JP3927268B2 - エレベータかごの姿勢検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ビルや住宅などの建築物に設置されるエレベータ装置に係り、特に着床時におけるエレベータかごの姿勢、通り芯など、エレベータかごの昇降路の壁面などに対する隙間が、所定の寸法にあるか否かを容易に確認できるようにしたエレベータかごの姿勢検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
中・高層ビルには、人や荷物の移動手段としてエレベータ装置は欠かすことのできないものである。加えて、最近は二世帯または三世帯が同居するための住宅として、三階建ての住宅が増え始めたのに伴い、高齢化する居住者への配慮として、一般住宅にもエレベータを設置するケースが増えてきた。
【0003】
このエレベータ装置の安全を維持するために、種々の安全装置が設備されているが、設備面に限らず、エレベータかごの床面とフロアー(乗場)の床面との間に段差が生じないように着床させるように着床検出スイッチを設置したり、同じく着床時にエレベータかごの着床検出板と着床検出スイッチ等に対する隙間が、所定の寸法となるように設定することも重要な要素であり、これらについては、定期的な保守・点検においてもチェックされている。
【0004】
図1は、一般的なエレベータの設置状況を示した概略的な横断面図である。この図において、1は建築物構造体であり、この建築物構造体1に囲まれてエレベータの昇降路2が形成されており、エレベータの昇降路2内をエレベータかご3やつり合いおもり4が昇降する。
【0005】
エレベータの昇降路2内には、建築物構造体1に金属製のガイドレール5、6が垂直方向にそれぞれ対をなして固定して設けられており、ガイドレール5はエレベータかご3を囲んでいるかご枠7に対向して位置し、エレベータかご3の昇降をガイドするとともに、昇降路2内に設置されている種々の設備とエレベータかご3との接触を防止している。なお、8はエレベータの乗場の戸である。
【0006】
図2はエレベータかご3の周辺部、特に着床検出装置部分の概略構造を示した説明図である。この図に示されているように、エレベータかご3の上部に位置するように、かご枠7にかご上アングル9が取り付けられており、このかご上アングル9に、後述する断面がコの字状をした縦に長い形状の着床検出装置10が取り付けられている。一方、エレベータかご3の停止すべき階の近傍のガイドレール5には、着床検出板取り付け腕11が設けられており、この着床検出板取り付け腕11の先端部に着床検出板12が取り付けられている。そして、エレベータかご3の昇降時には、固定されている着床検出板12を、着床検出装置10のコの字の内側に接触しないように位置させながら、着床検出装置10が通過することになる。
【0007】
図3は、着床検出装置10を説明するために示した、図2の矢印A方向から見た側面図である。すなわち、着床検出装置10は例えば6組の光スイッチ10a〜10fから構成されており、各光スイッチ10a〜10fはそれぞれ発光素子と受光素子とから成り、コの字状の内面の一方に発光素子が配置され、他方に発光素子に対向して受光素子が配置されている。
【0008】
そこで、エレベータかご3が着床するために減速が開始され着床を迎えるときに、着床検出板12によって、着床検出装置10の光スイッチ10a〜10fについて、各々の発光素子から受光素子への光を遮ることにより、スイッチを順次動作させ、その信号によってエレベータかご3を徐々に停止させるように制御し、最後の光スイッチ10aまたは10f(エレベータかご3が上昇方向か下降方向かによって異なる)が動作したところが最終着床位置となるように設定しておくことにより、エレベータかご3を所定位置に精度よく着床させることができるものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、着床検出装置10と着床検出板12との隙間は、エレベータの据付時に正規の寸法に調整してある。しかし、エレベータ装置は機械的な部分が多く、摩耗や経年変化により構造上の特性が変化するために、かご枠7と昇降路2の壁面との位置関係が変化するので、着床検出装置10と着床検出板12との隙間寸法や、エレベータかご3の昇降路2の壁面やガイドレール7などとの位置関係、すなわちエレベータかご3の姿勢、通り芯を、保守員によって定期的に確認する必要があった。
【0010】
