JP3922852B2 - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば半導体ウエハ等の基板に対して所定の処理を施す基板処理装置および基板処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイスの製造工程においては、基板としての半導体ウエハを所定の薬液や純粋等の洗浄液によって洗浄し、ウエハからパーティクル、有機汚染物、金属不純物等のコンタミネーションを除去するウエハ洗浄装置や、N2ガス等の不活性ガスや揮発性および親水性の高いIPA蒸気等によってウエハから液滴を取り除いてウエハを乾燥させるウエハ乾燥装置が使用されている。これらの洗浄装置および乾燥装置としては、複数枚の半導体ウエハをウエハ洗浄室やウエハ乾燥室内に収納してバッチ式に処理するものが知られている。
【0003】
これらのうち、バッチ式のウエハ洗浄装置およびウエハ乾燥装置のうち、前者については、例えば米国特許第5784797号、第5678320号、第5232328号等に開示されている。
【0004】
従来、この種のバッチ式洗浄装置では、ウエハ搬送アームが半導体ウエハを洗浄装置のウエハ洗浄室内に搬送するが、通常、ウエハ搬送アームは、ウエハチャックと呼ばれる一対の把持部材を有しており、このウエハチャックにより複数枚の半導体ウエハを一括して把持するように構成されている。一方、ウエハ洗浄室には、横型のロータを回転可能に設け、このロータに架設された保持部材によってウエハ搬送アームによって搬送されてきた半導体ウエハが保持され、ウエハ洗浄室内に収納される。
【0005】
具体的には、上記米国特許第5784797号、第5678320号に記載されたウエハ洗浄装置では、ウエハ洗浄室の前面側(ウエハ搬送アームが移動してきた際にウエハ搬送アームと対向する面)に設けられた搬入出口を介して、ウエハ搬送アームのウエハチャックをウエハ洗浄槽の前方側(ロータの前方側)からウエハ洗浄室内に進入させ、このウエハチャックに把持された半導体ウエハをロータに渡したり、ロータに保持された半導体ウエハをウエハチャックにより受け取るようになっている。
【0006】
また、図21に示すようなウエハ洗浄装置200も知られている。このウエハ洗浄装置200は、ウエハ洗浄室201を形成するウエハ洗浄槽202を有し、半導体ウエハWを保持可能かつ回転可能に設けられたロータ205を洗浄槽202の前方側に形成されたウエハ搬入出口203から進出退入可能とし、ロータ205をウエハ洗浄槽202から進出させた状態で、ロータ205と搬送アームのウエハチャック209a,209bとの間で半導体ウエハWの受け渡すことが可能となっている。なお、参照符号207はロータ205を進出退避させ、回転させる駆動機構であり、208は回転軸である。
【0007】
また、バッチ式のウエハ乾燥装置としては、例えば特開平6−112186号公報に開示されたものが知られている。この装置では、ウエハ乾燥室を形成するウエハ乾燥槽の上面に搬入出口を設け、ウエハ乾燥室内に横型のロータを設けており、このロータに半導体ウエハを移載するウエハハンドを着脱自在に取り付け、かつ、このウエハハンドを昇降自在に構成している。そして、搬入出口を介してウエハ搬送槽の上方にウエハハンドが上昇し、この上昇したウエハハンドとウエハ搬送アームとの間で半導体ウエハの受け渡しが行われる。このような装置により乾燥を行う場合、まずウエハ搬送アームからウエハハンドに半導体ウエハを移載した後、ウエハハンドが下降してウエハをウエハ乾燥室内に収納する。次いで、ウエハを移載したままウエハハンドをロータに装着させることによりロータにウエハを保持させ、その状態で乾燥を行う。乾燥後、ロータから離脱したウエハハンドがウエハ乾燥槽の上方に上昇し、ウエハ搬送アームに乾燥後のウエハを把持させる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記米国特許第5784797号、第5678320号に開示されたウエハ洗浄装置では、ウエハ洗浄室内に、進入してきたウエハチャックを開閉させるだけの十分なスペースを設ける必要があり、その分、ウエハ洗浄室が大型化してしまう。また、ウエハ洗浄室の限られたスペースの中でウエハチャックを開閉させるため、ウエハ洗浄槽の内壁等に衝突しないように、ウエハチャックの動作を注意深く制御する必要があり、そのため、ウエハ搬送アームの動作が複雑化し、その動作制御プログラム等も複雑なものとならざるを得ない。図21に示すウエハ洗浄装置200では、限られたスペースの中でウエハチャックを開閉させる必要はないが、ウエハチャック209a,209bとロータ205の保持部材206とが互いに衝突しないように制御しなければならず、やはり動作制御プログラム等が複雑なものとなってしまう。
【0009】
また、特開平6−112186号に開示されたウエハ搬送装置では、ウエハの搬入、乾燥、搬出の間、一貫してウエハハンドが半導体ウエハに接触した状態となっているので、パーティクル等がウエハハンドに付着して残存していると、このパーティクルがウエハに再付着してしまい、乾燥後のウエハを汚染するおそれがある。
【0010】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、基板の処理空間が大型化することなく、かつ基板の搬入出を容易に行うことができる基板処理装置および基板処理方法を提供することを目的とする。また、これに加えて基板の汚染が生じ難い基板処理装置および基板処理方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の観点によれば、複数の基板を保持する基板保持手段と、
前記基板保持手段を収容可能な処理チャンバーと、
前記処理チャンバー外であって前記基板保持手段の下方位置に設けられ、基板収納容器を待機可能な容器待機部と、
昇降可能に設けられ、容器待機部にある基板収納容器内の複数の基板を押し上げて下方から前記基板保持手段に搬入して保持させ、基板保持手段にある複数の基板を降下させて前記容器待機部にある基板収納容器内に収納させる基板移動機構と、
前記容器待機部に基板収納容器を搬入し、前記容器待機部から基板収納容器を搬出する容器搬送機構と
を具備し、
基板処理が行われる際には、複数の基板が保持された状態の前記基板保持手段が前記処理チャンバーに収容されるとともに、前記基板移動機構が前記処理チャンバー外に移動され、
前記処理チャンバーは、前記基板保持手段を囲繞する処理位置と、前記基板保持手段から離隔した退避位置との間で移動可能であることを特徴とする基板処理装置が提供される。
【0015】
上記本発明の第1観点において、前記基板移動機構により上方に押し上げられた複数の基板が基板保持手段に当接した際に基板に所定以上の圧力が付与されることを防止する緩衝機構をさらに具備することが好ましい。この場合に、前記緩衝機構は、前記基板移動機構の基板載置部を支持するシリンダーと、基板に付与される圧力を検知する圧力検知部と、この圧力検知部が検知した圧力が所定値を超えた際にシリンダー内の圧力媒体を放出する制御機構とを有するものとすることができる。
【0017】
上記本発明の第1の観点において、前記処理チャンバー内に処理液を供給する処理液供給部をさらに有し、前記処理チャンバー内で処理液により基板に対して液処理を施すように構成することができる。この場合に、前記処理チャンバーは、前記処理チャンバーを処理位置から退避位置へ移動する際に、処理液の落液を防止する落液防止機構をさらに有するように構成することができる。そして、前記処理チャンバーが、処理位置にある時には側壁に当接した状態であり、前記落液防止機構は、処理液を受ける受け部材と、該受け部材を前記側壁に対して付勢するばね部材とを有する構成とすることができる。
