JP3923925B2 - 防災受信機、防災受信機における一覧表示方法および一覧表示プログラム - Google Patents

防災受信機、防災受信機における一覧表示方法および一覧表示プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、伝送路に接続された複数の端末と協働して防災処理を行うとともに、端末に関する端末情報を表示部に表示する防災受信機、防災受信機における一覧表示方法および一覧表示プログラムに関し、特に、表示面積が小さな表示部でも各端末の端末情報を一覧表示することができる防災受信機、一覧表示方法および一覧表示プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、オフィスビルや工場等において、火災発生やガス漏れの有無を検出して警報を発する防災システムが広く利用されている。すなわち、火災感知器やガス漏れ検知器等の防災端末と、この防災端末からの信号を受信して火災発生の警報出力や移報出力等を行う防災受信機とを伝送路を介して接続した防災システムである。
【0003】
また、このような防災システムには、防災受信機に表示装置を接続し、防災端末に関する情報を表示装置に表示させるようにしたものもある。例えば、特許文献1には、「表示装置では、端末器を種類ごとに固有のシンボルで表示することが可能であって、かつ、全ての端末器をシンボルで表示する通常表示と、複数の種類の端末器をグループ分けし、1つのグループに属する種類の端末器のシンボルのみ表示するグループ別表示とを、操作部によって選択することができる防災システム」が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−328557号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術は、防災受信機に接続された表示装置に防災端末の情報を表示するものに過ぎず、例えば、防災受信機において多数の防災端末の情報を一覧表示することなどはできなかった。すなわち、防災受信機自体もCRTディスプレイなどの表示部を備えることがあるが、かかる表示部はあくまでも小型の画面に過ぎないので、防災受信機に接続された複数の端末(例えば、上記の防災端末や、中継器、ベル、レリーズなどの各種の端末)の端末情報を一覧表示することは困難であった。
【0006】
そこで、この発明は、上述した従来技術による課題を解決するためになされたものであり、表示面積が小さな表示部でも各端末の端末情報を一覧表示することができる防災受信機、防災受信機における一覧表示方法および一覧表示プログラムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に係る発明は、伝送路に接続された複数の端末と協働して防災処理を行うとともに、前記端末に関する端末情報を表示部に表示する防災受信機であって、前記複数の端末ごとに各端末の種別および状態を端末情報として記憶する端末情報記憶手段と、前記端末情報記憶手段によって記憶された各端末の端末情報を、各端末の種別に対応付けられた記号または各端末の状態に対応付けられた記号に置換して前記表示部に一覧表示する一覧表示制御手段と、を備え、前記一覧表示制御手段は、通常状態にある端末については、当該端末の種別に対応付けられた記号を前記表示部に表示し、通常状態にない端末については、前記表示部において当該端末の種別に対応付けられた記号が表示されていた位置に、前記端末の複数の異常状態の各々に対応付けられた記号のうち当該端末の異常状態に対応する記号を表示することを特徴とする。
【0008】
また、請求項2に係る発明は、上記の発明において、前記一覧表示制御手段は、各端末のアドレスに対応付けて前記記号を表示する場合に、各端末のアドレスの大分類および小分類を前記表示部の縦方向および横方向にそれぞれ表示して、当該縦方向および横方向で対応する位置に前記記号を表示することを特徴とする。
【0009】
また、請求項3に係る発明は、上記の発明において、前記端末情報と前記記号との対応付けを前記表示部に表示する対応付け表示手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る防災受信機、防災受信機における一覧表示方法および一覧表示プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下では、本実施の形態で用いる主要な用語(0:用語の説明)、本実施の形態に係る防災受信機の概要および特徴(1:防災受信機の概要および特徴)、防災受信機の詳細(2:防災受信機の詳細)を順に説明し、最後に本実施の形態に対する種々の変形例(3:他の実施の形態)を説明する。