その間隙寸法などを確認するための従来の方法は、保守員が目視により確認するものであった。すなわち、エレベータを点検状態にして、保守員がエレベータかご3の上に乗って、目視により確認するものであり、正確さに欠けるばかりか危険を伴い、保守員の作業負荷が過大となるという問題があった。また、点検作業中はエレベータの使用が不可能になるので、利用者に不便を与えていたという問題もあった。この発明は、このような問題を解決することを目的としてなされたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るエレベータかごの姿勢検出装置は、乗場付近のエレベータの昇降路に設置された検出板と、少なくとも1個の発光素子とこの1個の発光素子に対応する2個の受光素子を、互いに水平面内で斜め方向に対向するように配置した光スイッチ部材を、一対にして互いの光軸が交差するように対称に設けた検出装置と、この検出装置の各々の前記受光素子に対応する表示装置とを備え、前記検出装置の互いの光軸が交差する空間内に前記検出板の先端部を通過させ得るように、前記検出装置をエレベータかごの外側に設けたことを特徴とするものである。
【0012】
これにより、検出装置の各受光素子と検出板との相対位置に応じて、各受光素子の動作状態が変わり、その動作状態を表示装置に表示することにより、エレベータかご3の昇降路2の壁面やガイドレール7などとの位置関係を正確に、かつ容易に検出することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下この発明によるエレベータかごの姿勢検出装置の一実施の形態を、図4ないし図17を参照して詳細に説明する。
【0014】
図4は、本発明の要部となる検出装置20の概要を示した平面図である。検出装置20は、略コの字形をした枠体21に、1個の赤外LEDのような発光素子22と2個の受光素子23、24とからなる光スイッチ部材を、互いに水平面内で斜め方向に対向するように配置し、さらに、もう一対の光スイッチ部材として、1個の発光素子25と2個の受光素子26、27を、互いに水平面内で斜め方向に対向するように、同じ枠体21に配置するとともに、発光素子22と発光素子25との光軸が互いに交差するように対称に設けたものである。従って、略コの字形をした枠体21の空間部には、符号A、B、・・・H、Iを付して示すように、発光素子22、25から受光素子23、24、26、27へ向かう光軸によって区切られた9つのエリアが形成される。
【0015】
そして、作用の詳細は後述するが、エレベータかご3の着床位置では、略コの字形をした枠体21の空間部の9つのエリアの内のどこかに、着床検出板12の先端部分が位置するようになるものである。なお、図中28は、発光素子22、25や受光素子23、24、26、27回路への電源の供給や、信号の取出しを行うための外部接続用コネクタである。
【0016】
この検出装置20は、図5に示すように、既に図3により説明した光スイッチ10a〜10fとともに着床検出装置10に設けてあり、従って、エレベータかご3の昇降時には、着床検出装置10と同様に、固定されている着床検出板12を、検出装置20の略コの字形をした枠体21の空間部に接触しないように位置させながら、検出装置20も通過することになる。
【0017】
図6は検出装置20の発光素子22、25側の回路構成を示したものであり、図7は同じく検出装置20の受光素子23、24、26、27側の回路構成を示したものである。各発光素子22、25には直流電源31が供給されているので、各発光素子22、25が発光し、その赤外線が受光素子23、24、26、27に入射されると、受光素子23、24、26、27は導通状態となる。各受光素子23、24、26、27には、直列にリレー33、34、36、37が接続されており、それぞれ直流電源32が供給されているので、受光素子23、24、26、27が導通状態となると、対応するリレー33、34、36、37が動作する。
【0018】
このリレー33、34、36、37の動作状態は、エレベータかご3内に設けた操作盤40や、エレベータ装置の機械室に設置されている制御盤41などへ、検知装置20の枠体21に設けてあるコネクタ28を介して伝達され表示される。すなわち、図8に示すように、エレベータかご3内に設けられている行先階を登録したり、その他の操作を行う操作盤40にLED42を設けてあり、LED42には、各リレー33、34、36、37に応動するLEDなどが配設されている。さらに同様に、機械室に設置されている制御盤41にもLED43が設けられてあり、このLED43にも、各リレー33、34、36、37に応動するLEDなどが配設されている。なお、検出装置20の各リレー33、34、36、37からの信号は、操作盤40のLED42へは、信号線44により伝送され、制御盤41のLED43へは、テールコード45を介して伝送される。
【0019】
次に、上記のように構成された本発明の作用を説明する。なお、図9ないし図17は、本発明の作用を説明するために、検出装置20と着床検出板12との位置関係すなわち、9つのエリアの内のどこに着床検出板12が位置しているかを示した図であり、図4と同様の図である。
【0020】