【0018】
上記本発明の第1の観点において、前記処理チャンバー内で前記基板保持手段を囲繞する処理位置と前記処理チャンバーから離隔した退避位置との間で移動可能な内側チャンバーをさらに有していてもよく、この場合には、前記内側チャンバー内に処理液を供給する処理液供給部をさらに有し、前記内側チャンバー内で処理液により基板に対して液処理を施すように構成することができる。また、前記基板保持手段を回転させる回転機構をさらに具備するように構成することもできる。
【0019】
上記本発明の第1の観点において、前記基板保持手段は、基板を係止する係止機構と、係止機構により係止された基板を保持する保持機構とを有するように構成することができる。この場合に、前記基板保持手段は、前記保持機構を保持状態と保持解除状態との間で切り換える切換手段をさらに有することが好ましい。
【0020】
本発明の第2の観点によれば、複数の基板を保持する基板保持手段と、
前記基板保持手段を収容可能かつ退避可能に設けられ、その中に処理液を供給可能な第1の処理液供給部を有する外側チャンバーと、
前記外側チャンバー内で前記基板保持手段を囲繞する処理位置と前記外側チャンバーから離隔した退避位置との間で移動可能であり、かつその中に処理液を供給可能な第2の処理液供給部を有する内側チャンバーと、
前記外側チャンバー外であって前記基板保持手段の下方位置に設けられ、基板収納容器を待機可能な容器待機部と、
昇降可能に設けられ、前記外側チャンバーおよび内側チャンバーを退避させた状態で、容器待機部にある基板収納容器内の複数の基板を押し上げて前記基板保持手段に保持させ、基板保持手段にある基板を降下させて前記容器待機部にある基板収納容器内に収納させる基板移動機構と、
前記容器待機部に基板収納容器を搬入し、前記容器待機部から基板収納容器を搬出する容器搬送機構と
を具備し、前記外側チャンバーまたは前記内側チャンバー内で前記基板保持手段に保持された基板に対して所定の処理を施すことを特徴とする基板処理装置が提供される。
【0021】
上記本発明の第1の観点および第2の観点において、前記基板収納容器を載置する容器載置部をさらに有し、前記容器搬送機構は、前記容器載置部と前記容器待機部との間で前記基板収納容器を搬送するように構成することができる。また、複数の基板収納容器が載置可能であるとともに、前記基板収納容器の搬入出を行う容器搬入出部と、この容器搬入出部と前記容器載置部との間で容器を移送する容器移送機構とをさらに有するように構成することもできる。
【0022】
上記本発明の第1の観点および第2の観点において、前記基板移動機構は、複数の基板保持溝が水平方向に沿って前記基板収納容器のウエハ配列ピッチの半分のピッチで形成された基板載置部と、前記基板載置部を前記基板保持溝の1ピッチ分水平方向へ移動させる載置部移動機構とを有するように構成することができる。
【0025】
本発明の第3の観点によれば、複数の基板を収納した基板収納容器を、基板に処理を施す基板処理部の下方位置に設けられた容器待機部へ搬入する工程と、
前記容器待機部へ搬入された基板収納容器内の複数の基板を、基板保持部材に保持させて前記容器待機部から前記基板処理部へ上昇させる工程と、
前記基板処理部内で基板を保持する基板保持手段に前記基板保持部材から複数の基板を受け渡す工程と、
前記基板保持手段に複数の基板を保持させた状態で前記基板保持部材を前記基板処理部から降下させる工程と、
複数の基板が保持された状態の前記基板保持手段をチャンバーで包囲して、その中で基板を処理する工程と、
前記基板保持部材を前記基板処理部まで上昇させ、処理後の基板を前記基板保持手段から前記基板保持部材に受け渡す工程と、
前記基板保持部材により処理後の基板を前記容器待機部に降下させ、処理後の基板を基板収納容器内に収納する工程と、
処理後の基板を収納した基板収納容器を前記容器待機部から搬出する工程と
を具備し、
前記基板保持手段に前記基板保持部材から基板を受け渡す工程の際には、前記チャンバーを前記基板保持手段から退避させて前記基板保持手段を露出した状態とすることを特徴とする基板処理方法が提供される。
【0027】
本発明の第4の観点によれば、複数の基板を収納した基板収納容器を、基板に処理を施す基板処理部の下方位置に設けられた容器待機部へ搬入する工程と、
前記容器待機部へ搬入された基板収納容器内の複数の基板を、基板保持部材に保持させて前記容器待機部から基板処理部へ上昇させる工程と、
前記基板処理部内で基板を保持する基板保持手段に前記基板保持部材から複数の基板を受け渡す工程と、
前記基板保持手段に複数の基板を保持させた状態で前記基板保持部材を前記基板処理部から降下させる工程と、
複数の基板が保持された状態の前記基板保持手段を第1のチャンバーで包囲して、その中で基板に第1の処理を施す工程と、
複数の基板が保持された状態の前記基板保持手段を第2のチャンバーで包囲して、その中で基板に第2の処理を施す工程と、
前記基板保持部材を前記基板処理部まで上昇させ、処理後の基板を前記基板保持手段から前記基板保持部材に受け渡す工程と、
前記基板保持部材により処理後の基板を前記容器待機部に降下させ、処理後の基板を基板収納容器内に収納する工程と、
処理後の基板を収納した基板収納容器を前記容器待機部から搬出する工程と
を具備し、
前記基板保持手段に前記基板保持部材から基板を受け渡す工程の際には、前記第1および第2のチャンバーを前記基板保持手段から退避させて前記基板保持手段を露出した状態とすることを特徴とする基板処理方法が提供される。
【0028】
上記本発明の第4の観点において、前記第1の処理を液処理とし、前記第2の処理を乾燥処理とすることができる。また、前記基板保持手段が前記第1のチャンバーで包囲された状態で基板に前記第1の処理を施した後、前記第1のチャンバーを退避させて前記基板保持手段を露出させ、前記第1のチャンバーの外側に位置する前記第2チャンバー内で前記第2の処理を施す構成とすることができる。
【0029】
上記本発明の第3、第4の観点において、前記基板保持手段に前記基板保持部材から基板を受け渡す工程の後、前記基板保持部材を前記基板処理部の下方へ移動させ、その状態で基板の処理を行うことが好ましい。
【0033】
上記本発明の第1の観点によれば、処理チャンバー外であって基板保持手段の下方位置に基板収納容器を待機可能な容器待機部を設け、昇降可能に設けられた基板移動機構により、容器待機部にある基板収納容器内の複数の基板を上方に押し上げて下方から基板保持手段に搬入して保持させ、基板保持手段にある複数の基板を降下させて容器待機部の基板収納容器に収納させるので、基板を基板把持手段により把持して処理チャンバー内へ進入させる必要がない。このため、処理チャンバー内に把持手段を開閉させるための余分のスペースを設ける必要がなく、基板の処理空間を大型化することがない。また、基板の受け渡しは、処理チャンバー外であって基板保持手段の下方位置に設けられた容器待機部で行い、従来のように容器内の限られたスペース内で行う必要がなく、かつ基板保持手段への基板の搬入出は基板移動機構の移動のみで実現することができるので、複雑な制御が不要であり、処理チャンバー内の基板保持手段に対する基板の搬入出を極めて容易に行うことができる。さらに、容器待機部において、基板移動機構により基板収納容器に対する基板の搬入出を行うことが可能であるから、基板収納容器から基板を取り出したり容器に基板を収納する機構およびこのような機構からの基板搬送機構を別個に設けることが不要となり、装置構成を簡素化することが可能となる。
