JP3927186B2 - 学習机 - Google Patents

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Description

本発明は、学習机に関するものである。
従来の学習机として、書棚本体に、引出ボックスと(本立て用等の)棚が、左右に並んで一体状に備えられているものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、この書棚本体の背板の前面には、照明器具は固定して取り付けられている。
特開平9−213130号公報
この従来の学習机に於ては、引出ボックスの位置を自由に変更することができないので、例えば、平机の天板上にパソコン用のハードディスク駆動装置本体等を載置したい場合に、その引出ボックスと棚の前方に載置しなければならない。
このように、天板の上のレイアウトを、所望のようには変えることができない。
また、引出ボックスを書棚本体から取り外すことができないので、平机の天板上のうち書棚本体の手前側は、活用できる部分が限られており、それ以上広く有効に使うことができない。
そこで、本発明は、書棚本体に取り付けた引出ボックスを左右方向へ移動したり、容易に取付・取外することができて、書棚本体の手前側のスペースのレイアウトを自由に変更し、また、平机の天板上を有効に活用できる学習机を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る学習机は、書棚本体の背板の前面に固着した照明器具の柱部の下端面に接近して、左右移動自在として引出ボックスを設け、しかも、該引出ボックスを手前から水平状に押し込んで上記書棚本体の背板に引っ掛けるようにした手前押込掛止機構を、有する。
そして、上記手前押込掛止機構は、上記引出ボックスの後部に付設され上方へ折曲状の引掛部を有する引掛片と、上記背板に形成した左右横長状窓部の上辺を形成する上辺形成部材の水平状下辺部に形成され上記引掛片を前方から差込むための切欠部と、から成る。
また、上記照明器具の柱部の下方に、上記引出ボックスが載置される水平面状載置棚部が設けられ、該載置棚部の上面と上記照明器具の柱部の下端面との間隔は、上記引出ボックスの高さ寸法よりも僅かに大きく設定されている。
また、上記照明器具を上記背板から取り外して平机の天板上に立設した状態での照明器具本体の該天板からの高さを、上記背板に固着した状態の上記照明器具の照明器具本体と、略同一に調整可能なように、上記照明器具の柱部が伸縮自在である。
本発明は、次のような著大な効果を奏する。
引出ボックスを、照明器具の柱部に妨げられることなく左右にスムースにスライドさせることができ、書棚本体の手前側のスペース(平机の天板上)を、有効に利用することができる。
そして自由にスライドさせて引出ボックスの位置を変更することにより、平机の天板上に於て、載置する小物類の配置のレイアウトを自由に変更することができる。
しかも、引出ボックスの取付・取外が容易なので、引出ボックスを使用したい場合と、取り外した状態で書棚本体を使用したい場合との、切り換え作業が楽である。
しかも、書棚本体に取り付けられた引出ボックスは、強固に保持されるので、不意に外れたりすることがない。
以下、実施の形態を示す図面に基づき、本発明を詳説する。
図1,図2,図3,図4,図5,図6及び図7に於て、本発明に係る学習机は、平机15と、平机15の天板15a上に載置される書棚本体13と、を備え、書棚本体13の背板20の前面には、照明器具5の柱部6が取り付けられる。
具体的には、背板20は、上記照明器具5の電気コード用の孔部23aを左右方向中央に有した上板部23と、上板部23の下辺部に固着された左右横長帯板状の上辺形成部材21と、上辺形成部材21の下方に所定間隔をもって配設され上辺形成部材21の下辺部21cとの間に左右横長状窓部3を形成する下辺形成部材22と、を有する。
上記照明器具5の柱部6は、ボルト等を孔26,26に挿通して、固着される。
下辺形成部材22の前面22aには、下辺形成部材22の上下中間高さに於て、引出ボックス10を載置するための左右横長水平面状の載置棚部9が、前方へ延設されている。
また、引出ボックス10と書棚本体13は、引出ボックス10を手前から水平状に押し込んで書棚本体13の背板20に引っ掛けるようにした手前押込掛止機構Aを、有しており、引出ボックス10は、照明器具5の柱部6の下端面6aに接近して左右移動自在に設けられる。
ここで、引出ボックス10が書棚本体13に取り付けられている場合の、載置棚部9の上面9aと照明器具5の柱部6の下端面6aとの間隔は、引出ボックス10の高さ寸法Hよりも僅かな寸法(1mm乃至10mm)大きく設定されている。
即ち、引出ボックス10の上面と上記柱部6の下端面6aとの間隔寸法Sが、1mm乃至10mmに設定される。なお、この柱部6は、伸縮固定自在で、長さ調整可能である。
具体的には、手前押込掛止機構Aは、引出ボックス10の後部に付設され上方へ折曲状の引掛部1aを有する引掛片1と、背板20に形成した左右横長状窓部3の上辺を形成する上辺形成部材21の水平状下辺部21cに形成され引掛片1を前方から差込むための切欠部4と、から成る。
