JP3926930B2 - アース用防水構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アース用防水構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図18及び図19には、実開平4−99364号に開示された電気接続端子100を示した。この電気接続端子100には、アース面へのボルト挿通孔104が設けられたアース面取付部材101と、タブ部105が設けられたコネクタ接続部材102とが備えられている。それぞれの部材101,102の一端部には、互いに組み付け可能な組付用突部106と、組付用孔部107とが設けられている。
【0003】
電気接続端子100を組付けるには、まずアース面取付部材101の組付用突部106をコネクタ接続部材102の組付用孔部107に嵌め込んだ後に、かしめ付け、このかしめ部分を防水コートした後に、さらに樹脂モールド103によって固定することが必要であった。
【0004】
このようにして、電気接続端子100を形成した後に、ボルト挿通孔104にボルト(図示せず)を通して、電気接続端子100をアース面に固定していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のように複数工程に及び、かつ樹脂モールド103による固定が必要であるため、組み付けが完了するまでに手間取っていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、簡易な組立工程により形成できるアース用防水構造を提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための請求項1の発明に係るアース用防水構造は、アースを取るべき回路から引き出され、挿通孔を備えた端末部を、前記挿通孔と連通する通し孔を有するシール部材にて覆い包んだ状態で、前記挿通孔及び前記通し孔にボルトの軸部を通し、このボルトとナットとにより、アース面に水密状に固定する構造であって、前記シール部材において、前記通し孔の上下の孔縁の全周には、前記アース面と前記ボルトあるいはナットとに当接するシール縁が、前記ボルトの軸方向に沿って突出されており、前記端末部において、前記挿通孔が設けられている部分を、前記アース面と前記ボルトあるいはナットとに向けて上下両方向に突出させて、前記ボルト及びナットの締め込み代を規定するストッパ部を設け、このストッパ部の高さ寸法を前記ボルト及びナットで締め込んだときに、前記シール縁が所定の圧縮代となるように設定したことを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものであって、前記端末部と前記ストッパ部とは、一体に形成されていることを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載のものであって、前記挿通孔周りの部分を折り重ね可能に連結された一対の合わせ面部にて形成し、各合わせ面部には、折り重ねによって整合して前記挿通孔が形成されるようにされ、かつ折り重ね前の展開状態で前記挿通孔の孔縁がバーリング加工により同一方向に突出されることで前記ストッパ部が形成されることを特徴とする。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1または2に記載のものであって、前記挿通孔周りの部分を折り重ね可能に連結された一対の合わせ面部にて形成し、各合わせ面部には、折り重ねによって整合して前記挿通孔が形成されるようにされ、かつ折り重ね前の展開状態で前記挿通孔の周辺部分を含んで叩き出し加工により同一方向に台状に膨出させることで前記ストッパ部が形成されることを特徴とする。
【0010】
【発明の作用および効果】
請求項1の発明によれば、シール部材によって端末部を覆い包んだ状態とすれば、ボルトとナットとにより端末部をアース面に取り付ける準備ができる。また、シール部材のシール縁がアース面とボルトあるいはナットとに当接することで、端末部の挿通孔周りが水密状態とされる。このように、簡易な操作によってアース用防水構造が形成できる。
【0011】
請求項2の発明によれば、端末部とストッパ部とが一体に形成されているため、それぞれを別部材として形成した場合に比べると、組み付け操作が簡易となる。
【0012】
請求項3の発明によれば、一対の合わせ面部を折り重ねることにより、挿通孔が形成される。このとき、ストッパ部は、バーリング加工により形成されているため容易に形成できる。