【0015】
[0:用語の説明]
まず最初に、本実施の形態で用いる主要な用語を説明する。本実施の形態で用いる「端末(特許請求の範囲に記載の「端末」に対応する。)」とは、オフィスビルや工場等に設置され、伝送路を介して接続される防災受信機と協働して防災処理を行う各種の端末機器のことであり、具体的には、火災感知器(煙アナログ感知器や熱アナログ感知器)やガス漏れ検知器などの防災端末の他に、中継器や、ベル、レリーズなどがこれに該当する(図1参照)。
【0016】
また、本実施の形態で用いる「端末情報(特許請求の範囲に記載の「端末情報」に対応する。)」とは、上記した端末に関する各種の情報のことであり、具体的には、端末の種別(例えば、煙アナログ感知器、熱アナログ感知器、火報用中継器、感知器用中継器など)や状態(例えば、障害、発報など)などがこれに該当する(図2参照)。
【0017】
また、本実施の形態で用いる「記号(特許請求の範囲に記載の「記号」に対応する。)」とは、上記した端末情報に対応付けられ、当該端末情報そのもの(文字)よりも小さな表示面積で表示し得る記号のことであり、具体的には、アルファベット(例えば、ローマ字、ラテン文字、ヘブライ文字、アラビア文字、ギリシャ文字など)や数字(例えば、アラビア数字、ローマ数字、漢数字)の他に、符号(例えば、「*」「×」「+」「−」など)や漢字などがこれに該当する(図3参照)。
【0018】
[1:防災受信機の概要および特徴]
次に、図1などを用いて、本実施の形態に係る防災受信機の概要および特徴を説明する。図1は、本実施の形態に係る防災受信機の構成を示すブロック図である。同図に示す防災受信機10は、概略的には、伝送路5に接続された各防災端末1の出力値を判断基準にして各種の防災処理を行うものである。
【0019】
すなわち、防災受信機10では、後述する端末DB18aに各防災端末1の判断基準(いわゆる感度データや蓄積時間データなど)を設定記憶しており(図2参照)、いずれかの防災端末1から検出信号を受信すると、出力値がいずれの感度レベル(注意、火災、連動など)にあるかを判定する。そして、防災受信機10は、その判定結果に応じて、メッセージデータを表示部13に表示したり、防災端末1に対応する非常ベル3を鳴動させたり、連動先の防火ドアを閉めるためにレリーズ4を起動するなど、各防災端末1の出力値に応じた防災処理を行う。
【0020】
ここで、本実施の形態に係る防災受信機10は、端末(上記した防災端末1、非常ベル3、レリーズ4など)に関する端末情報(種別や状態)を表示部13に表示する処理に特徴があり、具体的には、表示面積が小さな表示部13でも各端末の端末情報を一覧表示することができ、一画面で多数の端末の端末情報を把握することが可能になるようにしている。
【0021】
これについて簡単に説明すると、防災受信機10では、各端末の種別や状態を端末DB18aに記憶して管理している(図2参照)。しかしながら、このような各端末の種別や状態を表示部13に表示する場合に、種別や状態そのもの(例えば、「煙アナログ感知器」、「熱アナログ感知器」、「火報用中継器」など、種別を直接的に表す文字情報や、「障害」、「発報」など、状態を直接的に表す文字情報)を表示するようなことはしない。
【0022】
すなわち、防災受信機10では、各端末の種別や状態に対応付けられた記号(例えば、「煙アナログ」に対応付けられた記号「N」、「火報用中継器」に対応付けられた記号「A」、「障害」に対応付けられた記号「×」など)を記号テーブル18cに記憶している(図3参照)。そして、各端末の種別や状態を表示部13に表示する場合には、図4や図5に示すように、各端末の種別や状態を、記号テーブル18cに記憶された記号に置換して一覧表示する。
【0023】
このように、本実施の形態に係る防災受信機10によれば、各端末の端末情報を当該端末情報そのものよりも小さな表示面積で表示し得る記号に置換することによって、限られたスペースでも多くの端末の記号を表示することができるので、上記した主たる特徴の如く、表示面積が小さな表示部13でも各端末の端末情報を一覧表示することが可能になる。より具体的には、各端末の点検時などに、防災受信機10の盤面上で、保守が必要な煙感知器の個数や、準備すべき煙感知器の個数などを把握することができるので、個数が足りなかったために再度現場に出向くといった煩わしさを排除することが可能になる。
