JP2005504029A - 犬の好ましくない行動を改善するためのnk−1受容体アンタゴニストの使用 - Google Patents
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Abstract
本発明は、コンパニオン動物における異常な不安行動の治療方法であって、それを必要とするコンパニオン動物に治療有効量のNK−1受容体アンタゴニストを投与することを含む方法に関する。
Description
【技術分野】
【0001】
発明の背景
コンパニオン動物における不安行動は、治療がない場合には、動物愛護協会若しくは保護施設への放棄、遺棄又は安楽死を結果として生じる可能性がある、壊滅的な状態でありうる。例えば、オランダでの動物保護施設における犬の研究は、新しい家庭を見出した犬の50%が保護施設に戻ってくることを示した。J.van der Borg,W.J.Netto and D.J.Planta,“Behavioural Testing of Dogs in Animal Shelters to Predict Problem Behaviour,”Applied Animal Behaviour Science 32(1991),pp.237-251を参照のこと。犬を戻すために頻繁に挙げられた理由の1つは、分離不安に帰せられる行動であった。
【0002】
不安行動は、コンパニオン動物の幾つかの種における一般的な障害でありうる。例えば、米国における平均的な獣医診療で、犬患者の14%までが分離不安の1つ以上の徴候を示すことが、推定されている。K.Overall,“Understanding Canine Separation Anxiety.”排泄、破壊及び発声が、分離不安に関連して最も一般的に報告された行動である。同上文献。不安に関連した他の行動は、流涎、食欲低下及び嗜眠を包含する。同上文献。
【0003】
過剰な犬吠は、犬における認識された行動問題である。Soraya Juarbe-Diazは、詳細に患者を評価した後に向精神薬の限定された使用によって過剰な犬吠を治療することを提案している。S.Juarbe-Diaz,“Assessment and Treatment of Excessive Barking in the Domestic Dog,”Progress in Companion Animal Behavior 27(May 1997),pp515-532。Juarbe-Diazは、不法妨害な犬吠の選択された症例の治療に行動改善のための補助剤として下記精神活性薬:アミトリプチリン、ブスピロン、クロミプラミン及びフルオキセチンを薦めている、同上文献。
【0004】
コンパニオン動物における異常な不安行動を治療するための薬剤療法を提供し、それによって、罹患動物を所有者の家庭に又はペットとして留まらせることが望ましい。
異常な不安行動を治療するための薬剤療法を開発するために、試験化合物が不安除去活性を有するかどうかを評価するための精確、再現可能で、安全な方法を有することが有利である。Angelsらは、神経質な猟犬に対する薬物効果の尺度としてヒト忌避を研究した。Angels et al.,“Assessment of Pointer Dog Behavior,”Pav.J.Biol.Sci.17(April-June 1982),pp.84-88。Angelsらは、ヒトとの相互作用に関与する種々な行動に正負のスコアを割り当てる“ヒト相互作用試験”を記載している。Van der Borgらは、犬と今後の所有者との間の適合性(matching)を改良するために保護施設の犬に投与する、1セットの行動試験を教えている。Van der Borg et al.,237頁。
【0005】
タキキニン、サブスタンスP、ノイロキニンA及びノイロキニンBは、哺乳動物の不安行動に関与すると考えられるノイロペプチド・ファミリーの構造的に類似したメンバーである。多くの疾患の病態生理学へのサブスタンスP及び他のタキキニンの関与は、当該技術分野において充分に実証されている。例えば、サブスタンスPは、痛覚又は片頭痛の伝達に(B.E.B.Sandberg et al.,J.Med.Chem.25(1982)1009)、並びに例えば不安及び精神分裂病のような中枢神経系障害に、例えば、それぞれ、喘息及びリ馬チ様関節炎のような、呼吸器及び炎症性疾患に、例えば線維炎のようなリ馬チ様疾患に、及び例えば潰瘍性結腸炎及びクローン病等のような、胃腸障害及びGI管疾患に関与することが示されている(D.Regoli in “Trends in Cluster Headache,”edited by F.Sicuteri et al.,Elsevier Scientific Publishers,Amsterdam,pp.85-95(1987)参照)。
【0006】
サブスタンスPは、ノイロキニン1(NK−1)受容体に結合することが知られている。NK−1受容体は、単離され、特徴付けられている。
NK−1受容体アンタゴニストは、タキキニン及び特に、サブスタンスPの過剰又は不均衡に関連した障害の治療のために開発されている。例えば、WO99/07375は、攻撃行動の治療又は予防のためのNK−1受容体アンタゴニストの使用を開示する。米国特許第6,117,855号及びWO98/15277は、不安又は抑うつを治療するためのNK−1受容体アンタゴニストと、抗うつ薬又は抗不安薬との複合療法を開示する。不安、抑うつ、精神病及び精神分裂病を含めた、多くの障害の治療のために、特定のタキキニン受容体アンタゴニストがWO96/10568に記載されている。同様に、WO00/35915は、例えば不安障害のような、タキキニン媒介疾患を治療するためのピペラジン誘導体を開示する。他のNK−1受容体アンタゴニストは、米国特許第5,773,450号“窒素含有複素環のフルオロアルコキシベンジルアミノ誘導体”1998年6月30日発行と、米国特許第6,222,038号“キヌクリジン誘導体”2001年4月24日発行において同定されている。本明細書に引用された、全ての特許、論文及び
参考文献は、それらの全体において、本明細書に援用される。
【0007】
多くのNK−1受容体アンタゴニストが記載され、不安を含めた、タキキニン関連障害を治療するためのそれらの有用性が主張されているが、NK−1受容体アンタゴニストの投与によって改良されうる、コンパニオン動物における特定行動の開示は、今までに提供されていないと考えられる。
【0008】
本発明の目的は、NK−1受容体活性に関連した、好ましくない行動を軽減する又は予防するための、コンパニオン動物用の薬剤療法を提供することである。本発明の他の目的は、異常な不安行動を治療するためのコンパニオン動物用の薬剤療法を提供することである。
【0009】
本発明の他の目的は、下記行動:異常な発声(犬吠え、泣き、うなり、遠吠え及び哀れっぽい泣き声);活動過剰(ジャンピング、歩き回り、旋回、好奇心向上、不眠増強及び震え);破壊(噛む、掘削及び逃避行動);異常な睡眠(睡眠障害、不眠症、及び睡眠増加);異常な摂食(食欲低下、食欲不振、多食症、及び肥満);異常な飲水(多渇症);異常なグルーミング(過剰な舐め、噛み、及びかじる);異常な排泄(嘔吐、下痢及び多尿);異常な恐怖及びホビア(やかましい音、花火、及び雷);及び社会化障害(よそ者、犬及び選択された物体の恐怖)の1つ以上を治療するためのコンパニオン動物用の薬剤療法を提供することである。
【0010】
本発明の他の目的は、犬における不安除去活性を判断するための試験化合物のスクリーニング方法を提供することである。
発明の概要
本発明は、コンパニオン動物における異常な不安行動の治療方法であって、それを必要とするコンパニオン動物に治療有効量のNK−1受容体アンタゴニストを投与することを含む方法に関する。
【0011】
本発明は、コンパニオン動物における異常な不安行動の治療方法であって、異常な不安行動の発揮に関してコンパニオン動物を評価すること、コンパニオン動物が異常な不安行動を示すために、治療を必要とすることを判断すること、及びコンパニオン動物に、治療有効量のNK−1受容体アンタゴニストを異常な不安行動を軽減又は除去するために充分な時間投与することを含む方法に関する。
【0012】
本発明はまた、コンパニオン動物における異常な不安行動を治療するための薬剤の調製へのNK−1受容体アンタゴニストの使用を提供する。
本発明はまた、犬における不安除去活性を判断するための試験化合物のスクリーニング方法であって、(a)不安行動を示す犬を選択すること;(b)該犬に試験化合物を投与すること;(c)該犬を他の犬及びヒトの視像から分離すること;(d)不安行動が示される、一定持続時間の分離期間内の時間である第1持続期間を測定すること;及び(e)第1持続期間を、該犬が試験化合物を少なくとも48時間受容しなかった場合に不安行動が該犬において示された、一定持続時間の分離期間内の時間である第2持続期間と比較することを含み;第1持続期間が第2持続期間よりも短いならば、試験化合物は不安除去活性を有すると判断される方法を提供する。
【0013】
発明の詳細な説明
本発明は、コンパニオン動物における例えば発声、活動過剰、破壊、異常な睡眠、異常な摂食、異常な飲水、異常なグルーミング、異常な排泄、異常な恐怖及びホビア、並びに社会化障害のような、異常な不安行動の治療方法であって、それを必要とするコンパニオン動物に治療有効量のNK−1受容体アンタゴニストを投与することを含む方法に関する。
【0014】
好ましくは、本発明は、コンパニオン動物における発声、活動過剰、破壊、異常な摂食、及び異常な排泄の治療方法であって、それを必要とするコンパニオン動物に治療有効量のNK−1受容体アンタゴニストを投与することを含む方法に関する。
【0015】
より好ましくは、本発明は、コンパニオン動物における発声、活動過剰及び破壊の治療方法であって、それを必要とするコンパニオン動物に治療有効量のNK−1受容体アンタゴニストを投与することを含む方法に関する。
【0016】
本発明の治療方法は、それを必要とする動物に投与される。このような動物は、1つ以上の異常な不安行動を示しており、この行動を示すとして、評価若しくは診断されており、この行動を軽減若しくは除去するために治療を必要としており、この行動を軽減若しくは除去するために充分な、用量及び時間で治療される。
【0017】
本明細書で用いるかぎり、“治療する”なる用語は、それを必要とする患者における好ましくない行動を軽減又は除去することを意味する。
本明細書で用いるかぎり、“コンパニオン動物”なる用語は、犬、猫及び馬を包含し、好ましくは犬である。
【0018】
NK−1受容体アンタゴニストは、好ましくは、
(2S,3S)−3−(5−tert−ブチル−2−メトキシベンジル)アミノ−2−(3−トリフルオロメトキシ−フェニル)ピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−イソプロポキシ−5−トリフルオロメトキシベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−エトキシ−5−トリフルオロメトキシベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシベンジル)−アミノ−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−3−(5−tert−ブチル−2−トリフルオロメトキシベンジル)アミノ−2−フェニルピペリジン;
2−(ジフェニルメチル)−N−(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシ−フェニル)メチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−アミン;
(2S,3S)−3−[5−クロロ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−ベンジル]アミノ−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−3−(5−tert−ブチル−2−トリフルオロメトキシベンジル)アミノ−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−イソプロポキシ−5−トリフルオロメトキシベンジル)アミノ−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−ジフルオロメトキシ−5−トリフルオロメトキシベンジル)−アミノ−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−2−フェニル−3−[2−(2,2,2−トリフルオロエトキシベンジル)−アミノピペリジン;
(2S,3S)−2−フェニル−3−(2−トリフルオロメトキシベンジル)アミノピペリジン;
シス−3−(2−クロロベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
シス−3−(2−トリフルオロメチルベンジルアミノ)−2−フェニル−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(2−フルオロフェニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(2−クロロフェニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(2−メチルフェニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(3−メトキシフェニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(3−フルオロフェニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(3−クロロフェニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(3−メチルフェニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(3−チエニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルアザシクロ−ヘプタン;
3−(2−メトキシベンジルアミノ)−4−メチル−2−フェニルピペリジン;
3−(2−メトキシベンジルアミノ)−5−メチル−2−フェニルピペリジン;
3−(2−メトキシベンジルアミノ)−6−メチル−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−(5−カルボエトキシペンタ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジル−アミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−(6−ヒドロキシ−ヘキサ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジル−アミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−(4−ヒドロキシ−4−フェニルブタ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−(4−オキソ−4−フェニルブタ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジル−アミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−(5,6−ジヒドロキシヘキサ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジル−アミノ)−2−フェニルピペリジン;
シス−3−(5−フルオロ−2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−4−オキソブタ−1−イル]−3−(2−メトキシベンジル−アミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシブタ−1−イル]−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
シス−3−(2−メトキシ−5−メチルベンジルアミノ)−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−1−(4−ベンズアミドブタ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
シス−3−(2−メトキシナフタ−1−イルメチルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−1−(5−N−メチル−カルボキサミドペンタ−1−イル)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−(4−シアノブタ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−[4−(2−ナフタアミド)ブタ−1−イル]−3−(2−メトキシ−ベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−(5−ベンズアミドペンタ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジル−アミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−(5−アミノペンタ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−3−(5−クロロ−2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−3−(2,5−ジメトキシベンジルアミノ)−2−フェニル−ピペリジン;
