JP3073308B2 - 非接触icカード装置 - Google Patents

非接触icカード装置

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JP3073308B2
JP3073308B2 JP9412392A JP9412392A JP3073308B2 JP 3073308 B2 JP3073308 B2 JP 3073308B2 JP 9412392 A JP9412392 A JP 9412392A JP 9412392 A JP9412392 A JP 9412392A JP 3073308 B2 JP3073308 B2 JP 3073308B2
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真之 泰井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は非接触ICカード装置に
関し、料金機械の自動収受システムを始めとして、FA
のライン監視や入退室管理などの移動体識別用非接触I
Cカードシステムに適用して有用なものである。
【0002】
【従来の技術】有料道路の料金収受システムでは、従
来、料金所の収受員がドライバから直接現金を収受する
か、あるいはドライバに現金を自動機に投入させ自動的
に料金を収受する方式が採用されている。このため、ド
ライバは料金所で一旦停止したり、現金を用意する必要
がある。
【0003】これに対して現在、近未来の料金収受シス
テムとして、非接触ICカードを利用したノンストップ
・キャッシュレス・システムが世界各国で開発されてい
る。
【0004】図4を参照して、非接触ICカードを用い
た料金収受システムを説明する。図4において、車両に
は、例えばフロントガラス内側に非接触ICカード(以
下、単にICカードとも言う。)32が貼り付けられて
いる。このICカード32のメモリには各車両に固有の
ID番号等の情報が格納されている。一方、料金所35
の近傍には、アンテナ33を有する地上局31が配置さ
れている。地上局31は料金所35内の端末コンピュー
タ34に接続されている。
【0005】図4の構成において、ICカード32を有
した車両がアンテナ33の前方を通過する際、アンテナ
33を介して地上局31とICカード32との間で、I
D番号や通行料金等の情報が自動的に無線通信される。
これらの情報は地上局31で認識した後、端末コンピュ
ータ34に伝送されてそこのメモリに蓄えられ、更に、
端末コンピュータ34からホストコンピュータ36に伝
送され、通過した車両が登録している銀行口座等から自
動的に通行料金の清算が行われる。
【0006】図5を参照して、地上局31とICカード
32間の無線通信について詳しく説明する。図5におい
て、先ず、地上局31の局部発振器41からアンプ4
3、パワーディバイダ44及び送信アンテナ33aを介
して無変調波(以下、CW(Continuous Wave)とい
う。)61がICカード32へ送信される。このCW6
1はICカード32に配置されている受信アンテナ49
で受信され、RAM(メモリ)102に登録されている
ID番号等の情報で変調器103により変調された後、
送信アンテナ100から地上局31へ返信される。10
1はCPUである。地上局31ではICカード32から
の変調波62を受信アンテナ33bで受信し、ミキサ4
5によってパワーディバイダ44からの局部発振信号を
用いたホモダイン検波が行われて、ICカード32のI
D番号等の情報が復調される。この復調信号は、BPF
46で雑音成分が除去された後、IFアンプ47で適当
な大きさに増幅され、コンパレータ48で波形整形され
てデジタル信号として端末コンピュータ34に送られ
る。
【0007】上述の如く地上局31とICカード32を
構成することにより、車両側のICカード32内の情報
を地上局31側へ非接触で伝送して移動体を識別するこ
とが可能となる。また、このような非接触ICカード3
2を用いることにより、ノンストップで且つキャッシュ
レスの料金収受システムを実現することができ、ドライ
