JP3925662B2 - タキキニンアンタゴニスト活性を有するピペリジン誘導体 - Google Patents

タキキニンアンタゴニスト活性を有するピペリジン誘導体 Download PDF

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Description

本発明はピペリジン誘導体、それらの製造方法、それらを含有する医薬組成物、およびそれらの医学的用途に関する。
3−アミノピペリジン誘導体のサブスタンスPアンタゴニスト活性についての記載は、例えばPCT特許出願WO93/00331、WO93/01170およびWO94/13663に開示されている。
特に、本発明は、サブスタンスPおよび他のニューロキニンを含めたタキキニンの有効かつ特異的なアンタゴニストである新規化合物に関する。
本発明は式(I)
Figure 0003925662
(式中、R1は−O−(CH2p3-7シクロアルキル、−O−C1-7フルオロアルキルまたは−O−(CH2nXであり;
2
Figure 0003925662
であり;
3は水素またはハロゲン原子であり;
4およびR5は各々独立して、水素またはハロゲン原子を表しても、あるいはC1-4アルキル、C1-4アルコキシまたはトリフルオロメチル基を表してもよく;XはC(O)−NR78、C(O)R9、NR78、SO2NR78、NHSO29、S(O)s9、OC1-4アルキル、NO2、CO2H、CO21-4アルキル、CNから選択されるか、あるいはnが2のとき、XはOH、SHまたはNH2を表してもよく;
6は水素原子、C1-4アルキル、(CH2mシクロプロピル、−S(O)s1-4アルキル、フェニル、NR1011、CH2C(O)CF3、トリフルオロメチル、ジフルオロメチルまたはシアノ基であり;
7およびR8は各々独立して、水素原子またはC1-4アルキル基を表し;
9はC1-4アルキルまたはトリフルオロメチル基を表し;
10およびR11は各々独立して、水素原子またはC1-4アルキルもしくはアシル基を表し;
xは0または1を表し;
nは1または2を表し;
sは0、1または2を表し;
mは0または1を表し;
pは0または1を表す)
の化合物並びにそれらの薬学的に許容される塩および溶媒和物を提供するものである。
一般式(I)の化合物の適した薬学的に許容される塩には、薬学的に許容される有機または無機酸で形成される酸付加塩、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、アルキルまたはアリールスルホン酸塩(例えば、メタンスルホン酸塩またはp−トルエンスルホン酸塩)、リン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、フマル酸塩およびリンゴ酸塩が含まれる。二塩酸塩が特に適している。
それら自体では薬学的に許容されないシュウ酸のような他の酸は、式(I)の化合物およびそれらの薬学的に許容される酸付加塩を得る際の中間体として有用な塩の製造に役に立つ。
溶媒和物は例えば水和物でもよい。
本発明による化合物というときは、以後、式(I)の化合物およびそれらの薬学的に許容される酸付加塩と共に薬学的に許容される溶媒和物が含まれる。
式(I)の化合物が少なくとも2つのキラル中心(式(I)に*として示す)を含み、従って、これらが2対の光学異性体(すなわち、光学的対掌体)およびラセミ混合物を含めたそれらの混合物の形で存在することは当業者には明らかなことである。
例えば、式(I)の化合物は図(a)および(b)で表されるようなシス異性体、または図(c)および(d)で表されるようなトランス異性体、またはこれらの混合物のいずれかである。
図(a)〜(d)で表される式(I)の化合物の異性体およびラセミ混合物を含めたそれらの混合物のすべては本発明の範囲に含まれる。
Figure 0003925662
式(I)の化合物はシス異性体(すなわち、図(a)および(b)で表されるような)の形であるのが好ましい。2S,3S異性体(すなわち、図(b)で表されるような)が特に好ましい。
一般式(I)において、C1-4アルコキシ基は直鎖または分枝鎖アルコキシ基、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、プロプ−2−オキシ、ブトキシ、ブト−2−オキシ、2−メチルプロプ−1−オキシまたは2−メチルプロプ−2−オキシである。C1-4アルキル基は直鎖または分枝鎖アルキル基であり、例えば、メチル、エチル、プロピル、プロプ−2−イル、ブチル、ブト−2−イル、2−メチルプロプ−1−イルまたは2−メチルプロプ−2−イルである。−O−(CH2p3-7シクロアルキル基は、例えばシクロプロピルオキシ、シクロプロピルメチルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロブチルメチルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシまたはシクロヘプチルオキシである。
一般式(I)において、−O−C1-17フルオロアルキル基は1、2または3個のフッ素原子を含有していてもよく、そしてC1-17アルキル鎖は直鎖でも分枝鎖でもよい。適した基の例はフルオロメチルオキシ、ジフルオロメチルオキシ、トリフルオロメチルオキシおよび2,2,2−トリフルオロエチルオキシである。
一般式(I)において、R7、R8またはR9がC1-4アルキル基を表すとき、これはメチルであるのが好ましい。
一般式(I)において、ハロゲン原子はフッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子、例えばフッ素、塩素または臭素原子である。
一般式(I)において、R1は−O−(CH2nXが適しており、ここで、XはC(O)NHMe、C(O)NH2、C(O)NMe2、C(O)Me、C(O)CF3、NHMe、NMe2、SO2NH2、SO2NHMe、SO2NMe2、NHSO2Me、NHSO2CF3、S(O)sMeまたはS(O)sCF3(例えば、ここで、sは2である)、OMe、NO2、CO2H、CO2Me、CNから選択される基であるか、あるいは、nが2であるとき、XはOH、SHまたはNH2であるのが適している。
Xは、好ましくはOC1-4アルキル、例えばOMeである。
一般式(I)において、R1は−O−(CH2p−シクロプロピル、−O−(CH2p−シクロペンチル、−O−C1-2フルオロアルキルまたは−O−(CH2nOC1-4アルキル基、例えばシクロプロピルメチルオキシ、シクロペンチルオキシ、フルオロメチルオキシ、ジフルオロメチルオキシ、トリフルオロメチルオキシ、2,2,2−トリフルオロエチルオキシ、特にフルオロメチルオキシ、O(CH2nOMe、例えばOCH2OMeまたはO−CH2CH2OMeが適している。
一般式(I)において、R2
Figure 0003925662
の基が適している。
一般式(I)において、R6がNR1011基であるとき、これはNH2、NH(C1-4アルキル)、NHアシル、すなわち、NHC(O)メチルまたはN(C1-4アルキル)2が適している。
一般式(I)において、R6がC1-4アルキルであるとき、これはメチルが適している。
一般式(I)において、R2が上記定義通りの基(A)であるとき、R6は水素原子またはC1-4アルキル、例えばメチル、またはトリフルオロメチル基であるのが適している。
2は、上記定義通りの基(A)であるのが好ましい。
3は、水素原子であるのが好ましい。
4およびR5は、水素原子であるのが好ましい。
6は水素原子、C1-4アルキル、例えばメチル、またはトリフルオロメチル基であるのが好ましい。
Xは0であるのが好ましい。
好ましい種類の式(I)の化合物は、R1が上記定義通りの−O−(CH2p3-7シクロアルキルまたは−O−C1-17フルオロアルキルであり、R2
Figure 0003925662
(式中、R6は水素原子、C1-4アルキル、例えばメチル、またはトリフルオロメチル基である)
であり、xが0であり、そしてR3、R4およびR5が各々水素原子である化合物である。
さらに好ましい種類の式(I)の化合物は、R1がシクロプロピルメトキシ、シクロペンチルオキシ、ジフルオロメチルオキシ、トリフルオロメチルオキシ、2,2,2−トリフルオロエチルオキシ、より好ましくはフルオロメチルオキシ基であり、R2は上記定義通りの基(A)であり、xはゼロであり、R3、R4およびR5は水素原子であり、そしてR6は水素原子またはメチルもしくはトリフルオロメチル基である化合物である。
好ましい種類の式(I)の化合物は、R1が基−O−(CH2nXであり、R2が上記定義通り基(A)であり、xがゼロであり、そしてR6が水素原子またはトリフルオロメチル、ジフルオロメチルもしくはシアノ基である化合物である。
さらに好ましい種類の式(I)の化合物は、R1が−O−(CH2nXであり、ここで、XはC(O)NH2、C(O)NHMe、C(O)NMe2、C(O)Me、C(O)CF3、NHMe、NMe2、SO2NH2、SO2NHMe、SO2NMe2、NHSO2Me、NHSOCF3、S(O)sMeまたはS(O)sCF3(例えば、ここで、sは2である)、OMe、NO2、CO2H、CO2Me、CNから選択される基であるか、あるいは、nが2であるとき、XはOH、SHまたはNH2であり、R2が上記定義通りの基(A)であり、xがゼロであり、R6がトリフルオロメチルであり、そしてR3、R4およびR5が各々水素原子である化合物である。
さらに好ましい種類の式(I)の化合物は、R1がO−(CH2nOC1-4アルキル、例えばO−(CH2nOMe、例えばOCH2OMeまたはO−CH2CH2OMeであり、R2が上記定義通りの基(A)であり、xがゼロであり、R3、R4およびR5が水素原子であり、そしてR6がトリフルオロメチルである化合物である。
本発明による化合物の具体例を次に示す:
(2−シクロペントキシ−5−テトラゾール−1−イルベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン;
