JP3925621B2 - 水または汚泥の処理システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水または汚泥の凝集・脱水処理のために凝集剤注入量を制御する水または汚泥の処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
上水、工業用水、下水または排水等の浄化処理(水処理)は、たとえば、反応槽(凝集槽)内の原水に凝集剤を注入して該原水中に含まれる懸濁物質をフロックに凝集処理した後、沈殿分離、加圧浮上分離、遠心分離、砂濾過、膜分離等の手法を用いてフロックを分離することによって浄水を得る。
【0003】
また、活性汚泥の余剰汚泥、消化汚泥、浄化槽汚泥等の各種汚泥の処理は、たとえば、反応槽内の原泥に凝集剤を注入して該原泥中に含まれる懸濁物質を、脱水処理に適したフロックに凝集処理した後、濾過等の手法を用いて汚泥に含まれる清澄水成分を脱水することによって、ろ液を抽出し上記フロックを固形物として分離することで実現される。
【0004】
上述のフロックの分離や汚泥処理における脱水のためには、反応槽において、上記各処理に適した凝集フロック状態に懸濁物質を凝集する必要がある。しかし、何れの凝集においても、原水や原泥の質(pH値等)や流量、さらには凝集処理における凝集剤の注入量等によって、フロックの凝集状態が変化することが否めない。
【0005】
そこで、従来の水処理においては、凝集剤を注入する以前の原水をサンプリングして、その懸濁物質の濃度やpH値等の種々の測定をすると共に、また原水の処理装置への流入量を測定し、注入すべき凝集剤の注入量を求めている。または、凝集処理された固液分離前の水のフロックの凝集状態を目視し、注入すべき凝集剤の注入量を増減している。あるいは、凝集処理後、固液分離を行い、分離水の濁度に基づいて凝集剤の注入量を増減している。
【0006】
汚泥処理においても同様であり、原泥をサンプリングして懸濁物質等を測定するか、あるいは凝集処理された汚泥のフロックの凝集状態を目視して、注入すべき凝集剤の注入量を増減している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のように、懸濁物質の濃度やpH値等の種々の測定をするために、原水をサンプリングして測定し、凝集剤の注入量を求めたのでは、凝集処理された水のフロックの凝集状態を知ることができず、注入した注入量が適正なものか否かを正確に判断できない。さらに、サンプリング槽を準備する等、大掛かりな装置が必要となる。
【0008】
また、凝集反応槽の流出液を沈殿槽等で固液分離を行い、分離水の濁度に基づいて凝集剤の注入量を制御する場合は、沈殿槽等の滞留時間が長いため、フロックの凝集状態の濁度と分離水の濁度との間に、時間の遅れが生じる。この時間遅れは、いわゆるフィードバック制御の時間(位相)遅れ要素として作用し、注入量を適正化することに困難が生じることが否めず、また、上記時間遅れ要素が制御系の不安定要素になることも否めない。
【0009】
上記の問題は、汚泥の凝集処理においても同様である。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、反応槽内または流路中の反応部において、凝集剤が注入され凝集処理された水または汚泥のフロックの凝集状態を、反応部の内部または流路において凝集センサで直ちに測定し、反応部に注入すべき凝集剤の注入量を速やかに最適化し、フロックの分離や汚泥脱水に適した状態に懸濁物質をフロック化することができる水または汚泥の処理装置および処理方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明によれば、請求項1では、反応槽内または流路中の水または汚泥に凝集剤を注入して、上記反応槽内または流路中にて上記水または汚泥に含まれる懸濁物質をフロック化させる凝集手段と、前記反応槽の内部、または前記凝集手段の下流側の流路中に設けた凝集センサを用いて、前記水または汚泥中の濁度を測定する測定手段と、この測定手段で測定された濁度の経時的変化分に基づき、前記凝集剤の注入量を制御する制御手段とを有する水または汚泥の処理システムにおいて、前記凝集センサは、水または汚泥中にレーザ光を放射し、水または汚泥中に含まれる粒子によって生じる上記レーザ光の散乱光を検出するプローブと、流入方向に垂直な面積が小さい導入部およびこの導入部に連接された流体緩流部を備え、この流体緩流部に上記プローブを組込んだ管状セルを備えた水または汚泥の処理システムが提供される。
