JP3925134B2 - 光送受信器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通常使用される単芯の光ファイバにより双方向の光伝送を行う送受信器に係わり、特に端面が凸球状をなしたプラスチック光ファイバを使用した際に好適な送受信器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、各種電子機器の接続に用いられる信号ケーブルは、従来からよく知られている電気信号ケーブルばかりでなく、例えば光を利用して情報伝送を行う光信号ケーブル等も利用されている。
光ケーブルを使用して各種の電子機器を接続する場合、機器間の接続や切断を容易にするために、図10に示すように、光ケーブルの両端にプラグを装着し、機器側に備えられたジャックに挿入して接続されることが多い。
【0003】
本例では、電子機器67側には、ジャック65が設置され、このジャックに適合するプラグ61が光ケーブル60の両端に取り付けられている。
プラグ61をジャック65の受け穴に挿入することにより、光ケーブル60の心線(光ファイバ素線)が機器67内の光学素子と対向する構造となっている。機器内に設置されたジャックは、リセプタクルと呼ばれることも多い。また、プラグとリセプタクルをコネクタと総称する。
【0004】
信号の伝送が1方向のみならば、機器内の光学素子は送信用の発光素子または受信用の受光素子を光ファイバ素線のコアの軸線に配置すればよい。光ファイバの軸線と発光素子または受光素子の効率最大の方向を一致させることにより、容易に最適の配置が得られる。
しかし、1本の光ケーブルを使用して双方向に信号を伝送しようとすると、上記のように簡単には行かない。
【0005】
見かけ上1本の光ケーブルとなるように、特殊な光ケーブルを使用することもしばしば行われる。
図11(a)にその1例を示す。先ず、コア53を複数本まとめたドメイン54を2組用意し、その周囲をクラッド51で覆う。クラッド51には識別用突起52を形成して1本の(複芯)光ケーブル50とする。
リセプタクル側は同図(b)に示すように、基板55上に発光素子56及び受光素子57を取付け、その間に仕切り板59で中央部を分離されたプリズム58が固着されている。
【0006】
上記の(複芯)光ケーブル50の両端にプラグを装着し、識別用突起52とプラグの回り止め(例えば角形にする等)により、プラグをリセプタクルに挿入したとき、基板55と光ケーブル50が同図(b)に示す位置関係を保つようにする。
同図(b)で左側のドメイン54が入射側、右側のドメイン54が出射側として使用される。実質的に2本の光ファイバを使用したことになり、特殊な光ケーブルが必要で、高価格となりやすく、ケーブルの単位長さ当たりの重量も増加するので好ましくない。
【0007】
図11(c)はホログラフィックビームスプリッタを使用して単芯の光ファイバで双方向の信号伝送が可能としている。
(単芯)光ファイバ50aの軸線上に配置された、発光素子であるレーザダイオード68から出射された単一の発散光は、ホログラフィックビームスプリッタ69とレンズ75によってビーム70・71・72に分割され、ビーム70は光ファイバ50aの1端に集光される。
ファイバ50aから入ってくる信号光はホログラフィックビームスプリッタ69とレンズ75によってビーム76・77・78に回析され、ビーム77・78は光検出器(受光素子)73・74に受光される。
【0008】
上記の方式はプラグとリセプタクルの振動に対する安定性も優れているが、ホログラフィックビームスプリッタは価格も高く、伝送効率もあまり良いとは言えない。
構成上、発光素子と受光素子との間隔が1mm程度と狭いので、クロストークの問題も発生する。
【0009】
電子機器間の接続に多用されるプラスチック光ファイバ(以降POFと略称する)の場合にはコア径が比較的大きいので、単芯のPOFと図11(b)のリセプタクルを組み合わせた方式で、特殊な複芯ケーブルや光学素子の使用を避けることができる。
通常の光ファイバがそのまま使用でき、プラグの回り止めさえすれば送信受信の経路も乱されない。また、発光素子と受光素子との間隔も充分離すことができる。更に、分離方法として、図11(b)に示した隔壁を持ったプリズムのみとは限らず、他にミラー、レンズ、導光ファイバ、遮光等の光学的手段が使用可能であり、目的に応じて使い分けも可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、プラスチック光ファイバ使用の場合には、単芯のPOFとプリズムによって半月状の断面形を持ったPOFのコアの半分づつを送受信に分離して使用するとコスト的にも安価で具合が良い。
即ち、1本の(単芯)光ファイバで常時双方向の光信号を伝送する送受信器において、従来は光ファイバ端面を送信入射光と受信出射光を光学的手段で領域分割し、送受信光相互の混入や干渉を簡易に分離していた。
【0011】