引掛片1は、Z字状に折曲げて形成されており、引出ボックス10の後板部10Bの裏面に螺着具等で固着される鉛直板状取付部1bを有すると共に、取付部1bの上部が後方へ折曲られかつ上方へ折曲られて、上向きの引掛部1aが、上辺形成部材21の水平状下辺部21cに掛止可能なように、形成されている。
そして、一対の引掛片1,1が、同じ高さ位置に左右方向に所定間隔をもって、付設される。
また、切欠部4,4は、上辺形成部材21の水平状下辺部21cの左右中間位置に、一対の引掛片1,1の間隔と等間隔を有するように、左右一対に形成される。
また、図例では、引出ボックス10を構成する両側板部10A,10Aの後部12,12が、後板部10Bの裏面よりも後方に突出して構成されており、載置棚部9に引出ボックス10を載置した際、背板20には、両側板部10A,10Aの後部12,12が当接する。
次に、図8,図9に於て、30は、引出ボックス10の上に載置して使用する小物立てである。
この小物立て30は、矩形状底板部32の上方に左右一対の側板部31,31が平行に起立して付設されたもので、かつ、底板部32の後辺が、下向きに折曲げられ掛止用突片33が形成されている。材質は、例えば、側板部31,31は木製や金属製で、底板部32は金属板製であるのが好ましい。
また、引出ボックス10の上部の後端辺部に、小物立て30の上記掛止用突片33が掛止するための横方向細長状切欠部19が、形成されている。
次に、図11,図12は、平机15の天板15a上から書棚本体13を取り外すと共に、照明器具5を書棚本体13の背板20から取り外して、平机15の天板15a上に柱部6を立設させて照明器具5を使用する状態を示す。
柱部6は、後側下部に、クランプ等の固定具17を掛止するための横方向細長状の固定溝7が、形成されている。
なお、固定具17を棒材とし、柱部6に後方開口状の水平孔を形成して、そこに挿入する構造でもよい。
次に、上述した本発明に係る学習机の機能(作用)について説明する。
図1及び図3に於て、引出ボックス10を、矢印16のように、書棚本体13へ手前側から水平状に押して、引掛片1,1を、上辺形成部材21の切欠部4,4に通し、書棚本体13の側板部10A,10Aの後部12,12を、背板20(上辺・下辺形成部材21,22の前面21a,22a)に当接させて、図4及び図5の状態にする。
そして、引出ボックス10を、矢印14(図4参照)のように左右方向へスライドさせ、引掛片1,1を、上辺・下辺形成部材21,22から形成される窓部3に沿ってスライドさせて、図6に示すように、切欠部4,4の位置から左右方向へずらす。
すると、図5,図6,図7に示すように、引掛片1,1の引掛部1a,1aが、上辺形成部材21の後面21bに確実に掛止し、引出ボックス10の下面11が載置棚部9の上面9aに載置されるので、安定姿勢に保持されると共に、引出ボックス10を左右方向へ自由にスライドさせ所望の位置に静止させて使用することができる。
このようにして、引出ボックス10を左右一方へスライドさせた状態で、書棚本体13内側の左右他方に、パソコン用のハードディスク駆動装置本体等を載置可能なスペース(空間)が、形成される。
また、引出ボックス10をスライドさせて、引出ボックス10の引掛片1,1を、背板20の切欠部4,4に対応させ(図4参照)、引出ボックス10を手前側に引っ張れば、図1に示すように引出ボックス10を書棚本体13から取り外すことができる。
次に、図8,図9,図10に於て、背板20の上辺形成部材21と上記切欠部19とにより形成される横方向細長状溝部に、上記掛止用突片33を掛止し、小物立て30を引出ボックス10上に載置する。
小物立て30は、引出ボックス10上で左右方向にスライド可能で、好みの位置に保持して本等を立てかけて使用可能である。また、上記掛止により前方向に滑る虞れがない。
あるいは、引出ボックス10に上述のような切欠部19を形成しない場合は、引出ボックス10を、背板20との間に上記掛止用突片33を掛止可能な間隔を有するように、載置棚部9上に載置すればよい。
また、図11,図12に於て、書棚本体13の背板20から取り外した照明器具5の柱部6を、平机15の天板15aの後端近傍に立設し、柱部6の固定溝7(又は後方開口状の水平孔)と天板15aの裏面とを、クランプ部材等の固定具17で挟んで固定する。
そして、柱部6を伸長させて、天板15aから照明器具本体5aまでの高さLを、適度の高さに調整できるので、図1,図7で示した照明器具5の本体5aと、略同一に設定可能である。
以上のように、本発明に係る学習机は、書棚本体13の背板20の前面に固着した照明器具5の柱部6の下端面6aに接近して、左右移動自在として引出ボックス10を設け、しかも、引出ボックス10を手前から水平状に押し込んで書棚本体13の背板20に引っ掛けるようにした手前押込掛止機構Aを、有するので、引出ボックス10を、照明器具5の柱部6に妨げられることなく左右にスムースにスライドさせることができ、書棚本体13の手前側のスペース(平机15の天板15aの広さ)を、有効に利用することができる。