【0011】
このような構成を有する水等の処理システムであれば、前記測定手段は、流速の安定しない前記反応槽内において、前記導入部を経て前記流体緩流部に処理水等を導入して処理水等の流速を緩和・安定化して、粒子によって生じる散乱光を前記プローブで安定して検出すること(安定して前記水または汚泥中のフロックの空隙における濁度を測定すること)ができるから、サンプリング槽を用いることなく、また固液分離することなく、リアルタイムで且つ安定した濁度測定を可能とする。そして前記制御手段は、上記測定された濁度の経時的変化分(変化分)に基づき、前記凝集手段が反応槽内または流路中の水または汚泥に注入する前記凝集剤の量を制御して、汚泥に含まれる懸濁物質をフロック化することができる。
【0012】
前記変化分算出は濁度を時間(測定時刻差)で微分する微分要素として作用し、凝集剤注入の制御における位相進み要素となる。この位相進み要素は、凝集剤を注入された原水や汚泥が凝集反応を経て凝集処理されるまでの時間遅れ(位相遅れ)を補償するように作用し、凝集剤注入制御の応答性を改善する。すなわち、凝集剤注入量が速やかに最適化され、フロックの分離や汚泥脱水に適した状態に懸濁物質をフロック凝集することができる。さらに、凝集剤注入量制御の安定化も図られることになる。なお、凝集剤注入量とは、単位時間当たり注入される凝集剤の体積をいう。
【0013】
上記水または汚泥の処理システムにおいて、前記プローブを、前記水または汚泥中にレーザ光を放射する放射部の放射端面の中心軸と、前記水または汚泥中で散乱した前記レーザ光を受光する受光部の受光端面の中心軸とを交差させ、前記両中心軸が交差する微小三次元領域における前記レーザ光の散乱光を検出するプローブとすれば、前記水または汚泥中のフロック間の空隙における濁度を測定することができる(請求項2)。請求項3では、凝集剤に無機系凝集剤または/および有機系凝集剤を使用すれば、原水や汚泥に含まれる懸濁物質をフロックの分離や汚泥脱水に適した状態に凝集することができる。請求項4では、反応槽は、無機系凝集剤が注入される第一の反応槽と有機系凝集剤が注入される第二の反応槽からなり、凝集センサが上記各反応槽にそれぞれ設けられる水または汚泥の処理システムが提供される。このような構成を備えた処理システムであれば、上記第一の反応槽で無機系凝集剤が原水や汚泥に適正且つ速やかに注入されて懸濁物質が凝集され、上記第二の反応槽で有機系凝集剤が適正且つ速やかに注入されて懸濁物質が凝集されるので、原水や汚泥に含まれる懸濁物質をフロックの分離や汚泥脱水に適した状態に凝集することができる。
【0014】
請求項によれば、前記制御手段は、前記濁度の変化分が増加(濁度が増加)している場合には、凝集剤の注入量を増加させ、濁度の増加を抑制すると共に濁度を低下させる。一方、上記濁度の変化がないときには、濁度の増加を抑制する必要がないので凝集剤の注入量を減少させる。また、上記濁度が減少したときには、凝集剤の注入量が増加しすぎたと判断して、凝集剤の注入量を減少させる。したがって、原水や汚泥の懸濁固形物の濃度の変化、流入量の増減、水質(pH値等)の変化、反応槽の反応条件(撹拌条件、処理水等の温度等)の変化によって生じる前記濁度の変化に対して、前記制御手段は速やか且つ適正に凝集剤の注入量を制御することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る水または汚泥の処理システムを説明する。
図1は、本発明に係る水または汚泥の処理システムの第一の実施形態の要部概略構成図である。本発明に係る水または汚泥の処理システムは、図1(a)に示すように、反応槽1内に収容した水または汚泥(以下、単に「被処理液」と表示する)2に凝集剤3を注入して反応槽1内にて被処理液2に含まれる懸濁物質をフロック化させる凝集手段と、反応槽1の内部または排出路4に設けた凝集センサ5を用いて、前記水または汚泥中のフロック間の空隙における濁度を連続または間欠的に測定する測定部6と、この測定された濁度の経時的変化分に基づき、前記凝集剤の注入量を制御する制御部7とこの制御部7からの制御信号に基づき、反応槽1への凝集剤3の注入路8に設けられた注入薬量制御部9とを備えている。
