JP3924060B2 - 紫外線カット型超撥水剤、それを塗工してなる改質セメント系成形体およびそれで後加工してなる改質編織布 - Google Patents

紫外線カット型超撥水剤、それを塗工してなる改質セメント系成形体およびそれで後加工してなる改質編織布 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はシリコーン系超撥水剤を製造し、たとえば改質セメント系成形体、改質編織布の製造に使用し、製造された改質セメント系成形体、改質編織布を使用する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
近年、オゾン層の破壊による紫外線照射量の増加、酸性雨や二酸化炭素の増加など、自然環境が一段と厳しくなってきている。たとえば酸性雨や二酸化炭素の増加にともない、生態系への影響のみならず、たとえば建造物、とりわけコンクリートの中性化が促進され構造物の劣化も促進されている。
【0003】
前記酸性雨や二酸化炭素をコンクリートから遮断し、構造物の劣化を低減するために、コンクリート製品の表面を超撥水剤でコーティングし、酸性雨などのしみこみを少なくするなどの方法も試みられているが、従来のコーティング被膜は、接触角が140°程度と良好なものもあるが、多くは120°程度以下であり、また、すべて紫外線などにより数ヵ月間で撥水効果が劣化し、撥水性および耐久性ともに問題になるものである。
【0004】
一方、編織布からの被服などの分野でも、従来から超撥水剤とよばれているものが、防水スプレーする、撥水スプレーするなどにより処理されているが、このばあいも接触角が大きく、かつ紫外線などにより撥水効果が劣化しないものはなく、それに加えて被服などのばあいには、屈曲、摩擦などにより形成されたコーティングがひびわれしたり、剥離したりすることによりさらに急激に撥水性の劣化がおこる。
【0005】
なお、紫外線を遮断する塗工剤、フィルム、練込剤などはあるが、超撥水性能を有さないのが現状である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、従来の超撥水剤の接触角がまだ充分でないものが多く、接触角の大きいものでも紫外線により短時間で劣化する、被服などに処理したばあい、屈曲、摩擦などによりさらに急激に性能が劣化するなどの問題を低減するためになされたものであり、
ガラス板に塗工した膜の接触角が125°以上の超撥水力を有し、かつ、波長280〜400nmの範囲の紫外線を85%以上カットするシリコーン系化合物、カップリング剤および紫外線カット剤を含有するシリコーン系超撥水剤であって、紫外線カット剤の配合量がシリコーン系化合物100重量部に対して1〜40重量部であるシリコーン系超撥水剤をセメント系成形体の表面に塗工してなる改質セメント系成形体(請求項1)、および
ガラス板に塗工した膜の接触角が125°以上の超撥水力を有し、かつ、波長280〜400nmの範囲の紫外線を85%以上カットするシリコーン系化合物、カップリング剤および紫外線カット剤を含有するシリコーン系超撥水剤であって、紫外線カット剤の配合量がシリコーン系化合物100重量部に対して1〜40重量部であるシリコーン系超撥水剤をセメント系成形体の表面に塗工することを特徴とする改質セメント系成形体の製法(請求項
に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明のシリコーン系超撥水剤は、シリコーン系化合物、カップリング剤、改質剤、紫外線カット剤および必要なばあいに使用される触媒を有機溶媒中で混合・撹拌してえられるものである。
【0008】
前記シリコーン系化合物およびカップリング剤は、本発明の超撥水剤から形成される被膜に、撥水性、疎水性、耐水性、耐薬品性、平滑性、防汚性、撥油性、耐候性などの特性を付与するとともに、他物質との反応性に富んでいるため、各種基材に高い結合力、密着力を付与するために使用される成分である。
【0009】