先ず図9は、エリアAに着床検出板12の先端が位置している状態を示している。すなわち、着床検出板12は、検出装置20のコの字形をした枠体21の空間部の中央位置にあるものの、着床検出板12の先端部が枠体21の空間部に浅く挿入されている状態である。この状態は、エレベータかご3が、ガイドレール5に対する位置関係は規定値にあるものの、乗場の床面に対する隙間は規定値よりも広いことを表している。そしてこのときは、発光素子22、25からの赤外線は、着床検出板12に遮られることなく、全ての受光素子23、24、26、27に入射されるので、各リレー33、34、36、37の全てが動作するので、それに応動して、操作盤40のLED42や制御盤41のLED43の全てが発光することになる。
【0021】
次に、図10には、エリアBに着床検出板12の先端が位置している状態を示している。すなわち、着床検出板12の先端部が、コの字形をした枠体21の空間部に浅く挿入されており、且つ、着床検出板12は枠体21の左側に近寄り過ぎている。この状態は、エレベータかご3の乗場の床面に対する隙間が規定値よりも広く、更にガイドレール5に対する位置関係では規定値よりも左側に近寄り過ぎていることを表している。このときは、発光素子22からの赤外線の一部が着床検出板12に遮られて、受光素子23に赤外線が入射されず、その他の受光素子24、26、27には入射される。従って、リレー33は動作せず、他のリレー34、36、37が動作し、これに応動した操作盤40のLED42や制御盤41のLED43が発光することになる。
【0022】
図11は、エリアCに着床検出板12の先端が位置している状態を示している。すなわち、図10の場合と対称的に、エレベータかご3の乗場の床面に対する隙間が規定値よりも広く、ガイドレール5に対する位置関係では規定値よりも右側に近寄り過ぎていることを表している。このときは、発光素子25からの赤外線の一部が着床検出板12に遮られて、受光素子26に赤外線が入射されず、その他の受光素子23、24、27には入射される。従って、リレー36は動作せず、他のリレー33、34、37が動作し、これに応動した操作盤40のLED42や制御盤41のLED43が発光することになる。
【0023】
図12は、エリアDに着床検出板12の先端が位置している状態を示しており、これはエレベータかご3が適正位置にあることを示している。すなわち、検出装置20のコの字形をした枠体21の空間部の中央位置に、着床検出板12が位置しているとともに、着床検出板12の先端部が枠体21の空間部の中心部まで挿入されている。この状態は、エレベータかご3が、ガイドレール5に対する位置関係や乗場の床面に対する隙間が共に規定値にあることを表している。このときは、発光素子22、25からの赤外線の受光素子23、26への入射が着床検出板12に遮られ、他の受光素子24、27には入射されるので、リレー33、36は動作せず、リレー34、37のみが動作して、操作盤40のLED42や制御盤41のLED43の内で、リレー34、37に応動したLEDのみが発光することになる。
【0024】
更に図13には、エリアEに着床検出板12の先端が位置している状態を示している。すなわち、着床検出板12の先端部が、コの字形をした枠体21の空間部の中心部まで挿入されており、且つ、着床検出板12は枠体21の左側に近寄り過ぎている様子が示されている。この状態は、エレベータかご3の乗場の床面に対する隙間は規定値にあるものの、ガイドレール5に対する位置関係では規定値よりも左側に近寄り過ぎていることを表している。このときは、発光素子22からの赤外線が着床検出板12に遮られて、受光素子23、24に入射されず、発光素子25からの赤外線のみが受光素子26、27に入射される。従って、リレー33、34は動作せず、他のリレー36、37が動作し、操作盤40のLED42や制御盤41のLED43の内で、リレー36、37に応動したLEDが発光することになる。
【0025】
図14には、エリアFに着床検出板12の先端が位置している状態を示している。すなわち、図13の場合と対称的に、着床検出板12の先端部が、コの字形をした枠体21の空間部の中心部まで挿入されており、且つ、着床検出板12は枠体21の右側に近寄り過ぎている。この状態は、エレベータかご3の乗場の床面に対する隙間は規定値にあるものの、ガイドレール5に対する位置関係では規定値よりも右側に近寄り過ぎていることを表している。このときは、発光素子25からの赤外線が着床検出板12に遮られて、受光素子26、27に入射されず、発光素子22からの赤外線のみが受光素子23、24に入射される。従って、リレー36、37は動作せず、他のリレー33、34が動作し、操作盤40のLED42や制御盤41のLED43の内で、リレー33、34に応動したLEDが発光する。
【0026】