【0013】
請求項4の発明によれば、一対の合わせ面部を折り重ねることにより、挿通孔が形成される。また、ストッパ部は、挿通孔の周辺部分を含んで、台状のものが互いに折り重ねられることで形成される。
【0014】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
次に、本発明の第1実施形態について、図1〜図8を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明において、両コネクタ1,5が嵌合する側を前側とし、アース用コネクタ1がアース面16に接する側を下側とする。
【0015】
図1には、アース用コネクタ1の組み付け前の様子を示した。このアース用コネクタ1には、互いに嵌合可能な相手側コネクタ5が備えられている。相手側コネクタ5の内部には、雌端子金具27(図8にのみ図示されている。)が装着されており、この雌端子金具27には電線Wが連結されている。この電線Wの他端には、アースを取るべき回路(図示せず)が連結されている。相手側コネクタ5には、コネクタハウジング2を収容可能なスカート部6が設けられており、このスカート部6の内側には雌端子金具27を収容可能なキャビティ7が形成されている。キャビティ7の前端面には、タブ連結口7Aが開口されており、ここにはバスバー3先端のタブ部17が進入可能とされている。また、相手側コネクタ5の上面中央には、両コネクタ1,5を抜止め状態にロックしておくための撓み変形可能なロック片8が設けられている。スカート部6の内部には、このロック片8の左右に、位置決め凹部6Aが凹設されている。
【0016】
アース用コネクタ1には、コネクタハウジング2と、本発明の端末部に相当するバスバー3と、シール部材4とが備えられている。コネクタハウジング2は、合成樹脂により一体に成形されており、その内部にバスバー3を収容しつつ相手側コネクタ5と嵌合することができる。コネクタハウジング2の前部には、中空状のフード部10が形成されている。また、コネクタハウジング2の後部には、フード部10よりも小さく形成されたバスバー収容部9が備えられている。フード部10とバスバー収容部9との内側における境界には、境界壁12が設けられており(図8にのみ表示)、この境界壁12には、フード部10とバスバー収容部9との両内部側に連通するタブ挿入孔11が設けられている。また、コネクタハウジング2の上面には、ロック爪14が突設されている。このロック爪14は、相手側コネクタ5のロック片8に係合可能とされている。また、ロック爪14の左右両側には、両コネクタ1,5の嵌合方向に二条の位置決め突条13が突設されている。両コネクタ1,5が嵌合する際には、両位置決め突条13が相手側コネクタ5の位置決め凹部6Aに嵌まり込むことで、両コネクタ1,5の嵌合方向を案内する。また、フード部10の後端において、左右両側部からは一対のシール部材係合片15が後方に延設されている。各シール部材係合片15の先端には、外側に向かって爪部15Aが設けられている。両シール部材係合片15は内側に撓み変形可能とされている。
【0017】
次に、図2〜図4を参照しつつ、バスバー3について説明する。バスバー3は導電性板材を折曲げ加工して形成されており、相手側コネクタ5内部の雌端子金具27と連結可能とされている。バスバー3の先端には、タブ部17が設けられている。このタブ部17は、境界壁12のタブ挿入孔11に挿入可能とされている。タブ部17の後部は第1折曲げ部18から下方に折り曲げられて垂直部36とされており、この垂直部36の下端の第2折曲げ部19でさらに後方に折り曲げられている。垂直部36の高さは、コネクタハウジング2のタブ挿入孔11からバスバー収容部9の下壁部9Bまでの高さと同一とされている。
また、第2折曲げ部19よりも後方位置では、僅かな段差を持って段差部21が形成されており、この段差部21よりも後側がアース面組付部22とされる。第2折曲げ部19から段差部21までの長さは、コネクタハウジング2の境界壁12からバスバー収容部9の開口縁9Aまでの長さと同一とされている。
【0018】