前記シリコーン系化合物としては、たとえば環状ジメチルシロキサン、ジメチルシリコーンオイルなどのポリジアルキルシロキサン(アルキル基の炭素数は1〜19)、ポリアルキルアルケニルシロキサン(アルキル基の炭素数は1〜19、アルケニル基の炭素数は2〜19)、メチルハイドロジェンシロキサンなどの(ポリ)アルキル水素シロキサン(アルキル基の炭素数は1〜19)、メチルフェニルシリコーンオイルなどのポリアルキルフェニルシロキサン(アルキル基の炭素数が1〜19)およびメチルジクロロシラン、ジメチルジクロロシランなどのクロロシラン、フェニルトリメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシランなどのアルコキシシラン、フッ化炭化水素基含有アルコキシシラン(フッ化炭化水素基の炭素数が1〜20で、アルコキシ基の炭素数が1〜15)で比重0.80〜1.35(at25℃)、屈折率
【0010】
【外1】
Figure 0003924060
【0011】
(以下、単に屈折率と記載する)1.37〜1.55の範囲のものが使用される。前記シリコーン系化合物には、液状、油状、グリース状、固状のものがあり、とくに限定なく使用しうるが、液状、油状のものが使用しやすい。また、変性物、たとえば変性シリコーンオイル(メルカプト変性、エポキシ変性)なども使用することができる。さらに、シリコーン乳剤などにしたものも使用することができる。
【0012】
前記シリコーン系化合物のうちの、たとえば環状ジメチルシロキサン、ジメチルシリコーンオイルなどのポリジアルキルシロキサン、ポリアルキルアルケニルシロキサン、ポリアルキル水素シロキサン、ポリアルキルフェニルシロキサン、さらにはシリコーン乳剤などは、本発明の超撥水剤から形成される被膜に、撥水性、疎水性、耐水性、耐薬品性、平滑性、防汚性、撥油性、耐候性などの特性をあたえるのに好適に使用される。また、たとえばポリアルキル水素シロキサン、ポリアルキルアルケニルシロキサン、メチルジクロロシラン、ジメチルジクロロシランなどのクロロシラン、フェニルトリメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシランなどのアルコキシシラン、変性シリコーンオイル(メルカプト変性、エポキシ変性)などは、他物質との反応性に富んでいるため、各種基材に高い結合力、密着力を出すのに好適に使用される。反応性に富んでいるシリコーン系化合物を使用するばあいには、各種基材に対する結合力、密着力が高くなるため、カップリング剤の使用量を低減または0にすることができる。
【0013】
前記環状ジメチルシロキサンの具体例としては、たとえば沸点144℃のポリジアルキルシロキサン、
【0014】
【化1】
Figure 0003924060
【0015】
など、ポリジアルキルシロキサンの具体例としては、たとえば
【0016】
【化2】
Figure 0003924060
【0017】
など(なお、lが大きく油状のばあい、一般にジメチルシリコーンオイルとよばれ、グリース状のばあい、ジメチルシリコーングリースとよばれる)、ポリアルキルアルケニルシロキサンの具体例としては、たとえば
【0018】
【化3】
Figure 0003924060
【0019】
など、ポリアルキル水素シロキサンの具体例としては、たとえば
【0020】
【化4】
Figure 0003924060
【0021】
で表わされるポリメチルハイドロジェンシロキサンなど、フッ化炭化水素基含有アルコキシシランの具体例としては、たとえばCF3(CF27CH2CH2Si(OMe)3(ヘプタデカフルオロデシルトリメトキシシラン)など、ポリアルキルフェニルシロキサンの具体例としては、たとえばポリメチルフェニルシロキサン(メチルフェニルシリコーンオイル)などがあげられる。これらシリコーン系化合物は単独で用いてもよく2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0022】
前記カップリング剤は、本発明の超撥水剤が各種基材に適応されたばあいに、各種基材との密着性をあげて結合力を大きくするために使用される成分であり、その具体例としては、たとえばN−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシランなどのシランカップリング剤があげられる。これらは単独で用いてもよく2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらのうちではN−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシランが好ましい。