そして自由にスライドさせて引出ボックス10の位置を変更することにより、平机15の天板15a上に於て、載置する小物類の配置のレイアウトを自由に変更することができる。
しかも、引出ボックス10の取付・取外が容易なので、引出ボックス10を使用したい場合と、取り外した状態で書棚本体13を使用したい場合との、切り換え作業が楽である。
そして、手前押込掛止機構Aは、引出ボックス10の後部に付設され上方へ折曲状の引掛部1aを有する引掛片1と、背板20に形成した左右横長状窓部3の上辺を形成する上辺形成部材21の下辺部21cに形成され引掛片1を前方から差込むための切欠部4と、から成るので、簡易な構成でありながら、引出ボックス10を背板20に容易に差し込んむことができる。かつ、引掛片1を切欠部4に差し込んだ後に左右方向へスライドさせれば、引掛片1が上辺形成部材21に確実に掛止するので、引出ボックス10を左右にスライドする場合や、静止させて上に物を載置する場合でも、引出ボックス10は外れず、強固に保持され、不意に外れたりすることがない。
また、照明器具5の柱部6の下方に、引出ボックス10が載置される水平面状載置棚部9が設けられ、載置棚部9の上面9aと照明器具5の柱部6の下端面6aとの間隔は、引出ボックス10の高さ寸法Hよりも僅かに大きく設定されているので、引出ボックス10を手前から水平状に押し込んで容易に取り付けることができ、かつ、取外す際も容易である。また、引出ボックス10を、載置棚部9で安定して載置させられ、左右へのスライドさせる際に、スムースに行い得る。
さらに、照明器具5を背板20から取り外して平机15の天板15a上に立設した状態での照明器具本体5aの天板15aからの高さを、背板20に固着した状態の照明器具5の照明器具本体5aと、略同一に調整可能なように、照明器具5の柱部6が伸縮自在なので、書棚本体13を取り外して平机15を使用する場合にも、書棚本体13から取り外した照明器具5をそのまま平机15に取り付けて使用することができる。
本発明に係る学習机の実施の一形態を示す斜視図である。 引出ボックスを示す斜視図である。 一部断面要部側面図である。 要部拡大背面図である。 一部断面要部側面図である。 腰部拡大背面図である。 斜視図である。 小物立てを取り付けた状態を示す斜視図である。 小物立てを示す斜視図である。 小物立てを取り付けた状態を示す一部断面要部側面図である。 本発明に係る学習机の他の使用状態を示す斜視図である。 側面図である。
符号の説明
1 引掛片
1a 引掛部
3 窓部
4 切欠部
5 照明器具
5a 本体
6 柱部
6a 下端面
9 載置棚部
9a 上面
10 引出ボックス
13 書棚本体
15 平机
15a 天板
20 背板
21 上辺形成部材
21c 下辺部
A 手前押込掛止機構
H 高さ寸法

Claims (3)

  1. 書棚本体(13)の背板(20)の前面に固着した照明器具(5)の柱部(6)の下端面(6a)に接近して、左右移動自在として引出ボックス(10)を設け、
    しかも、該引出ボックス(10)を手前から水平状に押し込んで上記書棚本体(13)の背板(20)に引っ掛けるようにした手前押込掛止機構(A)を、有し、
    さらに、上記照明器具(5)の柱部(6)の下方位置に於て、上記背板(20)には上記引出ボックス(10)が載置される水平面状載置棚部(9)が設けられ、
    該載置棚部(9)の上面(9a)と上記照明器具(5)の柱部(6)の下端面(6a)との間隔は、上記引出ボックス(10)の高さ寸法(H)よりも僅かに大きく設定されていることを特徴とする学習机。
  2. 書棚本体(13)の背板(20)の前面に固着した照明器具(5)の柱部(6)の下端面(6a)に接近して、左右移動自在として引出ボックス(10)を設け、
    しかも、該引出ボックス(10)を手前から水平状に押し込んで上記書棚本体(13)の背板(20)に引っ掛けるようにした手前押込掛止機構(A)を、有し、
    上記手前押込掛止機構(A)は、上記引出ボックス(10)の後部に付設され上方へ折曲状の引掛部(1a)を有する引掛片(1)と、上記背板(20)に形成した左右横長状窓部(3)の上辺を形成する上辺形成部材(21)の水平状下辺部(21c)に形成され上記引掛片(1)を前方から差込むための切欠部(4)と、から成ると共に、
    上記照明器具(5)の柱部(6)の下方位置に於て、上記背板(20)には上記引出ボックス(10)が載置される水平面状載置棚部(9)が設けられ、
    該載置棚部(9)の上面(9a)と上記照明器具(5)の柱部(6)の下端面(6a)との間隔は、上記引出ボックス(10)の高さ寸法(H)よりも僅かに大きく設定されていることを特徴とする学習机。
  3. 上記照明器具(5)を上記背板(20)から取り外して平机(15)の天板(15a)上に立設した状態での照明器具本体(5a)の該天板(15a)からの高さを、上記背板(20)に固着した状態の上記照明器具(5)の照明器具本体(5a)と、略同一に調整可能なように、上記照明器具(5)の柱部(6)が伸縮自在である請求項1又2記載の学習机。
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