【0034】
上記本発明の第2の観点によれば、上記本発明の第1の観点の構成に加えて、基板保持手段を収容可能かつ退避可能に設けられ、その中に処理液を供給可能な第1の処理液供給部を有する外側チャンバーと、外側チャンバー内で保持手段を囲繞する処理位置と外側チャンバーから離隔した退避位置との間で移動可能であり、かつその中に処理液を供給可能な第2の処理液供給部を有する内側チャンバーとを備えているので、内側チャンバーを移動させることにより、外側チャンバー内での液処理および内側チャンバー内での液処理を組み合わせて極めてバリエーションの高い液処理を実現することができるといった効果が付加される。
【0035】
また、上記のように、基板移動機構を、複数の基板保持溝が水平方向に沿って前記基板収納容器のウエハ配列ピッチの半分のピッチで形成された基板載置部と、前記基板載置部を前記基板保持溝の1ピッチ分水平方向へ移動させる載置部移動機構とを有する構成とすることにより、処理前の基板を載置する場合と処理後の基板を載置する場合とで基板の載置位置を異ならせることができ、処理前の基板にパーティクル等が付着していたとしても、処理後の基板を汚染させるおそれが小さい。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について具体的に説明する。本実施形態では、本発明を半導体ウエハの搬入、洗浄、乾燥、搬出をバッチ式に一貫して行うように構成された洗浄処理装置に適用した場合について説明する。
【0037】
図1は本実施形態に係る洗浄処理装置の斜視図であり、図2はその平面図である。これらの図に示すように、洗浄処理装置1は、ウエハWを収納可能なキャリア(基板収納容器)Cの搬入出が行われるイン・アウトポート(容器搬入出部)2と、ウエハWに対して洗浄処理を実施する洗浄処理ユニット3と、イン・アウトポート2と洗浄処理ユニット3との間に設けられ、洗浄処理ユニット3に対してキャリアCの搬入出を行うためのステージ部4と、キャリアCを洗浄するキャリア洗浄ユニット5と、複数のキャリアCをストックするキャリアストックユニット6とを備えている。なお、参照符号7は電源ユニットであり、8はケミカルタンクボックスである。
【0038】
イン・アウトポート2は、4個のキャリアCを載置可能な載置台10と、キャリアCの配列方向に沿って形成された搬送路11を移動可能に設けられ、載置台10のキャリアCをステージ部4に搬送し、かつステージ部4のキャリアCを載置台10に搬送するためのキャリア搬送機構12とを有している。キャリアC内には例えば26枚のウエハWが収納可能となっており、キャリアCはウエハWの面が鉛直に配列されるように配置されている。
【0039】
ステージ部4は、キャリアCを載置するステージ13を有しており、イン・アウトポート2からこのステージ13に載置されたキャリアCがシリンダを用いたキャリア搬送機構(詳細は後述する)により洗浄処理ユニット3内に搬入され、洗浄処理ユニット3内のキャリアCがこのキャリア搬送機構によりステージ13に搬出される。
【0040】
なお、ステージ13には、載置台10からキャリア搬送機構12のアームを回転させてキャリアCが載置されるため、載置台10とは逆向きにキャリアCが載置される。このため、ステージ13にはキャリアCの向きを戻すための反転機構(図示せず)が設けられている。
【0041】
ステージ部4と洗浄処理部3との間には仕切壁14が設けられており、仕切壁14には搬入出用の開口部14aが形成されている。この開口部14aはシャッター15により開閉可能となっており、処理中にはシャッター15が閉じられ、キャリアCの搬入出時にはシャッター15が開けられる。
【0042】
キャリア洗浄ユニット5は、キャリア洗浄槽16を有しており、後述するように洗浄処理部3においてウエハWが取り出されて空になったキャリアCが洗浄されるようになっている。
【0043】
キャリアストックユニット6は、洗浄前のウエハが取り出されて空になったキャリアCを一時的に待機させるためや、洗浄後のウエハWを収納するための空のキャリアCを予め待機させるためのものであり、上下方向に複数のキャリアCがストック可能となっており、その中の所定のキャリアCを載置台10に載置したり、その中の所定の位置にキャリアCをストックしたりするためのキャリア移動機構を内蔵している。
【0044】
次に、洗浄処理ユニット3について説明する。図3は洗浄処理ユニット3の内部を示す断面図、図4および図5は洗浄処理ユニットの洗浄処理部を示す断面図であり、図4は内側チャンバー27を外側チャンバー26の外部に出した状態、図5は外側チャンバー26の内部に内側チャンバー27を配置した状態を示している。また、図6は図5のA−A断面図である。
【0045】
洗浄処理ユニット3の内部には、図3に示すように、洗浄処理部20と、洗浄処理部20の直下にキャリアCを待機させるキャリア待機部30と、キャリア待機部30に待機されたキャリアC内の複数のウエハWを押し上げて処理部20に移動させ、かつ処理部20の複数のウエハWを保持してキャリア待機部30のキャリアCに収納させるためのウエハ移動機構40とが設けられている。
【0046】
洗浄処理部20は、ウエハWのエッチング処理後にレジストマスク、エッチング残渣であるポリマー層等を除去するものであり、鉛直に設けられた支持壁18と、回転軸23aを水平にして支持壁18に固定されたモータ23と、モータ23の回転軸23aに取り付けられたロータ24と、モータ23の回転軸23aを囲繞する円筒状の支持筒25と、支持筒25に支持され、ロータ24を囲繞するように構成される外側チャンバー26と、外側チャンバー26の内側に配置された状態で薬液処理を行う内側チャンバー27とを有している。
【0047】
ロータ24は、鉛直にされた複数(例えば26枚)のウエハWを水平方向に配列した状態で保持可能となっており、このロータ24は、モータ23によって回転軸23aを介して、後述する係止部材71a,71b,72a,72bによって係止され、ウエハ保持部材83a,83bにより保持された複数のウエハWとともに回転されるようになっている。
【0048】
外側チャンバー26は円筒状をなし、洗浄処理位置(図3の二点鎖線)と支持筒25の外側の退避位置(図3の実線)との間で移動可能に構成されており、ウエハWの搬入出時には図3に示すように退避位置に位置される。また、図4に示すように、外側チャンバー26が洗浄処理位置にあり、内側チャンバー27が退避位置にある際には、外側チャンバー26と、モータ23側の垂直壁26aと、先端側の垂直壁26bとで処理空間51が形成される(図4参照)。垂直壁26aは支持筒25に取り付けられており、支持筒25と回転軸23aとの間にはベアリング28が設けられている。また、垂直壁26aと支持筒25の先端部はラビリンスシール29によりシールされており、モータ23で発生するパーティクル等が処理空間51に侵入することが防止されている。なお、支持筒25のモータ23側端部には外側チャンバー26、内側チャンバー27を係止する係止部材25aが設けられている。
【0049】
内側チャンバー27は外側チャンバー26よりも径が小さい円筒状をなし、図5に示す洗浄処理位置と図3、図4に示す支持筒25の外側の退避位置との間で移動可能に構成されており、ウエハWの搬入出時には外側チャンバー26とともに退避位置に位置される。また、図5に示すように内側チャンバー27が洗浄処理位置にある際には、内側チャンバー27と、垂直壁26a,26bとで処理空間52が形成される。なお、処理空間51および処理空間52は、シール機構により密閉空間とされる。
