JP3921389B2 - Cdma無線通信装置および方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動通信におけるCDMA無線通信装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ITU(International Telecommunication Union)が定めたIMT(International Mobile Telecommunications)2000の陸上移動通信の無線インタフェースの1つとして、IMT−2000 CDMA(Code Division Multiple Access) TDD(Time Division Duplex)方式があり、このIMT−2000 CDMA TDD方式の1つとして、通称TD−CDMA(Time Division-Code Division Multiple Access)がある。IMT−2000 CDMA TDD方式(TD−CDMA)の詳細は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)の Technical Specification Group Radio Access Network 仕様書である3GPP TS25.221 V4.1.0("Physical channel and mapping of transport channels onto physical channels (TDD)")や、3GPP TS25.223 V4.1.0("Spreading and modulation (TDD)")などに記載されている。
【0003】
図6(A)は、IMT−2000 CDMA TDD方式(TD−CDMA)における無線タイムスロットの構成の一例を示す図である。図6(A)に示す無線タイムスロットは、データ部、TPC(Transmit Power Control)/TFCI(Transport Format Combination Indicator)部、ミッドアンブル部の3つのブロックで構成されている。データ部は、ユーザ情報や一般的な制御情報を伝送するブロックである。TPC/TFCI部は、送信電力制御情報ならびに符号化方式やフレーム構成などの特殊な制御情報などを伝送するブロックである。ミッドアンブル部は、回線推定のための既知信号を伝送するブロックである。なお、データ部とTPC/TFCI部は、ミッドアンブル部の前後に分かれて配置される場合もある。
【0004】
このとき、データ部の拡散率(Spreading Factor)をSF1、TPC/TFCI部の拡散率をSF2とすると、規格上では、一般に、SF1≦SF2であり(SF2は固定値)、必ずしもSF1=SF2ではない。すなわち、この無線タイムスロットでは、拡散率が異なる2つ(一般には、複数)の拡散符号を用いて拡散されたシンボルを混在させて無線通信を行う。
【0005】
ここでは、簡単のため、たとえば、図6(B)に示す構成を有する無線タイムスロットを例にとって説明する。図6(B)に示す無線タイムスロットは、それぞれ拡散されて伝送されるデータ部とTPC/TFCI部の2つのブロックで構成されている。以下の説明では、たとえば、データ部のシンボル数を4、TPC/TFCI部のシンボル数を2とし、データ部の拡散符号を{++}(SF1=2)、TPC/TFCI部の拡散符号を{++−−}(SF2=4)とする。具体的には、一例として、データ部のシンボルを“+−−+”、TPC/TFCI部のシンボルを“++”とする。なお、ここで、「+」は「+1」を表し、「−」は「−1」を表すものとする。
【0006】
図7は、従来の送信装置の拡散処理部の構成の一例を示すブロック図である。図7に示す従来の送信装置の拡散処理部は、分配部11と、データ部シンボル拡散用の拡散率SF1が割り当てられた拡散部13と、TPC/TFCI部シンボル拡散用の拡散率SF2が割り当てられた拡散部15と、合成部17とを有する。
【0007】
送信シンボルは、分配部11で、データ部のシンボルとTPC/TFCI部のシンボルに分離された後、データ部シンボルは、データ部シンボル拡散用の拡散部13へ、TPC/TFCI部シンボルは、TPC/TFCI部シンボル拡散用の拡散部15へそれぞれ転送される。データ部シンボルは、拡散部13にて、拡散率SF1で拡散される。一方、TPC/TFCI部シンボルは、拡散部15にて、拡散率SF2で拡散される。各拡散部13,15で拡散された信号は、合成部17で合成されて送信信号となる。このときの信号の変遷の一例は、図8に示すとおりである。
【0008】
図9は、従来の受信装置の相関演算処理部の構成の一例を示すブロック図である。
【0009】
図9に示す従来の受信装置の相関演算処理部は、分配部21と、データ部シンボル拡散用の拡散率SF1が割り当てられた相関演算部23と、TPC/TFCI部シンボル拡散用の拡散率SF2が割り当てられた相関演算部25と、合成部27とを有する。
【0010】
受信信号は、分配部21で、データ部の受信信号とTPC/TFCI部の受信信号に分離された後、データ部受信信号は、データ部相関演算用の相関演算部23へ、TPC/TFCI部受信信号は、TPC/TFCI部相関演算用の相関演算部25へそれぞれ転送される。相関演算部23では、拡散率SF1でデータ部受信信号の相関演算を行い、データ部相関値を出力する。一方、相関演算部25では、拡散率SF2でTPC/TFCI部受信信号の相関演算を行い、TPC/TFCI部相関値を出力する。各相関演算部23,25から出力されたデータ部相関値およびTPC/TFCI部相関値は、合成部27で合成される。このときの信号の変遷の一例は、図10に示すとおりである。
【0011】
なお、送信装置の拡散処理部および受信装置の相関演算処理部は両方とも、高速な処理が要求されるため、ハードウェアで実現される場合が多い。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の送信装置においては、拡散率が異なる2つの拡散部13,15(一般には、拡散率が異なる複数の拡散部)を有するため、回路規模が大きくなるという問題がある。なお、回路規模を小さく抑えるために、拡散率の切り替えが可能な拡散部を用いて、2つ(複数)の拡散率によるシンボルの拡散処理を時分割で行うことも考えられるが、煩雑なタイミング制御やパラメータ切り替え制御が必要となる。
【0013】
また、上記した従来の受信装置においても、拡散率が異なる2つの相関演算部23,25(一般には、拡散率が異なる複数の相関演算部)を有するため、回路規模が大きくなるという問題がある。なお、送信装置の場合と同様に、回路規模を小さく抑えるために、拡散率の切り替えが可能な相関演算部を用いて、2つ(複数)の拡散率による受信信号の相関演算を時分割で行うことも考えられるが、煩雑なタイミング制御やパラメータ切り替え制御が必要となる。
【0014】
また、受信装置において、特に、ジョイントディテクションと呼ばれる干渉除去復調を行う場合は、タイムスロットの途中で拡散率が切り替わると、干渉除去復調における行列演算の演算量が大幅に増大するという問題がある。
【0015】
なお、上記の問題は、IMT−2000 CDMA TDD方式(TD−CDMA)の場合に限定されるわけではなく、拡散率が異なる複数の拡散符号を用いて拡散されるシンボルを混在させて無線通信を行う任意のCDMA無線通信方式にも同様に当てはまる。
【0016】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、拡散率が異なる複数の拡散符号を用いて拡散されるシンボルを混在させて無線通信を行う場合であっても、煩雑な制御を行うことなく、装置の小型化・軽量化を図ることができる拡散処理装置および拡散処理方法を提供することを目的とする。
【0017】
また、本発明は、拡散率が異なる複数の拡散符号を用いて拡散されるシンボルを混在させて無線通信を行う場合であっても、煩雑な制御を行うことなく、装置の小型化・軽量化を図ることができる相関演算処理装置および相関演算処理方法を提供することを目的とする。
【0018】