ところが、上記のような領域分割では光の分布が光ファイバの軸線に対して非対称であるため、光ファイバコネクタの接続位置の機械的な変動や振動が送受信光の強度に影響を及ぼす。また、光ケーブルの形状・姿勢の変動や振動も同様に送受信光の強度に影響を及ぼす。これらはすべて信号の伝送特性に影響し、特にコネクタ近辺での光ケーブルの形状・姿勢の変動や振動は大きく影響する。高性能のオーディオ装置間の信号伝送では音質劣化を派生する問題を生じている。
また、組み付けの誤差により、1本の光ケーブルの両端で送信と受信を区分する線が一致せずに食い違っている(両端の半月形の弦に相当する線がある角度をなしている)と伝送特性劣化を生じ、更に外力の変動により時系列的にこの角度が変動する場合には、特に音質の変化を際だたせると言う問題もある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記のような問題点を解決するために、1芯のプラスチック光ファイバから出射される受信光を受光する受光素子からなる受光部と、前記プラスチック光ファイバに送信光を出射する発光素子からなる発光部と、前記プラスチック光ファイバの軸線と前記受光部の軸と前記発光部の軸が同一直線上に配置されるように、前記受光部および前記発光部をその両面に背中合せに実装する基板と、前記基板に形成され、前記送信光の進路を前記プラスチック光ファイバ側に変更する透明プリズムの反射面によって形成される送信光路変更手段と、前記受信光の光路および前記受光素子の光路の周囲に設けられた円筒状の遮光板とを備え、前記プラスチック光ファイバの端部に装着されたコネクタプラグを挿入して所定位置に保持するリセプタクルの近傍に配置された光送受信器であって送信光の前記プラスチック光ファイバに入射する際の強度分布、及び、受光素子の受光感度分布が共に前記プラスチック光ファイバの軸線上の点を中心とする点対称とされた光送受信器を提供する。
【0013】
また本発明の光路変更手段により、前記プラスチック光ファイバの中心部より外周部の前記送信光の強度分布が大きいようにされ、また、この光路変更手段は透明プリズムに設けられた反射面である。
更に、プラスチック光ファイバの端面が球面であるか、又はプラスチック光ファイバの端面から前記受光素子間の受信光の光路に、光束を収束させるレンズ系をを挿入している。
更に、発光素子から出射された送信光を複数の導光ファイバにより導く方法も提供する。
【0014】
更にまた、発光素子及び受光素子の実装される基板の導体間を電気的に絶縁した透明板を使用している。
また、発光素子及び受光素子の実装される導体により、送信光が透過する透過窓を構成する光送受信器をも提供する。
また、導体間に挿入される絶縁基板に、送信光が透過する透過窓を形成した光送受信器をも提供する。
また、プラスチック光ファイバの軸線および前記受光素子の軸を通る同一直線上に前記発光素子の軸が配置される光送受信器を提供する。
【0015】
発光素子に半導体レーザを使用する場合は、プラスチック光ファイバの軸線と前記受光素子の軸と同一直線上に45゜プリズムを配置し、この45゜プリズム入射後の送信光の光路の見かけの発光源が前記プラスチック光ファイバの軸線および前記受光素子の軸を通る同一直線上に配置する。
また、半導体レーザと45゜プリズム間の送信光の光路間にアスペクトレシオ変更手段を挿入する。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の1形態を図1、図2を参照して説明する。図1はリセプタクルに挿入されたプラグ先端部と光送受信器(以降、送受信器と呼ぶ)を分解斜視図として示し、図2(a)はPOFの軸線を含む平面で切断した断面図、同図(b)は下部(発光素子9の側)から素子の実装された基板を見た投影図である。図1では数個の部品はその一部を破断して断面形状を示している。
なお、図1の分解斜視図は部品名称と部品形状を説明するためのものであり、実際の加工工程でこのように分割されずに製造される場合が多い。後述するように実際の製造工程では、例えば、光の進路内で部品同士の接触面ができるだけ少なくなるように、部品の一体化を図るなどの配慮がなされている。
【0017】
光ファイバ(POF)1がコネクタプラグ3の中心部に固着され、その端面2はほぼ球面状に形成されている。ここでPOFとはコアが1個でその端面がほぼ凸球面に形成されたプラスチック光ファイバ(素線)とする。通常は外周部に保護層を付けた光ケーブルとして使用される。
プラグ3がリセプタクル4の穴部に挿入されると、プラグ3の先端部の(外)テーパ面3aとリセプタクル4の穴部最奥部の(内)テーパ面4aが当接して、POFの軸線はリセプタクル4の所定位置に位置決めされる。
【0018】
リセプタクル4には送受信器30が取り付けられている。送受信器30は受光素子8及び発光素子9とこれらを実装する基板、送信光5や受信光7を誘導するプリズム類、受光素子8及び発光素子9を封止する封止部等から構成される。前記のプリズムが封止部を兼用する場合もある。