【0050】
処理空間51の上端近傍部分には、多数の吐出口53を有する2本の吐出ノズル54(図6参照)が垂直壁26bに取り付けられた状態で水平方向に沿って配置されている。吐出ノズル54からは、図示しない供給源から供給された純水、IPA、N2ガス、各種薬液が吐出可能となっている。
【0051】
処理空間52の上端近傍には、多数の吐出口55を有する2本の吐出ノズル56が内側チャンバー27に取り付けられた状態で水平方向に沿って配置されている。吐出ノズル56からは、図示しない供給源から供給された各種薬液、純水、IPAが吐出可能となっている。また、図6に示すように、吐出ノズル56の近傍には、吐出ノズル56と同様の構成を有するN2ガスを吐出する吐出ノズル57が配置されている。
【0052】
上記先端側の垂直壁26bの下部には、図4の状態において処理空間51から使用済みの薬液、純水、IPAを排出する第1の排液ポート61が設けられており、第1の排液ポート61の上方には図5の状態において処理空間52から使用済みの薬液、純水、IPAを排出する第2の排液ポート62が設けられている。また、第1の排液ポート61および第2の排液ポート62には、それぞれ第1の排液管63および第2の排液管64が接続されている。
【0053】
また、垂直壁26bの上部には、図4の状態において処理空間51を排気する第1の排気ポート65が設けられており、第1の排気ポート65の下方には図5の状態において処理空間52を排気する第2の排気ポート66が設けられている。また、第1の排気ポート65および第2の排気ポート66には、それぞれ第1の排気管67および第2の排気管68が接続されている。
【0054】
ロータ24は、図7に示すように、所定の間隔をおいて配置された一対の円盤70a、70bと、これら円盤70a,70bに架設された、それぞれ左右対をなす、第1の係止部材71a,71bと、第2の係止部材72a、72bと、係止部材71a,71b,72a、72bにより係止されたウエハWを下方から保持する一対の保持機構73a,73bとを備えている。
【0055】
第1の係止部材71a,71b、および第2の係止部材72a、72bには、複数の溝75を有し、これらの溝75にウエハWの周縁が挿入された状態でウエハWを係止するように構成されている。なお、これら係止部材のいずれかには圧力センサーが取り付けられており、ウエハWがロータ24に搬入される際の押しつけ圧力を把握することができるようになっている。
【0056】
保持機構73aは、洗浄処理部20の前面側に配置された円盤70aの内面に配置されたアーム80aと、その外面に配置されたバランスウエイト81aと、背面側に配置された円盤70bの内面に配置されたアーム84aと、その外面に配置されたバランスウエイト85aと、アーム80aおよび84aを連結する保持部材83aを有している。アーム80aおよびバランスウエイト81aは円盤70aを貫通する回動軸により連結され、アーム84aおよびバランスウエイト85aは円盤70bを貫通する回動軸により連結されている。
【0057】
保持機構73bは保持機構73aと同様に、円盤70aの内面に配置されたアーム80bと、その外面に配置されたバランスウエイト81bと、円盤70bの内面に配置されたアーム84bと、その外面に配置されたバランスウエイト85bと、アーム80bおよび84bを連結する保持部材83bを有している。アーム80bおよびバランスウエイト81bは円盤70aを貫通する回動軸により連結され、アーム84bおよびバランスウエイト85bは円盤70bを貫通する回動軸により連結されている。
【0058】
これら保持機構73a,73bの保持部材83a,83bにはウエハWの周縁が挿入される複数の溝86が形成されている。また、円盤70a,70bの外面には、保持機構73a,73bを閉じる際にバランスウエイト81a,81b,85a,85bをロックするロックピン87が設けられている。このロックピン87は、バランスウエイト81a,81b,85a,85bが必要以上に外側へ開いてこれらがチャンバー壁に当たることを防止するたのストッパとしても機能する。さらに、バランスウエイト85a,85bには、図8に示すように、それぞれ後述する切換部材92a,92bの溝93a,93bに挿入される突起部88a,88bが設けられ、後述する切換部材92a,92bの動作に寄与する。
【0059】
図9に示すように、モータ23側の垂直壁26aには、円周状のガイド溝90が形成されており、このガイド溝90の途中の保持機構73a,73bに対応する位置に円形の開口部91a,91bが形成されている。そして、この開口部91a,91bに円柱状をなす切換部材92a,92bがそれぞれθ方向に回転自在に挿入されている。これら切換部材92a,92bの前面には、それぞれ溝93a,93bが形成されており、これら溝93a,93bは切換部材92a,92bを回動させることにより、前記ガイド溝90に連続した状態(図11参照)と、ガイド溝90に連続しない状態(図10参照)とで切換可能となっている。上述したように、溝93a,93bには、バランスウエイト85a,85bに設けられた突起部88a,88bが挿入されており、切換部材92a,92bの回動動作により、バランスウエイト85a,85bを介して保持機構73a,73bを保持状態と解除状態との間で切り換えることが可能となっている。
【0060】
切換部材92a,92bを回動させて、図10に示すように溝93a,93bがガイド溝90と連続せず、バランスウエイト85a,85bが垂直姿勢となった際には、保持機構73a,73bが図7の実線で示す保持解除状態となる。
【0061】
一方、切換部材92a,92bを図11に示すように、それぞれ溝93a,93bがガイド溝90と連続するようにしてバランスウエイト85a,85bを上側が開いた状態とすることにより、保持機構73a,73bが図7の二点鎖線で示す閉じた状態、すなわちウエハWを保持する保持状態となる。このように保持機構73a,73bが保持状態の時には、係止部材71a,71b,72a,72bにより係止された複数、例えば26枚のウエハWが保持部材83a,83bによって下方から保持されているとともに、ガイド溝90が連続することにより、突起部88a,88bがガイド溝90に沿って移動可能となり、保持状態を保ったままロータ24を回転させることができる。
【0062】
なお、保持機構73a,73bがウエハを保持した状態では、図6に示すように、係止部材71a,71b,72a,72bおよび保持部材83a,83bによりウエハWが固定されることとなるが、これらは保持部材83aの保持位置と係止部材71a,72bの係止位置とで形成される三角形T1、および保持部材83bの保持位置と係止部材71b,72aの係止位置とで形成される三角形T2はいずれも鋭角三角形となるような位置関係で配置されている。
【0063】
キャリア待機部30は、図3に示すように、ステージ部4との間でキャリアCを搬入出するキャリア搬送機構35のスライドステージ32を載置するステージ31を有しており、ステージ31上でキャリアCを待機させるようになっている。キャリア待機部分であるステージ31は、ロータ24の直下に設けられている。キャリア搬送機構35は、図12の(a),(b)に示すように、ベース部材34と、その上に設けられた2本のガイドレール33と、ガイドレール33に沿ってステージ部4のステージ13とキャリア待機部30のステージ31との間を移動するスライドステージ32とを有している。そして、図示しないシリンダ機構によりスライドステージ32を移動させることによりキャリアCがステージ13とステージ31との間で搬送される。