また、本発明は、拡散率が異なる複数の拡散符号を用いて拡散されるシンボルを混在させて無線通信を行う場合であっても、干渉除去復調処理の演算量を低減することができる復調装置および復調方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の拡散処理装置は、OVSF( Orthogonal Variable Spreading Factor )符号の上位階層の符号である第1の拡散符号で拡散される第1のシンボルと、OVSF符号の下位階層の符号であって符号長が前記第1の拡散符号の2倍である第2の拡散符号で拡散される第2のシンボルとをタイムスロット内に時分割多重して無線通信を行うCDMA無線通信装置における拡散処理装置であって、第n番目の階層の第i番目の第1の拡散符号をH(n,i)とし、第n+1番目の階層の第k番目の第2の拡散符号をH(n+1,k)としたときに、k=2i−1の場合には、第2のシンボルを、前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボルを2回繰り返したシンボル列に変換し、k=2iの場合には、前記第2のシンボルを、前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボルと前記第2のシンボルの極性を反転した極性の第1のシンボルとからなるシンボル列に変換する変換手段と、第1のシンボルおよび前記変換手段による変換後のシンボルを、前記第1の拡散符号を用いて拡散する拡散手段と、を有する構成をとる。
【0049】
本発明の拡散処理方法は、OVSF( Orthogonal Variable Spreading Factor )符号の上位階層の符号である第1の拡散符号で拡散される第1のシンボルと、OVSF符号の下位階層の符号であって符号長が前記第1の拡散符号の2倍である第2の拡散符号で拡散される第2のシンボルとをタイムスロット内に時分割多重して無線通信を行うCDMA無線通信方法における拡散処理方法であって、第n番目の階層の第i番目の第1の拡散符号をH(n,i)とし、第n+1番目の階層の第k番目の第2の拡散符号をH(n+1,k)としたときに、k=2i−1の場合には、第2のシンボルを、前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボルを2回繰り返したシンボル列に変換し、k=2iの場合には、前記第2のシンボルを、前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボルと前記第2のシンボルの極性を反転した極性の第1のシンボルとからなるシンボル列に変換する変換ステップと、第1のシンボルおよび前記変換ステップによる変換後のシンボルを、前記第1の拡散符号を用いて拡散する拡散ステップと、を有するようにした。
【0055】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の骨子は、拡散率が異なる複数の拡散符号を用いて拡散されるシンボルを混在させて無線通信を行う場合であっても、第2の拡散符号(拡散率が最も小さい第1の拡散符号以外の拡散符号)を用いて拡散されるシンボルに対して第2の拡散符号と第1の拡散符号との関係を用いた変換を行い、シンボル全体(変換後のシンボルおよび第1の拡散符号を用いて拡散されるシンボル)を第1の拡散符号を用いて拡散することである。
【0056】
本発明の第2の骨子は、拡散率が異なる複数の拡散符号を用いて拡散されるシンボルを混在させて無線通信を行う場合であっても、拡散率が最も小さい第1の拡散符号を用いて受信信号全体の相関演算を行い、この相関演算結果のうち第1の拡散符号以外の第2の拡散符号を用いて拡散されている部分に対して第2の拡散符号と第1の拡散符号との関係を用いた変換を行うことである。
【0057】
本発明の第3の骨子は、拡散率が異なる複数の拡散符号を用いて拡散されるシンボルを混在させて無線通信を行う場合であっても、拡散率が最も小さい第1の拡散符号を用いて受信信号全体の干渉除去復調演算を行い、この干渉除去復調演算結果のうち第1の拡散符号以外の第2の拡散符号を用いて拡散されている部分に対して第2の拡散符号と前記第1の拡散符号との関係を用いた変換を行うことである。
【0058】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0059】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る拡散処理装置の構成を示すブロック図である。
【0060】
図1に示す拡散処理装置101は、拡散率が異なる複数の拡散符号を用いて拡散されるシンボルを混在させて無線通信を行うCDMA無線通信方式、たとえば、IMT−2000 CDMA TDD方式(TD−CDMA)における拡散処理装置であって、変換部103と、拡散部105とを有する。変換部103は、複数の拡散符号のうち拡散率が最も小さい拡散符号(第1拡散符号)以外の拡散符号(第2拡散符号)を用いて拡散されるシンボルを、第2拡散符号と第1拡散符号との関係を用いて変換する。また、拡散部105は、第1拡散符号を用いて拡散されるシンボルおよび変換部103による変換後のシンボル、つまり、送信シンボル全体を、1つの第1拡散符号を用いて拡散する。
【0061】
IMT−2000 CDMA TDD方式(TD−CDMA)では、拡散符号として、直交可変拡散率(OVSF:Orthogonal Variable Spreading Factor)コードと呼ばれる、拡散率可変の直交符号が用いられている。これは、コード間での直交性を、同一拡散率のコード間ではもちろん、異なる拡散率のコード間でも保証できるコードである。OVSFでは、上位階層(低拡散率)の拡散符号を繰り返したり、反転したものを付加したりして、下位階層(高拡散率)の拡散符号を逐次生成する。たとえば、第n番目の階層の第k番目のOVSFコードH(n,k)は、次のように、
H(1,k)={+}(ただし、k=1)
H(2,k)={H(1,1) H(1,1)},{H(1,1) H(1,1)*}={++},{+−}(ただし、順にk=1,2)
H(3,k)={H(2,1) H(2,1)},{H(2,1) H(2,1)*},{H(2,2) H(2,2)},{H(2,2) H(2,2)*}={++++},{++−−},{+−+−},{+−−+}(ただし、順にk=1,2,3,4)
:
H(n+1,k)={H(n,k) H(n,k)},{H(n,k) H(n,k)*}
表される。ここで、「*」は反転を示す。また、上記のように、「+」は「+1」を示し、「−」は「−1」を示している。
【0062】
IMT−2000 CDMA TDD方式(TD−CDMA)では、上記のように、たとえば、図6(A)に示す構成を有する無線タイムスロットが用いられるが、ここでは、簡単のため、たとえば、図6(B)に示す構成を有する無線タイムスロットを例にとって説明する。図6(B)に示す無線タイムスロットは、上記のように、それぞれ拡散されて伝送されるデータ部とTPC/TFCI部の2つのブロックで構成されている。また、ここでも、データ部の拡散率をSF1、TPC/TFCI部の拡散率をSF2とする。
【0063】
SF2の拡散符号(OVSFコード)がSF1の拡散符号(OVSFコード)の下位階層のコードである場合、後で詳述するように、1つの拡散率の拡散部のみで、データ部シンボルとTPC/TFCI部シンボルの両方の拡散処理を行うことが可能になる。
【0064】
なお、IMT−2000 CDMA TDD方式(TD−CDMA)では、拡散処理は2次元のQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)複素拡散であるが、ここでは、簡単のため、1次元のBPSK(Binary Phase Shift Keying)拡散として説明する。また、IMT−2000 CDMA TDD方式(TD−CDMA)では、スクランブルやチップごとのπ/2回転などの処理を行っているが、ここでは、簡単のため、それらの処理を行わないものとして説明する。もちろん、それらの処理を行う場合にも本発明は同様に適用可能である。
【0065】
以下の説明では、たとえば、データ部のシンボル数を4、TPC/TFCI部のシンボル数を2とし、データ部用の拡散符号をH(2,1)={++}(SF1=2)、TPC/TFCI部用の拡散符号をH(3,2)={++−−}(SF2=4)とする。具体的には、一例として、データ部のシンボルを“+−−+”、TPC/TFCI部のシンボルを“++”とする。
【0066】
この例では、TPC/TFCI部シンボルは“++”であるため、H(3,2)={++−−}の拡散符号で拡散すると、拡散結果は“++−−++−−”となる。これは、データ部のシンボルが“+−+−”の場合に、H(2,1)={++}の拡散符号で拡散した結果“++−−++−−”と同一である。このことは、TPC/TFCI部シンボルに対してある変換を施しておくことで、TPC/TFCI部シンボルについてもデータ部シンボルと同じSF1の拡散符号を用いて拡散処理できることを示している。
