JP3926223B2 - ブレーカ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブレーカ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ブレーカ装置としては、対をなす固定電極を固定側ハウジングに設けるとともに、この固定電極対を短絡させるための可動電極を可動側ハウジングに設け、さらに、可動側ハウジングに、カム溝を有するスライドレバーを設けたものがある。嵌合に際しては、まず、スライドレバーが初期位置にある状態で、両ハウジングを浅く嵌合させることにより、カム溝の入口と固定側ハウジングのカムフォロアとを嵌合させる。この状態からスライドレバーを移動させると、カム溝とカムフォロアとの係合によりカム作用により、可動側ハウジングが固定側ハウジングに引き寄せられて嵌合状態に至るとともに、可動電極が固定電極に嵌合してその両固定電極を短絡させるようになっている。
【0003】
尚、スライドレバーを用いたカム作用によってハウジングを嵌合させるものとしては、従来、特開平6−52929号公報に開示されているものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のブレーカ装置では、カム溝の入口をカムフォロアに嵌合させる際に、可動側ハウジングを固定側ハウジングに対して位置決めする必要があるが、カム溝は比較的細く、またカムフォロアは比較的小径であるため、その位置決めの作業は困難であった。
【0005】
特に、ハウジングの位置を目視で確認できずに手探りで作業を行わなければならない状況下では、その位置決め作業は極めて困難となる。
本願発明は上記事情に鑑みて創案され、ハウジングの嵌合作業を容易に行えるようにすることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、正面側に突出するフード部と、前記フード部の外側面に突設されたカムフォロアを有する固定側ハウジングと、この固定側ハウジングに設けられた固定電極と、前記固定側ハウジングに対しその正面側から筒状嵌合部を前記フード部に被せるようにして嵌合される可動側ハウジングと、前記可動側ハウジングに設けられた可動電極と、前記筒状嵌合部の側壁の内面に沿いつつ、初期位置と嵌合位置との間で前記両ハウジングの嵌合方向と略直交する方向に直線移動し得るように設けられたスライドレバーとを備え、前記初期位置にある前記スライドレバーのカム溝の入口に前記カムフォロアを進入させ、前記スライドレバーを嵌合位置へ移動させるのに伴う前記カム溝と前記カムフォロアとのカム作用により、前記筒状嵌合部を前記フード部に外嵌させつつ前記固定電極と前記可動電極とを接続させるようにしたものであって、前記可動側ハウジングがその正面先端部を前記固定側ハウジングの正面基端部に当接させる不整合位置にある状態、及び前記可動側ハウジングがその正面先端部を前記固定側ハウジングの正面先端部に対応させて前記カム溝の入口を前記カムフォロアに対応させる整合位置にある状態では互いに係合せず、且つ前記可動側ハウジングが前記不整合位置から前記整合位置へ移動する過程においては互いに係合することによって前記可動側ハウジングを案内するガイド手段を備えており、前記ガイド手段は、前記可動側ハウジングが前記固定側ハウジングに対して不整合位置と整合位置との間で移動する方向に沿って直線状に延びるように前記フード部に形成された固定側ガイドリブと、前記可動側ハウジングが前記固定側ハウジングに対して不整合位置と整合位置との間で移動する方向に沿って直線状に延びるように前記筒状嵌合部に形成され、前記固定側ガイドリブに係止することで前記可動側ハウジングの前記固定側ハウジングからの離脱を規制する可動側ガイドリブとを備えて構成され、前記不整合位置の前記可動側ハウジングを前記フード部に押し付けつつ前記整合位置側へ向けて移動させる間は、前記固定側ガイドリブと前記可動側ガイドリブとの係止によりガイド機能が発揮されるようになっている構成とした。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記ガイド手段には、前記可動側ハウジングが前記整合位置の手前から前記整合位置に至る過程において前記可動側ハウジングを斜め方向へ案内しつつ前記カム溝の入口を前記カムフォロアに嵌合させる誘導部が設けられている構成とした。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、前記誘導部が、前記可動側ハウジングの前記不整合位置と前記整合位置との間の移動方向に間隔を空けた2位置に設けられている構成とした。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかの発明において、前記可動側ハウジングの前記不整合位置から前記整合位置への移動方向と、前記スライドレバーの前記初期位置から前記嵌合位置への移動方向とが互いに同じ向きとされている構成とした。