【0064】
スライドステージ32はキャリアCのウエハ収納部分に対応する位置に空間を有しており、ベース部材34およびステージ31はフレーム構造となっているので、キャリア待機部30において、後述するようにウエハ移動機構40のウエハ保持部材41がキャリアCに収容されたウエハWの出し入れが可能となる。
【0065】
ウエハ移動機構40は、図3および図13に示すように、ウエハWを保持するウエハ保持部材41と、鉛直に配置されウエハ保持部材41を支持する支持棒42と、支持棒42を介してウエハ保持部材41を昇降する昇降駆動部43とを有している。
【0066】
昇降駆動部43は鉛直に配置されたボールねじ101と、ボールねじを回転させるステッピングモーター102と、ボールねじ101と平行に設けられたガイドレール103と、支持棒42に固定されボールねじ101に螺合する螺合部材104と、螺合部材104に固定され、ガイドレール103にガイドされるガイド部材105とを有しており、ステッピングモータ102を駆動させてボールねじ101を回転させることにより支持棒42を介してウエハ保持部材41を昇降させるようになっている。
【0067】
このように昇降駆動部43によりウエハ保持部材41を昇降させることにより、キャリア待機部30にあるキャリアCに収納された洗浄処理前のウエハWを上方の処理部20のロータ24内に移動させ、またはロータ24内の洗浄処理後のウエハWをキャリア待機部30にあるキャリアCに移動させるようになっている。
【0068】
ウエハ保持部材41の上部には、キャリアCのウエハ配列ピッチの半分のピッチでキャリアCのウエハ保持枚数の2倍、例えば52個のウエハ保持溝41aが形成されている。また、ウエハ保持部材41はベース部材44上を水平方向にウエハ保持溝41aの1ピッチ分、すなわちキャリアCのウエハ収納ピッチの1/2ピッチ分移動可能となっている。具体的には、図13に示すように、ベース部材44にはシリンダ106が固定されており、シリンダ106のピストンを進出退入させることにより、ウエハ保持部材41が水平方向にウエハ保持溝41aの1ピッチ分移動するようになっている。したがって、洗浄処理前のウエハWを保持した後、洗浄処理後のウエハWを保持する際に、このようにウエハ保持部材41を保持溝41aの1ピッチ分移動させることにより、洗浄処理前のウエハWを保持する保持溝41aと、洗浄処理後のウエハWを保持する保持溝41aとを分けることができる。これにより、洗浄処理後のウエハWへのパーティクルの付着等を生じ難くすることができる。
【0069】
上記ベース部材44にはシリンダ108のピストンの先端部が取り付けられ、シリンダ108は支持棒42に取り付けられている。ベース部材44には支持棒42にガイドされるガイド部材109が設けられている。シリンダ108にはリリーフ付きレギュレーター113が設けられており、ウエハWをウエハ保持部材41で押し上げてロータ24に搬入する際に、レギュレーター113が所定の圧力を検知した時点でリリーフ弁が開放されてシリンダ108内の圧力が開放され、そのピストンロッドが下がり、ウエハW搬入時にウエハWが破損することが防止されるようになっている。また、この際に、センサ111がピストンロッドが下がったことを検知するようになっており、図14に示すように、センサ111からの検知信号がコントローラ110に送信され、その信号を受け取ったコントローラ110から警報装置112に警報を発する指令が出されるようになっている。なお、図3に示すように、キャリア待機部30上方のウエハ移動路の途中には、ウエハ移動路を挟んで前後に発光子および受光子が配置された複数対の光学センサーからなるウエハ検知部115が設けられており、この検知部115をウエハが通過することにより、ウエハWの枚数確認および正規に保持されていないウエハ(いわゆるジャンプスロット)の有無の確認が行われる。
【0070】
次に、このように構成される洗浄処理装置1の洗浄処理動作について説明する。まず、作業者によりまたは自動搬送装置により洗浄処理前の例えば26枚のウエハWを収納したキャリアCをイン・アウトポート2の載置台10に載置する。次いで、キャリア搬送機構12によりいずれかのキャリアCをステージ部4のステージ13上に搬送する。
【0071】
ステージ13上で図示しない反転機構によりキャリアCを反転させた後、仕切壁14のシャッター15を開け、搬送機構35のスライドステージ32を図示しないシリンダ機構によりスライドさせてキャリアCを洗浄処理部3へ搬入し、キャリア待機部30のステージ上に載置する。
【0072】
次いで、処理部20を図3に示す搬入状態、すなわち外側チャンバー26および内側チャンバー27を両方とも退避させた状態で、図15に示すように、ウエハ移動機構40が作動されて、ウエハ保持部材41によりキャリア待機部30のステージ31上にあるキャリアCに収納されたウエハを押し上げる。このウエハWの上昇過程で検知部115により、ウエハWの枚数の確認およびジャンプスロットの有無の確認がなされる。そして、図16に示すように、ウエハWをロータ24の係止部材71a,71b,72a,72bに当接させる。これによりウエハWはこれら係止部材に係止される。この場合に、レギュレーター113が所定の圧力を検知した時点でリリーフ弁が開放されてシリンダ108内の圧力が開放されるとともに、センサ111がピストンロッドが下がったことを検知して、図14に示すように、コントローラ110から警報装置112に警報を発する指令が出されるので、ウエハ移動機構40の制御系等に異常が生じたような場合であってもウエハWの破損を防止することができる。
【0073】
この状態から、前述したように、切換部材92a,92bを回動させて、図17に示すように保持機構73a,73bによりウエハWを下方から保持する。その後、図18に示すように、ウエハ保持部材41を降下させ、さらに、図4に示すように外側チャンバー26を洗浄処理位置に装着した状態として洗浄処理を開始する。一方、キャリア待機部30にあるキャリアCは必要に応じて搬送機構35によりステージ部4に戻され、キャリア搬送機構12によりキャリア洗浄ユニット5に搬送されて洗浄される。このとき、キャリア待機部30にはキャリアストックユニット6から洗浄済みのキャリアが搬送される。
【0074】
洗浄処理においては例えば、まず、図5に示すように内側チャンバー27を洗浄処理位置に移動させ、モータ23による回転駆動によりロータ24を所定速度で回転させ、ウエハWを回転させながら、吐出ノズル56から所定の薬液(処理液)を吐出し、処理空間52で所定の洗浄処理、例えばレジスト除去処理を行う。このような洗浄処理を所定時間、1回または複数回行った後、図4に示すように内側チャンバー27を退避位置に退避させ、処理空間51内で洗浄処理を行う。この洗浄処理に際しては、モータ23による回転駆動によりロータ24を所定速度で回転させ、ウエハWを回転させながら、吐出ノズル54から純水を吐出させ、リンス処理を行う。その後、吐出ノズル57からN2ガスを吐出させるとともに、ロータ24を薬液洗浄およびリンス処理の際よりも高速で回転させ、図4に示すように内側チャンバー27が退避された処理空間51内でウエハWをスピン乾燥する。
【0075】