本明細書では、便宜的に上記の基板を境界として、その上部の受光素子8と受信光7を誘導する受光素子8の封止部等を受信部、基板より下部の発光素子9、送信光5を誘導するプリズム類を発光部と呼ぶ。
【0019】
受光素子8は、例えば、フォトダイオードやフォトトランジスタ等が使用される。
受光素子8はPOFから出射される受信光7を効率よく受信するように、その最高感度軸がPOFの(プラグ部の)軸線と一致するようにビームリードGND13に実装され、ビームリード12を介して外部に接続される。受光素子8は透明の封止部17によって封止され、封止部17のPOFに対向する面はレンズ面17aを形成している。
なお、本明細書では受光素子8及び発光素子9はリードフレームに実装し、封止する場合として説明するが、ケースに収容された一般市販品を使用することもできる。
【0020】
発光素子にはLEDが使用され、ビームリードGND13aに実装され、ビームリード12aを介して外部に接続され、下部プリズム10の成形時に下部プリズム10によって封止される。
発光素子9は受光素子8のほぼ裏側に配置され、送信光5はPOFの反対側に出射される。送信光5は下部プリズム10によって上方へ向かい、POF1のレンズ状の端面2に入射する。ここでは反射屈折等により、光の進路(特に送信光)を変更する部材を光路変更手段と呼ぶ。光路変更手段は基板の発光部と反対側に設けられる場合もある。
発光部からの送信光5は、上記の光路変更手段によりほぼ180゜その方向を変え、POFに入射するときの送信光5の発光は基板の(受光部の配置された側と同じ)同一面側でなされることとなる。
【0021】
ここで、受光素子8及び発光素子9の実装される基板組立品の説明を図5(a1)(a2)(a3)を参照して説明する。図5(a1)は受光素子8を実装するリードフレーム22、同図(a3)は発光素子9を実装するリードフレーム22(前記受光素子実装用リードフレームと同じ物)、(a2)は2枚のリードフレームの間に挿入される絶縁基板14を模式的に描いている。
【0022】
図5(a1)に示すリードフレーム22は薄い金属板をプレス加工で斜線部の穴抜きをしたもので、破線の矢印で示す範囲の形状が左右に反復連続して多数形成される。
リードフレーム22はビームリード12とビームリードGND13が外周部と連続した形に形成され、最終工程で実線25、25・・で切断してビームリード12とビームリードGND13を分離する。
外周部に同時に複数のパイロット穴26が開けられ、各工程毎にパイロットピンが挿入されて位置決めがなされる。
中央部の円形の中心に素子の最高感度軸が位置するように、受光素子8が実装され、ビームリード12にワイヤボンディングで接続する。
【0023】
発光素子9も別のリードフレーム22に実装される。リードフレーム22の図5(a1)に示す側に発光素子9も実装する。
受光素子と発光素子の実装面の裏面で透明の樹脂板等の薄い絶縁基板14を挟んで、受光素子、発光素子の最高強度軸が合致するように、パイロット穴を利用して位置決めして、例えば接着等で接合する。
パイロット穴26はリードフレームを裏返しても座標が一致するように形成されているので、以降の工程もリードフレーム2枚重ねで作業を行う。
また、リードフレーム22に穴抜きされた光透過部15は2枚のリードフレームで合成され、図1・図2(b)に示すように、4個の扇形でほぼリング状の光透過部を形成する。
【0024】
透明な絶縁基板14を使用した場合の送受信器30の以降の製造工程は、ほぼ、次のようになる。
受光素子封止。透明樹脂の封止部17が、例えばアウトサート成形で形成される。封止部17のPOFの対向面は凸レンズ状に形成してもよい。封止部17の外周円筒面に遮光板16aを形成する。遮光板16aは塗装または印刷等で遮光効果のある面を形成しても良いし、金属その他で円筒状の遮光板を封止部17の外周円筒面にそって配置し、次工程の下部プリズム10およびスペーサ16の成形時に固定しても良い。図1に示すように、別途スペーサ16を作成して封止部17に被せるならスペーサ16の内面に遮光板16aの形成も可能である。
【0025】
一般には、下部プリズム10およびスペーサ16をアウトサート成形で同時に成形するのが普通である。送信側の光路に透明な絶縁基板14が介在するのを嫌うなら、透過窓を開けた絶縁基板14aを使用して下部プリズム10およびスペーサ16を一体とし、送信側の光路の異材の接触面を除いても良い。
下部プリズム10のプリズム反射面11と第2プリズム反射面11aは例えば金属の蒸着面、またはメッキ面としてもよく、全反射が期待できるなら、成型時のままの光沢面をそのまま使用しても良い。
すべての工程が終わればリードフレームの外周を切断すればビームリード12、12aとビームリードGND13、13aが分離される。
【0026】
以上図1、2、図5(a1、2、3)に従って1例を説明したが各種の変形が可能である。例えば、発光素子と受光素子の電位的分離があまり必要ない場合は、1枚のリードフレームの両面に背中合わせに発光・受光両素子を実装することも可能である。
