JP3922868B2 - 太陽電池の製造方法および太陽電池 - Google Patents

太陽電池の製造方法および太陽電池 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、太陽電池の製造方法および太陽電池に係り、特に球体セルを用いた太陽電池の製造方法および太陽電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体のpn接合部分には内部電界が生じており、これに光を当て、電子正孔対を生成させると、生成した電子と正孔は内部電界により分離されて、電子はn側に、正孔はp側に集められ、外部に負荷を接続するとp側からn側に向けて電流が流れる。この効果を利用し、光エネルギーを電気エネルギーに変換する素子として太陽電池の実用化が進められている。
【0003】
近年、単結晶、多結晶シリコンなどの直径1mm以下の球状の半導体(Ball Semiconductor)上に回路パターンを形成して半導体素子を製造する技術が開発されている。
【0004】
その1つとして、アルミ箔を用いて多数個の半導体粒子を接続したソーラーアレーの製造方法が提案されている(特開平6-13633号)。この方法では、図10に示すように、n型表皮部とp型内部を有する半導体粒子207をアルミ箔の開口にアルミ箔201の両側から突出するように配置し、片側の表皮部209を除去し、絶縁層221を形成する。次にp型内部211の一部およびその上の絶縁層221を除去し、その除去された領域217に第2アルミ箔219を結合する。その平坦な領域217が導電部としての第2アルミ箔219に対し良好なオーミック接触を提供するようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の太陽電池(ソーラーアレー)の製造方法では、球体セル(半導体粒子)の内部コアがp型半導体層の場合には、表面に形成されているn型半導体層の電極を取るために、アルミ箔をパンチ等で打ち抜き、球体セルを打ち抜いた開口に埋め込むことで、アルミ箔をn型電極として用いている。
しかしながら、実際には打ち抜いた開口に球体セルを埋め込んだ状態で固定するのは非常に困難である。
また、球体セルが真球でない(球形状や直径が一定でない)場合、同一径の開口にこのような球体セルを埋め込み固定することは非常に困難であり、開口のエッジと球体セル間に隙間ができてしまう。
このため、埋め込み後のp型拡散層領域露出のためのエッチングの際、開口の縁部と球体セル間の隙間があるとエッチング剤がp型半導体層露出面の反対側に漏れだしてしまい、本来エッチングすべきでない反対側の球体セル表面もエッチングされてしまい、太陽電池の信頼性が損なわれてしまう。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みて成されたものであり、球体セルが真球でない(球形状や直径が一定でない)場合でも固定が確実にでき、エッチング時にエッチング剤が漏れずにエッチングでき、高密度実装においての内側電極と外側電極との導通の問題を解決し、信頼性の向上をはかり、作業性が良く、高出力の太陽電池の製造方法および太陽電池を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の太陽電池の製造方法は、第1導電型半導体層を有する球体基板表面に、前記第1導電型半導体層の一部が露出したように第2導電型半導体層を形成してなる球体セルを用意する工程と、表面に突起部を有する導電性基板を形成する工程と、該突起部上に絶縁性樹脂部材を形成する工程と、前記球体セルの前記第1導電型半導体層の露出した部分が前記絶縁性樹脂部材に当接するように球体セルを載置して、加圧することにより、前記第1導電型半導体層の露出した部分と、前記導電性基板とを電気的に接続させる工程と、前記球体セルの配置に合わせた開口部を具備し、該開口部の縁部が鋸歯状に形成されてなる電極板を用意し、該開口部を球体セルに嵌合して固定し、前記第2導電型半導体層と電気的に接続させる工程と、を含むことを特徴とする。
かかる方法によれば、開口部の縁部が鋸歯状に形成されているので、真球でない(球形状や直径が一定でない)球体セルであっても電極板に確実に固定することができる。
また、導電性基板と球体セルとの固定を、絶縁性樹脂部材の加圧により接着することにより確実に固定でき、同時に外部電極と内部電極との絶縁分離のための絶縁層形成もできる。
【0008】