バの利便性が著しく向上する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の地上局
31では、ホモダイン検波方式で単に変調波62を復調
することから、ICカード32の移動に伴い、特定の場
所で復調信号レベルが低下したり、極性が反転する等の
問題点があった。このことを、図6、図7を参照して説
明する。
【0009】図6に示すように、地上局31の受信アン
テナ33bには、ICカード32からの変調波62だけ
ではなく、送信アンテナ33aからのCW61の漏洩波
即ち送信漏洩波52と、車体等からの不要反射波51が
入力する。この場合、変調波62及び不要反射波51は
車両の位置によって、ミキサ45に入力される位相が異
なるので、局部発振器43の位相との関係により、ミキ
サ45の出力が変化する。即ち、局部発振波と受信波の
位相差が0°であればミキサ出力は正出力となり、位相
差が180°であればミキサ出力は負出力となる。ま
た、位相差が90°あるいは270°の時はミキサ45
から出力されない。
【0010】このため、ミキサ出力は車両の移動に伴
い、図7の符号63で示す波形のように変化する。ま
た、このミキサ出力信号63をBPF46に通すと、図
7の符号64で示す波形の信号となり、コンパレータ4
8によって図7の符号65で示す波形の信号が出力され
る。このコンパレータ出力信号65は、CW61を変調
したICカード32側のデータ信号20と同相である正
転領域と、逆相である反転領域と、出力が得られない無
応答領域とに分類される。
【0011】これらの領域のうち、正転領域ではID番
号等の情報が正常に復調されているが、反転領域及び無
応答領域では誤った復調がなされることになる。このよ
うに、従来のホモダイン検波では、車両等の移動に伴
い、正常な通信可能領域が限られており、安定な無線通
信を確保することが困難であった。
【0012】本発明は上記従来技術に鑑みてなされたも
のであり、ICカードからの信号を受信する際に、この
ICカードからの信号と周波数が同じ妨害波を除去し
て、ICカードを備えた車両等が移動しても正常な通信
を確保することができる非接触ICカード装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の構成は、送信手段及び受信手段を有する地上局と、
非接触ICカードとを含む移動体識別に用いられる非接
触ICカード装置であって、前記送信手段は前記非接触
ICカードに対し、局部発振信号を増幅して送信するよ
うに構成され、前記非接触ICカードは前記送信手段か
ら送信される信号を搬送波としてデータで変調して返信
するように構成され、前記受信手段は前記非接触ICカ
ードからの信号を前記局部発振信号によりホモダイン検
波し、データを復調するように構成される非接触ICカ
ード装置において、前記受信手段にそれぞれ設けられ
受信信号を前記局部発振信号でホモダイン検波する第1
の検波回路と、前記受信信号を同受信信号でホモダイン
検波する第2の検波回路と、第1及び第2の検波回路の
出力を加算する加算器と、第1及び第2の検波回路のう
ち少なくとも一つの検波回路と前記加算器の間に接続さ
れる可変アンプと、第1及び第2の検波回路のうち少な
くとも一つの検波回路と前記加算器の間に接続される移
相器と、前記局部発振信号の振幅、前記送信手段からの
送信漏洩波の振幅及び前記局部発振信号と送信漏洩波間
の位相差を検出する位相差及び振幅検出回路と、検出し
た振幅及び位相差に基づいて前記可変アンプ及び移相器
を制御し、前記加算器の出力より周波数が前記非接触I
Cカードからの信号と同じ不要反射波及び送信漏洩波の
成分を除去させる制御器とを具備することを特徴とする
ものであり、あるいは、 上記の構成において、前記位相
差及び振幅検出回路は、前記送信漏洩波で同送信漏洩波
をホモダイン検波し同送信漏洩波の振幅情報を得る検波
回路と、前記局部発振信号で同局部発振信号をホモダイ
ン検波し同局部発振信号の振幅情報を得る検波回路と、
前記送信漏洩波で前記局部発振信号をホモダイン検波し
同送信漏洩波と局部発振信号間の位相差情報を得る検波
回路と、前記局部発振信号から90度移相した90度移
相信号で前記送信漏洩波をホモダイン検波し同90度移