【0067】
このとき、TPC/TFCI部シンボルに対する変換方法は、データ部シンボル拡散用の拡散率SF1(拡散符号H(2,1))とTPC/TFCI部シンボル拡散用の拡散率SF2(拡散符号H(3,2))の2つの拡散符号の関係によって決まる。具体的には、TPC/TFCI部用の拡散符号H(3,2)={++−−}とデータ部用の拡散符号H(2,1)={++}との関係は、H(3,2)={H(2,1) H(2,1)*}であるため、TPC/TFCI部シンボル“X”を“X X*”と変換する。すなわち、TPC/TFCI部シンボルが“+”の場合は“++*”=“+−”と変換し、TPC/TFCI部シンボルが“−”の場合は“−−*”=“−+”と変換する。
【0068】
変換部103には、あらかじめ、データ部シンボル拡散用の拡散率SF1とTPC/TFCI部シンボル拡散用の拡散率SF2の2つの拡散符号の関係に基づく変換ルールが、その2つの拡散符号におけるすべての組み合わせ可能パターン(少なくとも実際に使用される組み合わせパターン)について用意されている。そして、変換部103は、拡散率が大きい方の拡散符号で拡散されるシンボルをその拡散符号と拡散率が小さい方の拡散符号との関係を用いて変換する。なお、IMT−2000 CDMA TDD方式(TD−CDMA)では、上記のように、SF1≦SF2(ただし、SF1は可変値、SF2は固定値)である。
【0069】
また、拡散部103には、送信シンボルにおいて実際に使用される2つの拡散符号(拡散率SF1とSF2)のうち拡散率が小さい方(つまり、拡散率SF1)の拡散符号のみが割り当てられる。そして、拡散部103は、送信シンボル全体を、割り当てられた、拡散符号が小さい方の拡散符号を用いて拡散する。
【0070】
このような変換部103と拡散部105を有する拡散処理装置101は、たとえば、高速な処理が要求されるため、ハードウェア(回路)で実現されている。また、部品の取り付けや交換を容易にするため、好ましくは、デバイス化されている。このデバイスは、拡散処理装置101のみならず他の機能を実現する回路をも含むことができる。
【0071】
次いで、上記構成を有する拡散処理装置101の動作について、図2を用いて説明する。図2は、拡散処理装置101における信号の変遷の一例を示す図である。
【0072】
拡散処理装置101に入力される送信シンボルは、まず、変換部103に転送される。図2の例では、送信シンボルは、データ部シンボル“+−−+”と、TPC/TFCI部シンボル“++”とで構成されている。
【0073】
変換部103では、送信シンボルのうち、データ部シンボルに対しては何ら加工を加えることなく(無変換)、TPC/TFCI部シンボルに対してはSF1とSF2の2つの拡散符号{++},{++−−}の関係に基づく上記のような変換(変換パターン“+−”)を行う。この処理により、データ部シンボル“+−−+”は“+−−+”となり、TPC/TFCI部シンボル“++”は“+−+−”となる。この結果(無変換のデータ部シンボルおよび変換後のTPC/TFCI部シンボル)は、変換シンボルとして拡散部105へ転送される。
【0074】
拡散部105では、変換部103からの出力(無変換のデータ部シンボルおよび変換後のTPC/TFCI部シンボル)に対して、データ部用の拡散符号{++}(SF1=2)を用いて拡散処理を行う。この処理により、データ部シンボル“+−−+”は、最終的に“++−−−−++”となり、TPC/TFCI部シンボル“++”は、最終的に“++−−++−−”となる。後者の結果は、もちろん、TPC/TFCI部シンボル“++”をTPC/TFCI部用の拡散符号{++−−}(SF2=4)で拡散した結果と同一である。
【0075】
なお、上記の例では、簡単のため、拡散率が異なる拡散符号を2つ有する場合について説明したが、本発明は、もちろん、これに限定されるわけではない。拡散率が異なる拡散符号を3つ以上有する場合は、変換部103で、拡散率が最も小さい拡散符号(第1拡散符号)以外の拡散符号(第2拡散符号)で拡散されるシンボルに対して第2拡散符号と第1拡散符号との関係を用いた変換を行い、拡散部105で、送信シンボル全体(変換後のシンボルと第1拡散符号で拡散されるシンボル)を1つの第1拡散符号で拡散するようにすればよい。
【0076】
このように、本実施の形態によれば、拡散率が最も小さい拡散符号(第1拡散符号)以外の拡散符号(第2拡散符号)を用いて拡散されるシンボルに対して第2拡散符号と第1拡散符号との関係を用いた変換を行い、シンボル全体(変換後のシンボルおよび第1拡散符号で拡散されるシンボル)を1つの第1拡散符号を用いて拡散するため、1つの拡散率のみでシンボル全体の拡散処理を行うことができ、たとえば、拡散率が小さい方の拡散符号のみを用いてデータ部シンボルとTCP/TFCI部シンボルの両方を拡散することができ、従来のように、拡散部を複数設けたり、時分割による煩雑な制御を行うことなく、装置の小型化・軽量化を図ることができる。
【0077】
なお、本実施の形態における拡散処理装置101は、送信装置、さらには、移動通信システムを構成する移動局装置や基地局装置に搭載することができる。
【0078】
(実施の形態2)
実施の形態2は、受信側の処理として、送信側の処理である実施の形態1における拡散処理とは逆の処理(相関演算処理とも逆拡散処理とも呼ばれる)を行う場合である。すなわち、受信側についても、送信側と逆の処理を行うことができる。
【0079】
図3は、本発明の実施の形態2に係る相関演算処理装置の構成を示すブロック図である。
【0080】
図3に示す相関演算処理装置201は、拡散率が異なる複数の拡散符号を用いて拡散されるシンボルを混在させて無線通信を行うCDMA無線通信方式、たとえば、IMT−2000 CDMA TDD方式(TD−CDMA)における相関演算処理装置であって、相関演算部203と、変換部205とを有する。相関演算部203は、複数の拡散符号のうち拡散率が最も小さい拡散符号(第1拡散符号)を用いて受信信号全体の相関演算を行う。また、変換部205は、相関演算部203での相関演算結果のうち第1拡散符号以外の拡散符号(第2拡散符号)を用いて拡散されている部分を、第2拡散符号と第1拡散符号との関係を用いて変換する。
【0081】
なお、本実施の形態においても、説明を簡単にするため、実施の形態1と同様の条件を仮定する。たとえば、以下の説明においても、図6(B)に示す無線タイムスロットを前提とし、データ部のシンボル数を4、TPC/TFCI部のシンボル数を2とし、データ部用の拡散符号をH(2,1)={++}(SF1=2)、TPC/TFCI部用の拡散符号をH(3,2)={++−−}(SF2=4)とする。このとき、TPC/TFCI部用の拡散符号H(3,2)={++−−}とデータ部用の拡散符号H(2,1)={++}との関係は、H(3,2)={H(2,1) H(2,1)*}である。
【0082】
ここで、受信信号が{+3,−1,−1,−1}であった場合について説明する。この受信信号{+3,−1,−1,−1}に対してTPC/TFCI部用の拡散符号H(3,2)={++−−}で相関演算を行うと、相関値は「+4」となり、TPC/TFCI部シンボルは“+”と判定される。一方、受信信号{+3,−1,−1,−1}に対してデータ部用の拡散符号H(2,1)={++}で相関演算を行うと、2チップずつの相関値は{+2,−2}となる。この相関値に対して、さらに拡散符号{+−}で相関演算を行うのと同等の変換処理(加減算)を行うと、結果は「+4」となり、TPC/TFCI部用の拡散符号H(3,2)={++−−}で相関演算を行った上記結果と一致する。このことは、TPC/TFCI部に関しては、データ部用の拡散符号による相関演算結果に対してある変換を施すことで、TPC/TFCI部用の拡散符号による相関演算結果を得ることができることを示している。
【0083】
このとき、TPC/TFCI部に対する変換方法は、実施の形態1の場合と同様に、データ部シンボル拡散用の拡散率SF1(拡散符号H(2,1))とTPC/TFCI部シンボル拡散用の拡散率SF2(拡散符号H(3,2))の2つの拡散符号の関係によって決まる。具体的には、TPC/TFCI部用の拡散符号H(3,2)={++−−}とデータ部用の拡散符号H(2,1)={++}との関係は、H(3,2)={H(2,1) H(2,1)*}であるため、変換パターンは、“++*”=“+−”である。
【0084】