【0018】
反応槽1には、被処理液2がポンプ10によって加圧導入されて収容され、注入路8から反応槽1に凝集剤3が注入される。凝集剤3は、反応槽1の内部で被処理液2を凝集反応させ、被処理液2に含まれる懸濁物質をフロック凝集させる。上記凝集反応は、被処理液2に含まれる懸濁物質の質(懸濁物質の化学的組成、物理的性質等)や濃度等に依存し、また、反応槽1に流入する被処理液2の流入量、水質(pH値等)や温度等に依存する凝集反応時間を有する。この凝集反応時間を短縮するため、反応槽1の内部には、たとえば、モータ等で回転駆動される撹拌機11が設けられて被処理液2と凝集剤3とを混合し撹拌する。
【0019】
こうして凝集処理された被処理液2は、反応槽1の排出路4を経て、水処理の場合にはフロックを分離して水を浄化したり、汚泥処理の場合には固形成分であるフロックを脱水処理して固形回収したりする。こうしたフロックの分離や汚泥脱水では、これら処理に適したフロックの凝集状態があるため、反応槽1から排出される被処理液2のフロックの凝集状態を所定の凝集状態に維持する必要がある。
【0020】
そのため、凝集センサ5が反応槽1の内部に設けられ、フロックの凝集状態をリアルタイムに測定している。凝集センサ5は、たとえば、図2に示すように、凝集処理される被処理液2の中にレーザ光を放射し、このレーザ光が上記被処理液2の中の懸濁物質やフロックによって生じる散乱光を検出することで、上記被処理液2の中に含まれるフロックの凝集状態を測定するようにフロック凝集状態検出プローブ(以下「プローブ」)51および管状セル52(図4参照)で構成される。この凝集センサ5に用いられるプローブ51は、概略的には、図2に示すように、所定の周波数の信号で振幅変調されたレーザ光を被処理液2の中に放射するための第一の光ファイバ51aと、上記被処理液2の中の懸濁物質やフロックによって生じる散乱光を受光するための第二の光ファイバ51bとを、それら各ファイバの端面を近接させて所定の台座(支持部材)51cに固定した構造を有する。
【0021】
上記台座51cで支持される上記各光ファイバ51a、51bには、そのコア径が0.1mm程度のものが用いられ、各光ファイバ端面の中心軸が90度の角度をもって交差するように台座51cに固定される。こうして構成されるプローブ51の大きさは、たとえば1〜2mm立方程度である。
そして、第一の光ファイバ51aから放射されたレーザ光によって、各光ファイバ51a、51bの端面の中心軸が交差する部位の微小領域(直径0.2〜0.4mm程度の三次元領域)Sに生じる散乱光が、第二の光ファイバ51bで受光されるようになっている。また、台座51cはプローブ51の上方から入射する外光(自然光)を遮光する。
【0022】
上記構造のプローブ51を用いた凝集センサ5によってフロック凝集状態を測定する測定部6が有する発光部61は、たとえば波長が630nmのレーザ光Lを放射するレーザダイオード等からなるレーザ発振器61aと、上記レーザダイオード等が放射するレーザ光を70〜150kHz(たとえば95kHz)の交流信号で振幅変調する振幅変調器61bとを備えている。
【0023】
また、前記微小領域Sからの散乱光を検出する測定部6が有する検出部62は、散乱光の強度に応じて、散乱光を光電変換するフォトトランジスタ等の光電変換器62aと、光電変換器62aの光電変換出力から前記振幅変調周波数成分の信号Fを抽出するバンドパスフィルタ(以下、「BPF」)62bと、このBPF62bが出力する信号Fを増幅器62cによって増幅した後、その包絡線成分Eを抽出する(AM)検波器62dと、包絡線成分Eの最低値を検出する最低値検出回路62e、および最低値検出回路62eが検出する包絡線成分Eの最低値を読み出すデータサンプリング部62fを備えている。
【0024】
なお、レーザ光の散乱光と共に、外光もプローブ51によって受光されるが、レーザ光は振幅変調されているので、変調周波数成分の信号だけを通過させるBPF62bによって、レーザ光の散乱光に基づく信号Fだけが抽出される。