【0009】
【発明の作用及び効果】
[請求項1の発明]
可動側ハウジングを固定側ハウジングに嵌合する際には、まず、スライドレバーが初期位置にある状態で、可動側ハウジングの正面先端部を固定側ハウジングの正面基端部に当接させ、可動側ハウジングを不整合位置とする。この可動側ハウジングを固定側ハウジングに当接させるときには、ガイド手段は互いに係合しないので可動側ハウジングの当接動作に支障はなく、また、カム溝の入口をカムフォロアに整合させる必要がないので両ハウジング同士を位置決めさせる必要はない。
【0010】
この後、不整合位置の可動側ハウジングを整合位置側へ移動させると、ガイド手段が互いに係合してガイド機能を発揮する。このガイド機能により、可動側ハウジングは確実に整合位置に移動し、カム溝の入口がカムフォロアと整合するようになる。この後は、カム溝の入口とカムフォロアとが嵌合した状態で、スライドレバーを初期位置から嵌合位置に移動させればよい。
このように本発明によれば、ハウジング同士を位置決めする必要がないので、目視確認が困難であって手探りで作業しなければならないような状況下においても、ハウジングの嵌合作業を容易且つ確実に行うことができる。
【0011】
[請求項2の発明]
可動側ハウジングが整合位置の手前から整合位置に至る過程では、誘導部の案内により可動側ハウジングが移動方向を斜めに変え、この移動が進むのに伴なってカム溝の入口がカムフォロアに嵌合される。つまり、可動側ハウジングを整合位置へ移動させる作業と、カム溝の入口をカムフォロアに嵌合させる作業とが、ワンアクションで済む。
したがって、可動側ハウジングを整合位置まで移動させた後に、その可動側ハウジングを持ち替えてカム溝をカムフォロアに嵌合させるための別工程作業を行う場合に比べると、作業性に優れている。
【0012】
[請求項3の発明]
可動側ハウジングが誘導部に案内されて移動方向を変える際には、可動側ハウジングは2個所で案内されるので所定の姿勢に保たれる。これにより、カム溝の入口をカムフォロアに確実に嵌合させることができる。
[請求項4の発明]
両ハウジングを嵌合するときの可動側ハウジングの移動方向と、その後のスライドレバーの移動方向とが同じ方向なので、作業性がよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図6を参照して説明する。
本実施形態のブレーカ装置は、主回路(図示せず)に直列に設けた固定電極11を固定側ハウジング10に取り付け、可動側ハウジング20に設けた可動電極21を、対をなす固定電極11に対して嵌合・離脱させることにより、固定電極11間の通電を許容又は阻止するようにしたものである。
【0014】
固定側ハウジング10は、全体として上下方向に長い角形をなし、例えば自動車のエンジンルーム内などの比較的狭い空間に固定して設けられている。固定側ハウジング10の正面側(図1〜図4における左側であって、可動側ハウジング20と対応する側)には2対の固定電極11が上下に並べて設けられている。
可動側ハウジング20は、固定側ハウジング10に対して嵌合・離脱されるものであって、全体として上下方向に長い角形をなし、その正面(図1〜図4における右側の面であって、固定側ハウジング10と対応する側)には上下2つの可動電極21が取り付けられている。各可動電極21は正面側に開口する上下2個の筒部21aを有し、これらの筒部21aは可動側ハウジング20の正面よりも前方へ突出されている。両ハウジング10,20の嵌合にともない、各可動電極21は、夫々、その2つの筒部21aを一対の固定電極11に嵌合させてその対をなす固定電極11を電気的に短絡させた状態(導通を許容された状態)とする。また、可動電極21が固定電極11から離脱されることにより、固定電極11の間の導通が阻止された状態となる。
【0015】