相信号と送信漏洩波間の位相差情報を得る検波回路を有
し、前記制御器は、前記送信漏洩波の振幅情報及び前記
局部発振信号の振幅情報に基づいて前記可変アンプを制
御し、前記送信漏洩波と局部発振信号間の位相差情報及
び前記90度移相信 号と送信漏洩波間の位相差情報に基
づいて前記移相器を制御することを特徴とするものであ
る。
【0014】
【作用】受信信号には非接触ICカードからの信号の他
に、これと周波数が同じ不要反射波と送信漏洩波が妨害
波として含まれる。従って、第2の検波回路にて受信信
号を受信信号により同相でホモダイン検波して得る
号と、これとは別系統の第1の検波回路にて受信信号を
局部発信信号によりホモダイン検波して得る信号は、
記妨害波により非接触ICカードの移動に伴う位相変化
の影響を、全く同様に受ける。そこで、局部発振信号の
振幅、送信漏洩波の振幅及び局部発振信号と送信漏洩波
間の位相差を検出して制御器に与え、可変アンプと移相
器を制御器が自動制御する。これにより検波出力間で
幅及び位相差が調整され、加算器が2つの信号を加算す
ると、不要反射波と送信漏洩波が除去され、位相変化の
影響がキャンセルした信号が得られる。
【0015】
【実施例】本発明の一実施例を図面を参照して説明す
る。図1は本発明の非接触ICカード装置を備えた地上
局のブロック構成を示し、図中の符号で、1は地上局、
2,3,4,6及び44はパワーディバイダ、5及び4
5はミキサ、7及び46はBPF(バンドパスフィル
タ)、8は可変アンプ、9は移相器、10は加算器、1
1は位相差及び振幅検出回路、12はCPUを用いた制
御器(以下、これをCPUという。)、41は局部発振
器、43はアンプ、48はコンパレータである。また、
33aは送信アンテナ、33bは受信アンテナ、34は
端末コンピュータ、51は不要反射波、52は送信漏洩
波、61はCW(無変調波)、62は変調波である。な
お、図1中で、図5または図6で説明したものと同一機
能部分には同一符号を付してある。
【0016】図1に示すよう、ノンストップで且つキャ
ッシュレスの料金収受システムの地上局1では、局部発
振器41にアンプ43を介してパワーディバイダ44を
接続し、このパワーディバイダ44の各出力に送信アン
テナ33aと別のパワーディバイダ6とを接続してあ
る。更に、地上局1では、送信アンテナ33aとは別の
受信アンテナ33bにパワーディバイダ2,3及び4を
順に接続し、受信信号を4つに分岐している。一方のミ
キサ45は第1系統として受信信号を局部発振信号で検
波するものであり、パワーディバイダ4及び6の各出力
にミキサ45を接続し、本実施例ではこのミキサ45の
出力をBPF46、可変アンプ8及び移相器9を順に介
して加算器10に接続してある。他方のミキサ5は第2
系統として受信信号を同位相で検波するものであり、パ
ワーディバイダ3及び4の各出力に接続し、このミキサ
5の出力をBPF7を介して加算器10に接続してあ
る。位相差及び振幅検出回路11は、第1、第2両系統
の検波出力間の位相差及び両検波出力の振幅を検出する
ものであり、本実施例でパワーディバイダ2及び6の各
もう一方の出力に接続してある。更に、位相差及び振幅
検出回路11の出力をCPU12に接続し、CPU12
の2つの制御出力を可変アンプ8、移相器9にそれぞれ
接続してある。加算器10の出力はコンパレータ48に
接続し、ここで波形整形した復調信号を外部の端末コン
ピュータ34へ送るようにしている。
【0017】図1に示した構成の地上局1において、第
2検波系統では、ミキサ5には受信アンテナ33bで受
信した受信信号がパワーディバイダ2,3及びパワーデ
ィバイダ4を介して同位相で入力されるため、受信信号
どうしのホモダイン検波が行われる。従って、ミキサ5
の出力ω1 は次式(1)で表わされ、図3に符号21で
示す波形(但し、下部側帯波のみ)となる。 ω1 =〔A1 cos {ωt +φ(x) }+A2 cos {ωt +φ′+φ(x) } +A3 cos {ωt +φ}〕2 …(1) ここで、A1 :ICカードからの変調波の振幅(デー
タ情報) φ(x) :変調波と送信波(CW)の位相差(車両距離x