アース面組付部22は、一対の合わせ面部23により構成されている。この合わせ面部23の後端縁は半円形状とされており、バスバー3が展開した状態においては、図2の二点鎖線に示すように、両合わせ面部23が隣り合った状態に形成されている。すなわち、両合わせ面部23の中間は、折返部24で連結されており、この折返部24を中心として二つの合わせ面部23が対称的に形成されている。各合わせ面部23の中央には、同径の挿通孔25が設けられている。この挿通孔25の孔縁は、バーリング加工により同一方向(図2において、紙面の手前側)に突出されている。このとき、突出された部分がストッパ部26とされている。各ストッパ部26の突出高さDは、両合わせ面部23でほぼ同一とされている。このように形成されている両合わせ面部23は、折返部24を境界として折返すことにより両挿通孔25が一致した状態で折り重ねられるようになっている。
【0019】
次に、図5〜図7を参照しつつ、シール部材4について説明する。このシール部材4は合成ゴムにより成形されており、その内部にバスバー3を収容した状態で、コネクタハウジング2と連結可能とされている。シール部材4の前側にはハウジング組付部37が設けられている。ハウジング組付部37は略直方体状の中空とされており、その前面側にはコネクタハウジング2の幅とほぼ等しい幅を備えた組付開口28が形成されている。ハウジング組付部37の両側部には一対の組付孔37Aが設けられている。組付孔37Aには、シール部材係合片15の爪部15Aが係合可能とされている。
また、ハウジング組付部37の後側には、バスバー収容部9の外径と同等かそれよりも僅かに小さくされたハウジング収容部29が設けられている。このハウジング収容部29とハウジング組付部37とは、同等の高さ寸法で形成されている。一方、ハウジング収容部29の幅寸法は、ハウジング組付部37の両側部から内側に凹んで、少し狭くされている。また、ハウジング収容部29の内壁面には、全周に沿って複数の突条部30が形成されている。この突条部30は、バスバー収容部9の外壁面に押し付けられた状態で組み付くことで、この部分を水密状とする。
【0020】
また、ハウジング収容部29の後部下端からは、バスバー挿入部31が延設されている。このバスバー挿入部31は、バスバー3のアース面組付部22の外径よりも一回り大きくされており、バスバー挿入部31の内側にはアース面組付部22が装着可能とされている。つまり、バスバー挿入部31は、アース面組付部22に上下から覆い付くようにされている。バスバー挿入部31の中央には、上下に嵌通する通し孔32が開口されている。この通し孔32の径は、バスバー3のストッパ部26の外径とほぼ同等の円形状に形成されている。アース面組付部22がバスバー挿入部31に収容されたときには、挿通孔25と通し孔32との中心がほぼ同じ位置となるようにされており、通し孔32の孔縁にストッパ部26が接した状態となる。また、通し孔32の孔縁の全周には、上下方向にシール縁33が突設されている。このシール縁33のうち、バスバー挿入部31の内側に位置するものは、バスバー3の合わせ面部23の上下面に押し付けられる。また、シール縁33のうち、バスバー挿入部31の外側に位置するものは、それぞれアース面16又はボルト34に押し付けられる。シール縁33は、いずれもほぼ同じ寸法で上下に突設されており、上部のシール縁33の高さ寸法E(図7を参照)は、ストッパ部26の高さ寸法Dよりも高くなっている。このため、アース面組付部22がバスバー挿入部31に挿入された状態では、シール縁33はストッパ部26よりも上下に突設している。このとき、ストッパ部26の突設高さ寸法Dは、アース用コネクタ1がボルト34とナット35とによって締付けられたときに、シール縁33がボルト34とアース面16との組付部分を水密状に保持できるように所定の圧縮代となるように設定されている。
【0021】
なお、アース面16には、ボルト34の挿通を許容する孔部16Aが設けられており、この孔部16Aの裏側(アース用コネクタ1が組み付けられる側とは、逆側)には、ボルト34が組付可能なナット35が固着されている。また、ボルト34には、フランジ34Aが備えられている。
【0022】
次に、上記のように構成された本実施形態の作用及び効果について、図8を参照しつつ説明する。
アース用コネクタ1を組付けるには、まず、バスバー3とコネクタハウジング2とを連結しておく。バスバー3をタブ部17側からコネクタハウジング2のバスバー収容部9に挿入し、タブ部17の先端を境界壁12のタブ挿入孔11に押し入れる。バスバー3の垂直部36が境界壁12に当接したところで、バスバー3の押し込みが完了する。このとき、バスバー3の第2折曲げ部19から段差部21までの間は、バスバー収容部9の下壁部9Bに当接しており、またバスバー3の段差部21はバスバー収容部9の開口縁9Aに位置して装着の安定化を図っている。