シス−3−(3,5−ジフルオロ−2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニル−ピペリジン;
シス−3−(4,5−ジフルオロ−2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニル−ピペリジン;
シス−3−(2,5−ジメトキシベンジルアミノ)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−4−オキソブタ−1−イル]−2−フェニルピペリジン;
シス−3−(5−クロロ−2−メトキシベンジルアミノ)−1−(5,6−ジヒドロキシヘキサ−1−イル)−2−フェニルピペリジン;
シス−1−(5,6−ジヒドロキシヘキサ−1−イル)−3−(2,5−ジメトキシ−ベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
シス−2−フェニル−3−[2−(プロパ−2−イルオキシ)ベンジルアミノ]ピペリジン;
シス−3−(2,5−ジメトキシベンジル)アミノ−2−(3−メトキシ−フェニル)ピペリジン塩酸塩;
シス−3−(5−クロロ−2−メトキシベンジル)アミノ−2−(3−メトキシ−フェニル)ピペリジン二塩酸塩;
シス−3−(5−クロロ−2−メトキシベンジル)アミノ−2−(3−クロロ−フェニル)ピペリジン二塩酸塩;3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2,4−ジフェニルピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピロリジン;
(2S,3S)−3−(5−エチル−2−メトキシベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−3−(5−n−ブチル−2−メトキシベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−メトキシ−5−n−プロピルベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−3−(5−イソプロピル−2−メトキシベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−3−(5−s−ブチル−2−メトキシベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−3−(5−t−ブチル−2−メトキシベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−メトキシ−5−フェニルベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
2,4−ジメチルチアゾール−5−スルホン酸[4−メトキシ−3−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イルアミノメチル)フェニル]−メチルアミド;
N−(4,5−ジメチルチアゾル−2−イル)−N−[4−メトキシ−3−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イル−アミノメチル)フェニル]−メタンスルホンアミド;
{5−[(4,5−ジメチルチアゾル−2−イル)メチルアミノ]−2−メトキシベンジル}−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン;
{5−(4,5−ジメチルチアゾル−2−イルアミノ)−2−メトキシベンジル}−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イルアミン;
4,5−ジメチルチアゾール−2−スルホン酸メチル−[3−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イルアミノ−メチル)−4−トリフルオロメトキシフェニル]−アミド;
2,4−ジメチルチアゾール−5−スルホン酸[4−イソプロポキシ−3−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イルアミノメチル)フェニル]−メチルアミド;
2,4−ジメチルチアゾール−5−スルホン酸[4−イソプロポキシ−3−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イル−アミノメチル)フェニル]−イソプロピルアミド;
2,4−ジメチルチアゾール−5−スルホン酸[4−メトキシ−3−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イルアミノ−メチル)フェニル]−イソプロピルアミド;
2,4−ジメチルチアゾール−5−スルホン酸[4−メトキシ−3−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イルアミノメチル)フェニル]−イソブチルアミド;
2,4−ジメチルチアゾール−5−スルホン酸[4−イソプロポキシ−3−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イルアミノメチル)フェニル]−イソブチルアミド;
(2S,3S)−N−(5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)メチル−2−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ−[2.2.2]オクタン−3−アミン;
(2S,3S)−N−(5−tert−ブチル−2−メトキシフェニル)メチル−2−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−アミン;
(2S,3S)−N−(5−メチル−2−メトキシフェニル)メチル−2−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−アミン;
(2S,3S)−N−(5−エチル−2−メトキシフェニル)メチル−2−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−アミン;
(2S,3S)−N−(5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)メチル−2−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−アミン;
(2S,3S)−N−(5−sec−ブチル−2−メトキシフェニル)メチル−2−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−アミン;
(2S,3S)−N−(5−n−プロピル−2−メトキシフェニル)メチル−2−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−アミン;
(3R,4S,5S,6S)−N,N−ジエチル−5−(5−イソプロピル−2−メトキシ−ベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボキサミド;
(3R,4S,5S,6S)−N,N−ジエチル−5−(2,5−ジメトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボキサミド;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−イソプロピル−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−2−メチルチオベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2,5−ジメトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−メチルベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−エチル−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−n−プロピルベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−sec−ブチル−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−N−メチル−メタンスルホニルアミノ−2−メトキシ−ベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−メチルスルフィニルベンジル−アミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシベンジル−アミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−メチルスルホニルベンジル−アミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−ジメチルアミノ−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−イソプロピル−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−メチルチオベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2,5−ジメトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−メチルベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−エチル−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−n−プロピルベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−sec−ブチル−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−N−メチル−メタンスルホニルアミノ−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−メチルスルフィニルベンジル−アミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシベンジル−アミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−メチルスルホニルベンジル−アミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;及び
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−ジメチルアミノ−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;並びに上記化合物の製薬的に受容される塩
から成る群から選択される。
【0019】
下記参考文献は総合的に、本発明の薬剤方法に用いることができる、NK−1受容体アンタゴニストとしての活性を示す、キヌクリジン、ピペリジン、エチレンジアミン、ピロリジン及びアザノルボルナン誘導体並びに関連化合物に関する:米国特許第5,162,339号、1992年11月11日発行;米国特許第5,232,929号、1993年8月3日発行;国際特許出願WO92/20676、1992年11月26日公開;国際特許出願WO93/00331、1993年1月7日公開;国際特許出願WO92/21677、1992年12月10日公開;国際特許出願WO93/00330、1993年1月7日公開;国際特許出願WO93/06099、1993年4月1日公開;国際特許出願WO93/10073、1993年5月27日公開;国際特許出願WO92/06079、1992年4月16日公開;国際特許出願WO92/12151、1992年7月23日公開;国際特許出願WO92/15585、1992年9月17日公開;国際特許出願WO93/10073、1993年5月27日公開;国際特許出願WO93/19064、1993年9月30日公開;国際特許出願WO94/08997、1994年4月28日公開;国際特許出願WO94/04496、1994年3月3日公開;国際特許出願WO94/13663、1994年6月23日公開;国際特許出願WO94/20500、1994年9月15日公開;国際特許出願PCT/IB94/00221、1994年7月18日出願;国際特許出願PCT/JP94/00781、1994年5月13日出願;国際特許出願PCT/JP94/01092、1994年7月5日出願;及び国際特許出願PCT/JP94/01514、1994年9月13日出願;米国特許出願988,653、1992年12月10日出願;米国特許出願026,382、1993年3月4日出願;米国特許出願123,306、1993年9月17日出願;及び米国特許出願072,629、1993年6月4日出願。上記特許及び特許出願は、それらの全体において、本明細書に援用される。
【0020】
本発明の薬剤方法に用いることができる、他のNK−1受容体アンタゴニストは、下記参考文献に記載された、化合物及び製薬的に受容される塩である:ヨーロッパ特許出願EP499,313、1992年8月19日公開;ヨーロッパ特許出願EP520,555、1992年12月30日公開;ヨーロッパ特許出願EP522,808、1993年1月13日公開;ヨーロッパ特許出願EP528,495、1993年2月24日公開;PCT特許出願WO93/14084、1993年7月22日公開;PCT特許出願WO93/01169、1993年1月21日公開;PCT特許出願WO93/01165、1993年1月21日公開;PCT特許出願WO93/01159、1993年1月21日公開;PCT特許出願WO92/20661、1992年11月26日公開;ヨーロッパ特許出願EP517,589、1992年12月12日公開;ヨーロッパ特許出願EP428,434、1991年5月22日公開;及びヨーロッパ特許出願EP360,390、1990年3月28日公開;PCT特許出願WO95/04042、1995年2月9日公開;PCT特許出願WO95/08549、1995年3月30日公開;PCT特許出願WO95/19344、1995年7月20日公開;PCT特許出願WO95/23810、1995年9月8日公開;及びPCT特許出願WO95/20575、1995年8月3日公開。これらの発行物も、それらの全体において、本明細書に援用される。
【0021】
より好ましくは、NK−1受容体アンタゴニストは、式1、式2で示される化合物、又はそれらの製薬的に受容される塩である:
【0022】
【化1】
式1(2S,3S)(2−ベンズヒドリル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタ−3−イル)−(5−tert−ブチル−2−メトキシ−ベンジル)−アミン
【0023】
【化2】
式2(2S,3S)(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−(2−フェニル−ピペリジン−3−イル)−アミン
本発明に用いるNK−1受容体アンタゴニストは、キラル中心を有することができるので、種々なエナンチオマー形で存在する。本発明は、式1又は式2で示される化合物の全ての光学異性体及び全ての立体異性体並びにこれらの混合物の使用に関する。
【0024】
NK−1受容体アンタゴニストは、CNS−浸透性NK−1受容体アンタゴニストから選択すべきである。NK−1受容体アンタゴニストがCNS浸透性であるかどうかを如何にして判断するかは、当業者に周知である。例えば、試験がWO98/15277に開示されている。
【0025】
NK−1受容体アンタゴニストは、100nM未満のNK−1受容体アフィニティ(IC50)を有する化合物を包含する。好ましくは、NK−1受容体アンタゴニストはIC50#10nMを有し、より好ましくは、IC50#1nMを有する。
【0026】
NK−1受容体アフィニティを測定するために、当該技術分野で周知のNK−1受容体結合アッセイの1つを用いることができる。このようなアッセイの1つは、Cascieri et al.,J.Pharmacol.Exp.Ther.,1992,42,458によって記載されている。
【0027】
NK−1受容体のアミノ酸配列が種の間で異なりうることは、理解される。したがって、NK−1受容体結合のアッセイは好ましくは、治療されるコンパニオン動物の種に自然に発生するNK−1受容体を含む。しかし、治療される種におけるNK−1受容体結合を妥当な確実さで予測するために、異なる種からのNK−1受容体が用いられるアッセイからの結合結果が充分であるかどうかを判断することは、当業者の熟練の範囲内である。
【0028】
NK−1受容体アンタゴニストは、経口、非経口、吸入又は局所経路を介して、好ましくは経口的に投与することができる。
有効な用量を決定するために、多重完全クロスオーバー研究を、治療されるコンパニオン動物の種において種々な用量でのNK−1受容体アンタゴニストで行なうことができる。最適用量は、異常な行動に費やされる時間を減ずる最大能力に基づいて選択される。
【0029】
例えば、非ペプチジルNK−1受容体アンタゴニストは、最も望ましくは、用量につき、約0.01mg/kg動物体重〜約5mg/kg動物体重の範囲の用量で、好ましくは約0.1mg/kg〜0.3mg/kgの用量で投与される。該用量は1日につき1〜6回投与される、好ましくは、1日につき1回又は2回投与される。ペプチジルNK−1受容体アンタゴニストは、好ましくは非経口的に又は吸入によって、当業者によって容易に決定される用量で投与される。