で変化) A2 :車体からの不要反射波の振幅 φ′ :不要反射波と送信波の位相差 A3 :送信漏洩波の振幅 φ :送信漏洩波と送信波の位相差
【0018】この信号ω1 は、後段のBPF(バンドパ
スフィルタ)7でデータ情報のメインスペクトルのみを
通過するように帯域制限されるため、前式(1)は次式
(2)で表わされる。この信号ω1 ′は、図3に符号2
3で示す波形となる。 ω1 ′=A1 2/2+A1 3 cos {φ(x) −φ} +A2 3 cos {φ(x) +φ′−φ} …(2)
【0019】一方、第1検波系統では、ミキサ45にパ
ワーディバイダ44,6を介して局部発振信号の一部
と、パワーディバイダ4を介して受信信号とが入力され
るため、ホモダイン検波が行われてその出力ω2 は次式
(3)で表わされ、その波形は図3に符号22で示すも
の(下部側帯波のみ)となる。 ω2 =〔A1 cos {ωt +φ(x) }+A2 cos {ωt +φ′+φ(x) } +A3 cos {ωt +φ}〕×A4 cos(ωt+θ) …(3) ここで、A4 :パワーディバイダ6の出力(局部発振信
号)の振幅 θ :パワーディバイダ6の出力と送信波の位相差
【0020】このミキサ45の出力信号ω2 も、同位相
検波の系統と同様、次段のBPF(バンドパスフィル
タ)46でデータ情報のメインスペクトルのみを通過さ
せる帯域制限されるため、前式(3)は次式(4)で表
わされる。この信号ω2 ′は、図3に符号24で示す波
形となる。 ω2 ′=(1/2)A1 4 cos {φ(x) −θ} +(1/2)A2 4 cos {φ(x) +φ′−θ} …(4)
【0021】前式(2)及び(4)からA4 =2A3
し、且つθとφの関係を調整すれば、ω1 ′とω2 ′の
加算で位相変化分をキャンセルできることが判かる。
【0022】そこで、図2を参照して、上記信号ω2
に対する後段の可変アンプ8及び移相器9を、位相差及
び振幅検出回路11とCPU12で自動制御する方法の
一例を説明する。図2は位相差及び振幅検出回路11の
構成例を示し、図2中の符号で、70〜75はパワーデ
ィバイダ、76は移相器、77〜80はミキサ、81〜
84はLPF(ローパスフィルタ)を示す。
【0023】機器の初期較正として、送信漏洩波の振幅
3 、パワーディバイダ6の出力振幅A4 、送信漏洩波
とパワーディバイダ6の出力との位相差(φ−θ)を位
相差及び振幅検出回路11で検出する。そして、これら
の検出値をCPU12に与えることにより、可変アンプ
8及び移相器9を制御する。
【0024】そのため、送信漏洩信号ω3 を、パワーデ
ィバイダ2からパワーディバイダ70,72を介してミ
キサ77に入力して同位相でホモダイン検波し、LPF
81に通すことにより、その振幅値A3 を得る。また、
パワーディバイダ6からの出力である局部発振信号ω4
をパワーディバイダ71,75を介してミキサ80に入
力して同位相でホモダイン検波し、LPF84に通すこ
とにより、その振幅値A4 を得る。即ち、送信漏洩信号
ω3 と、パワーディバイダ6からの信号ω4 は次式
(5),(6)で表わされ、従い、各ミキサ77,80
の出力信号ω3 ′,ω4 ′は次式(7),(8)で表わ
される。そして、各LPF81,84で帯域制限すれ
ば、それぞれの出力信号ω3 ″,ω4 ″は次式(9),
(10)で表わされ、振幅A3 とA4 が求まる。 ω3 =A3 cos(ωt +φ) …(5) ω4 =A4 cos(ωt +θ) …(6) ω3 ′=(1/2)A3 2 cos 0+ cos{2(ωt +φ)} …(7) ω4 ′=(1/2)A4 2 cos 0+ cos{2 (ωt +θ)} …(8) ω3 ″=(1/2)A3 2 cos0=(1/2)A3 2 …(9) ω4 ″=(1/2)A4 2 cos0=(1/2)A4 2 … (10)
【0025】一方、送信漏洩信号ω3 をパワーディバイ
ダ70,73を介してミキサ78,79に入力する。ま
た、パワーディバイダ6からの局部発振信号ω4 をパワ
ーディバイダ71,74を介してミキサ78に入力し、
パワーディバイダ74の一方の出力を移相器76で位相
を90°進めた後にミキサ79に入力する。各ミキサ7
8,79の出力ω5 ,ω6 をLPF82,83にそれぞ