相関演算部203には、送信シンボルにおいて実際に使用される2つの拡散符号(拡散率SF1とSF2)のうち拡散率が小さい方(つまり、拡散率SF1)の拡散符号のみが割り当てられる。そして、相関演算部203は、割り当てられた、拡散符号が小さい方の拡散符号を用いて、受信信号全体の相関演算を行う。なお、IMT−2000 CDMA TDD方式(TD−CDMA)では、上記のように、SF1≦SF2(ただし、SF1は可変値、SF2は固定値)である。
【0085】
また、変換部205には、あらかじめ、データ部シンボル拡散用の拡散率SF1とTPC/TFCI部シンボル拡散用の拡散率SF2の2つの拡散符号の関係に基づく変換ルールが、その2つの拡散符号におけるすべての組み合わせ可能パターン(少なくとも実際に使用される組み合わせパターン)について用意されている。そして、変換部205は、相関演算部203での相関演算結果のうち拡散率が大きい方の拡散符号(つまり、拡散率SF2)で拡散されている部分を、その拡散符号と拡散率が小さい方の拡散符号との関係を用いて変換する。
【0086】
このような相関演算部203と変換部205を有する相関演算処理装置201は、無線タイムスロット全体に占めるTPC/TFCI部のチップ数の割合が小さいために、変換部205における変換処理(相関演算と同様の処理)の処理量が大きくないので、必ずしもハードウェア(回路)で実現する必要はなく、ソフトウェア(プログラム)で実現することも可能である。特に相関演算処理装置201をハードウェアで実現する場合においては、好ましくは、相関演算処理装置201は、部品の取り付けや交換を容易にするため、デバイス化されている。このデバイスは、相関演算処理装置201のみならず他の機能を実現する回路をも含むことができる。
【0087】
次いで、上記構成を有する相関演算処理装置201の動作について、図4を用いて説明する。図4は、相関演算処理装置201における信号の変遷の一例を示す図である。
【0088】
相関演算処理装置201に入力される受信信号は、まず、相関演算部203に転送される。図4の例では、受信信号は、データ部シンボルに対応する部分“+2,+1,−1,−2,0,−2,+1,+1”と、TPC/TFCI部シンボルに対応する部分“+3,−1,−1,−1,+2,+2,−1,0”とで構成されている。
【0089】
相関演算部203では、受信信号全体(データ部シンボルに対応する部分とTPC/TFCI部シンボルに対応する部分の両方)に対してデータ部用の拡散符号を用いて相関演算を行う。この処理により、データ部シンボルに対応する部分については、相関値“+3,−3,−2,+2”が得られ、TPC/TFCI部シンボルに対応する部分については、相関値“+2,−2,+4,−1”が得られる。この結果は、変換部205に転送される。
【0090】
変換部205では、相関演算部203から出力された相関値のうち、データ部シンボルに対応する部分の相関値に対しては何ら加工を加えることなく(無変換)、TPC/TFCI部シンボルに対応する部分の相関値に対しては、SF1とSF2の2つの拡散符号{++},{++−−}の関係に基づく上記のような変換(変換パターン“+−”)を行う。この処理により、データ部シンボルに対応する部分“+2,+1,−1,−2,0,−2,+1,+1”は、最終的に“+3,−3,−2,+2”となり、TPC/TFCI部シンボルに対応する部分“+3,−1,−1,−1,+2,+2,−1,0”は、最終的に“+4,+5”となる。後者の結果は、もちろん、TPC/TFCI部シンボルに対応する部分“+3,−1,−1,−1,+2,+2,−1,0”に対してTPC/TFCI部用の拡散符号{++−−}(SF2=4)で相関演算を行った結果と同一である。
【0091】
なお、上記の例では、簡単のため、拡散率が異なる拡散符号を2つ有する場合について説明したが、本発明は、もちろん、これに限定されるわけではない。拡散率が異なる拡散符号を3つ以上有する場合は、相関演算部203で、受信信号全体に対して拡散率が最も小さい拡散符号(第1拡散符号)で相関演算を行い、変換部205で、相関演算部203での相関演算結果のうち拡散率が最も小さい第1拡散符号以外の拡散符号(第2拡散符号)で拡散されたシンボルの部分に対して第2拡散符号と第1拡散符号との関係を用いた変換を行うようにすればよい。
【0092】
このように、本実施の形態によれば、拡散率が最も小さい拡散符号(第1拡散符号)を用いて受信信号全体の相関演算を行い、この相関演算結果のうち第1拡散符号以外の拡散符号(第2拡散符号)を用いて拡散されている部分に対して第2拡散符号と第1拡散符号との関係を用いた変換を行うため、1つの拡散率のみで受信信号全体の相関値を得ることができ、たとえば、拡散率が小さい方の拡散符号のみを用いてデータ部シンボルに対応する部分とTCP/TFCI部シンボルに対応する部分の両方に対する相関演算を行うことができ、従来のように、相関演算部を複数設けたり、時分割による煩雑な制御を行うことなく、装置の小型化・軽量化を図ることができる。
【0093】
なお、本実施の形態における相関演算処理装置201は、受信装置、さらには、移動通信システムを構成する基地局装置や移動局装置に搭載することができる。
【0094】
(実施の形態3)
実施の形態3は、受信側の処理として、干渉除去復調処理を行う場合である。
【0095】
図5は、本発明の実施の形態3に係る復調装置の構成を示すブロック図である。
【0096】
図5に示す復調装置301は、拡散率が異なる複数の拡散符号を用いて拡散されるシンボルを混在させて無線通信を行うCDMA無線通信方式、たとえば、IMT−2000 CDMA TDD方式(TD−CDMA)における復調装置であって、干渉除去復調部303と、変換部305とを有する。干渉除去復調部303は、複数の拡散符号のうち拡散率が最も小さい拡散符号(第1拡散符号)を用いて受信信号の干渉除去復調演算を行う。干渉除去復調部303は、たとえば、ジョイントディテクションである。また、変換部305は、干渉除去復調部303での干渉除去復調演算結果のうち第1拡散符号以外の拡散符号(第2拡散符号)を用いて拡散されている部分を、第2拡散符号と第1拡散符号との関係を用いて変換する。
【0097】
なお、本実施の形態の特徴は、図3に示す実施の形態2における相関演算部203に代えて干渉除去復調部303を設けたことにあり、本発明に関する限り、基本的な原理は、実施の形態2の場合と同様であるため、詳細な説明は省略する。また、本実施の形態においても、説明を簡単にするため、適宜、実施の形態1と同様の条件を仮定する。
【0098】
次いで、上記構成を有する復調装置301の動作について説明する。
【0099】
復調装置301に入力される受信信号は、まず、干渉除去復調部303に転送される。干渉除去復調部303では、(データ部シンボルに対応する部分とTPC/TFCI部シンボルに対応する部分の両方)に対してデータ部用の拡散符号を用いて干渉除去復調処理を行い、結果を変換部305に転送する。変換部305では、干渉除去復調部303での干渉除去復調結果のうち、データ部シンボルに対応する部分の復調結果に対しては何ら加工を加えることなく(無変換)、TPC/TFCI部シンボルに対応する部分の復調結果に対しては、たとえば、実施の形態2と同様の、SF1とSF2の2つの拡散符号{++},{++−−}の関係に基づく変換処理(変換パターン“+−”)を行う。
【0100】
ここで、干渉除去復調方法の1つであるジョイントディテクション(遅延プロファイルと拡散符号から求められる行列を用いた演算により干渉除去を行う受信方式)では、処理中の行列演算を近似演算することにより処理量を大幅に削減する方法が知られている。しかし、このような近似演算は、復調対象区間中同じ拡散符号が繰り返されていることを利用したものであり、途中で拡散符号が変化する場合には行うことができない。
【0101】
そこで、上記のように、データ部シンボルに対応する部分のみならずTPC/TFCI部シンボルに対応する部分をも含めていったん受信信号全体をデータ部用の拡散符号で干渉除去復調演算を行った後に、TPC/TFCI部シンボルに対応する部分の復調結果に対して上記の変換処理を行うことで、ジョイントディテクションにおいて処理中の行列演算を近似演算することが可能となる。
【0102】
以上のような干渉除去復調部303と変換部305を有する復調装置301は、無線タイムスロット全体に占めるTPC/TFCI部のチップ数の割合が小さいために、変換部305における変換処理(相関演算と同様の処理)の処理量が大きくないので、必ずしもハードウェア(回路)で実現する必要はなく、ソフトウェア(プログラム)で実現することも可能である。特に復調装置301をハードウェアで実現する場合においては、好ましくは、復調装置301は、部品の取り付けや交換を容易にするため、デバイス化されている。このデバイスは、復調装置301のみならず他の機能を実現する回路をも含むことができる。