(2−シクロプロピルメトキシ−5−テトラゾール−1−イルベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン;
(2−シクロペントキシ−5−(5−トリフルオロメチルテトラゾール−1−イル)ベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン;
(2−シクロプロピルメトキシ−5−(5−トリフルオロメチルテトラゾール−1−イル)ベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン;
(2−フルオロメトキシ−5−(5−トリフルオロメチルテトラゾール−1−イル)ベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン;
[2−(2−メトキシ−1−エトキシ)−5−(5−トリフルオロメチルテトラゾール−1−イル)ベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン;並びに
これらの薬学的に許容される塩、特に二塩酸塩、および溶媒和物。
本発明による化合物の具体例をさらに示す:
(2−シクロペントキシ−5−(5−メチルテトラゾール−1−イル)ベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン;
(2−トリフルオロメトキシ−5−テトラゾール−1−イルベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン;
(2−トリフルオロメトキシ−5−(5−メチルテトラゾール−1−イル)ベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン;
(2−トリフルオロメトキシ−5−(5−トリフルオロメチルテトラゾール−1−イル)ベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン;
(2−ジフルオロメトキシ−5−テトラゾール−1−イルベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン;
(2−ジフルオロメトキシ−5−(5−メチルテトラゾール−1−イル)ベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン;
(2−ジフルオロメトキシ−5−(5−トリフルオロメチルテトラゾール−1−イル)ベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン;
(2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−5−テトラゾール−1−イル)ベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン;
(2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−5−(5−メチルテトラゾール−1−イル)ベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン;
(2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−5−(5−トリフルオロメチルテトラゾール−1−イル)ベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン;
(2−シクロプロピルメトキシ−5−(5−メチルテトラゾール−1−イル)ベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン;並びに
これらの薬学的に許容される塩および溶媒和物。
本発明の化合物は、試験管内および生体内の両方において、サブスタンスPおよび他のニューロキニンを含めたタキキニンのアンタゴニストであり、従って、これらはサブスタンスPおよび他のニューロキニンを含めたタキキニンによって媒介される症状の治療に用いられる。
本発明の化合物は、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞膜に発現される組み換えヒトNK1レセプターを[3H]−サブスタンスP(SP)に置き換える能力によって試験管内で測定される、NK1−レセプター結合力を有する。CHO膜(3〜5μgタンパク質/試験管)を準備し、[3H]−SP(0.6〜0.8nM)と共に20℃で40分間インキュベートした。非特異的結合は、1μM(+)CP99,994の存在下で残っているものとして定義した。
本発明の化合物は、例えば、放射線によって誘導されるフェレットの嘔吐を抑制する能力によって示されるような、制嘔吐活性を有することが分かっている。嘔吐のこのモデルでは、むかつきおよび嘔吐が、体全体を照射(2グレー=200ラド)して約20分後に生じる。試験化合物は照射直後に投与し(例えば、i.p.、p.o.、i.v.、s.c.)、嘔吐におけるその効果を適切な対照との比較によって測定する。制嘔吐活性はシスプラチンおよびトコンのような他の催吐薬を用いても測定しうる。あるいは、照射前または催吐薬での処理前に、例えば照射の1.5、3または6時間前に、試験化合物を投与してもよい。
本発明の化合物は有効かつ特異的NK1アンタゴニストである。さらに、それらはすぐれた経口生物学的利用能を示し、有利な作用持続時間を有する。
本発明の化合物は鎮痛薬として有用であり、特に、それらは術後の痛みのような外傷性の痛み;腕神経叢痛のような外傷性分離痛;変形性関節症、慢性関節リウマチまたは乾癬性関節炎で生じるような関節炎痛のような慢性の痛み;神経痛、例えばポストヘルペス性神経痛、三叉神経痛、分節性もしくは肋間神経痛、線維筋肉痛、カウザルギー、末梢神経痛、糖尿病性ニューロパシー、化学療法によるニューロパシー、エイズ関連ニューロパシー、後頭ニューロパシー、膝神経痛、舌咽神経痛、反射交感神経性ジストロフィー、幻肢痛;様々な形の頭痛、例えば片頭痛、急性もしくは慢性緊張性頭痛、側頭下顎痛、上顎洞痛、群発性頭痛;歯痛;癌の痛み;内臓由来の痛み;胃腸の痛み;神経捕捉痛;スポーツ損傷痛;月経困難症;月経痛;髄膜炎;クモ膜炎;筋骨格痛;背の下部の痛み、例えば背髄狭窄;椎間板ヘルニア;座骨神経痛;アンギナ;硬直性脊椎炎;痛風;熱傷;瘢痕痛;かゆみ;および視床痛、例えば発作後視床痛の治療に有用である。
本発明の化合物は抗炎症薬としても有用であり、特に、それらはぜん息、インフルエンザ、慢性気管支炎および慢性関節リウマチにおける炎症の治療;胃腸管の炎症性疾患、例えばクローン病、潰瘍性大腸炎、炎症性腸疾患、非ステロイド性抗炎症薬による損傷、並びにClostridium difficileによるような炎症および細菌感染症の分泌作用;ヘルペスおよび湿疹のような皮膚の炎症性疾患;膀胱炎および切迫(すなわち、尿)失禁のような膀胱の炎症性疾患;並びに眼および歯の炎症、例えば歯肉炎および歯周炎の治療に有用である。
本発明の化合物はアレルギー疾患、特にじんま疹のような皮膚のアレルギー性疾患、および鼻炎のような気道のアレルギー性疾患の治療にも有用である。
本発明の化合物はCNS疾患、特に、精神病、例えば精神分裂症、躁病または痴呆;認識障害、例えばアルツハイマー病;不安;エイズ関連痴呆;糖尿病性ニューロパシー;多発性硬化症;うつ病;パーキンソン病;および薬物依存症または乱用の治療にも有用であり;そして本発明の化合物は筋弛緩薬および抗痙攣薬としても作用しうる。
本発明の化合物は嘔吐、すなわち、吐き気、むかつきおよび嘔吐の治療にも有用である。嘔吐には急性の嘔吐、遅発または遅延嘔吐、および先行嘔吐が含まれる。本発明の化合物はしかしながら誘発嘔吐の治療に有用である。例えば、嘔吐はアルキル化剤のような癌化学療法薬剤、例えばシクロホスファミド、カルムスチン、ロムスチンおよびクロラムブシル;細胞毒性抗生物質、例えばダクチノマイシン、ドキソルビシン、マイトマイシン−Cおよびブレオマイシン;代謝拮抗物質、例えばシタラビン、メトトレキセート及び5−フルオロウラシル;ビンカアルカロイド、例えばエトポシド、ビンブラスチンおよびビンクリスチン;並びにシスプラチン、ダカルバジン、プロカルバジンおよびヒドロキシ尿素など;そしてこれらの組み合わせ;放射線宿酔;放射線治療、例えば、癌の治療における胸郭または腹部の照射;カルチノイド症候群;毒物;毒素、例えば代謝性疾患または感染症、例えば胃炎によって生じる、あるいは細菌性またはウイルス性胃腸感染症の際に放出される毒素;妊娠;前庭障害、例えば乗り物酔い、めまいおよびメニエール病;術後病;透析による嘔吐;プロスタグランジン誘発嘔吐;胃腸閉塞;胃腸運動低下;内臓痛、例えば心筋梗塞または腹膜炎;片頭痛;頭蓋間圧上昇;頭蓋間圧低下(例えば高山病);オピオイド鎮痛薬、たとえばモルヒネ;胃食道逆流疾患、胃酸過多、暴飲暴食、酸性胃、サワーストマック、胸やけ/逆流、胸やけ、例えば胸やけ症状、夜間性胸やけ、および食事による胸やけ、並びに消化不良;末期の病気におけるような器官不全;エイズおよびエイズ関連症状、並びにこれらの治療;そして周期性嘔吐症候群によって誘発される。
本発明の化合物は過敏性腸症候群のような胃腸疾患;乾癬、そう痒および日焼けのような皮膚疾患;アンギナ、血管性頭痛およびレイノー病のような血管痙攣性疾患;クモ膜下出血後の大脳痙攣のような大脳虚血;強皮症および好酸性肝蛭症のような線維組織形成およびコラーゲン疾患;全身性エリトマトーデスのような免疫増強または抑制、および結合組織炎のようなリウマチ性疾患;並びにせきの治療にも有用である。
従って、本発明は、治療に用いる、特にヒト薬剤に用いるための、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。
本発明の別の態様は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、サブスタンスPおよび他のニューロキニンを含めたタキキニンによって媒介される症状の治療に用いる薬剤の製造に用いるものである。