また、このリードフレームに周辺の電子部品実装のためのランドを適宜設けることも有用であり、リセプタクルまたはリセプタクルケースなどへ送受信器30取付用の穴等をリードフレーム、絶縁基板に設けておくことも考えられる。
【0027】
このように製造された送受信器において、図2に示すように、POFから射出された受信光7はPOF端面2の球面部および封止部17のレンズ面17aで収束され受光素子8で効率よく受光される。
【0028】
一方、発光素子9より(図で下方に)出射された送信光5は、下部プリズム10の中央部に形成された、凹曲面を持った円錐状のプリズム反射面11で反射され、ほぼ水平で全円周に均一に出射される。
更に、パラボラ状の第2プリズム反射面11aによって反射し、進路を上方に変更し、透明な絶縁基板14に形成されたリング状の光透過部15を透過して、スペーサ16を経て、POFのレンズ状の端面2の外周部から(ほぼ全円周のリング状に)入射する。即ち、POFの軸線に対し点対称に均一に分布した光束が入射することになる。
【0029】
送信光5のごく一部はスペーサ16内部で拡散等により進路を変えるが、遮光板16aに遮られ、受光素子8には影響しない。
また、送信光5はPOFのレンズ状の端面2でも幾分は反射されるが、この面の送信反射光6は多く外周に反射され、更に遮光板16aにも遮られて受光素子8には到達しない。
ここで、受光感度最大の方向を受光素子の軸、発光光度最大の方向を発光素子の軸と呼ぶことにすると、POFの軸線、受光素子の軸、および、発光素子の軸を一致させ、受光素子の感度を最高に保つと同時に、発光素子を射出した光束をプリズムによりリング状に集光して、POFの軸線に対し(1個の同心円上の強度は同一となるように)点対称に分布した送信光をPOFの外周部から入射させることにより、遮光板等で的確な防護を行い、送受信のクロストークを防ぐことができる。
【0030】
同様に、POF1の端面2から出射する受信光7は、主にPOFの中心寄りの受信光が受光素子に入射する。受光素子の受光感度分布からはPOFの軸線から出射した受信光が最大感度で受け取られることになる。受信光の強度分布もPOFの軸線に点対称で分布していると考えて良い。
【0031】
更に、受信光・送信光のいずれの強度分布もPOFの軸線に点対称で分布していることから、光ファイバがその軸線を廻転中心として回転しても光ファイバと送受信器の関係は変化しないことを示している。
即ち、光ファイバを固着したプラグとリセプタクルが廻転可能であっても、幾何学的な関係位置が両者のテーパ面で規制されていれば、伝送特性は基本的に変化しないことになる。これはプラグの方向性を考える必要がないのでプラグの装着が簡便であり、コネクタの製造上はプラグが丸棒、リセプタクルの受け穴が丸穴と加工は簡易であり、取り扱い時の利便性の向上、製造コスト低減のメリットがある。
【0032】
本発明の別の実施の形態である送受信器30aを図3、図4、図5(b1、2、3)を参照して説明する。
前例と同様、図3はリセプタクルに挿入されたプラグ先端部と送受信器部を分解斜視図として示し、図4(a)はPOFの軸線を含む平面で切断した断面図、同図(b)は下部(発光素子9の側)から素子の実装された基板を見た投影図、であり、部分的にある部品はその一部を破断して断面形状を示している。既に述べたように、各部品が図3の分解斜視図のように分割されて製造される場合は少ない。
【0033】
光ファイバ(単芯のPOF)1がコネクタプラグ3の中心部に固着され、プラグ先端の(外)テーパ面3aとリセプタクル4の穴部最奥部の(内)テーパ面4aが当接して、POFの軸線はリセプタクル4の所定位置に位置決めされることは、前例と変わらない。
【0034】
リセプタクル4の後方近傍に送受信器30aが取り付けられている。送受信器30aは表裏に受光素子8及び発光素子9が実装された基板、送信光5の案内、及び、発光素子9の封止のための下部プリズム10、上部プリズム10a等から構成される。
【0035】
受光素子8は、前例と同じくフォトダイオードやフォトトランジスタ等が使用される。
受光素子8はPOFから出射される受信光7を効率よく受信するように、その最高感度軸がPOFの軸線と一致するようにビームリードGND13に実装され、ビームリード12を介して外部に接続される。受光素子8は透明の封止部17によって封止される等ほぼ前例と同様である。
発光素子にはLEDが使用される。
【0036】
受光素子8及び発光素子9の実装される基板組立品の説明を図5(b1)(b2)(b3)を参照して説明する。図5(b1)は受光素子8を実装するリードフレーム22a、同図(b3)は発光素子9を実装するリードフレーム22a、(b2)は2枚のリードフレームの間に挿入される透過窓15b付きの不透明の絶縁基板14aを模式的に描いている。
【0037】