【0023】
次に、シール部材4の内部にアース面組付部22を押し入れる。アース面組付部22がバスバー挿入部31の奥側に押し込まれると、ハウジング収容部29の内部にはバスバー収容部9が挿入されてくる。このとき、シール部材4の組付開口28には、コネクタハウジング2のシール部材係合片15が当接する。さらに、押し込み操作を続けると、シール部材係合片15が内側に撓むと同時に、シール部材4の組付開口28が外側に弾性変形する。そして、所定の位置までシール部材4が押し付けられると、爪部15Aが組付孔28Aに嵌まり込み、シール部材係合片15と組付開口28とが復帰変形して、シール部材4とコネクタハウジング2とが抜止状態に保持される。このとき、シール部材4のバスバー挿入部31においては、通し孔32の内側にバスバー3のストッパ部26が嵌まり込み、挿通孔25と通し孔32とが連通した状態となっている。
【0024】
こうして組付けが完了してアース用コネクタ1をアース面16に取り付ける。挿通孔25をアース面16の孔部16Aの位置と整合させながら、ボルト34の軸部34Bを両孔25,32に通す。ボルト34をナット35に回し付けることで、アース用コネクタ1をアース面16に固定する。このとき、アース面16の上面とボルト34のフランジ34Aとの間隔が、両ストッパ部26の高さ寸法によって規定されている。こうして、ストッパ部26によって規定された高さ寸法では、シール部材4のシール縁33は、所定の圧縮代によってアース面16とボルト34のフランジ34Aとに挟み付けられている。
【0025】
アース用コネクタ1がアース面16に取り付けられた後に、相手側コネクタ5をアース用コネクタ1と嵌合させる。ロック片8とロック爪14とがロックすると、両コネクタ1,5が抜止め保持される。このとき、バスバー3のタブ部17は、タブ挿入口7から相手側コネクタ5の内部に進入しており、雌端子金具27とバスバー3とが接続している。こうして、アースを取るべき回路が、アース用コネクタ1によってアースされる。
【0026】
このように、本実施形態によれば、シール部材4によってバスバー3を覆い包み、シール部材4とコネクタハウジング2とを組付けた状態とすれば、ボルト34とナット35とによりアース用コネクタ1をアース面16に取り付ける準備ができる。このため、従来のように、かしめ操作やモールド操作を経る必要がなく、簡易な操作ですむ。
【0027】
また、シール部材4のシール縁33がアース面16とボルト34のフランジ34Aとに当接することで、挿通孔25周りが水密状態とされる。このとき、ストッパ部26がシール縁33を所定の圧縮代となるように規定している。このため、シール部材4を過度に変形させたり、圧縮して潰してしまうことがない。
【0028】
さらに、バスバー3とストッパ部26とが一体に形成されているため、それぞれを別部材として構成した場合に比べると、組み付け操作が簡易となる。
【0029】
また、一対の合わせ面部22を折り重ねることにより、挿通孔25がバスバー3の上下に連通した状態とされる。このとき、ストッパ部26は、バーリング加工により形成されているため容易に形成できる。
【0030】
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について、図9〜図17を参照しつつ、詳細に説明する。なお、本実施形態と第1実施形態とにおいて、同一の構成には同一の符号を付して説明の一部を省略する。また、本実施形態の説明において、アース端子50が電線Wと組み付けられている側を後側とする。
【0031】
本実施形態では、アースを取るべき回路(図示せず)から延設されるアース用電線Wの先端には、本発明の端末部に相当するアース端子50が連結されている。アース端子50はシール部材51に覆われた状態とされて、アース面16の孔部16Aに対してボルト34とナット35とにより固定される。
【0032】