【0030】
治療期間(duration of therapy)は、動物の状態に依存して、変化しうる。異常な不安行動を軽減又は除去するために行動療法(behavioral therapy)と同時に投与される場合に、治療期間は2〜4か月間であることができる。許容される代替行動が4〜6週間維持された後に、動物を投薬から引き離すことができる。場合によっては、許容される行動を維持するために、一生の投薬が必要になることもある。少なくとも、異常な行動が許容されるレベルに軽減されるまで、投与は行なわれるべきである。
【0031】
当業者に知られているような用量滴定(dose titration)によって、用量を決定することができる。(2S,3S)(2−ベンズヒドリル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタ−3−イル)−(5−tert−ブチル−2−メトキシ−ベンジル)−アミンに関する用量滴定の例は、以下の実施例に提供する。
【0032】
治療される動物の種及び該薬剤に対するその個々の反応、並びに選択された薬剤組成物の種類、及びこのような投与が行なわれる時間と間隔に依存して、変更が行なわれうる。場合によっては、上記範囲の下限未満の用量レベルが充分である可能性があり、他の場合には、さらに大きい用量を、このような大きい用量を1日間を通しての投与のために幾つかの小用量に最初に分割するならば、有害な副作用を惹起することなく、用いることができる。
【0033】
本発明に用いるNK−1受容体アンタゴニストは、単独で又は製薬的に受容されるキャリヤー若しくは希釈剤と組み合わせて、既述した経路のいずれかで、投与することができ、このような投与は単回量で又は複数回量で行なうことができる。特に詳しくは、本発明の新規な治療剤は、非常に多様な投与形で投与することができる、即ち、これらは、錠剤、カプセル剤、菱形剤、トローチ、硬質キャンディ、粉末、スプレイ、クリーム、軟膏(salve)、座薬、ゼリー、ゲル、ペースト、ローション、軟膏(ointment)、水性懸濁液、注射可能な溶液、エリキシル剤、シロップ等の形態で、種々な製薬的に受容される不活性なキャリヤーと組み合わせることができる。このようなキャリヤーは、固体希釈剤若しくは充填剤、滅菌水性媒質及び種々な非毒性有機溶媒等を包含する。さらに、経口薬剤組成物は適当に甘味を付ける及び/又はフレーバーを付けることができる。一般に、本発明の治療有効な化合物は、このような投与形中に、約5.0重量%〜約70重量%の範囲の濃度レベルで存在する。
【0034】
経口投与のためには、例えば微結晶性セルロース、クエン酸ナトリウム、炭酸カルシウム、リン酸二カルシウム及びグリシンのような、種々な賦形剤を含有する錠剤を、例えばデンプン(好ましくはトウモロコシ、ジャガイモ若しくはタピオカ・デンプン)、アルギン酸及びある一定の複合シリケートのような崩壊剤と共に、例えばポリビニルピロリドン、スクロース、ゼラチン及びアラビアゴム(acacia)のような造粒結合剤と共に用いることができる。さらに、例えばステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム及びタルクのような滑沢剤も、錠剤形成のためにしばしば、非常に有用である。同様な種類の固体組成物も、ゼラチン・カプセル中の充填剤として用いることができる;これに関連した、好ましい物質はさらに、ラクトース又は乳糖並びに高分子量ポリエチレングリコールを包含する。水性懸濁液及び/又はエリキシル剤が経口投与のために望ましい場合には、有効成分に、種々な甘味剤若しくはフレーバー剤、着色剤(coloring matter)又は染料を、必要な場合には、乳化剤及び/又は懸濁化剤も、例えば水、エタノール、ポリエチレングリコール、グリセリン及びこれらの種々な類似した組み合わせのような、希釈剤と共に組み合わせることができる。
【0035】
非経口投与のためには、胡麻油若しくは落花生油中又は水性プロピレングリコール中の本発明の治療用化合物の溶液を用いることができる。水溶液は、必要に応じて、適当に緩衝化するべきであり(好ましくは8より大きいpH)、液体希釈剤は最初に等張性にするべきである。これらの水溶液は、静脈内注射のために適する。油性溶液は、関節内、筋肉内及び皮下注射のために適する。全てのこれらの溶液の無菌条件下での調製は、当業者に周知の標準的製薬手法によって容易に達成される。
【0036】
本発明の治療方法は、他の治療療法と組み合わせることもでき、特に、異常な攻撃行動又は異常な不安行動の治療を対象とする他の療法と組み合わせることができる。例えば、異常な不安行動を治療するためのコンパニオン動物へのNK−1受容体アンタゴニストの投与は、例えばクロミプラミン及びアミトリプチリンのような三環式抗うつ薬の投与;ベンラファキシン(venlafaxine)を含めた、セロトニン、ノルエピネフリン及び/又はドパミン再取り込み阻害剤として作用する作用剤の投与;例えばベンゾジアゼペン(Diazepam(登録商標)包含)及びフェノチアジン(Acepromazine(登録商標)包含)のような鎮静剤及び/又は例えばフルオキセチン塩酸塩(商品名Prozac(登録商標)で販売)及びセルトラリン塩酸塩(商品名Zoloft(登録商標)で販売)のような、選択的セリトニン再取り込み阻害剤の投与と組み合わせることができる。
【0037】
好ましくは、本発明の治療方法を同時行動改良トレーニングと組み合わせる。1つの行動改良トレーニングの例は、動物を興奮させる刺激に、反応を惹起しないレベルで暴露させ、それによって、報いとして動物に平静さ保持を与えることによる脱感作である。
【0038】
犬不安モデル:
本発明はまた、犬における不安除去効果に関して化合物を試験する方法にも関する。モデルは、分離不安並びに新たな視覚及び聴覚刺激による不安を誘発するように設計される。試験化合物が犬において不安除去効果を有するかどうかを判断するために、分離不安並びに新たな視覚刺激及び音声刺激に関連した不安を、試験化合物を投与した及び投与しない両方の場合に測定する。
【0039】
好ましい1実施態様では、15分間分離段階及び15分間刺激段階中の5種類の異なる不安行動を観察する。これらの不安行動は、発声(犬吠え、泣き、うなり);活動過剰(ジャンピング、歩き回り、旋回);破壊(噛む、前足でかく(pawing)、掘削);流涎;及び震えである。各行動が示される時間(秒数)を記録し、各15分間段階の最後に合計する。直接観察の他に、行動の立証のために試験中に犬をビデオに録画する。
【0040】
好ましい1実施態様では、犬をグループおりから取り出して、隔離ケージに入れる。スクリーンの背後の見えない所に配置したテスターは、15分間のタイマーとビデオ・レコーダーとを始動させる。個々の動物が各行動を示す持続時間(秒数)を記録する。分離段階の最後に、タイマーを15分間に再設定し、遠隔操作自動車に取り付けた子供の大きさの人形を該おりの周囲に連続的に駆動させる。10分間後に、該人形と自動車とを該スクリーンの背後で駆動させ、子供のフェイザー・ガン(fazer gun)を多様な音で、5分間連続的に作動させる。この刺激段階の最後に、各行動の累積時間を記録し、ビデオ・レコーダーを停止する。該犬を隔離ケージから取り出して、グループおりに戻す。
【0041】
好ましくは、試験化合物及びプラセボによる完全なクロス−オーバー研究設計を用いる。各処置期間は21日間の長さである。投与の開始日を示すために、研究“0日目”を用いる。各期間内の研究6日目及び21日目に、不安検査を行なう。無作為化計画を用いて、動物を治療グループ、シーケンス(sequence)、おり及び評価オーダーに割り当てる。全ての可能な処置オーダーが均等に表されるように、研究のクロス−オーバー段階の進行中には、犬を同じシーケンス内に留める。好ましくは、3〜6匹が1日につき評価されるように、“0日目”をずらせる(staggered)。各動物が試験化合物の予測Cmaxで試験されるように、処置投与を試験日に調節する。行動における時間帯別変動(time-of-day variations)を明らかにするために、不安試験を好ましくは11AM〜4PMに行なう。試験の終結時に、動物に給餌する。期間の間に、3週間のウォシュアウトを観察する。
【0042】
研究候補の選択:
好ましくは、以前に分離不安の症状を示した犬を、このモデルに用いる。研究候補の選択には、スクリーニング・モデルを用いる。例えば、犬をグループおりから取り出し、隣接室内のケージに単独で入れる。観察者は、ワンウェイ・ガラス(one-way glass)の背後に立って、該犬を下記行動に関して観察する:過剰な発声(犬吠え、泣き、遠吠え)、活動過剰(歩き回り、旋回、ジャンピング)、及び破壊行動(掘削、噛み、前足でかく)。該犬を10分間観察する。不安行動が観察されない場合には、犬を該プールに戻す。不安行動を示した犬は、1週間1回、4週間にわたってスクリーニングする。行動が繰り返され、一貫している場合には、犬は次の選択期間に移行する。該犬を犬不安モデルの分離段階で1週間1回、6週間にわたって試験する(challenged)。この研究が、6週間のスクリーニング中の各週に不安を示した犬のみを用いることが好ましい。
【0043】
犬における不安除去行動のための化合物の試験方法を、当業者に明らかであるように、好ましい実施態様から変更することができることは想定される。例えば、行動が観察される一定持続時間の分離期間は、好ましい実施態様に記載されるように、15分間でありうるか、又は試験化合物を投与した又は投与しない場合の行動を区別することができるほど、行動を観察するために充分な時間を可能にする所定持続時間の任意の他の時間であることができる。
【0044】
本発明を下記実施例によって説明する。しかし、本発明がこれらの実施例の特定の詳細に限定されないことは、理解されるであろう。
実施例1
0.1mg/kgSIDで7日間及び21日間非経口投与した後に、式1で示される化合物対プラセボの不安除去効果を評価するために、下記手段に従った。
【0045】
試験材料:
式1化合物
投与形 皮下注射
効力 69%
製剤 5mg/mlの水中ベース相当溶液を製造するために水中SBEシクロデキスト
リン、20%(W/V)SBEで溶解
プラセボ
投与形 皮下注射
効力 0%
製剤 水中20%(W/V)シクロデキストリン
研究設計:
単離及び/又は見慣れない人に対する自然発生不安を有する成犬を、式1化合物又はプラセボ対照で、連続21日間処置した。7日間投与後及び21日間投与後に犬を検査した。投与開始日を同定するために、“0日目”を用いた。研究は、二重盲検クロスオーバー設計を用いて行なった。処置期間は持続時間で21日間であり、処置間に28日間のウォシュアウト期間を置く。第1レプリケート(the first replicate)で化合物を受容した犬が、第2レプリケート(the second replicate)ではプラセボを受容するように、犬を処置グループに無作為に割り当てた。プラセボ処置は、負対照として役立った。
【0046】
全ての研究関与者は、処置グループに関して、知らされていなかった。式1化合物は、0.1mg/kgの用量で投与された。プラセボ処置のために用いられたビヒクル対照の量は、薬物を受容した動物に投与されたと考えられる試験化合物の計算量に相当した。全ての試験物品は、1日1回の皮下注射によって投与された。
【0047】
行動分析:
試験日に、各犬を隔離室内のケージに15分間入れた。隠れた観察者は、如何なる不安行動をも時間を計った。投与6日目及び20日目に、その日の投与後2時間から開始して、動物を検査した。
【0048】
異常な不安行動を研究した。15分間の分離段階中に2種類の異なる不安行動に関して観察した。これらの行動は、発声(犬吠え、泣き、うなり)及び活動過剰(ジャンピング、歩き回り、旋回)である。各行動が示される持続時間(秒数)を、遠隔データ獲得デバイス(remote data capture device)を用いて測定し、各15分間期間の最後に各動物に関して合計した。
【0049】
結果:
下記表(表1)は、実験に包含された犬からの平均データを要約する。
表1
式1化合物@0.1mg/kg対プラセボ、幾何平均時間(秒数)、分離段階
【0050】
【表1】
表1のデータから明らかであるように、式1で示されるNK−1受容体アンタゴニストは、分離に起因する発声及び活動過剰の治療において、プラセボよりも有効である。
【0051】
実施例2
最適用量を決定するために、式1化合物の種々な用量を試験した。分離と、新たな視覚及び音声刺激とに関連した不安を測定した。
【0052】
15分間分離段階及び15分間刺激段階中の2種類の異なる不安行動に関して観察する。これらの行動は、発声(犬吠え、泣き、うなり)及び活動過剰(ジャンピング、歩き回り、旋回)である。各行動が示される持続時間(秒数)を記録し、各15分間段階の最後に合計する。直接の観察の他に、行動の立証のために、犬を試験中にビデオ録画する。
【0053】
犬をグループおりから取り出し、隣接室内の隔離ケージに入れる。スクリーンの背後の見えない所に配置されたテスターは、15分間のタイマーとビデオ・レコーダーとを始動させる。個々の動物が各行動を示す持続時間(秒数)を記録する。分離段階の最後に、タイマーを15分間に再設定し、遠隔操作自動車に取り付けた子供の大きさの人形を該おりの周囲に連続的に駆動させる。10分間後に、該人形と自動車とを該スクリーンの背後で駆動させ、子供のフェイザー・ガンを多様な音で、5分間連続的に作動させる。この刺激段階の最後に、各行動の累積時間を記録し、ビデオ・レコーダーを停止する。該犬を隔離ケージから取り出して、グループおりに戻す。
【0054】
表2
式1化合物@1mg/kg対プラセボ、幾何平均時間(秒)、“Comp.1”は式1化合物である。
【0055】
【表2】
表3
式1化合物@0.3mg/kg対前日、幾何平均時間(秒)
【0056】
【表3】
表4
式1化合物@0.1mg/kg対前日、幾何平均時間(秒)
【0057】
【表4】
表5
式1化合物@0.03mg/kg対前日、幾何平均時間(秒)
【0058】
【表5】
表6
式1化合物@0.1mg/kg対プラセボ、幾何平均時間(秒)
【0059】
【表6】
表3〜5は、初回投与前の日である“前日(Day-1)”に関する。データは、試験した用量のうちで、式1化合物の、犬において最も有効な用量は0.1mg/kgSCであること示す。
【0060】
実施例3
成犬に、クロスオーバー設計で、5mg/kgBIDでの式2化合物又はプラセボの10回連続経口投与量を受容させ、行動に対する効果を、投与後1時間から開始して、測定した。
【0061】
材料:
化合物 式2化合物
投与形 経口カプセル
効力 5mg/kg活性でのカプセル
管理:
水 任意に
給餌 標準高エネルギー犬用飼料
1300に給餌、1500に飼料除去
方法:
用量の調製:
式2化合物の適当量を計量し、カプセル中に入れた。カプセルにデキストロースを充填した(back-filled)。
用量の投与:
カプセルをのどの奥に入れ、犬に嚥下させることによって、カプセルを投与した。行動試験日に、犬は投与時に空腹であった。
【0062】
設計:
犬を2つの処置グループに均等に分割した。処置グループ1は、5mg/kgでの式2化合物の10回連続経口投与を1日2回(BID)で受容し、処置グループ2はデキストロースプラセボの10回連続経口投与を1日2回で受容した。試験の最初の半分の終了時に、このプロトコールを繰り返し、処置グループ1の犬はデキストロースプラセボの10回連続経口投与を1日2回で受容し、処置グループ2の犬は5mg/kgでの式2化合物の10回連続経口投与を1日2回で受容した。
【0063】
行動評価:
犬は1830に化合物投与を開始し、10回連続BID投与を続けた。最終投与(投与#10)は試験の朝、開始の1時間前に行なわれた。犬を3回の15分間試験段階で試験し、試験段階中の行動を5分間毎にスコア記録した。犬を試験期間中、ビデオ録画した。
【0064】
表7
犬の行動スコア★に対する式2化合物@5mg/kgの複数回投与の効果、★推定持続時間(秒数)
【0065】
【表7】
スコア系:
1、2、3のオリジナル・スコアを推定時間(秒数)に換算
1=2秒間、2=10秒間、3=30秒間
【0001】
発明の背景
コンパニオン動物における不安行動は、治療がない場合には、動物愛護協会若しくは保護施設への放棄、遺棄又は安楽死を結果として生じる可能性がある、壊滅的な状態でありうる。例えば、オランダでの動物保護施設における犬の研究は、新しい家庭を見出した犬の50%が保護施設に戻ってくることを示した。J.van der Borg,W.J.Netto and D.J.Planta,“Behavioural Testing of Dogs in Animal Shelters to Predict Problem Behaviour,”Applied Animal Behaviour Science 32(1991),pp.237-251を参照のこと。犬を戻すために頻繁に挙げられた理由の1つは、分離不安に帰せられる行動であった。
【0002】
不安行動は、コンパニオン動物の幾つかの種における一般的な障害でありうる。例えば、米国における平均的な獣医診療で、犬患者の14%までが分離不安の1つ以上の徴候を示すことが、推定されている。K.Overall,“Understanding Canine Separation Anxiety.”排泄、破壊及び発声が、分離不安に関連して最も一般的に報告された行動である。同上文献。不安に関連した他の行動は、流涎、食欲低下及び嗜眠を包含する。同上文献。
【0003】
過剰な犬吠は、犬における認識された行動問題である。Soraya Juarbe-Diazは、詳細に患者を評価した後に向精神薬の限定された使用によって過剰な犬吠を治療することを提案している。S.Juarbe-Diaz,“Assessment and Treatment of Excessive Barking in the Domestic Dog,”Progress in Companion Animal Behavior 27(May 1997),pp515-532。Juarbe-Diazは、不法妨害な犬吠の選択された症例の治療に行動改善のための補助剤として下記精神活性薬:アミトリプチリン、ブスピロン、クロミプラミン及びフルオキセチンを薦めている、同上文献。