この洗浄処理の際には、前述したように、切換部材92a,92bを、それぞれ溝93a,93bがガイド溝90と連続する状態にすることにより、溝93a,93bに挿入されたバランスウエイト85a,85bの突起部88a,88bを介して保持機構73a,73bが閉じてウエハWを保持する保持状態となる。この場合に、バランスウエイト85a,85bの突起部88a,88bが連続したガイド溝90を移動可能となりロータ24の回転が許容されるが、このガイド溝90により保持機構73a,73bを閉じた状態、すなわち保持状態に保つことができる。したがって、洗浄処理においてロータ24が回転された際に、保持機構73a,73bによる保持が解除されることはなく、洗浄処理や乾燥処理中にロータ24からウエハWがはみ出して洗浄液や乾燥ガスの供給を妨げたり、ウエハWがロータ24から飛び出して破損することを防止することができる。
【0076】
この場合に、保持機構73a,73bがウエハを保持した状態では、前述したように、係止部材71a,71b,72a,72bおよび保持部材83a,83bは、保持部材83aの保持位置と係止部材71a,72bの係止位置とで形成される三角形T1、および保持部材83bの保持位置と係止部材71b,72aの係止位置とで形成される三角形T2はいずれも鋭角三角形となるような位置関係で配置されているため、ロータ24を回転させる際に、ウエハWに作用する遠心力に抗してウエハWを確実に保持することができる。また、三角形T1,T2のうちいずれかの保持部材または係止部材のうちいずれか一つが故障してもロータ24の回転中にウエハWを保持し続けることが可能となる。
【0077】
このようにして洗浄処理部20での洗浄処理が終了して、ロータ24の回転が停止すると、外側チャンバー26および内側チャンバー27をいずれも支持筒25の外側の退避位置へ移動させ、ロータ24が露出した状態とする。この状態で、ウエハ移動機構40のウエハ保持部材41を上昇させて、ウエハ保持部材41にロータ24に保持されているウエハWを保持させる。この場合に、ウエハ保持部材41は、シリンダー106によりウエハ搬入の際の位置からウエハ保持溝41aの1ピッチ分ずれた位置とされており、ウエハ搬入の際にウエハWを保持していたウエハ保持溝41aとは異なるウエハ保持溝41aに洗浄後のウエハWが保持されることとなり、洗浄後のウエハWにパーティクルが再付着するのを防止することができる。
【0078】
ウエハ保持部材41がウエハWを保持した状態では、上述した図17のようになっており、この状態から切換機構92a,92bを回動させて、保持機構73a,73bの保持を解除してウエハWをロータ24から移動可能な状態、すなわち図16の状態とする。この保持解除動作は、突起部88a,88bがそれぞれ溝93a、93bに位置している場合のみに行うことができ、これら突起部88a,88bがガイド溝90の他の位置に存在しているときは解除することができない。したがって、洗浄処理中に保持機構73a,73bが解除されてウエハWが飛び出す等の不都合が生じるおそれはほとんどない。
【0079】
この状態でウエハWを保持したウエハ保持部材41を降下させる。この際に、検知部115により再度ウエハの枚数等が確認される。そして、ウエハ保持部材41がキャリア待機部30に待機しているキャリアCを通過する際に、ウエハWがキャリアCのウエハ保持溝に保持される。
【0080】
このようにして洗浄後のウエハWを収納したキャリアCは、キャリア搬送機構35によりステージ部4へ搬出され、さらに搬送機構12によりイン・アウトポート2の載置台10に載置され、作業者または自動搬送装置により搬出される。
【0081】
以上のような洗浄処理装置1によれば、外側チャンバー26外であってロータ24の下方位置にキャリアCを待機可能なキャリア待機部30を設け、昇降可能に設けられたウエハ移動機構40により、キャリア待機部30にあるキャリアC内の複数のウエハWを上方に押し上げてロータ24に保持させ、またはロータ24にある複数のウエハWを降下させてキャリア待機部30のキャリアCに収納させるので、ウエハWをウエハ把持手段により把持してチャンバー内へ進入させる必要がない。このため、チャンバー内に把持手段を開閉させるための余分のスペースを設ける必要がなく、処理空間を大型化することがない。
【0082】
また、ウエハWの受け渡しは、チャンバー外であってロータ24の下方位置に設けられたキャリア待機部30で行い、限られたスペース内で行う必要がなく、かつロータ24へのウエハWの搬入出はウエハ移動機構40のウエハ保持部材41の移動のみで実現することができるので、複雑な制御が不要であり、洗浄処理部20のロータ24へのウエハWの搬入出を極めて容易に行うことができる。
【0083】
さらに、キャリア待機部30において、ウエハ移動機構40によりキャリアCに対するウエハWの搬入出を行うことが可能であるから、キャリアCから基板を取り出したりキャリアCにウエハWを収納する機構およびこのような機構からのウエハ搬送機構を別個に設けることが不要となり、装置構成を簡素化することが可能となる。
【0084】
さらにまた、外側チャンバー26と内側チャンバー27とを処理位置と退避位置とで移動可能に設け、それぞれのチャンバーに薬液やリンス液等を吐出する吐出ノズルを設けたので、内側チャンバー27を移動させることにより、外側チャンバー26内での洗浄処理および内側チャンバー27内での洗浄処理を組み合わせて極めてバリエーションの高い洗浄処理を実現することができる。
【0085】
なお、上述したようにして洗浄処理を行った後、ウエハWをロータ24から取り外す際には、外側チャンバー26を退避させる必要があるが、その際に洗浄液等が下方に滴下してしまうおそれがある。そのため、図19に示すように、外側チャンバー26の底部先端側には、外側チャンバー26を退避させる際に液落下を防止するための液受け機構120が設けることが好ましい。この液受け機構120は、図20に示すように、外側チャンバー26に移動可能に取り付けられる液受け部材121と、液受け部材121の下に取り付けられ、この液受け部材121が受けた液体をドレインラインへ排出するための排出口129を有する排液部材122とを備えている。外側チャンバー26には2つの支持部材123a,123bがネジ止めされるようになっており、これら支持部材123a,123bにはそれぞれ一対のスライドガイドシャフト124aおよび124bの一端および他端が固定されている。一方、液受け部材121にはスライドガイドシャフト124a,124bにスライド可能に係合するガイド部材125が固定されており、このガイド部材125と上記支持部材123bとはコイルスプリング126で連結されている。そして、外側チャンバー26が処理位置にある場合には、コイルスプリング126による付勢力が、液受け部材121の先端部127が壁面130に押しつけられるように作用するようになっている。したがって、洗浄処理が終了して外側チャンバー26を退避させ始めた時点において液受け部材121の先端部127はコイルスプリング126の付勢力により依然として壁面130に当接している状態となり、外側チャンバー26の先端から液が滴下した場合でも、液受け部材121の内側の液受け板128に受けることができるので、洗浄液等が下方へ滴下することを防止することができる。液受け部材121に滴下した液は排液部材122から排出口129を通ってドレインラインへ至る。