図10〜図12により、アース端子50について説明する。アース端子50は導電性金属板材により一体に成形されており、その一端部分には電線Wをかしめ付けるバレル52,53が突設されている。このうち、アース端子50の端部に設けられるインシュレーションバレル52は、電線Wの被覆部分をかしめ付ける。一方、ワイヤバレル53は、電線Wの芯線部分をかしめ付けて、アース端子50と芯線とを電気的に接続する。アース端子50の先端には、アース面組付部54が設けられている。アース面組付部54は、バレル52,53が延設されている部分を除いて略円形状とされている。このアース面組付部54は、一対の合わせ面部55により構成されている。両合わせ面部55は対称的に形成されており、各合わせ面部55の中央は折返部57により連結されている。展開された状態のアース端子50の両合わせ面部55が折返部57で折り返されて、折り重ねられることでアース面組付部54となる。各合わせ面部55の中央には、同径の挿通孔56が設けられている。アース端子50が展開状態にあるときには、この挿通孔56の孔縁の周辺部分は、同一の方向(図10において上側)に叩き出し加工により台状に膨出させられている。こうして膨出した部分がストッパ部58とされている。両ストッパ部58の突出高さFは、両合わせ面部55でほぼ同一とされている。このように形成されている両合わせ面部55を互いに折り合わせると、両挿通孔56が一致した状態で折り重ねられる。
【0033】
次に、図13〜図15を参照しつつ、シール部材51について説明する。このシール部材51は弾性材である合成ゴムにより成形されており、その内部にアース端子50を収容可能とされている。シール部材51の後側には、略円筒状のバレル収容部59が設けられている。バレル収容部59の後端側は、電線Wの外径よりも小さな径を備えた組付開口60として開放されている。また、バレル収容部59の内壁において、組付開口60付近には、全周に沿って複数の圧接部61が突設されている。この圧接部61は、電線Wの外面に押し付けられた状態で組み付くことで、この部分を水密状とする。
【0034】
また、バレル収容部59の前側には、端子収容部62が設けられている。この端子収容部62はアース面組付部54の外径よりも一回り大きくされており、端子収容部62の内側にはアース面組付部54を装着可能とされている。端子収容部62の中央には上下に貫通する通し孔63が開口されている。通し孔63の径は、ストッパ部58の外径とほぼ同形状に形成されている。アース端子50が端子収容部62に収容されたときには、挿通孔56と通し孔63とが整合するようにされており、このときには通し孔63の孔縁にストッパ部58が接した状態となる。また、通し孔63の孔縁の全周には、上下方向にシール縁64が突設されている。このシール縁64のうち、バレル収容部59の内側に位置するものは、アース端子50のアース面組付部54の上下に押し付けられる。また、シール縁64のうち、端子収容部62の外側に位置するものは、それぞれアース面16又はボルト34に押し付けられる。シール縁64は上下でほぼ同等の突設高さを備えて突設されており、このうち上部のシール縁64の突設高さGは、ストッパ部58の突設高さFよりも高くされている。このため、アース端子50がシール部材51に収容された状態では、シール縁64はストッパ部58よりも上下に突設している。このとき、ストッパ部58の突設高さは、アース端子50がボルト34とナット35とによって組み付けられたときに、シール縁33が組付部分を水密状に保持できるように所定の圧縮代に押し付けられるように設定されている。
【0035】
次に、上記のように構成された第2実施形態の作用及び効果について、図16及び図17を参照しつつ説明する。
まず、両バレル52,53によって電線Wとアース端子50とを連結しておく。次に、アース端子50の挿通孔56とアース面16の孔部16Aとの位置を整合させながら、ボルト34の軸部34Bを挿通させる。ボルト34をナット35に回し付けることにより、電線Wの他端に連結されたアースを取るべき回路がアース面16に連結される。このとき、ボルト34の締付け位置は、アース端子50のストッパ部58によって規定されている。ストッパ部58の高さ寸法は、シール縁64を所定の圧縮代となるように規定しているため、シール部材51が過度に変形したり、圧縮されて潰れてしまうことがない。
【0036】
このように、本実施形態によれば、シール部材51によってアース端子50を覆い包んだ状態とすれば、ボルト34とナット35とによりアース端子50をアース面16に取り付ける準備ができる。このため、従来のように、かしめ操作やモールド操作を経る必要がなく、簡易な操作ですむ。
【0037】
さらに、アース端子50とストッパ部58とが一体に形成されているため、それぞれを別部材として構成した場合に比べると、組み付け操作が簡易となる。
【0038】
また、一対の合わせ面部55を折り重ねることにより、挿通孔56がアース端子50の上下に連通した状態とされる。
【0039】