れ通すことにより、位相を表わす出力α,βを得る。そ
して、送信漏洩信号ω3 とパワーディバイダ6の出力信
号ω4 との位相差(φ−θ)は、これらの位相出力α,
βから求めることができる。即ち、ミキサ78,79の
出力ω5 ,ω6 は次式(11),(12)で表わされ、
これらをLPF82,83で帯域制限した出力α,βは
次式(13),(14)で表わされる。従い、位相差
(φ−θ)はθ′として、次式(15)より求まる。 ω5 =(1/2)A3 4 {cos(φ−θ) + cos{2ωt +θ+φ) }… (11) ω6 =(1/2)A3 4 {sin(φ−θ) + sin{2ωt +θ+φ) }… (12) α=(1/2)A3 4 cos(φ−θ) … (13) β=(1/2)A3 4 sin(φ−θ) … (14) φ−θ=θ′= tan-1(β/α) … (15)
【0026】CPU12は、位相差及び振幅検出回路1
1からの振幅検出値A3 ,A4 を登録すると共に、同回
路11の位相出力α,βから位相差θ′を求めて登録
し、可変アンプ8でA4 =2A3 に相当するように振幅
調整を行い、更に、移相器9でθ=φ+θ′となるよう
に位相調整を行う。これにより、前式(4)は次式(1
6)に変形され、振幅及び位相調整後の信号ω2 ″は図
3に符号25で示す波形となる。 ω2 ″=−A1 3 cos {φ(x) −φ}−A2 3 cos {φ(x) +φ′−φ} … (16)
【0027】かくして信号ω2 ″と信号ω1 ′とを加算
器10で加算すると、加算器出力ω 0 は次式(17)と
なる。 ω0 =ω1 ′+ω2 ″=A1 2/2 … (17)
【0028】即ち、加算器10の出力信号ω0 はデータ
情報そのものであり、図3に符号26で示す波形とな
る。従い、コンパレータ48で波形整形を行うことによ
り、図3に符号27で示す波形が得られ、ICカード3
2からのデータ信号20が正しく復調されたことにな
る。
【0029】上記実施例は本発明をノンストップで且つ
キャッシュレスの料金収受システムにおける非接触IC
カードシステムの地上局に適用したものであるが、これ
に限らず、本発明はFAのライン監視や入退室管理な
ど、各種の移動体識別用の非接触ICカードシステムの
地上局に適用することができる。また、地上局とは必ず
しも大地に固定されるものである必要はなく、列車や船
舶など、それ自身移動するものにおける非接触ICカー
ドシステムであっても、このシステムの識別対象の移動
体に対する無線通信の局であれば、地上局となる。
【0030】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明し
たように、本発明は2系統のホモダイン検波と、検波出
力信号の振幅及び位相を自動調整するための位相差及び
振幅検出回路と制御器と可変アンプと移相器とを設け、
それぞれの出力を加算する加算器を用いることにより、
非接触ICカードからの信号と周波数が同じ妨害波を除
去し、車両等の移動体の位置に基づく位相変化の影響を
排除することができる。従って、車両等の位置の基づい
て復調信号に反転領域や無応答領域が発生することな
く、安定した通信が可能となり、通信の信頼性及びシス
テムアプリケーションの自由度が大幅に改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る地上局の構成の概略を
示すブロック図
【図2】位相差及び振幅検出回路の構成例を示すブロッ
ク図
【図3】本発明の一実施例における信号復調の過程を示
す波形図
【図4】非接触ICカードを用いた料金収受システムを
示す概念図
【図5】従来の地上局及び非接触ICカードの概略を示
すブロック図
【図6】電波の伝搬を示す説明図
【図7】従来の技術における信号復調の過程を示す波形
【符号の説明】