【0004】
コンパニオン動物における異常な不安行動を治療するための薬剤療法を提供し、それによって、罹患動物を所有者の家庭に又はペットとして留まらせることが望ましい。
異常な不安行動を治療するための薬剤療法を開発するために、試験化合物が不安除去活性を有するかどうかを評価するための精確、再現可能で、安全な方法を有することが有利である。Angelsらは、神経質な猟犬に対する薬物効果の尺度としてヒト忌避を研究した。Angels et al.,“Assessment of Pointer Dog Behavior,”Pav.J.Biol.Sci.17(April-June 1982),pp.84-88。Angelsらは、ヒトとの相互作用に関与する種々な行動に正負のスコアを割り当てる“ヒト相互作用試験”を記載している。Van der Borgらは、犬と今後の所有者との間の適合性(matching)を改良するために保護施設の犬に投与する、1セットの行動試験を教えている。Van der Borg et al.,237頁。
【0005】
タキキニン、サブスタンスP、ノイロキニンA及びノイロキニンBは、哺乳動物の不安行動に関与すると考えられるノイロペプチド・ファミリーの構造的に類似したメンバーである。多くの疾患の病態生理学へのサブスタンスP及び他のタキキニンの関与は、当該技術分野において充分に実証されている。例えば、サブスタンスPは、痛覚又は片頭痛の伝達に(B.E.B.Sandberg et al.,J.Med.Chem.25(1982)1009)、並びに例えば不安及び精神分裂病のような中枢神経系障害に、例えば、それぞれ、喘息及びリ馬チ様関節炎のような、呼吸器及び炎症性疾患に、例えば線維炎のようなリ馬チ様疾患に、及び例えば潰瘍性結腸炎及びクローン病等のような、胃腸障害及びGI管疾患に関与することが示されている(D.Regoli in “Trends in Cluster Headache,”edited by F.Sicuteri et al.,Elsevier Scientific Publishers,Amsterdam,pp.85-95(1987)参照)。
【0006】
サブスタンスPは、ノイロキニン1(NK−1)受容体に結合することが知られている。NK−1受容体は、単離され、特徴付けられている。
NK−1受容体アンタゴニストは、タキキニン及び特に、サブスタンスPの過剰又は不均衡に関連した障害の治療のために開発されている。例えば、WO99/07375は、攻撃行動の治療又は予防のためのNK−1受容体アンタゴニストの使用を開示する。米国特許第6,117,855号及びWO98/15277は、不安又は抑うつを治療するためのNK−1受容体アンタゴニストと、抗うつ薬又は抗不安薬との複合療法を開示する。不安、抑うつ、精神病及び精神分裂病を含めた、多くの障害の治療のために、特定のタキキニン受容体アンタゴニストがWO96/10568に記載されている。同様に、WO00/35915は、例えば不安障害のような、タキキニン媒介疾患を治療するためのピペラジン誘導体を開示する。他のNK−1受容体アンタゴニストは、米国特許第5,773,450号“窒素含有複素環のフルオロアルコキシベンジルアミノ誘導体”1998年6月30日発行と、米国特許第6,222,038号“キヌクリジン誘導体”2001年4月24日発行において同定されている。本明細書に引用された、全ての特許、論文及び
参考文献は、それらの全体において、本明細書に援用される。
【0007】
多くのNK−1受容体アンタゴニストが記載され、不安を含めた、タキキニン関連障害を治療するためのそれらの有用性が主張されているが、NK−1受容体アンタゴニストの投与によって改良されうる、コンパニオン動物における特定行動の開示は、今までに提供されていないと考えられる。
【0008】
本発明の目的は、NK−1受容体活性に関連した、好ましくない行動を軽減する又は予防するための、コンパニオン動物用の薬剤療法を提供することである。本発明の他の目的は、異常な不安行動を治療するためのコンパニオン動物用の薬剤療法を提供することである。
【0009】
本発明の他の目的は、下記行動:異常な発声(犬吠え、泣き、うなり、遠吠え及び哀れっぽい泣き声);活動過剰(ジャンピング、歩き回り、旋回、好奇心向上、不眠増強及び震え);破壊(噛む、掘削及び逃避行動);異常な睡眠(睡眠障害、不眠症、及び睡眠増加);異常な摂食(食欲低下、食欲不振、多食症、及び肥満);異常な飲水(多渇症);異常なグルーミング(過剰な舐め、噛み、及びかじる);異常な排泄(嘔吐、下痢及び多尿);異常な恐怖及びホビア(やかましい音、花火、及び雷);及び社会化障害(よそ者、犬及び選択された物体の恐怖)の1つ以上を治療するためのコンパニオン動物用の薬剤療法を提供することである。
【0010】
本発明の他の目的は、犬における不安除去活性を判断するための試験化合物のスクリーニング方法を提供することである。
発明の概要
本発明は、コンパニオン動物における異常な不安行動の治療方法であって、それを必要とするコンパニオン動物に治療有効量のNK−1受容体アンタゴニストを投与することを含む方法に関する。
【0011】
本発明は、コンパニオン動物における異常な不安行動の治療方法であって、異常な不安行動の発揮に関してコンパニオン動物を評価すること、コンパニオン動物が異常な不安行動を示すために、治療を必要とすることを判断すること、及びコンパニオン動物に、治療有効量のNK−1受容体アンタゴニストを異常な不安行動を軽減又は除去するために充分な時間投与することを含む方法に関する。
【0012】
本発明はまた、コンパニオン動物における異常な不安行動を治療するための薬剤の調製へのNK−1受容体アンタゴニストの使用を提供する。
本発明はまた、犬における不安除去活性を判断するための試験化合物のスクリーニング方法であって、(a)不安行動を示す犬を選択すること;(b)該犬に試験化合物を投与すること;(c)該犬を他の犬及びヒトの視像から分離すること;(d)不安行動が示される、一定持続時間の分離期間内の時間である第1持続期間を測定すること;及び(e)第1持続期間を、該犬が試験化合物を少なくとも48時間受容しなかった場合に不安行動が該犬において示された、一定持続時間の分離期間内の時間である第2持続期間と比較することを含み;第1持続期間が第2持続期間よりも短いならば、試験化合物は不安除去活性を有すると判断される方法を提供する。
【0013】
発明の詳細な説明
本発明は、コンパニオン動物における例えば発声、活動過剰、破壊、異常な睡眠、異常な摂食、異常な飲水、異常なグルーミング、異常な排泄、異常な恐怖及びホビア、並びに社会化障害のような、異常な不安行動の治療方法であって、それを必要とするコンパニオン動物に治療有効量のNK−1受容体アンタゴニストを投与することを含む方法に関する。
【0014】
好ましくは、本発明は、コンパニオン動物における発声、活動過剰、破壊、異常な摂食、及び異常な排泄の治療方法であって、それを必要とするコンパニオン動物に治療有効量のNK−1受容体アンタゴニストを投与することを含む方法に関する。
【0015】
より好ましくは、本発明は、コンパニオン動物における発声、活動過剰及び破壊の治療方法であって、それを必要とするコンパニオン動物に治療有効量のNK−1受容体アンタゴニストを投与することを含む方法に関する。
【0016】
本発明の治療方法は、それを必要とする動物に投与される。このような動物は、1つ以上の異常な不安行動を示しており、この行動を示すとして、評価若しくは診断されており、この行動を軽減若しくは除去するために治療を必要としており、この行動を軽減若しくは除去するために充分な、用量及び時間で治療される。
【0017】
本明細書で用いるかぎり、“治療する”なる用語は、それを必要とする患者における好ましくない行動を軽減又は除去することを意味する。
本明細書で用いるかぎり、“コンパニオン動物”なる用語は、犬、猫及び馬を包含し、好ましくは犬である。
【0018】
NK−1受容体アンタゴニストは、好ましくは、
(2S,3S)−3−(5−tert−ブチル−2−メトキシベンジル)アミノ−2−(3−トリフルオロメトキシ−フェニル)ピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−イソプロポキシ−5−トリフルオロメトキシベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−エトキシ−5−トリフルオロメトキシベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシベンジル)−アミノ−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−3−(5−tert−ブチル−2−トリフルオロメトキシベンジル)アミノ−2−フェニルピペリジン;
2−(ジフェニルメチル)−N−(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシ−フェニル)メチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−アミン;
(2S,3S)−3−[5−クロロ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−ベンジル]アミノ−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−3−(5−tert−ブチル−2−トリフルオロメトキシベンジル)アミノ−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−イソプロポキシ−5−トリフルオロメトキシベンジル)アミノ−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−ジフルオロメトキシ−5−トリフルオロメトキシベンジル)−アミノ−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−2−フェニル−3−[2−(2,2,2−トリフルオロエトキシベンジル)−アミノピペリジン;
(2S,3S)−2−フェニル−3−(2−トリフルオロメトキシベンジル)アミノピペリジン;
シス−3−(2−クロロベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
シス−3−(2−トリフルオロメチルベンジルアミノ)−2−フェニル−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(2−フルオロフェニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(2−クロロフェニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(2−メチルフェニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(3−メトキシフェニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(3−フルオロフェニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(3−クロロフェニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(3−メチルフェニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(3−チエニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルアザシクロ−ヘプタン;
3−(2−メトキシベンジルアミノ)−4−メチル−2−フェニルピペリジン;
3−(2−メトキシベンジルアミノ)−5−メチル−2−フェニルピペリジン;
3−(2−メトキシベンジルアミノ)−6−メチル−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−(5−カルボエトキシペンタ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジル−アミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−(6−ヒドロキシ−ヘキサ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジル−アミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−(4−ヒドロキシ−4−フェニルブタ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−(4−オキソ−4−フェニルブタ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジル−アミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−(5,6−ジヒドロキシヘキサ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジル−アミノ)−2−フェニルピペリジン;
シス−3−(5−フルオロ−2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−4−オキソブタ−1−イル]−3−(2−メトキシベンジル−アミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシブタ−1−イル]−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
シス−3−(2−メトキシ−5−メチルベンジルアミノ)−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−1−(4−ベンズアミドブタ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
シス−3−(2−メトキシナフタ−1−イルメチルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−1−(5−N−メチル−カルボキサミドペンタ−1−イル)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−(4−シアノブタ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−[4−(2−ナフタアミド)ブタ−1−イル]−3−(2−メトキシ−ベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−(5−ベンズアミドペンタ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジル−アミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−(5−アミノペンタ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−3−(5−クロロ−2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−3−(2,5−ジメトキシベンジルアミノ)−2−フェニル−ピペリジン;
シス−3−(3,5−ジフルオロ−2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニル−ピペリジン;
シス−3−(4,5−ジフルオロ−2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニル−ピペリジン;
シス−3−(2,5−ジメトキシベンジルアミノ)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−4−オキソブタ−1−イル]−2−フェニルピペリジン;
シス−3−(5−クロロ−2−メトキシベンジルアミノ)−1−(5,6−ジヒドロキシヘキサ−1−イル)−2−フェニルピペリジン;
シス−1−(5,6−ジヒドロキシヘキサ−1−イル)−3−(2,5−ジメトキシ−ベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
シス−2−フェニル−3−[2−(プロパ−2−イルオキシ)ベンジルアミノ]ピペリジン;
シス−3−(2,5−ジメトキシベンジル)アミノ−2−(3−メトキシ−フェニル)ピペリジン塩酸塩;
シス−3−(5−クロロ−2−メトキシベンジル)アミノ−2−(3−メトキシ−フェニル)ピペリジン二塩酸塩;
シス−3−(5−クロロ−2−メトキシベンジル)アミノ−2−(3−クロロ−フェニル)ピペリジン二塩酸塩;3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2,4−ジフェニルピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピロリジン;
(2S,3S)−3−(5−エチル−2−メトキシベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−3−(5−n−ブチル−2−メトキシベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−メトキシ−5−n−プロピルベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−3−(5−イソプロピル−2−メトキシベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−3−(5−s−ブチル−2−メトキシベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−3−(5−t−ブチル−2−メトキシベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−メトキシ−5−フェニルベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