ところで、微小領域Sで生じるレーザ光の散乱光は、懸濁物質による散乱光とフロックによる散乱光とからなる。ここで、懸濁物質(微小コロイド粒子)数は、懸濁物質の凝集が進むにつれて減少する。これに対して、フロックは懸濁物質(微小コロイド粒子)が凝集したものであるから、凝集が進むにつれて増加したフロックの数は、懸濁物質(微小コロイド粒子)の数に比較して遥かに少ない。このため、凝集が進んでも、フロックが前述の微小領域Sに存在する可能性は非常に少なく、希に微小領域Sに入り込むフロックが存在するに過ぎない。但し、凝集がさらに進行すると、フロックの数が増加するので、微小領域Sに入り込むフロックは増加する。
【0025】
したがって、プローブ51を用いて微小領域Sにおける散乱光の強度を測定すると、図3(a)〜(c)にその概念を示すように、懸濁物質の凝集が進んで微小コロイド粒子数が減少し、フロックの数が徐々に増加しても、フロックの数は懸濁物質(微小コロイド)の減少に比べ遥かに少ないので、プローブ51で検出される微小領域Sの散乱光の平均強度は低下する。このため、プローブ51で検出されるフロックの凝集状態は、希に微小領域Sに入り込むフロックで上記散乱光の強度が一時的に強くなったときを除いて、平均的な散乱光の強度は未凝集の懸濁物質(微小コロイド)の粒子数、すなわち濁度を示しているとみなし得る。なお、図3(a)〜(c)の横軸は時間軸であり、tは時間を示す。
【0026】
前述した最低値検出回路62eは、上記観点に立脚し、散乱光の強度に応じた光電変換器62aの出力から得られる前記振幅変調周波数成分の信号Fの包絡線成分Eから最低値を検出することで、被処理液2の未凝集の微小コロイドの粒子数(濁度)を検知することを可能とする。
さて、前述した構造のプローブ51を用いた凝集センサ5が特徴とするところは、図4にその縦断面と横断面とを示すように、流入方向に垂直な断面積が小さい流体導入部52aと、この流体導入部52aに連接された流路断面積の大なる流体緩流部52bとを備えた管状セル52とを備え、上記流体緩流部52bの内部にプローブ51を設けた点にある。
【0027】
管状セル52は、小径の管内径D1を有する円筒管状の流体導入部52aと、この流体導入部52aと同軸に設けられ、該流体導入部52aを徐々に拡径してその管内径D2を大きくした円筒管状の流体緩流部52bとを備えた異径構造の円管体からなる。そして、流体導入部52aから導入される流速V1の被処理液2を流体緩流部52bに導くことで、被処理液2の流速をV2まで緩やかにして、プローブ51によるフロックの凝集状態(濁度)の測定に供するように作用する。
【0028】
ちなみに、流体緩流部52bに導かれる被処理液2の流速V2は、流体導入部52aの内径D1と流体緩流部52bの内径D2との比に依存し、
V2=(D1/D2)2・V1
となる。具体的には、流体導入部52aの内径D1を10mm、流体緩流部52bの内径D2を30mmとすると、流体緩流部52bにおける被処理液2の流速V2は流体導入部52aに導かれる被処理液2の流速V1の1/9にまで減速される。しかも、導入部6aに導かれる被処理液2の流速V1が10%程度の変化を伴うものであっても、流速減速効果によって、流体緩流部52bにおける被処理液2の流速V2の変化は抑制され、(10/9≒1)%程度に抑えられる。
【0029】
かくして、上記のような形状寸法を有する管状セル52の流体緩流部52bにプローブ51を組込んだ凝集センサ5は、反応槽1に収容された被処理液2に浸漬され、反応槽内部の被処理液2の濁度を、緩流されて安定した流れの下でプローブ51を用いてリアルタイムに検出することを可能にする。凝集センサ5については、図1(b)に示すように、反応槽1から排出される被処理液2の排出路4の一部として構成して、被処理液2の濁度を求めることもできる。また、反応槽を設けずに、配管等の被処理液の流路に直接凝集剤を注入し、その下流に凝集センサ5を設けてもよい(図示せず)。
【0030】
以上のようにして、凝集センサ5は、反応槽1に収容された被処理液2の濁度をリアルタイムに測定することで、凝集剤の注入を適正且つ速やかに行い濁度を適正に維持することに寄与する。
さらに、濁度測定値の変化分を算出することにより、反応槽1内における凝集反応の時間遅れの影響を補償することができる。
【0031】