図5(b1)に示すリードフレーム22aは薄い金属板をプレス加工で穴抜きして、ビームリード12、12aとビームリードGND13、13aが外周部と連続した形に形成され、同形状がが左右に反復連続して多数形成される。また、外周部に同時に複数のパイロット穴26が開けられることも同様である。
中央部の正方形の中心に素子の軸が位置するように、受光素子8または発光素子9が実装され、ビームリード12、12aにワイヤボンディングで接続する。
【0038】
不透明で薄い樹脂板等の絶縁基板14aの中心部には、4個の扇形が集まってほぼリング状とされた透過窓15bが中心部に穿たれている。
受光素子と発光素子の実装面の裏面で、この絶縁基板14aを挟んで、受光素子、発光素子の軸が合致するように、パイロット穴を利用して位置決めして、例えば接着等で接合する。
パイロット穴は裏返しても座標が一致するように形成されていること、も前例と同様であり、以降の工程もリードフレーム2枚重ねで作業ができる。
【0039】
本例の送受信器30aの以降の製造工程は、ほぼ、次のようになる。
受光素子封止。透明樹脂の封止部17が、例えばアウトサート成形で形成される。図では平面だが、封止部17のPOFの対向面は凸レンズ状に形成してもよい。封止部17の外周の円錐台面に第4プリズム反射面11dを形成する。
第4プリズム反射面11dは蒸着、メッキまたは印刷等で反射効果のある面を形成しても良いし、金属その他で円錐台状の反射板を封止部17の外周円錐台面に沿って配置し、次工程の下部プリズム10および上部プリズム10aの成形時に固定しても良い。図3に示すように、別途上部プリズム10aを作成して封止部17に被せるなら上部プリズム10aの内外面にメッキ等により反射面形成も可能である。
【0040】
一般には、下部プリズム10および上部プリズム10aをアウトサート成形で透明樹脂を流し込み同時に成形するのが普通である。絶縁基板14aの透過窓15bにも上記透明樹脂が流入して、下部プリズム10および上部プリズム10aを一体とし、送信側の光路の接触面が存在しないようにできる。
下部プリズム10のプリズム反射面11と第2プリズム反射面11aは例えば金属の蒸着面、またはメッキ面としてもよく、全反射が期待できるなら、成型時のままの光沢面をそのまま使用しても良い。
上部プリズム10aの外周の円錐台状の面は、金属の蒸着面、またはメッキ面とされる。
リードフレームの外周を切断して、ビームリード12、12aとビームリードGND13、13aを分離して、全ての工程が終わる。
【0041】
送受信器30aにおいて、図4に示すように、POFから射出された受信光7はPOF端面2の球面部で収束され受光素子8で効率よく受光される。これは、図2と同様である。
【0042】
一方、発光素子9より(図で下方に)出射された送信光5は、下部プリズム10の中央部に形成された、凹曲面を持った円錐状のプリズム反射面11で反射され、ほぼ水平で全円周に均一に出射される。
更に、円錐台状の第2プリズム反射面11aによって反射し、進路を上方に変更し、絶縁基板14に形成されたリング状の透過窓15bを透過して、上部プリズム10aに至り、第3プリズム反射面11bで内側に反射され、更に第4プリズム反射面11cで反射され、リング状になって、僅かに収束しながら上方に向かい、POFのレンズ状の端面2の外周部から(ほぼ全円周のリング状に)入射する。この場合も、POFの軸線に対し点対称に均一に分布した光束が入射することになる。
【0043】
第4プリズム反射面11cから送信光5は侵入できず、受光素子8には影響しない。
また、送信光5のPOFのレンズ状の端面2における送信反射光6は多く外周に反射されて受光素子8には到達しない。
ここでも前例と同じく、POFの軸線、受光素子の軸、および、発光素子の軸を一致させ、受光素子の感度を最高に保つと同時に、発光素子を射出した光束をプリズムによりリング状に集光して、POFの軸線に対し点対称に均一に分布した送信光をPOFの外周部から入射させることにより、送受信のクロストークを防ぐことができる。
【0044】
更に、本発明の別の実施の形態である送受信器30bを図6を参照して説明する。図6(a)はPOFの軸線を含む面で切断した断面図、同図(b)はスペーサ16付近でPOFの軸線に直角に切断した断面図である。
光ファイバ(単芯のPOF)1がコネクタプラグ3の中心部に固着され、プラグ先端の(外)テーパ面3aとリセプタクル4の穴部最奥部の(内)テーパ面4aが当接して、POFの軸線はリセプタクル4の所定位置に位置決めされることは、前例と変わらない。
【0045】
リセプタクル4の後方に送受信器30bが取り付けられている。送受信器30bは表裏に受光素子8及び発光素子9が実装された基板、送信光5の反射、及び、発光素子9の封止を兼ねた下部プリズム10、受光素子8の封止を兼ねたスペーサ16、光ファイバを使用した導光ファイバ19等から構成される。
【0046】
受光素子8は、前例と同じくフォトダイオードやフォトトランジスタ等が使用され、発光素子9はLEDが使用される。