本発明のさらに別の態様では、有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することを含む、ヒトを含めた哺乳動物における、特に、サブスタンスPおよび他のニューロキニンを含めたタキキニンによって媒介される症状の治療方法を提供する。
治療とは、予防並びに確定された症状の緩和を意味することは明らかである。式(I)の化合物はそのままの化学物質として投与しうるが、活性成分を医薬配合物として提供するのが好ましい。
従って、本発明はまた、少なくとも1種の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を含み、そして都合のよい経路で投与するために配合された医薬組成物も提供する。そのような組成物は好ましくは薬、特にヒトのための薬に用いるのに適した形であり、そして好都合なことには1種以上の薬学的に許容される担体または賦形剤を用いる一般的な方法で配合することができる。
従って、式(I)の化合物は経口、口内、非経口、局所(眼および鼻を含む)、経皮、蓄積または直腸投与用に配合したり、あるいは吸入(口または鼻のいずれかを通して)による投与に適した形に配合しうる。
経口投与の場合、医薬組成物は、例えば、薬学的に許容される賦形剤、例えば結合剤(例えば、予備ゼラチン化トウモロコシデンプン、ポリビニルピロリドンまたはヒドロキシプロピルメチルセルロース);充填剤(例えば、ラクトース、微結晶質セルロースまたは燐酸水素カルシウム);潤滑剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルクまたはシリカ);崩壊剤(例えば、ジャガイモデンプンまたはナトリウムデンプングリコレート);あるいは湿潤剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム)と共に、一般的な方法によって製造される錠剤またはカプセルの形であってもよい。錠剤は、当業界で周知の方法によって被覆してもよい。経口投与のための液体製剤は、例えば溶液、シロップまたは懸濁液の形でもよく、あるいはこれらは使用前に水または他の適当なビヒクルと共に用いる乾燥生成物として提供してもよい。そのような液体製剤は、懸濁化剤(例えば、ソルビトールシロップ、セルロース誘導体または水素化食用脂肪);乳化剤(例えば、レシチンまたはアカシア);非水性ビヒクル(例えば、アーモンド油、油状エステル、エチルアルコールまたは分別植物油);および防腐剤(例えば、p−ヒドロキシ安息香酸メチルもしくはプロピルまたはソルビン酸)のような薬学的に許容される添加剤と共に一般的な方法で製造しうる。製剤は緩衝塩、フレーバー剤、着色剤および甘味剤を必要に応じて含んでいてもよい。
経口投与のための製剤は、活性化合物を調整放出するように適当に配合してもよい。
口内投与の場合、組成物は一般的な方法で配合した錠剤またはロゼンジの形にしうる。
本発明の化合物は、ボーラス注射または連続注入による非経口投与用に配合しうる。注射用配合物は、防腐剤を加えた、アンプルのような単位投与形または多投与量容器で提供しうる。組成物は懸濁液、溶液、または油性もしくは水性ビヒクル中のエマルジョンのような形でもよく、懸濁化剤、安定剤および/または分散剤のような配合剤を含んでいてもよい。あるいは、活性成分は使用前に適当なビヒクル、例えば発熱物質を含まない滅菌水と共に用いる粉末状であってもよい。
本発明の化合物は軟膏、クリーム、ゲル、ローション、ペッサリー、エーロゾルまたは点滴剤(例えば、点眼剤、点耳剤または点鼻剤)の形で局所投与しうる。軟膏およびクリームは、例えば、適当な増粘剤および/またはゲル化剤を添加した水性または油性基剤と共に配合しうる。眼に投与する軟膏は、滅菌成分を用いて滅菌状態で製造しうる。
ローションは水性または油性基剤と共に配合し、一般に1種以上の乳化剤、安定剤、分散剤、懸濁化剤、増粘剤または着色剤も含有する。点滴剤は、やはり1種以上の分散剤、安定剤、可溶化剤または懸濁化剤を含む水性または非水性基剤と共に配合しうる。これらは防腐剤を含有してもよい。
経皮投与の場合、本発明の化合物はクリーム、ゲル、軟膏またはローションとして、あるいは経皮パッチとして配合しうる。そのような組成物は、例えば、適当な増粘剤、ゲル化剤、乳化剤、安定剤、分散剤、懸濁化剤および/または着色剤を加えた水性または油性基剤と共に配合しうる。
本発明の化合物は、例えばココアバターまたは他のグリセリドのような一般的な座薬基剤を含有する、座薬または停留浣腸のような直腸用組成物に配合してもよい。
本発明の化合物はデポ製剤としても配合しうる。そのような長期作用性配合物は植え込み(例えば、皮下または筋肉内に)によってまたは筋肉内注射によって投与しうる。従って、例えば、本発明の化合物は適当な重合体または疎水性物質(例えば、許容される油中エマルジョンとして)またはイオン交換樹脂と共に、あるいは難溶性誘導体、例えば難溶性塩として配合しうる。
鼻の中に投与する場合、本発明の化合物は適当に計量した投与量のまたは単位投与量のデバイスによる投与用の溶液として、あるいは適当な放出デバイスを用いて投与するための適当な担体との粉末混合物として配合しうる。
組成物は、投与の方法により、0.1%以上、例えば0.1〜99%の活性物質を含有しうる。本発明の化合物の投与量は0.05〜約400mg/kg体重/日、例えば0.05mg/kg/日であることを提案する。患者の年令および症状により、投与量を日常的に変える必要があるかもしれず、正確な投与量は担当の医者または獣医によって最終的に決定されることは明らかである。投与量は投与ルートおよび選択された特定の化合物にもよる。
必要ならば、式(I)の化合物を1種以上の治療薬と共に投与してもよく、そして一般的な方法で好都合なルートにより投与するために配合しうる。適当な投与量は当業者であれば簡単に分かる。例えば、式(I)の化合物は系統的抗炎症性コルチコステロイド、例えばメチルプレドニソロンまたはデキサメタゾン、あるいは5HT3アンタゴニスト、例えばオンダンセトロン、グラニセトロンまたはメトクロプラミドと組み合わせて投与してもよい。式(I)の化合物は交感神経作用薬、例えばエフェドリン、シュードエフェドリンおよびオキシメタゾリンと組み合わせて投与してもよく、あるいは化合物は一般的な鎮痛薬、例えば非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)、オピオイドまたは局所麻酔薬と組み合わせて投与してもよい。NK1レセプターに特異的なアンタゴニストである化合物、例えば式(I)の化合物は、NK2レセプターに特異的なアンタゴニストである化合物と組み合わせて投与しうる。
式(I)の化合物並びにそれらの塩および溶媒和物は、下記の一般的な方法によって製造しうる。以下の記載において、基R1、R2、R3、R4およびR5そしてxは、断りがなければ式(I)の化合物について前に定義した通りである。
第1の一般的な方法(A)によると、式(I)の化合物は、式(II)の化合物
Figure 0003925662
と式(III)
Figure 0003925662
の化合物とを反応させて、必要ならば単離しうる、中間体イミンを形成し、その後、金属水素化物のような適当な還元剤、例えばボラン水素化物、アラン水素化物、または水素化リチウムアルミニウムもしくは硼水素化ナトリウムのような金属水素化物複合体、または有機金属複合体、例えばボランメチルスルフィド、9−ボラビシクロノナン(9−BBN)、トリエチルシラン、トリアセトキシ硼水素化ナトリウム、シアノ硼水素化ナトリウム等を用いてイミンを還元することによって製造しうる。あるいは、エタノールのような適当な溶媒中で白金触媒を使用する、接触水素添加を用いてもよい。
縮合反応は適当な溶媒、例えばアルコール(例えば、メタノール)、芳香族炭化水素(例えば、ベンゼン、トルエンまたはキシレン)または塩素化炭化水素(例えば、ジクロロメタンまたはジクロロエタン)中で周囲温度ないし反応混合物の還流温度にて行うのが好都合である。反応は触媒量の適当な酸性縮合剤、例えばp−トルエンスルホン酸または酢酸および/または脱水剤、例えば分子ふるいの存在下で行うのが好ましく、あるいは反応はディーン・スターク条件下で行ってもよい。
還元工程は適当な溶媒、例えばアセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ベンゼン、ジクロロメタンまたはジクロロエタンのような塩素化炭化水素、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンまたは1,2−ジメトキシエタンのようなエーテル、並びにエタノールのようなアルコール中で0℃ないし反応混合物の還流温度にて行うのが好都合である。
方法(A)は、縮合反応をシアノ硼水素化ナトリウムまたはトリアセトキシ硼水素化ナトリウムの存在下で行うならば、中間体イミンの単離をせずに1工程でも行いうる。従って、それ以上の反応はこの場合不必要である。
2が上記定義通りの基(C)である方法(A)を実施するとき、R6はC1-4アルキル基であるのが好ましい。
式(II)の化合物は、式(IV)
Figure 0003925662
の化合物を、適当な還元条件、例えば接触水素添加の下、例えば、酸化白金(IV)のような白金触媒を用い、エタノールのような適当な溶媒中、好ましくは濃塩酸の存在下、還元することによって製造しうる。
式(IV)の化合物は、2−クロロ−3−ニトロピリジンと式(V)
Figure 0003925662
の化合物とを、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)のようなパラジウム触媒の存在下で反応させることによって製造しうる。反応はエーテルのような溶媒、例えばジメトキシエタンの存在下、高温にて、好ましくは炭酸ナトリウムのような塩基の存在下で行うのが適している。
式(V)の化合物は、相当するブロモ化合物をグリニャール条件下で反応させ、次に硼酸トリイソプロピルと反応させることによって製造しうる。
あるいは、式(II)の化合物は、式(VI)
Figure 0003925662