2,4−ジメチルチアゾール−5−スルホン酸[4−メトキシ−3−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イルアミノメチル)フェニル]−メチルアミド;
N−(4,5−ジメチルチアゾル−2−イル)−N−[4−メトキシ−3−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イル−アミノメチル)フェニル]−メタンスルホンアミド;
{5−[(4,5−ジメチルチアゾル−2−イル)メチルアミノ]−2−メトキシベンジル}−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン;
{5−(4,5−ジメチルチアゾル−2−イルアミノ)−2−メトキシベンジル}−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イルアミン;
4,5−ジメチルチアゾール−2−スルホン酸メチル−[3−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イルアミノ−メチル)−4−トリフルオロメトキシフェニル]−アミド;
2,4−ジメチルチアゾール−5−スルホン酸[4−イソプロポキシ−3−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イルアミノメチル)フェニル]−メチルアミド;
2,4−ジメチルチアゾール−5−スルホン酸[4−イソプロポキシ−3−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イル−アミノメチル)フェニル]−イソプロピルアミド;
2,4−ジメチルチアゾール−5−スルホン酸[4−メトキシ−3−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イルアミノ−メチル)フェニル]−イソプロピルアミド;
2,4−ジメチルチアゾール−5−スルホン酸[4−メトキシ−3−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イルアミノメチル)フェニル]−イソブチルアミド;
2,4−ジメチルチアゾール−5−スルホン酸[4−イソプロポキシ−3−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イルアミノメチル)フェニル]−イソブチルアミド;
(2S,3S)−N−(5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)メチル−2−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ−[2.2.2]オクタン−3−アミン;
(2S,3S)−N−(5−tert−ブチル−2−メトキシフェニル)メチル−2−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−アミン;
(2S,3S)−N−(5−メチル−2−メトキシフェニル)メチル−2−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−アミン;
(2S,3S)−N−(5−エチル−2−メトキシフェニル)メチル−2−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−アミン;
(2S,3S)−N−(5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)メチル−2−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−アミン;
(2S,3S)−N−(5−sec−ブチル−2−メトキシフェニル)メチル−2−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−アミン;
(2S,3S)−N−(5−n−プロピル−2−メトキシフェニル)メチル−2−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−アミン;
(3R,4S,5S,6S)−N,N−ジエチル−5−(5−イソプロピル−2−メトキシ−ベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボキサミド;
(3R,4S,5S,6S)−N,N−ジエチル−5−(2,5−ジメトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボキサミド;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−イソプロピル−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−2−メチルチオベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2,5−ジメトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−メチルベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−エチル−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−n−プロピルベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−sec−ブチル−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−N−メチル−メタンスルホニルアミノ−2−メトキシ−ベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−メチルスルフィニルベンジル−アミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシベンジル−アミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−メチルスルホニルベンジル−アミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−ジメチルアミノ−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−イソプロピル−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−メチルチオベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2,5−ジメトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−メチルベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−エチル−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−n−プロピルベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−sec−ブチル−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−N−メチル−メタンスルホニルアミノ−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−メチルスルフィニルベンジル−アミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシベンジル−アミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−メチルスルホニルベンジル−アミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;及び
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−ジメチルアミノ−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;並びに上記化合物の製薬的に受容される塩
から成る群から選択される。
【0019】
下記参考文献は総合的に、本発明の薬剤方法に用いることができる、NK−1受容体アンタゴニストとしての活性を示す、キヌクリジン、ピペリジン、エチレンジアミン、ピロリジン及びアザノルボルナン誘導体並びに関連化合物に関する:米国特許第5,162,339号、1992年11月11日発行;米国特許第5,232,929号、1993年8月3日発行;国際特許出願WO92/20676、1992年11月26日公開;国際特許出願WO93/00331、1993年1月7日公開;国際特許出願WO92/21677、1992年12月10日公開;国際特許出願WO93/00330、1993年1月7日公開;国際特許出願WO93/06099、1993年4月1日公開;国際特許出願WO93/10073、1993年5月27日公開;国際特許出願WO92/06079、1992年4月16日公開;国際特許出願WO92/12151、1992年7月23日公開;国際特許出願WO92/15585、1992年9月17日公開;国際特許出願WO93/10073、1993年5月27日公開;国際特許出願WO93/19064、1993年9月30日公開;国際特許出願WO94/08997、1994年4月28日公開;国際特許出願WO94/04496、1994年3月3日公開;国際特許出願WO94/13663、1994年6月23日公開;国際特許出願WO94/20500、1994年9月15日公開;国際特許出願PCT/IB94/00221、1994年7月18日出願;国際特許出願PCT/JP94/00781、1994年5月13日出願;国際特許出願PCT/JP94/01092、1994年7月5日出願;及び国際特許出願PCT/JP94/01514、1994年9月13日出願;米国特許出願988,653、1992年12月10日出願;米国特許出願026,382、1993年3月4日出願;米国特許出願123,306、1993年9月17日出願;及び米国特許出願072,629、1993年6月4日出願。上記特許及び特許出願は、それらの全体において、本明細書に援用される。
【0020】
本発明の薬剤方法に用いることができる、他のNK−1受容体アンタゴニストは、下記参考文献に記載された、化合物及び製薬的に受容される塩である:ヨーロッパ特許出願EP499,313、1992年8月19日公開;ヨーロッパ特許出願EP520,555、1992年12月30日公開;ヨーロッパ特許出願EP522,808、1993年1月13日公開;ヨーロッパ特許出願EP528,495、1993年2月24日公開;PCT特許出願WO93/14084、1993年7月22日公開;PCT特許出願WO93/01169、1993年1月21日公開;PCT特許出願WO93/01165、1993年1月21日公開;PCT特許出願WO93/01159、1993年1月21日公開;PCT特許出願WO92/20661、1992年11月26日公開;ヨーロッパ特許出願EP517,589、1992年12月12日公開;ヨーロッパ特許出願EP428,434、1991年5月22日公開;及びヨーロッパ特許出願EP360,390、1990年3月28日公開;PCT特許出願WO95/04042、1995年2月9日公開;PCT特許出願WO95/08549、1995年3月30日公開;PCT特許出願WO95/19344、1995年7月20日公開;PCT特許出願WO95/23810、1995年9月8日公開;及びPCT特許出願WO95/20575、1995年8月3日公開。これらの発行物も、それらの全体において、本明細書に援用される。
【0021】
より好ましくは、NK−1受容体アンタゴニストは、式1、式2で示される化合物、又はそれらの製薬的に受容される塩である:
【0022】
【化1】
式1(2S,3S)(2−ベンズヒドリル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタ−3−イル)−(5−tert−ブチル−2−メトキシ−ベンジル)−アミン
【0023】
【化2】
式2(2S,3S)(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−(2−フェニル−ピペリジン−3−イル)−アミン
本発明に用いるNK−1受容体アンタゴニストは、キラル中心を有することができるので、種々なエナンチオマー形で存在する。本発明は、式1又は式2で示される化合物の全ての光学異性体及び全ての立体異性体並びにこれらの混合物の使用に関する。
【0024】
NK−1受容体アンタゴニストは、CNS−浸透性NK−1受容体アンタゴニストから選択すべきである。NK−1受容体アンタゴニストがCNS浸透性であるかどうかを如何にして判断するかは、当業者に周知である。例えば、試験がWO98/15277に開示されている。
【0025】
NK−1受容体アンタゴニストは、100nM未満のNK−1受容体アフィニティ(IC50)を有する化合物を包含する。好ましくは、NK−1受容体アンタゴニストはIC50#10nMを有し、より好ましくは、IC50#1nMを有する。
【0026】
NK−1受容体アフィニティを測定するために、当該技術分野で周知のNK−1受容体結合アッセイの1つを用いることができる。このようなアッセイの1つは、Cascieri et al.,J.Pharmacol.Exp.Ther.,1992,42,458によって記載されている。
【0027】
NK−1受容体のアミノ酸配列が種の間で異なりうることは、理解される。したがって、NK−1受容体結合のアッセイは好ましくは、治療されるコンパニオン動物の種に自然に発生するNK−1受容体を含む。しかし、治療される種におけるNK−1受容体結合を妥当な確実さで予測するために、異なる種からのNK−1受容体が用いられるアッセイからの結合結果が充分であるかどうかを判断することは、当業者の熟練の範囲内である。
【0028】
NK−1受容体アンタゴニストは、経口、非経口、吸入又は局所経路を介して、好ましくは経口的に投与することができる。
有効な用量を決定するために、多重完全クロスオーバー研究を、治療されるコンパニオン動物の種において種々な用量でのNK−1受容体アンタゴニストで行なうことができる。最適用量は、異常な行動に費やされる時間を減ずる最大能力に基づいて選択される。
【0029】
例えば、非ペプチジルNK−1受容体アンタゴニストは、最も望ましくは、用量につき、約0.01mg/kg動物体重〜約5mg/kg動物体重の範囲の用量で、好ましくは約0.1mg/kg〜0.3mg/kgの用量で投与される。該用量は1日につき1〜6回投与される、好ましくは、1日につき1回又は2回投与される。ペプチジルNK−1受容体アンタゴニストは、好ましくは非経口的に又は吸入によって、当業者によって容易に決定される用量で投与される。
【0030】
治療期間(duration of therapy)は、動物の状態に依存して、変化しうる。異常な不安行動を軽減又は除去するために行動療法(behavioral therapy)と同時に投与される場合に、治療期間は2〜4か月間であることができる。許容される代替行動が4〜6週間維持された後に、動物を投薬から引き離すことができる。場合によっては、許容される行動を維持するために、一生の投薬が必要になることもある。少なくとも、異常な行動が許容されるレベルに軽減されるまで、投与は行なわれるべきである。
【0031】
当業者に知られているような用量滴定(dose titration)によって、用量を決定することができる。(2S,3S)(2−ベンズヒドリル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタ−3−イル)−(5−tert−ブチル−2−メトキシ−ベンジル)−アミンに関する用量滴定の例は、以下の実施例に提供する。
【0032】
治療される動物の種及び該薬剤に対するその個々の反応、並びに選択された薬剤組成物の種類、及びこのような投与が行なわれる時間と間隔に依存して、変更が行なわれうる。場合によっては、上記範囲の下限未満の用量レベルが充分である可能性があり、他の場合には、さらに大きい用量を、このような大きい用量を1日間を通しての投与のために幾つかの小用量に最初に分割するならば、有害な副作用を惹起することなく、用いることができる。
【0033】
本発明に用いるNK−1受容体アンタゴニストは、単独で又は製薬的に受容されるキャリヤー若しくは希釈剤と組み合わせて、既述した経路のいずれかで、投与することができ、このような投与は単回量で又は複数回量で行なうことができる。特に詳しくは、本発明の新規な治療剤は、非常に多様な投与形で投与することができる、即ち、これらは、錠剤、カプセル剤、菱形剤、トローチ、硬質キャンディ、粉末、スプレイ、クリーム、軟膏(salve)、座薬、ゼリー、ゲル、ペースト、ローション、軟膏(ointment)、水性懸濁液、注射可能な溶液、エリキシル剤、シロップ等の形態で、種々な製薬的に受容される不活性なキャリヤーと組み合わせることができる。このようなキャリヤーは、固体希釈剤若しくは充填剤、滅菌水性媒質及び種々な非毒性有機溶媒等を包含する。さらに、経口薬剤組成物は適当に甘味を付ける及び/又はフレーバーを付けることができる。一般に、本発明の治療有効な化合物は、このような投与形中に、約5.0重量%〜約70重量%の範囲の濃度レベルで存在する。