固定側ハウジング10には、図1〜図4における上方及び前方を開放させた正面視略U字形をなすフード部12が正面側へ突出するように形成されており、これに対応して可動側ハウジング20には、フード部12に外嵌される縦長方形の筒状嵌合部22が形成されている。可動側ハウジング20が固定側ハウジング10に対しその正面同士を整合させた位置関係(=固定電極11に対して可動電極21が整合するように対応する位置関係)で前後方向(=可動電極21と固定電極11の嵌合方向と平行な方向)に嵌合されるときには、筒状嵌合部22の内縁にフード部12が嵌合されることにより、両ハウジング10,20の上下及び左右方向(各ハウジング10,20の正面に対して直交する方向)への遊動が規制されるようになっている。さらに、固定側ハウジング10のフード部12の左右両外側面には、夫々、上下一対のずつのカムフォロア13a,13bが突設されている。各カムフォロア13a,13bは、軸線を左右方向に向けた円柱形をなし、そのカムフォロア13a,13bの外周には金属製のリング14a,14bが回転自由に装着されている。
【0016】
可動側ハウジング20においては、筒状嵌合部22の左右両側壁の内面に上下方向に延びる左右一対のガイド部23が形成され、このガイド部23は、筒状嵌合部22の上下両壁においてスリット状に開口されている。かかるガイド部23には、カムフォロア13a,13bと協働してカム機能を発揮するスライドレバー30が案内されている。
スライドレバー30は、上下方向に長い板状をなす左右2枚のカム板31と、この両カム板31の上端同士を連結する連結板32と、この連結板32から上方へ延出する側方視略L字形をなす操作部33とを一枚の鋼板からプレス加工によって形成したものである。スライドレバー30は、その連結板32と操作部33を可動側ハウジング20(筒状嵌合部22)の上方に露出させるとともに両カム板31を上記ガイド部23に嵌合させた状態で可動側ハウジング20に組み付けられ、このガイド部23に案内されることにより、嵌合位置とこの嵌合位置よりも上方の初期位置との間で上下方向(固定電極11と可動電極21の嵌合・離脱方向と直交する方向)に移動し得るようになっている。
【0017】
各カム板31には、夫々、入口を固定側ハウジング10と対向する前縁に開口させ、スライドレバー30の移動方向と両電極11,21の嵌合・離脱方向の両方向に対して斜めに延びる上下2本ずつのカム溝34a,34bが形成されている。両電極11,21が対応するように両ハウジング10,20が位置する(=可動側ハウジング20が固定側ハウジング10に対して整合位置にある)とともにスライドレバー30が初期位置にある状態では、カムフォロア13a,13bがカム溝34a,34bの入口に進入し得るようになっている。カム溝34a,34bの入口にカムフォロア13a,13bが進入した状態からスライドレバー30を図1〜図4の下方向に移動させると、カム溝34a,34bとカムフォロア13a,13bとの係合によるカム作用により、可動側ハウジング20が固定側ハウジング10側へ引き寄せられ、スライドレバー30が嵌合位置に達したところで両ハウジング10,20の嵌合が完了すると同時に可動電極21と固定電極11との接続が完了する。また、この嵌合状態からスライドレバー30を上方へ持ち上げると、カム溝34a,34bとカムフォロア13a,13bの係合によるカム作用により、可動側ハウジング20が固定側ハウジング10から離間されるとともに可動電極21が固定電極11から離間される。
【0018】
固定側ハウジング10のフード部12には、その左右両外側面の前縁に沿って上下方向に直線状に延びる一対の固定側ガイドリブ15が形成されている。この固定側ガイドリブ15は、フード部12の上端(本発明における基端)から、上側のカムフォロア13aの後方近傍を経て、下側のカムフォロア13bよりも僅かに上方の位置まで延びている。尚、カムフォロア13a,13bは固定側ガイドリブ15よりも外側方へ突出され、この突出した部分にリング14a,14bが嵌装されている。
【0019】
一方、可動側ハウジング20の筒状嵌合部22には、その左右両側壁の内面前縁に沿って上下方向に直線状に延びる可動側ガイドリブ24a,24bが形成され、この可動側ガイドリブ24a,24bが固定側ガイドリブ15に係止することで、可動側ハウジング20の固定側ハウジング10からの離脱が規制されるようになっている。この可動側ガイドリブ24a,24bは上下2本に分かれている。上側の可動側ガイドリブ24aは、筒状嵌合部22の上端(本発明における基端)から、スライドレバー30が初期位置にある状態で上側のカム溝34aの入口に至る領域に亘って形成され、下側の可動側ガイドリブ24bは、スライドレバー30が初期位置にある状態で上側のカム溝34aの入口から下側のカム溝34bの入口に至る領域に亘って形成されている。したがって、上側の可動側ガイドリブ24aと下側の可動側ガイドリブ24bとの間には、スライドレバー30が初期位置にある状態で上側のカム溝34aの入口と対応する切欠部25が形成されている。