【0103】
なお、拡散率が異なる拡散符号を3つ以上有する場合は、干渉除去復調部303で、受信信号全体に対して拡散率が最も小さい拡散符号(第1拡散符号)で干渉除去復調演算を行い、変換部305で、干渉除去復調部303での干渉除去復調結果のうち拡散率が最も小さい第1拡散符号以外の拡散符号(第2拡散符号)で拡散されたシンボルの部分に対しては第2拡散符号と第1拡散符号との関係を用いて復調結果を変換するようにすればよい。
【0104】
なお、本実施の形態における復調装置301は、受信装置、さらには、移動通信システムを構成する基地局装置や移動局装置に搭載することができる。
【0105】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、拡散率が異なる複数の拡散符号を用いて拡散されるシンボルを混在させて無線通信を行う場合であっても、煩雑な制御を行うことなく、装置の小型化・軽量化を図ることができる。また、干渉除去復調処理の演算量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る拡散処理装置の構成を示すブロック図
【図2】実施の形態1に係る拡散処理装置における信号の変遷の一例を示す図
【図3】本発明の実施の形態2に係る相関演算処理装置の構成を示すブロック図
【図4】実施の形態2に係る相関演算処理装置における信号の変遷の一例を示す図
【図5】本発明の実施の形態3に係る復調装置の構成を示すブロック図
【図6】(A)は、IMT−2000 CDMA TDD方式(TD−CDMA)における無線タイムスロットの構成の一例を示す図
(B)は、説明を簡単にするために用いた無線タイムスロットの構成の一例を示す図
【図7】従来の送信装置の拡散処理部の構成の一例を示すブロック図
【図8】従来の送信装置の拡散処理部における信号の変遷の一例を示す図
【図9】従来の受信装置の相関演算処理部の構成の一例を示すブロック図
【図10】従来の受信装置の相関演算処理部における信号の変遷の一例を示す図
【符号の説明】
101 拡散処理装置
103,205,305 変換部
105 拡散部
201 相関演算処理装置
203 相関演算部
301 復調装置
303 干渉除去復調部
Claims (18)
- OVSF( Orthogonal Variable Spreading Factor )符号の上位階層の符号である第1の拡散符号で拡散される第1のシンボルと、OVSF符号の下位階層の符号であって符号長が前記第1の拡散符号の2倍である第2の拡散符号で拡散される第2のシンボルとをタイムスロット内に時分割多重して無線通信を行うCDMA無線通信装置における拡散処理装置であって、
第n番目の階層の第i番目の第1の拡散符号をH(n,i)とし、第n+1番目の階層の第k番目の第2の拡散符号をH(n+1,k)としたときに、k=2i−1の場合には、第2のシンボルを、前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボルを2回繰り返したシンボル列に変換し、k=2iの場合には、前記第2のシンボルを、前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボルと前記第2のシンボルの極性を反転した極性の第1のシンボルとからなるシンボル列に変換する変換手段と、
第1のシンボルおよび前記変換手段による変換後のシンボルを、前記第1の拡散符号を用いて拡散する拡散手段と、
を有することを特徴とする拡散処理装置。 - OVSF( Orthogonal Variable Spreading Factor )符号の上位階層の符号である第1の拡散符号で拡散される第1のシンボルと、OVSF符号の下位階層の符号であって符号長が前記第1の拡散符号の4倍である第2の拡散符号で拡散される第2のシンボルとをタイムスロット内に時分割多重して無線通信を行うCDMA無線通信装置における拡散処理装置であって、
第n番目の階層の第i番目の第1の拡散符号をH(n,i)とし、第n+2番目の階層の第k番目の第2の拡散符号をH(n+2,k)としたときに、k=4i−3の場合には、第2のシンボルを、前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボルを4回繰り返したシンボル列に変換し、k=4i−2の場合には、第2のシンボルを、前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボルを2回繰り返したシンボル列と前記第2のシンボルの極性を反転した極性の第1のシンボルを2回繰り返したシンボル列とからなるシンボル列に変換し、k=4i−1の場合には、第2のシンボルを、前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボル、前記第2のシンボルの極性を反転した極性の第1のシンボル、前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボル、および前記第2のシンボルの極性を反転した極性の第1のシンボルからなるシンボル列に変換し、k=4iの場合には、第2のシンボルを、前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボル、前記第2のシンボルの極性を反転した極性の第1のシンボル、前記第2のシンボルの極性を反転した極性の第1のシンボル、および前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボルからなるシンボル列に変換する変換手段と、
第1のシンボルおよび前記変換手段による変換後のシンボルを、前記第1の拡散符号を用いて拡散する拡散手段と、
を有することを特徴とする拡散処理装置。 - OVSF( Orthogonal Variable Spreading Factor )符号の上位階層の符号である第1の拡散符号で拡散される第1のシンボルと、OVSF符号の下位階層の符号であって符号長が前記第1の拡散符号の4倍である第2の拡散符号で拡散される第2のシンボルとをタイムスロット内に時分割多重して無線通信を行うCDMA無線通信装置における拡散処理装置であって、
第n番目の階層の第i番目の第1の拡散符号をH(n,i)とし、第n+3番目の階層の第k番目の第2の拡散符号をH(n+3,k)としたときに、k=8i−7の場合には、第2のシンボルを、前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボルを8回繰り返したシンボル列に変換し、k=8i−6の場合には、第2のシンボルを、前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボルを4回繰り返したシンボル列と前記第2のシンボルの極性を反転した極性の第1のシンボルを4回繰り返したシンボル列とからなるシンボル列に変換し、k=8i−5の場合には、第2のシンボルを、前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボルを2回繰り返したシンボル列、前記第2のシンボルの極性を反転した極性の第 