図15には、エリアGに着床検出板12の先端が位置している状態を示している。すなわち、着床検出板12の先端部が、コの字形をした枠体21の空間部の中心部を越えて深く挿入されており、且つ、着床検出板12は枠体21の左側に近寄り過ぎている様子が示されている。この状態は、エレベータかご3の乗場の床面に対する隙間が規定値より狭いとともに、ガイドレール5に対する位置関係では規定値よりも左側に近寄り過ぎていることを表している。このときは、発光素子22からの赤外線の受光素子23、24への入射と、発光素子25からの赤外線の受光素子26への入射が着床検出板12に遮られて、受光素子27へのみ発光素子25からの赤外線が入射される。従って、リレー37のみが動作し、他のリレー33、34、36は動作せず、これに応動した操作盤40のLED42や制御盤41のLED41の内で、リレー37に応動したLEDが発光することになる。
【0027】
図16には、エリアHに着床検出板12の先端が位置している状態を示している。すなわち、図15の場合と対称的に、着床検出板12の先端部が、コの字形をした枠体21の空間部の中心部を越えて深く挿入されており、且つ、着床検出板12は枠体21の右側に近寄り過ぎている様子が示されている。この状態は、エレベータかご3の乗場の床面に対する隙間が規定値より狭いとともに、ガイドレール5に対する位置関係では規定値よりも右側に近寄り過ぎていることを表している。このときは、発光素子25からの赤外線の受光素子26、27への入射と、発光素子22からの赤外線の受光素子23への入射が着床検出板12に遮られて、受光素子24へのみ発光素子22からの赤外線が入射される。従って、リレー34のみが動作し、他のリレー33、36、37は動作せず、操作盤40のLED42や制御盤41のLED41の内で、リレー34に応動したLEDが発光することになる。
【0028】
最後に図17には、エリアIに着床検出板12の先端が位置している状態を示している。すなわち、着床検出板12はコの字形をした枠体21の空間部の中央部に位置しているものの、その先端部が枠体21の空間部の中心部を越えて深く挿入されている状態である。この状態は、エレベータかご3が、ガイドレール5に対する位置関係は規定値にあるものの、乗場の床面に対する隙間は規定値よりも狭いことを表している。そしてこのときは、発光素子22、25からの赤外線は、着床検出板12に遮られて、全ての受光素子23、24、26、27に入射されないので、各リレー33、34、36、37は動作せず、従って操作盤40や制御盤41の全てのLED42、LED43は発光しない。
【0029】
このように本発明によれぱ、エレベータかご3に取り付けられている検知装置20の枠体21の空間部と、ガイドレール5に固定されている着床検出板12との相対的な位置によって、発光素子22、25からの赤外線が受光素子23、24、26、27に選択的に入射されることになり、発光素子22、25からの赤外線が入射した受光素子23、24、26、27に関連付けられたリレー33、34、36、37が動作する。そして、リレー33、34、36、37に応動してLDE42、43の発光状態が変化するので、このLDE42、43の発光状態から、エレベータかご3のガイドレール5に対する位置関係や、乗場の床面に対する隙間の状態を確認することができる。すなわち、LED42、43の発光の様子からエレベータかご3の姿勢(換言すれば通り芯)を検出することができ、保守員はその状態(姿勢、通り芯)に応じて、エレベータ装置に対して適正な修正措置を施すこととなる。
【0030】
なお、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施できることは言うまでもない。例えば、LDE42、43では、発光素子22、25からの赤外線が入射した受光素子23、24、26、27に対応したLEDを発光させるだけでなく、発光している受光素子23、24、26、27の組合わせに応じた具体的なメッセージを表示させるようにしてもよい。
【0031】
すなわち、図12に示したように、エレベータかご3が適正位置にある場合は、「適正位置」のように表示し、図15に示したように、エレベータかご3の乗場の床面に対する隙間が規定値より狭く、ガイドレール5に対する位置関係では規定値よりも左側に近寄り過ぎている場合は、「隙間狭、左寄り」のように表示する。以下同様に、図9ないし図17に示した状態全てについて、具体的なメッセージを表示させるようにすることが可能であり、このような表示をさせる手段は、動作したリレー33、34、36、37の組合わせから、表示するメッセージを選択すればよく、実現は容易である。
【0032】
また、リレー33、34、36、37をLEDとしてもよく、その場合はこれらがLED42、43に組込まれることになる。さらに、発光素子と受光素子との組合わせは、必ずしも発光素子1個に対して受光素子2個である必要はなく、それぞれの数を増やすほど検出精度を向上させることができる。