【0020】
また、下側の可動側ガイドリブ24bの下端から筒状嵌合部22の下端(本発明における先端)に至る領域には、可動側ガイドリブは形成されておらず、この非形成領域においては、スライドレバー30が初期位置にある状態で下側のカム溝34bの入口が可動側ガイドリブ24a,24bで塞がれないので、そのカム溝34bの入口にカムフォロア13bが進入することが許容される。この非形成領域、即ち筒状嵌合部22の下端部が固定側ハウジング10の正面上端部に対してその前方から接近したときには、固定側ガイドリブ15の上端部が筒状嵌合部22の内部に嵌入され、筒状嵌合部22の下面壁26(本発明の構成要件である可動側ハウジング20の正面先端部)の前端における左右両端部が、フード部12の左右両側壁16の前端上端部に当接するようになっている(図5及び図1を参照)。この図1に示す状態を、可動側ハウジング20が固定側ハウジング10に対して不整合位置にある状態という。尚、この筒状嵌合部22の下面壁26の前端とフード部12の左右両側壁16の前端は、本発明のガイド手段を構成する。そして、この筒状嵌合部22の下面壁26とフード部12の側壁16が当接した状態では、可動側ガイドリブ24a,24bと固定側ガイドリブ15とは、前後方向(=両ハウジング10,20の嵌合方向)において係止可能な位置関係となる。
【0021】
さらに、フード部12の左右両外側面には、固定側ガイドリブ15の下端から、概ね斜め下後方に延びる弧状の誘導リブ17(本発明の構成要件である誘導部)が形成されている。この誘導リブ17は、下側のカムフォロア13bの右上方に沿うように位置している。さらに、フード部12の前縁下端部には、その前縁から下面に亘る弧状の誘導面18(本発明の構成要件である誘導部)が形成されている。この誘導リブ17と誘導面18は、上下方向、即ち可動側ハウジング20が固定側ハウジング10に対して不整合位置と整合位置との間で移動する方向と同じ方向に間隔を空けている。
【0022】
次に、本実施形態の作用を説明する。
可動側ハウジング20を固定側ハウジング10に嵌合する際には、まず、スライドレバー30が初期位置にある状態で、可動側ハウジング20を固定側ハウジング10に対して上方へ位置ずれした状態で前面(正面)同士を対向させつつ接近させ、筒状嵌合部22の下面壁26の下端部(=筒状嵌合部22の正面先端部)を側壁16の前端上端部(=フード部12の正面基端部)に当接させ、可動側ハウジング20を不整合位置とする(図1を参照)。可動側ハウジング20を固定側ハウジング10に当接させるときには、可動側ガイドリブ24a,24bは固定側ガイドリブ15と干渉しないので可動側ハウジング20の当接動作に支障はない。また、カム溝34a,34bの入口をカムフォロア13a,13bに整合させる必要がないので、可動側ハウジング20の位置は多少上下方向にばらつきがあっても構わず、当接動作に際して緻密な位置決めは不要である。さらに、この不整合位置にある状態では、フード部12の上端部が筒状嵌合部22内に入り込むので、可動側ハウジング20が固定側ハウジング10に対して左右方向へ大きく遊動することもない。
【0023】
この後、不整合位置の可動側ハウジング20をフード部12に押し付けつつ整合位置側へ向けて下方へ移動させると、移動直後に、下側の可動側ガイドリブ24bの下端部が固定側ガイドリブ15の上端部に係止し始め、その後は可動側ハウジング20の移動が進むのに伴ない固定側ガイドリブ15と可動側ガイドリブ24a,24bの上下方向の係止代が増大していく。これらのガイドリブ15,24a,24bの係止によりガイド機能が発揮され、可動側ハウジング20は固定側ハウジング10に対して前後方向に遊動することなく確実に整合位置に移動する。この間は、固定側ガイドリブ15と可動側ガイドリブ24a,24bとの係止、及び筒状嵌合部22の下面壁26とフード部12の側壁16との当接により、固定側ハウジング10に対する可動側ハウジング20の前後方向への遊動及び前傾又は後傾するような姿勢の変化が規制される。
【0024】