【0024】
[2:防災受信機の詳細]
続いて、図1などを用いて、本実施の形態に係る防災受信機10の詳細(構成および処理手順)を説明する。図1に示したように、この防災受信機10は、伝送制御部11と、操作部12と、表示部13と、主音響部14と、外部移報部17と、記憶部18と、制御部19とを備えて構成される。
【0025】
このうち、伝送制御部11は、防災端末1との間の伝送制御を行う伝送制御手段である。具体的には、図1に示すように、この伝送制御部11には、伝送路5を介して、火災感知器やガス漏れ検知器などの防災端末1、あるいは、これら防災端末1への中継伝送を行う中継器2が接続される。そして、伝送制御部11を介して送信された各種のコマンドに基づいて、防災端末1に対するポーリング/セレクティング等が行われる。
【0026】
操作部12は、防災受信機10に対する各種の操作を行うための操作手段であり、表示部13は、操作者に対して各種の情報を表示するための表示手段であるが、本実施の形態では、液晶画面のタッチパネルで両者が構成されるものとする。また、主音響部14は、防災受信機10において各種の警報音を出力するための主音響手段であり、具体的には、スピーカなどで構成される。
【0027】
外部移報部17は、防災受信機10の外部の通信装置との通信を制御する通信制御手段である。具体的には、図1に示すように、この外部移報部17には、LANや専用線などのネットワーク1を介して、外部の通信装置(例えば、外部監視盤や、他の防災受信機、監視センタの通信端末など)と接続されており、この通信装置との通信が外部移報部17にて制御される。
【0028】
なお、伝送制御部11には、伝送路5を介して、各警戒地区に配置した非常ベル3や、各警戒地区において防火ドアの自動開閉を行うためのレリーズ4も接続されており、後述の制御部19によって(伝送制御部11を介して)、これら非常ベル3の鳴動やレリーズ4の開閉が制御される。
【0029】
記憶部18は、各防災端末1から取得された各種のデータや、制御部19による各種処理に必要なデータおよびプログラムを格納する格納手段(記憶手段)であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、図1に示すように、端末DB18aと、画面DB18bと、記号テーブル18cとを備える。
【0030】
このうち、端末DB18aは、各種端末7に関する端末情報を記憶する手段(データベース)であり、具体的には、図2に例示するように、各端末を一意に特定するためのアドレスに対応づけて、各端末の種別(例えば、煙アナログ、熱アナログなど)、ブロック番号、地区名称、連動先データ(例えば、連動レベルで作動させる連動先のベル用中継器のアドレスなど)、感度データ(注意レベル、火災レベル、連動レベルなど、各レベルに応じた作動に必要な出力値条件)、蓄積時間データ(各レベルに応じた作動に必要な時間的条件)、メッセージデータ(各レベル作動時に画面表示されるデータ)、状態(例えば、障害、発報など)を記憶して構成される。なお、感度データや、蓄積時間データ、メッセージデータなどは、防災端末1に限って記憶される端末情報である。
【0031】
画面DB18bは、表示部13に表示する画面データ(フォーム)に関する情報を記憶する手段(データベース)であり、具体的には、各種の設定用の画面や、保守用の画面、後述する一覧表示画面(図4や図5参照)、凡例表示画面(図6や図7参照)などを記憶して構成される。
【0032】
記号テーブル18cは、端末情報と対応付けられる記号を記憶する手段であり、具体的には、図3に例示するように、種別および状態に区分けして、各種の端末情報(例えば、「火報用中継器」、「煙アナログ」、「障害」など)と記号(例えば、「A」、「N」、「×」など)とを対応付けて構成される。
【0033】
制御部19は、OS(Operating System)などの制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理(例えば、上述したような防災処理)を実行する処理部であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、図1に示すように、防災処理部19aと、状態登録部19bと、一覧表示制御部19cと、凡例表示制御部19dとを備える。
【0034】