受光素子8はPOFから出射される受信光7を効率よく受信するように、その最高感度軸がPOFの軸線と一致するようにビームリードGND13に実装され、ビームリード12を介して外部に接続される。受光素子8は透明の封止部17によって封止される等ほぼ前例と同様である。
【0047】
受光素子8及び発光素子9の実装されるリードフレームは、例えば、図5(b1)と同様である。不透明な絶縁基板14aには導光ファイバ19を挿入する多数の穴を穿たれている。受光素子8または発光素子9が実装され、ビームリード12、12aにワイヤボンディングされたリードフレームが背中合わせに絶縁基板14aを間に挟んで接着される。
【0048】
次いで、絶縁基板14aの孔に導光ファイバ19が挿入される。導光ファイバ19はPOFまたはその相当品が使用できる。
例えばアウトサート成形で、下部プリズム10およびスペーサ16が同時に成形される。受光素子8、発光素子9の封止、および導光ファイバ19の固定も行われる。
必要ならプリズム反射面11に蒸着、メッキ加工を行い反射面とする。
なお、下部プリズム10およびスペーサ16用の樹脂の屈折率によっては導光ファイバ19はコアとクラッドを備えた光ファイバでなくコア材のみでも使用可能の場合がある。
リードフレームの外周を切断して、ビームリード12、12aとビームリードGND13、13aを分離して、全ての工程が終わる。
【0049】
送受信器30bにおいて、図6に示すように、POFから射出された受信光7はPOF端面2の球面部で収束され受光素子8で効率よく受光される。これは、前2例と同様である。
【0050】
一方、発光素子9より(図で下方に)出射された送信光5は、下部プリズム10の中央部に形成された、リング状の凸曲面を持ったプリズム反射面11で反射され、導光ファイバの入射側(下端)端面より入射する。円周に沿って複数本配置された導光ファイバ19にほぼ同一照度で入射すると考えて良い。
導光ファイバ19の光路に沿って導かれた送信光5は導光ファイバの出射側(上端)から出射する。そして、POFの端面2の外周部から(ほぼ全円周のリング状に)入射する。この場合も、POFの軸線に対し点対称に均一に分布した光束が入射することになる。
【0051】
また、送信光5のPOFのレンズ状の端面2における送信反射光6は多く外周に反射されて受光素子8には到達しない。ここでも前例と同じく、POFの軸線、受光素子の軸、および、発光素子の軸を一致させ、受光素子の感度を最高に保つと同時に、発光素子を射出した光束をプリズムによりリング状に集光して、POFの軸線に対し点対称に均一に分布した送信光をPOFの外周部から入射させることにより、遮光板等の配置を容易として、送信光・送信反射光を確実に遮断して送受信のクロストークを防ぐことができる。
【0052】
以上、発光素子にLEDを使用した場合を説明した。発光素子には半導体レーザのレーザ発光素子(LD)等を使用することもできる。
図7、8、9を参照して各種の実施の形態を説明する。各図とも、(a)はPOFの軸線を含む平面で切断したPOFプラグ先端と送受信器の断面図、(b)はレーザ発光素子付近の下面図である。なお、図7(c)は半導体レーザの強度分布に基ずくアスペクトレシオを説明する模式図である。
【0053】
図7は発光素子にLEDを使用した図2に相当する。図7以降においては基板の平面形を図示していないが、LEDをLDに置き換えたために発光素子側のビームリード、12aとビームリードGND、13aのランド位置が異なるだけで図5に示したものと類似の形態のリードフレームが使用される。
【0054】
POF1とプラグ3及びリセプタクル4の嵌合部付近と、受光素子側の構成は図2と全く同様なので詳細説明は省略し、LD使用の発光側のみを説明する。
LD(9a)はビームリードGND13aに取り付けられ、その端子は単数または複数のビームリード12aに接続される。レーザ光はビームリードGND13aと平行にLD(9a)から出射され、送信光5となり、POF1の軸線の延長上でビームリードGND13aに固着された45゜プリズム20に入射し、その進行方向を下方に直角に曲げ、更に、下部プリズム10のプリズム反射面11、第2プリズム反射面11aで反射して上方に向かい、POF1のレンズ状の端面2に入射する。
POF1のレンズ状の端面2における送信光5が反射した送信反射光6が外方に向かい、受光素子8に影響を与えない点、更に遮光板16aで完全に遮光される点も図2に示す送受信器30と同様である。
【0055】
市販のLDチップの形態は図7に示すように平置き型で、レーザ光の出射スリットは基板と平行とされる場合が多い。図7(c)に示すように、出射スリットの近傍(NFR)ではレーザ光(の強度)はスリットと平行な横長の楕円となり、遠方(FFP)では、反対に縦長の楕円となる。楕円の長径と短径の比をアスペクトレシオと呼ぶ。
このアスペクトレシオはかなり大きく(例えば2から3に達する)、レーザ光を送信光5として使用するには、円形の光に変形する必要がある。従って光路の途中にアスペクトレシオ変更手段21を挿入して楕円から円形に変換する。