【0023】
本発明においては、基材への密着力、硬化被膜の表面硬度、耐久性(耐候性、耐溶剤性)の理由から、ポリジアルキルシロキサン、ジメチルシリコーンオイルおよびカップリング剤の組み合わせ、ポリジアルキルシロキサン、ジメチルシリコーンオイル、ジメチルジクロロシラン、環状ポリアルキルシロキサンおよびカップリング剤の組み合わせ、ジフェニルメトキシシラン、ジメチルクロロシラン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ポリジアルキルシロキサンおよびカップリング剤の組み合わせ、ポリジアルキルシロキサンとして用いるのが好ましい。また、エマルジョンタイプのメチルハイドロジェンポリシロキサン、アルキル水素シロキサンの組み合わせも基材への密着力、耐久性(耐洗濯性、耐溶剤性)、柔軟な仕上り感(風合)の点から好ましい。このばあいもとくに基材への密着力の点から、後述するカップリング剤を併用することができる。
【0024】
前記改質剤は、シリコーン系化合物およびカップリング剤から形成された被膜の撥水性、とくに初期撥水性などを改良するために使用される成分である。この成分を使用するため、使用しないばあいにはガラス板に塗工した膜の接触角が105°程度以下であるものが、125°以上、さらには145°以上にすることができる。
【0025】
前記改質剤としては、たとえばフルオロアクリレートポリマー、フッ化炭素系化合物などがあげられる。
【0026】
前記フルオロアクリレートポリマーは、(メタ)アクリル酸と、フッ素置換アルコール、好ましくはエーテル結合を含んでいてもよい炭素数12〜18の脂肪族アルコールの炭素原子に結合した水素原子の一部または全部がフッ素原子で置換されたアルコールとからのフルオロアクリレートモノマー単位を含有する重合体である。
【0027】
前記フルオロアクリレートポリマーの具体例としては、たとえば
【0028】
【化5】
Figure 0003924060
【0029】
などがあげられる。これらは単独で用いてもよく2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0030】
また、前記フッ化炭素系化合物は、アルキレン化合物に含有される水素原子の一部または全部がフッ素原子に置換された化合物からの単位を含有する化合物である。
【0031】
前記フッ化炭素系化合物の具体例としては、たとえば
【0032】
【化6】
Figure 0003924060
【0033】
などがあげられる。これらは単独で用いてもよく2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0034】
また、密着性および平滑性を付与させるために使用される改質剤もある。具体例としては、たとえばコハク酸モノエチル、コハク酸ジエチル、コハク酸モノナトリウム塩などがあげられ、使用するばあいの使用量としては、シリコーン系化合物100部(固形分)に対して1部以下であり、下限は0.1部が好ましい。
【0035】
前記紫外線カット剤は、本発明の超撥水剤から形成される被膜の耐候性を従来の水準から格段に優れたものにするために用いられる成分である。従来の超撥水剤から形成された被膜は最高のものでも280〜400nmの領域の紫外線を50%程度以下しかカットしないが、本発明の超撥水剤から形成される被膜のばあい、85%以上、さらには90%以上、ことには95%以上カットすることができる。この結果、耐候性が極めて優れたものとなる。
【0036】
前記紫外線カット剤としては、クマリン系化合物、たとえばハッコールケミカル(株)製のShigenox(白色粉末、真比重1.49)(特公昭62−44580号公報、特公昭63−10954号公報参照)、ベンゾフェノン系化合物、たとえばシプロ化学(株)製のシーソーブ(白色粉末、真比重1.50以下、式:
【0037】
【化7】
Figure 0003924060
【0038】