1のシンボルを2回繰り返したシンボル列、前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボルを2回繰り返したシンボル列、および前記第2のシンボルの極性を反転した極性の第1のシンボルを2回繰り返したシンボル列からなるシンボル列に変換し、k=8i−4の場合には、第2のシンボルを、前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボルを2回繰り返したシンボル列、前記第2のシンボルの極性を反転した極性の第1のシンボルを4回繰り返したシンボル列、および前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボルを2回繰り返したシンボル列からなるシンボル列に変換し、k=8i−3の場合には、第2のシンボルを、前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボル、前記第2のシンボルの極性を反転した極性の第1のシンボル、前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボル、前記第2のシンボルの極性を反転した極性の第1のシンボル、前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボル、前記第2のシンボルの極性を反転した極性の第1のシンボル、前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボル、および前記第2のシンボルの極性を反転した極性の第1のシンボルからなるシンボル列に変換し、k=8i−2の場合には、第2のシンボルを、前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボル、前記第2のシンボルの極性を反転した極性の第1のシンボル、前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボル、前記第2のシンボルの極性を反転した極性の第1のシンボル、前記第2のシンボルの極性を反転した極性の第1のシンボル、前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボル、前記第2のシンボルの極性を反転した極性の第1のシンボル、および前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボルからなるシンボル列に変換し、k=8i−1の場合には、第2のシンボルを、前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボル、前記第2のシンボルの極性を反転した極性の第1のシンボル、前記第2のシンボルの極性を反転した極性の第1のシンボル、前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボル、前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボル、前記第2のシンボルの極性を反転した極性の第1のシンボル、前記第2のシンボルの極性を反転した極性の第1のシンボル、および前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボルからなるシンボル列に変換し、k=8iの場合には、第2のシンボルを、前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボル、前記第2のシンボルの極性を反転した極性の第1のシンボル、前記第2のシンボルの極性を反転した極性の第1のシンボル、前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボル、前記第2のシンボルの極性を反転した極性の第1のシンボル、前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボル、前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボル、および前記第2のシンボルの極性を反転した極性の第1のシンボルからなるシンボル列に変換する変換手段と、
第1のシンボルおよび前記変換手段による変換後のシンボルを、前記第1の拡散符号を用いて拡散する拡散手段と、
を有することを特徴とする拡散処理装置。 - OVSF( Orthogonal Variable Spreading Factor )符号の上位階層の符号である第1の拡散符号で拡散される第1のシンボルと、OVSF符号の下位階層の符号であって前記第1の拡散符号を繰り返して生成される第2の拡散符号で拡散される第2のシンボルとをタイムスロット内に時分割多重して無線通信を行うCDMA無線通信装置における拡散処理装置であって、
第n番目の階層の第i番目の第1の拡散符号をH(n,i)とし、第n+m番目の階層の第k番目の第2の拡散符号をH(n+m,k)としたときに(ただし、k=(2^m)×(i−1)+1)、第2のシンボルを、前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボルを(2^m)回繰り返したシンボル列に変換する変換手段と、
第1のシンボルおよび前記変換手段による変換後のシンボルを、前記第1の拡散符号を用いて拡散する拡散手段と、
を有することを特徴とする拡散処理装置。 - OVSF( Orthogonal Variable Spreading Factor )符号の上位階層の符号である第1の拡散符号で拡散される第1のシンボルと、OVSF符号の下位階層の符号であって符号長が前記第1の拡散符号の2倍である第2の拡散符号で拡散される第2のシンボルとをタイムスロット内に時分割多重して無線通信を行うCDMA無線通信装置における相関演算処理装置であって、
前記第1の拡散符号を用いて受信信号の相関演算を行う相関演算手段と、
第n番目の階層の第i番目の第1の拡散符号をH(n,i)とし、第n+1番目の階層の第k番目の第2の拡散符号をH(n+1,k)としたときに、前記相関演算手段の相関演算結果のうち前記第2の拡散符号を用いて拡散されている部分について、k=2i−1の場合には、前半の相関値と後半の相関値との和を前記第2のシンボルの相関値とし、k=2iの場合には、前半の相関値と後半の相関値の極性を反転したものとの和を前記第2のシンボルの相関値とする変換手段と、
を有することを特徴とする相関演算処理装置。 - OVSF( Orthogonal Variable Spreading Factor )符号の上位階層の符号である第1の拡散符号で拡散される第1のシンボルと、OVSF符号の下位階層の符号であって符号長が前記第1の拡散符号の4倍である第2の拡散符号で拡散される第2のシンボルとをタイムスロット内に時分割多重して無線通信を行うCDMA無線通信装置における相関演算処理装置であって、
前記第1の拡散符号を用いて受信信号の相関演算を行う相関演算手段と、
第n番目の階層の第i番目の第1の拡散符号をH(n,i)とし、第n+2番目の階層の第k番目の第2の拡散符号をH(n+2,k)としたときに、前記相関演算手段の相関演算結果のうち前記第2の拡散符号を用いて拡散されている部分について、k=4i−3の場合には、4分割した各部分の相関値の和を前記第2のシンボルの相関値とし、k=4i−2の場合には、4分割したうちの第1の部分の相関値、第2の部分の相関値、第3の部分の相関値の極性を反転したもの、および第4の部分の相関値の極性を反転したものの和を前記第2のシンボルの相関値とし、k=4i−1の場合には、4分割したうちの第1の部分の相関値、第2の部分の相関値の極性を反転したもの、第3の部分の相関値、および第4の部分の相関値の極性を反転したものの和を前記第2のシンボルの相関値とし、k=4iの場合には、4分割したうちの第1の部分の相関値、第2の部分の相関値の極性を反転したもの、第3の部分の相関値の極性を反転したもの、および第4の部分の相関値の和を前記第2のシンボルの相関値とする変換手段と、
を有することを特徴とする相関演算処理装置。 - OVSF( Orthogonal Variable Spreading Factor )符号の上位階層の符号である第1の拡散符号で拡散される第1のシンボルと、OVSF符号の下位階層の符号であって符号長が前記第1の拡散符号の8倍である第2の拡散符号で拡散される第2のシンボルとをタイムスロット内に時分割多重して無線通信を行うCDMA無線通信装置における相関演算処理装置であって、
前記第1の拡散符号を用いて受信信号の相関演算を行う相関演算手段と、