本発明の第2の太陽電池の製造方法は、第1導電型半導体層を有する球体基板表面に、第2導電型半導体層を形成してなる球体セルを用意する工程と、前記球体セルの配置に合わせた開口部を具備し、該開口部の縁部が鋸歯状に形成されてなる電極板を用意し、球体セルを前記開口部に嵌合して固定する工程と、前記球体セルの一部をエッチング防止膜で覆い、エッチングを施すことにより、前記第1導電型半導体層の一部を露出させる工程と、表面に突起部を有する導電性基板を形成する工程と、該突起部上に絶縁性樹脂部材を形成する工程と、前記球体セルの前記第1導電型半導体層の露出した部分が前記絶縁性樹脂部材に当接するように球体セルを載置して、加圧することにより、前記第1導電型半導体層の露出した部分と、前記導電性基板とを電気的に接続させる工程と、を含むことを特徴とする。
かかる方法によれば、電極板の開口部の縁部が鋸歯状に形成されているので、真球でない(球形状や直径が一定でない)球体セルであっても電極板に確実に固定することができる。
また、球体セルの一部をエッチング防止膜で覆い、エッチングを施すことにより、球体セル反対面へのエッチング剤の漏れを防ぐことができる。
また、導電性基板と球体セルとの固定を、絶縁性樹脂部材の加圧により接着することにより確実に固定でき、同時に外部電極と内部電極との絶縁分離のための絶縁層形成もできる。
さらに、前記鋸歯状の開口部の縁部が絶縁性樹脂部材内部に浸入して(食い込んで)固定されるので、電極板、球体セル、導電性基板の強固な固定が実現できる。
【0009】
本発明の第3の太陽電池の製造方法は、請求項1または2に記載の太陽電池の製造方法において、前記導電性基板を形成する工程は、導電性基板表面に絶縁膜を形成する工程と、打ち抜き加工により突起部を形成する工程とを含むことを特徴とする。
かかる方法によれば、ポリイミドテープ等を導電性基板上に貼るなどして絶縁膜を形成することにより、内側電極(導電性基板)と外側電極(電極板)とを電気的に絶縁することができる。
【0010】
本発明の第4の太陽電池の製造方法は、請求項3に記載の太陽電池の製造方法において、前記絶縁膜は、前記導電性基板の全表面に形成することを特徴とする。
かかる方法によれば、より確実に内側電極(導電性基板)と外側電極(電極板)とを電気的に絶縁することができる。
【0011】
本発明の第5の太陽電池の製造方法は、請求項3に記載の太陽電池の製造方法において、前記絶縁膜は、前記導電性基板の突起部以外の表面に形成することを特徴とする。
かかる方法によれば、より効率よく内側電極(導電性基板)と外側電極(電極板)とを電気的に絶縁することができる。
【0012】
本発明の第6の太陽電池は、シート状の導電性基板上に、内部が第1導電型半導体層、表面が第2導電型半導体層からなる球体セルが敷き詰められた太陽電池であって、前記球体セル内部の第1導電型半導体層の一部が露出し、露出部分と前記導電性基板とが電気的に接続されてなる内側電極と、前記第2導電型半導体層と、前記球体セルの配置に合わせた開口部を具備し該開口部の縁部が鋸歯状に形成された電極板とが、電気的に接続されてなる外側電極と、を具備したことを特徴とする。
かかる構成によれば、開口部の縁部が鋸歯状に形成されているので、真球でない(球形状や直径が一定でない)球体セルであっても電極板に確実に固定された太陽電池を実現できる。
【0013】
本発明の第7の太陽電池は、請求項6に記載の太陽電池であって、前記導電性基板と前記球体セルと前記電極板とが絶縁性樹脂部材によって接着されてなることを特徴とする。
かかる構成によれば、導電性基板と球体セルとが、絶縁性樹脂部材により確実に接着固定され、また、この絶縁性樹脂部材が外部電極と内部電極との絶縁分離のための絶縁層とも機能する太陽電池を実現できる。
【0014】
本発明の第8の太陽電池は、請求項6または7に記載の太陽電池であって、前記開口部の縁部の鋸歯状部が上向きに形成されてなることを特徴とする。
かかる構成によれば、開口部の縁部が鋸歯状に形成されているので、真球でない(球形状や直径が一定でない)球体セルであっても電極板に確実に固定された太陽電池を実現できる。
【0015】
本発明の第9の太陽電池は、請求項6または7に記載の太陽電池であって、前記開口部の縁部の鋸歯状部が下向きに形成され、かつ、該鋸歯状部が絶縁性樹脂部材内部に浸入して固定されてなることを特徴とする。