で表わされる化合物を含有する)などがあげられる。これらは単独で用いてもよく2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらのうちではクマリン系化合物、とくにハッコールケミカル(株)製のShigenoxが好ましい。
【0039】
前記触媒は、シリコーン系化合物、シランカップリング剤およびばあいによっては改質剤を反応させるための触媒であり、この触媒を使用するばあいには耐候性、耐溶剤性(耐ドライクリーニング性)などの耐久性が向上する。
【0040】
前記触媒としては、たとえば白金粉末、金粉末などの金属、酸化チタンなどの金属酸化物や、アミン系化合物、脂肪族カルボン酸塩、芳香族カルボン酸塩などがあげられる。
【0041】
前記アミン系化合物の具体例としては、たとえばジブチルアミン、テトラメチルグアニジンなど、脂肪族カルボン酸塩の具体例としては、ラウリン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、ジオクテン酸錫、ステアリン酸鉄などの脂肪族モノカルボン酸塩など、芳香族カルボン酸塩の具体例としては、たとえばナフテン酸亜鉛などがあげられる。これらは単独で用いてもよく2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらのうちでは脂肪族カルボン酸塩が基材密着性および耐擦傷性に優れた製品がえられるなどの点から好ましい。
【0042】
本発明の超撥水剤における前記シリコーン系化合物〜紫外線カット剤の4成分の使用割合(固形分換算)としては、シリコーン系化合物100部(重量部、以下同様)に対して、シランカップリング剤3〜50部、さらに4〜45部(ただし、ばあいによって0のときもある)、改質剤2〜80部、さらには3〜80部、紫外線カット剤1〜40部、さらには1.0〜35.0部であるのが好ましい。さらに触媒が使用されるばあいには、シリコーン系化合物100部に対して触媒2.5〜35部、さらには3.0〜20.0部であるのが好ましい。前記カップリング剤の使用割合が3部未満になると、用いたことによる充分な効果(用いたことによる基材との密着性の向上)がえられず、50部をこえて使用しても限度をこえて多量に使用したことによる効果が充分えられない傾向にある。前記改質剤の割合が5部未満のばあい、撥水性、とくに初期撥水性の発現がわるくなり、80部をこえると溶出したり、被膜が白濁、不透明となる傾向にある。また、紫外線カット剤の割合が1部未満になると、充分な紫外線カット性がえられず、40部をこえると、継時的に紫外線カット剤が被膜表面に溶出し、無駄に消費される傾向にある。さらに、触媒が使用されるばあいの触媒の割合が2.5部未満になると、用いたことによる充分なる効果(被膜硬度)がえられないため、基材への密着力や耐久性を充分向上させることができず、35部をこえて使用しても被膜硬度が高くなり過ぎ、クラックの発生がおこったり、基材との剥離現象が生ずる傾向にある。また、基材が編織布のばあい、耐洗濯性、ドライクリーニング性は高まるが、風合が硬くなる。
【0043】
本発明の超撥水剤は前記有効成分が均等に混合するかぎり前記有効成分のみから形成されていてもよいが、調製をしやすくする、基材(たとえばセメント成形体や編織布など)に適用しやすくする、たとえば塗工性、浸透性などをよくするなどのために、溶媒が含まれていてもよい。
【0044】
前記溶媒としては、たとえばメタノール、エタノール、イソプロパノールなどのアルコール系溶剤、トルエン、キシレンなどの芳香族系溶剤、ミネラルスピリットなどの石油系溶剤などの有機溶媒や、水などがあげられる。
【0045】
なお、溶媒として水を使用するばあい、エマルジョン化のための乳化剤が使用される。また、アルコキシシリル基のように加水分解しやすい基を有するシリコーン系化合物やカップリング剤の使用がひかえられることがある。
【0046】
前記有機溶媒を使用するばあいの本発明の超撥水剤の固形分濃度は、超撥水剤の調製がしやすくなり、基材への適用がしやすくなるなどするかぎりとくに限定はないが、通常8〜28%であるのが25℃での粘度が100cps以下になる点から好ましい。
【0047】
一方、水を溶媒に使用するばあいの濃度は、乳化安定性の点から25%以下であるのが好ましく、また、1回の処理(たとえば塗工)で目標とする量付着させうる点から、8%以上であるのが好ましい。