さて、図2に示すように可動側ハウジング20が整合位置の手前まで移動すると、この後は、下側の可動側ガイドリブ24bの下端部が誘導リブ17に摺接するとともに、筒状嵌合部22の下面壁26の前端がフード部12の誘導面18に摺接する。このとき、誘導リブ17に対する可動側ガイドリブ24bの当接方向(斜め下前方)と誘導面18に対する下面壁26の当接方向(斜め上後方)とは互いに反対側であるため、可動側ハウジング20が固定側ハウジング10に対して上下方向及び前後方向に大きくガタ付きを生じたり姿勢を傾けたりすることはない。
【0025】
この誘導リブ17と可動側ガイドリブ24bとの摺接及び誘導面18と下面壁26との摺接により、可動側ハウジング20の移動方向が真下方向から斜め下方へ変更され、可動側ハウジング20は下方へ移動するのに伴なって固定側ハウジング10側へ接近する。この接近動作により、カム溝34a,34bの入口がカムフォロア13a,13bに接近していき、可動側ハウジング20が整合位置に達すると同時にカム溝34a,34bの入口がカムフォロア13a,13bに嵌合される(図3を参照)。この状態では、フード部12の前端部が筒状嵌合部22内に浅く嵌合するので、固定側ハウジング10に対する可動側ハウジング20の上下左右方向への遊動が規制される。
【0026】
この状態から初期位置にあるスライドレバー30を下方へ押し下げると、カム溝34a,34bとカムフォロア13a,13bとの係合によるカム作用により、可動側ハウジング20が固定側ハウジング10に引き寄せられる。スライドレバー30の押し下げが完了してカム溝34a,34bの奥端(上端)にカムフォロア13a,13bが到達すると、両ハウジング10,20の嵌合が完了し(図4を参照)、固定電極11と可動電極21とが接続状態となる。
【0027】
上述のように本実施形態においては、両ハウジング10,20の嵌合作業の当初は、カム溝34a,34bの入口をカムフォロア13a,13bに対して位置決めすることなく、筒状嵌合部22の前端下端部をフード部12の前端上端部に当接させるだけで済み、その後は、ガイドリブ15,24a,24bによってカム溝34a,34bの入口とカムフォロア13a,13bとが対応する位置まで可動側ハウジング20が案内されるようになっている。したがって、目視確認が困難であって手探りで作業しなければならないような状況下においても、ハウジング10,20の嵌合作業を容易且つ確実に行うことができる。
【0028】
また、可動側ハウジング20が整合位置の手前から整合位置に至る過程では、誘導リブ17と誘導面18の案内により可動側ハウジング20が移動方向を斜めに変え、この移動が進むのに伴なってカム溝34a,34bの入口がカムフォロア13a,13bに嵌合されるようになっている。つまり、可動側ハウジング20を整合位置へ移動させる作業と、カム溝34a,34bの入口をカムフォロア13a,13bに嵌合させる作業とが、ワンアクション(一連の作業)で済むようになっている。したがって、可動側ハウジングを整合位置まで移動させた後に、その可動側ハウジングを持ち替えてカム溝をカムフォロアに嵌合させるための別工程作業を行う場合に比べると、作業性に優れている。
【0029】
また、可動側ハウジング20が誘導リブ17及び誘導面18に案内されて移動方向を変える際には、可動側ハウジング20は上下2個所で案内されることになるので所定の姿勢に保たれる。これにより、カム溝34a,34bの入口をカムフォロア13a,13bに確実に嵌合させることができる。
また、可動側ハウジング20を不整合位置から整合位置へ移動させるときの移動方向と、その後にスライドレバー30を初期位置から嵌合位置へ移動させるときの移動方向とが、互いに同じ向き(下向き)とされているので、操作性がよい。また、スライドレバー30を操作するときに、整合位置の可動側ハウジング20が不整合位置へ戻ってしまう虞もない。
【0030】
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では可動側ハウジングの正面先端部を固定側ハウジングの正面基端部に当接させるための手段として、筒状嵌合部のガイド手段の形成範囲を、筒状嵌合部の先端部を除く領域としたが、本発明によれば、固定側ハウジングのガイド手段の形成範囲を、固定側ハウジングの基端部を除く領域としてもよい。
【0031】