このうち、防災処理部19aは、各防災端末1からの出力値に基づいて火災発生の警報出力や移報出力等の防災処理を行う処理部である。具体的には、いずれかの防災端末1から検出信号を受信すると、端末DB18aを参照して、出力値がいずれの感度レベル(注意レベル、火災レベル、連動レベルなど)にあるかを判定し、さらに、かかる感度レベルを超えた状態が各感度レベルの蓄積時間に渡って継続したか否かを判定する。そして、かかる判定の結果、各感度レベルを超えた出力値が各感度レベルの蓄積時間を超えて防災端末1から出力されている場合には、いわゆるメッセージデータを表示部13に表示したり、防災端末1に対応する非常ベル3を鳴動させたり、連動先の防火ドアを閉めたりなど、各防災端末1の各感度レベルに応じた防災処理を行う。
【0035】
状態登録部19bは、各種端末7の状態を端末DB18aに登録する処理部であり、例えば、所定の防災端末に障害が発生した場合には「障害」を登録し、所定の防災端末1に障害マスクが掛けられた場合には「障害マスク」を登録し、所定の防災端末1が発報状態になっている場合には「発報」を登録する。なお、端末DB18aにおける他の端末情報(例えば、種別)は、基本的に機器の設置時に登録される。
【0036】
一覧表示制御部19cは、端末DB18aに記憶された各端末の端末情報(特に、種別、状態)を、各端末情報に対応付けられた記号に置換して表示部13に一覧表示する処理部である。具体的には、各端末の種別や状態そのもの(例えば、「煙アナログ感知器」、「熱アナログ感知器」、「火報用中継器」、「障害」、「発報」などの文字情報)を表示するのではなく、図4に例示するように、各端末の種別や状態に対応付けられた記号(図3参照)を表示部13に表示する。
【0037】
また、一覧表示制御部19cは、図4に例示したように、各端末のアドレスの大分類(図4では、百の位と十の位)および小分類(一の位)を表示部13の縦方向および横方向にそれぞれ表示して、当該縦方向および横方向で対応する位置に記号(アルファベットなど)を表示する。つまり、例を挙げれば、図4に示したように、アドレス「032」の端末の場合には、縦方向「030」および横方向「2」が交差する位置に端末情報が表示される。なお、このようにした理由は、表示部13において各端末のアドレスが表示される領域を削減し、一層多くの端末情報(記号)を一覧表示することを可能にするためである。
【0038】
さらに、一覧表示制御部19cは、一覧表示に際して、通常状態にある端末(端末DB18aに登録されている「状態」が設定時のままである端末)については、当該端末の種別の記号を表示し、通常状態にない端末(端末DB18aに登録されている「状態」が設定時と相違する端末)については、当該端末の通常状態にない状態(異常状態)の記号を表示する。つまり、例を挙げれば、端末DB18aにおいて、アドレス「002」の端末の状態として「障害」が登録されている場合には、図5に示すように、アドレス「002」の位置に「×」が表示される。なお、このようにした理由は、各端末が通常状態にあるかどうかに応じて各端末の種別若しくは異常状態を一覧表示し、一画面で多数の端末の種別だけでなく、各端末が通常状態にあるかどうかも容易に把握することを可能にするためである。
【0039】
凡例表示制御部19dは、端末情報と記号との対応付けを表示部13に表示する処理部であり、具体的には、図6に例示するように、端末の種別と記号との対応付けを表示したり、図7に例示するように、端末の状態と記号との対応付けを表示したりする。なお、このようにした理由は、記号が意味する端末情報(種別や状態)の内容を表示部13で簡易に把握することを可能にするためである。
【0040】
ここで、上記した制御部19による各種の処理手順を説明する。上記した防災処理部19aによる処理は、防災端末1からの検出信号の受信に応じて実行される。また、状態登録部19bによる処理は、各種端末7の設置時や、各種端末7の状態の変更に応じて実行される。
【0041】
また、一覧表示制御部19cによる処理は、任意の操作または任意の状況に応じて実行される。つまり、図4や図5に示した画面上の「データ」の「一覧」が押下されれば、図4に示したように、各端末の種別の記号を表示し、また、同画面上の「現状」の「一覧」が押下されれば、図5に示したように、各端末の種別の記号若しくは異常状態の記号を表示するようにしてもよく、さらに、上記した状態登録部19bによる処理状況に応じて、いずれかの端末の状態に変更が生じた場合に、図5に示した画面を自動的に表示するようにしてもよい。