かかる構成によれば、開口部の縁部が鋸歯状に形成されているので、真球でない(球形状や直径が一定でない)球体セルであっても電極板に確実に固定され、かつ、電極板、球体セル、導電性基板の強固な固定が実現できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る太陽電池および太陽電池の製造方法について実施の形態を挙げ、図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係る太陽電池の要部斜視図であり、図4はその一部の断面概要図であり、図3は外部電極となる電極板の要部斜視図およびA−A断面を模式的に示す図である。
本発明の第1の実施形態に係る太陽電池は、図1および図4に示すように、シート状の導電性基板17上に、太陽電池のセルとなる球体セル10が敷き詰められ、球体セルの配置に合わせた開口部18を具備し、その開口部18の縁部18aが鋸歯状に形成された電極板16が、この鋸歯状の縁部18aが上向きになるように球体セル10に嵌合して固定されている。
【0018】
また、球体セル10内部のp型半導体層11(第1導電型半導体層)とpn接合を形成するn型半導体層12(第2導電型半導体層)を有する球体セル10が、導電性基板17に圧着され、内部のp型半導体層11と導電性基板17とが電気的に接続されている。これにより、導電性基板17は、太陽電池の内側電極となっている。
【0019】
また、開口部18の縁部18aが鋸歯状に形成された電極板16(図3参照)は、n型半導体層12と電気的に接続され、太陽電池の外側電極となっている。
また、導電性基板17と球体セル10とが絶縁性樹脂部材14によって接着され、固定されている。
【0020】
さらに、球体セル10の周囲にある絶縁性樹脂部材14と球体セル10の間の導電性基板17上に貼られたポリイミドテープなどからなる絶縁膜15とにより、導電性基板17(内側電極)と、開口部の縁部18aが鋸歯状に形成された電極板16(外側電極)とは電気的に絶縁されている。
【0021】
次に、本発明の実施形態に係る太陽電池の具体的な製造方法の一例を以下、説明する。
まず、本実施の形態で用いる球体セル10の形成方法の一例について説明する。
直径1mmのp型多結晶シリコン粒を真空中で加熱しつつ落下させ、結晶性の良好なp型多結晶シリコン球(p型半導体層)11を形成し、この表面に、フォスフィンを含むシランなどの混合ガスを用いたCVD法により、n型多結晶シリコン層(n型半導体層)12を形成する。ここでCVD工程は細いチューブ内でシリコン球を搬送しながら、所望の反応温度に加熱されたガスを供給排出することにより、薄膜形成を行うものである。
【0022】
なお、この工程は、p型多結晶シリコン粒を真空中で加熱しつつ落下させながら球状化し、p型多結晶シリコン球(p型半導体層)11を形成するとともに、落下途上で所望のガスと接触させることにより、n型多結晶シリコン層(n型半導体層)12を形成する様にすることも可能である。
【0023】
次に、上述の球体セル10を用いた太陽電池の製造方法を図6〜図8を用いて説明する。図6は球体セルを加工する工程の概略断面図であり、図7は導電性基板を加工する工程の概略断面図であり、図8は加工した球体セルを加工した導電性基板に搭載し、太陽電池を形成する工程の概略断面図である。
【0024】
球体セルを加工する工程を図6を用いて説明する。
まず、一定間隔を空けて縦横等間隔に球体セルを並べるために設けられた窪みを有するトレイTを用意する。
図6の(a)にこのトレイTの概略断面図を示す。
【0025】
次に、図6の(b)に示すように、球体セル10をトレイTの窪みに載置する。
【0026】
次に、図6の(c)に示すように、球体セル10が埋まるように、ろう剤(例えば、パラフィン等のエレクトロンワックス)からなる固定部材13を溶融温度(パラフィンの場合は100℃〜200℃)に熱して溶融させて流し込み、温度を下げて硬化させる。
【0027】
次に、図6の(d)に示すように、トレイTから固定部材13により固定された球体セル10を取り出し、逆向きにする。
【0028】
次に、図6の(e)に示すように、球体セル10が固定部材13に覆われていない部分に対し、エッチング等を施すことにより表面のn型半導体層12を除去し、内部のp型半導体層11を露出させる。あるいは、上記固定部材13に覆われていない部分をグラインディング等により研削することで、内部のp型半導体層11を露出させても良い。
【0029】
次に、基板を加工する工程を図7を用いて説明する。
まず、図7の(a)に示すように、アルミニウムシート等からなる導電性基板17を用意する。
【0030】