【0048】
本発明の超撥水剤の製造方法としては、たとえば有機溶媒に各成分を所定量一括でまたは分割してまたは一成分づつ加えて混合する方法があげられる。
【0049】
このようにしてえられる本発明の超撥水剤で処理することによって、最高で150°をこえる超撥水性能をうることができ、耐久性においても、耐候性試験(ウェザオメーター)4000時間照射で劣化が認められないという優れた性能を有するものをうることができる。
【0050】
前記超撥水剤をセメント成形体に適用するばあいには、超撥水剤をスプレー塗装、浸漬塗装、はけ塗などの通常の方法で1m2当り5〜50g(固形分)塗装し乾燥させればよい。このようにしてウェザオメーターで4000時間照射したのちも、吸水性、透水性、酸素透過性などが初期値と比較して劣化が認められない改質セメント系成形体がえられる。
【0051】
前記超撥水剤を編織布に適用するばあいには、編織布に0.1〜10.0%の超撥水剤固形分が付着するように各種方法(たとえば樹脂液をパッデイングし、マングルにて絞り、乾燥、熱処理をするなどの方法)で付着させることによって、風合をほとんど変えることなく、JIS L 1092スプレー撥水試験初期撥水100点、耐ドライクリーニング試験5回後90点以上というような優れた性能を有する改質編織布がえられる。
【0052】
【実施例】
つぎに、実施例、比較例および試験例をあげて本発明の紫外線カット型超撥水剤を説明する。
【0053】
なお、下記実施例などにおける評価は下記の方法で行なった。
【0054】
(粘度)
シリコーン系超撥水剤の原液粘度(cps)を25℃で測定した。
【0055】
(貯蔵安定性)
製造したシリコーン系超撥水剤を、常温(25℃)で90日間保存したのちの外観、増粘の程度を評価し、下記基準で判定した。
良:白濁、異物析出がなく、増粘もない
不良:白濁、異物折出、継時において増粘する
【0056】
(紫外線カット率)
シリコーン系超撥水剤を用いて市販のフロート板ガラス(厚さ3mm)上に乾燥膜厚1.5μmの塗膜を形成し、分光光度計((株)日立製作所製のHITACHI 340S)を使用して280〜400nmの範囲の分光透過率のカーブを求め(装置の波長特性を含む)、塗膜を設けなかったとき(装置の波長特性を含む)に対するカット率を求めた。
【0057】
(撥水性)
1 接触角
紫外線カット率のばあいと同様にしてガラス板(市販のフロート板ガラス、厚さ3mm)上に塗膜を設けた試料の上に置いた5μlの水滴20個を同軸落射照明下の接写テレビカメラで撮影し、接続したニレコ(株)“ルーゼックス5000X”コンピュータ画像解析システムを使って一画素対応長0.02mmの精度で分析した。それぞれの試料において20個の上方向観察水滴径(円相当径)を測定し平均値を求めて立体幾何学的に接触角θ値を算出した。
【0058】
2 スプレー撥水性
ポリエステル100%織布サテンクレープ(精練仕上げ)、ナイロンタフタ織布、ウール100%織布および綿100%織布のそれぞれに、2本マングル(2kg/cm2)、1回ディッピング、1回絞り(四辺ピン枠張り)を行ない、100℃×5〜10分後、180℃×3分熱キュアーした試料を用い、撥水性初期はJIS L 1092 スプレー撥水(0−100点評価)で、95点以上を◎、90点以上を○と評価した。また、洗濯後の撥水性はJIS L 0217103法吊下でのJIS L 1092スプレー撥水(0−100点評価)で、95点以上を◎、90点以上を○と評価した。
【0059】
(塗工適性)
シリコーン系超撥水剤を市販のフロート板ガラス(厚さ3mm)上に2−3ml滴下しガラス棒で延展塗工したばあいのチクソトロピー性およびダイラタンシー性を下記基準で判定した。
良:抵抗なく均一に液が延展塗工できる
不良:抵抗があり、不均一な塗工面となる
【0060】
(風合)
スプレー撥水性のばあいと同様にして作製した試料の風合を下記基準で評価した。
◎:基布の風合と同じ
◎〜○:基布の風合とほとんどかわらない
【0061】
実施例1−1(紫外線カット型シリコーン系超撥水剤の製造)