【0034】
経口投与のためには、例えば微結晶性セルロース、クエン酸ナトリウム、炭酸カルシウム、リン酸二カルシウム及びグリシンのような、種々な賦形剤を含有する錠剤を、例えばデンプン(好ましくはトウモロコシ、ジャガイモ若しくはタピオカ・デンプン)、アルギン酸及びある一定の複合シリケートのような崩壊剤と共に、例えばポリビニルピロリドン、スクロース、ゼラチン及びアラビアゴム(acacia)のような造粒結合剤と共に用いることができる。さらに、例えばステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム及びタルクのような滑沢剤も、錠剤形成のためにしばしば、非常に有用である。同様な種類の固体組成物も、ゼラチン・カプセル中の充填剤として用いることができる;これに関連した、好ましい物質はさらに、ラクトース又は乳糖並びに高分子量ポリエチレングリコールを包含する。水性懸濁液及び/又はエリキシル剤が経口投与のために望ましい場合には、有効成分に、種々な甘味剤若しくはフレーバー剤、着色剤(coloring matter)又は染料を、必要な場合には、乳化剤及び/又は懸濁化剤も、例えば水、エタノール、ポリエチレングリコール、グリセリン及びこれらの種々な類似した組み合わせのような、希釈剤と共に組み合わせることができる。
【0035】
非経口投与のためには、胡麻油若しくは落花生油中又は水性プロピレングリコール中の本発明の治療用化合物の溶液を用いることができる。水溶液は、必要に応じて、適当に緩衝化するべきであり(好ましくは8より大きいpH)、液体希釈剤は最初に等張性にするべきである。これらの水溶液は、静脈内注射のために適する。油性溶液は、関節内、筋肉内及び皮下注射のために適する。全てのこれらの溶液の無菌条件下での調製は、当業者に周知の標準的製薬手法によって容易に達成される。
【0036】
本発明の治療方法は、他の治療療法と組み合わせることもでき、特に、異常な攻撃行動又は異常な不安行動の治療を対象とする他の療法と組み合わせることができる。例えば、異常な不安行動を治療するためのコンパニオン動物へのNK−1受容体アンタゴニストの投与は、例えばクロミプラミン及びアミトリプチリンのような三環式抗うつ薬の投与;ベンラファキシン(venlafaxine)を含めた、セロトニン、ノルエピネフリン及び/又はドパミン再取り込み阻害剤として作用する作用剤の投与;例えばベンゾジアゼペン(Diazepam(登録商標)包含)及びフェノチアジン(Acepromazine(登録商標)包含)のような鎮静剤及び/又は例えばフルオキセチン塩酸塩(商品名Prozac(登録商標)で販売)及びセルトラリン塩酸塩(商品名Zoloft(登録商標)で販売)のような、選択的セリトニン再取り込み阻害剤の投与と組み合わせることができる。
【0037】
好ましくは、本発明の治療方法を同時行動改良トレーニングと組み合わせる。1つの行動改良トレーニングの例は、動物を興奮させる刺激に、反応を惹起しないレベルで暴露させ、それによって、報いとして動物に平静さ保持を与えることによる脱感作である。
【0038】
犬不安モデル:
本発明はまた、犬における不安除去効果に関して化合物を試験する方法にも関する。モデルは、分離不安並びに新たな視覚及び聴覚刺激による不安を誘発するように設計される。試験化合物が犬において不安除去効果を有するかどうかを判断するために、分離不安並びに新たな視覚刺激及び音声刺激に関連した不安を、試験化合物を投与した及び投与しない両方の場合に測定する。
【0039】
好ましい1実施態様では、15分間分離段階及び15分間刺激段階中の5種類の異なる不安行動を観察する。これらの不安行動は、発声(犬吠え、泣き、うなり);活動過剰(ジャンピング、歩き回り、旋回);破壊(噛む、前足でかく(pawing)、掘削);流涎;及び震えである。各行動が示される時間(秒数)を記録し、各15分間段階の最後に合計する。直接観察の他に、行動の立証のために試験中に犬をビデオに録画する。
【0040】
好ましい1実施態様では、犬をグループおりから取り出して、隔離ケージに入れる。スクリーンの背後の見えない所に配置したテスターは、15分間のタイマーとビデオ・レコーダーとを始動させる。個々の動物が各行動を示す持続時間(秒数)を記録する。分離段階の最後に、タイマーを15分間に再設定し、遠隔操作自動車に取り付けた子供の大きさの人形を該おりの周囲に連続的に駆動させる。10分間後に、該人形と自動車とを該スクリーンの背後で駆動させ、子供のフェイザー・ガン(fazer gun)を多様な音で、5分間連続的に作動させる。この刺激段階の最後に、各行動の累積時間を記録し、ビデオ・レコーダーを停止する。該犬を隔離ケージから取り出して、グループおりに戻す。
【0041】
好ましくは、試験化合物及びプラセボによる完全なクロス−オーバー研究設計を用いる。各処置期間は21日間の長さである。投与の開始日を示すために、研究“0日目”を用いる。各期間内の研究6日目及び21日目に、不安検査を行なう。無作為化計画を用いて、動物を治療グループ、シーケンス(sequence)、おり及び評価オーダーに割り当てる。全ての可能な処置オーダーが均等に表されるように、研究のクロス−オーバー段階の進行中には、犬を同じシーケンス内に留める。好ましくは、3〜6匹が1日につき評価されるように、“0日目”をずらせる(staggered)。各動物が試験化合物の予測Cmaxで試験されるように、処置投与を試験日に調節する。行動における時間帯別変動(time-of-day variations)を明らかにするために、不安試験を好ましくは11AM〜4PMに行なう。試験の終結時に、動物に給餌する。期間の間に、3週間のウォシュアウトを観察する。
【0042】
研究候補の選択:
好ましくは、以前に分離不安の症状を示した犬を、このモデルに用いる。研究候補の選択には、スクリーニング・モデルを用いる。例えば、犬をグループおりから取り出し、隣接室内のケージに単独で入れる。観察者は、ワンウェイ・ガラス(one-way glass)の背後に立って、該犬を下記行動に関して観察する:過剰な発声(犬吠え、泣き、遠吠え)、活動過剰(歩き回り、旋回、ジャンピング)、及び破壊行動(掘削、噛み、前足でかく)。該犬を10分間観察する。不安行動が観察されない場合には、犬を該プールに戻す。不安行動を示した犬は、1週間1回、4週間にわたってスクリーニングする。行動が繰り返され、一貫している場合には、犬は次の選択期間に移行する。該犬を犬不安モデルの分離段階で1週間1回、6週間にわたって試験する(challenged)。この研究が、6週間のスクリーニング中の各週に不安を示した犬のみを用いることが好ましい。
【0043】
犬における不安除去行動のための化合物の試験方法を、当業者に明らかであるように、好ましい実施態様から変更することができることは想定される。例えば、行動が観察される一定持続時間の分離期間は、好ましい実施態様に記載されるように、15分間でありうるか、又は試験化合物を投与した又は投与しない場合の行動を区別することができるほど、行動を観察するために充分な時間を可能にする所定持続時間の任意の他の時間であることができる。
【0044】
本発明を下記実施例によって説明する。しかし、本発明がこれらの実施例の特定の詳細に限定されないことは、理解されるであろう。
実施例1
0.1mg/kgSIDで7日間及び21日間非経口投与した後に、式1で示される化合物対プラセボの不安除去効果を評価するために、下記手段に従った。
【0045】
試験材料:
式1化合物
投与形 皮下注射
効力 69%
製剤 5mg/mlの水中ベース相当溶液を製造するために水中SBEシクロデキスト
リン、20%(W/V)SBEで溶解
プラセボ
投与形 皮下注射
効力 0%
製剤 水中20%(W/V)シクロデキストリン
研究設計:
単離及び/又は見慣れない人に対する自然発生不安を有する成犬を、式1化合物又はプラセボ対照で、連続21日間処置した。7日間投与後及び21日間投与後に犬を検査した。投与開始日を同定するために、“0日目”を用いた。研究は、二重盲検クロスオーバー設計を用いて行なった。処置期間は持続時間で21日間であり、処置間に28日間のウォシュアウト期間を置く。第1レプリケート(the first replicate)で化合物を受容した犬が、第2レプリケート(the second replicate)ではプラセボを受容するように、犬を処置グループに無作為に割り当てた。プラセボ処置は、負対照として役立った。
【0046】
全ての研究関与者は、処置グループに関して、知らされていなかった。式1化合物は、0.1mg/kgの用量で投与された。プラセボ処置のために用いられたビヒクル対照の量は、薬物を受容した動物に投与されたと考えられる試験化合物の計算量に相当した。全ての試験物品は、1日1回の皮下注射によって投与された。
【0047】
行動分析:
試験日に、各犬を隔離室内のケージに15分間入れた。隠れた観察者は、如何なる不安行動をも時間を計った。投与6日目及び20日目に、その日の投与後2時間から開始して、動物を検査した。
【0048】
異常な不安行動を研究した。15分間の分離段階中に2種類の異なる不安行動に関して観察した。これらの行動は、発声(犬吠え、泣き、うなり)及び活動過剰(ジャンピング、歩き回り、旋回)である。各行動が示される持続時間(秒数)を、遠隔データ獲得デバイス(remote data capture device)を用いて測定し、各15分間期間の最後に各動物に関して合計した。
【0049】
結果:
下記表(表1)は、実験に包含された犬からの平均データを要約する。
表1
式1化合物@0.1mg/kg対プラセボ、幾何平均時間(秒数)、分離段階
【0050】
【表1】
表1のデータから明らかであるように、式1で示されるNK−1受容体アンタゴニストは、分離に起因する発声及び活動過剰の治療において、プラセボよりも有効である。
【0051】
実施例2
最適用量を決定するために、式1化合物の種々な用量を試験した。分離と、新たな視覚及び音声刺激とに関連した不安を測定した。
【0052】
15分間分離段階及び15分間刺激段階中の2種類の異なる不安行動に関して観察する。これらの行動は、発声(犬吠え、泣き、うなり)及び活動過剰(ジャンピング、歩き回り、旋回)である。各行動が示される持続時間(秒数)を記録し、各15分間段階の最後に合計する。直接の観察の他に、行動の立証のために、犬を試験中にビデオ録画する。
【0053】
犬をグループおりから取り出し、隣接室内の隔離ケージに入れる。スクリーンの背後の見えない所に配置されたテスターは、15分間のタイマーとビデオ・レコーダーとを始動させる。個々の動物が各行動を示す持続時間(秒数)を記録する。分離段階の最後に、タイマーを15分間に再設定し、遠隔操作自動車に取り付けた子供の大きさの人形を該おりの周囲に連続的に駆動させる。10分間後に、該人形と自動車とを該スクリーンの背後で駆動させ、子供のフェイザー・ガンを多様な音で、5分間連続的に作動させる。この刺激段階の最後に、各行動の累積時間を記録し、ビデオ・レコーダーを停止する。該犬を隔離ケージから取り出して、グループおりに戻す。
【0054】
表2
式1化合物@1mg/kg対プラセボ、幾何平均時間(秒)、“Comp.1”は式1化合物である。
【0055】
【表2】
表3
式1化合物@0.3mg/kg対前日、幾何平均時間(秒)
【0056】
【表3】
表4
式1化合物@0.1mg/kg対前日、幾何平均時間(秒)
【0057】
【表4】
表5
式1化合物@0.03mg/kg対前日、幾何平均時間(秒)
【0058】
【表5】
表6
式1化合物@0.1mg/kg対プラセボ、幾何平均時間(秒)
【0059】
【表6】
表3〜5は、初回投与前の日である“前日(Day-1)”に関する。データは、試験した用量のうちで、式1化合物の、犬において最も有効な用量は0.1mg/kgSCであること示す。
【0060】
実施例3
成犬に、クロスオーバー設計で、5mg/kgBIDでの式2化合物又はプラセボの10回連続経口投与量を受容させ、行動に対する効果を、投与後1時間から開始して、測定した。
【0061】
材料:
化合物 式2化合物
投与形 経口カプセル
効力 5mg/kg活性でのカプセル
管理:
水 任意に
給餌 標準高エネルギー犬用飼料
1300に給餌、1500に飼料除去
方法:
用量の調製:
式2化合物の適当量を計量し、カプセル中に入れた。カプセルにデキストロースを充填した(back-filled)。
用量の投与:
カプセルをのどの奥に入れ、犬に嚥下させることによって、カプセルを投与した。行動試験日に、犬は投与時に空腹であった。
【0062】
設計:
犬を2つの処置グループに均等に分割した。処置グループ1は、5mg/kgでの式2化合物の10回連続経口投与を1日2回(BID)で受容し、処置グループ2はデキストロースプラセボの10回連続経口投与を1日2回で受容した。試験の最初の半分の終了時に、このプロトコールを繰り返し、処置グループ1の犬はデキストロースプラセボの10回連続経口投与を1日2回で受容し、処置グループ2の犬は5mg/kgでの式2化合物の10回連続経口投与を1日2回で受容した。
【0063】
行動評価:
犬は1830に化合物投与を開始し、10回連続BID投与を続けた。最終投与(投与#10)は試験の朝、開始の1時間前に行なわれた。犬を3回の15分間試験段階で試験し、試験段階中の行動を5分間毎にスコア記録した。犬を試験期間中、ビデオ録画した。
【0064】
表7
犬の行動スコア★に対する式2化合物@5mg/kgの複数回投与の効果、★推定持続時間(秒数)
【0065】
【表7】
スコア系:
1、2、3のオリジナル・スコアを推定時間(秒数)に換算
1=2秒間、2=10秒間、3=30秒間
Claims (14)
- コンパニオン動物における異常な不安行動の治療方法であって、それを必要とするコンパニオン動物に治療有効量のNK−1受容体アンタゴニストを投与することを含む方法。
- 異常な不安行動が、発声、活動過剰、破壊、異常な睡眠、異常な摂食、異常な飲水、異常なグルーミング、異常な排泄、異常な恐怖及びホビア、並びに社会化障害から成る群から選択される、請求項1記載の方法。
- コンパニオン動物が、犬、猫及び馬から成る群から選択される、請求項1記載の方法。
- NK−1受容体アンタゴニストが、
(2S,3S)−3−(5−tert−ブチル−2−メトキシベンジル)アミノ−2−(3−トリフルオロメトキシ−フェニル)ピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−イソプロポキシ−5−トリフルオロメトキシベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−エトキシ−5−トリフルオロメトキシベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシベンジル)−アミノ−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−3−(5−tert−ブチル−2−トリフルオロメトキシベンジル)アミノ−2−フェニルピペリジン;
2−(ジフェニルメチル)−N−(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシ−フェニル)メチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−アミン;
(2S,3S)−3−[5−クロロ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−ベンジル]アミノ−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−3−(5−tert−ブチル−2−トリフルオロメトキシベンジル)アミノ−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−イソプロポキシ−5−トリフルオロメトキシベンジル)アミノ−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−ジフルオロメトキシ−5−トリフルオロメトキシベンジル)−アミノ−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−2−フェニル−3−[2−(2,2,2−トリフルオロエトキシベンジル)−アミノピペリジン;
(2S,3S)−2−フェニル−3−(2−トリフルオロメトキシベンジル)アミノピペリジン;
シス−3−(2−クロロベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
シス−3−(2−トリフルオロメチルベンジルアミノ)−2−フェニル−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(2−フルオロフェニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(2−クロロフェニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(2−メチルフェニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(3−メトキシフェニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(3−フルオロフェニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(3−クロロフェニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(3−メチルフェニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(3−チエニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルアザシクロ−ヘプタン;