具体的なアスペクトレシオ変更手段としては、例えば凹型の円柱型レンズを光路に挿入して円形に補正することができる。新たに円柱型レンズを付加しなくても、送信光5の光路に相当する下部プリズム10の外周部に凹面を付ければ同じ作用を行う。あるいは、レーザ光を直角に曲げる45゜プリズム20の反射面をを凹面にしても補正できる。
【0056】
図8では出射されたレーザ光の拡散角度の小さい場合に具合良く対応する。
LD(9a)は図7と同様に取り付けられ、LD(9a)から出射された送信光5は、POF1の軸線の延長上でビームリードGND13aに固着された45゜プリズム20に入射し、その進行方向を下方に直角に曲げ、更に、下部プリズム10のプリズム反射面11で反射して上方に向かい、円筒状の第2プリズム反射面11aの内部で反射され、収束されてPOF1のレンズ状の端面2に入射する。
POF1のレンズ状の端面2においては送信光5は狭い範囲で、ほぼレンズ状の端面2に垂直に入射する。送信反射光6は受光素子8に影響を与えず、更に遮光板16aで完全に遮光される。
【0057】
図8に示す送受信器30dの製造は既に説明した方法と同様であるが、アウトサート成形で下部プリズム10と(受光素子8の)封止部17を一体に成形するのが、送信光5の光路中の部品相互の接触面を減らす上では有利となる。
遮光板16aは円筒状の別部品をアウトサート成形時に鋳込み、別途作成された(使用目的からはスペーサに相当する)上部プリズム10aを嵌合させる。
円筒状の第2プリズム反射面11aは金属製等の円筒形状の部品としても良く、封止部17の外部円筒部、または上部プリズム10xaの内部円筒部に蒸着、メッキ処理を施して反射面としてもよい。
【0058】
図9に示す送受信器30eは、図6の発光用LED(9)をLD(9a)に置き換えたと考えて良く、送信光5は導光ファイバ19の内部を経由してPOF1のレンズ状の端面2に入射する。即ち、LD(9a)は図7と同様に取り付けられ、LD(9a)から出射された送信光5は、POF1の軸線の延長上でビームリードGND13aに固着された45゜プリズム20に入射し、その進行方向を下方に直角に曲げ、更に、下部プリズム10の中央部に形成されたリング状の凸曲面を持ったプリズム反射面11で反射して上方に向かい、円形に配置された複数の導光ファイバ19の内部に入射する。
導光ファイバ19の光路に沿って導かれた送信光5は導光ファイバの出射側(上端)から出射する。そして、POFの端面2の外周部から(ほぼ全円周のリング状に)入射する。この場合も図6の場合と同じく、POFの軸線に対し点対称に均一に分布した光束が入射することになる。
【0059】
また、送信光5のPOFのレンズ状の端面2における送信反射光6は多く外周に反射されて受光素子8には到達しない。前例と同じく、POFの軸線、受光素子の軸、および、発光素子の軸を一致させ、受光素子の感度を最高に保つと同時に、発光素子を射出した光束をプリズムによりリング状に集光して、POFの軸線に対し点対称に均一に分布した送信光をPOFの外周部から入射させることにより、送受信のクロストークを防ぐことができる。
【0060】
以上LDを使用した場合の具体例を説明した。配置上はLDはPOFの軸線上には無いが、POF1の軸線の延長上に45゜プリズム20を配置して、送信光の光路を90゜変換しているので、見かけの発光源はPOFの軸線上にあり、LDをPOFの軸線上に置いたのと同一の効果を上げている。
【0061】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明は、通常の単芯光ファイバを用いた双方向の送受信器として、光ファイバの軸線に対し点対称の分布を有する送信光を用いるために、光ファイバやコネクタ(プラグ、リセプタクル)等に外力に起因する振動、微小な変位が起こっても、その伝送特性に対する影響を低減し、特に高性能オーディオ装置間の信号伝送において音質劣化を有効に防止できる。
【0062】
また、リセプタクルに対しプラグの挿入方向が廻転しても点対称の送信光使用のために伝送特性の変化が無く、プラグとリセプタクルの構造が簡単となり、接続時の取り扱いの容易さ等、コスト上、使用上の便利性等に優れている。
【0063】
特に端面を球面状とした光ケーブルを用いた送受信器では光ケーブルコアの外周部に送信光を入射させることにより、送信反射光を外方へ向けることが可能で、送信光と送信反射光を的確に遮蔽して受光素子への影響を防止できる。
【0064】
POFの中心近傍の受信光を最高感度を有する受光素子に導入する構造なので、光ケーブル、コネクタの位置、方向、屈曲等の機械的な変動に対して受信光強度の変動が少なく、外乱による受信側の音質の劣化も効果的に防止できる。
【0065】