次に、図7の(b)に示すように、導電性基板17の上に絶縁膜15を形成する(例えば、ポリイミドテープを貼る)。絶縁膜15は、図に示すように後の工程で貫通孔を設ける部分を予めパンチ等で孔をあけているが、孔をあけずに導電性基板17上の全面を覆うように貼り付けても良い。
【0031】
次に、図7の(c)に示すように、導電性基板17に対し、パンチ等を用いて、スパイク状の突起部17bを有する貫通孔17aを形成する。
【0032】
次に、図7の(d)に示すように、スパイク状の突起部17b上に絶縁性樹脂部材14(例えば、エポキシ樹脂)を適量塗布する。
【0033】
また、上記図7の(c)の工程において、必ずしも貫通孔17aが開かなくても良く、この場合は突起部17cはスパイク状ではなく、図7の(e)に示すような凸状になっても良い。そして、次にこの凸状の突起部17c上に絶縁性樹脂部材14(例えば、エポキシ樹脂)を適量塗布し(図7の(f))、貫通孔17aがある場合と同様に、以降の工程により製造できるものである。
【0034】
次に、加工した球体セルを加工した導電性基板に搭載する工程を図8を用いて説明する。
まず、図8の(a)に示すように、前記のように加工した導電性基板(図7の(d))の上に、前記のように加工した球体セル(図6の(c))を露出したp型半導体層11が絶縁性樹脂部材14に接し、球体セル10の中心が貫通孔中心に合致するように位置合わせをして載置する。
【0035】
次に、図8の(a)の状態で約150℃に加熱し、プレス装置等を用いて約1時間上部より加圧し、図8の(b)の状態とする。そして、加圧した状態のまま、絶縁性樹脂部材14の硬化を行う。このとき焼結(シンタリング)の工程を併用して行うこともでき、この場合の加熱温度は200℃〜300℃、加圧時間は30分〜1時間で行うことが好ましい。
【0036】
次に、加圧を解除し、固定部材13を熱または薬品(例えば、アセトン)を用いて除去し、図8の(c)の状態となる。
【0037】
次に、図3の(a)に示すような、球体セル10の配置に合わせて開口部18が設けられた電極板(例えば、アルミニウムなどの金属シート)16を用意する。この電極板16は、開口部18をその縁部18aが鋸歯状となるようにパンチ等で打ち抜いて形成されたものである。図3の(b)にそのA−A断面を模式的に示す。この電極板16の開口部18が球体セル10の上に位置合わせをした後、電極板16の開口部18を球体セル10の上方より嵌め込み固定する。このとき、鋸歯状の縁部18aの突起が上向きになる。
このようにして、図8の(d)に示す状態となる。
【0038】
(第2の実施の形態)
図2は本発明の第2の実施の形態に係る太陽電池の要部斜視図であり、図5はその一部の断面概要図であり、図3は外部電極となる電極板の要部斜視図およびA−A断面を模式的に示す図である。
本発明の第2の実施形態に係る太陽電池は、図2および図5に示すように、シート状の導電性基板17上に、太陽電池のセルとなる球体セル10が敷き詰められ、開口部18の縁部18aが鋸歯状に形成された電極板16が、この鋸歯状の縁部18aが下向きになるように球体セル10に嵌合して固定されている。
【0039】
また、球体セル10内部のp型半導体層11(第1導電型半導体層)とpn接合を形成するn型半導体層12(第2導電型半導体層)を有する球体セル10が、導電性基板17に圧着され、内部のp型半導体層11と導電性基板17とが電気的に接続されている。これにより、導電性基板17は、太陽電池の内側電極となっている。
【0040】
また、開口部18の縁部18aが鋸歯状に形成された電極板16(図3参照)が、n型半導体層12と電気的に接続され、太陽電池の外側電極となっている。
また、導電性基板17と球体セル10と電極板16とが絶縁性樹脂部材14によって接着され、固定されている。さらに、電極板16の鋸歯状の縁部18aが絶縁性樹脂部材14内部に浸入して(食い込んで)固定されている。
【0041】
さらに、球体セル10の周囲にある絶縁性樹脂部材14と球体セル10の間の導電性基板17上に貼られたポリイミドテープなどからなる絶縁膜15とにより、導電性基板17(内側電極)と、開口部18の縁部18aが鋸歯状に形成された電極板16(外側電極)とは電気的に絶縁されている。
【0042】
次に、本発明の第2の実施の形態に係る太陽電池の具体的な製造方法を以下、説明する。
まず、本実施の形態で用いる球体セル10を第1の実施の形態と同様にして形成する。
【0043】
次に、上述の球体セル10を用いた太陽電池の製造方法を図9を用いて説明する。図9は、本発明の第2の実施の形態に係る太陽電池の製造方法の工程を説明する断面概要図である。