【0042】
また、凡例表示制御部19dによる処理も、任意の操作または任意の状況に応じて実行される。つまり、図4や図5に示した画面上の「凡例」が押下されれば、図6や図7に示したように、端末情報と記号との対応付けを表示するようにしてもよく、さらに、上記した一覧表示制御部19cによる処理状況に応じて、一覧表示の直後に(または一覧表示と交互に)、図6や図7に示した画面を自動的に表示するようにしてもよい。
【0043】
[3:他の実施の形態]
さて、これまで本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上述した実施の形態以外にも、上記特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてもよいものである。そこで、以下に示すように、(1)一覧表示、(2)適用対象、(3)システム構成等、にそれぞれ区分けして異なる実施の形態を説明する。
【0044】
(1)一覧表示
例えば、本実施の形態では、ある一系統の伝送路5に接続された各端末を種別に関係なく一覧表示する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、他の系統も一緒に一覧表示する場合や、防災端末1だけを一覧表示する場合など、複数の端末の端末情報を一覧表示する場合であれば、本発明を同様に適用することができる。
【0045】
また、本実施の形態では、各端末のアドレスに対応付けて記号を表示する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、監視領域の平面図や簡略図などに表される設置場所に対応付けて記号を表示する場合にも、本発明を同様に適用することができる。
【0046】
また、本実施の形態では、図2に示した記号を用いて一覧表示する場合を説明したが、これらの記号はあくまでも一例であり、上記したように、アルファベット(例えば、ローマ字、ラテン文字、ヘブライ文字、アラビア文字、ギリシャ文字など)や数字(例えば、アラビア数字、ローマ数字、漢数字)の他に、符号(例えば、「*」「×」「+」「−」など)や漢字などでも、当該端末情報そのもの(文字)よりも小さな表示面積で表示し得る記号であれば、同様に適用することができる。また、これらの記号は、必ずしも一字で表示される記号に限定されるものでもなく、複数字で表示される記号であってもよい。
【0047】
さらに、端末現状一覧表示(図5参照)において、障害等が発生している異常端末と障害等が発生していない正常端末とを視覚的に区別することができるように、例えば、表示色を区別して異常端末が目立つように表示させるなど、表示態様を変えてもよい。
【0048】
(2)適用対象
例えば、本実施の形態では、表示部13としてタッチパネルを採用した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、モニタ(若しくはディスプレイ)を表示部13として採用する場合や、いわゆる地区表示灯やセグメント表示器などを表示部13として採用する場合でも、本発明を同様に適用することができる。
【0049】
また、本実施の形態では、本発明をR型の防災受信機に適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、回線毎に信号線が引き出され、この回線に接続された防災端末の接点の開閉に基づいて発報を受けるP型の防災受信機に対しても、本発明を同様に適用することができる。
【0050】
(3)システム構成等
例えば、本実施の形態では、端末DB18aには端末情報そのものを登録する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、かかる端末DB18aでも端末情報に代えて記号(図3参照)を登録するようにしてもよい。すなわち、防災受信機10による各種の内部処理に際して、最初から記号の方を用いるようにしてもよい。
【0051】
また、本実施の形態において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報(特に、図2〜図7に示した情報)については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0052】