【0086】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、キャリア待機部30にキャリアCを待機させ、キャリアCに収納されているウエハを押し上げるようにしたが、これに限らず、キャリアから出した後のウエハWを待機部に待機させた状態で上方に押し上げるようにしてもよい。また、上記実施の形態では内側チャンバー27内で薬液洗浄を行った後に、外側チャンバー26内でリンス処理および乾燥処理を行った場合について示したが、これに限らず、外側チャンバー26内で薬液処理を行ってもよいし、内側チャンバー27でリンス処理を行ってもよく、また外側チャンバー26と内側チャンバー27とで交互に薬液処理を行う等、種々の処理を行うことができる。さらに、外側チャンバー26および内側チャンバー27の2つの処理チャンバーによって処理を行う場合について説明したが、チャンバーは3つ以上であってもよいし、1つであってもよい。さらにまた、上記実施の形態では本発明を洗浄処理に適用した場合について示したが、これに限らず、所定の塗布液を塗布する塗布処理等の他の液処理、または液処理以外の処理、例えばCVD処理やエッチング処理等に適用することも可能である。さらにまた、半導体ウエに適用した場合について示したが、これに限らず、液晶表示装置(LCD)用基板等、他の基板の処理にも適用することができる。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、基板処理部の下方位置に基板待機を設け、昇降可能に設けられた基板移動機構により、基板待機部にある複数の基板を上方に押し上げて基板処理部、具体的には処理チャンバー内の基板保持手段に移動させ、または基板処理部にある複数の基板を降下させて待機部に保持させるので、基板を基板把持手段により把持して基板処理部内へ進入させる必要がない。このため、基板処理部内に把持手段を開閉させるための余分のスペースを設ける必要がなく、基板の処理空間を大型化することがない。また、基板の受け渡しは、基板処理部の下方位置に設けられた基板待機部で行い、従来のように容器内の限られたスペース内で行う必要がなく、かつ基板処理部への基板の搬入出は基板移動機構の移動のみで実現することができるので、複雑な制御が不要であり、処理部への基板の搬入出を極めて容易に行うことができる。
【0088】
また、基板処理部の下方位置に基板収納容器を待機可能な容器待機部を設け、昇降可能に設けられた基板移動機構により、容器待機部にある基板収納容器内の複数の基板を上方に押し上げて基板処理部、具体的には処理チャンバー内の基板保持手段に移動させ、または基板処理部にある複数の基板を降下させて容器待機部にある基板収納容器に収納させるので、上記効果に加えて、容器待機部において、基板移動機構により基板収納容器に対する基板の搬入出を行うことが可能であるから、基板収納容器から基板を取り出したり容器に基板を収納する機構およびこのような機構からの基板搬送機構が不要となり、装置構成を簡素化することが可能となる。
【0089】
また、上記構成に加えて、基板保持手段を収容可能かつ退避可能に設けられ、その中に処理液を供給可能な第1の処理液供給部を有する外側チャンバーと、外側チャンバー内で保持手段を囲繞する処理位置と外側チャンバーから離隔した退避位置との間で移動可能であり、かつその中に処理液を供給可能な第2の処理液供給部を有する内側チャンバーとを備えた構成にすることにより、内側チャンバーを移動させることにより、外側チャンバー内での液処理および内側チャンバー内での液処理を組み合わせて極めてバリエーションの高い液処理を実現することができるといった効果が付加される。
【0090】
さらに、基板移動機構を、複数の基板保持溝が水平方向に沿って前記基板収納容器のウエハ配列ピッチの半分のピッチで形成された基板載置部と、前記基板載置部を前記基板保持溝の1ピッチ分水平方向へ移動させる載置部移動機構とを有する構成とすることにより、処理前の基板を載置する場合と処理後の基板を載置する場合とで基板の載置位置を異ならせることができ、処理前の基板にパーティクル等が付着していたとしても、処理後の基板を汚染させるおそれを小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る洗浄処理装置を示す斜視図。
【図2】本発明の一実施形態に係る洗浄処理装置を示す平面図。
【図3】本発明の一実施形態に係る洗浄処理装置の洗浄処理ユニットを示す断面図。
【図4】図3に示した洗浄処理ユニットにおける洗浄処理部の内側チャンバーを外側チャンバーの外部に出した状態を示す断面図。
【図5】図3に示した洗浄処理ユニットにおける洗浄処理部の外側チャンバーの内部に内側チャンバーを配置した状態を示す断面図。
【図6】図5に示した洗浄処理部のA−A線による断面図。
【図7】洗浄処理部のロータを示す斜視図。
【図8】図7に示すロータのアーム、バランスウエイト、および突起部を示す斜視図。
【図9】ロータの保持機構を保持状態と解除状態との間で切り換える切換部材とモータ側の垂直壁の要部を示す分解斜視図。
【図10】保持機構が解除状態にある時の切換部材および突起部の状態を示す斜視図。
【図11】保持機構が保持状態にある時の切換部材および突起部の状態を示す斜視図。
【図12】ステージ部と洗浄処理ユニットのキャリア待機部との間でキャリアを搬送するキャリア搬送機構を示す平面図および正面図。
【図13】洗浄処理ユニットにおけるウエハ移動機構を示す側面図。
【図14】ウエハ移動機構の押し上げ動作によりウエハに所定以上の圧力が加えられた際の制御機構を示すブロック図。
【図15】ウエハ移動機構によりウエハを洗浄処理部のロータへ移動させる際の状態を示す模式図。
【図16】ウエハ移動機構によりウエハを洗浄処理部のロータへ移動させる際の状態を示す模式図。
【図17】ウエハ移動機構によりウエハを洗浄処理部のロータへ移動させる際の状態を示す模式図。
【図18】ウエハ移動機構によりウエハを洗浄処理部のロータへ移動させる際の状態を示す模式図。
【図19】外側チャンバーに液受け機構を設けた状態を示す図。
【図20】液受け機構の構造を示す斜視図。
【図21】従来のウエハ洗浄装置を示す斜視図。
【符号の説明】
1……洗浄処理装置
2……イン・アウトポート
3……洗浄処理ユニット
4……ステージ部
20……洗浄処理部
24……ロータ(基板保持手段)
26……外側チャンバー
27……内側チャンバー
30……キャリア待機部
31……ステージ
32……スライドステージ
35……搬送機構
40……ウエハ移動機構
41……ウエハ保持機構
43……昇降駆動部
71a,71b,72a,72b……係止部材
73……保持機構
83a,83b……保持部材
88a,88b……突起部
90……ガイド溝
92a,92b……切換部材
93a,93b……溝
106,108……シリンダー
W……半導体ウエハ(基板)
C……キャリア(基板収納容器)
Claims (20)
- 複数の基板を保持する基板保持手段と、
前記基板保持手段を収容可能な処理チャンバーと、
前記処理チャンバー外であって前記基板保持手段の下方位置に設けられ、基板収納容器を待機可能な容器待機部と、
昇降可能に設けられ、容器待機部にある基板収納容器内の複数の基板を押し上げて下方から前記基板保持手段に搬入して保持させ、基板保持手段にある複数の基板を降下させて前記容器待機部にある基板収納容器内に収納させる基板移動機構と、
前記容器待機部に基板収納容器を搬入し、前記容器待機部から基板収納容器を搬出する容器搬送機構と
を具備し、
基板処理が行われる際には、複数の基板が保持された状態の前記基板保持手段が前記処理チャンバーに収容されるとともに、前記基板移動機構が前記処理チャンバー外に移動され、
前記処理チャンバーは、前記基板保持手段を囲繞する処理位置と、前記基板保持手段から離隔した退避位置との間で移動可能であることを特徴とする基板処理装置。 - 前記基板移動機構により押し上げられた複数の基板が基板保持手段に当接した際に基板に所定以上の圧力が付与されることを防止する緩衝機構をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