【0044】
次に、前記第1の実施の形態と同様に図3の(a)に示すような、球体セルの配置に合わせて開口部が設けられた電極板(例えば、アルミニウムなどの金属シート)16を用意する。この電極板は、開口部18をその縁部18aが鋸歯状となるようにパンチ等で打ち抜いて形成されたものである。図3の(b)にそのA−A断面を模式的に示す。
この電極板16の開口部18が球体セル10の上に位置合わせをした後、球体セル10を電極板16の開口部18上方より嵌め込み固定する。または、電極板1の開口部18の配置と合うように球体セル10を予め配置して、その上方より電極板1を嵌め込み球体セル10を固定しこれを反転させ上下を逆にする。このようにして、図9の(a)に示すように、鋸歯状の縁部18aの突起が、下向きに突出した状態となる。
【0045】
次に、図9の(b)に示すように、嵌め込んだ電極板の上面の球体セル表面に例えば、熱可塑性のバックコートレジン等のエッチング防止膜19を塗布する。
【0046】
次に、図9の(c)に示すように、エッチングを施して、エッチング防止膜19に覆われていない部分のn型半導体層12を除去し、内部のp型半導体層11を露出させる。
【0047】
次に、図9の(d)に示すように、熱および溶液等によりエッチング防止膜19を除去する。
【0048】
次に、図9の(e)に示すように、第1の実施の形態と同様にして加工した(図4の導電性基板を加工する工程)導電性基板17の上に、前記のように加工した球体セルを露出したp型半導体層11が絶縁性樹脂部材14に接し、球体セル10の中心が貫通孔中心に合致するように位置合わせをして載置する。
【0049】
次に、図9の(e)の状態で約150℃に加熱し、プレス装置等を用いて約1時間上部より加圧し、図9の(f)の状態とする。そして、加圧した状態のまま、絶縁性樹脂部材14の硬化を行う。このとき焼結(シンタリング)の工程を併用して行うこともでき、この場合の加熱温度は200℃〜300℃、加圧時間は30分〜1時間で行うことが好ましい。
【0050】
上述の各実施の形態において、第1導電型をp型、第2導電型をn型として、説明を行ったが、第1導電型をn型、第2導電型をp型としても同様に製造できるものである。
また、p型多結晶を球状基板とする球体セルを用いたが、p型単結晶またはp型アモルファスシリコンなどを用いても良い。
【0051】
さらに、上述の各実施の形態において、電極板16の外側に、透明導電膜(例えば、ITO)をスパッタリング法などにより、薄膜堆積しても良い。
さらに、透明導電膜の外側にスパッタリング法などにより、反射防止膜を形成しても良い。
【0052】
【発明の効果】
以上詳記したように、本発明に係る太陽電池の製造方法および太陽電池によれば、開口部の縁部が鋸歯状に形成されているので、真球でない(球形状や直径が一定でない)球体セルであっても電極板に確実に固定することができ、接合部の低抵抗化および安定化が実現でき、高出力の太陽電池が製造できる。
また、球体セルの一部をエッチング防止膜で覆い、エッチングを施すことにより、球体セル反対面へのエッチング剤の漏れを防ぐことができる。
また、導電性基板と球体セルとの固定を、絶縁性樹脂部材の加圧により接着することにより確実に固定でき、同時に外部電極と内部電極との絶縁分離のための絶縁層形成もできるため、球体セルの確実な高密度実装を実現でき、太陽電池の信頼性の向上をはかることができる。
また、球体セル部分を除いて全て薄い部材で形成可能であるため、加工性の自由度が高いシート状の太陽電池を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る太陽電池の要部斜視図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る太陽電池の要部斜視図である。
【図3】本発明の外部電極となる電極板の要部斜視図およびA−A断面を模式的に示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る太陽電池を説明する断面概要図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る太陽電池を説明する断面概要図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る太陽電池の製造方法の球体セルの加工工程を説明する断面概要図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る太陽電池の製造方法の導電性基板を加工する工程の概略断面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る太陽電池の製造方法の加工した球体セルを加工した導電性基板に搭載し、太陽電池を形成する工程の概略断面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る太陽電池の製造方法の工程を説明する断面概要図である。