【0033】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明によれば、磨耗や経年変化によるエレベータかごと各部との相対的な位置関係の変化を、目視によることなく、定量的に容易に確認することができる。そのため、ベテランの保守員と経験の浅い保守員とにより判断にばらつきを生ずる虞れがなくなる。また、エレベータかご内、もしくは機械室のような昇降路外で確認することができるので、保守員がエレベータかご上に乗って行っていた従来の確認作業から開放され、保守員の転落、挟まれなどの事故を未然に防止できるなど、安全確保と作業負荷の軽減に寄与することができる。さらに、エレベータを停止することなく点検を行うことができるので、利用者へのサービスも向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なエレベータの設置状況を示した概略的な横断面図である。
【図2】エレベータかごの周辺部、特に着床検出装置部分の概略構造を示した説明図である。
【図3】着床検出装置を説明するために示した、図2の矢印A方向から見た側面図である。
【図4】本発明によるエレベータかごの姿勢検出装置の一実施の形態を説明するもので、その要部となる検出装置の概要を示した平面図である。
【図5】図4に示す検出装置を着床検出装置へ取付けた状態の説明図で、図2の矢印A方向から見た側面図である。
【図6】図4に示した検出装置の発光素子側の回路構成図である。
【図7】図4に示した検出装置の受光素子側の回路構成図である。
【図8】本発明によるエレベータかごの姿勢検出装置の一実施の形態を説明するもので、構成する表示装置の設置状況を説明する系統図である。
【図9】図4に示した装置を説明するために、検出装置と着床検出板との位置関係を示した図であり、エリアAに着床検出板の先端が位置している場合を示している。
【図10】同じく、図4に示した装置を説明するために、エリアBに着床検出板の先端が位置している場合の説明図である。
【図11】同じく、図4に示した装置を説明するために、エリアCに着床検出板の先端が位置している場合の説明図である。
【図12】同じく、図4に示した装置を説明するために、エリアDに着床検出板の先端が位置している場合の説明図である。
【図13】同じく、図4に示した装置を説明するために、エリアEに着床検出板の先端が位置している場合の説明図である。
【図14】同じく、図4に示した装置を説明するために、エリアFに着床検出板の先端が位置している場合の説明図である。
【図15】同じく、図4に示した装置を説明するために、エリアGに着床検出板の先端が位置している場合の説明図である。
【図16】同じく、図4に示した装置を説明するために、エリアHに着床検出板の先端が位置している場合の説明図である。
【図17】同じく、図4に示した装置を説明するために、エリアIに着床検出板の先端が位置している場合の説明図である。
【符号の説明】
3 エレベータかご
5 ガイドレール
7 かご枠
8 乗場の戸
9 かご上アングル
10 着床検出装置
11 着床検出板取り付け腕
12 着床検出板
20 検出装置
21 枠体
22、25 発光素子
23、24、26、27 受光素子
42、43 LED
Claims (4)
- 乗場付近のエレベータの昇降路に設置された検出板と、
少なくとも1個の発光素子とこの1個の発光素子に対応する2個の受光素子を、互いに水平面内で斜め方向に対向するように配置した光スイッチ部材を、一対にして互いの光軸が交差するように対称に設けた検出装置と、
この検出装置の各々の前記受光素子に対応する表示装置とを備え、
前記検出装置の互いの光軸が交差する空間内に前記検出板の先端部を通過させ得るように、前記検出装置をエレベータかごの外側に設けたことを特徴とするエレベータかごの姿勢検出装置。 - 前記検出板は、エレベータかごの昇降を案内するエレベータの昇降路内のガイドレールに設けられ、エレベータかごの着床位置を指定する着床検出板であることを特徴とする請求項1に記載のエレベータかごの姿勢検出装置。
- 前記表示装置は、前記各受光素子の受光状態に対応するメッセージを表示することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエレベータかごの姿勢検出装置。
- 前記光スイッチ部材の斜め方向に対向する一対の発光素子は、前記検出板の取り付け位置方向に傾けて光を照射するように設けられたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1項に記載のエレベータかごの姿勢検出装置。
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