JP3923679B2 - キャブオーバ型自動車の床構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はキャブオーバ型の自動車の床構造に係り、特に、衝突時における乗員の安全性をより高くすることができる床構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
キャブオーバ型の自動車においては、例えば図3および図4に示したように、キャブ1内に設けたステアリングホイール2とフレーム3に取り付けたステアリングギアボックス4を、フロアパネル5に設けた貫通孔6を貫通するステアリングシャフト7を介して連繋させるとともに、このステアリングシャフト7の上端近傍をブラケット8を介してダッシュパネル9に取り付けたものがある。
【0003】
10はフロアパネル5の上方および下方に位置させてステアリングシャフト7に取り付けたユニバーサルジョイント、11はステアリングシャフト5のティルト中心であり、このティルト中心11を中心としてステアリングシャフト5の取付角度を変更することができるようにしている。なお、ステアリングホイール2の取付高さを調整可能に構成する場合は、スプラインなどによる伸縮機構をステアリングシャフト5の適所に設けている。
【0004】
このようなキャブオーバ型自動車において、自動車の正面に障害物12が衝突して大きな外力が加わると、フロアパネル5およびダッシュパネル9が後方に移動し、ダッシュパネル9とともにブラケット8も後方に移動するにも拘らず、フレーム3に取り付けられているステアリングギアボックス4はほとんど移動しない。
【0005】
従って、フロアパネル5に設けた貫通孔6の前縁部分が図4に示したようにステアリングシャフト7との干渉によって大きく変形もしくは破断するとともに、ブラケット8の移動によりステアリングシャフト7がその下端部を中心にして後方に回動してステアリングホイール2を大きく後退移動させて乗員に接近してしまう可能性がある。
【0006】
なお、このような正面からの衝突に際して生じるステアリングホイール2の移動を抑制して生存空間を確保するためには、特殊な構成のステアリングホイールを用いて運転者を保護するか、キャブ1の剛性を高くしてダッシュパネル9などの移動(変形)を抑制することが有効であるが、前者の場合はステアリングホイールの構造が複雑になるために製造コストが上昇し、後者の場合はキャブの重量が大きくなって燃費が悪化するとともに、製造コストが上昇する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、重量および製造コストの上昇を抑制することができるにも拘らず、正面からの衝突時などにおいても運転者の生存空間を確実に確保することができる簡潔構成の床構造を提供してキャブオーバ型自動車の安全性をより高くすることを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、キャブ内に設けたステアリングホイールとフレームに取り付けたステアリングギアボックスを、フロアパネルに設けた貫通孔を貫通するステアリングシャフトを介して連繋させたキャブオーバ型自動車において、ステアリングシャフトの上端近傍をブラケットを介して車体側に取り付ける一方、該ブラケットに一体結合した補強板を前記貫通孔の前側縁に位置させてフロアパネルに固定したことを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係るキャブオーバ型自動車の床構造の一実施形態を示す概略側面図、図2は同じく貫通孔の部分を示す斜視図である。なお、図3および図4に示した従来例と同一機能を有する部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0010】
図1および図2において、キャブ1内に設けたステアリングホイール2とフレーム3に取り付けたステアリングギアボックス4を、フロアパネル5に設けた貫通孔6を貫通するステアリングシャフト7を介して連繋させてキャブオーバ型自動車を構成している。また、前記ステアリングシャフト7の上端近傍をブラケット8を介して車体側の部材であるダッシュパネル9に結合している。
【0011】
10はフロアパネル5の上方および下方に位置させてステアリングシャフト7に取り付けたユニバーサルジョイント、11はステアリングシャフト5のティルト中心であり、このティルト中心11を中心としてステアリングシャフト5の取付角度を変更することができるようにしている。なお、ステアリングホイール2の取付高さを調整可能に構成する場合は、スプラインなどによる伸縮機構をステアリングシャフト5の適所に設けていることは従来同様である。
【0012】
ここに本実施形態においては、前記ブラケット8から下方に延設したステイ13の下端に結合した補強板14を前記貫通孔6の前側縁に位置させてフロアパネル5に溶着固定している。
【0013】
従って、フロアパネル5に設けた貫通孔6の前縁は補強板14による補強で変形し難くなる。このために、キャブ1に前方から大きな外力が加わってダッシュパネル9が後方に移動した場合は、ブラケット8とともに補強板14も後方に移動するが、かかるダッシュパネル9の移動に際してはフロアパネル5も後方に移動するために、貫通孔6が後方に変位する。
【0014】
また、貫通孔6の前側縁はブラケット8に一体結合された補強板14により補強されているために、フロアパネル5に設けた貫通孔6の前側縁がステアリングシャフト7との干渉で変形することがなく、この前側縁による押圧作用でステアリングシャフト7が後方に強制移動される。従って、ブラケット8の移動により後方に回動しようとするステアリングシャフト7が前方に押し戻し回動されるために、ステアリングホイール2の後方への移動が抑制されて運転者の生存空間の減少が回避される。
【0015】
なお、貫通孔7からステアリングギアボックス4までの距離および貫通孔6からティルト中心11までの距離の比を変更することによって補強板14(フロアパネル5)の移動によるステアリングシャフト7の押し戻し回動量を変更することができることは詳述するまでもない。
【0016】
なお、上記実施形態においてはステアリングシャフト7の上端近傍をティルト中心11を介してブラケット8に結合してステアリングシャフト7の角度を調整することができるようにしているが、必ずしも角度の調整機構を設ける必要性はない。
【0017】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明は、ステアリングシャフトの上端近傍をブラケットを介して車体側に取り付ける一方、該ブラケットから延設した補強板をフロアパネルに設けた貫通孔の前側縁に位置させてフロアパネルに固定するという簡潔構成であるにも拘らず、補強板による押圧作用を利用してステアリングシャフトの後方への回動を抑制するようにしたものであるから、衝突時などにおける運転者の生存空間の減少が効果的に回避されて安全性がより高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るキャブオーバ型自動車の床構造の一実施形態を示す概略側面図である。
【図2】図1の貫通孔の部分を示す斜視図である。
【図3】キャブオーバ型自動車の床構造の従来例を示す概略側面図である。
【図4】図3の貫通孔の部分を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 キャブ
2 ステアリングホイール
3 フレーム
4 ステアリングギアボックス
5 フロアパネル
6 貫通孔
7 ステアリングシャフト
8 ブラケット
9 ダッシュパネル
10 ユニバーサルジョイント
11 ティルト中心
12 障害物
13 ステイ
14 補強板

Claims (1)

  1. キャブ内に設けたステアリングホイールとフレームに取り付けたステアリングギアボックスを、フロアパネルに設けた貫通孔を貫通するステアリングシャフトを介して連繋させたキャブオーバ型自動車において、前記ステアリングシャフトの上端近傍をブラケットを介して車体側に取り付ける一方、該ブラケットから延設した補強板を前記貫通孔の前側縁に位置させてフロアパネルに固定したことを特徴とするキャブオーバ型自動車の床構造。
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