の化合物を、適当な還元条件下、例えば硼水素化ナトリウムのような金属水素化物複合体を用い、ジルコニウム(IV)の存在下、テトラヒドロフランのような適当な溶媒中で還元することによって製造しうる。
式(VI)の化合物は、式(VII)
Figure 0003925662
の化合物と塩酸ヒドロキシルアミンとを、ピリジンの存在下で反応させることによって製造しうる。
式(VII)の化合物は、式(VIII)
Figure 0003925662
の化合物とオゾンとを、カリウムt−ブトキシドの存在下、ジクロロメタンとメタノールとの混合物のような適当な溶媒中で反応させることによって製造しうる。
式(VIII)の化合物は、式(IX)の化合物
Figure 0003925662
の化合物と4−ニトロ酪酸メチルおよび酢酸アンモニウムとを、アルコールのような適当な溶媒、例えばエタノール中、高温で反応させることによって製造しうる。
1がシクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシまたはトリフルオロメチルオキシである以外の式(III)の化合物は、式(X)
Figure 0003925662
の化合物と適当なアルキル化剤、例えば臭化またはヨウ化(CH2p3-7シクロアルキルまたは塩化、臭化またはヨウ化C1-7フルオロアルキルとを、炭酸カリウムのような塩基の存在下で反応させることによって製造しうる。
1が2,2,2−トリフルオロエチルオキシである式(III)の化合物は、式(X)の化合物と、Raがメチル、パラトルイルまたはトリフルオロメチルであるCF3CH2OSO2aとを、ヘキサメチルホスホアミドおよび炭酸カリウムの存在下、高温で反応させることによって製造しうる。
1がトリフルオロメチルオキシである式(III)の化合物は、式(X)の化合物またはその保護アルデヒドと、二硫化炭素およびヨウ化メチルとを反応させてキサンテート誘導体を得ることによって製造しうる。次に、キサンテート誘導体をフッ化水素−ピリジン複合体で処理し、必要ならば脱保護して、必要な式(III)の化合物を得る。
1がシクロプロピルオキシを表す式(III)の化合物は、式(X)の化合物またはその保護アルデヒドとエチルビニルエーテルとを酢酸水銀の存在下で反応させることによって製造しうる。得られるビニル誘導体はジヨードメタンおよびジエチル亜鉛で処理し、必要ならば脱保護して、必要な式(III)の化合物を得る。
1がシクロブチルオキシを表す式(III)の化合物は、Rbが適当な脱離基、例えばCF3SO3である式(XI)
Figure 0003925662
の化合物またはその保護アルデヒドとシクロブタノールとを、水素化ナトリウムのような塩基およびジメチルホルムアミドのような溶媒の存在下で反応させ、次に必要ならば脱保護することによって製造しうる。
式(XI)の化合物は一般的な方法によって製造しうる。例えば、RbがCF3SO3である式(XI)の化合物は、式(X)の化合物と無水トリフルオロメタンスルホン酸とを、トリエチルアミンのような塩基の存在下で反応させることによって製造しうる。
式(X)の化合物は、式(XII)
Figure 0003925662
の化合物とヘキサメチレンテトラミンとを、トリフルオロ酢酸の存在下、高温で反応させることによって製造しうる。
2が上記定義通りの基(A)であり、xがゼロである式(XII)の化合物は、適当なp−ヒドロキシアニリンまたはその保護誘導体と式(XIII)
6−C(OR93 (XIII)
(式中、R9はメチルまたはエチルである)の化合物、例えばオルト酢酸トリエチルとを酢酸中で反応させ、次にナトリウムアジドと高温で反応させ、そして必要ならば脱保護することによって製造しうる。
2が上記定義通りの基(A)であり、xがゼロである式(XII)の化合物は、式(XIV)
Figure 0003925662
の化合物またはその保護誘導体とナトリウムアジドとを酢酸中で高温にて反応させ、そして必要ならば脱保護することによって製造しうる。
式(XIV)の化合物は、式(XV)
Figure 0003925662
の化合物またはその保護誘導体と、樹脂に支持されたトリフェニルホスフィンとを四塩化炭素中、高温にて反応させることによって製造しうる。
式(XV)の化合物は、適当なp−ヒドロキシアニリンまたはその保護誘導体と、適当な酸塩化物または無水物、すなわち、R6−COClまたはR6−CO・O・CO−R6、例えば無水トリフルオロ酢酸、シクロプロパンカルボニルクロリドまたは無水ジフルオロ酢酸(あるいは活性酸はジフルオロ酢酸および例えばジシクロヘキシルカルボジイミドからその場で製造しうる)とを反応させることによって製造しうる。
2が上記定義通りの基(A)であり、xがゼロである式(XII)の化合物またはその保護誘導体は、あるいは、式(XV)の化合物またはその保護誘導体と、無水トリフルオロ酢酸または無水トリフルオロメタンスルホン酸のような酸無水物およびナトリウムアジドとを、アセトニトリル中で反応させることによって製造しうる。
2が上記定義通りの基(A)であり、xがゼロであり、そしてR6が−NH2である式(III)の化合物は、あるいは、式(XVI)
Figure 0003925662
の化合物またはその保護誘導体と、塩化アンモニウムおよびナトリウムアジドとを、高温で、好適にはジメチルホルムアミドのような溶媒中で反応させ、次に必要ならば脱保護することによって製造しうる。
式(XVI)の化合物は、R2が上記定義通りの基(A)であり、xがゼロであり、そしてR6が水素である式(III)の化合物またはその保護誘導体とn−ブチルリチウムとを、テトラヒドロフランのような適当な溶媒中で反応させることによって製造しうる。
6がある基を表す式(III)の化合物またはその保護誘導体は、アルキル化、アシル化または酸化のような一般的な方法を用いて、R6が異なる基を表す式(III)の他の化合物またはその保護誘導体に変換しうる。
式(III)の化合物は、あるいは、式(XVII)
Figure 0003925662
の化合物を、エーテルのような適当な溶媒、例えばテトラヒドロフラン中、高温にて、二酸化マグネシウムのような適当な酸化剤で酸化することによっても製造しうる。
6がシアノ基である以外の式(XVII)の化合物は、式(XVII)
Figure 0003925662
の化合物を、適当な溶媒、例えばテトラヒドロフランのようなエーテル、またはエタノールのようなアルコール、またはこれらの混合物中、還元剤、例えば硼水素化リチウムのような金属水素化物複合体で還元することによって製造しうる。
2が上記定義通りの基(A)であり、xがゼロである式(XVIII)の化合物は、相当する2−アルコキシ−5−アミノ安息香酸メチルエステルから、上記定義通りの式(XIII)の化合物、例えばオルトギ酸トリエチルおよびナトリウムアジドと、氷酢酸およびジメチルホルムアミド中、高温で反応させることによって製造しうる。
適した2−アルコキシ5−アミノ安息香酸メチルエステルは公知のものでも、あるいは公知化合物の公知の製造方法、例えばBergman et al、Can J. Chem.(1973)、51、162−70に記載の方法によって製造されたものでもよい。R2が上記定義通りの基(A)または(B)であり、xが1である式(III)の化合物は、式(XIX)
Figure 0003925662
(式中、halはハロゲン、例えば臭素または塩素原子である)の化合物とテトラゾールとを、トリエチルアミンまたは炭酸カリウムのような塩基の存在下、ジクロロメタンまたはジメチルホルムアミドのような適当な溶媒中で反応させることによって製造しうる。
Xが1である式(XIX)の化合物は、式(XX)
Figure 0003925662
の化合物またはその保護誘導体と、四臭化炭素のような四ハロゲン化炭素とを、トリフェニルホスフィンおよび適当な溶媒、例えばエーテルの存在下で反応させ、次に必要な場合、脱保護することによって製造しうる。
式(XX)の化合物は、R1に対してオルトのアルデヒド基を保護した後、相当するアルデヒドを還元することによって製造しうる。
2が基(B)であり、xがゼロである式(XII)の化合物は、適当な1−フルオロ−4−ニトロベンゼンと1H−テトラゾールとを適当な溶媒中、高温で反応させ、その後接触水素添加によるニトロ基の還元を行い、そして、亜硝酸を用いて、得られるアミノ官能基のアルコール官能基への変換を行うことによって製造しうる。
2が上記定義通りの基(C)である式(III)の化合物は、式(XXI)
Figure 0003925662
の化合物と式(XXII)
Figure 0003925662
の化合物とを、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)のようなパラジウム(0)触媒の存在下、エーテル(例えば、ジメトキシエタン)のような適当な溶媒中、高温で反応させることによって製造しうる。
式(XXI)の化合物は、上記式(V)の化合物の製造と同様な方法により製造しうる。
2が上記定義通りの基(C)であり、xがゼロであり、そしてR6が水素である式(III)の化合物は、式(XXIII)
Figure 0003925662
の化合物またはその保護誘導体とトリブチルスズアジドとを高温で反応させ、次に必要ならば脱保護することによって製造しうる。
式(XXIII)の化合物は、式(X)の化合物の化合物(XII)からの製造について上記したように、適当なp−ヒドロキシベンゾニトリルおよびヘキサメチレンテトラミンから製造しうる。
別の一般的な方法(B)によると、R2が上記定義通りの基(A)であり、xがゼロであり、そしてR6が−NH2である式(I)の化合物は、式(XXIV)
Figure 0003925662
の化合物と塩化アンモニウムおよびナトリウムアジドとを、式(III)の化合物の式(XVI)の化合物からの製造について上記したような条件下で反応させることによって製造しうる。
式(XXIV)の化合物は、式(XVI)の化合物と式(III)の化合物とを、方法(A)について上記したような条件下で反応させることによって製造しうる。
別の一般的な方法(C)によると、式(I)の化合物は、式(XXV)
Figure 0003925662
