させることを特徴とする非接触方式の質問器。
  6. 送信搬送波を振幅変調して質問信号を無線送信する一方、無線送信されてきた応答信号を第1の応答信号と第2の応答信号とに分岐して、当該分岐されたいずれか一方の応答信号又は第1の受信手段と第2の受信手段とのいずれか一方に入力される質問信号を略45度位相ずれさせる1個の位相シフタを備えて、当該第1の受信手段と当該第2の受信手段との間で相対的に略45度位相をずらせて質問信号と応答信号とを混合させることで、当該第1の応答信号と当該第2の応答信号との間で相対的に略45度位相をずらせて振幅復調する質問器との間で振幅変調方式で無線通信を行う移動可能な応答器において、
    前記質問器から送信されてきた質問信号を受信する手段と、前記質問器から受信する送信搬送波を用いて応答信号を振幅変調して無線送信する手段と、が備えられていることを特徴とする応答器。
  7. 外部から非接触で動作電力を受電して、質問器との間で振幅変調方式で無線通信を行う移動可能な応答器において、
    送信搬送波を振幅変調して質問信号を無線送信する一方、応答器から無線送信されてきた応答信号を第1の応答信号と第2の応答信号とに分岐して、当該分岐されたいずれか一方の応答信号又は当該第1の応答信号と当該第2の応答信号とのいずれか一方と混合する質問信号を略45度位相ずれさせる1個の位相シフタを備えて、当該第1の応答信号と当該第2の応答信号との間で相対的に略45度位相をずらせて質問信号と混合させることにより応答信号を振幅復調する質問器との無線通信に用いられる応答器であり、
    当該応答器には、外部から動作電力を受電する手段と、前記質問器から送信されてきた質問信号を受信する手段と、前記質問器から受信する送信搬送波を用いて応答信号を振幅変調して無線送信する手段と、が備えられていることを特徴とする応答器。
  8. 質問器から非接触で動作電力を受電して、当該質問器との間で振幅変調方式で無線通信を行う携帯可能なICカードにおいて、
    送信搬送波を振幅変調して質問信号を無線送信する一方、応答器から無線送信されてきた応答信号を第1の応答信号と第2の応答信号とに分岐して、当該分岐されたいずれか一方の応答信号又は当該第1の応答信号と当該第2の応答信号とのいずれか一方と混合する質問信号を略45度位相ずれさせる1個の位相シフタを備えて、当該第1の応答信号と当該第2の応答信号との間で相対的に略45度位相をずらせて質問信号と混合させることにより応答信号を振幅復調する質問器との無線通信に用いられるICカードであり、
    当該ICカードには、前記質問器から動作電力を受電する手段と、前記質問器から送信されてきた質問信号を受信する手段と、データを記憶するメモリと、前記質問器からの受信信号に応じて前記メモリに対してデータの読み書きを行う制御手段と、前記質問器から受信する送信搬送波を用いて振幅変調した応答信号を無線送信する手段と、が備えられていることを特徴とするICカード。
  9. 相対的に移動可能な2つの通信機の間で、搬送波を振幅変調した信号を無線送信し、無線受信した信号を振幅復調する振幅変調通信方法において、
    第1の通信機が送信搬送波を振幅変調した質問信号を無線送信し、
    当該質問信号を受信した第2の通信機が受信した送信搬送波を振幅変調して応答信号を無線送信し、
    応答信号を受信した前記第1の通信機が当該応答信号を第1の応答信号と第2の応答信号とに分岐して、当該分岐されたいずれか一方の応答信号又は当該第1の応答信号と当該第2の応答信号とのいずれか一方と混合する質問信号を略45度位相ずれさせる1個の位相シフタを用いて、当該第1の応答信号と当該第2の応答信号との間で相対的に略45度位相をずらせて質問信号と混合させることにより応答信号を振幅復調することを特徴とする振幅変調通信方法。
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