第n番目の階層の第i番目の第1の拡散符号をH(n,i)とし、第n+3番目の階層の第k番目の第2の拡散符号をH(n+3,k)としたときに、前記相関演算手段の相関演算結果のうち前記第2の拡散符号を用いて拡散されている部分について、k=8i−7の場合には、8分割した各部分の相関値の和を前記第2のシンボルの相関値とし、k=8i−6の場合には、4分割したうちの第1の部分の相関値、第2の部分の相関値、第3の部分の相関値、第4の部分の相関値、第5の部分の相関値の極性を反転したもの、第6の部分の相関値の極性を反転したもの、第7の部分の相関値の極性を反転したもの、および第8の部分の相関値の極性を反転したものの和を前記第2のシンボルの相関値とし、k=8i−5の場合には、8分割したうちの第1の部分の相関値、第2の部分の相関値、第3の部分の相関値の極性を反転したもの、第4の部分の相関値の極性を反転したもの、第5の部分の相関値、第6の部分の相関値、第7の部分の相関値の極性を反転したもの、および第8の部分の相関値の極性を反転したものの和を前記第2のシンボルの相関値とし、k=8i−4の場合には、8分割したうちの第1の部分の相関値、第2の部分の相関値、第3の部分の相関値の極性を反転したもの、第4の部分の相関値の極性を反転したもの、第5の部分の相関値の極性を反転したもの、第6の部分の相関値の極性を反転したもの、第7の部分の相関値、および第8の部分の相関値の和を前記第2のシンボルの相関値とし、 k=8i−3の場合には、8分割したうちの第1の部分の相関値、第2の部分の相関値の極性を反転したもの、第3の部分の相関値、第4の部分の相関値の極性を反転したもの、第5の部分の相関値、第6の部分の相関値の極性を反転したもの、第7の部分の相関値、および第8の部分の相関値の極性を反転したものの和を前記第2のシンボルの相関値とし、k=8i−2の場合には、8分割したうちの第1の部分の相関値、第2の部分の相関値の極性を反転したもの、第3の部分の相関値、第4の部分の相関値の極性を反転したもの、第5の部分の相関値の極性を反転したもの、第6の部分の相関値、第7の部分の相関値の極性を反転したもの、および第8の部分の相関値の和を前記第2のシンボルの相関値とし、k=8i−1の場合には、8分割したうちの第1の部分の相関値、第2の部分の相関値の極性を反転したもの、第3の部分の相関値の極性を反転したもの、第4の部分の相関値、第5の部分の相関値、第6の部分の相関値の極性を反転したもの、第7の部分の相関値の極性を反転したもの、および第8の部分の相関値の和を前記第2のシンボルの相関値とし、k=8iの場合には、8分割したうちの第1の部分の相関値、第2の部分の相関値の極性を反転したもの、第3の部分の相関値の極性を反転したもの、第4の部分の相関値、第5の部分の相関値の極性を反転したもの、第6の部分の相関値、第7の部分の相関値、および第8の部分の相関値の極性を反転したものの和を前記第2のシンボルの相関値とする変換手段と、
を有することを特徴とする相関演算処理装置。 - OVSF( Orthogonal Variable Spreading Factor )符号の上位階層の符号である第1の拡散符号で拡散される第1のシンボルと、OVSF符号の下位階層の符号であって前記第1の拡散符号を繰り返して生成される第2の拡散符号で拡散される第2のシンボルとをタイムスロット内に時分割多重して無線通信を行うCDMA無線通信装置における相関演算処理装置であって、
前記第1の拡散符号を用いて受信信号の相関演算を行う相関演算手段と、
第n番目の階層の第i番目の第1の拡散符号をH(n,i)とし、第n+m番目の階層の第k番目の第2の拡散符号をH(n+m,k)としたときに(ただし、k=(2^m)×(i−1)+1)、前記相関演算手段の相関演算結果のうち前記第2の拡散符号を用いて拡散されている部分について、(2^m)に分割した各部分の相関値の和を前記第2のシンボルの相関値とする変換手段と、
を有することを特徴とする相関演算処理装置。 - OVSF( Orthogonal Variable Spreading Factor )符号の上位階層の符号である第1の拡散符号で拡散される第1のシンボルと、OVSF符号の下位階層の符号であって符号長が前記第1の拡散符号の2倍である第2の拡散符号で拡散される第2のシンボルとをタイムスロット内に時分割多重して無線通信を行うCDMA無線通信装置における復調装置であって、
前記第1の拡散符号を用いて受信信号の干渉除去復調演算を行う干渉除去復調演算手段と、
第n番目の階層の第i番目の第1の拡散符号をH(n,i)とし、第n+1番目の階層の第k番目の第2の拡散符号をH(n+1,k)としたときに、前記干干渉除去復調演算手段の干渉除去復調演算結果のうち前記第2の拡散符号を用いて拡散されている部分について、k=2i−1の場合には、1つ目のシンボルの推定値と2つ目のシンボルの推定値との和を前記第2のシンボルの推定値とし、k=2iの場合には、1つ目のシンボルの推定値と2つ目のシンボルの推定値の極性を反転したものとの和を前記第2のシンボルの推定値とする変換手段と、
を有することを特徴とする復調装置。 - OVSF( Orthogonal Variable Spreading Factor )符号の上位階層の符号である第1の拡散符号で拡散される第1のシンボルと、OVSF符号の下位階層の符号であって符号長が前記第1の拡散符号の4倍である第2の拡散符号で拡散される第2のシンボルとをタイムスロット内に時分割多重して無線通信を行うCDMA無線通信装置における復調装置であって、
前記第1の拡散符号を用いて受信信号の干渉除去復調演算を行う干渉除去復調演算手段と、
第n番目の階層の第i番目の第1の拡散符号をH(n,i)とし、第n+2番目の階層の第k番目の第2の拡散符号をH(n+2,k)としたときに、前記干干渉除去復調演算手段の干渉除去復調演算結果のうち前記第2の拡散符号を用いて拡散されている部分について、k=4i−3の場合には、1つ目のシンボルの推定値、2つ目のシンボルの推定値、3つ目のシンボルの推定値、および4つ目のシンボルの推定値の和を前記第2のシンボルの推定値とし、k=4i−2の場合には、1つ目のシンボルの推定値、2つ目のシンボルの推定値、3つ目のシンボルの推定値の極性を反転したもの、および4つ目のシンボルの推定値の極性を反転したものの和を前記第2のシンボルの推定値とし、k=4i−1の場合には、1つ目のシンボルの推定値、2つ目のシンボルの推定値の極性を反転したもの、3つ目のシンボルの推定値、および4つ目のシンボルの推定値の極性を反転したものの和を前記第2のシンボルの推定値とし、k=4iの場合には、1つ目のシンボルの推定値、2つ目のシンボルの推定値の極性を反転したもの、3つ目のシンボルの推定値の極性を反転したもの、および4つ目のシンボルの推定値の和を前記第2のシンボルの推定値とする変換手段と、
を有することを特徴とする復調装置。 - OVSF( Orthogonal Variable Spreading Factor )符号の上位階層の符号である第1の拡散符号で拡散される第1のシンボルと、OVSF符号の下位階層の符号であって符号長が前記第1の拡散符号の8倍である第2の拡散符号で拡散される第2のシンボルとをタイムスロット内に時分割多重して無線通信を行うCDMA無線通信装置における復調装置であって、
前記第1の拡散符号を用いて受信信号の干渉除去復調演算を行う干渉除去復調演算手段と、
第n番目の階層の第i番目の第1の拡散符号をH(n,i)とし、第n+3番目の階層の第k番目の第2の拡散符号をH(n+3,k)としたときに、前記干干渉除去復調演算手段の干渉除去復調演算結果のうち前記第2の拡散符号を用いて拡散されている部分について、k=8i−7の場合には、1つ目のシンボルの推定値、2つ目のシンボルの推定値、3つ目のシンボルの推定値、4つ目のシンボルの推定値、5つ目のシンボルの推定値、6つ目のシンボルの推定値、7つ目のシンボルの推定値、および8つ目のシンボルの推定値の和を前記第2のシンボルの推定値とし、k=8i−6の場合には、1つ目のシンボルの推定値、2つ目のシンボルの推定値、3つ目のシンボルの推定値、4つ目のシンボルの推定値、5つ目のシンボルの推定値の極性を反転したもの、6つ目のシンボルの推定値の極性を反転したもの、7つ目のシンボルの推定値の極性を反転したもの、および8つ目のシンボルの推定値の極性を反転したものの和を前記第2のシンボルの推定値とし、k=8i−5の場合には、1つ目のシンボルの推定値、2つ目のシンボルの推定値、3つ目のシンボルの推定値の極性を反転したもの、4つ目のシンボルの推定値の極性を反転したもの、5つ目のシンボルの推定値、6つ目のシンボルの推定値、7つ目のシンボルの推定値の極性を反転したもの、および8つ目のシンボルの推定値の極性を反転したものの和を前記第2のシンボルの推定値とし、k=8i−4の場合には、1つ目のシンボルの推定値、2つ目のシンボルの推定値、3つ目のシンボルの推定値の極性を反転したもの、4つ目のシンボルの推定値の極性を反転したもの、5つ目のシンボルの推定値の極性を反転したもの、6つ目のシンボルの推定値の極性を反転したもの、7つ目のシンボルの推定値、および8つ目のシンボルの推定値の和を前記第2のシンボルの推定値とし、k=8i−3の場合には、1つ目のシンボルの推定値、2つ目のシンボルの推定値の極性を反転したもの、3つ目のシンボルの推定値、4つ目のシンボルの推定値の極性を反転したもの、5つ目のシンボルの推定値、6つ目のシンボルの推定値の極性を反転したもの、7つ目のシンボルの推定値、および8つ目のシンボルの推定値の極性を反転したものの和を前記第2のシンボルの推定値とし、k=8i−2の場合には、1つ目のシンボルの推定値、2つ目のシンボルの推定値の極性を反転したもの、3つ目のシンボルの推定値、4つ目のシンボルの推定 値の極性を反転したもの、5つ目のシンボルの推定値の極性を反転したもの、6つ目のシンボルの推定値、7つ目のシンボルの推定値の極性を反転したもの、および8つ目のシンボルの推定値の和を前記第2のシンボルの推定値とし、k=8i−1の場合には、1つ目のシンボルの推定値、2つ目のシンボルの推定値の極性を反転したもの、3つ目のシンボルの推定値の極性を反転したもの、4つ目のシンボルの推定値、5つ目のシンボルの推定値、6つ目のシンボルの推定値の極性を反転したもの、7つ目のシンボルの推定値の極性を反転したもの、および8つ目のシンボルの推定値の和を前記第2のシンボルの推定値とし、k=8iの場合には、1つ目のシンボルの推定値、2つ目のシンボルの推定値の極性を反転したもの、3つ目のシンボルの推定値の極性を反転したもの、4つ目のシンボルの推定値、5つ目のシンボルの推定値の極性を反転したもの、6つ目のシンボルの推定値、7つ目のシンボルの推定値、および8つ目のシンボルの推定値の極性を反転したものの和を前記第2のシンボルの推定値とする変換手段と、