ここで、濁度を測定する測定部6は、図2に示すように、前記最低値検出回路62eが検出する包絡線成分Eの最低値を読み出すデータサンプリング部62fによって、濁度の測定データを出力する。こうして、出力される濁度の測定データは、図1に示すように、制御部7に入力される。制御部7は、測定部6からの濁度測定データからその経時的変化分を求めて、凝集剤の注入量を制御する。
【0032】
具体的には、濁度測定データの経時的変化分が増加(濁度が増加した、すなわち、懸濁物質(微小コロイド粒子)が増加)したときには、濁度の増加を抑制するべく、前記凝集剤の注入量を増加させる。他方、濁度測定データの経時的変化分がゼロまたは減少(懸濁物質(微小コロイド粒子)が変化しないあるいは減少)であるときには、前記凝集剤の注入量を減少させる。
【0033】
図5は、上記濁度測定データの経時的変化分に基づく凝集剤の注入量制御を示すフローチャートである。
凝集剤の注入量制御は、制御開始(処理システムに起動時)のステップ70において、制御部7が制御を開始して最初の凝集剤注入を行う。このときの注入量は、被処理液2の懸濁固形物の濃度の如何にかかわらず、一定の初期注入量である。
【0034】
ステップ71において、制御部7は所定期間の経過を待つ(インターバル)。ステップ72において、制御部7は測定部6から濁度測定データを読込む。そして、ステップ73で、制御部7は、制御開始(ステップ70)以後、最初に測定部6から読込んだ濁度データか否かを判断し、最初の濁度データであったときには、ステップ74で、この最初の濁度データを初期濁度データM(0)とする。そして、ステップ71で、再び制御部7は期間の経過を待つ。そして、ステップ72において、制御部7は測定部6から濁度測定データを読込むが、このとき読込んだ濁度データM(1)は、既に初期濁度データM(0)が読込まれているので、ステップ73で、制御部7が制御開始後の最初の濁度データと判断することはなく、ステップ75で、制御部7が、濁度の変化分dMを算出する。この算出は、
dM=M(1)−M(0)
として行われる。
【0035】
こうして、ステップ75では、制御部7が、制御部7に入力される濁度測定データから変化分(濁度測定値の増減)dMを算出する。すなわち、濁度測定データが経過時間で微分されることになる。
ステップ76では、制御部7が、ステップ75で算出された濁度測定データの変化分dMが増加(すなわち、dM>0)か否か(すなわち、dM=0またはdM<0)を判断する。
【0036】
濁度測定データの変化分dMが(dM=0またはdM<0)と判断されると、ステップ77において、制御部7は、図1に示すように、凝集剤の注入路8に設けられた注入薬量制御部9を制御して凝集剤の注入量を減少させる。そして、ステップ71に戻り、再び制御部7は期間の経過を待ち、ステップ72で濁度データM(2)を読込む。そして、濁度データの変化分算出とそれに基づく凝集剤の注入量制御を繰り返す。
【0037】
ここで、濁度データの変化分は、
dM=M(2)−M(1)
であり、たとえば、時間の経過に伴い、濁度の変化分は、
dM=M(n+1)−M(n)
と繰り返し算出される。
【0038】
一方、濁度測定データの変化分dMが(dM>0)と判断されると、さらにステップ78において、制御部7が、濁度測定データの変化分dMが所定の増加量(m)を超えたか(dM>m)否か(dM=mまたはdM<m)を判断する。
濁度測定データの変化分dMが所定の増加量(m)を超えたとき(dM>m)は、制御部7は、濁度の増加が著しいと判断し、ステップ79で注入薬量制御部9を制御して凝集剤の注入量を増加させ(たとえば、増加量dC1)、反応槽1に収容された被処理液2の濁度を速やかに低下させる。そして、ステップ71に戻り、再び制御部7は期間の経過を待ち、濁度データの変化分算出、注入量制御を繰り返す。
【0039】
他方、濁度測定データの変化分dMが所定の増加量(m)を超えないとき(dM=mまたはdM<m)は、制御部7は、濁度の増加は著しいものではないと判断し、ステップ80で注入薬量制御部9を制御して凝集剤の注入量を増加させる(たとえば、増加量dC2)。なお、増加量dC2は増加量dC1よりも少ない値であり、反応槽1に収容された被処理液2の濁度は緩やかに低下する。そして、ステップ71に戻り、再び制御部7は期間の経過を待ち、濁度データの変化分算出、注入量制御を繰り返す。