溶媒として、イソプロピルアルコール(工業用、99.9%、三和化学産業(株)製)と酢酸エチル(工業用、99.9%、米山薬品工業(株)製)とミネラルスピリット(工業用、岸田化学(株)製、密度0.78)とを、45.0:29.5:2.0(重量比)で混合したものを728.2部、紫外線カット剤としてクマリン系化合物(ハッコールケミカル(株)製のShigenox、真比重1.49)の白色粉末を1.9部、ベンゾトレアゾレン(シプロ化学(株)製のシーソーブ、真比重1.08)の白色粉末を28.6部(シリコーン系化合物100部(固形分)に対し、紫外線カット剤30.5部)を添加し、加温しながら約60分間撹拌して、溶解させた。
【0062】
シリコーン系化合物として、ジメチルシリコーンオイル(比重1.20at25℃、屈折率1.44)、ジメチルジクロロシラン(比重1.066at25℃、屈折率1.402)、ポリジアルキルシロキサン(沸点144℃)、環状ポリアルキルシロキサン(沸点82.4℃)を3:1:6:0.5の割合(重量比)で混合したもの100部を前記溶解液に混合し、さらに触媒として白金粉末2.9部、脂肪族カルボン酸塩(比重1.11at25℃、20%sol)28.6部(シリコーン系化合物100部に対し触媒8.6部(固形分))、カップリング剤としてN−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン19.0部、改質剤としてフルオロアクリレートポリマー(比重0.89、15%sol)44.8部(シリコーン系化合物100部に対し改質剤6.7部)を仕込んだのち、常温で120分間撹拌して反応させた。
【0063】
えられた内容物を常温まで徐冷し、シリコーン系超撥水剤1−1を製造した。
【0064】
えられた無色透明液状のシリコーン系超撥水剤の粘度、貯蔵安定性塗工適性、および該シリコーン系超撥水剤からの塗膜の紫外線カット率、撥水性(接触角)を評価した。結果を表1に示す。
【0065】
実施例1−2
実施例1で使用した改質剤であるフルオロアクリレートポリマーの量を22.1部(シリコーン系化合物100部に対し3.3部(固形分))、触媒である白金粉末および脂肪族カルボン酸塩(比重1.11at25℃、20%sol)の量をそれぞれ2.9部および13.3部(シリコーン系化合物100部に対し触媒5.6部(固形分))使用した他は実施例1−1と同様にしてシリコーン系超撥水剤1−2を製造し、評価した。結果を表1に示す。
【0066】
実施例1−3
実施例1で使用した改質剤であるフルオロアクリレートポリマーの量を66.9部(シリコーン系化合物100部に対し10.0部(固形分))、触媒である白金粉末および脂肪族カルボン酸塩(比重1.11at25℃、20%sol)の量をそれぞれ2.9部および28.6部(シリコーン系化合物100部に対し触媒8.6部(固形分))使用した他は実施例1−1と同様にしてシリコーン系超撥水剤1−3を製造し、評価した。結果を表1に示す。
【0067】
実施例2−1(紫外線カット型シリコーンポリマー系超撥水剤の製造)
溶媒として、イソプロピルアルコール(工業用、99.9%、三和化学産業(株)製)を1218.6部、紫外線カット剤としてクマリン系化合物(ハッコールケミカル(株)製のShigenox、真比重1.49)の白色粉末を2.8部、ベンゾトレアゾレン(シプロ化学(株)製のシーソーブ、真比重1.08)の白色粉末を28.6部(シリコーン系化合物100部に対し紫外線カット剤31.4部)を添加し、加温しながら約60分間撹拌して溶解させた。
【0068】
シリコーン系化合物として、ジフェニルジメトキシシラン、ジメチルクロロシラン、メチルハイドロジェンポリシロキサン(比重1.00at25℃、屈折率1.396)、ポリジアルキルシロキサン(比重1.02、沸点144℃)を2:1:2:2(重量比)で混合したもの100部を前記の溶解液に混合、さらにカップリング剤としてN−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシランを4.3部、改質剤としてフッ化炭素系化合物(比重1.047、沸点217.7℃)を45.7部、フルオロアクリレートポリマー(比重0.89、15%sol)を28.6部(シリコーン系化合物100部に対し改質剤は50.0部(固形分))を仕込んだのち、常温にて120分間撹拌して、反応させた。
【0069】
えられた内容物を常温まで徐冷し、シリコーン系超撥水剤2−1を製造した。