また、図示した防災受信機10の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、防災受信機10の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、防災受信機10にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
【0053】
なお、本実施の形態で説明した一覧表示方法は、あらかじめ用意されたプログラムを防災受信機10(コンピュータ)で実行することによって実現することができる。このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVDなどの防災受信機10(コンピュータ)で読み取り可能な記録媒体に記録され、防災受信機10(コンピュータ)によって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、表示面積が小さな表示部でも各端末の端末情報を一覧表示することができ、一画面で多数の端末の端末情報を把握することが可能になる。また、各端末の種別または状態を一覧表示することができ、一画面で多数の端末の種別または状態を把握することが可能になる。また、各端末が通常状態にあるかどうかに応じて各端末の種別若しくは異常状態を一覧表示することができ、一画面で多数の端末の種別を把握することのみならず、各端末が通常状態にあるかどうかも容易に把握することが可能になる。
【0055】
また、請求項2の発明によれば、表示部において各端末のアドレスが表示される領域を大幅に確保する必要がなくなり、一層多くの端末情報を一覧表示することも可能になる。
【0056】
また、請求項3の発明によれば、記号が意味する端末情報の内容を表示部で簡易に把握することも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る防災受信機の構成を示すブロック図である。
【図2】端末DBに記憶される情報の構成例を示す図である。
【図3】記号テーブルに記憶される情報の構成例を示す図である。
【図4】表示部に表示される画面の構成を示す図である。
【図5】表示部に表示される画面の構成を示す図である。
【図6】表示部に表示される画面の構成を示す図である。
【図7】表示部に表示される画面の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 防災端末
2 中継器
3 ベル
4 レリーズ
5 伝送路
6 ネットワーク
7 各種端末
10 防災受信機
11 伝送制御部
12 操作部
13 表示部
14 主音響部
17 外部移報部
18 記憶部
18a 端末DB
18b 画面DB
18c 記号テーブル
19 制御部
19a 防災処理部
19b 状態登録部
19c 一覧表示制御部
19d 凡例表示制御部

Claims (3)

  1. 伝送路に接続された複数の端末と協働して防災処理を行うとともに、前記端末に関する端末情報を表示部に表示する防災受信機であって、
    前記複数の端末ごとに各端末の種別および状態を端末情報として記憶する端末情報記憶手段と、
    前記端末情報記憶手段によって記憶された各端末の端末情報を、各端末の種別に対応付けられた記号または各端末の状態に対応付けられた記号に置換して前記表示部に一覧表示する一覧表示制御手段と、を備え
    前記一覧表示制御手段は、通常状態にある端末については、当該端末の種別に対応付けられた記号を前記表示部に表示し、通常状態にない端末については、前記表示部において当該端末の種別に対応付けられた記号が表示されていた位置に、前記端末の複数の異常状態の各々に対応付けられた記号のうち当該端末の異常状態に対応する記号を表示すること、
    を特徴とする防災受信機。
  2. 前記一覧表示制御手段は、各端末のアドレスに対応付けて前記記号を表示する場合に、各端末のアドレスの大分類および小分類を前記表示部の縦方向および横方向にそれぞれ表示して、当該縦方向および横方向で対応する位置に前記記号を表示すること、
    を特徴とする請求項1に記載の防災受信機。
  3. 前記端末情報と前記記号との対応付けを前記表示部に表示する対応付け表示手段をさらに備えたこと、
    を特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の防災受信機。
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