【0040】
かくして、制御部7が濁度測定値の変化分を算出することにより、反応槽1内における凝集反応が制御され、被処理液2の濁度が所定の濁度に維持される。
なお、ステップ76で濁度測定データの変化分dMが(dM>0)と判断されると、その増加量dMの大小を判断せずに、ステップ79に進み、凝集剤の注入量を増加させ(たとえば、増加量dC1)ることで、被処理液2の濁度を速やかに低下させてもよい。
【0041】
このような、制御部7による凝集剤の注入は、測定部6からの濁度測定データからその経時的変化分を求めて、すなわち経過時間で微分して進相要素として作用するので、反応槽1内における凝集反応の時間遅れの影響を補償する。
したがって、被処理液の質(pH値等)や流量等に変化が生じ、反応槽1におけるフロックの凝集状態が変化しても、凝集センサ5が反応槽1に収容された被処理液2の濁度をリアルタイムに測定できることとあいまって、凝集剤の注入量を最適化することができ、反応槽1内の被処理液2の凝集状態を速やか所定の凝集状態に制御することができる。
【0042】
なお、上記処理システムにおいては、反応槽1に注入する凝集剤として無機系凝集剤と有機系凝集剤とをそれぞれ単独または併用することができる。
また、第一の実施形態におい、凝集センサが設けられる位置は、反応槽の内部に限定されず、反応槽からの排出路であってもよい。
次に、図6に、本発明に係る水または汚泥の処理システムの第二の実施形態の要部概略構成図を示す。
【0043】
この第二の実施形態の特徴は、水または汚泥が、第一の反応槽において、無機系凝集剤による最適な凝集状態への処理がなされ、さらに、第二の反応槽において、有機系凝集剤による最適な凝集状態への凝集処理がなされて、水処理におけるフロックの分離または汚泥処理における脱水処理に供されるところにある。
なお、図1と同様な機能を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0044】
第一の反応槽1では、凝集剤3として無機系凝集剤が被処理液2に注入され、被処理液2に含まれる懸濁物質がフロックに凝集処理される。ここで、第一の凝集センサ5は第一の反応槽1に収容された被処理液2に浸漬され、第一の測定装置6と共に、第一の反応槽1の排出路4における被処理液2のフロック間濁度を測定する。第一の制御部7は、第一の注入路8に設けられた第一の注入薬量制御部9を制御して、第一の反応槽1への無機系凝集剤3の注入量を制御する。この無機系凝集剤3の注入量制御は、図5に示すフローチャートの手順によって行われる。
【0045】
こうして凝集処理が為された被処理液2は、第一の反応槽1から第一の排出路4を経て排出される。そして、被処理液2は、第二の反応槽21に収容されて、有機系凝集剤23を投入され第二の撹拌機22により撹拌される。かくして、第二の反応槽21において、被処理液2に含まれる懸濁物質がさらに大きなフロックに凝集処理される。こうして凝集処理された被処理液2は第二の反応槽21の第二の排出路24を経て、フロックの分離による水処理またはフロックの脱水処理による汚泥の脱水処理に供される。
【0046】
ここで、第二の凝集センサ25は第二の反応槽21に収容された被処理液2に浸漬され、第二の測定装置26と共に、第二の反応槽21の第二の排出路24における被処理液2のフロック間濁度を測定する。第二の制御部27は、第二の注入路28に設けられた第二の注入薬量制御部29を制御して、第二の反応槽21への有機系凝集剤23の注入量を制御する。ここでも、有機系凝集剤23の注入量制御は、図5に示すフローチャートの手順によって行われる。
【0047】
したがって、原水や汚泥の質(pH値等)や流量等によって、各反応槽における被処理液のフロックの凝集状態が変化しても、凝集センサ5と凝集センサ25が反応槽1と反応槽21に収容された被処理液2のフロック間濁度をそれぞれリアルタイムに測定することとあいまって、無機系凝集剤3と有機系凝集剤23の注入量を最適化することができ、反応槽1と反応槽2内の被処理液2の凝集状態を速やか所定の凝集状態に制御することができるので、フロックの分離や汚泥脱水に適した状態に懸濁物質をフロック化することができる。かくして、水処理では、フロックが分離され処理水が得られ、汚泥処理では、脱水処理でろ液が抽出され、フロック固形物が脱水分離される。