【0070】
えられた無色透明液状のシリコーン系超撥水剤の評価を、実施例1−1と同様にして行なった。結果を表1に示す。
【0071】
実施例2−2
実施例2−1で使用した改質剤であるフッ化炭素系化合物およびフルオロアクリレートポリマーの量をそれぞれ22.9部および14.3部(シリコーン系化合物100部に対し改質剤25.0部(固形分))使用した他は実施例2−1と同様にしてシリコーン系超撥水剤2−2を製造し、評価した。結果を表1に示す。
【0072】
実施例2−3
実施例2−1で使用した改質剤であるフッ化炭素系化合物およびフルオロアクリレートポリマーの量をそれぞれ68.6部および42.9部(シリコーン系化合物100部に対し改質剤75.0部(固形分))使用した他は実施例2−1と同様にしてシリコーン系超撥水剤2−3を製造し、評価した。結果を表1に示す。
【0073】
比較例1〜2
市販品A、B(それぞれ市販のT社製およびS社製のシリーン系撥水剤)を用いて実施例1−1と同様の評価を行なった。結果を表1に示す。
【0074】
【表1】
Figure 0003924060
【0075】
実施例3−1(紫外線カット型シリコーン系超撥水剤の製造)
溶媒としてイソプロピルアルコール(工業用、99.9%、三和化学産業(株)製)とミネラルスピリット(工業用、岸田化学(株)製、密度0.780、初留点152℃)とを25:49(重量比)で混合したものを510.3部、紫外線カット剤としてクマリン系化合物(ハッコールケミカル(株)製のShigenox、真比重1.49)の白色粉末を1.4部(シリコーン系化合物100部に対し紫外線カット剤1.4部)を添加し、加温しながら約60分間撹拌して溶解した。
【0076】
シリコーン系化合物として、ポリジアルキルシロキサン(沸点144℃)、ジメチルシリコーンオイル(比重1.20at25℃、屈折率1.44)を10:4.5(重量比)で混合したもの100部を前記の溶解液に混合し、さらに触媒として酸化チタン粉末を3.5部(シリコーン系化合物100部に対し、触媒量は3.5部)、カップリング剤としてN−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシランを13.8部、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシランを27.6部、改質剤としてフッ化炭素系化合物(比重1.047、沸点217.7℃)を31.0部、フルオロアクリレートポリマー(比重0.89、15%sol)を3.4部(シリコーン系化合物100部に対し改質剤は31.5部(固形分))を仕込んだのち、常温で120分間撹拌して反応させた。
【0077】
えられた内容物を常温まで徐冷し、シリコーン系超撥水剤3−1を製造した。
【0078】
えられた無色透明液状のシリコーン系超撥水剤の粘度、貯蔵安定性、該シリコーン系超撥水剤からの塗膜の紫外線カット率、撥水性(接触角)、および該シリコーン系超撥水剤を用いて処理した織布のスプレー撥水性、風合を評価した。結果を表2に示す。
【0079】
実施例3−2
実施例3−1で使用したカップリング剤であるN−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシランおよびγ−メルカプトプロピルトリメトキシシランの使用量をそれぞれ7.0部および13.6部に変更し、また、改質剤であるフッ化炭素系化合物およびフルオロアクリレートポリマーの使用量をそれぞれ15.5部および3.4部(シリコーン系化合物100部に対して改質剤16.0部(固形分))使用した他は実施例3−1と同様にしてシリコーン系超撥水剤3−2を製造し、評価した。結果を表2に示す。
【0080】
実施例3−3
実施例3−1で使用したカップリング剤であるN−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシランおよびγ−メルカプトプロピルトリメトキシシランの使用量をそれぞれ7.0部および13.6部に変更し、また、改質剤であるフッ化炭素系化合物およびフルオロアクリレートポリマーの使用量をそれぞれ47.5部および3.4部(シリコーン系化合物100部に対して改質剤48.0部(固形分))使用した他は実施例3−1と同様にしてシリコーン系超撥水剤3−3を製造し、評価した。結果を表2に示す。