POFの軸線、受光素子、発光素子を実質的に同一直線上に配置することにより、送信光と受信光の強度分布はPOFの軸線に対し点対称になるために、光ファイバのコネクタ接続時の接続誤差に対して最も影響が出にくい配置であることも、伝送特性の劣化を妨げ、同一の伝送特性の維持に対しては、POFのコネクタプラグへの取付作業の容易さ、プラグ・リセプタクル等コネクタ部品の製造時の公差の拡大等コストダウン効果も大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例である図2に示す構成を分解斜視図とした説明図である。
【図2】本発明の実施の形態の1例を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態の他の1例である図4に示す構成を分解斜視図とした説明図である。
【図4】本発明の実施の形態の他の1例を示す断面図である。
【図5】発光素子・受光素子を実装するビームリード及び絶縁基板の構造例を説明する模式図で、(a)は絶縁基板に透明板を使用した図1に示す例、(b)は絶縁基板に光を透過する窓を穿った図3に示す例の構成を示す。
【図6】送信側に導光ファイバを使った本発明の実施の形態の1例を示す断面図である。
【図7】送信側にレーザ発光素子を使った本発明の実施の形態の1例を示す断面図である。
【図8】送信側にレーザ発光素子を使った本発明の実施の形態の他の1例を示す断面図である。
【図9】レーザ発光素子と導光ファイバを組み合わせた本発明の実施の形態の1例を示す断面図である。
【図10】プラスチック光ファイバの両端にプラグを接続した外観図である。
【図11】従来例の双方向型光ファイバの構成を示し、(a)、(b)は同一クラッド内に2本のコアを配置した例、(c)は2分岐型ライトガイドを使用した例である。
【符号の説明】
1 光ファイバ(POF)、2 光ファイバの端面、3 光ファイバコネクタプラグ、4 レセプタクル(ジャック)、5 送信光、6 送信反射光、7 受信光、8 受光素子(PD)、9 発光素子(LED)、9a レーザ発光素子(LD)、10 下部プリズム、10a 上部プリズム、11 プリズム反射面、11a、第2プリズム反射面、11b 第3・・・・、12 ビームリード、(受光素子側)13 ビームリードGND(受光素子側)、12a ビームリード(発光素子側)、13a ビームリードGND(発光素子側)、14 絶縁基板(透明)、14a 絶縁基板(不透明)、15 光透過部、15a 遮光材、15b 透過窓、16 スペーサ、16a 遮光板、17 封止部(受光素子)、19 導光ファイバ、20 45゜プリズム、21 アスペクトレシオ変更手段、22 リードフレーム、22a リードフレームB、30、30a、・・・30e 送受信器、

Claims (6)

  1. 1芯のプラスチック光ファイバから出射される受信光を受光する受光素子からなる受光部と、
    前記プラスチック光ファイバに送信光を出射する発光素子からなる発光部と、
    前記プラスチック光ファイバの軸線と前記受光部の軸と前記発光部の軸が同一直線上に配置されるように、前記受光部および前記発光部をその両面に背中合せに実装する基板と、
    前記基板に形成され、前記送信光の進路を前記プラスチック光ファイバ側に変更する透明プリズムの反射面によって形成される送信光路変更手段と
    前記受信光の光路および前記受光素子の光路の周囲に設けられた円筒状の遮光板と
    を備え、前記プラスチック光ファイバの端部に装着されたコネクタプラグを挿入して所定位置に保持するリセプタクルの近傍に配置された光送受信器であって
    送信光の前記プラスチック光ファイバに入射する際の強度分布、及び、受光素子の受光感度分布が共に前記プラスチック光ファイバの軸線上の点を中心とする点対称とされたことを特徴とする光送受信器。
  2. 前記光路変更手段により、前記プラスチック光ファイバの中心部より外周部の前記送信光の強度分布が大きいことを特徴とする請求項1に記載の光送受信器。
  3. 前記受光部に、前記受信光の前記プラスチック光ファイバの端面から前記受光素子間の光路に、光束を収束させることを特徴とする請求項1に記載の光送受信器。
  4. 前記発光部及び前記受光部の実装される前記基板の導体間を電気的に絶縁した透明板を使用したことを特徴とする請求項1に記載の光送受信器。
  5. 前記プラスチック光ファイバの軸線および前記受光部の軸を通る同一直線上に前記発光部の軸が配置されたことを特徴とする請求項1に記載の光送受信器。
  6. 前記発光素子は半導体レーザとされ、前記プラスチック光ファイバの軸線と前記受光素子の軸と同一直線上に45゜プリズムを配置し、該45゜プリズム入射後の送信光の光路の見かけの発光源が前記プラスチック光ファイバの軸線および前記受光素子の軸を通る同一直線上に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の光送受信器。
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