の化合物と金属水素化物のような適当な還元剤、例えばボラン水素化物とを、エーテルのような適当な溶媒、例えばテトラヒドロフラン中、周囲温度で還元することによって製造しうる。
式(XXV)の化合物は、式(III)の化合物と式(XXVI)
Figure 0003925662
の化合物とを、方法(A)について上記したような条件下で反応させることによって製造しうる。
式(XXVI)の化合物は公知のものでも、あるいは例えばヨーロッパ特許出願第EP−A−0436334号(参照することによってここに記載されたものどする)に記載の方法によって製造されたものでもよい。
別の一般的な方法(D)によると、R1がシクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシおよびトリフルオロメチルオキシを表す化合物以外の式(I)の化合物は、式(XXVII)
Figure 0003925662
の化合物またはそのアミノ保護誘導体と、pが上記定義通りであり、Lが適当な脱離基、例えばヨウ素、臭素、塩素、OSO2c(ここで、Rcはメチル、パラトルイルまたはトリフルオロメチルを表す)であるL−(CH2p3-7シクロアルキルまたはL−C1-7フルオロアルキルとを、炭酸カリウムのような塩基およびジメチルホルムアミドのような適当な溶媒の存在下、0〜100℃の温度、例えば室温で反応させ、その後、必要ならば脱保護することによって製造しうる。
式(XXVII)の化合物は、R10がC1-4アルキル、例えばメチルである式(XXVIII)
Figure 0003925662
の化合物とボラン−メチルスルフィド複合体とを、ジクロロメタンのような適当な溶媒中、高温で反応させることによって製造しうる。
式(XXVIII)の化合物は、式(I)の化合物の製造についてここに記載した方法と類似の方法およびPCT特許出願PCT/EP94/03129に記載の方法により製造しうる。
別の一般的な方法(E)によると、R2が上記定義通りの基(A)であり、R6がシアノである式(I)の化合物は、Lがメチルスルホニル基のような適当な脱離基を表す式(XXIX)
Figure 0003925662
の化合物とシアン化カリウムとを反応させることによって製造しうる。反応は高温で、そしてアルコールのような適当な溶媒、例えばエタノールの存在下で行うと好都合である。
式(XXIX)の化合物は、適当に置換された中間体から上記の方法(A)〜(D)に記載の方法によって、そしてまたPCT特許出願第PCT/EP94/03129号に記載の方法から製造しうる。
ヒドロキシル官能基に適した保護基には、一般的な方法で導入および除去しうるベンジル基が含まれる。例えば、脱保護は接触水素添加によって行いうる。
アルデヒド官能基は、一般的な方法で導入および除去しうるアセタールとして保護しうる。例えば、脱保護は酸加水分解によって行いうる。
アミノ官能基は、例えば、一般的な方法で導入および除去しうるカルバミン酸t−ブチル(BOC)基またはベンジル基によって保護しうる。例えば、BOC基の脱保護は酸加水分解によって行いうる。
式(III)、(XVI)、(XVII)、(XVIII)、(XXIV)、(XXV)、(XXVII)および(XXIX)の化合物は新規であり、従って、これらは本発明のさらなる特徴を形成する。
式(I)の化合物を塩、例えば薬学的に許容される塩として単離するのが望ましい場合、これは遊離塩基の形の式(I)の化合物を適量の適切な酸と、アルコール(例えば、エタノールまたはメタノール)、エステル(例えば、酢酸エチル)またはエーテル(例えば、ジエチルエーテルまたはテトラヒドロフラン)のような適当な溶媒中で反応させることによって達成しうる。
薬学的に許容される塩は、一般的な方法を用いて、式(I)の化合物の他の薬学的に許容される塩を含めた他の塩からも製造しうる。
式(I)の化合物は適当な溶媒からの結晶化または適当な溶媒の蒸発により溶媒分子と会合させて単離すると、相当する溶媒和物を得ることができる。
式(I)の化合物の特定の光学的対掌体が必要なとき、これは例えば、一般的な方法を用いて、式(I)の化合物の相当する光学的対掌体混合物を分割することによって得ることができる。
従って、1つの例では、適当な光学活性酸を用いて、一般式(I)の化合物の光学的対掌体混合物との塩を形成しうる。得られる異性体塩混合物は、例えば分別結晶化によってジアステレオマー塩に分離することができ、一般式(I)の化合物の必要な光学的対掌体は、これから、必要な遊離塩基への変換によって単離することができる。
あるいは、一般式(I)の化合物の光学的対掌体は、ここに記載の一般的な方法を用いて、適当な光学活性中間体から合成しうる。
式(II)の光学活性中間体をそれらの光学的対掌体混合物から製造する特に好ましいルートは、(2R,3R)−ビス−(4−メチル−ベンゾイルオキシ)−コハク酸を用いる分別結晶化によるものである。従って、中間体(II)のシス(S,S)形は、それらの光学的対掌体混合物(例えば、ラセミ混合物)から、(2R,3R)−ビス−(4−メチル−ベンゾイルオキシ)−コハク酸と共に水性アルコールのような適当な溶媒、例えば水性エタノール中で分別結晶化し、得られた塩を単離し、そしてこれを水性アンモニアを用いるような一般的な方法によって相当する光学活性遊離塩基に変えることによって得ることができる。
2−フェニル−3−アミノピペリジンを製造しそして分割する別の方法は、PCT特許出願第WO 94/27966号(参照することによってここに記載されたものとする)に記載されている。
式(I)の化合物の特定の光学的対掌体はまた、相当する光学的対掌体混合物のキラルカラムでのクロマトグラフィーによって、例えばキラル調製用h.p,l.c.によって得ることができる。
式(I)の化合物の特定のジアステレオマーは、一般的な方法、例えば、ここに記載の方法を用いて適当な非対称出発物質から合成することによって得ても、あるいは一般式(I)の化合物の異性体混合物を適当なジアステレオマー誘導体、例えば塩へ変換し、次に、一般的な方法、例えばクロマトグラフィーまたは分別結晶化によって分離することによって得てもよい。あるいは、ジアステレオマーはそれ以上誘導体化することなく分離しうる。
標準分割法は、例えば”Stereochemistry of Carbon compounds”by E.L.Eliel(McGraw Hill, 1962)および”Tables of Resolving Agents”by S. H. Wilenに記載されている。
上記の様々な一般的な方法は、必要な化合物の段階的形成のどのような段階においても所望の基を導入するのに有用であり、そしてこれらの一般的な方法をそのような多段階法において様々な方法で組み合わせることができることは明らかである。多段階法での反応順序は、もちろん、使用反応条件が、最終生成物における望ましい分子中の基に影響しないように選択すべきである。
次の中間体および実施例によって本発明をさらに説明するが、これらは本発明を限定するものではない。温度はすべて℃である。フラッシュカラムクロマトグラフィー(FCC)はシリカ(メルク 9385)上で行った。次の省略を用いる:エーテル − ジエチルエーテル。
中間体1
4−テトラゾール−1−イル−フェノール
窒素雰囲気下、70〜75℃の氷酢酸(140ml)中のp−アミノ−フェノール(0.1mol)の撹拌溶液に、トリエチルオルトフォーメート(0.1mol)を加えた。混合物をこの温度で4時間撹拌し、次に、ナトリウムアジド(0.32mol)を滴加し、反応を18時間続け、室温に冷却し、氷水(400ml)に注ぎ入れ、ジエチルエーテル(3×400ml)および酢酸エチル(1×400ml)で抽出し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、濃縮して、暗褐色残留物を得た。これを200mlのエタノール:ジエチルエーテル(1:1 v/v)混合物中で粉砕して、表題化合物を30%の収率で得た。
T.l.c.(エーテル) Rf 0.65
中間体2
2−ヒドロキシ−5−テトラゾール−1−イル−ベンズアルデヒド
トリフルオロ酢酸(20ml)およびヘキサメチレンテトラミン(0.04mol)中の4−テトラゾール−1−イル−1−フェノール(0.01mol)の溶液を70℃で18時間加熱し、室温に冷却し、硫酸の2N溶液(50ml)で急冷した。混合物を酢酸エチル(3×100ml)で抽出し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、濃縮して、残留物を得、これをFCC(ジクロロメタン/メタノール(9:1))によって精製して、表題化合物を30%の収率で得た。
T.l.c.(ジクロロメタン/メタノール(9:1)) Rf 0.6
中間体3
2−シクロペントキシ−5−テトラゾール−1−イルベンズアルデヒド
20℃の2−ヒドロキシ−5−テトラゾール−1−ベンズアルデヒド(500mg)と炭酸カリウム(431mg)とのジメチルホルムアミド(5ml)中の混合物を、臭化シクロペンチル(0.33ml)で処理した。24時間後、水(20ml)を加え、混合物を酢酸エチル(2×25ml)で抽出した。有機抽出物を水(25ml)およびブライン(25ml)で洗浄し、乾燥した(Na2SO4)。蒸発させると、黄色固体が得られ、これをFCC(酢酸エチル/シクロヘキサン(2:1))により精製して、表題化合物を黄色固体(334mg)として得た。
νMax(KBr) 1677cm-1
同様に製造した:−
中間体4
2−シクロプロピルメトキシ−5−テトラゾール−1−イルベンズアルデヒド
臭化シクロプロピルメチル(0.3ml)から、表題化合物を白色固体(164mg)として得た。
νMax(KBr) 1681cm-1
中間体5
N−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド
窒素下、0℃の塩酸4−ベンジルオキシアニリン(0.19mol)のジクロロメタン(750ml)中の混合物を無水トリフルオロ酢酸(27.6ml)、次いでトリエチルアミン(60ml)で滴加処理した。24時間後、混合物をt−ブチルメチルエーテル(1.5リットル)に注ぎ入れ、そして2N塩酸(1リットル)で処理した。有機層を乾燥し(MgSO4)、真空中で蒸発させて、表題化合物を白色固体(52.3g)として得た。