【0081】
実施例4−1(紫外線カット型シリコーン系超撥水剤の製造)
溶媒として、水、酢酸(工業用、99%、米山薬品工業(株)製)、ミネラルスピリット(工業用、岸田化学(株)製、密度0.780)を68.2:1:0.3(重量比)で混合したものを315.9部、紫外線カット剤としてクマリン系化合物(ハッコールケミカル(株)製、Shigenox、真比重1.49)の白色粉末を1.0部(シリコーン系化合物100部(固形分)に対し紫外線カット剤3.5部)を添加し、加温しながら、約60分間撹拌溶解させた。
【0082】
シリコーン系化合物としてシリコーンエマルジョン−▲1▼(メチルハイドロジェンポリシロキサンエマルジョン、比重1.00at25℃、ノニオン、PH3.5、濃度30%)、シリコーンエマルジョン−▲2▼(ポリアルキル水素シロキサンエマルジョン、比重1.01at25℃、ノニオン、PH4.0、濃度28%)を7:15(重量比)で混合したものを100部、前記の溶解液に混合、さらに触媒として脂肪族カルボン酸塩(比重1.11at25℃、20%sol)を27.3部(シリコーン系化合物100部(固形分)に対し触媒量は19.1部(固形分))、改質剤としてフッ化炭素系化合物(比重1.02、沸点70℃)を20.5部、フルオロアクリレートポリマー(比重0.89、15%sol)を9.1部(シリコーン系化合物100部(固形分)に対し改質剤76.4部(固形分))、分散剤としてノニルフェノール系界面活性剤(ノニオン系)2.3部を仕込んだのち、常温で120分間撹拌して反応させた。
【0083】
えられた内容物を常温まで徐冷し、シリコーン系超撥水剤4−1を製造した。
【0084】
えられた無色透明液状のシリコーン系超撥水剤の評価を、実施例3−1と同様にして行なった。結果を表2に示す。
【0085】
実施例4−2
実施例4−1で使用した触媒である脂肪族カルボン酸塩の使用量を13.7部(シリコーン系化合物100部(固形分)に対して9.6部)、改質剤であるフッ化炭素系化合物およびフルオロアクリレートポリマーの使用量をそれぞれ5.1部および9.1部(シリコーン系化合物100部(固形分)に対して改質剤22.6部(固形分))使用した他は実施例4−1と同様にしてシリコーン系超撥水剤4−2を製造し、評価した。結果を表2に示す。
【0086】
実施例4−3
実施例4−1で使用した触媒である脂肪族カルボン酸塩の使用量を27.3部(シリコーン系化合物100部(固形分)に対して19.1部)、改質剤であるフッ化炭素系化合物およびフルオロアクリレートポリマーの使用量をそれぞれ10.2部および9.1部(シリコーン系化合物100部(固形分)に対して改質剤40.4部(固形分))使用した他は実施例4−1と同様にしてシリコーン系超撥水剤4−3を製造し、評価した。結果を表2に示す。
【0087】
【表2】
Figure 0003924060
【0088】
【発明の効果】
本発明のシリコーン系超撥水剤を使用すると、接触角が大きく耐候性の良好な製品がえられる。また、被服などに処理したばあい、風合がよく、かつ屈曲、摩擦などによっても劣化が少ない製品がえられる。

Claims (2)

  1. ガラス板に塗工した膜の接触角が125°以上の超撥水力を有し、かつ、波長280〜400nmの範囲の紫外線を85%以上カットするシリコーン系化合物、カップリング剤および紫外線カット剤を含有するシリコーン系超撥水剤であって、紫外線カット剤の配合量がシリコーン系化合物100重量部に対して1〜40重量部であるシリコーン系超撥水剤をセメント系成形体の表面に塗工してなる改質セメント系成形体
  2. ガラス板に塗工した膜の接触角が125°以上の超撥水力を有し、かつ、波長280〜400nmの範囲の紫外線を85%以上カットするシリコーン系化合物、カップリング剤および紫外線カット剤を含有するシリコーン系超撥水剤であって、紫外線カット剤の配合量がシリコーン系化合物100重量部に対して1〜40重量部であるシリコーン系超撥水剤をセメント系成形体の表面に塗工することを特徴とする改質セメント系成形体の製法。
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