3−(2−メトキシベンジルアミノ)−4−メチル−2−フェニルピペリジン;
3−(2−メトキシベンジルアミノ)−5−メチル−2−フェニルピペリジン;
3−(2−メトキシベンジルアミノ)−6−メチル−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−(5−カルボエトキシペンタ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジル−アミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−(6−ヒドロキシ−ヘキサ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジル−アミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−(4−ヒドロキシ−4−フェニルブタ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−(4−オキソ−4−フェニルブタ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジル−アミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−(5,6−ジヒドロキシヘキサ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジル−アミノ)−2−フェニルピペリジン;
シス−3−(5−フルオロ−2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−4−オキソブタ−1−イル]−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシブタ−1−イル]−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
シス−3−(2−メトキシ−5−メチルベンジルアミノ)−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−1−(4−ベンズアミドブタ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
シス−3−(2−メトキシナフタ−1−イルメチルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−1−(5−N−メチル−カルボキサミドペンタ−1−イル)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−(4−シアノブタ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−[4−(2−ナフタアミド)ブタ−1−イル]−3−(2−メトキシ−ベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−(5−ベンズアミドペンタ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジル−アミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−(5−アミノペンタ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−3−(5−クロロ−2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−3−(2,5−ジメトキシベンジルアミノ)−2−フェニル−ピペリジン;
シス−3−(3,5−ジフルオロ−2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニル−ピペリジン;
シス−3−(4,5−ジフルオロ−2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニル−ピペリジン;
シス−3−(2,5−ジメトキシベンジルアミノ)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−4−オキソブタ−1−イル]−2−フェニルピペリジン;
シス−3−(5−クロロ−2−メトキシベンジルアミノ)−1−(5,6−ジヒドロキシヘキサ−1−イル)−2−フェニルピペリジン;
シス−1−(5,6−ジヒドロキシヘキサ−1−イル)−3−(2,5−ジメトキシ−ベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
シス−2−フェニル−3−[2−(プロパ−2−イルオキシ)ベンジルアミノ]ピペリジン;
シス−3−(2,5−ジメトキシベンジル)アミノ−2−(3−メトキシ−フェニル)ピペリジン塩酸塩;
シス−3−(5−クロロ−2−メトキシベンジル)アミノ−2−(3−メトキシ−フェニル)ピペリジン二塩酸塩;
シス−3−(5−クロロ−2−メトキシベンジル)アミノ−2−(3−クロロ−フェニル)ピペリジン二塩酸塩;3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2,4−ジフェニルピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピロリジン;
(2S,3S)−3−(5−エチル−2−メトキシベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−3−(5−n−ブチル−2−メトキシベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−メトキシ−5−n−プロピルベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−3−(5−イソプロピル−2−メトキシベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−3−(5−s−ブチル−2−メトキシベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−3−(5−t−ブチル−2−メトキシベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−メトキシ−5−フェニルベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
2,4−ジメチルチアゾール−5−スルホン酸[4−メトキシ−3−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イルアミノメチル)フェニル]−メチルアミド;
N−(4,5−ジメチルチアゾル−2−イル)−N−[4−メトキシ−3−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イル−アミノメチル)フェニル]−メタンスルホンアミド;
{5−[(4,5−ジメチルチアゾル−2−イル)メチルアミノ]−2−メトキシベンジル}−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン;
{5−(4,5−ジメチルチアゾル−2−イルアミノ)−2−メトキシベンジル}−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イルアミン;
4,5−ジメチルチアゾール−2−スルホン酸メチル−[3−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イルアミノ−メチル)−4−トリフルオロメトキシフェニル]−アミド;
2,4−ジメチルチアゾール−5−スルホン酸[4−イソプロポキシ−3−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イルアミノメチル)フェニル]−メチルアミド;
2,4−ジメチルチアゾール−5−スルホン酸[4−イソプロポキシ−3−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イル−アミノメチル)フェニル]−イソプロピルアミド;
2,4−ジメチルチアゾール−5−スルホン酸[4−メトキシ−3−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イルアミノ−メチル)フェニル]−イソプロピルアミド;
2,4−ジメチルチアゾール−5−スルホン酸[4−メトキシ−3−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イルアミノメチル)フェニル]−イソブチルアミド;
2,4−ジメチルチアゾール−5−スルホン酸[4−イソプロポキシ−3−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イルアミノメチル)フェニル]−イソブチルアミド;
(2S,3S)−N−(5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)メチル−2−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ−[2.2.2]オクタン−3−アミン;
(2S,3S)−N−(5−tert−ブチル−2−メトキシフェニル)メチル−2−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−アミン;
(2S,3S)−N−(5−メチル−2−メトキシフェニル)メチル−2−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−アミン;
(2S,3S)−N−(5−エチル−2−メトキシフェニル)メチル−2−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−アミン;
(2S,3S)−N−(5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)メチル−2−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−アミン;
(2S,3S)−N−(5−sec−ブチル−2−メトキシフェニル)メチル−2−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−アミン;
(2S,3S)−N−(5−n−プロピル−2−メトキシフェニル)メチル−2−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−アミン;
(3R,4S,5S,6S)−N,N−ジエチル−5−(5−イソプロピル−2−メトキシ−ベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボキサミド;
(3R,4S,5S,6S)−N,N−ジエチル−5−(2,5−ジメトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボキサミド;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−イソプロピル−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−2−メチルチオベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2,5−ジメトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−メチルベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−エチル−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−n−プロピルベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−sec−ブチル−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−N−メチル−メタンスルホニルアミノ−2−メトキシ−ベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−メチルスルフィニルベンジル−アミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシベンジル−アミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−メチルスルホニルベンジル−アミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−ジメチルアミノ−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−イソプロピル−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−メチルチオベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2,5−ジメトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−メチルベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−エチル−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−n−プロピルベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−sec−ブチル−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−N−メチル−メタンスルホニルアミノ−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−メチルスルフィニルベンジル−アミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシベンジル−アミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−メチルスルホニルベンジル−アミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;及び
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−ジメチルアミノ−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;又はこれらの製薬的に受容される塩
から成る群から選択される、請求項1記載の方法。 - コンパニオン動物における異常な不安行動を治療する医薬組成物を調製するためのNK−1受容体アンタゴニストの使用。
- 犬における不安除去活性を判断するための試験化合物のスクリーニング方法であって、(a)不安行動を示す犬を選択すること;(b)該犬に試験化合物を投与すること;(c)該犬を他の犬及びヒトの視像から分離すること;(d)不安行動が示される、一定持続時間の分離期間内の時間である第1持続期間を測定すること;及び(e)第1持続期間を、該犬が試験化合物を少なくとも48時間受容しなかった場合に不安行動が該犬において示された、一定持続時間の分離期間内の時間である第2持続期間と比較することを含み;第1持続期間が第2持続期間よりも短いならば、試験化合物は不安除去活性を有すると判断される方法。
- 不安行動が、発声、活動過剰、破壊、異常な睡眠、異常な摂食、異常な飲水、異常なグルーミング、異常な排泄、異常な恐怖及びホビア、並びに社会化障害から成る群から選択される、請求項7記載の方法。
- コンパニオン動物における異常な不安行動の治療方法であって、異常な不安行動の発揮に関してコンパニオン動物を評価すること、コンパニオン動物が異常な不安行動を示すために、治療を必要とすることを判断すること、及びコンパニオン動物に、治療有効量のNK−1受容体アンタゴニストを異常な不安行動を軽減又は除去するために充分な時間投与することを含む方法。
- 異常な不安行動が、発声、活動過剰、破壊、異常な睡眠、異常な摂食、異常な飲水、異常なグルーミング、異常な排泄、異常な恐怖及びホビア、並びに社会化障害から成る群から選択される、請求項9記載の方法。
- コンパニオン動物が犬、猫及び馬から成る群から選択される、請求項9記載の方法。
- NK−1受容体アンタゴニストが、
(2S,3S)−3−(5−tert−ブチル−2−メトキシベンジル)アミノ−2−(3−トリフルオロメトキシフェニル)ピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−イソプロポキシ−5−トリフルオロメトキシベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−エトキシ−5−トリフルオロメトキシベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシベンジル)−アミノ−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−3−(5−tert−ブチル−2−トリフルオロメトキシベンジル)アミノ−2−フェニルピペリジン;
2−(ジフェニルメチル)−N−(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシ−フェニル)メチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−アミン;