T.l.c.(シクロヘキサン/酢酸エチル(9:1)) Rf 0.36
中間体6
(4−ベンジルオキシ−フェニル)−(1−クロロ−2,2,2−トリフルオロ−エチリデン)−アミン
樹脂に支持されたトリフェニルホスフィン(3mmolトリフェニルホスフィン/g樹脂;58.6g)およびN−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(20.8g)の四塩化炭素(800ml)中の混合物を、窒素下で18時間、加熱還流した。混合物を冷却し、濾過し、樹脂をジクロロメタン(1リットル)およびエーテル(1リットル)で洗浄した。有機層を真空中で濃縮して、表題化合物を黄色固体(20.7g)として得た。
T.l.c.(シクロヘキサン/酢酸エチル(9:1)) Rf 0.81
中間体7
1−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−1H−テトラゾール
(4−ベンジルオキシ−フェニル)−(1−クロロ−2,2,2−トリフルオロ−エチリデン)−アミン(66mmol)を、窒素下、70℃の氷酢酸(250ml)の撹拌フラスコに加えた。4分後、ナトリウムアジド(210mmol)を加え、加熱を3時間続けた。冷却後、混合物を濾過し、濾液を水(750ml)に注ぎ入れ、そしてジクロロメタン(500ml×3)で抽出した。一緒にした有機抽出物を乾燥し(NaSO4)、真空中で蒸発させた。ヘキサン−酢酸エチル(19:1)を用いるFCCによる精製で、表題化合物を白色固体(14.5g)として得た。
T.l.c.(シクロヘキサン/酢酸エチル(19:1)) Rf 0.22
中間体8
4−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)−フェノール
1−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−1H−テトラゾール(45.3mmol)のエタノール(100ml)およびテトラヒドロフラン(100ml)中の溶液を、10%パラジウム−炭素触媒(6g)上、室温および大気圧で水素添加した。2時間後、混合物を濾過し、濾液を蒸発させて、表題化合物(10.4g)をクリーム色の固体として得た。
T.l.c.(ジクロロメタン/エタノール/アンモニア(200:8:1)) Rf 0.3
中間体9
2−ヒドロキシ−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)−ベンズアルデヒド
4−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)−フェノール(45mmol)のトリフルオロ酢酸(200ml)およびヘキサメチレンテトラミン(186.9mmol)中の溶液を、窒素下、16時間、100℃で加熱した。反応混合物を2N硫酸(250ml)で急冷し、エーテル(3×250ml)で抽出した。一緒にした有機抽出物を乾燥し(NaSO4)、蒸発させて、暗黄色の油状物を得た。FCC(ヘキサン/エーテル(2:1))による精製で、表題化合物(8.8g)を淡黄色固体として得た。
T.l.c.(ヘキサン/エーテル(2:1)) Rf 0.36
中間体10
2−メトキシ−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)−ベンズアルデヒド
2−ヒドロキシ−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)−ベンズアルデヒド(1.56mmol)、炭酸カリウム(7.8mmol)およびヨウ化メチル(7.8mmol)のアセトン(25ml)中の混合物を、窒素下、18時間23℃で撹拌した。水(150ml)を加え、混合物をジエチルエーテル(3×50ml)で抽出した。一緒にした有機抽出物を飽和ブラインで洗浄し、乾燥し(NaSO4)、蒸発させて、表題化合物を黄色固体(0.48g)として得た。
T.l.c.(エーテル/ヘキサン(2:1)) Rf 0.38
中間体11
[2−メトキシ−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)−ベンジル]−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)−アミン二塩酸塩
[2S]−フェニルピペリジン−[3S]−イルアミン(1.14mmol)、2−メトキシ−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)−ベンズアルデヒド(1.2mmol)、トリアセトキシ硼水素化ナトリウム(2.37mmol)および酢酸(3滴)のジクロロメタン(25ml)中の混合物を、窒素下、64時間、23℃で撹拌した。2N炭酸ナトリウム溶液(50ml)を加え、混合物をジクロロメタン(3×25ml)で抽出した。一緒にした抽出物を飽和ブライン(50ml)で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。ジクロロメタン/エタノール/アンモニア(400:10:1→100:10:1)でのFCCによる精製で、無色の粘性油状物を得た。これをメタノール(10ml)に溶解し、2Nエーテル塩化水素(〜10ml)で処理した。真空中で蒸発させ、酢酸i−プロピル中で粉砕して、表題化合物を白色固体(210mg)として得た。
T.l.c.(ジクロロメタン/エタノール/アンモニア(200:10:1)) Rf 0.39
旋光度(c 3mg/ml)+50.35
中間体12
[2−ヒドロキシ−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)−ベンジル]−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン
二塩酸[2−メトキシ−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)−ベンジル]−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)−アミン(1.01g、2mmol)のクロロホルム(20ml)中の懸濁液を室温で撹拌し、そしてトリエチルアミン(0.58ml、406mg、4mmol)で処理して、透明な溶液を得た。次に、これを三臭化硼素:ジメチルスルフィド複合体の溶液(ジクロロメタン中の1M溶液20ml;20mmol)でゆっくり処理し、反応混合物を窒素下で3日間還流した。さらに試薬(10ml、10mmol)を加え、さらに3日後、混合物を氷浴中で冷却し、撹拌し、メタノール(40ml)で処理した。混合物を蒸発乾燥した。この処理をさらに2回繰り返した。得られた油状物を酢酸エチル(100ml)と飽和水性炭酸水素ナトリウム(100ml)との間で分配した。水性相を、pH調製(約pH8に)後、さらに酢酸エチル(50ml)で抽出した。一緒にした抽出物をブライン(100ml)で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させて褐色の泡状物を得た。これをシリカ(メルク9385)上でクロマトグラフィーし、ジクロロメタン中の5%メタノールで溶離した。必要なフラクションを一緒にし、蒸発させて、表題化合物を淡褐色泡状物(672mg)として得た。質量スペクトル(サーモスプレー+ve)m/e419(MH+)。
中間体13
3−{t−ブトキシカルボニル−[2−ヒドロキシ−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)−ベンジル]−アミノ}−[2S,3S]−2−フェニルピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルエステル
[2−ヒドロキシ−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)−ベンジル]−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)−アミン(418mg、1mmol)のジクロロメタン(5ml)中の溶液をジカルボン酸ジ−t−ブチル(240mg、1.1mmol)で処理し、溶液を19時間室温で撹拌した。次に、さらに試薬を加え(240mg)、さらに1日後、蒸発乾燥した。得られたガム状物をシリカ(メルク9385、70g)上でクロマトグラフィーし、3:1、次いで1:1のシクロヘキサン:酢酸エチルで溶離した。必要なフラクションを一緒にし、蒸発させて、表題化合物を淡褐色泡状物(487mg)として得た。ν(CHBr3)1663および1690cm-1(カルバメートC=O)。
中間体14
3−{t−ブトキシカルボニル−[2−(シクロプロピルメトキシ)−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)−ベンジル]−アミノ}−[2S,3S]−2−フェニルピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルエステル
微粉砕炭酸カリウム(89mg)の懸濁液を含有する3−{t−ブトキシカルボニル−[2−ヒドロキシ−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)−ベンジル]−アミノ−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルエステル(402mg)のジメチルホルムアミド(1ml)中の溶液を室温で撹拌し、臭化シクロプロピルメチル(529mg)で処理した。室温で11日間撹拌した後、混合物を酢酸エチル(50ml)と2M塩酸(50ml)との間で分配した。有機相をブライン(2×50ml)で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させて褐色のガム状物を得た。これをシリカ(メルク9385)上でクロマトグラフィーし、7:1、次いで5:1のシクロヘキサン:酢酸エチルで溶離して、表題化合物を白色泡状物(104mg)として得た。質量スペクトル(エレクトロスプレー+ve)m/e673(MH+)。