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば次に記載するようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本実施形態では、ストッパ部は端末部と一体的に形成されているが、本発明によれば、必ずしも一体である必要はなく、ストッパ部を筒形状の別部材としてもよい。
(2)本実施形態では、シール縁はシール部材の上下方向に加えて、端末部側にも突設されている。しかし、本発明によれば、少なくともシール部材の上下方向に突設されていれば、ボルト又はナットと、アース面との接触部分を水密状にできる。
(3)本実施形態では、ナットをアース面の裏側に固定しておき、ボルトで組付けるようにしている。しかし、本発明によれば、ボルトをアース面に固定しておき、そのボルトの軸に端末部を組付ける構成としてもよい。このようにしておけば、予め端末部をボルトに仮組みした状態で、ナットを回し付けられるため、作業を行いやすい。本発明では、挿通孔の周辺がストッパ部として所定の高さを備えている。このため、板状のアース端子を組付ける場合に比べると、仮組みしておいた方が作業を行いやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態におけるアース用コネクタの組み付け前の斜視図
【図2】バスバーを下面から見たときの図
【図3】図2におけるA−A断面図
【図4】バスバーのストッパ部付近の拡大断面図
【図5】シール部材の一部切り欠き平面図
【図6】図5におけるB−B断面図
【図7】シール部材のシール縁付近の拡大断面図
【図8】アース用コネクタをアース面に組み付けたときの側断面図
【図9】第2実施形態におけるアース用端子金具をアース面に取り付ける前の斜視図
【図10】アース用端子金具の折曲げ前の斜視図
【図11】アース用端子金具に電線を連結したときの斜視図
【図12】アース用端子金具のストッパ部付近の拡大断面図
【図13】シール部材の斜視図
【図14】図13におけるC−C断面図
【図15】シール部材のシール縁付近の拡大断面図
【図16】アース用端子金具をアース面に取り付ける前の側断面図
【図17】アース用端子金具をアース面に取り付けたときの側断面図
【図18】従来のアース用端子の平面図
【図19】従来のアース用端子の側断面図
【符号の説明】
3…バスバー(端末部)
4,51…シール部材
16…アース面
23,55…合わせ面部
25,56…挿通孔
26,58…ストッパ部
32,63…通し孔
33,64…シール縁
34…ボルト
34B…ボルトの軸部
35…ナット
50…アース端子(端末部)

Claims (4)

  1. アースを取るべき回路から引き出され、挿通孔を備えた端末部を、前記挿通孔と連通する通し孔を有するシール部材にて覆い包んだ状態で、前記挿通孔及び前記通し孔にねじ締め具の軸部を通し、このねじ締め具により、アース面に水密状に固定する構造であって、
    前記シール部材において、前記通し孔の上下の孔縁の全周には、前記アース面と前記ねじ締め具とに当接するシール縁が、前記ボルトの軸方向に沿って突出されており、
    前記端末部において、前記挿通孔が設けられている部分を、前記アース面と前記ねじ締め具とに向けて上下両方向に突出させて、前記ねじ締め具を締め込んだときに、ねじ締め具をストッパ部に当接可能とすることで前記シール縁の圧縮代を規定するようになっていることを特徴とするアース用防水構造。
  2. 前記ストッパ部は端末部に一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のアース用防水構造。
  3. 前記挿通孔周りの部分を折り重ね可能に連結された一対の合わせ面部にて形成し、各合わせ面部には、折り重ねによって整合して前記挿通孔が形成されるようにされ、かつ折り重ね前の展開状態で前記挿通孔の孔縁がバーリング加工により同一方向に突出されることで前記ストッパ部が形成されることを特徴とする請求項1または2に記載のアース用防水構造。
  4. 前記挿通孔周りの部分を折り重ね可能に連結された一対の合わせ面部にて形成し、各合わせ面部には、折り重ねによって整合して前記挿通孔が形成されるようにされ、かつ折り重ね前の展開状態で前記挿通孔の周辺部分を含んで叩き出し加工により同一方向に台状に膨出させることで前記ストッパ部が形成されることを特徴とする請求項1または2に記載のアース用防水構造。
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