(2S,3S)−3−[5−クロロ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−ベンジル]アミノ−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−3−(5−tert−ブチル−2−トリフルオロメトキシベンジル)アミノ−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−イソプロポキシ−5−トリフルオロメトキシベンジル)アミノ−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−ジフルオロメトキシ−5−トリフルオロメトキシベンジル)−アミノ−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−2−フェニル−3−[2−(2,2,2−トリフルオロエトキシベンジル)−アミノピペリジン;
(2S,3S)−2−フェニル−3−(2−トリフルオロメトキシベンジル)アミノピペリジン;
シス−3−(2−クロロベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
シス−3−(2−トリフルオロメチルベンジルアミノ)−2−フェニル−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(2−フルオロフェニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(2−クロロフェニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(2−メチルフェニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(3−メトキシフェニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(3−フルオロフェニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(3−クロロフェニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(3−メチルフェニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−(3−チエニル)−ピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルアザシクロ−ヘプタン;
3−(2−メトキシベンジルアミノ)−4−メチル−2−フェニルピペリジン;
3−(2−メトキシベンジルアミノ)−5−メチル−2−フェニルピペリジン;
3−(2−メトキシベンジルアミノ)−6−メチル−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−(5−カルボエトキシペンタ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジル−アミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−(6−ヒドロキシ−ヘキサ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジル−アミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−(4−ヒドロキシ−4−フェニルブタ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−(4−オキソ−4−フェニルブタ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジル−アミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−(5,6−ジヒドロキシヘキサ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジル−アミノ)−2−フェニルピペリジン;
シス−3−(5−フルオロ−2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−4−オキソブタ−1−イル]−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシブタ−1−イル]−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
シス−3−(2−メトキシ−5−メチルベンジルアミノ)−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−1−(4−ベンズアミドブタ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジル−アミノ)−2−フェニルピペリジン;
シス−3−(2−メトキシナフタ−1−イルメチルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−1−(5−N−メチル−カルボキサミドペンタ−1−イル)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−(4−シアノブタ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−[4−(2−ナフタアミド)ブタ−1−イル]−3−(2−メトキシ−ベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−(5−ベンズアミドペンタ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジル−アミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−1−(5−アミノペンタ−1−イル)−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−3−(5−クロロ−2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−3−(2,5−ジメトキシベンジルアミノ)−2−フェニル−ピペリジン;
シス−3−(3,5−ジフルオロ−2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニル−ピペリジン;
シス−3−(4,5−ジフルオロ−2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニル−ピペリジン;
シス−3−(2,5−ジメトキシベンジルアミノ)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−4−オキソブタ−1−イル]−2−フェニルピペリジン;
シス−3−(5−クロロ−2−メトキシベンジルアミノ)−1−(5,6−ジヒドロキシヘキサ−1−イル)−2−フェニルピペリジン;
シス−1−(5,6−ジヒドロキシヘキサ−1−イル)−3−(2,5−ジメトキシ−ベンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン;
シス−2−フェニル−3−[2−(プロパ−2−イルオキシ)ベンジルアミノ]ピペリジン;
シス−3−(2,5−ジメトキシベンジル)アミノ−2−(3−メトキシ−フェニル)ピペリジン塩酸塩;
シス−3−(5−クロロ−2−メトキシベンジル)アミノ−2−(3−メトキシ−フェニル)ピペリジン二塩酸塩;
シス−3−(5−クロロ−2−メトキシベンジル)アミノ−2−(3−クロロ−フェニル)ピペリジン二塩酸塩;3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2,4−ジフェニルピペリジン;
シス−3−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルピロリジン;
(2S,3S)−3−(5−エチル−2−メトキシベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−3−(5−n−ブチル−2−メトキシベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−メトキシ−5−n−プロピルベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−3−(5−イソプロピル−2−メトキシベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−3−(5−s−ブチル−2−メトキシベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−3−(5−t−ブチル−2−メトキシベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
(2S,3S)−3−(2−メトキシ−5−フェニルベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;
2,4−ジメチルチアゾール−5−スルホン酸[4−メトキシ−3−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イルアミノメチル)フェニル]−メチルアミド;
N−(4,5−ジメチルチアゾル−2−イル)−N−[4−メトキシ−3−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イル−アミノメチル)フェニル]−メタンスルホンアミド;
{5−[(4,5−ジメチルチアゾル−2−イル)メチルアミノ]−2−メトキシベンジル}−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン;
{5−(4,5−ジメチルチアゾル−2−イルアミノ)−2−メトキシベンジル}−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イルアミン;
4,5−ジメチルチアゾール−2−スルホン酸メチル−[3−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イルアミノ−メチル)−4−トリフルオロメトキシフェニル]−アミド;
2,4−ジメチルチアゾール−5−スルホン酸[4−イソプロポキシ−3−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イルアミノメチル)フェニル]−メチルアミド;
2,4−ジメチルチアゾール−5−スルホン酸[4−イソプロポキシ−3−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イル−アミノメチル)フェニル]−イソプロピルアミド;
2,4−ジメチルチアゾール−5−スルホン酸[4−メトキシ−3−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イルアミノ−メチル)フェニル]−イソプロピルアミド;
2,4−ジメチルチアゾール−5−スルホン酸[4−メトキシ−3−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イルアミノメチル)フェニル]−イソブチルアミド;
2,4−ジメチルチアゾール−5−スルホン酸[4−イソプロポキシ−3−((2S,3S)−2−フェニルピペリジン−3−イルアミノメチル)フェニル]−イソブチルアミド;
(2S,3S)−N−(5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)メチル−2−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−アミン;
(2S,3S)−N−(5−tert−ブチル−2−メトキシフェニル)メチル−2−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−アミン;
(2S,3S)−N−(5−メチル−2−メトキシフェニル)メチル−2−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−アミン;
(2S,3S)−N−(5−エチル−2−メトキシフェニル)メチル−2−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−アミン;
(2S,3S)−N−(5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)メチル−2−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−アミン;
(2S,3S)−N−(5−sec−ブチル−2−メトキシフェニル)メチル−2−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−アミン;
(2S,3S)−N−(5−n−プロピル−2−メトキシフェニル)メチル−2−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−アミン;
(3R,4S,5S,6S)−N,N−ジエチル−5−(5−イソプロピル−2−メトキシ−ベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボキサミド;
(3R,4S,5S,6S)−N,N−ジエチル−5−(2,5−ジメトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボキサミド;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−イソプロピル−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−2−メチルチオベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2,5−ジメトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−メチルベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−エチル−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−n−プロピルベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−sec−ブチル−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−N−メチル−メタンスルホニルアミノ−2−メトキシ−ベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−メチルスルフィニルベンジル−アミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシベンジル−アミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−メチルスルホニルベンジル−アミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−ジメチルアミノ−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−イソプロピル−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−メチルチオベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2,5−ジメトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−メチルベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−エチル−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−n−プロピルベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−sec−ブチル−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−N−メチル−メタンスルホニルアミノ−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−メチルスルフィニルベンジル−アミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシベンジル−アミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;
(3R,4S,5S,6S)−5−(2−メトキシ−5−メチルスルホニルベンジル−アミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;及び
(3R,4S,5S,6S)−5−(5−ジメチルアミノ−2−メトキシベンジルアミノ)−6−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸;又はこれらの製薬的に受容される塩
から成る群から選択される、請求項9記載の方法。 - NK−1受容体アンタゴニストが2〜4か月間にわたって1日に1回又は2回投与される、請求項9記載の方法。
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---|---|---|---|
A761 | Written withdrawal of application |
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