中間体15
[2−(フルオロメトキシ)−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)]−ベンズアルデヒド
炭酸カリウム(107mg、0.77mmol)の懸濁液を含有する[2−ヒドロキシ−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)]−ベンズアルデヒド(200mg、0.77mmol)のジメチルホルムアミド(1ml)中の溶液を氷浴中で撹拌し、ブロモフルオロメタン(数ml)で処理した。1.5時間後にさらにブロモフルオロメタン(数ml)を加え、反応混合物を室温にした。17時間後、これを酢酸エチル(50ml)と2M塩酸(50ml)との間で分配し、有機相をブライン(2×50ml)で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させて表題化合物をオフホワイト色の固体(211mg)として得た。ν(CHBr3)1698cm-1(C=Oアルデヒド)。
同様に製造した:−
中間体16
[2−(2−シクロペントキシ)−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)]−ベンズアルデヒド
[2−ヒドロキシ−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)]−ベンズアルデヒド(250mg、0.97mmol)およびブロモシクロペンタン(434mg、2.91mmol)から、表題化合物を淡黄色固体(241mg)を得た。ν(KBr粉末)1687cm-1(C=Oアルデヒド)。
実施例1
(2−シクロペントキシ−5−テトラゾール−1−イルベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン二塩酸塩
[2S]−フェニルピペリジン−[3S]−イルアミン(1.0mmol)および2−シクロペントキシ−5−テトラゾール−1−イルベンズアルデヒド(0.91mmol)のジクロロメタン(4ml)および酢酸(1.5mmol)中の溶液に、トリアセトキシ硼水素化物(1.30mmol)を加えた。18時間後、溶媒を蒸発させ、残留物を酢酸エチル(25ml)と2M炭酸ナトリウム溶液(25ml)との間で分配した。水性相を酢酸エチル(2×25ml)で抽出し、一緒にした有機抽出物を乾燥し(Na2SO4)、蒸発させて油状物を得た。これを熱エタノール(8ml)に溶解し、濃HClを加えた(177μl)。4時間後、結晶を集め、真空中、50℃で一晩乾燥して、表題化合物(309mg)を得た。
δ(D2O)1.50−1.80(6H,m),1.80−2.00(2H,m),2.10−2.20(2H,m),2.30(1H,m),2.55(1H,m),3.35(1H,m),3.75(1H,m),4.00(1H,m),4.15(1H,d,J=18Hz),4.40(1H,d,J=18Hz),4.95(1H,d,J=5Hz),7.15(3H,m),7.40(3H,m),7.64(1H,d,J=4Hz),7.80(1H,dd,J=11.4Hz),9.58(1H,s)。
分析:実測値:C,58.12%;H,6.34%;N,17.28%;Cl,14.1%。C24306O・2HClは、C,58.65%;H,6.56%;N,17.10%;Cl,14.14%である必要がある。
実施例2
(2−シクロプロピルメトキシ−5−テトラゾール−1−イルベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン二塩酸塩
2−シクロプロピルメトキシ−5−テトラゾール−1−イルベンズアルデヒド(0.59mmol)および[2S]−フェニルピペリジン−[3S]−イルアミン(0.65mmol)から表題化合物(134mg)を得た。
δ(D2O)0.30(2H,m),0.65(2H,m),1.20(1H,m),2.00−2.60(4H,m),3.35(1H,m),3.65−3.90(3H,m),4.02(1H,m),4.21(1H,d,J=18Hz),4.45(1H,d,J=18Hz),4.98(1H,d,J=5Hz),7.15(1H,d,J=12Hz),7.25(2H,m),7.45(3H,m),7.62(1H,m),7.82(1H,dd,J=11.4Hz),9.57(1H,s)。
分析:実測値:C,57.70%;H,6.32%;N,17.43%;Cl,14.7%。C23286O・2HClはC,57.86%;H,6.33%;N,17.60%;Cl,14.9%である必要がある。
実施例3
[2−(シクロプロピルメトキシ)−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)−ベンジル]−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン二塩酸塩
3−{t−ブトキシカルボニル−[2−(シクロプロピルメトキシ)−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)−ベンジル]−アミノ}−[2S,3S]−2−フェニルピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルエステル(101mg、0.15mmol)の、ジオキサン(5ml)中の4M塩化水素中の溶液を44°に3.25時間保ち、そして蒸発させた。。残留物をエタノール中で粉砕して、表題化合物を白色固体(66mg)として得た。質量スペクトル(サーモスプレー+ve)m/e473(MH+)。RF0.5(100:8:1のジクロロメタン:エタノール:アンモニア)。
実施例4
[2−(フルオロメトキシ)−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)−ベンジル]−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン二塩酸塩
[2−(フルオロメトキシ)−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)−ベンズアルデヒド(104mg、0.36mmol)を含有するジクロロメタン(2ml)中の二塩酸([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン(90mg、0.36mmol)を室温で撹拌し、トリエチルアミン(73mg、0.72mmol)で処理して溶液を得た。次に、氷酢酸(22mg、0.36mmol)およびトリアセトキシ硼水素化ナトリウム(114mg、0.54mmol)を加えた。2.75時間後、反応混合物を蒸発乾燥させた。残留物を酢酸エチル(50ml)と飽和水性炭酸水素ナトリウム(50ml)との間で分配した。水性相は酢酸エチル(25ml)でさらに抽出した。一緒にした抽出物をブライン(2×50ml)で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させて黄色ガム状物を得た。これを熱エタノール(95%約3ml)に溶解し、溶液を濃塩酸(0.71mmol)で処理して、表題化合物の白色結晶(107mg)を得た。実測値:C,48.41;H,4.91;N,15.68;F,14.52。C212246O・2HCl(523.4)はC,48.19;H,4.62;N,16.02%;F14.26%である必要がある。質量スペクトル(サーモスプレー+ve)m/e451(MH+)。
同様に製造した:−
実施例5
[2−(2−シクロペントキシ)−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)−ベンジル]−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン二塩酸塩
[2−(シクロペントキシ)−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)−ベンズアルデヒド(100mg、0.32mmol)および([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン(54mg、0.32mmol)から、表題化合物をクリーム色の固体(114mg)として得た。質量スペクトル(サーモスプレー+ve)m/e487(MH+)。RF0.41(100:8:1のジクロロメタン:エタノール:アンモニア)。
実施例6
a)3−{t−ブトキシカルボニル−[2−(2−メトキシ−1−エトキシ)−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)−ベンジル]−アミノ}−[2S,3S]−2−フェニルピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルエステル
微粉砕炭酸カリウム(39mg)の懸濁液を含有するジメチルホルムアミド(0.5ml)中の3−{t−ブトキシカルボニル−[2−ヒドロキシ−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)−ベンシル]−アミノ}−[2S,−3S]−2−フェニルピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルエステル(177mg)の溶液を撹拌し、2−クロロエチルメチルエーテル(280mg)およびヨウ化カリウム(数個の結晶)で処理した。混合物を44°で9日間、次いで60°で2日間撹拌した。混合物を酢酸エチル(25ml)と2M塩酸(25ml)との間で分配した。水性相を酢酸エチル(25ml)で抽出し、一緒にした有機相を水(25ml)およびブライン(2×25ml)で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させて褐色ガム状物を得た。これをシリカ(メルク9385)上でクロマトグラフィーし、3:1のクロロヘキサン:酢酸エチルで溶離して、表題化合物を白色の泡状物(57mg)として得た。質量スペクトル(サーモスプレー+ve)m/e677(MH+)。表題化合物は一般的な方法により脱保護した:−