【0048】
第二の実施形態においても、各凝集センサが設けられる位置は、各反応槽の内部に限定されず、各反応槽からの排出路であってもよい。
なお、第一の反応槽で凝集処理した後に、さらに第二の反応槽で凝集処理を行う場合、一般に第一の反応槽で無機系凝集剤を注入し、第二の反応槽で有機系凝集剤を注入するが、第一の反応槽で有機系凝集剤を注入し、第二の反応槽で無機系凝集剤を注入するものとしてもよい。
【0049】
さらに、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の水または汚泥の処理システムによれば、反応槽内または流路中において凝集剤が注入されて凝集処理された水または汚泥のフロックの凝集状態を、反応槽の内部または下流側の流路中において凝集センサで直ちに且つ安定に測定できるから、凝集反応の時間遅れを補償し、反応槽に注入すべき凝集剤の注入量を速やかに最適化し、フロックの分離や汚泥脱水に適した状態に懸濁物質をフロック化することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水または汚泥の処理システムの第一の実施形態の要部概略構成図である。
【図2】フロック凝集状態検出プローブによる処理水等におけるフロックの状態検出の処理概念を示す図である。
【図3】懸濁物質の凝集に伴う、微小領域Sでの散乱光の強度変化の様子を模式的に示す図である。
【図4】凝集センサを組込んだ管状セルの要部概略構成図である。
【図5】濁度測定データの変化分に基づく凝集剤の注入量制御を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る水または汚泥の処理システムの第二の実施形態の要部概略構成図である。
【符号の説明】
1、21 反応槽
2 被処理液(原水または原泥)
3、23 凝集剤
4、24 排出路
5、25 凝集センサ
6、26 測定部
7、27 制御部
8、28 注入路
9、29 注入薬量制御部
51 プローブ
52 管状セル

Claims (5)

  1. 反応槽内または流路中の水または汚泥に凝集剤を注入して、上記反応槽内または流路中にて上記水または汚泥に含まれる懸濁物質をフロック化させる凝集手段と
    記反応槽の内部、または前記凝集手段の下流側の流路中に設けた凝集センサを用いて、前記水または汚泥中の濁度を測定する測定手段と、
    この測定手段で測定された濁度の経時的変化分に基づき、前記凝集剤の注入量を制御する制御手段とを有する水または汚泥の処理システムにおいて、
    前記凝集センサは、水または汚泥中にレーザ光を放射し、水または汚泥中に含まれる粒子によって生じる上記レーザ光の散乱光を検出するプローブと、
    流入方向に垂直な面積が小さい導入部およびこの導入部に連接された流体緩流部を備え、この流体緩流部に上記プローブを組込んだ管状セルを備えたものであることを特徴とする水または汚泥の処理システム
  2. 前記プローブは、前記水または汚泥中にレーザ光を放射する放射部の放射端面の中心軸と、前記水または汚泥中で散乱した前記レーザ光を受光する受光部の受光端面の中心軸とを交差させ、前記両中心軸が交差する微小三次元領域における前記レーザ光の散乱光を検出するプローブであることを特徴とする請求項1に記載の水または汚泥の処理システム
  3. 前記凝集剤として無機系凝集剤または/および有機系凝集剤を用いることを特徴とする請求項1または2に記載の水または汚泥の処理システム。
  4. 前記反応槽は、無機系凝集剤が注入される第一の反応槽と有機系凝集剤が注入される第二の反応槽からなり、
    前記凝集センサは、上記各反応槽にそれぞれ設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の水または汚泥の処理システム。
  5. 前記制御手段は、測定された濁度の変化分が増加するときには、前記凝集剤の注入量を増加させ、前記濁度の変化分がゼロまたは減少するときには、前記凝集剤の注入量を減少させるものであることを特徴とする請求項1または2に記載の水または汚泥の処理システム。
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