- 前記緩衝機構は、前記基板移動機構の基板載置部を支持するシリンダーと、基板に付与される圧力を検知する圧力検知部と、この圧力検知部が検知した圧力が所定値を超えた際に前記シリンダー内の圧力媒体を放出する制御機構とを有することを特徴とする請求項2に記載の基板処理装置。
- 前記処理チャンバー内に処理液を供給する処理液供給部をさらに有し、前記処理チャンバー内で処理液により基板に対して液処理を施すことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の基板処理装置。
- 前記処理チャンバーは、前記処理チャンバーを処理位置から退避位置へ移動する際に、処理液の落液を防止する落液防止機構をさらに有することを特徴とする請求項4に記載の基板処理装置。
- 前記処理チャンバーは、処理位置にある時には側壁に当接した状態であり、前記落液防止機構は、処理液を受ける受け部材と、該受け部材を前記側壁に対して付勢するばね部材とを有することを特徴とする請求項5に記載の基板処理装置。
- 前記処理チャンバー内で前記基板保持手段を囲繞する処理位置と前記処理チャンバーから離隔した退避位置との間で移動可能な内側チャンバーをさらに有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の基板処理装置。
- 前記内側チャンバー内に処理液を供給する処理液供給部をさらに有し、前記内側チャンバー内で処理液により基板に対して液処理を施すことを特徴とする請求項7に記載の基板処理装置。
- 前記基板保持手段を回転させる回転機構をさらに具備することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の基板処理装置。
- 前記基板保持手段は、基板を係止する係止機構と、係止機構により係止された基板を保持する保持機構とを有することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の基板処理装置。
- 前記基板保持手段は、前記保持機構を保持状態と保持解除状態との間で切り換える切換手段をさらに有することを特徴とする請求項10に記載の基板処理装置。
- 複数の基板を保持する基板保持手段と、
前記基板保持手段を収容可能かつ退避可能に設けられ、その中に処理液を供給可能な第1の処理液供給部を有する外側チャンバーと、
前記外側チャンバー内で前記基板保持手段を囲繞する処理位置と前記外側チャンバーから離隔した退避位置との間で移動可能であり、かつその中に処理液を供給可能な第2の処理液供給部を有する内側チャンバーと、
前記外側チャンバー外であって前記基板保持手段の下方位置に設けられ、基板収納容器を待機可能な容器待機部と、
昇降可能に設けられ、前記外側チャンバーおよび内側チャンバーを退避させた状態で、容器待機部にある基板収納容器内の複数の基板を押し上げて前記基板保持手段に保持させ、基板保持手段にある基板を降下させて前記容器待機部にある基板収納容器内に収納させる基板移動機構と、
前記容器待機部に基板収納容器を搬入し、前記容器待機部から基板収納容器を搬出する容器搬送機構と
を具備し、前記外側チャンバーまたは前記内側チャンバー内で前記基板保持手段に保持された基板に対して所定の処理を施すことを特徴とする基板処理装置。 - 前記基板収納容器を載置する容器載置部をさらに有し、前記容器搬送機構は、前記容器載置部と前記容器待機部との間で前記基板収納容器を搬送することを特徴とする請求項1または請求項12に記載の基板処理装置。
- 複数の基板収納容器が載置可能であるとともに、前記基板収納容器の搬入出を行う容器搬入出部と、この容器搬入出部と前記容器載置部との間で容器を移送する容器移送機構とをさらに有することを特徴とする請求項13に記載の基板処理装置。
- 前記基板移動機構は、複数の基板保持溝が水平方向に沿って前記基板収納容器のウエハ配列ピッチの半分のピッチで形成された基板載置部と、前記基板載置部を前記基板保持溝の1ピッチ分水平方向へ移動させる載置部移動機構とを有することを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の基板処理装置。
- 複数の基板を収納した基板収納容器を、基板に処理を施す基板処理部の下方位置に設けられた容器待機部へ搬入する工程と、
前記容器待機部へ搬入された基板収納容器内の複数の基板を、基板保持部材に保持させて前記容器待機部から前記基板処理部へ上昇させる工程と、
前記基板処理部内で基板を保持する基板保持手段に前記基板保持部材から複数の基板を受け渡す工程と、
前記基板保持手段に複数の基板を保持させた状態で前記基板保持部材を前記基板処理部から降下させる工程と、
複数の基板が保持された状態の前記基板保持手段をチャンバーで包囲して、その中で基板を処理する工程と、
前記基板保持部材を前記基板処理部まで上昇させ、処理後の基板を前記基板保持手段から前記基板保持部材に受け渡す工程と、
前記基板保持部材により処理後の基板を前記容器待機部に降下させ、処理後の基板を基板収納容器内に収納する工程と、
処理後の基板を収納した基板収納容器を前記容器待機部から搬出する工程と
を具備し、
前記基板保持手段に前記基板保持部材から基板を受け渡す工程の際には、前記チャンバーを前記基板保持手段から退避させて前記基板保持手段を露出した状態とすることを特徴とする基板処理方法。 - 複数の基板を収納した基板収納容器を、基板に処理を施す基板処理部の下方位置に設けられた容器待機部へ搬入する工程と、
前記容器待機部へ搬入された基板収納容器内の複数の基板を、基板保持部材に保持させて前記容器待機部から基板処理部へ上昇させる工程と、
前記基板処理部内で基板を保持する基板保持手段に前記基板保持部材から複数の基板を受け渡す工程と、
前記基板保持手段に複数の基板を保持させた状態で前記基板保持部材を前記基板処理部から降下させる工程と、
複数の基板が保持された状態の前記基板保持手段を第1のチャンバーで包囲して、その中で基板に第1の処理を施す工程と、
複数の基板が保持された状態の前記基板保持手段を第2のチャンバーで包囲して、その中で基板に第2の処理を施す工程と、
前記基板保持部材を前記基板処理部まで上昇させ、処理後の基板を前記基板保持手段から前記基板保持部材に受け渡す工程と、
前記基板保持部材により処理後の基板を前記容器待機部に降下させ、処理後の基板を基板収納容器内に収納する工程と、
処理後の基板を収納した基板収納容器を前記容器待機部から搬出する工程と
を具備し、
前記基板保持手段に前記基板保持部材から基板を受け渡す工程の際には、前記第1および第2のチャンバーを前記基板保持手段から退避させて前記基板保持手段を露出した状態とすることを特徴とする基板処理方法。 - 前記第1の処理が液処理であり、前記第2の処理が乾燥処理であることを特徴とする請求項17に記載の基板処理方法。
- 前記基板保持手段が前記第1のチャンバーで包囲された状態で基板に前記第1の処理を施した後、前記第1のチャンバーを退避させて前記基板保持手段を露出させ、前記第1のチャンバーの外側に位置する前記第2チャンバー内で前記第2の処理を施すことを特徴とする請求項17または請求項18に記載の基板処理方法。
- 前記基板保持手段に前記基板保持部材から基板を受け渡す工程の後、前記基板保持部材を前記基板処理部の下方へ移動させ、その状態で基板の処理を行うことを特徴とする請求項16から請求項19のいずれか1項に記載の基板処理方法。
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