を有することを特徴とする復調装置。 - OVSF( Orthogonal Variable Spreading Factor )符号の上位階層の符号である第1の拡散符号で拡散される第1のシンボルと、OVSF符号の下位階層の符号であって前記第1の拡散符号を繰り返して生成される第2の拡散符号で拡散される第2のシンボルとをタイムスロット内に時分割多重して無線通信を行うCDMA無線通信装置における復調装置であって、
前記第1の拡散符号を用いて受信信号の干渉除去復調演算を行う干渉除去復調演算手段と、
第n番目の階層の第i番目の第1の拡散符号をH(n,i)とし、第n+m番目の階層の第k番目の第2の拡散符号をH(n+m,k)としたときに(ただし、k=(2^m)×(i−1)+1)、前記干干渉除去復調演算手段の干渉除去復調演算結果のうち前記第2の拡散符号を用いて拡散されている部分について、(2^m)に分割した各部分のシンボルの推定値の和を前記第2のシンボルの推定値とする変換手段と、
を有することを特徴とする復調装置。 - OVSF( Orthogonal Variable Spreading Factor )符号の上位階層の符号である第1の拡散符号で拡散される第1のシンボルと、OVSF符号の下位階層の符号であって符号長が前記第1の拡散符号の2倍である第2の拡散符号で拡散される第2のシンボルとをタイムスロット内に時分割多重して無線通信を行うCDMA無線通信方法における拡散処理方法であって、
第n番目の階層の第i番目の第1の拡散符号をH(n,i)とし、第n+1番目の階層の第k番目の第2の拡散符号をH(n+1,k)としたときに、k=2i−1の場合には、第2のシンボルを、前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボルを2回繰り返したシンボル列に変換し、k=2iの場合には、前記第2のシンボルを、前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボルと前記第2のシンボルの極性を反転した極性の第1のシンボルとからなるシンボル列に変換する変換ステップと、
第1のシンボルおよび前記変換ステップによる変換後のシンボルを、前記第1の拡散符号を用いて拡散する拡散ステップと、
を有することを特徴とする拡散処理方法。 - OVSF( Orthogonal Variable Spreading Factor )符号の上位階層の符号である第1の拡散符号で拡散される第1のシンボルと、OVSF符号の下位階層の符号であって前記第1の拡散符号を繰り返して生成される第2の拡散符号で拡散される第2のシンボルとをタイムスロット内に時分割多重して無線通信を行うCDMA無線通信方法における拡散処理方法であって、
第n番目の階層の第i番目の第1の拡散符号をH(n,i)とし、第n+m番目の階層の第k番目の第2の拡散符号をH(n+m,k)としたときに(ただし、k=(2^m)×(i−1)+1)、第2のシンボルを、前記第2のシンボルと同じ極性の第1のシンボルを(2^m)回繰り返したシンボル列に変換する変換ステップと、
第1のシンボルおよび前記変換ステップによる変換後のシンボルを、前記第1の拡散符 号を用いて拡散する拡散ステップと、
を有することを特徴とする拡散処理方法。 - OVSF( Orthogonal Variable Spreading Factor )符号の上位階層の符号である第1の拡散符号で拡散される第1のシンボルと、OVSF符号の下位階層の符号であって符号長が前記第1の拡散符号の2倍である第2の拡散符号で拡散される第2のシンボルとをタイムスロット内に時分割多重して無線通信を行うCDMA無線通信方法における相関演算処理方法であって、
前記第1の拡散符号を用いて受信信号の相関演算を行う相関演算ステップと、
第n番目の階層の第i番目の第1の拡散符号をH(n,i)とし、第n+1番目の階層の第k番目の第2の拡散符号をH(n+1,k)としたときに、前記相関演算ステップの相関演算結果のうち前記第2の拡散符号を用いて拡散されている部分について、k=2i−1の場合には、前半の相関値と後半の相関値との和を前記第2のシンボルの相関値とし、k=2iの場合には、前半の相関値と後半の相関値の極性を反転したものとの和を前記第2のシンボルの相関値とする変換ステップと、
を有することを特徴とする相関演算処理方法。 - OVSF( Orthogonal Variable Spreading Factor )符号の上位階層の符号である第1の拡散符号で拡散される第1のシンボルと、OVSF符号の下位階層の符号であって前記第1の拡散符号を繰り返して生成される第2の拡散符号で拡散される第2のシンボルとをタイムスロット内に時分割多重して無線通信を行うCDMA無線通信方法における相関演算処理方法であって、
前記第1の拡散符号を用いて受信信号の相関演算を行う相関演算ステップと、
第n番目の階層の第i番目の第1の拡散符号をH(n,i)とし、第n+m番目の階層の第k番目の第2の拡散符号をH(n+m,k)としたときに(ただし、k=(2^m)×(i−1)+1)、前記相関演算ステップの相関演算結果のうち前記第2の拡散符号を用いて拡散されている部分について、(2^m)に分割した各部分の相関値の和を前記第2のシンボルの相関値とする変換ステップと、
を有することを特徴とする相関演算処理方法。 - OVSF( Orthogonal Variable Spreading Factor )符号の上位階層の符号である第1の拡散符号で拡散される第1のシンボルと、OVSF符号の下位階層の符号であって符号長が前記第1の拡散符号の2倍である第2の拡散符号で拡散される第2のシンボルとをタイムスロット内に時分割多重して無線通信を行うCDMA無線通信方法における復調方法であって、
前記第1の拡散符号を用いて受信信号の干渉除去復調演算を行う干渉除去復調演算ステップと、
第n番目の階層の第i番目の第1の拡散符号をH(n,i)とし、第n+1番目の階層の第k番目の第2の拡散符号をH(n+1,k)としたときに、前記干干渉除去復調演算ステップの干渉除去復調演算結果のうち前記第2の拡散符号を用いて拡散されている部分について、k=2i−1の場合には、1つ目のシンボルの推定値と2つ目のシンボルの推定値との和を前記第2のシンボルの推定値とし、k=2iの場合には、1つ目のシンボルの推定値と2つ目のシンボルの推定値の極性を反転したものとの和を前記第2のシンボルの推定値とする変換ステップと、
を有することを特徴とする復調方法。 - OVSF( Orthogonal Variable Spreading Factor )符号の上位階層の符号である第1の拡散符号で拡散される第1のシンボルと、OVSF符号の下位階層の符号であって前記第1の拡散符号を繰り返して生成される第2の拡散符号で拡散される第2のシンボルとをタイムスロット内に時分割多重して無線通信を行うCDMA無線通信方法における復調方法であって、
前記第1の拡散符号を用いて受信信号の干渉除去復調演算を行う干渉除去復調演算ステップと、
第n番目の階層の第i番目の第1の拡散符号をH(n,i)とし、第n+m番目の階層 の第k番目の第2の拡散符号をH(n+m,k)としたときに(ただし、k=(2^m)×(i−1)+1)、前記干干渉除去復調演算ステップの干渉除去復調演算結果のうち前記第2の拡散符号を用いて拡散されている部分について、(2^m)に分割した各部分のシンボルの推定値の和を前記第2のシンボルの推定値とする変換ステップと、
を有することを特徴とする復調方法。
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