【図10】従来の太陽電池を説明する断面概要図である。
【符号の説明】
10 球体セル
11 第1導電型(p型)半導体層
12 第2導電型(n型)半導体層
13 固定部材
14 絶縁性樹脂部材
15 絶縁膜
16 電極板
17 導電性基板
17a 貫通孔
17b スパイク部
18 開口部
18a 縁部
19 エッチング防止膜

Claims (9)

  1. 第1導電型半導体層を有する球体基板表面に、前記第1導電型半導体層の一部が露出したように第2導電型半導体層を形成してなる球体セルを用意する工程と、
    表面に突起部を有する導電性基板を形成する工程と、
    該突起部上に絶縁性樹脂部材を形成する工程と、
    前記球体セルの前記第1導電型半導体層の露出した部分が前記絶縁性樹脂部材に当接するように球体セルを載置して、加圧することにより、前記第1導電型半導体層の露出した部分と、前記導電性基板とを電気的に接続させる工程と、
    前記球体セルの配置に合わせた開口部を具備し、該開口部の縁部が鋸歯状に形成されてなる電極板を用意し、該開口部を球体セルに嵌合して固定し、前記第2導電型半導体層と電気的に接続させる工程と、を含むことを特徴とする太陽電池の製造方法。
  2. 第1導電型半導体層を有する球体基板表面に、第2導電型半導体層を形成してなる球体セルを用意する工程と、
    前記球体セルの配置に合わせた開口部を具備し、該開口部の縁部が鋸歯状に形成されてなる電極板を用意し、球体セルを前記開口部に嵌合して固定する工程と、
    前記球体セルの一部をエッチング防止膜で覆い、エッチングを施すことにより、前記第1導電型半導体層の一部を露出させる工程と、
    表面に突起部を有する導電性基板を形成する工程と、
    該突起部上に絶縁性樹脂部材を形成する工程と、
    前記球体セルの前記第1導電型半導体層の露出した部分が前記絶縁性樹脂部材に当接するように球体セルを載置して、加圧することにより、前記第1導電型半導体層の露出した部分と、前記導電性基板とを電気的に接続させる工程と、を含むことを特徴とする太陽電池の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載の太陽電池の製造方法において、
    前記導電性基板を形成する工程は、導電性基板表面に絶縁膜を形成する工程と、打ち抜き加工により突起部を形成する工程とを含むことを特徴とする太陽電池の製造方法。
  4. 請求項3に記載の太陽電池の製造方法において、
    前記絶縁膜は、前記導電性基板の全表面に形成することを特徴とする太陽電池の製造方法。
  5. 請求項3に記載の太陽電池の製造方法において、
    前記絶縁膜は、前記導電性基板の突起部以外の表面に形成することを特徴とする太陽電池の製造方法。
  6. シート状の導電性基板上に、内部が第1導電型半導体層、表面が第2導電型半導体層からなる球体セルが敷き詰められた太陽電池であって、
    前記球体セル内部の第1導電型半導体層の一部が露出し、露出部分と前記導電性基板とが電気的に接続されてなる内側電極と、
    前記第2導電型半導体層と、前記球体セルの配置に合わせた開口部を具備し該開口部の縁部が鋸歯状に形成された電極板とが、電気的に接続されてなる外側電極と、を具備したことを特徴とする太陽電池。
  7. 請求項6に記載の太陽電池であって、前記導電性基板と前記球体セルと前記電極板とが絶縁性樹脂部材によって接着されてなることを特徴とする太陽電池。
  8. 請求項6または7に記載の太陽電池であって、前記開口部の縁部の鋸歯状部が上向きに形成されてなることを特徴とする太陽電池。
  9. 請求項6または7に記載の太陽電池であって、前記開口部の縁部の鋸歯状部が下向きに形成され、かつ、該鋸歯状部が絶縁性樹脂部材内部に浸入して固定されてなることを特徴とする太陽電池。
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