1 地上局 2,3,4,6,44 パワーディバイダ 5,45 ミキサ 7,46 BPF 8 可変アンプ 9 移相器 10 加算器 11 位相差及び振幅検出回路 12 制御器 32 ICカード 33a 送信アンテナ 33b 受信アンテナ 34 端末コンピュータ 41 局部発振器 43 アンプ 46 コンパレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 泰井 真之 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番 1号 三菱重工業株式会社 神戸造船所 内 (72)発明者 山下 利一郎 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社 高砂研究所内 (72)発明者 伊藤 貞志 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目8番25号 高菱エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−126784(JP,A) 特開 昭63−300633(JP,A) 特開 平2−226388(JP,A) 特開 昭53−82123(JP,A) 特開 昭52−13795(JP,A) 特開 平2−262744(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 17/00 H04B 7/26 G07B 15/00 H04B 1/10 H04B 1/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信手段及び受信手段を有する地上局
    と、非接触ICカードとを含む移動体識別に用いられる
    非接触ICカード装置であって、前記送信手段は前記非
    接触ICカードに対し、局部発振信号を増幅して送信す
    るように構成され、前記非接触ICカードは前記送信手
    段から送信される信号を搬送波としてデータで変調して
    返信するように構成され、前記受信手段は前記非接触I
    Cカードからの信号を前記局部発振信号によりホモダイ
    ン検波し、データを復調するように構成される非接触I
    Cカード装置において、 前記受信手段 にそれぞれ設けられ 受信信号を前記局部発振信号でホモダイン検波する第1
    の検波回路と、 前記受信信号を同受信信号でホモダイン検波する第2の
    検波回路と、 第1及び第2の検波回路の出力を加算する加算器と、 第1及び第2の検波回路のうち少なくとも一つの検波回
    路と前記加算器の間に接続される可変アンプと、 第1及び第2の検波回路のうち少なくとも一つの検波回
    路と前記加算器の間に接続される移相器と、 前記局部発振信号の振幅、前記送信手段からの送信漏洩
    波の振幅及び前記局部発振信号と送信漏洩波間の位相差
    を検出する位相差及び振幅 検出回路と、 検出した振幅及び位相差に基づいて前記可変アンプ及び
    移相器を制御し、前記加算器の出力より周波数が前記非
    接触ICカードからの信号と同じ不要反射波及び送信漏
    洩波の成分を除去させる制御器とを具備することを特徴
    とする非接触ICカード装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の非接触ICカード装置
    において、 前記位相差及び振幅検出回路は、前記送信漏洩波で同送
    信漏洩波をホモダイン検波し同送信漏洩波の振幅情報を
    得る検波回路と、前記局部発振信号で同局部発振信号を
    ホモダイン検波し同局部発振信号の振幅情報を得る検波
    回路と、前記送信漏洩波で前記局部発振信号をホモダイ
    ン検波し同送信漏洩波と局部発振信号間の位相差情報を
    得る検波回路と、前記局部発振信号から90度移相した
    90度移相信号で前記送信漏洩波をホモダイン検波し同
    90度移相信号と送信漏洩波間の 位相差情報を得る検波
    回路を有し、 前記制御器は、前記送信漏洩波の振幅情報及び前記局部
    発振信号の振幅情報に基づいて前記可変アンプを制御
    し、前記送信漏洩波と局部発振信号間の位相差情報及び
    前記90度移相信号と送信漏洩波間の位相差情報に基づ
    いて前記移相器を制御することを特徴とする非接触IC
    カード装置。
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