b)[2−(2−メトキシ−1−エトキシ)−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)−ベンジル]−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン
3−{t−ブトキシカルボニル−[2−(2−メトキシ−1−エトキシ)−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)−ベンジル]−アミノ}−[2S,3S]−2−フェニルピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルエステル(54mg、0.08mmol)の、ジオキサン(5ml)中の4M塩化水素(5ml)中の溶液を44°で20時間保ち、次に蒸発させて白色泡状物(48mg)を得た。この物質をエーテル中で粉砕し、その後、真空下、40°で乾燥して、表題化合物(36mg)を得た。
δ(D2O)2.02(2H,m),2.18−2.38および2.38−2.58(2H,2m),3.23−3.40(1H,m),3.43(3H,s),3.65−3.85(3H,m),3.91−4.25(4H,m),4.43(1H,d,J=12Hz),4.94(1H,d,J=3Hz),7.14(1H,d,J=8Hz),7.25(2H,d,J=7Hz),7.39−7.58(4H,m),7.69(1H,dd,J=8.2Hz)。
分析:実測値:C,49.15%;H,5.25%;N,14.40%。C232736O・0.7H2OはC,49.15%;H,5.45%;N,14.95%である必要がある。
薬剤実施例
実施例A
滅菌配合物
Figure 0003925662
成分を注射用水の一部に溶解し、本発明の化合物が0.25mg/mlとなるように、溶液を最終の体積にする。
溶液を注射用に、例えばアンプル、バイアルまたは注射器に詰めそして密封することによって包装しうる。アンプル、バイアルまたは注射器は無菌状態で詰めてもおよび/または例えば121℃のオートクレーブによって最終的に滅菌してもよい。
経口投与用の錠剤
錠剤は、直接圧縮または湿式粒状化のような通常の方法によって製造しうる。
錠剤は、標準的な技術を用いて、適当なフィルム形成物質、例えばOpadry White、タイプYS−1−7027でフィルム被覆してもよい。あるいは、錠剤を糖被覆してもよい。
実施例B
Figure 0003925662
本発明の化合物を30メッシュふるいに通し、Avicel PH 102およびステアリン酸マグネシウムとブレンドする。得られた混合物を、9/32″直径のパンチを備えた適当な錠剤成形機を用いて錠剤に圧縮する。
実施例C
湿式粒状化
実施例Bに記載のような配合物を用いうる。本発明の化合物(二塩酸塩)を適当な体積の粒状化溶液(精製水、または水中の10%PVP K29/32)に溶解する。乾燥後、粒状物を、例えば20メッシュふるいに通してふるい、ステアリン酸マグネシウムとブレンドする。次に、粒状物を実施例Bに記載のように錠剤に圧縮する。
実施例D
座剤
本発明の化合物 10.0mg
Witepsol W32、硬質脂肪 全体で2000.0mgにする
超微粉薬剤を、溶融したWitepsol W32の一部に約36℃で約15分間、高速ミキサー内でブレンドする。均質化スラリーをWitepsol W32の残りの部分に混合し、そして満足な分散物となるまで、約36℃でブレンドする。型に2000mgの配合物を満たす。
実施例E
カプセル
Figure 0003925662
必要ならば加熱によって、ポリエチレングリコールおよびプロピレングリコールを共にブレンドする。均質になるまで撹拌する。本発明の超微粉化合物をブレンドに加える。均質になるまで混合する。適当なゼラチン物質に詰めて、200mgの配合物を含む軟質ゼラチンカプセルを得る。
実施例F
経口シロップ
Figure 0003925662
パラベンを、約90℃に加熱した少量部の水に溶解する。撹拌しながら、パラベン溶液を多量部の残りの水に加える。他の成分を加え、溶解する。配合物を最終体積にし、均質になるまで混合する。配合物を容器、例えば単位投与量カップまたは多投与量用のびんに詰める。

Claims (6)

  1. 式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
    Figure 0003925662
    (式中、R1は−O−(CH2p3-7シクロアルキル、−O−C1-7フルオロアルキルまたは−O−(CH2nXであり;
    2
    Figure 0003925662
    であり;
    3は水素またはハロゲン原子であり;
    4およびR5は各々独立して、水素またはハロゲン原子を表しても、あるいはC1-4アルキル、C1-4アルコキシまたはトリフルオロメチル基を表してもよく;XはC(O)−NR78、C(O)R9、NR78、SO2NR78、NHSO29、S(O)s9、OC1-4アルキル、NO2、CO2H、CO21-4アルキル、CNから選択されるか、あるいはnが2のとき、XはOH、SHまたはNH2を表してもよく;
    6は水素原子、C1-4アルキル、(CH2mシクロプロピル、−S(O)s1-4アルキル、フェニル、NR1011、CH2C(O)CF3、トリフルオロメチル、ジフルオロメチルまたはシアノ基であり;
    7およびR8は各々独立して、水素原子またはC1-4アルキル基を表し;
    9はC1-4アルキルまたはトリフルオロメチル基を表し;
    10およびR11は各々独立して、水素原子またはC1-4アルキルもしくはアシル基を表し;
    xはゼロまたは1を表し;
    nは1または2を表し;
    sは0、1または2を表し;
    mは0または1を表し;
    pは0または1を表す)
  2. 2
    Figure 0003925662
    (式中、xはゼロであり、R3、R4およびR5は各々水素原子である)
    である、請求項1に記載の化合物。
  3. 1がシクロプロピルメチルオキシ、シクロペンチルオキシ、ジフルオロメチルオキシ、トリフルオロメチルオキシ、2,2,2−トリフルオロエチルオキシ、フルオロメチルオキシ、OCH2OMeまたはO−CH2CH2OMe基である、請求項1または2に記載の化合物。
  4. 6が水素原子またはC1-4アルキルもしくはトリフルオロメチル基である請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. (2−シクロペントキシ−5−テトラゾール−1−イルベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン;
    (2−シクロプロピルメトキシ−5−テトラゾール−1−イルベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン;
    (2−シクロペントキシ−5−(5−トリフルオロメチルテトラゾール−1−イル)ベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン;
    (2−シクロプロピルメトキシ−5−(5−トリフルオロメチルテトラゾール−1−イル)ベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン;
    (2−フルオロメトキシ−5−(5−トリフルオロメチルテトラゾール−1−イル)ベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン;
    [2−(2−メトキシ−1−エトキシ)−5−(5−トリフルオロメチルテトラゾール−1−イル)ベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン
    から選択される化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  6. 請求項1で定義した式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の製造法であって、
    (A) 式(II):
    Figure 0003925662
    の化合物と式(III)
    Figure 0003925662
    の化合物とを反応させ、次に還元すること:あるいは
    (B) 式(XXIV)
    Figure 0003925662
    の化合物と塩化アンモニウムおよびナトリウムアジドとを反応させることを含む、R2が上記定義通りの基(A)であり、xがゼロであり、そしてR6が−NH2である式(I)の化合物の製造法:あるいは
    (C) 式(XXV)
    Figure 0003925662
    の化合物を還元すること:あるいは
    (D) 式(XXVII)
    Figure 0003925662
    の化合物またはそのアミノ保護誘導体と、pが上記定義通りであり、Lが適当な脱離基を表すL−(CH2p3-7シクロアルキルまたはL−C1-7フルオロアルキルとを、塩基の存在下で反応させ、次に、必要ならば脱保護することを含む、R1がシクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシおよびトリフルオロメチルオキシを表す化合物以外の式(I)の化合物の製造法:あるいは
    (E) Lが適当な脱離基を表す式(XXIX)
    Figure 0003925662
    の化合物と、シアン化カリウムとを反応させることを含む、R2が上記定義通りの基Aであり、R6がシアノである式(I)の化合物の製造法
    を含む上記の方法。
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