(2)上記実施形態では可動側ハウジングの不整合位置から整合位置への移動方向を、スライドレバーの初期位置から嵌合位置への移動方向と同じ向きとしたが、本発明によれば、可動側ハウジングの不整合位置から整合位置への移動方向を、スライドレバーの初期位置から嵌合位置への移動方向とは逆向きとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1において可動側ハウジングの正面先端部を固定側ハウジングの正面基端部に当接させた状態の一部切欠側面図
【図2】可動側ハウジングを不整合位置から整合位置の手前まで移動させた状態の一部切欠側面図
【図3】可動側ハウジングが整合位置に達してカム溝の入口がカムフォロアに嵌合した状態の一部切欠側面図
【図4】スライドレバーを初期位置から嵌合位置に移動させて両ハウジングを嵌合した状態の一部切欠側面図
【図5】可動側ハウジングが不整合位置にある状態の底面図
【図6】両ハウジングが嵌合した状態の底面図
【符号の説明】
10…固定側ハウジング
11…固定電極
13a,13b…カムフォロア
15…固定側ガイドリブ(ガイド手段)
16…フード部の側壁(ガイド手段)
17…誘導リブ(誘導部)
18…誘導面(誘導部)
20…可動側ハウジング
21…可動電極
22…筒状嵌合部
24a,24b…可動側ガイドリブ(ガイド手段)
26…筒状嵌合部の下面壁(ガイド手段)
30…スライドレバー
34a,34b…カム溝
Claims (4)
- 正面側に突出するフード部と、前記フード部の外側面に突設されたカムフォロアを有する固定側ハウジングと、
この固定側ハウジングに設けられた固定電極と、
前記固定側ハウジングに対しその正面側から筒状嵌合部を前記フード部に被せるようにして嵌合される可動側ハウジングと、
前記可動側ハウジングに設けられた可動電極と、
前記筒状嵌合部の側壁の内面に沿いつつ、初期位置と嵌合位置との間で前記両ハウジングの嵌合方向と略直交する方向に直線移動し得るように設けられたスライドレバーとを備え、
前記初期位置にある前記スライドレバーのカム溝の入口に前記カムフォロアを進入させ、前記スライドレバーを嵌合位置へ移動させるのに伴う前記カム溝と前記カムフォロアとのカム作用により、前記筒状嵌合部を前記フード部に外嵌させつつ前記固定電極と前記可動電極とを接続させるようにしたものであって、
前記可動側ハウジングがその正面先端部を前記固定側ハウジングの正面基端部に当接させる不整合位置にある状態、及び前記可動側ハウジングがその正面先端部を前記固定側ハウジングの正面先端部に対応させて前記カム溝の入口を前記カムフォロアに対応させる整合位置にある状態では互いに係合せず、且つ前記可動側ハウジングが前記不整合位置から前記整合位置へ移動する過程においては互いに係合することによって前記可動側ハウジングを案内するガイド手段を備えており、
前記ガイド手段は、
前記可動側ハウジングが前記固定側ハウジングに対して不整合位置と整合位置との間で移動する方向に沿って直線状に延びるように前記フード部に形成された固定側ガイドリブと、
前記可動側ハウジングが前記固定側ハウジングに対して不整合位置と整合位置との間で移動する方向に沿って直線状に延びるように前記筒状嵌合部に形成され、前記固定側ガイドリブに係止することで前記可動側ハウジングの前記固定側ハウジングからの離脱を規制する可動側ガイドリブとを備えて構成され、
前記不整合位置の前記可動側ハウジングを前記フード部に押し付けつつ前記整合位置側へ向けて移動させる間は、前記固定側ガイドリブと前記可動側ガイドリブとの係止によりガイド機能が発揮されるようになっていることを特徴とするブレーカ装置。 - 前記ガイド手段には、前記可動側ハウジングが前記整合位置の手前から前記整合位置に至る過程において前記可動側ハウジングを斜め方向へ案内しつつ前記カム溝の入口を前記カムフォロアに嵌合させる誘導部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のブレーカ装置。
- 前記誘導部が、前記可動側ハウジングの前記不整合位置と前記整合位置との間の移動方向に間隔を空けた2位置に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のブレーカ装置。
- 前記可動側ハウジングの前記不整合位置から前記整合位置への移動方向と、前記スライドレバーの前記初期位置から前記嵌合位置への移動方向とが互いに同じ向きとされていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のブレーカ装置。
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